「消費増税すべき」木村、岩沙氏/「増税は最悪」ライフ清水会長 不動協が懇親会

木村氏(左)と岩沙氏(ホテルオークラで)
不動産協会は5月12日、第56回定時総会後の恒例の懇親会を開催した。冒頭、挨拶した同協会・木村惠司理事長は現況の社会・経済状況について触れ、「経済は調子がいいような悪いような、格差や需要の問題など大きな課題を抱えており、曲がり角にあるという印象を受けている」と話し、同協会としては今年3月に発表した「大都市および住生活のあり方に関する提言」を具体的に進めていくことが重要とし、大都市の国際的な競争力の強化と地方の活性化などの街づくり、良好な住宅ストックの形成、不動産を所有・取得することの優位性が保たれる税制などについて取り組んでいくと語った。
消費増税については、「どうなるかわからない。早めに決めていただき、軽減措置など対応もきちんとしていただきたい」と、消費増税を実施すべきとの考えを示した。

懇親会
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取材の目的はただ一つ、消費増税を断行すべきなのか、それとも見送るべきなのかをデベロッパー各社のトップに聞くことだった。アンケート用紙をつくり、片っ端から聞くことも考えたが、同僚の記者から「止めたほうがいい」と言われ、それは断念したのだが、同協会・木村理事長と岩沙弘道会長からは必ずコメントを取ろうと出かけた。
木村理事長は挨拶では「早めに決めていただいて」と話すにとどめ、明言は避けたが、記者には「実施すべき。ここでやらないと。先送りしても5年、10年にはまた問題が浮上する」と、実施すべきと話した。
岩沙弘道会長も、「景気対策を立てたうえで実行すべき。財政が厳しいのは論を待たない。政府が国際公約として掲げているプライマリーバランスの黒字化は喫緊の課題」などと語った。
また、岩沙会長が今年の同協会賀詞交歓会で「今年はデフレ脱却を宣言する年にしなければならない」と述べたことについて質問したが、「宣言できる可能性はある。好循環に向かう方向性が明確になりつつある。雇用は絶好調だし、投資もICTや人材に対する研究開発が活発化しており、マイナス面が強調されている消費に関する家計データは実態を反映していない」などと話した。
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木村理事長と岩沙会長からコメントを取った段階で目的は達成できたと判断したのだが、会場に入るや否や、下にも置かない歓待を受け、ホテルが用意した椅子に座られた方を無視できなくなった。
記者はさび付いた記憶を手繰り寄せようとしたのだが、三井でも三菱でも住友でもどこのデベロッパー関係者でないことが察せられ、かといって派閥の領袖でもなさそうで、周りの人に聞いてもどなたもご存じなかった。
年齢は木村理事長や岩沙会長より一回りも上ではないかと想像したが、その血色たるや、ストレスなどまったくない環境で美食のみを与えられた松坂牛というよりは、むしろ粗食に徹し、まっとうな人生を過ごしてきたからこその賜物でありそうな、まるで乳飲み子のようなふっくらとしたほっぺがピンク色に染まっていた。
そこで〝ここで聞かなければ一生後悔するぞ〟という第六感が働き、〝この機会を逃してなるものか〟と意を決した記者はおずおずと名刺を差し出した。一瞬、その方は胡乱な目を差し向けたが、内ポケットから名刺を取り出した。
名刺には「日本チェーンストア協会 日本小売業協会 國(国ではない)民生活産業・消費者団体連合会 会長 清水信次(株式会社ライフコーポレーション代表取締役会長兼CEO)」とあった。
肩書を見たとたん、消費増税に対する考えは聞かなくても理解したのだが、「会長、消費増税について考えをお聞きしたい」と声をかけた。清水氏はよどみなく持論を展開した。
「増税はやるべきではない。軽減税率は世界一複雑怪奇。日用品、生鮮食料品などは毎日相場が変わる。日本のスーパーは2割、3割引きがザラ。2%どころの軽減税率で何の効果もない。消費増税は実態を知らない政治家が考えることで、カネもかかる。最悪だ。軽減税率を入れるなら(飲食料品ではなく)電気・ガス・水道を対象とするぺき。簡単にできること。
いま一番困っているのは、30~40年前は年収が400万円以上800万円以下の中間層が85%くらいだったのが40%に減り、8%だった低所得者が40%に増加していること。この問題を何とかすべきで、消費増税は危険すぎる」
取材を終え、傍らにいた同社関係者に取材のお礼をし、そのついでに清水氏の年齢を聞いて仰天した。何と年齢は90歳だという。
社に戻ってさらに驚いた。出身地がわが故郷・三重県の津市だった。ウィキペディアには「食品スーパーマーケット『ライフ』を興し、売上高4,700億円という日本最大の食品スーパーマーケットチェーンを一代で築いた。中内功・鈴木敏文・岡田卓也らとともに戦後の流通業界を牽引した人物」と紹介されている。そういえば、清水氏はさかんに「伊勢のな言葉」を発していた。

