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「オーベルアーバンツ日暮里」完成予想図

 大成有楽不動産が分譲中の「オーベルアーバンツ日暮里」を見学した。道路・舎人ライナーの騒音や近接するタワーマンションの日影の影響は受けるが、日暮里駅から徒歩3分と近く、坪単価315万円は相当な割安感がある。設備仕様レベルも高い。

 物件は、JR・舎人ライナー・京成線「日暮里」駅から徒歩3分、東京メトロ千代田線「西日暮里」駅から徒歩5分、荒川区西日暮里二丁目に位置する14階建て全62戸(一般分譲住戸52戸)。第1期(25戸)の専有面積は42.21~70.26㎡、価格は3,698万〜6,968万円(最多価格帯3,900万円台)、坪単価は約315万円。竣工予定は平成29年3月下旬。設計・監理はアーバンライフ建築事務所。施工は南海辰村建設。

 建物は南西向き3戸と北東向き2戸の1フロア5戸構成で、角住戸比率が80%。間口は約7.8~9.3mと広いのが特徴。逆梁工法を採用し、梁部分をカウンターとして利用できるようにしている。設備仕様は、フィオレストーンのキッチン天板、ホーロー底板、食洗機、ミストサウナ、二重サッシ(一部除く)、二重床・二重天井など。同社のオーベルオリジナル商品企画「O-range LABO」(オレンジ収納、オレンジキッチン、オレンジドレッサー)もフル装備されている。

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モデルルーム リビング

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 先日取材した京浜東北線「王子」駅から徒歩3分のマンションは坪320万円だった。そして今回の「日暮里」はそれと同じくらいかむしろ安い。

 なぜそんなに安いのか。一つには立地条件がある。駅に近いけれど近接するタワーマンションの日影と、敷地東側の尾久橋通りとその上を走っている舎人ライナーの騒音の影響を受けるから、そのあたりは割引しなければならない。

 もう一つは「荒川区」アドレスだ。周辺で分譲されているマンションも同じような単価になっているから、相場並みともいえるかもしれない。23区内で坪単価200万円以下でも取得できそうな舎人ライナーの始発駅というのが価格下げ圧力にもなっているのは否定できない。

 山手線でこれほど低い〝評価〟を受けているのは、他では田端くらいしかない。鶯谷(北口)もあるが、ここは風俗街だからマンション分譲事例は極端に少ないので比較できない。交通利便性だけなら坪400万円くらいになっていいと思うが、これは如何ともしがたい。

 坪単価300万円はもう少しすれば郊外型の駅近マンションの相場になるはずだ。

 同業他社にも参考になる同社の「オレンジ収納」について。収納のハンガーは上下に移動させたり、あるいは手前と奥の2本にしたりしているところは少なくない。同社のそれは、多くの受け穴を設け、パイプの位置を上下・前後にアレンジできることで収納量を増やせるどころか、奥の壁面にもフックが付いており、鴨居に掛けるように洋服などが掛けられるようになっている。主婦、あるいは主夫はこのような細かな配慮に感動するのだ。同社の最近のマンションの売れ行きがいいのはこうした工夫もその要因の一つだ。

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白岡ニュータウン 中央通りの街路樹(戸建てより低いことが分かる)

 まず写真を見ていただきたい。総合地所の「白岡ニュータウン リフレの杜〝コミュニティガーデン街区〟」を取材して、その帰りに中心街を見ようと立ち寄ったときの街路樹の様子だ。街路樹はケヤキであることがすぐわかった。記者は「ひどい、こんな強剪定はない」とほとんど叫ぶように声を上げた。隣にいた同社執行役員 分譲第一事業部副事業部長・井上理晴氏は「これは剪定じゃない。伐採だ」と吐き捨てた。

 「白岡ニュータウン」は同社が昭和60年代に開発した総区画1,261区画の大規模戸建て住宅地だ。美しい街並みが特徴で、記者は埼玉県を代表する昭和~平成の団地だと思っている。

 〝コミュニティガーデン街区〟を取材するのが目的だったのだが、熟成した街を歩くのも楽しみにして出掛けたのだが、無残な姿に伐採されたケヤキを見て愕然とした。怒りもこみ上げた。

