more trees 隈研吾氏とコラボした「つみき」 マクアケで支援者募集
「つみき」イメージ
森林保全団体more trees(モア・トゥリーズ)と世界的な建築家・隈研吾氏がコラボし、宮崎県諸塚村の国産スギを素材にした新しいつみきデザインを発表、9月29日(火)まで「クラウドファンディングサイト マクアケ」で開発資金を募っている。
建築の要素を取り入れたシンプルな山型のつみきは、簡単にインテリアオブジェをつくりだすことができ、デスクや本棚の上に飾るなどインテリアのアクセントや子どものおもちゃにもなる。素材に国産スギの無垢材(無塗装)を使用しているため木の温もりを感じてもらえると、支援参加を呼び掛けている。
more treesは「もっと木を」をコンセプトに、音楽家・坂本龍一氏によって2007年に設立された森林保全団体。国内では間伐を、海外では植林による森林再生を中心に自治体や現地の人々とも協力し、様々な活動を行っている。
クラウドファンディングの詳細はこちらから。
more treesホームページから
野村不動産アーバンネット 中野駅北口に「野村の仲介+ 中野センター」
野村不動産アーバンネットは10月2日(金)、「野村の仲介+ 中野センター」を開設する。今回の店舗開設により「野村の仲介+」の部店数は、首都圏61部店・関西圏5部店の計66部店となる。
「野村の仲介+ 中野センター」は、JR中野駅北口徒歩1分、中野区中野五丁目64番5号、サンピオーネビル8階。センター長は佐藤大樹氏。電話:03-5318-5141、FAX:03-5318-5147。
大京グループ 健康プログラム成果を公表 メタボ幹部比率は非公開
第1回DHP研修(日蓮宗大本山・池上本門寺で)
大京グループは、昨年度から開始した社員の健康に投資する取り組みD H P(大京健康プログラム)の成果を発表した。大きな成果が得られたことで、今年度はさらに取り組みを強化するという。
昨年度のDHP研修は首都圏のBMI30以上の管理職を対象に実施し、半年間で参加者15名全員が減量に成功。そのうちの約半数が10~20kgの減量をすることができ、参加者からは「目標達成能力が向上した」「フットワークが軽くなり行動力が増した」などの声があったという。
今年度は対象者を全国・全職位に広げて開始し、BMI値30以上の約40名が、寺での精神修養から半年間の研修をスタート。2016年2月までの半年間、「運動」「食事」「ストレス」の3つの面で支援を受けながら、4回の集合研修と、毎月のパーソナルトレーナーによる個別面談支援、SNS を活用した参加者同士の情報共有を通じて、各人の目標値達成を目指す。
BMI値とは、身長から見た体重の割合を示す指数で、BMI=体重÷(身長×身長) 。適正体重=(身長×身長)×22。
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結構な取り組みだ。同社に限った事ではないが、取材先のデベロッパーの幹部は歳をとるごとに太り、メタボ体質の方が圧倒的に多い。若いときは仕入れや販売の現場で駆けずりまわっていたはずで、〝出世〟するごとに肥満体質になるのはいかがなものかと思う。なんでもそうだ。座学で得られるものは少ない。
いったい同社にはBMI値が30以上の管理職の比率はどれくらいあるのか、10~20㎏減量したら適正体重になったのか聞いてみたが、「個人情報もありますので」と広報にやんわりと断られた。
デベロッパー各社がこの情報を公開したら面白いものになる。マンション供給ランキングよりBMI値ランキングのほうがはるかに面白い。進んで公表する勇気のあるデベロッパーはいないのか。
記者も参考までに測ってみたら16.56(低体重)と出た。記者がメタボでないのは他に理由がある。その理由は馬鹿にされるのでちょっと言えないが、現場主義は貫いているつもりだ。若いときは適正体重を保っていた。
山寺での座禅は経験がある。アブが腕の血を吸っていたのをしばらく眺め、満腹になったであろうと判断したころで叩き潰そうとしたが逃げられた。そのとき、和尚が竹刀ではない警策(けいさく)でもって記者の肩を強かに打った。あとで聞いたのだが、打たれるときに頭を動かすと耳がそげることもあるそうだから、叩かれるときは背筋を伸ばし、身じろぎもせず瞑目することだ。それよりもアブや蚊に刺されても動かないのが無難だ。
