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 ⼤成有楽不動産と⻑⾕⼯コーポレーションは7月30日、品川区のマンション「オーベルグランディオ品川勝島」(全452⼾)の第1期1・2次230⼾のうち211⼾に申込みが入り好調なスタートを切ったと発表した。

 価格は3,290万~6,090万円(最多価格帯4,200万円台)、専有面積は62.38~85.59㎡。問い合わせ件数は約3,400件、来場者は約1,400件。最高倍率は23倍、平均1.76倍。現居住形態は賃貸が65.2%で、持家が31.1%。

 人気の要因は、坪単価が200万円台の前半であるという圧倒的な価格の安さと、①品川駅圏の物件であること②倉庫街のイメージが強かったエリアが住宅街へ変わりつつあること③コミュニティ⽀援プログラムに力を入れた-ことなどがあげられる。

安さだけではない、巧みな需要喚起策 「オーベルグランディオ品川勝島」(2015/4/10)

 

 

 

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「グランビュースクエア」完成予想図

 大成有楽不動産と三井不動産レジデンシャルが取り組んでいる、埼玉県所沢市のマンション「グランビュースクエア」の入居者ママ支援プログラム「ママココロPROJECT」の疑似体験イベントを取材した。〝ママが子育てしながら自分育て〟できるマンションを目指す取り組みで、入居後は定期的に開催される予定だ。この日7月30日のテーマは「自分と家族のライフプランニング」。「ままのえん」代表・小林あゆみ氏をファシリテーターに20~30代のママさんが近未来の家族年表をつくった。

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 平成25年9月、安倍総理は、国連演説で「女性にとって働きやすい環境をこしらえ、女性の労働機会、活動の場を充実させることは、今や日本にとって、選択の対象となりません。まさしく、焦眉の課題です」と語った。そして昨年10月、安倍総理を本部長とする「すべての女性が輝く社会づくり本部」を内閣に設置した。

 安倍総理が「焦眉の課題」と語ったように「女性活躍」は待ったなしの課題だ。記者は「女性活躍」を阻むものは何かを探るため、取材を開始することにした。この2年間、その準備に当ててきた。いくつかの本を読み人に話を聞いてきた。女性学の第一人者である上野千鶴子氏が主宰する勉強会にも参加した。

 いよいよキックオフの時が来た。第一弾の取材も来週初めに行う。記事がどのような方向に進むのかは見当もつかないが、現場の生の声を伝えられたらいいと思っている。今回の取材も「女性活躍」の取材の一環だ。

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「ママココロPROJECT」

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 「ママココロPROJECT」もいい取り組みだと思う。「子育て」は全デベロッパーの大きなテーマの一つだし、両社も「子育てマンション」をたくさん供給してきた。

 これまでの取り組みと若干異なるのは、どちらかと言えば従来は共用部分に設置する施設などハードの整備に力がそそがれてきたのに対し、今回はソフトの部分からアプローチする試みだ。

 「自分と家族のライフプランニング」では、家族構成から将来想定される家族のイベント、自分がチャレンジしたいことが、将来の夢などを具体的に書きこむ「家族年表 準備シート」と、向こう25年の年代ごとの計画や両親、こどもの年齢・行事などを書き込む「家族年表」が配布され、参加者はそれに書きこむ作業を行った。

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 記者も年表をもらったので書きこんだ。「チャレンジしたいこと」は「70歳まで働く」と、「将来の夢」は「死ぬまで(人間らしく)美しく生きること」と書いた。ママさんたちとは全然違った。ママさんたちは「ネイルがしたい」「山に登りたい」「海外旅行」だった。

 今回のプログラムの目的である「いつも子どもや家族のために奔走しているママが、少しだけでも自分のための時間をもち、自分自身に目を向けてみる。それがママのポテンシャル(能力)を発見し、育てるための、大きな一歩になる」を実践するには、やはり男性の働き方、社会のありようを変えないといけないと記者は思う。

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 物件は、西武池袋線狭山ヶ丘駅から徒歩6分、所沢市東狭山ヶ丘2丁目に位置する12階建て全235戸。専有面積は70.11~88.26㎡。坪単価は140万円。竣工予定は平成28年8月上旬。施工は長谷工コーポレーション。現地は財務省の官舎跡地。
 先月から第1期の55戸の分譲が始まっており、これまで35戸に申し込みがある。食洗機が標準装備。仕様レベルはとても坪140万円とは思えないくらい高い。これほど単価が安い物件は、昨年見学した「高根公団」くらいしか記者はしらない。所沢駅圏でこれから分譲される物件は坪200万円を突破する。

