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 東急リバブルは今年度から新卒採用の選考に新たに「叶える選考」と「リベンジャー採用」を開始する。

 同社は現在、「お客様評価」「生産性」「働きやすさ」の3つの業界№1実現を中期ビジョンに掲げ、積極的な店舗展開や新サービスの創出、ダイバーシティの推進など様々な取り組みを行っており、多様な人材・優秀な人材を確保するのが目的。

 「叶える選考」は、選考フローを①通常選考②№1になった経験をアピールする「№1選考」③宅地建物取引士やFPなどの資格を取得した経緯・頑張りをアピールする「資格者選考」④人には負けない披露できる物・事をアピールする「一芸選考」の4つの選考ルートを学生自身が選べるようにするもの。

 「リベンジャー採用」は、最終面接で不採用になった場合でも、再度面接にチャレンジできる制度。緊張して本来の力を発揮できなかったのでもう一度チャレンジしたい、といった強い気持ちや意欲のある学生を歓迎する。

 

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市のはしご車も出動して行われた防災訓練

 三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティは4月17日、千葉市習志野市の全721戸の大規模マンション「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」で管理組合と協同して防災訓練を実施した。昨年3月に続く第2回目で、昨年は安否確認率が約47%だったのが、今年は約64%まで飛躍的に伸ばすなど、取り組みが〝進化〟していることを示した。

 防災訓練は、防災ルールを定めた「防災計画書」に従い、館内放送や安否確認マグネットを使って全住戸の居住者の安否確認を行ったほか、①習志野市危機管理監による講演会②防災ゲーム③防災セミナー④トイレ組み立て・凝固剤の使い方⑤バルコニー避難・蹴破り訓練⑥防災ビデオ上映会-など様々なイベントを任意参加で行った。

 安否確認は、昨年は全721戸のうち338戸(47%)だったが、今年は目標に掲げた85%には及ばなかったが、64%に当たる458戸に伸ばした。イベント参加者は160組、約340名だった。マンションは2013年6月に竣工。

 管理組合防災担当理事の安部修氏は、「昨年12月に落雷があり、火災報知器が鳴り出したのをヒントに安否確認の数を増やすことを考えた。結果として大きく増やすことができた。防災態勢は本部長-副本部長の下に情報・消火・救助・避難・生活担当を置き万全を期しているが、男性は仕事で昼間留守のケースも多いので、女性活用や街の防災力の拡充など点から面の展開を考えたい」と感想を語った。

 また、防災訓練を見学した隣接する「ザ・レジデンス津田沼奏の杜」(全869戸、2015年9月竣工)の管理組合理事長・横井正文氏は、「理事10人のうち8人が自分で手を挙げた。わたしも公認会計士の資格があるのでお手伝いできることをしたい。防災組織は1年間くらい検討して独自のものを作り、ここのマンションやエリア全体で取り組みたい」と、共同で防災訓練を行う意向を示した。

 奏の杜のエリアマネジメントを推進する一般社団法人奏の杜パートナーズ理事長・織戸久雄氏(65)、同副理事長・五関清氏も顔を見せ、「一般社団は平成23年6月に設立した。居住者、事業者、地権者からなる組織で、会費は戸建てで月額800円、マンションは400円。会員は1,800戸で加入率は90%超。将来的には2,500戸、7,000~8,000人の街になる。街の価値を上げるべく、市や町内会などとも連携して街づくりを進めていく」と話した。

 防災訓練に参加した居住者は「昨年は欠席したが、防災の意識を高めたい」「3.11で経験したが、マンホールトイレは使いづらい」「凝固剤を買う気になった」などと話していた。

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午前9時30分 ブロックごとに避難場所に集合

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マンホールトイレ

◇       ◆     ◇

 収穫の多い取材だった。この防災訓練は昨年も取材しており、同じ内容だろうと思っていたが、はるかに進化を遂げていた。熊本地震のさ中だったこともあるのだろう。主催者も参加者も緊張感が漂っていた。

 嬉しかったのは安部氏が声を掛けてくれたことで、元気な様子が何よりだった。防災体制は政府顔負けだと思った。防災ゲームでは、5年生の女の子を安否確認の〝戦力〟にしていた女性がいた。「エレベータを使わず、ちゃんと確認した」とその女の子は話した。花丸をあげたくなった。