健康増進に関することだが、自民党はたばこの値上げを検討しているようだが、それよりもメタボ税を創設したほうがみんな健康になれるし、数兆円の増収にもなるのではないか。
三井不動産レジデンシャル「半ソト空間」 「立川」のマンションに採用
オープンパークイメージ
三井不動産レジデンシャルは、すまい(日常)の中にアウトドアライフ(非日常)を取りこむ「半ソト空間」というマンションの住戸プランをスノーピークと共同開発し、10月分譲予定の「パークホームズ立川」に採用する。
「半ソト空間」とは、マンションの1 階住戸の居室内部と専用庭部分に連続性を持たせた新発想の住戸プランで、テラスから専用庭にかけてオリジナルのトライアングルシェードを設置し、居室内からシェード下のスペースを「半ソト空間」として創出する。この空間と利用目的に合わせたスノーピーク製アイテムを組み合わせることで、“くつろぐ・食べる・寝る”という3 つの生活シーンを提案する。
「パークホームズ立川」は、JR中央線「立川」駅バス5分、バス停徒歩1分、立川市高松町1丁目に位置する12階建て全352戸。専有面積は67.87~94.96㎡、施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は2017年3月下旬。
インドアパークイメージ
オリジナルトライアングルシェード
長谷工グループ 11月1日(日)にマンション再生セミナー
長谷工グループは11月1日(日)、管理組合の方を対象とした改修・建替えに関する「マンション再生セミナー」を開催する。
今回は8回目のセミナーで、テーマは「あなたのマンションの将来を考えよう」。同社グループの長谷工総合研究所、長谷工コミュニティ、および弁護士の戎正晴氏が“マンション再生につながる情報を提供する。
同社グループは1980年に専門部署である「建替え相談室」を設立して以来、32件の建替え事業を推進(竣工済28件、施工中3件、準備中1件)、昨年4月には高経年マンションの相談窓口としてマンション再生事業部を新設している。グループの修繕・改修実績は約43万戸で、マンション管理戸数は約31万戸。
日時は11月1日(日)13:50~16:50、会場は「建築会館ホール」(東京都港区芝5-26-20)、定員は100名(完全予約制)、参加費は無料。
参加希望は≪セミナーお申込フォーム≫http://www.haseko.co.jp/saisei/seminar/
または≪フリーダイヤル≫長谷工コーポレーション マンション再生事業部 0120-095-356(受付8:30~17:00、土・日・祭日除く)へ。
積水ハウス「ハローパパ育児」制度 劇的に増えた男性の育児休暇取得
積水ハウスの男女別育児休暇取得者数の推移
先日、積水ハウスの決算説明会・記者懇親会があり、「女性活躍」について同社経営企画部ダイバーシティ推進室室長・伊藤みどり氏と歓談する機会があった。
記者は「女性活躍」の核心は「男性の働き方を変える」ことだと伊藤氏に話した。働く女性には家事労働はもちろん、子どもが生まれるとほとんどそのすべての負担が女性にのしかかる。これは不平等だし、女性への負担が集中することは企業の経済活動にも支障をきたすし大きな損失にもつながると。
伊藤氏も「その通り」と仰った。そこで伊藤氏が話したのは同社の「ハローパパ育児」制度だった。昨年秋から開始したもので、男性の育児休暇が取得しやすいようにするのが主な目的だ。内容は次のようなものだ。
①従来煩雑であった「育児休暇」取得の手続きを通常の勤態システムで申請できるよう簡素化
②全従業員に「育児休暇」に対する理解を促進するため、グループ全従業員に「マンガでわかる仕事と育児の両立ガイド」を配布
③子供の出生を人事システムで会社に届出した際、上長に「育児休暇」取得を勧めてもらうメールを配信(積水ハウスのみ)
④本人には子供を健康保険の扶養に入れる際、健康保険証と一緒に「ハローパパ休暇」をPRするカードを配布(同)
この効果はてきめんだった。別表は同社の育児休暇取得者数の推移を見たものだ。
5年前の60期の女性の育児休暇取得者は87名で男性は30名だ。男性の取得者が多いか少ないかは判断できないが、おそらく住宅・不動産業界では突出して多いはずだ。女性と男性の割合も100:34だから、これも男性の比率は高い。