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エントランス

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「平成の京町家」の認定を受けた建売住宅(完成予想図)

  三井ホームは、京都市の「平成の京町家」認定を大手住宅メーカーとしては初めて受け、京都市上京区相国寺門前町で借地権付建売住宅4戸を建設する。

 計画では、京都の歴史が育んだ自然の恵みを利用するという知恵(温度、風、日射のコントロール)をプランニングの各所において活用するとともに、同社独自のプレミアム・モノコック構法の特徴である優れた断熱・耐震・耐久性能により認定基準のひとつである長期優良住宅認定を取得する。

 さらに、京都地域産木材である「みやこ杣木」を内装材に採用し、道路側には出格子や付梁を設置するなど、京町家の外観に仕上げることで歴史的景観の再生に努める。

 建物は土地面積103.96~115.65㎡、建物面積90.46~117.12㎡、価格は4,269.6万(地代月額39,921円)~4,590.8万円(地代月額44,410円)。「平成の京町家」認定により購入者は50万円の補助金が受けられる。賃借権は期間50年、更新可。入居予定は2015年10月。

 細田工務店は7月27日、木造住宅の構造躯体工事の請負体制が整い、本格的な受注を開始したと発表した。同事業は、これまでの1棟単位の請負とは異なり「木造軸組工法」と「2×4工法」での上棟工事、フレーミング工事の請負を核とし、付帯する基礎工事や屋根工事、造作工事といった一連の工事についても請負うもの。

 独自の施工ノウハウを活用することで、労務確保が難しく工期が遅れるといった問題を抱える事業者の労務確保に応え、工期短縮にも貢献する。

 初年度は、事業基盤の確立をはかりながら50棟の受注を目標とし、次年度には受注の核となる「上棟工事専属チーム」を組織化して150棟の受注を目指す。

 次世代に残る優れた分譲マンションプロジェクトを表彰する週刊住宅新聞社の2014年度「首都圏優秀マンション表彰」の最優秀マンションに三井不動産レジデンシャルの「パークマンション三田綱町ザフォレスト」が選ばれた。建物の質に加え、既存樹木を生かすなど都心では希少な緑の保全・創造に力を入れたことが評価された。

 このほか、部門ごとの優秀賞は、都心・大規模部門に住友不動産「DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)」、都心・小規模部門に三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス元代々木町」、近郊郊外・大規模部門に野村不動産「プラウドタワー立川」、近郊郊外・中規模部門に大和ハウス・コスモスイニシア「ひばりが丘フィールズ1番街」、近郊郊外・小規模部門に三井不動産レジデンシャル「パークホームズ駒沢ザ・レジデンス」が選ばれた。

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 同社の表彰はこれで6回目になる。優れたマンションを顕彰するのは大歓迎だが、気にかかることもある。

 選考対象となった2014年4月~2015年3月に販売実績のあった新築分譲マンションのうち、今回、デベロッパーからの自薦と評価委員からの推薦を合わせた物件数は39件で、初回の92件から半分以下に減少していることだ。

 評価委員のコメントも、大久保恭子氏(マンション評価ナビ主宰、風代表)の「全体的には、突出する物件が少なかった」、櫻井幸雄氏(住宅ジャーナリスト)の「突出した物件が少なかった。地価上昇、建築費が高騰する中、“ほどよく収めた”物件が多かった」、目黒孝一氏(不動産ジャーナリスト)の「秀でたマンションがなかったのが印象だ。中堅デベロッパーからの物件エントリーもほぼなかった」などと物件の少ないことに言及している。

 なぜそうなったか。いろいろ理由はあるのだろうが、これはデベロッパーも考えないといけない。「突出する物件がない」「秀でたマンションがなかった」と専門家に言われているのだ。記者は決してそうは見ていないが、情けないではないか。どんどん自社のマンションの商品企画をアピールし、世に問うてほしい。

 もう一つは、業界紙サイドの取材姿勢についてだ。各デベロッパーが行うマンション見学会に集まるのは多くて30人くらい、少ないときだと10人くらいしか集まらない。先日行われた大手デベロッパーの恒例の記者懇親会には100人近いジャーナリストが集まった。それぞれ取材分野、フィールドが異なるので何とも言えないが、大手デベロッパーのマンション事業は全体売り上げのかなりの比率を占める。どのようなマンションを供給するのかくらいは知っておくべきだ。現場を見ずして企業について語れないはずだ。