 エリアマネジメント組織「奏の杜パートナーズ」の存在にも驚いた。津田沼エリアにこのような組織があることを知らなかった。織戸氏は話しぶりから普通のサラリーマンに思えなかったので、「ひょっとしたら地権者? 」と聞いたらその通りだった。「わたしは地権者で居住者。マンション1棟では街の価値は上げられない」

 エリアの地価が上昇し、「固定資産税が上がったが」と苦笑を浮かべたが、(「税金をたくさん払うのはいいこと」との記者の問いに)「その通り。税金を払うのは国民の義務」と話した。間違いなく街づくりの旗振り役として大きな力を発揮するに違いない。

 三菱地所レジデンスのスタッフの奮闘も光った。そのリーダー的な存在である同社商品企画部商品企画業務室業務グループ長・岡崎新太郎氏は先日も記事にした「箱の間」の開発者で、「これは管理会社の仕事かもしれないが、〝おひとり様〟が中心の小規模から今回のような大規模マンションまで双方が連携して取り組んでいる。満足度調査などしない。むしろ〝不安〟〝課題〟を発掘するような取り組みにしたい」と、頼もしいことを話した。

 マンホールトイレの設置・凝固剤の使い方などを説明した平澤龍一氏の本業は聞かなかったが、会社員より講釈師が似合っていた。「緊急時のテントは絶対足りなくなる。マンションも横管が外れる危険性がある。トイレを我慢しないほうがいい。水なしで用が足せる凝固剤は必需品。わたしはいつも持ち歩いているし、娘にも持たせている。お宝はわたしも経験していないが、消臭効果もあり、3カ月は(溶けないで)持つ。普通ごみとして捨てられる。100個入りで15,000円。普通の人で1日5~7回とすると、3人家族で15回。使用期限は10年。それと薬手帳。非常食も重要だが、いつも飲んでいる薬の名前などなかなか伝えられない。冷蔵庫の中にあるものは腐らいうち、自分が好きなものから食べたほうがいい」などと、1時間近く話し続けた。参加者を「わたしも買おうかしら。どこで売っているの? 」とその気にさせていた。

 平澤氏は、約10万人と言われる「防災士」の資格も取得している。1カ月くらい勉強し、講習を受けないと合格しないそうだ。

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「被災時にトイレは我慢できませんし、我慢しちゃいけない」平澤氏

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「凝固剤は1個150円。3人家族で1日15個。考えたら安いもんです。普通ごみとして捨てられる。わたしは持ち歩いています」(記者は浦安の液状化取材で躊躇なく公園の隅っこで用を足したが、若い女性が歩いて10数分の駅まで歩いたと聞いた)

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織戸氏(左)と五関氏

◇       ◆     ◇

 余談だが、記者も非常時は〝人助け〟が必要なことを学んだ。この日、現地は海風も手伝って猛烈な風が吹いた。取材を終え、駅に向かって歩道を歩いていたときだ。風速30mはあったはずだ。若い女性がよろよろと記者に向かってきたかと思うと、ぶつかるようにして何やら耳元で囁いた。

 ドキッ。この30年来、若い女性、しかも真っ昼間から言い寄られた経験などないから、恐怖を覚え、知らんぷりをして歩を進めた。5、6歩進んだとき〝待てよ、女性はメ・ガ・ネ…としゃべったような気がする。風でメガネが吹き飛ばされたのかも〟と考え直し、立ちすくんだままの女性のところに戻り、確かめたらその通りだった。目は宙を泳いでいた。相当視力の弱い人だ。

 しかし、この風だ。道路に転がったら車にひかれるか、はるか彼方に吹き飛ばされるはずだ。どうしよう? まごまごしていたら看板か何かが飛んできて憤死するかもしれないと新たな恐怖と闘い、絶望的な気分に陥りながら探した。そのとたん、何と目と鼻の先の敷石の隅に、いかにも女性ものらしい赤い縁付きの眼鏡が転がっているではないか。

 これほどうれしかったことはない。「これでしょ、よかったね」と一声かけて記者は近くのビルに駆け込んだ。

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防災セミナー(左)と防災ゲーム

初の防災訓練に350人 「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」管理組合(2015/3/1)

 