 道路は、地元の人が「中央通り」と呼ぶメイン道路で、樹齢は30年以上経過している。樹齢からして樹高は20メートルくらいに達するはずだが、ここの通りのケヤキは戸建てとほぼ同じ6~7メートルくらいで〝伐採〟されていた。

 1本や2本ではない。道路の両側数百メートルにわたっていた。樹形はマダガスカルの奇樹・バオバブの変種ではないかと思ったほどだ。剪定は昨年、幹回り60~120センチの99本を対象に約85万円で市から発注された。

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同上

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駅前のケヤキの街路樹

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 記者はこれまでも10数回にわたって「街路樹が泣いている」という見出しで記事を書いてきた。私憤をぶちまけるような記事も多いのだが、昨日見た「白岡」のケヤキは異様奇怪さの点で最右翼かもしれない。

 かつて元国立市長は「大学通りのサクラやイチョウの高さと同じくらいにせよ」と言ってマンションの高さを20mに制限した。そのやり方が常軌を逸したために事業主に訴えられ敗訴した。

 今回はどうもその逆のようだ。〝戸建ての高さまで街路樹を切れ〟という地元住民の声に押されたのか忖度したのかわからないが、とにかく近接する戸建てに落ち葉が落ちないよう、枝木がかからないよう、日照が奪われないようにした結果、まるで垣根のような高さになったのが容易に想像できる。

 〝街路樹にマンションを合わせろ〟〝戸建ての高さまで街路樹を切れ〟と、いうことは正反対で、どちらが〝正論〟かさっぱりわからないのだが、しょせん景観などという文言は行政や一部の住民の我欲のためにいかようにも解釈できるような捉え方しかされていないのではないかという結論に達せざるを得ない。

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 高さが10m以上はある電柱より低い高さでぶった切られたケヤキの怒りの矛先はどこに向ければいいか。

 真っ先に浮かぶのは道路を管理する白岡市だが、行政にその責任を問うのは難しい。〝地元の方々の声を聴いて適正に剪定している〟という答えがまるで羊羹切りのように返ってくるだけだ。

 樹形がどうなろうと、景観がどうなろうと管轄する道路課などは関係ない。街路樹によって車の運行が妨げられたり、近隣住民から苦情をもらったりしないよう心掛けるのが仕事だからだ。職を賭してでも〝伐採〟に反対する職員などいない。「切れ」一本やりの住民と闘う価値が毫ほどもないことを賢明な彼らは知っているはずだ。

 ならば剪定作業を行う造園業者はどうか。これもまた責めるのは困難だ。〝行政の発注通り行う〟のが役割であって、間違ってもプロとして〝ケヤキはあるがままが美しい〟などと進言し、本音を漏らすことはない。そんなことを言ったら、明日から仕事が来なくなる。

 だとすると、やはり自治の主役である住民に怒りをぶつけるべきなのだろう。住民の中には「切れ」という者もいれば「切るな」という者もいる。そのはざまで行政は右へ左へ揺れ動くのだが、結局は〝大きな声〟をあげた人が勝つ。それが民主主義だ。そんな人に景観論争など挑んでも〝それじゃ、雨樋の修繕費や落ち葉の処理代を払ってくれるか〟と一喝されるのが落ちだ。

 かくて衆愚政治は街の隅々まで浸透し、よってなにが美しいやら醜いやら誰も判別つかない、なによりも我欲が最優先する自滅するほかない社会が構築される。

 それでも記者は「白岡ニュータウン」は埼玉県を代表する美しい街といいたい。この「中央通り」から中に入った住宅街は、道路が東西軸を基本に設計されているので「南道路」「北道路」による評価差が少なく、各住戸は2段植栽によって緑や草花が植えられ、全体として美しい街並みが形成されている。ただしかし、あの醜いケヤキ(とわたしが考えるだけかもしれないが)が街の価値を引き下げないか気掛かりだ。

 付け加えるが、ケヤキは街路樹の中でも単価が高いほうで、最近はめっきり減っているという印象を受ける。植樹したのはもちろん白岡市ではなく、街を開発した総合地所だ。立派な街にしようと当時の担当者は企画したはずだが、企画意図とは真逆の哀れなケヤキの姿を見せられたら滂沱の涙を流すのではないか。

 それにしても昨年剪定されたケヤキの本数はどうして99本なのか。枝葉を全て奪い取られ、息も絶え絶えな姿はなにやら〝白寿〟を連想させる。悲しくてしょうがない。生きることを全否定されたようだ。

 言い忘れたことがまだある。ケヤキの生命力はこんな暴挙にもびくともしないということだ。剪定を担当した業者によると、「切られた小指ほどの枝は3年もすれば手首ほどに成長する」そうだ。

 ケヤキよ、泣くな。3年後には民家が埋まるくらいの葉っぱを降り注いでやれ。葉っぱは大地を肥やし、ミミズを育て、紊乱した人の心を癒す。愚かしいことをやめさせるまで成長しろ!