 今回選定された物件はそのほとんどを記者も取材しているが、選定されて初めて知るような物件に出会いたい。そのような物件を多くの物件の中から掘り起こすのも業界紙の役割ではないのか。

 主催者にも一言。物件特性の評点を加算する選定方法は、郊外より都心、駅から遠い物件より近い物件、価格の安いものより高いものが選ばれるのは当然だ。しかし、例えば「プラウド」と「オハナ」を同じ土俵の上で論じられるわけがない。コンセプトやターゲットが全然異なる。都心の高額物件は富裕層の、郊外物件は普通のサラリーマンの取得能力を想定して選ぶべきだ。

 記者は昨年の「ベスト3」マンションで野村不動産「プラウドタワー立川」、三井不動産レジデンシャル「パークマンション三田綱町」、コスモスイニシア「イニシア武蔵新城ハウス」を選んだが、それぞれ評価点を付けたわけではない。総合的に判断したのだ。「三田綱町」と「武蔵新城」を戦わせてどうなる。前者の単価は725万円、後者は230万円。前者が97戸の、後者が124戸の顧客満足にそれぞれ応えたという視点から見れば、優劣などつけられないではないか。

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「NEMU HOTEL & RESORT」全景

 三井不動産は7月27日、来年開催される主要国首脳会議(サミット)の開催地に選定された三重県志摩市のリゾート施設「合歓の郷ホテル&リゾート」の名称を今年10月1日付で「NEMU HOTEL & RESORT」へ変更すると発表した。同施設では2013年4月から大規模なリニューアルを行っており、今年10月1日の施設内ゴルフコース「NEMU GOLF CLUB」のグランドオープンに併せて変更するもの。

 2016年春には、敷地内に世界トップクラスのラグジュアリーブランドであるアマンの新施設「AMANEMU」を加え、地域の魅力を活かしたアジアを代表する滞在型リゾートを目指す。

 全体コンセプトは「日本の原風景の再発見」。伊勢の南、熊野の東。遥か昔から美しい志摩の景色と、御食国(みけつくに)と呼ばれた「美し国(うましくに)」三重の食材を提供していく。

 「NEMU HOTEL & RESORT」は、鵜方駅(近鉄名古屋駅から特急で約2時間)からバス・タクシー約10分。宿泊施設は「AMANEMU」が客室28室、「HOTEL NEMU」が客室60室、「HOTEL EXCEED NEMU」が客室112室。その他「NEMU GOLF CLUB 」18ホール、マリーナ、屋外プール、テニスコートなど。

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「AMANEMU」客室

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 三重県出身としては、古くから親しまれてきた「合歓の郷」の名称が変更されるのは残念だが、サミットの開催地に選ばれたことで志摩が〝全国区〟になり、地域に賑わいをもたらすのは大歓迎。一時的な人気にとどまらず、リピーターが増えるようなリゾート地にしてほしい。

 賢島にはこのほか、高橋シェフのあわび料理で有名になった「志摩観光ホテル クラシック」(127室)、全客室が100㎡以上の「志摩観光ホテル ベイスイート」(50室)、「志摩スペイン村」と複合の「ホテル志摩スペイン村」(252室)、会員制の「プライムリゾート賢島」(105室)、旧郵貯の保養施設「アクアヴィラ伊勢志摩」(107室)を近鉄・都ホテルグループが運営しており、「志摩観光」がサミットのメイン会場になる模様だ。「クラシック」は現在改装中だが、昔のクラシカルな雰囲気は残してほしい。

 名古屋から近鉄特急で2時間とややかかるが、あのリアス式海岸の風景は絶景。朝も昼も夕方もいい。料理は伊勢えびやあわびもいいが、やはり世界ブランドの「的矢のかき」がお勧めだ。小粒だがふっくらしており甘みが強いのが特徴だ。食中毒の事故など起こしたことがない。これは三重の誇りでもある。

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英虞湾


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「段取りの〝段〟はどこの〝段〟? -住まいの語源楽-」

 永江朗氏著「広辞苑の中の掘り出し日本語」(出版社:バジリコ)を読み終えた本日(7月27日)、大和ハウスから、住まいのノウハウ本の第3弾「段取りの〝段〟はどこの〝段〟? -住まいの語源楽-」(出版社:新潮社)を頂いた。

 同社がフリーライターの荒田雅之氏と共同で上梓したもので、第57回日本雑誌広告賞(第二部タイアップ部門)で金賞を受賞した週刊新潮の連載企画「住まいの語源楽」(平成25年3月14日号~6月5日号)を加筆・再編集した、住まいや建築に由来する身近な51種類の言葉の語源やその変遷を綴ったエッセーだ。