 

 

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支援物資搬送

 大和ハウス工業は「熊本地震」に対する4月16日と17日の両日にわたる取り組みを公表した。

 備蓄品の輸送については、16日、水:2,200本、アルファ米:1,200食、カロリーメイト:1,500箱 簡易トイレ:400個、毛布:600枚などを午後3時、岡山工場の災害備蓄品を熊本支店、福岡支社に向け搬送。翌17日午前8時、熊本・福岡支店に到着。お客様に配布する予定。

 現場の状況については、賃貸住宅の建設現場の1カ所で建築資材が落下するなどの被害あり。熊本県下の建設現場は4月24日まで休工。

 社員の状況については、熊本支店は停電・断水などで建物内に入れない状況。18日、仮事務所を建て、発電機も導入し対応する。熊本支店の社員約120名は全員無事。九州の9事業所は営業中。

 応急仮設住宅については、依頼を受けた時点で対応できるよう取り組む。

 お客様対応の状況については、被災エリアに住宅・賃貸住宅・マンション・店舗・建築等などが震度5弱以上で24,000棟、6弱以上で約7,000棟あり、6弱以上の物件を優先的に連絡し、現場確認を行っている。ドア・サッシ、建具が開かない、ガラスが割れる被害、エアコンの室外機が落下する、立体駐車場が停止するなどの被害がでている。

 現場支援については、地震発生時から大阪・東京に「災害対策本部」を設置し、18日には福岡支店に「現地災害対策本部」を設置し、対応にあたる。

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支援物資搬送

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被災当日の災害対策本部設置に関する打ち合わせ

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「グランドメゾン江古田の杜」完成予想図

 積水ハウスは4月16日、中野区江古田3丁目で開発している「江古田の杜プロジェクト」の分譲マンション「グランドメゾン江古田の杜」モデルルームをオープンする。

 「江古田の杜プロジェクト」は、同社、総合東京病院、UR都市機構が共同して進めている事業で、A・B・C3つの街区に分かれており、A街区に同社分譲マンション「グランドメゾン江古田の杜」が建設される。B街区には総合東京病院新棟が、C街区には同社による賃貸マンション、学生寮、高齢者住宅、介護施設、コミュニティ拠点などが設けられる。

 マンションは、都営大江戸線新江古田駅から徒歩10分、江古田の森公園に近接する全531戸。全戸に「エネファーム」を搭載する。

 平成27年度の市町村税課税標準額が1,000万円以上の「高所得者」は約90万人で、全納税者に占める割合は1.7%であることは先に紹介したが、この〝お金持ち〟が全国にまんべんなく存在しているわけではなく、東京23区、とりわけ港区や千代田区、渋谷区、世田谷区などに集中していることが分かる。

 東京都23区の平成27年度納税者の課税標準額を段階別にみると、平均では200万円以下が54.6%、200万円超~700万円以下が37.8%、700万円超~1,000万円以下が3.5%、1,000万円超が4.1%となっている。「高所得者」は前年度と比べ9千人、4.5%増の約19.2万人となり、高い伸びを示した。全国約90万人の「高所得者」のうち21%が23区に集中している。

 これを区ごとに見ると、「高所得者」がもっとも多いのは世田谷区の約3.0万人(構成比6.5%)で、以下、港区約1.9万人(同14.5%)、杉並区約1.3万人(4.5%)、渋谷区約1.2万人(同9.5%)の順。もっとも少ないのは荒川区の約1.9千人(1.9%)。

 「高所得者」の比率がもっとも高いのは港区の14.5%(約1.9万人)で、以下、千代田区13.4%(約4.4千人)、渋谷区9.5%(1.2万人)、文京区8.0%(9千人)の順。もっとも比率が低いのは足立、葛飾区で1.5%。足立区は課税標準額が200万円以下の比率は63.6%に達している。

 総所得などは約21兆円で、前年度比0.2%減となった。総所得、退職金所得などは前年度比3.4%増の約19.7兆円になったものの、株式譲渡に伴う軽減税率廃止による駆け込み需要がみられた平成26年度に対して、27年度はその反動による分離課税所得が前年度比34.5%減の約1.3兆円だったのが影響したため。

