アキュラホーム 日産リーフを活用した災害時支援施設 全国4拠点に拡充
「モラージュ菖蒲住宅展示場」
アキュラホームグループは10月18日、先に埼玉県久喜市に開設した災害時支援施設「モラージュ菖蒲住宅展示場」に続き同社つくば支店、アキュラホーム浜北展示場(静岡県浜松市)、アキュラグループ オカザキホーム刈谷展示場(愛知県刈谷市)でも開設し、合計4拠点となったと発表した。
日産自動車と災害連携協定を締結、電気自動車リーフを活用し、停電時にスマホの充電(1台30分、50%の充電の回復時に約6,000人分)、井戸水の提供、災害備蓄品の提供、フロア・トイレなどを一時避難所として開放、一時帰宅困難者へのPC利用無料開放などを行う。
「メセナアワード2019」最優秀賞に竹中工務店「聴竹居」 企業メセナ協議会
竹中工務店「聴竹居」
「メセナ大賞」は竹中工務店の「聴竹居」-企業メセナ協議会は10月18日、「メセナアワード2019」を発表し、最優秀賞に木造モダニズム建築「聴竹居」による社会貢献と建築文化発信を行っている竹中工務店を選んだ。贈呈式は2019年11月20日(水)行われる。
このほか、優秀賞に「アートやで中之島賞(京阪ホールディングス)」、「文具を超える文具賞(コクヨ)」、「耳を澄ませば心に響く賞(日本ユニシス)」、「世界と島で踊りま賞(パソナグループ)」、「花とアートの森あわせ賞(六花亭製菓)」の5件と、特別賞の文化庁長官賞に「キヤノン綴プロジェクト」を選んだ。
同協議会は、企業によるメセナの充実と社会からの関心を高めることを目的に1991年「メセナ大賞」(2003年より「メセナアワード」に改称)を創設。2018年までに全国各地の優れたメセナ活動214件を表彰している。
ラグビーW杯効果 英国84%増など欧米豪から7.7万人増 韓国は半減 9月の訪日客
2019年9月の訪日外客数は前年同月比5.2%増の227万3千人で、イギリスが前年同月比84.4%増の約5.0万人となるなど、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催によりW杯出場国が含まれる欧米豪市場の訪日外客数が前年同月に比べ7万7千人増えた。1~9月は前年同期比4.0%増の約2,442万人となっている。10月16日、政府観光局が発表した。
一方で、日韓関係の悪化を受け、韓国からの訪日外客数は前年同月比58.1%減の約20.1万人と半減した。1~9月でも前年同期比13.4%減の約493万人。
韓国観光公社の発表によると2019年8月の日本人の入国者数は前年同月比4.6%増の約33.0万人となっている。
(注)その後の韓国観光公社の発表によると、2019年9月の入国者数は前年同月比14.2%増の約146万人なのに対し、日本からの入国者は前年同月比1.3%増の約25万人にとどまっている。
港区 課税標準額1億円以上は1,113人 都民のお金持ち8人に1人が港区民?
※pdfはこちら 港区 課税標準額段階別納税義務者 推移 Sheet1.pdf
東京都港区の住民税課税標準額が1億円以上の納税者は1,113人-これまで明らかにされていなかった港区の住民税課税標準額が1億円以上の富裕層の人数が区の資料で分かった。
資料によると、基礎控除、社会保険控除額などを差し引いた住民税課税の基礎額となる課税標準額が1億円以上の納税者は令和元年5月末現在、全納税者の0.8%に当たる1,113人であり、この層が納める所得割額は全体の27.3%当たる約211億円にのぼっている。
課税標準額が1,000万円の納税者は全体の16.2%に当たる23,453人で、前年度より1,350人(前年度比2.5%増)増加した。この層が納める所得割額は537億円(前年度は471億円)で、全体の69.5%(前年度は67.1%)に達している。
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課税標準額1億円の人が約1,100人というのはどのような意味を持つか。他区の資料がないので比べようもないのだが、国税庁が毎年発表している統計年報によると、2017年度の総所得が1億円以上の納税者は全国で23,250人、うち東京都は8,891人となっており、この数字から類推して、全国の所得が1億円以上のお金持ちの約5%が港区に住んでおり、都のお金持ちの8人に1人は港区民といえそうだ。
港区内のマンションの坪単価は1,000万円くらいに上昇し、10坪のワンルームでも億ションとなるが、このようにお金持ちが港区に集中する傾向が強まっていることを考えると、まだまだ億ション供給を吸収する力は港区にはあるとみた。
※課税標準額 所得金額から基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除、配偶者控除、扶養控除などの所得控除を除いた住民税課税の基礎となる額
※所得割額 所得金額-所得控除額)×税率-税額控除額
美術家の野老朝雄氏らの45作品掲出 COREDO室町テラス他 「めぐるのれん展」
COREDO室町テラス前地下歩道「街を表現するのれん」の展示(左は野老氏の作品)