清水氏
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普段の行いがいいと幸運が舞い込むという見本だ。取材に大満足して帰ろうとし、一服でもと立ち寄った喫煙所で、幸運にも近鉄不動産とグループ会社で、わが故郷・三重県の三交不動産の関係者とばったり出あった。早速、伊勢志摩サミットの波及効果や不動産市況などを聞いた。
近鉄不動産首都圏事業本部 常務取締役本部長・田中孝昭氏には、昨年、同社が分譲した「BLUE HARBOR TOWER みなとみらい」記者発表会でも質問したのだが、サミットのメイン会場となる志摩観光ホテルや駅舎の改装などに数十億円かけたそうで、その効果は「これから」ということだった。
三交不動産のマンション事業と賃貸事業本部担当の常務取締役・森本浩史氏は、「サミットは不動産事業には効果を及ぼしていないが、太陽光事業がドル箱になりつつある」と話し、同社マンション事業本部東京支店本部長・盛田哉氏は、「『北習志野』で駅から7分で96戸を分譲するし、『三郷中央』でも確認は取れていないが徒歩2分で分譲する。『北習志野』は『オハナ』(野村不動産)に負けない」と胸を張った。
「『オハナ』に負けない」とは頼もしいではないか。双方とも取材してレポートする。

左から盛田氏、森本氏、田中氏
野村アーバン ネット 第4回「ありがとう、わたしの家」受賞作品決定
野村不動産アーバンネットは5月11日、第4回「ありがとう、わたしの家」キャンペーンの入賞エピソードを決定・発表した。
キャンペーンは、不動産情報サイト「ノムコム」で「家と家族に関する思い出」のエピソードと関連する写真を募集し、応募の中からグランプリ賞などを決定し紹介するもの。4回目の今回は、全国から215点の応募があり、グランプリには武居ぱんださん(埼玉県)の「父の夢をつないで」が選ばれた。
詳細はキャンペーンサイトhttp://www.nomu.com/arigato/ へ。
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グランプリ賞の「父の夢をつないで」を読んだ。三人姉妹の長女が、家を新築することが長年の夢だった父の苦労を回顧する物語だ。亡くなられたお父さんの年齢は不詳だか、昭和50年代の後半から平成の前半にかけて、当時のサラリーマンがいかに家を取得するのが大変だったかが正直につづられている。
建てようと思った宅地が「調整区域」だったという記述にはドキッとさせられた。武居さんのお宅の住所は分からないが、「埼玉県」であればさもありなんといま思った。
かつて埼玉県は「調整区域に家が建つ」というなんとも不可思議なことが当たり前のように行われていた。建築基準法第34条第1号を〝悪用〟した開発が後を絶たなかった。年間数十件はあったはずだ。花屋、文具屋、八百屋、本屋などが連なって建てられ、分譲された。行政は見て見ぬふりをした。取材して記事にもしたが、開発業者からは「首を洗って待っていろ」と脅されたことがある。生きた心地がしなかった。
戸建て分譲戸数 三井不レジが首位キープ 野村不はやや離される

三井不動産レジデンシャル「ファインコート等々力桜景邸」
野村不動産が三井不動産レジデンシャルを急追していた戸建て分譲合戦は、平成28年3月期は双方とも戸数を大幅に減らしながら三井不レジが首位をキープした。
三井不動産の平成28年3月期決算によると、三井不レジの一戸建て売上戸数は前期の899戸より148戸減の751戸となった。一方、野村不動産ホールディングスの決算では、野村不動産の一戸建て売上戸数は前期の859戸から216戸減の643戸となった。その差は前期の40戸から108戸へ広がった。完成在庫は三井不レジが127戸、野村不が140戸だった。
両社の戸建て分譲合戦は、別表のように野村不がここ数年戸数を伸ばし、平成27年3月期には859戸となり、三井不レジの899戸にあと40戸まで迫った。28年3月期には逆転するのではともいわれていた。
両社の分譲合戦について、三井不動産はこれまでも「他社と競争しているわけではない」と繰り返しており、今回の数字についても「予定の800戸よりは減少したが、マーケットの反映」としている。
一方の野村不動産ホールディングスは今回の決算数字について、「完成在庫(140戸)が増えたのは竣工売りの物件があったこと、価格の上昇局面において回転重視から収益性重視とした物件があったこと」としている。
今期は三井不レジが700戸、野村不は650戸をそれぞれ予定している。
三井不動産レジデンシャルVS野村不動産 分譲戸建て計上戸数推移