 23区全体の一人当たり特別区民税額は9.9万円で、対前年度比1,000円増となった。10区で区平均を上回り、13区で下回った。

「高所得層」23年度と比べ9.8%増の90万人27年度 市町村税課税状況(2016/3/31)

 

 

 

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「武蔵小山駅前通り地区第一種市街地再開発事業」完成予想図

 武蔵小山駅前通り地区市街地再開発組合と住友不動産は4月14日、「武蔵小山駅前通り地区第一種市街地再開発事業」が平成28年4月13日付で再開発組合の設立認可を受けたと発表した。

 事業地は、東急目黒町線武蔵小山駅東南側に位置し、細分化された敷地の統合と建物の共同化によって土地の高度利用を図り、区画道路や広場などを整備することで、市街地環境の改善と防災性の強化を図るもの。住友不動産は地権者、参加組合員として事業に参画する。

 所在地は品川区小山三丁目、施行面積は約0.7ha、敷地面積は5,420㎡、延床面積は53,870㎡、建物は地上41階・地下2階建て。住宅は約500戸。竣工予定は平成32年度。総事業費は約321億円。

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事務所棟(左)と実習棟

 ポラスグループは4月12日、企画-設計-施工まで〝オールポラス〟で取り組んだ「ポラス建築技術訓練校」が竣工したのに伴う記者見学会を行った。建物は、国交省の再生可能な資源である木材を大量に使用する木造建築物の技術向上に資するとともに普及啓発を図ることを目的とした補助事業「平成27年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されている。

 建物は、一般に流通する安価な集成材を複数本集束させることで「合せ柱・合せ梁・重ね梁」として強度を高める技術を開発したのが特徴。

 発表会に臨んだ同社経営企画室室長・江本昌央氏は、「2年前から取り組んできたプロジェクトで、ポラスグループの総合力を結集した。木造非住宅のモデルハウスとして今後の受注拡大に結びつけたい」と語った。

 また、ポラスハウジング協同組合施工推進課マネージャー・成田超洋氏は、「訓練校の卒業生は697名。この中からたくさんの技能オリンピック受賞者を輩出してきた。今年の新入生は44名。立派な大工などに育てたい」と話した。

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実習棟内部(天井高は6m)

◇       ◆     ◇

 この建物については、1月に行われた「構造見学会」に参加して、記事も書いているのでそちらも参照していただきたい。

 木造住宅の美しさについては何度も書いてきたが、完成した建物、特に事務所棟の内部は柱や梁が現しとなっており木造の建物であることが判るようになっている。

 一方、実習棟の天井高は約6m。一般の木造住宅に使われている柱や梁の材料を使用しながらもこれだけの大きな建物を作り上げたポラスグループの総合力には関心をしたのだが、構造見学会で見惚れた天井部分などはパネルで覆われていたのは少し残念だった。

 せっかくの木造建築物なのだから、その特徴が通りすがりの人にも気付くようなデザインをもっと取り入れてよかったのではないか。

「ポラス建築技術訓練校」は、建築大工、内装工などの若い技能者の育成を30年間にもわたって継続してきたことに価値がある。卒業生は697人もいるというではないか。

 建築業界では技能者不足が叫ばれて久しいが、具体的な解決策は描けていないのが現状である。日本の未来を考えるならば今回のように技能者育成の学校を自ら設計、施工するような企業がもっと出てくるべきだろう。

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実習棟 木造パネル

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 見学会では、設計や施工を担当した同社グループのスタッフと懇親会を兼ねた食事会が催されたのだが、隣り合わせた鍋野友哉アトリエ/TMYA主宰・鍋野友哉氏が興味深いことを話した。「木は耐震性、耐久性、断熱性などそれぞれ個別の性能ではナンバーワンではないが、いずれの性能もそこそこよくバランスがとれている。そこを最大限に活かす設計ができれば良い木造建築が生まれるいずれもバランスがとてもいい」と。

 森林・木材の価値は、地球環境保全、生物多様性保全、土壌保全・水資源涵養機能、快適空間形成機能、文化機能などそれこそ数え切れないほどある。

 にもかかわらず、わが国の森林・林業は危機的状況にあることが指摘されている。地域コミュニティ、文化の崩壊も懸念されている。

 どうして木材が鉄やコンクリに取って代わられたのかここでは書かないが、結局は、こうした森林・木材の価値に目をつぶり、「安いものがいいものだ」という経済合理性を最優先してきたことに尽きるのではないか。