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白岡ニュータウンの街並み

続々「街路樹が泣いている~街と街路樹を考える」 支離滅裂の「新三郷」(2014/10/24)

 

 

 

 

 

 野村不動産アーバンネットは4月26日、同社の不動産情報サイト 「ノムコム」に2015年度 中古マンション「人気の駅ランキング(首都圏)」を発表。

 前年5位の「豊洲」が初めてトップに躍り出た。2位は「品川」(前年2位)、3位は「恵比寿」(同3位)。以下、4位「勝どき」(同9位)、5位「広尾」(同4位)、6位「麻布十番」(同1位)、7位「目黒」(同14位)、8位「白金高輪」(同7位)、9位「大崎」(同6位)、10位「武蔵小杉」(同12位)の順。

 「豊洲」が首位に浮上し、「勝どき」もランクを上げ、「辰巳」も前年35位から17位へ上昇するなど湾岸エリア各駅の上昇が目立ったことについて同社は、東京五輪開催にむけての再開発への注目度の高まりを反映した結果としている。

 このほか、11位「千歳船橋」(同24位)、22位「成城学園前」(同41位)、26位「千歳烏山」(同31位)、29位「経堂」(同50位外)など平均価格帯5,000万~6400万円の小田急線・京王線の駅がランクを上げた。

 ランキングは2015年4月1日~2016年3月31日までの間に「ノムコム」に掲載された中古マンションへの問い合わせ数(資料請求数と現地見学予約数の合計)を駅ごとに集計したもの。

 

 東急リバブルは4月26日、男性社員の育児両立支援として、配偶者の出産立会いなどで有給休暇を取得できる「配偶者出産休暇」と、失効年次積立休暇を育児休業に振り替えできる制度を導入したと発表した。

 同社の12歳以下の子をもつ育児中社員は全体の3割に増えており、出産に際して社員同士がお祝いできる職場風土、さらに男性社員が育児に参画しやすくするため、新たに2つの制度を導入した。

 「配偶者出産休暇」は、配偶者の産前産後期間中、連続5日間の有給休暇を取得できる制度。配偶者の出産時の病院への付き添いや出産の立会い、第二子誕生の際の第一子の保育などに利用できる。

 また、通常は無給である育児休業については、社員の育児休業取得日数に応じて積立した失効年次休暇を最大60日間まで振り替え、手当を請求できるようにした。

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「ブラントン日本橋小伝馬町」完成予想図

 西日本鉄道が分譲中の「ブラントン日本橋小伝馬町」を見学した。同社が今後積極的に展開するという新ブランド〝ブラントン〟の第一弾だ。全22戸(分譲は18戸)の小規模ながら、駅から徒歩1分、全戸南向き、公園に隣接している立地は中央区内では得難い。首都圏進出の第一弾にふさわしい素晴らしいマンションだ。

 物件は、東京メトロ日比谷線小伝馬町駅から徒歩1分、中央区日本橋小伝馬町に位置する12階建て全22戸。1期2次(5戸)の専有面積は66.79・80.78㎡、価格は8,190万~10,390万円。坪単価は420万円。登録受付は5月6日~5月16日。抽選は5月16日。竣工予定は平成29年11月上旬。施工は松井建設。設計・監理はフリークス一級建築事務所。販売代理は東京建物。売主は同社のほかアスコット(事業比率5%)。

 現地は駅の改札を出て、隣接する十思公園を抜けて徒歩1分(測ったわけではないが、実際は50メートルくらいだから徒歩40秒くらいか)。敷地は東西に細長い約226㎡(68坪)。1階はエントランス、エレベータホール、トランクルーム、駐輪場などの共用部分で、住戸は2階からで1フロア2戸の構成。