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一戸建て分譲市場はマンションとほぼ同じくらいの規模(平成27年度は約12.6万戸)があり、平成27年3月期の売上戸数が約3.9万戸もある飯田グループホールディングスのようなガリバー企業がある一方で、1棟、2棟の現場も少なくないことからどこも市場全体を把握しきれていない。
大手デベロッパーでは、バブル崩壊後も一貫して都市型戸建てを供給してきた三井不動産レジデンシャルがトップを走り続けてきており、土地区画整理事業など比較的規模の大きい団地を手掛けてきた野村不動産が続いてきた。
このほか、最近は東急不動産、住友不動産、三菱地所レジデンスなども力を入れだしたが、三井、野村に大きく水をあけられている。
三菱地所レジ 新宿御苑に隣接「ザ・パークハウス 新宿御苑」第1期47戸が即日完売

モデルルーム
三菱地所レジデンスは5月9日、新宿御苑に隣接しているマンション「ザ・パークハウス 新宿御苑」(総戸数52戸)の第一期47戸が5月8日抽選の結果、最高倍率8倍、平均倍率2.1倍で即日完売したと発表した。
東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅から徒歩1分で、南向きの住戸からは新宿御苑の緑を一望できる稀少な立地。プランは2LDK(55.46 ㎡)~3LDK(100.63 ㎡)、新宿御苑を望む南側にはガラスウォールを採用。価格は6,400万円~26,900万円、専有面積は55.46~100.63㎡。問い合わせは約3,400 件、来場者は約600件。
三菱地所レジ「ザ・パークハウス 新宿御苑」 駅にほぼ直結、目の前に新宿御苑(2016/3/29)
〝ホーホケキョ〟ウグイスも歓迎 つくば・春風台の販売進む

「緑住農一体型住宅地 春風台」
茨城県つくば市の「緑住農一体型住宅地 春風台」(109区画)を見学した。昨年5月に取材したときは約60区画が販売済みだったが、今回は88区画まで進んでいた。事業は着実に進捗しており、隣接地ではほぼ同規模の造成も進められている。
「春風台」については昨年紹介した記事も参照していただきたい。一言でいえば、定借により初期投資を抑え、区画整理事業法、固定資産税法、都市緑地保全法など縦割り行政の隘路(あいろ)を巧みな手法で切り抜けたわが国に例のない街づくりだ。
物件はTXつくば駅から北東約2~4キロの開発面積189.9ha、計画人口8,000人の「中根・金田台特定土地区画整理事業」(施行期間平成16年~31年)地内の一角にあり、期間50~70年の長期定期借地権付き宅地分譲。1区画当たり平均200坪(660㎡)と広いのが特徴で、このうち100坪が宅地となり、60坪の景観緑地と40坪の果樹・菜園から構成されている。地代は月額5~6万円。契約期間満了時に返却される保証金は250万円。
景観緑地には市の地上権を設定することで、その部分の地代は事実上非課税となる。緑地の整備・管理は地権者が行い、自治体は財政負担なしで市街地の緑地を確保できるのも大きな特徴の一つだ。
地権者の一人で、街づくりの推進役を務めている「桜中部地区まちづくり協議会」会長・酒井泉氏(67)は、「隣接地でも同じ手法の同じ規模の開発を進めており、一部は今年から来年にかけて造成が完了する。新しい区画では、わが国の伝統工法である真壁を用いた現しの住宅や、ハウスメーカーとコラボした提案も行い、世に問いたい」と話している。

景観緑地に植えられている樹木(ナラか)