 記者は最近、週刊誌はまったく読まないので(以前は新潮も文春もよく読んだ)、この連載は全く知らなかったが、目次を見ただけで「これは読まなければ」とすぐ思った。

 まだ読んではいないが、最後のテーマは「終の住処」だ。ここでは、鴨長明の「方丈記」と長明についていろいろ書かれている。記者は3.11後、「方丈記」を40年ぶりくらいに読んだ。あの京都の大地震とその被害について克明にルポしている。記者の鑑のような長明の〝足〟に驚愕したのだが、この「語源楽」は、単なる言葉の意味を紹介するだけの辞書でないのがいい。

 いまは、記者の好きなロバート・ゴダードの最新作「欺きの家」(講談社文庫、上下)を読み始めたばかりで、「語源楽」はすぐには読めないが、必ず読む。住宅を知るにはいい本に違いない。

 ついでながら「広辞苑の中の掘り出し日本語」について。永江氏は、広辞苑の中から面白い言葉を紹介しながら、「乳繰る」の「乳」はおっぱいではなく、「傍ら痛い」の「傍ら」は「片腹」ではなく、「独擅場」は「独壇場」ではなく、「押っ取り刀」は「おっとり」ではないことなどを紹介している。「恋ひ明かす」「雪肌」「目垂り顔」「相悪阻」「浮世糸瓜の皮頭巾」「助三杯」「百舌勘定」などの言葉も面白い。

 記者からも一言。われわれはよく「びっくりしない」と同じような意味で「ぞっとしない」と言うが、これは「あまり感心しない」という意味だ。

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「イニシア武蔵新城ハウス」

 コスモスイニシアは7月24日、創業40周年のフラッグシップマンション「イニシア武蔵新城ハウス」が全124戸完売し、竣工したのを受けて報道陣向けに公開した。

 同マンションは、居住者にとってやさしい住まいとはどうあるべきかという原点に立ち返り、全体計画から住戸プランの細部に至るまでこだわりを持って「マンションの新しいカタチ」を提案した同社の自信作。

 居室内の梁や柱などの無駄な凹凸を極力減らし、シンプルで美しいカタチを追求。豊かな中庭デザイン、間取りの自在性、リビング空間の広がり、キッチンデザインなどがユーザーに評価され、昨年12月の第1期76戸、今年2月の第2期41戸、今年6月の第3期最終期7戸とも即日完売した。

 同社は「完売予定の8月より2カ月前倒しで完売することができた。地元以外からの集客ができ、モデルルーム来場者に対する購入者の割合が22~23%と歩留まりが高いのが特徴」などと話した。

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中庭

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 このマンションについては、分譲開始前に見学し記事にしており、さらに、昨年の「ベスト3マンション」の一つに選定しているので、そちらの記事を参照していただきたい。

 記事は自信を持って書いたつもりだが、完成したマンションを見学して、改めて商品企画が大事なことを学んだ。きめの細かい商品企画がユーザーからも評価されたのが実感されて嬉しい。ありふれたマンションなら、ここまで早期に完売できなかったはずだ。

 予想外というか想像以上だったのは、エントランスと中庭のデザインの美しさだった。エントランスには本物の杉材が壁と天井部分に格子状に配されていた。左官職人による土壁とよく調和している。中庭の植栽も豊かだった。

 もう一つ、細かいことだが、中庭面した住棟の外階段側に設けられた有孔ブロックがなかなかいい。沖縄にしか用いられない「花ブロック」というもののようだ。

 専有部は、予想した通りシンプルで美しかった。一瞬、鹿島の「加賀レジデンス」を思い出した。白が基調で、壁や梁の出っ張りがないのはよく似ている。同社の企画を担当した建築本部 商品企画部 商品企画課・小山智弘氏も「少し意識した」と笑っていた。

 専有面積約70㎡のタイプが8割くらいを占める。普通のマンションだったら、来場者からは「3LDKにしては狭い」と言われそうだが、それもなかったというのは「シカク」の商品企画がよかったからだろう。

 同業のデベロッパーにも、こういった意欲的なマンションの商品企画に挑戦してほしい。

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エントランスホール

創業40周年記念の「イニシア武蔵新城ハウス」 30年前の「シカク」蘇る(2014/10/9)

記者が選んだ2014年ベスト3マンション(2014/12/25)

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「Brillia Towers 目黒(ブリリアタワーズ目黒)」完成予想図