 敷地形状と南側のビューを最大限生かしたワイドスパンのプランが特徴。66㎡のタイプの間口は約10m、80㎡のタイプは約13m。南側の梁型を利用してリビングは高さ36㎝、奥行き1mの小上がりスペースとし、浴室はビューバスとしてその南側に室内物干システム付きのコンサバトリー(約2.2畳)を設置。廊下部分をほとんどなくし、北側に設置したバルコニー・避難口はキッチンとカウンター越しから眺められる坪庭のような空間提案を行っている。

 設備仕様は、二重天井・二重床、玄関大理石、キッチンはユーティリティシンク、カウンタートップはフィオレストーン、食洗機、カップボード・吊戸棚、ミストサウナなどが標準装備。

 販売を担当する東京建物受託販売部課長・綱島敏彦氏は、「用地はアスコットさんが手当てされた。当社が販売代理となったのは、西鉄さんと福岡で共同事業をさせていただいた縁と、この界隈での当社の6棟の実績が評価されたため。商品企画に当たってはアドバイスもさせていただいた。近接する当社と野村不動産さんの物件の〝いいとこどり〟をして、グレードも上げた。区内で南側に公園があるのは45年振りだから、ほとんど初めてに近い」と話している。

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モデルルーム リビング

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 西鉄は、記者が小学生から西鉄ライオンズ(現西武ライオンズ)ファンであり、20年くらい前に同社の素晴らしい戸建てやマンションを取材したことがあるので、新ブランドマンションがどのようなレベルなのかものすごく興味があった。

 現地は綱島氏に案内していただき、モデルルームもしっかり見学した。土地の魅力を最大限に引き出した同社とアスコット、設計を担当したフリークス一級建築事務所、さらには商品企画アドバイスを行った東京建物の3社に拍手喝さいしたい。

 マンションの価値はその敷地規模、共用施設なども重要であり、敷地がわずか68坪しかない物件なので総合的な評価は差し控えたいが、立地条件と各住戸の居住性は、昨年、ともに圧倒的な人気になった「プラウド日本橋三越前」と「Brillia日本橋三越前」に引けを取るどころかはるかに勝っている。

 〝ブラントン〟というブランド名もなにやらホテルのようでもあるが、これまたいい。以前にも書いたが、大手デベロッパーのマンションブランドはほとんど「ハ行」だ。野村〝プラウド〟、東建「ブリリア」のほか、三井は〝パークシティ〟など、三菱は〝パークハウス〟(今は「ザ・」がつくが)、東急不動産の〝ブランズ〟。そして〝ブラントン〟だ。大手の一角に食い込もうとする意欲が感じられるではないか。用地取得競争は激烈を極めるが、今回のように大手が見向きもしない土地なら取得でき、商品企画でカバーすることは可能だと思う。

 それにしても、昨年末から記者は〝パークビュー〟のマンション取材を立て続けに行っている、野村「木場公園」、三井「赤坂檜町」、住友「四谷」、三菱「国分寺」・「新宿御苑」、大和ハウス「白金台」、東建「上野池之端」などだ。今回の「日本橋小伝馬町」も加える。

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モデルルーム コンサバトリー(左)とコリドー

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 立地についてもう少し説明しよう。建設地は、隣接する十思公園も含めて江戸時代の伝馬町牢屋敷だったところだ。全体敷地は2,618坪あり、渡辺崋山、高野長英、吉田松陰、橋本佐内らの終焉の地となる。

 綱島氏は「歴史好きにはたまらないマンション」とも言ったが、その通りだろう。それこそ毎日、渡辺崋山、高野長英、吉田松陰に思いをはせることができる。

 その跡地に大正12(1923)年に起きた関東大震災後の復興事業の一環として、昭和3(1928)年に建てられた鉄筋コンクリート製の十思小学校の校舎を現在では再生活用しケアサポートセンターや保育園・銭湯・公園として中央区民の憩いの場として利用されている。

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エントランスホール

驚!問い合わせ4500件突破 野村不動産「プラウド日本橋三越前」(2015/2/27)

“プラウド”に挑戦状 ほぼ同じ単価で「Brillia日本橋三越前」(2015/4/25)

 

 

 