群生するマツバウンラン

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風景は昨年訪れた時とほとんど変わらなかったが、葉の形が松葉、花がウンランに似ていることから「マツバウンラン」と名付けられた帰化植物が咲き誇り、〝ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ〟とウグイスが記者を歓迎してくれた。
見学会に顔を見せていた販売を担当する日本不動産(台東区浅草)の山下欽司社長によると、ここにはキジ、ヒヨドリ、セキレイ、ヒバリ、シジュウカラ、ホオジロ、オオタカが生息するそうだ。
畑仕事に精を出していた居住者のAさん(69)に声を掛けた。「江戸っ子で農業には縁がなかったが、研究の仕事でつくばに10年間いたこともあり、2年前に引っ越してきた。旬のものが食べられ、季節の移り変わりが肌で感じられるのがなによりいい」と話した。
畑にはネギ、ソラマメ、ジャガイモ、ホウレンソウ、トマト、ナス、キュウリ、アスパラ、カボチャなど20種くらいを育てるのだという。「完全無農薬。アブラムシは手でひねりつぶしている。やっとミミズが出てくる土壌になってきた」と真黒な顔をほころばせた。
Aさんとは環境や食品ロス、バーチャルウォーターなどの問題についてしばし語り合った。
ただ一つ心配なのは、奥さんが畑仕事には一切かかわらないということだった…だとすると、奥さんはただ食べる人なのか。ご主人の苦労に何の痛痒も感じないのか…個人的には奥さんの気持ちは分かりすぎるほどわかる。田舎育ちの記者も手間ばかりかかる畑仕事などまっぴらごめんだ。

Aさん宅の畑
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酒井氏は「分譲は4年前からで、希少性からいってもっと売れていい」と、販売スピードに不満のようだが、つくば駅から車で15分もかかる立地条件を考慮すれば、この1年間で28区画も売れたというのは驚異的な数字だと思う。販促のためハウスメーカーとコラボするというのも賛成だ。
協議会は5月21日(土)と6月25日(土)、それぞれ13:00~16:00まで現地見学会を開催する。詳細は協議会のホームページhttp://harukazedai.com/へ。
平成の田園調布になるか、1区画200坪の街づくり つくば市の「春風台」(2015/5/26)
住友不動産 注文住宅を積極展開 5カ所同時にモデルハウス出店

モデルハウス イメージ図
住友不動産は4月29日、注文住宅のモデルハウスを全国5カ所に同時オープンした。岡山県岡山市にオープンしたモデルハウスは中国地方での初出店となる。今年からの新規出店は11カ所目となり、これで全国118カ所となる。
同社の平成27年3月期の請負事業は受注:2,455棟、計上:2,226棟、売上681億円で、2016年度から始まる中期経営計画では3カ年で累計受注1万棟を目指している。今回の新規出店はさらなる事業拡大を狙ったもの。
一昨年から展開している「ウッドパネル工法」は構造部分を強化した軸組工法をベースにしたハイブリッド構造で、接合強度は一般木造軸組工法の約1.5倍の強度を実現した。
住友林業 米国住宅会社を子会社化 目標の年間5,000棟体制へ

Gehan Homesの商品
住友林業は5月2日、2014年に持分51%を取得し連結子会社とした米国テキサス州の住宅事業会社Gehan Homes社を中心とするGehan Homesグループの持分49%を追加取得し、完全子会社化したと発表した。
Gehan Homesグループは年間約1,400棟の分譲住宅を安定的に供給しており、2014年の住宅販売棟数ランキングでは全米36位に位置している。
同社は海外事業を成長事業の柱の一つとして位置付け、米国では4グループにより9州で事業展開しており、今回のGehan Homesグループの子会社化によりグループ会社間でのシナジー効果創出に向けた取り組みを加速させる。
米国での住宅販売棟数は目標の年間5,000棟に近づいてきており、米豪合わせた年間販売目標である8,000棟の達成も着実に視野に入ってきたとしている。