 鍋野氏が話したように、これからはバランスがいい木を基本として、足りないものを他の製品で補っていく-これは生き方にも通じるのではないか。

 鍋野氏は1979年生まれの「東京大学大学院農学生命科学研究科木質材料学研究室」卒だ。農学から建築を設計・研究するというのがいい。いまどこの大学も「グローバリズム」を金科玉条のように掲げ、文科省からの補助金欲しさに理系を重視し、英語を共通語にしようとしている。入学式で式辞を英語で話した学長もいるくらいだ。「農本主義」は死語になったのか。鍋野氏のような農学者の反撃に期待したい。

ポラス サステナブル建築物等先導事業の構造見学会(2016/1/14)

 

 

 

 三菱地所レジデンスと鹿島建設は4月13日、「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス」の竣工により「ザ・パークハウス 晴海タワーズ」全体が3月末までに完成し、全戸完売したと発表した。敷地面積約3.0ha、49階建タワーマンション2棟、総戸数1,744戸の大規模マンションプロジェクト。 

 「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス」は、総戸数861戸。2013年7月第一期435戸を供給して以来、2014年10月に第二期220戸、2015年2月に第三期98戸、2015年5月に第四期88戸、2015年10月に最終期20戸を供給した。価格は3,638万~18,677万円、専有面積は43.33~127.79㎡。総問合せ件数は約8,000件、総来場件数は約5,000件。

◇       ◆     ◇

 このマンションについては分譲開始時にも書いたが、ハード・ソフトとも現段階でのトップレベルのマンションだと思う。

 販売開始時は期待された2016年の東京オリンピック・パラリンピックの招致に失敗し、イメージキャラクターのプロゴルファー石川遼氏がとたんに勝てなくなり(これが理由だとは思いたくないが)、3.11にも過剰反応した結果、分譲単価は信じられないくらい割安の坪270万円(記者は最低でも坪300万円で、330万円が妥当な単価だと思っていた)くらいに抑えていた。最終分譲の価格はどうなったかわからないが、坪330万円以上になったのではないか。

 隣接地では三井不動産レジデンシャルの分譲が予定されているが、モデルルームオープンは予定より遅れているようだ。いったいいくらの値を付けるのか、興味津々だ。選手村に近接するエリアだから、世界に恥ずかしくない単価設定になるはずだ。

 しかし、選手村にも大量のマンションが建設される。こちらの概要も発表されるのはそう遠くないはずだ。立地は異なるが、こちらも気になる。

三菱地所レジデンス・鹿島建設「ザ・パークハウス 晴海タワーズ クロノレジデンス(2011/12/6)
 

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「世界に一つを極める。」

 三菱地所ホームは4月15日、都市型邸宅のフラッグシップモデルハウス「世界に一つを極める。」、全館空調システム搭載の3階建てゼロエネルギー住宅「WIZE-U(ワイズユー)」、戸建て向け新リフォームメニュー「三菱地所のリフォーム」をそれぞれ販売開始すると発表した。

 「世界に一つを極める。」は、アッパーミドル・富裕層向けの商品で、重厚な石張りのファサードデザイン、アウトドアリビング、トレーニングルームなどを備えた室内空間、全館空調システム「エアロテック」を搭載し、世界的ブランド商品のショールームなどを展開する企業グループ「LWL」との連携によるハイグレード設備・インテリアが特徴。

 構造・規模は2×NEXT構法、2階建て延べ床面積約246㎡。モデルハウスは4月23日、駒沢公園ハウジングギャラリー・ステージ2にオープンする。坪単価は120万円から。

 「WIZE-U(ワイズユー)」は、都市部の狭小宅地に対応する商品で、「全館空調・ZEH・3階建て」を実現したのは業界初。ガレージ上部のデッドスペースに「ポケットルーム」と呼ぶ収納を設けているほか、ライフスタイルの変化に対応するためあらかじめエレベータの設置が可能なプランとし、可動間仕切りの提案を行っているのが特徴。プロトタイプは敷地面積約56㎡、延べ床面積約123㎡。本体価格は3,290万円(税別)。販売目標は年間30棟。4月14日から発売する。