 旭化成は4月25日、今年度から2018年度を最終年度とする3カ年の新中期経営計画「Cs for Tomorrow 2018」をスタートさせた。

 事業ポートフォリオを「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3領域に再編するとともに事業持株会社制に移行し、より戦略的かつ効率的な経営を行っていく。「成長・収益性の追求」「新事業の創出」「グローバル展開の加速」を基本戦略に掲げ、7,000億円規模の投資を行い、2018年度には売上高2兆2,000億円、営業利益1,800億円の達成を目指す。また、10年後の2025年度は売上高3兆円の展望も示した。

 前中期経営計画「For Tomorrow 2015」の総括では、米国の救命救急医療機器メーカーのZOLL社や米国のバッテリーセパレータメーカーのPolypore社を買収し、新事業への参入、事業基盤の強化を図り、合計約1兆円の成長戦略投資を実施し企業価値の増大を図ったとしている。

 また、杭工事におけるデータ流用問題を受けて、改めてコンプライアンスを徹底し、信頼回復に向けて①現場に赴く②現物を確認する③現実を知る-この〝三現主義〟を実践するとしている。

 新中期経営計画では、10年後の目標実現に向け「成長・収益性の追求」「新事業の創出」「グローバル展開の加速」の基本戦略を掲げ、多角的な事業と多様な人財の結束で飛躍の基盤を固めていく。

 杭工事データ流用問題で落ち込んだ「住宅」について、小堀秀毅社長は「やや落ち込んだとはいえ、高い水準で推移している。完全復活は近い」と自信をのぞかせた。

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 旭化成ホームズについては、マンションを中心にずっと見てきたので少しは分かるのだが、他の分野「マテリアル」「ヘルスケア」については、バブル崩壊後は選択と集中によって新規事業に乗り出す一方で、競争力のないものは撤退・縮小してきたという一般的な知識しか持ち合わせていない。世界ナンバー1のシェアを誇る「電子コンパス」や世界初の「ウイルス除去フィルター」などを開発したことなど全く知らなかった。

 新社長に就任した小堀秀毅氏が質疑応答を含め約1時間30分、「えー」「あー」などの機能語をほとんど使わず話し続けたのに唖然として見つめていた。

 とくに注目したのは、「現場」「現物」「現実」の三現主義とトップダウン、ボトムアップを結び付けコンプライアンスを徹底するということだった。また、これまでの純粋持株会社から3事業領域制・事業持ち株会社制へ再編したのにも注目した。社内の風通しをよくし人的交流を図り、新しいことにチャレンジする体制を構築する強い意志が小堀氏の言葉に込められていた。

 「一本足でなく三本足で目標達成する」という言葉にもひかれた。「住宅」は競争も激しく完全に成熟した産業だ。環境対応や再生可能エネルギーの取り組みが喫緊の課題だし、在宅医療・看護、シニア事業も欠かせない。そのためにはマテリアルやヘルスケア領域との連携なくして実現しない。自前でできるというのが同社の強みだろう。「サランラップ」「へーベルハウス」級の新しい商品開発に期待したい。

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「地元を知る番町エリア探索ツアー」(30分コース)

 三菱地所レジデンスは4月23日、同社のマンション居住者などで構成されている「三菱地所のレジデンスクラブ」会員向けのイベント「地元を知る番町エリア探索ツアー」を行い、番町エリアに所在する8物件約40名が参加。参加者は30分、1時間のコースに分かれて番町エリアの歴史・文化人居住跡地を探索した。

 探索ツアーに参加した「ザ・パークハウスグラン三番町」の男性も「ルクセンブルグハウス」の女性も「とても面白かった」と話していた。(双方のマンションともとてもレベルが高いマンション)

 同社はこれまで千代田区で24物件2,436戸のマンションを供給している。三井不動産レジデンシャルも大規模再開発マンションを手掛けているので何とも言えないが、戸数は1、2位を争うのではないか。

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後藤氏

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 イベントは前半が千代田区立日比谷図書文化館の学芸員による「千代田区番町エリアの歴史・文化について」と、千代田区の危機管理課職員による「千代田区の防災対策について」のセミナー。後半が探索ツアーだった。

 記者は30分コースに同行したのだが、日比谷図書文化館の文化財学芸員・後藤宏樹氏の話がとても面白かった。少ない時間ながら、江戸時代の「番町」がどのような場所で、どのような位置・意味を持っていたかを後藤氏は描き出した。