ハローパパ休暇の促進を図った64期(2014年2月~2015年1月)は女性が242名へ5年前と比べると約2.8倍に増加し、男性も119名へ約4.0倍に増加している。女性対男性の比率も100:49へ改善が進んでいる。他の業界はしらないが、これほど男性の取得率が高いのは大手企業ではないのではないかと思われる。
同社は男性の取得率30%を目指しており、65期下期には達成できる見込みという。
伊藤氏は、ハローパパ育児制度は「男性の育児参加の意識改革に寄与している。育児休暇を取得した男性従業員が、職場の育児中従業員の良き理解者となること、住まいづくりの提案においてもこの経験は非常に意味がある」とコメントしている。
「マンガでわかる仕事と育児の両立ガイド」
「富久クロス」完成祝賀会に250名 笹野理事長ほか地権者に聞く
「富久クロス」竣工祝賀会(ホテル椿山荘で)
タウン名が「富久クロス」の西富久地区市街地再開発組合(理事長・笹野亨氏)は9月18日、都内のホテルに約250名を集め竣工祝賀会を行った。
冒頭あいさつに立った笹野理事長は、「バブルに翻弄され、街が崩壊の危機にさらされたが、再開発の勉強会を立ち上げたが、当初は行政も銀行も取り合ってくれなかった。それでもみんなコミュニティを大事にしようと頑張ってきたおかげでこの日を迎えることができた。1,000戸を超える世帯が住むことになるが、街のシンボルに誇りを持って新しい街づくりを行っていきたい」と述べた。
続いて登壇した野村不動産・宮嶋誠一社長は、「新しい街には3,000人の方が住まわれるが、先進の安心・安全の素晴らしい街づくりに参加できたことが嬉しい。企画に際しては、10万人に上る方々の声を1,000に集約して、そのアイデアをすべて反映させた。1,000戸近い販売戸数ではあったがわずか6カ月というに短い期間に完売できたのも街の価値を評価していただいた結果。建物の管理は私どもの管理会社で行わせていただくが、全国の再開発の見本となるよう今後も継続して街づくりにお手伝いさせていただく」と力を込めた。
さらに、設計・監理を担当した久米設計・山田幸夫社長は、「東京の宝となる新旧住民が一体となった街が完成した。その立役者はまちづくり研究所(代表)の増田(由子氏)さんであり、共用部分などには野村(不動産)さんの知見が完璧に近い形で反映されている。建物の強度も極めて高い」と語った。
左から笹野氏、宮嶋氏、山田氏
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このマンションについては、先の竣工見学会でも記事にしているのでそちらを読んでいただきたいが、なによりも再開発組合が竣工祝賀会への参加を呼び掛けてくれたのが嬉しい。このような祝賀会へのマスコミの取材はほとんどないはずだ。
何人かの地権者の方に話を聞いたので、話されたほとんどそのままを紹介する。
まず、笹野理事長(72)。「昭和45年、そば屋を開業した。5坪ですよ。いい大家さんでね、その6年後土地を分けてくれた。昭和60年に3階建てのコンクリに建て替えてね、その2年後に地上げか始まった。坪400万円でも売れたんですがね、街が好きだから売る気はなかった。地権者には(土地が)3坪足らずの人もいるし5坪以下は10軒以上ある。大変苦労しました。そば屋? 怪我をしましてね、先月で店じまいしましたよ」
次に80歳代の女性。「夫はね、シベリア抑留帰還者でね、頑固者でしゃべりたくないタイプでね、私は都会育ち、どこかって? 深川ですよ。夫? 夫はね、田舎育ち。東北の仙台かそこら。良かれと思って結婚しましたがね、育ちも考え方、価値観も全然違うから、わたしね、一度、子ども連れて逃げ出したんですよ。わたし? 幼稚園の先生をしていたので、アパートを借りて…自分の家が持ちたくて10坪の家を買ったんです。50年くらい前ですかね。新宿は安いものも高いものもたくさんある。住めば都ですよ。夫もね、カラオケなんかに行くようになってずいぶん変わりましたよ。いまはちょっと具合が悪いですけどね」
