三菱地所・鹿島建設 「ザ・パークハウス 晴海タワーズ」完成・完売
三菱地所レジデンスと鹿島建設は4月13日、「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス」の竣工により「ザ・パークハウス 晴海タワーズ」全体が3月末までに完成し、全戸完売したと発表した。敷地面積約3.0ha、49階建タワーマンション2棟、総戸数1,744戸の大規模マンションプロジェクト。
「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス」は、総戸数861戸。2013年7月第一期435戸を供給して以来、2014年10月に第二期220戸、2015年2月に第三期98戸、2015年5月に第四期88戸、2015年10月に最終期20戸を供給した。価格は3,638万~18,677万円、専有面積は43.33~127.79㎡。総問合せ件数は約8,000件、総来場件数は約5,000件。
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このマンションについては分譲開始時にも書いたが、ハード・ソフトとも現段階でのトップレベルのマンションだと思う。
販売開始時は期待された2016年の東京オリンピック・パラリンピックの招致に失敗し、イメージキャラクターのプロゴルファー石川遼氏がとたんに勝てなくなり(これが理由だとは思いたくないが)、3.11にも過剰反応した結果、分譲単価は信じられないくらい割安の坪270万円(記者は最低でも坪300万円で、330万円が妥当な単価だと思っていた)くらいに抑えていた。最終分譲の価格はどうなったかわからないが、坪330万円以上になったのではないか。
隣接地では三井不動産レジデンシャルの分譲が予定されているが、モデルルームオープンは予定より遅れているようだ。いったいいくらの値を付けるのか、興味津々だ。選手村に近接するエリアだから、世界に恥ずかしくない単価設定になるはずだ。
しかし、選手村にも大量のマンションが建設される。こちらの概要も発表されるのはそう遠くないはずだ。立地は異なるが、こちらも気になる。
三菱地所ホーム 富裕層向け注文・3階建て・戸建てリフォーム同時発売

「世界に一つを極める。」
三菱地所ホームは4月15日、都市型邸宅のフラッグシップモデルハウス「世界に一つを極める。」、全館空調システム搭載の3階建てゼロエネルギー住宅「WIZE-U(ワイズユー)」、戸建て向け新リフォームメニュー「三菱地所のリフォーム」をそれぞれ販売開始すると発表した。
「世界に一つを極める。」は、アッパーミドル・富裕層向けの商品で、重厚な石張りのファサードデザイン、アウトドアリビング、トレーニングルームなどを備えた室内空間、全館空調システム「エアロテック」を搭載し、世界的ブランド商品のショールームなどを展開する企業グループ「LWL」との連携によるハイグレード設備・インテリアが特徴。
構造・規模は2×NEXT構法、2階建て延べ床面積約246㎡。モデルハウスは4月23日、駒沢公園ハウジングギャラリー・ステージ2にオープンする。坪単価は120万円から。
「WIZE-U(ワイズユー)」は、都市部の狭小宅地に対応する商品で、「全館空調・ZEH・3階建て」を実現したのは業界初。ガレージ上部のデッドスペースに「ポケットルーム」と呼ぶ収納を設けているほか、ライフスタイルの変化に対応するためあらかじめエレベータの設置が可能なプランとし、可動間仕切りの提案を行っているのが特徴。プロトタイプは敷地面積約56㎡、延べ床面積約123㎡。本体価格は3,290万円(税別)。販売目標は年間30棟。4月14日から発売する。
「三菱地所のリフォーム」は、これまでのマンションリフォームに加え、戸建てのリフォームに対応する商品で、100棟を超える「エアロテック」採用実績を踏まえ、旧省エネ基準(昭和55年以前建築)は18万円~/坪、新省エネ基準(平成4年以降建築)は15万円~/坪、次世代省エネ(同11年以降建築)は11万円~/坪にするなど、パッケージ化して販売するのが特徴。4月14日から発売する。
発表会で、同社社長・加藤博文氏は、「当社は年間500~600棟の受注しかないが、マーケットニーズに対応した先進的な商品を提供していく」と話した。