 「番町」は幕府を警護する役割を担っており、一番から六番の組に分かれて警護していたことから今も地名に一番町から六番町まで残っているという。

 一番から六番は単に便宜的に付けたわけではなく、もっとも重要な拠点から番号を付したものだそうで、つまり、現在の半蔵濠に面したイギリス大使館などかあるところが「一番町」で、「二番町」はその西隣で、それからまた北東方向に向かった千鳥ケ淵に面したあたりが「三番町」となり、また東側に向かい「四番町」「五番町」「六番町」となる。「六番町」の東側が「二番町」とつながっている。

 各番町でも「表」と「裏」があり、表があるほうが高台、「裏」が谷に当たるそうだ。この方式に従えば「一番町」がもっとも〝格〟が高いということになる。

 現在の住居表示はどのような方式で丁目・番・号がつけられているのか、何かルールがあるのだろうか。記者は多くの場合、左巻きに「丁目」が付けられているような気がしてならないのだが…。「号」は右回りのようだ。

 と、ここまで書いて気がついた。千代田区に限ってだが、住居表示の丁目は右回りとか左回りとかではなく、皇居を基準にして表示されていることが分かる。皇居から西側のエリアは東から西に向かって1、2、3…と表示され、皇居から東のエリアでは東に向かって1、2、3…と表示されている。北と南も同様だ。皇居に近いほうが丁目の数字は少ない。

 他の区は分からない。法則があるようでない。

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第一部のセミナー

激増する千代田区人口 16年間で61%増 当分続くマンション供給ラッシュ(2016/4/20)

 

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「シティテラス杉並方南町」完成予想図(左がノース棟、右がサウス棟)

 住友不動産が5月中旬に分譲する「シティテラス杉並方南町」のモデルルームを見学した。敷地面積約9,000㎡の公務員宿舎跡地に建設される駅1分の全298戸で、交通利便性が高いことから人気を集めそうだ。

 物件は、東京メトロ丸ノ内線方南町駅から徒歩1分、杉並区方南二丁目に位置する6階建てノース棟と地下1階・地上10階建てサウス棟2棟の全298戸。専有面積は54.68~85.07㎡、価格は未定だが坪単価は300万円台の後半になる模様。竣工予定は平成29年10月下旬。設計・施工は三井住友建設。

 現地は用途地域が第1種中高層住居専用地域(一部近商)で、公務員宿舎跡地。周辺は戸建て住宅が多いエリアの一角。

 建物外観に特徴があり、全体は白と黒が基調でコンクリート打ち放し風の外壁や木調ルーバー、S-マルチコア、ガラス手すりのコントラストが美しい。コの字型の10階建てのサウス棟にあるエントランスホールは3層吹き抜け。南向きはシンメトリー。ノース棟には保育所、診療所が設置される予定。

 主な設備仕様は、二重床・二重天井、キッチン天板は御影石、ディスポーザ、食洗機、ミストサウナなどが標準装備。間取りが変更できるフレキシブルプランも用意している。モデルルームは「シティテラス荻窪」「シティハウス笹塚レジデンス」と共通。

 販売を担当する同社・白浜健志氏は、「『総合マンションギャラリー新宿館』でいま公開している5~6物件の中で人気は一番高い。交通利便性が評価されている。方南町駅はホームが短く、3両編成しか停まらなかったが、6両直通運行を可能にするため改良工事が行われている。2017年度には完成する。外観に力をいれているのが特徴。『荻窪』のお客さんとはあまり重ならない。わたしのお勧めは『笹塚』。こちらは新宿方面の眺望が抜群」と話している。

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サウス棟

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エントランス

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 白浜氏が話しているように外観デザインが美しい。コンクリート打ち放し風の外壁は一部有孔コンクリが採用されており、風情がある。

 坪単価は未定だが、ほぼ予想したとおりだ。坪400万円はないとみた。380万円くらいかと思うが、白浜氏はもっと高くてもうれそうな顔をしていた。

 「シティハウス笹塚レジデンス」は広告キャッチフレーズに〝都心、圧観。〟と謳っているように西側に新宿新都心がひらける眺望のすばらしさは記者も保証する。

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モデルルーム

隣接するUR賃貸と一体となった3ha超の低層 住友不「シティテラス荻窪」(2016/3/2)