「ららぽーと」に隣接 坪単価230万円でも人気 シニア向けフージャース「柏の葉」

建築中の「デュオセーヌ柏の葉キャンパス」(左後方が「ららぽーと柏の葉」、右後方が三井不動産レジデンシャルのマンション群)
フージャースコーポレーションが分譲中の所有権付きシニア向けマンション「デュオセーヌ柏の葉キャンパス」を見学した。駅から徒歩5分、「ららぽーと柏の葉」に隣接する全266戸で、坪単価230万円ながらすでに約4割が分譲済み。好調な売れ行きを見せている。
物件は、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩5分、柏市の柏北部中央地区一体型特定土地区画整理地内にある15階建て全270戸(住戸266戸、店舗4戸)。現在分譲中の第3期(40戸)の専有面積は54.00~80.06㎡、価格は3,378万~6,198万円(最多価格帯3600万円台)。竣工予定は平成29年2月下旬。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。
入居条件は満50歳以上で、自身で身の回りのことができ、共同生活が可能な人(複数入居の場合、1名がこの条件を満たしていること)。管理費は39,040円~57,880円(入居者1名増加につき追加ライフサービス費23,000円)。食費代は1人当たり1日3食(朝食480円、昼食580円、夕食680円)・30日/52,200円(予定)。
現地は、駅前の「ららぽーと柏の葉」に道路を挟んで隣接。建物はロの字型で内廊下方式を採用。店舗や訪問介護事業所のほか、共用施設として天然温泉付き浴場、レストラン、ビリヤードラウンジ、プレイラウンジ、ブックラウンジ、カラオケルーム、カフェラウンジ、ゲストルームなどが整備される。
住戸は南向き中心に東向き、西向き、北向き。設備仕様は玄関ベンチ、ローリングトイレドア、全居室とも引き戸、緊急コールボタン、ライフセンサーなど。24時間の見守りサービスが受けられる。
昨年夏から分譲が始まっており、販売担当者は「シニア向けとしてはものすごい販売スピード。来場者は約700件。東葛エリアの方が中心だが、都内の方も多い。購入者は野田市、安孫子市の方の歩留まりが高い。売れ行きは3,000万円台がとくに人気で、4,000万円台のグロスの壁がややある」と話している。

完成予想図
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同社の所有権付きシニアマンションを見学するのは「みらい平」に次ぎ2回目だが、「みらい平」よりはるかに進化しているという実感がした。
何より立地条件がいい。「みらい平」はいかにも郊外型で、周辺に生活利便施設も乏しい。
一方の「柏の葉」は、公民学が連携して未来都市づくりを進めており、首都圏のなかでもっとも成長力が高い街だと記者は思っている。向こう数十年にわたって成長が約束されている都心立地とそん色ないエリアだ。
そして、何よりも〝施設〟の雰囲気が漂う民間有料老人ホームやサ高住と異なっているのがいいし、設備仕様も普通の分譲マンションと変わらない。ローリングドアは健常者が利用するのにも便利だ。
分譲坪単価もドンピシャリだった。つくば研究学園で他の取材があったためアポなしでモデルルームを訪ねたのだが、「坪単価は230万円でどうですか」という記者の問いに担当者は「その通り。230万円強」と話した。
普通のマンションより単価は高いかもしれないが、それでも売れるということは所有権付きシニアマンションがユーザーに支持されつつあるということだ。爆発的に供給が増えることにはならないだろうが、供給が増えて認知度が高まればしっかりと市場に根を下ろすのではないか。シニアの住まい方の選択肢がもう一つ増えるのはいいことだ。

天然温泉付き大浴場
アキュラホーム 第1回「ホワイト企業アワード」CSR・女性活躍部門賞でW受賞

受賞したアキュラホームの宮沢俊哉社長(左)
アキュラホームは4月28日、一般財団法人日本次世代企業普及機構が主催する、次世代に残すべき企業を表彰する第1回「ホワイト企業アワード」のCSR部門賞と女性活躍部門賞でダブル受賞したと発表した。
同アワードは、単なる働きやすさの充実にとどまるだけでなく、適正な利益・お客様への貢献・従業員満足度によって構成される新しい指標によって、ワークライフバランス部門、女性活躍部門、ダイバーシティ部門、CSR部門の4部門で表彰するもの。2016年は142社の応募があり、11社が受賞した。
同社は、CSR部門では東日本大震災の際に延べ4,800人が宮城県南三陸町の被災現場に入り木造応急仮設住宅を建設したことや、子どもたちに木のすばらしさを伝える活動「木望の未来プロジェクト」が評価された。女性活躍部門では、出産祝い金として第3子出産以降は100万円を支給する「しあわせ一時金制度」を2008年に開始して以来累計で1億円に達したことなどが評価された。
熊本地震 マンション大破は1棟、中破は5棟 マンション管理協調査
マンション管理業協会は4月28日、会員会社が受託しているマンションの熊本地震による被災状況をまとめ発表した。
九州7県で7,610棟、熊本県では29社が572棟を受託しており、このうち九州全体で5,973棟、熊本で294棟の回答を受けた結果、大破は熊本県の1棟、中破は同県の5棟、小破は同県の113棟など151棟だった。
他の県の回答率は100%近くに達している一方で、熊本県は約51%にとどまっており、同協会も全容を把握しきれていないようだ。
同協会は、受託物件の被災度を調査する判定員を派遣する準備を進めている。また、被災者支援として義援金100万円を日本赤十字社に寄託する方針。