「世界に一つを極める。」
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同社のモデルハウスを見学するのは、一昨年の「渋谷ホームギャラリー」以来だ。
先日、三井ホームが記者見学会を行ったモデルハウス「VENCE(ヴァンス)」とは同じアッパーミドル・富裕層がターゲットではあるが、商品コンセプトは真逆、対照的だ。
今回の「世界に一つを極める。」は、いかにも〝三菱地所〟らしい重厚感がある骨太のファサードデザインで、周囲の他社のモデルハウスと比べてもそん色ないばかりか、威圧するような雰囲気を醸し出している。
外壁には御影石の「バニラホワイト」と「白御影」を用いている。内装材にもウォールナットなどの自然無垢材をふんだんに用いている。
1階の天井高は約3mで、カーブを描いた階段は18段。インナーバルコニーもなかなかいい。2階に設置されている浴室と隣り合わせのトレーニングルームは、外から裸を見られるわけにいかないから、第一種低層住居専用地域しか建てられないという難点があるが、これがいいという層もいるはずだ。モデルハウスは坪150万円で、総額は1億3,000万円だそうだ。
「WIZE-U(ワイズユー)」も「三菱地所のリフォーム」も「エアロテック」を前面に押し出しているのはよく理解できた。
それにしても、どうして同社の年間受注棟数が500~600棟なのか。同社のホームページトップには「三菱地所ホームが選ばれる『5つの理由』」の中に、「三菱地所グループの総合力」が5番目に示されているが、その結果としての棟数というのは、年間数千戸の業界トップクラスの分譲マンションとはどうしても釣り合わない。どこに行ったら「三菱地所ホームを、見に行こう。」が体験できるのか。体制さえ整えれば、1,000戸くらいはすぐに伸ばせるのではないか。
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「WIZE-U(ワイズユー)」

「三菱地所のリフォーム」
三井ホーム 究極のエレガントを追求 新商品「VENCE(ヴァンス)」(2016/4/6)
三菱地所ホーム、木造制震賃貸住宅「エム・アセット」発売(2014/3/14)
大成有楽不・長谷工コーポ「オーベルグランディオ品川勝島」452戸が完売
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「オーベルグランディオ品川勝島」
大成有楽不動産と長谷工コーポレーションは4月13日、「オーベルグランディオ品川勝島」452戸が、入居開始1年前の3月末までに完売したと発表した。
物件は、京急本線立会川駅から徒歩11分、品川区勝島1丁目に位置する20階建て全452戸。専有面積は62.38~85.59㎡、価格は3,290万~6,090万円。問い合わせ件数は約5,000件、総来場者数は約2,500件。
購入者の居住地は品川区27.0%、大田区12.4%、港区5.8%、居住形態は賃貸が69.7%、持家が19.7%。
契約者アンケートでは、かつての倉庫街から住宅地として発展する「品川勝島エリア」の資産性・将来性を購入動機に上げる人が目立ち、早期完売につながったと両社はみている。
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早期完売に至ったのは、このほか価格(坪単価)が安かったからでもあるが、「勝島」を「品川エリア」の物件としてアピールした宣伝・広告が巧みだった。かなり広域から集客できたことが、そのことを物語っている。購入者の5割以上が品川、大田、港区外だ。地元・周辺区以外が過半数を占めたマンションはそうないはずだ。需要を喚起したというよりは、需要を創造した好例ではないか。商品企画とはこのようなものだ。
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「カフェラウンジ」(この提案もよくできていた)
安さだけではない、巧みな需要喚起策 「オーベルグランディオ品川勝島」(2015/4/10)
環境先進企業が市場で評価される社会へ エコ・ファースト推進協が総会