 

 

 

 

 昨日(4月20日)、同業の記者から「熊本県南阿蘇町で倒壊した学生アパートの築年数は42年だった」とするある会社のブログ記事が添付されてメールで送られてきた。

 記者もこの倒壊アパートについては相当のショックを受けた。テレビ画像では木造か非木造かは判別できなかったが、かなり古い建物かあるいは構造に問題があるのではと思っていた。建物の構造や築年数などについて言及するマスコミはなかったはずだ。

 どうしてあのような無残な倒れ方をしたのかずっと頭から離れなかった。「なぜ」を繰り返した。理由を知りたく記事にもしたくて、木造の構造に詳しい人にも相談したが、「情報が少ない段階で書くべきではない」と言われそのままにしていた。

 そして昨日だ。同じように不思議に思っていた人が多いようだ。そのブログ記事には、件のアパートは登記簿では木造の昭和49年築で、"改築◯年"となっていたようだ。

 ここで問題となりそうなのは、築42年という築年数ではなく「改築」だ。建基法では「改築」とは、「建築物の全部又は一部を除却した場合、又は災害等により失った場合に、これらの建築物又は建築物の部分を、従前と同様の用途・構造・規模のものに建て替えること」とあり、従前のものと同じ、つまり現行の建基法の規定に従わなくてもいいようにも受け取れるが、それは軽微な改築であり、一定規模以上のものは建物全体が建基法の規定に適合するよう是正しなければならない。

 だとするならば、今回の倒壊アパートはどうなっていたのか。記者は現行の建基法に適合していればあのような倒れ方はしないと思う。

 このアパートに住んでいた学生が死亡した東海大学の災害対策本部・広報は、「学生が死亡したアパートは当大学が管理・運営している学生寮ではない。現段階では事実関係が明確ではないが、比較的(築年数が)新しいと聞いている」と話している。

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 国土交通省の「賃貸住宅標準契約書(改訂版)」には、構造が木造か非木造か、工事完了年がいつであるか、大規模修繕を行っている場合はいつであるかを記載するよう求めているだけだ。

 賃貸だろうと分譲だろうと、一番肝心なのは耐震性・遮音性・断熱性・居住性などの基本性能だ。分譲マンションでは、デベロッパーは杭打ち状況、壁・床厚、遮音等級、断熱性能、天井高、セキュリティなどをほとんど例外なしにパンフレットに盛り込んでいる。重要事項説明書にも法令上の制限や建物の維持・管理などを記載することが義務付けられている。

 それに対して、どうして賃貸はもっとも肝心な耐震性についてはほとんど何も求めていないのか。これが信じられない。

 ユーザーは真っ先に建物が旧耐震なのか新耐震なのかを確認することが必要だ。大きな地震(震度6~7)が起きたとき、「建物が倒壊して死ぬかもしれない」旧耐震の物件を購入し、あるいは賃借すべきでないと記者は個人的には思っている。

 賃貸物件の貸主もまた旧耐震の物件については耐震診断を行い、必要なものは耐震補修を行うべきだ。これは最低限の義務だろう。

 仲介会社も同様だ。賃借人の安心・安全を提供するのが宅建業者の使命であるはずだ。

 宅建業法の目的は「購入者等の利益の保護と宅地及び建物の流通の円滑化とを図ること」(同法第1条)であり、宅地建物取引士の任務は「宅地又は建物の取引の専門家として、購入者等の利益の保護及び円滑な宅地又は建物の流通に資するよう、公正かつ誠実にこの法律に定める事務を行う」(同法第15条)だ。

 この文言からすれば、少なくとも旧耐震の木造アパートが〝危険〟であることを告知する義務があると思うがどうだろう。そのような危険な共同住宅が市場に流通しなくなるような社会にしなければならない。

 三井不動産リアルティは4月21日、個人資産家向けの投資、相続コンサルティング窓口を現在の千代田区霞が関、横浜に加え、新たに新宿、渋谷に設置したと発表した。

 同社の昨年度の不動産投資に関わる取引数は、一昨年度と比べ約1.3倍に増加しており、2015年1月の相続税改正に伴い、相続不動産の売却や相続対策、空き家に関する相談が増加していることに対応するもの。

 

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