60歳代の女性。「生まれたときは10坪の長屋でした。当時はたくさん長屋があったんです。(その後、土地を取得されたのか)地上げ? 大変でしたよ。わたしの職場まで押しかけてきた。コリンズ。30歳代の後半でした。街が好きだから売る気はなかったですね。新居? 今日初めて内覧会がありまして、わたしたちが住むベントテラスを3回も見ましたが、畳が小さかったですね(畳は団地サイズだからやむを得ない)。タワー棟の共用施設が使えないのが残念(管理組合はタワー棟、地権者のベントハウス、賃貸棟などで別々)」
もう一人、47歳の航空会社に勤務する男性。「親が事業をやっておりまして、土地は60坪くらいでしたかね。バブルの時は学生でしたから、経験がないですね。所有しているのはタワー棟ですが、わたしはマンションに住んだことがないので、中野の一戸建てに引っ越しました。マンションは賃貸にします」
聞けば地権者それぞれのドラマになると思うが、記者は土地を売却し移転された方々がどのような生活をしているかも気になった。バブルは人も街もある意味では破壊した。「富久」の皆さんはよくぞ再建されたものだ。
「富久クロス」完成 四半世紀の波乱乗り切り街再生(2015/9/14)
ポラス 武蔵浦和に2x4・2x6のモデルハウスオープン
「Leche Metis」モデルハウス
ポラスグループで2x4・2x6工法の注文住宅を手がけるグローバルホームが9月19日からHaS casa(ハスカーサ)ブランドの新しいモデルハウス「Leche Metis(レチェ メイティス)~知性の家~Intelligence in the house」をさいたま市の住宅展示場プラザ浦和にオープンする。
「Leche Metis 」は、スペイン語でミルクの意味のLeche(レチェ)と、ギリシャ神話に登場する知性を司る女神Metis(メイティス)をあわせた造語で、テーマは〝知性〟で、円形吹き抜け空間とカフェと図書館をモチーフにした大胆なデザインが特徴。
モデルハウスは敷地が約109㎡、建物は3階建て延べ床面積約137㎡、坪単価は65万円。年間販売棟数は25棟。
HaS casaブランドのモデルハウスは草加、越谷、柏、加平(足立区)に次ぐ5カ所目。グローバルホームは年間約500棟(うち400棟は分譲)の受注がある。
円形吹き抜け空間(1階はLDK、2階は図書ホール
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モデルハウスはどこもそうだが、かなり思いきった提案がされている。
1階は、アーチ型の玄関を入ると、間口約6mのくつ脱ぎがあり、すぐ広さ約17.7畳大のLDKが眼前に展開する。その正面には幅2600ミリのシーザーストーンの天板つきキッチン。右サイドにはイギリスから取り寄せたという暖炉が設置されている。その奥には多目的に利用できる居室がある。床は無垢の栗材が敷き詰められている。
2階は円形の大きな吹き抜けに面して図書ホール(ビブリオ)が設置されている。ハードカバーで2,000冊、文庫本なども加えれば5,000冊が収納できそうなアール状の書架だ。その左右はスタディルームとDEN。
3階は主寝室と、この主寝室とデッキで結ばれた離れ感覚の多目的に利用できるスタディルーム、緑化を施したバルコニーが提案されている。
図書ホール
◇ ◆ ◇
住宅展示場の常識なのだろうが、不可思議を一つ発見した。モデルハウスでは火気が厳禁だそうで、立派な暖炉には火が入れられないということだった。
しかし、暖炉は部屋を暖める機能のほかに気持ちを和ませる〝ゆらぎ〟に価値がある。火が入れられず、その両方が体験できなければただのオブジェにもならない。
せめて同社は、この暖炉を入れれば年間でどれくらいの暖房費やCO2が削減できるか、〝ゆらぎ〟がどれほどの効果をもたらすか示すべきだろう。
1階部分のモデルハウス
小田急×コスモスイニシア 「東林間」で素晴らしいリノベーションマンション
「リノグラン東林間アリーナ」エントランス
小田急不動産とコスモスイニシアの初の共同リノベーションマンション「リノグラン東林間アリーナ/ブライト」が報道陣向けに公開された。小田急不動産がバブル期に企画して所有してきた築24年の賃貸マンション2棟をそれぞれリノベーションして分譲するもので、バブル仕様にコスモスイニシアのノウハウが融合した素晴らしいマンションに再生された。