丸川氏(左)と和田氏
環境先進企業として環境省から認定されている「エコ・ファースト企業」38社で構成される「エコ・ファースト推進協議会」(議長:和田勇・積水ハウス会長兼CEO)は4月11日、2016年度通常総会を開き、2015年度事業報告、同収支決算、2016年度事業計画などを承認し、和田氏を議長に再任するとともに新たに副議長として大成建設・村田誉之氏を選任。また、今年度から西松建設が加盟して38社になった。
総会後は、環境省環境事務次官・関荘一郎氏が「パリ協定から始めるアクション50-80」と題する講演を行った。
冒頭、和田議長は、「昨年開かれたCOP21の歴史的な『パリ協定』で、わが国は2030年度に(2013年度比)26%の温室効果ガス削減を公約した。今年は、G7の富山環境大臣会合や伊勢志摩サミットなど重要な会合が開催され、世界から注目が集まる。このような時期だからこそ環境問題解決と企業経営を両立できる、環境保全のトップランナーとしてのエコ・ファースト企業の役割が増大する。政府が昨年から展開している国民運動の『COOL CHOICE』にもエコ・ファースト企業が率先して活動し、低炭素社会の実現に向け貢献している。今後もわれわれが連携して環境保全の活動に取り組んでいきたい」とあいさつした。
来賓として出席した丸川珠代・環境大臣は「歴史的な『パリ協定』の締結は、先進国、途上国の差なく地球温暖化に対する危機感が暮らしの中で実感できる状況になってきており、この危機感こそが画期的な合意を実現させた。今年はこのパリ協定を踏まえて行動する元年。環境先進企業としての皆さんは社会を引っ張っていくリーダーであり、かけがえのない存在。皆さんの取り組みがマーケットで評価される社会、経済の仕組みを環境省として取り組んでいきたい」と語った。
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記者は、丸川大臣の「皆さんの取り組みがマーケットで評価される社会、経済の仕組みを環境省として取り組んでいきたい」という言葉に注目した。
この「エコ・ファースト企業」が(株式)市場で適正に評価されているとはいいがたい。
記者はかつて「なでしこ銘柄」として選定された企業の株価の推移を調べたことがある。他の複合的な要素もあるので判断は難しいのだが、ほとんど株価には反映されていないという結論に達した。「エコ・ファースト企業」も同様ではないか。だからこそ丸川大臣も話したのだと思う。
海外では環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資が急拡大しているというではないか。
わが国も企業価値を測る物差しとして環境や社会貢献活動、企業統治を重視する「ESG」手法を導入すべきだ。「CASBEE」と同じような評価をし、有価証券報告書などに記載することを義務付けるなど、一般投資家にも〝見える化〟を進めてほしい。環境への取り組みで成果を上げている企業・個人は固定資産税や住民税の減免措置があっていい。そうすればみんな一生懸命取り組むし、社会、株式市場でも評価されるのではないか。

総会会場(東京国際フォーラム)
大京穴吹不動産 中国語圏の顧客対応に中国人による専門チーム発足

対応する中国人のスタッフ
大京グループの不動産流通事業を手掛ける大京穴吹不動産は4月11日、リノベーション事業部・不動産ソリューション課に国際営業チームを発足させ、中国語圏(中国大陸・香港・台湾)の顧客に物件購入から引き渡しまでワンストップで対応するサービスを開始した。
法務省の統計によると、首都圏の在留外国人は年々増加し、東京都では約45 万人近くに達しており、国籍別では中国が約16.7 万人と約40%を占めている。同社にも中国語圏からの問い合わせは年間約2,000件にのぼっている。
今回、各店舗に配属していた中国人社員3名を本社内に集約し、店舗横断型の専門チームを組成し、中国語での問い合せ対応から物件の紹介、案内、契約、引渡しまでワンストップで対応することにした。3名の社員のうち1名は宅建士の資格を取得している。
住友林業 北野天満宮の〝北野桜〟の苗木の増殖に成功

一般土壌で育成中の苗木
住友林業は4月8日、京都・北野天満宮社務所前にあり、開花の進行とともに白から桃色へと花の色が変化する珍しい品種である御神木“北野桜”の苗木の増殖に成功したと発表した。
北野桜の推定樹齢は120年。樹高8m、直径2m。幹は根元から大人の胸の高さあたりまで芯が腐り空洞になっていることから、樹勢の衰えが危惧されている。
同社は2009年から保護と増殖を目的として研究開発を進めてきており、バイオテクノロジーのひとつである組織培養法によって増殖に成功した。

左から培養3カ月目、6カ月目、8カ月目
環境配慮型の地所レジ「ザ・パークハウス 東戸塚レジデンス」 「箱の間」にも注目

「ザ・パークハウス 東戸塚レジデンス」完成予想図
三菱地所が5月中旬に分譲する「ザ・パークハウス 東戸塚レジデンス」を見学した。駅から徒歩5分のヒルトップの傾斜地マンションで、「箱の間」提案にユーザーがどのような反応を見せるかも注目したい。
物件は、JR横須賀線・湘南新宿ライン東戸塚駅(西口)から徒歩5分、横浜市戸塚区品濃町な位置する11階建て全237戸。専有面積は64.86~90.05㎡、価格は4,700万円台~8,200万円台、坪単価は270万円前後になる模様。竣工予定は2018年3月下旬。売主は同社のほか京浜急行電鉄。施工はフジタ。
昨年10月からの資料請求は約1,800件で、2月からのモデルルーム来場者は約400組、うち地元戸塚区が約4割。
現地は比高差約15mの傾斜地で、同社が2015年2月に始動した生物多様性保全の取り組み「BIO NET INITIATIVE(ビオネットイニシアチブ)」の一つで、2015年度「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)[集合住宅版]」を取得している。
建物はコの字型で、住戸はヒルトップの南向きと、東向き、西向き。山梨県のスギ材を用いた空間「箱の間」も提案している。