 東京建物は7月23日、目黒駅前の「Brillia Towers 目黒(ブリリアタワーズ目黒)」第1期495戸と、東京駅徒歩圏の「Brillia THE TOWER TOKYO YAESU AVENUE(ブリリア ザ・タワー 東京八重洲アベニュー)」第1期1・2次全222戸がともに即日完売したと発表した。

 「目黒」は、目黒駅から徒歩2分の40階建てノースレジデンスと38階建てサウスレジデンスの2棟全940戸(分譲は661戸)の再開発タワーマンション。価格は4,850万~4億5,900万円(最多価格帯5,800万円台・5,900万円台)、専有面積30.05~150.11㎡。競争倍率は最高43倍、平均3.5倍だった。

 登録者の年齢は50歳代が約26%、60歳代が約22%、40歳代が約22%、家族数は2人が約45%、一人が約26%、職業は会社役員が約32%、会社経営が約15%、医師が約10%、居住地は港区が約20%、千代田区が約13%、品川区が約9%。

 平成26年11月に物件ホームページを開設して以降約23,000件の問い合わせがあり、平成27年6月にモデルルームをオーブンしてからこれまで延べ約9,000組の来場があった。

 「東京八重洲」は、東京駅から徒歩16分、京葉線八丁堀駅から徒歩1分の30階建て全387戸。価格は4,463万~1億3,048万円(最多価格帯9,900万円台)。専有面積は40.93~83.58㎡。競争倍率は最高9倍、平均1.5倍。

 登録者の年齢は50歳代が約30%、40歳代が約24%、60歳以上が約21%、家族数は2人が約50%、一人が約23%、職業は会社員が約46%、会社役員が約18%、医師が約11%、会社経営が約9%、居住地は中央区が約24%、港区が約7%、江東区が約6%。

 4月にモデルルームをオープンして以降、約2,000組の来場があった。

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 予想はしていたが、すごい人気だ。とくに「目黒」の平均競争倍率が3.5倍にもなったのは驚異的だ。バブル期の競争倍率はダミーや住宅金融公庫の申し込み倍率優遇があったので、実質的に即日完売というのは4倍以上だった。「目黒」はその意味ですごい数字だ。

 「東京八重洲」の即日完売も驚かない。坪単価450万円というのは物件の質からしてもかなり割安感があると思う。

 今回、この2物件が圧倒的な人気で即日完売したことにより、都心部の好立地マンションは人気に一層拍車がかかりそうだ。

今年前半の目玉マンション 「Brillia Towers 目黒」は坪600万円(2015/4/2)

「Brillia THE TOWER TOKYO YAESU AVENUE」は坪450万円(2015/4/24)

 

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「クレヴィアタワー池田山」エントランスホール(完成予想図)

 伊藤忠都市開発の「クレヴィアタワー池田山」を7月17日に見学した。見学した段階で最終期7戸にすべて登録が入っており、19日の抽選会で完売している可能性が高い。分譲開始の3月からわずか5カ月で全104戸が完売したことになり、極めて好調な売れ行きを見せた。

 物件は、JR山手線五反田駅から徒歩4分、品川区東五反田五丁目に位置する23階建て全104戸。専有面積は25.89~76.45㎡、最終期7戸の価格は3,890万~10,570万円(31.57~76.45㎡)。平均坪単価は400万円。竣工予定は平成28年7月末日。設計・監理は浅井謙建築研究所。施工は大末建設。販売代理は伊藤忠ハウジング、三井不動産レジデンシャル。

 建物は免震構造を採用。1フロア4戸が標準で、角住戸比率80%のタワーマンション。建物外観は縦ラインを強調し、基壇部には自然石を多用するなど上質感を演出している。

 共用部のエントランス床は大理石で、壁には木製格子を配し、イタリアの家具「カルパネリ」や金属作家の光本岳士氏のアートを採用している。

 モデルルームデザイン、専有部のインテリアカラーデザインは藤原益男氏を起用。キッチン・洗面室の天板はシーザーストーン、玄関・廊下の床は本物の石のような風合いがあるドルトーニュ・マット、リビングダイニングドアはナグリ調化粧板、把手はブラウンレザーハンドル、浴室の天板には天然石を一部採用。天井高は基本2600ミリで、20階以上は2800ミリ。

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 これほど早く売れるとは思っていなかった。モデルルームの出来はよくできており、立地、単価、設備仕様など総合的に判断して早期完売はもっともだと感じた。

 来場者も〝近隣物件と比較して、価格の割にはグレードが高い〟という評価をしたようで、来場者に占める成約の割合が高いという。

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モデルルーム キッチン

 

 

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