物件は、小田急江ノ島線東林間駅から徒歩2分、相模原市南区上鶴間六丁目に位置する4階建てアリーナ棟20戸(販売14戸)とブライト棟19戸(完売)の39戸。アリーナ棟の専有面積は62.02~84.18㎡。9月18日に分譲する2期1次(1戸)の価格は3,398万円(84.18㎡)、全体の坪単価は150万円台の前半。既存建物は1991年3月に竣工。改修工事は2015年1月。施工は大和小田急建設。売主は小田急不動産・コスモスイニシア。
建物の診断・大規模修繕・共用部の改修・設備の一新・30年の長期修繕計画など一棟まるごとリノベーションを施し、設計変更にも対応する「オーナーズチョイス」を提案。クロス貼り、漆喰塗が体験できる「セルフリノベーション講座」が受けられ、スケルトンの段階で契約し、専門家のアドバイスのもと設計変更にともなう費用負担はローンに組み込めるようにしているのが特徴。
アリーナ棟の現在の販売対象14戸のうちすでに7戸は販売済み。分譲対象外の4戸は賃借人が住んでおり、賃貸借契約が解除になった段階で分譲に切り替えることになっている。
小上がり和室があるカリンのフローリングが施されたモデルルーム
「リトルテーマパーク、が楽しい家」モデルルーム
「リトルテーマパーク、が楽しい家」モデルルーム
◇ ◆ ◇
バブル仕様の社宅がリノベーションにより分譲されたのは結構見ているが、賃貸マンションは初めてだ。〝さすが小田急〟というか、信じられないプランと設備仕様だ。いかにバブル期とはいえ、よくぞ平均で75㎡(アリーナ棟)、81㎡(ブライト棟)の賃貸を企画したものだ。
外壁はもちろんバルコニー、階段はタイル張り。一部にはライトコート(吹き抜け)もある。住戸の天井高は2400ミリだが、2重床・2重天井で浴室の段差はほとんどない。当時分譲されていたら、坪単価は300万円台になっていたかもしれない。
そんなレベルの高い賃貸をコスモスイニシアが最高のものに仕上げた。従前は外部とオープンになっていた地階の駐車場に電動シャッターを設置し、洗車スペースも設けた。設置はされていたが使用されていなかった地階のエレベータを利用できるようにし、駐車場から直接住戸へのアプローチも可能にした。アリーナ棟の駐車場の屋上はテラスに改修した。エントランス部分には高さ5メートルのイロハモミジなどの高木を配した。
さらに、一部のモデルルームの床は無垢のカリン材のフローリングとし、キッチン天板はシーザーストーン、和室は小上がり仕上げ。食洗機も標準装備。
販売を担当しているコスモスイニシア マンション分譲二部一課チーフ・田中一如氏は、「二月以降の来場者は131組だが、コンスタントに集客できている。周辺に新築物件が全くなく、やや離れているところでも2,000万円台、3,000万円台がほとんど。当社の物件がプライスリーダーになっている」と話した。
記者は、いま新たに用地を取得して分譲マンションを建設するとしたら、坪単価は200万円を突破すると考えた。150万円という単価は極めて安い。ただ、こういったリノベーションマンションはそう供給されないはずだ。小田急とコスモスイニシアがコラボしたから実現した。
セルフリノベーション体験イベント
共有部のオープンスペース
駐車場
東京都港区 平成27年度 課税標準額1000万円以上 過去最多を更新
東京都港区の課税標準額1,000万円以上の納税者は平成27年4月1日現在で19,003人となり、過去最多だった前年度の17,830人より1,173人、6.6%増加していることが分かった。区全体の納税者に占める割合も前年度の14.0%から14.5%に増えた。
その半面、課税標準額が1,000万円以上の層の総所得額は前年度の1兆776億円から8,112億円へと約2,700億円も減少した。これは税法が改正され、平成25年12月31日までに株式などを売却した場合の税率が10%だったのが、26年1月以降には20%になるため、前年度は駆け込みで大量に株式などが売却されたためのようだ。
また、所得割額は区全体で628億円であるのに対し、課税標準額1,000万円以上の層は414億円となり、区全体に占める割合は前年度の67.3%から65.9%へと減少した。
こうした高額所得者の増加やその他の給与所得者の所得が増えたこと、さらには前年に所得が大幅に伸びた人への課税額が増えたことなどで、同区の平成26年度の特別区民税は730億円で前年度比18.6%増の高い伸びを示した。一般会計歳入額も1,605億円で前年度比37.6%増と激増している。