ガーデン
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坪単価は記者の予想とぴったりだ。本当は250万円くらいなら瞬く間に売れるだろうと読んでいたが、建築費の上昇や周辺物件の値上がりを考えたらリーズナブルな値段だと思う。
入居後、3年間(12回)にわたって生物多様性保全の取り組みや環境配慮などについて居住者向けのイベントをおこなっていくというのがまたいい。
これはまったく知らなかったのだが、同社は「東戸塚」駅圏で約2,500戸の供給実績があるそうだ。
それで思い出したのだが、同社(当時藤和不動産)は、隣接する森と一体的に開発した環境共生型の「フォートンヒルズ」(2006年竣工、888戸)でもコミュニティ支援の活動を積極的に行った。素晴らしかったのは「ニューシティ東戸塚 パークヒルズ」(1987竣工、633戸)だった。ここの街路樹は見事だ。

コリドー
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このマンションで初めて提案した「箱の間」については、3月25日に行われた「3×3 Lab Future オープニングシンポジウム 第4回『国産材の活用を考える』」でも少し触れた。なかなか面白い提案だ。
特徴は、①「家具」よりも大きく「部屋」よりも小さな、およそ畳1畳程度のサイズ②仕切る、籠る、集まる、集中する、リラックスするといった様々な使い方、過ごし方を提案③家族構成の経年変化によるライフスタイルにも対応する-という点だ。
問題は価格だろうと思うが、住宅ローンに組み込めるようにすればヒットするかもしれない。そうではなくてオプションとして購入するとなれば、二の足を踏むお客さんもいると思う。クリノキでできた椅子は相当値段が張るだろうし、スギの箱を含めれば数十万円するのではないか。しかし、子どもから「パパ、ママ、これ買って」と言われたら拒めない夫婦もいそうだし、男は籠りたくなるものだし、どうなるかよくわからない。
先ほど、積水ハウスの組立式和室「障子結界庵」を紹介したが、こちらは2~3畳大の「和室」提案だ。両社ともなかなかよく考えていると思う。
三菱地所、“CSRからCSVへ”新たな価値創造「3×3 Lab Future」(2016/3/29)
積水ハウス マンションリノベ強化 喜多氏「RENOVETTA(リノベッタ)」とコラボ

「障子結界庵」(約3畳大)

積水ハウスグループの積和建設は4月8日、マンションリノベーション事業強化・拡大の一環として、世界で活躍するプロダクトデザイナー・日本インテリアデザイナー協会理事長の喜多俊之氏がデザイン監修するマンションリノベーション「RENOVETTA(リノベッタ)」によるマンションリノベーション提案を行うと発表。tvkハウジングプラザ横浜展示場に設けた展示ブースを報道陣に公開した。
「リノベッタ」は、小さく仕切られた間仕切りを取り払い、スケルトン化して、キッチン、ダイニングを「集いの場」として中央に配置し、喜多氏オリジナルデザインの組立式和室「障子結界庵」や壁面収納家具なども提案。パッケージ商品として、70㎡で790万円・857万円・970万円(税込み)を用意している。首都圏・関西圏・東海圏が重点エリア。
発表会に臨んだ喜多氏は、「わが国の伝統の〝和の空間〟をもう一度甦らせ〝あきらめをあこがれ〟に変えていきたいと」と話した。
また、積水ハウス取締役専務執行役員・伊久哲夫氏は、「当社のリフォームは〝しかたなくからしたくなる〟を掲げているが、喜多氏のコンセプトに共感を覚えた。これを起爆剤に事業全体へ波及することを期待している。提案力、品質・資材調達力、施工力の2つの強みを生かしていく」と語った。
同社は、リフォームブランド「Re:QUEST(リ・クエスト)」として、一般の戸建住宅やマンションのリフォーム、リノベーション事業を展開しており、喜多氏とのコラボレーションを起爆剤に事業を拡大し、マンションストックの有効活用と流通促進につなげるのが狙い。現在、リフォームの売上高は積水ハウスグループ全体では業界トップの1,341億円で、積和単独では200億円となっている。