 「三菱地所のリフォーム」は、これまでのマンションリフォームに加え、戸建てのリフォームに対応する商品で、100棟を超える「エアロテック」採用実績を踏まえ、旧省エネ基準(昭和55年以前建築)は18万円~/坪、新省エネ基準(平成4年以降建築)は15万円~/坪、次世代省エネ(同11年以降建築)は11万円~/坪にするなど、パッケージ化して販売するのが特徴。4月14日から発売する。

 発表会で、同社社長・加藤博文氏は、「当社は年間500~600棟の受注しかないが、マーケットニーズに対応した先進的な商品を提供していく」と話した。

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「世界に一つを極める。」

◇       ◆     ◇

 同社のモデルハウスを見学するのは、一昨年の「渋谷ホームギャラリー」以来だ。

 先日、三井ホームが記者見学会を行ったモデルハウス「VENCE(ヴァンス)」とは同じアッパーミドル・富裕層がターゲットではあるが、商品コンセプトは真逆、対照的だ。

 今回の「世界に一つを極める。」は、いかにも〝三菱地所〟らしい重厚感がある骨太のファサードデザインで、周囲の他社のモデルハウスと比べてもそん色ないばかりか、威圧するような雰囲気を醸し出している。

 外壁には御影石の「バニラホワイト」と「白御影」を用いている。内装材にもウォールナットなどの自然無垢材をふんだんに用いている。

 1階の天井高は約3mで、カーブを描いた階段は18段。インナーバルコニーもなかなかいい。2階に設置されている浴室と隣り合わせのトレーニングルームは、外から裸を見られるわけにいかないから、第一種低層住居専用地域しか建てられないという難点があるが、これがいいという層もいるはずだ。モデルハウスは坪150万円で、総額は1億3,000万円だそうだ。

 「WIZE-U(ワイズユー)」も「三菱地所のリフォーム」も「エアロテック」を前面に押し出しているのはよく理解できた。

 それにしても、どうして同社の年間受注棟数が500~600棟なのか。同社のホームページトップには「三菱地所ホームが選ばれる『5つの理由』」の中に、「三菱地所グループの総合力」が5番目に示されているが、その結果としての棟数というのは、年間数千戸の業界トップクラスの分譲マンションとはどうしても釣り合わない。どこに行ったら「三菱地所ホームを、見に行こう。」が体験できるのか。体制さえ整えれば、1,000戸くらいはすぐに伸ばせるのではないか。

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「WIZE-U(ワイズユー)」

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「三菱地所のリフォーム」

三井ホーム 究極のエレガントを追求 新商品「VENCE(ヴァンス)」(2016/4/6)

三菱地所ホーム、木造制震賃貸住宅「エム・アセット」発売(2014/3/14)

 

 

 

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「オーベルグランディオ品川勝島」

 大成有楽不動産と長谷工コーポレーションは4月13日、「オーベルグランディオ品川勝島」452戸が、入居開始1年前の3月末までに完売したと発表した。

 物件は、京急本線立会川駅から徒歩11分、品川区勝島1丁目に位置する20階建て全452戸。専有面積は62.38~85.59㎡、価格は3,290万~6,090万円。問い合わせ件数は約5,000件、総来場者数は約2,500件。

 購入者の居住地は品川区27.0%、大田区12.4%、港区5.8%、居住形態は賃貸が69.7%、持家が19.7%。

 契約者アンケートでは、かつての倉庫街から住宅地として発展する「品川勝島エリア」の資産性・将来性を購入動機に上げる人が目立ち、早期完売につながったと両社はみている。

◇       ◆     ◇

 早期完売に至ったのは、このほか価格(坪単価)が安かったからでもあるが、「勝島」を「品川エリア」の物件としてアピールした宣伝・広告が巧みだった。かなり広域から集客できたことが、そのことを物語っている。購入者の5割以上が品川、大田、港区外だ。地元・周辺区以外が過半数を占めたマンションはそうないはずだ。需要を喚起したというよりは、需要を創造した好例ではないか。商品企画とはこのようなものだ。

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「カフェラウンジ」(この提案もよくできていた)

安さだけではない、巧みな需要喚起策 「オーベルグランディオ品川勝島」(2015/4/10)

 

 

 

 

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