掃除がしやすいよう椅子のアームをテーブルに掛けられるようになっている
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リフォーム・リノベーション市場は玉石混交。大手ハウスメーカーやデベロッパーから地域の中小工務店まで1万とも2万ともいわれている業者がひしめきあっている。中古マンションのリフォーム・リノベーションの市場拡大も予想されている。
ここに積水ハウスが狙いを定めるのは当然だし、商談などを通じて注文住宅の受注にもつなげられるはずだ。
一つよくわからないのは、積和建設は積水ハウスの施工会社というイメージが強い。これに対して、リフォームやリノベーションを一般のお客さんから受注するのは、例えば積和不動産のほうが適当ではないのか最近の大手のデベロッパーは〝ワンストップ営業〟を志向しており、1カ所の対応であらゆるお客さんのニーズに応えようとしている。積水のブランド力をもってすれば、一網打尽とはいかないだろうが、カフェスタイルの常設モデルなど別の展開方法もあるのではないか。

伊久氏(左)と喜多氏

喜多氏
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納得ができなかったことも一つあった。展示ブースは全体で150㎡と広いのだが、リノベーションスペースは間口が約7mの専有面積約87㎡を想定して提案していたことだ。築20年以上の中古マンションで間口が7m、面積が87m以上のものは3割もないはずだ。
やはり間口が6mの70㎡くらいの実大寸法で提案すべきだと思った。4年前、三井不動産リフォームが「スマートリノベーション」実験住宅を報道陣に公開したが、専有面積は74㎡で工事費は約1,200万円だった。
展示ブースの間取りが、ユーザーは自分が住んでいる、あるいは購入したいマンションとあまり変わらないから、リノベーションを考えたり購入を考えたりする動機となる。狭い住戸だからこそ提案力が生きる。広い住戸ならだれでも素晴らしい提案ができる。
この点について同社に注文もつけたし、喜多氏にも感想を聞いたら「わたしもそう思う。積和さんに伝えて」(伝えました)と返ってきた。
さらに言えば、組立式和室「障子結界庵」は約3畳大あった。87㎡なら3畳大の「和室」を提案することは可能かもしれないが、60~70㎡台で3畳大の「和室」は2LDKにしない限りまず無理だ。それなら収納もほしくなる。同社も喜多氏も「2畳」もできると語ったが、ならばどうして最初から提案しないのか。
この「和室」提案は、似たような空間「箱の間」を三菱地所レジデンスがマンションに提案しようとしている。ヒットするかもしれない。積和の提案は組み立てることができるのがみそだ。三菱地所のはライフサイクル・スタイルに応じで変えられるのが特徴だ。双方とも値段が問題だ。
三井不動産リフォーム、「スマートリノベーション」実験住宅オープン(2012/9/13)
住友不動産2.4haの「新宿ガーデン」が竣工 オフィスは満室稼働

「新宿ガーデン」
住友不動産が開発を進めてきた、JR山手線高田馬場駅の南側、戸山公園に隣接する約2.4haの職住近接の街「新宿ガーデン」の街区全体が3月31日に竣工し、先日(5日)、報道陣に公開された。
敷地面積の約66%、約1.5haを大規模な空地や緑地として整備。既存公園である都立戸山公園、区立西戸山公園と連携した緑地空間のネットワークの形成を図っている。敷地内に認可保育園を設置する。
事業の中核となる超高層免震タワー「住友不動産新宿ガーデンタワー」(地上37階建て、高さ150m)の周辺には教育機関や木造密集市街地など住宅エリアが広がっていたため、地域の防災拠点としてイベントホールを帰宅困難者の一時滞在施設として地域に開放するなど、災害時において安心安全な街づくりを行った。BCP対策(免震構造、停電時の3重のバックアップ)、最先端のオフィススペックが評価され、オフィスは満室稼働する。
24~37階の賃貸「ラ・トゥール新宿ガーデン」は全363戸で、専用面積は37.12~143.51㎡、平均面積は100㎡超。1カ月から使える家具付きマンションの「サービスアパートメント」を複数フロア、住みながら働くSOHOも1フロア用意した。賃料は約19万~78万円。15%の入居が決まっている。
竣工により、同社の高級賃貸〝ラ・トゥール〟シリーズとしては20棟目、累計2,735戸となる。
分譲マンション棟「スカイフォレストレジデンスタワー&スイート」(361戸)は昨年竣工。現在、14戸が先着順で分譲中。

エントランス部分

公開緑地・歩道
住友不動産、高田馬場のタワーマンション竣工 売れ行きも好調(2015/3/6)
CLTとツーバイフォー6階建て実験棟が完成

「つくばCLT実験棟」

「ツーバイフォー6階建て実大実験棟」
日本CLT協会、日本ツーバイフォー建築協会、建築研究所の3者は4月7日、茨城県つくば市の建築研究所内に完成した「つくばCLT実験棟」と「ツーバイフォー6階建て実大実験棟」の見学・説明会を行った。CLT協会・中島浩一郎会長、ツーバイフォー協会・市川俊英会長、建築研究所・坂本雄三理事長が出席し完成を祝った。建物は双方とも国土交通省の補助を受けている。
「つくばCLT実験棟」は、CLT (Cross Laminated Timber Association)パネル工法による2階建て延床面積1660㎡。構造材には、スギの集成材を直交するように交互に重ねあわせ接着した厚さ90~210ミリの大判パネルを採用。難点とされていた接合部も金物の開発により問題を解消。高さ6mの通し柱を実現し、建物の2階テラスを3m跳ね出すことで1階のピロティ空間を確保しているのが特徴。
「ツーバイフォー6階建て実大実験棟」は、地上6階建て延床面積206㎡。6階建てはわが国初で、6階建てに必要な2時間耐火壁・床を実現した。先導的な技術開発を行うとともに様々な実証実験を行い、高層建築物の木造化につなげる目的で建設された。
今後、双方とも建築研究所と共に性能検証や設計法の開発を行っていく。
説明会で挨拶した日本CLT協会会長・中島浩一郎氏(銘建工業社長 )は、「今年4月1日の建築基準法告示により、CLT構造による建築が可能になった。CLT元年といえる。新しい木造時代を前に進めたい」と語った。
また、日本ツーバイフォー建築協会会長・市川俊英氏(三井ホーム社長)は、「ツーバイフォー工法がオープン化されて40年が経過し、累計の建設戸数は約220万戸に達した。建て方のシェアも13%の伸び、住宅だけでなく福祉など非住宅も実績を伸ばしつつある。6階建ての完成は一層の発展にとって意義のあるもの。1~2年先には6階建てを実現したい」と、6階建ての建築に意欲をみせた。
説明会には、木造建築に理解のある国会議員の金子恭之氏、鈴木義弘氏、前田武志氏、高野光二郎氏が来賓として駆けつけ挨拶した。

CLTの玄関ドア(左)と6m通し柱

CLT 2階(天井高は4m)

CLT構造材と金物
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木造ファンの記者も完成を喜びたい。ツーバイフォーはこれまでも3階建て、4階建て、5階建て(1階はRC)を見学しているので驚きはさしてなかったが、2時間耐火のために床、壁、開口部に3層のボードを重ねていたのには考えさせられた(ここまでやる必要があるのか)。
いつも言っていることだが、一つだけ注文を付けたい。外壁は屋上の一部に木製パネルを使用していたが、やはり目立つところに木を使ってほしかったということだ。地球にやさしい、人にやさしい木が持つ本来の機能と美しさをサイディング(今回は窯業系だが)でどうして覆い隠さないといけないのか。これは木造を鉄やらコンクリの土俵に立たせる自殺行為だ。
CLTは文句なしにいい。外壁を現し(あらわし)にしており、内部はほとんどすべてが岡山県の国産材スギを使用している。CLTの普及に努力されてきた、今回の建物でもパネルを生産した銘建工業の中島社長の挨拶は、われわれ報道陣の位置が最後列だったためよく聞き取れず表情も読めなかったが、「CLT元年」という言葉に象徴されるように万感の思いが込められていたはずだ。
施工を担当した木村建造のスタッフが、「私たちが建てた。木はわれわれも楽しくさせてくれる」と話したのがとても印象的だった。

ツーバイフォーのサッシ部分(左)と2時間耐火外壁仕上げ

ツーバイフォー 2階のCLT床(厚さは210ミリ)

説明会場(建築研究所本館で)
わが国初のツーバイフォー6階建て実験棟 完成へ(2016/2/4)