日本橋の魅力ある文化や地域資産を新しい形で発信するイベント「NIHONBASHI MEGURU FES」が、日本橋エリア各所で開かれている。COREDO室町テラス前地下歩道及び三越前駅地下歩道で開催中の「めぐるのれん展」では、美術家の野老朝雄氏らクリエイターによる12作品と、日本橋に居を構える企業の32作品が掲出され、総計約150㍍にわたる「のれんロード」が出現。訪れた人々の目を楽しませている。
三越前駅地下歩道「企業を表現するのれん」の展示
同イベントは東京都、日本橋文化交流フェスティバル実行委などが主催。9月27日、COREDO室町テラス開業に合わせて開幕した。
COREDO室町テラス前地下歩道に掲出されたのは「街を表現するのれん」。のれんの捉え方自体が様々。多岐にわたる業界から参加した著名なゲストクリエイター7氏と、公募で入選した若手デザイナー5氏の、個性あふれる作品が並んだ。野老氏は「野老紋様暖簾」と題し、一つの円から広がっていく波紋のような紋様を染めで描いて、江戸時代から五街道の起点として人や文化が往来してきた日本橋を表した。建築家の長坂常氏は「のれん」を探求していく中で、帯で編むのれんを考案した。公募デザイナーたちも、3Dプリンターによる立体のれん、日本橋のグリッドに着目したデザインなど、若い感性で意欲作を寄せた。
長坂氏の作品(左)と野老氏の作品
3Dプリンターによる作品
三越前駅地下歩道「企業を表現するのれん」の展示には、不動産業界からも三井不動産、野村不動産などが参加。自社のアイデンティティを表すとともに来街者を楽しませるという展示テーマのもと〝競演〟した。両作品とも「つながり」が表現されている。
日本橋三越本店(左)と東レ
三井不動産「Connecting Line」(左)と野村不動産「結都」
JAXA「きぼうの窓」(左)と東京地下鉄「東京を走らせる力」
また、10月11日にはFUROSHIKI TOKYO展がスタート。北野武氏、草間彌生氏、香取慎吾氏、ジャン・ポール・ゴルチェ氏をはじめとする日仏アーティスト・著名人らがデザインした風呂敷を展示した。「世界で最初のエコバッグ」としてそのデザイン性とともに風呂敷に着目し昨年パリで展示したオリジナル風呂敷を東京都内各地でお披露目しているもので、この日本橋会場は六本木などに続き4カ所目。タブレット端末で映像を見ながら5つの結び方に挑戦できる体験コーナーが設けられている。
手前が体験コーナー
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上記の記事は弊紙の女性記者が取材し書いたものです。小生は他の取材と重なり取材できなかった。「めぐるのれん展」のWebで全45作品を見た。
好きなものを3つ挙げるとしたら関戸貴美子氏「ここが日本橋かあ」、Colliu氏「幕開け」、樋口裕二氏「三井不動産」だ。
関戸氏の作品は思わず微笑みたくなる。出目金にも見える鯛を擬人化したデザインは街行く人にストレートに伝わるはずだ。小生なら「ここが日本橋かあ」の吹き出しを付けるが、これは蛇足か。Colliu氏の作品は、表(あるいは裏か)に現代人、裏(あるいは表か)に江戸の人々が暖簾をくぐる様子を戯画化しているのが面白い。樋口氏の作品は、説明文を読まないとデザインの意図が伝わらないが、三井不動産のロゴマークを面白くデフォルメしていると思う。
ほかでは、角川英里香氏の東京地下鉄「東京を走らせる力」もいい。「東京」の文字の中に電車が走っているデザインが素敵だ。角川英里香氏のQUICK社「Hanabi」などもいいが、きりがないのでこのあたりで止める。今度、じっくり見ることにしよう。
関戸貴美子氏「ここが日本橋かあ」
Colliu氏「幕開け」
「めぐるのれん展」は9月27日―11月4日 COREDO室町テラス前地下歩道(街を表現するのれん)、三越前駅地下歩道(企業を表現するのれん)。「FUROSHIKI TOKYO展」は10月11日―11月4日 江戸桜通り地下歩道ほか。
長谷工グループ CSR活動の一環 第5回「長谷工の森林」プロジェクトに82名参加
長谷工グループは10月5日(土)、長野県茅野市の「長谷工の森林(もり)」で第5回森林整備活動を実施した。
「長谷工の森林」プロジェクトは2017年に迎えた創業80周年記念事業の一環として長野県茅野市と「森林(もり)の里親契約」を締結し、“社会貢献”・“未来志向”・“地域との連携”をテーマにスタートしたCSR活動。
今回はグループ社員とその家族82名が参加。地元協力業者による大木伐採のデモンストレーションを見学したほか、森林内を散策し生物多様性の保全について学び、小木の伐採や倒木片づけなどの森林整備作業を行った。
タバコ消費税は税金の三重、四重取りではないか 愛用タバコの総額据え置きには安堵
皆さんはどうでもいいことかもしれないが、愛煙家の一人として我慢できないタバコの消費税の表記に出くわした。タバコの領収書を受け取ったことは全くないが、どうなっているか確かめようと税率がアップした10月1日、「ウィンストン・キャビン・レッド・8・ボックス(キャビンマイルド)」をスーパーで買った。税込みの総額は従前と同じ450円。税金をおまけするはずはないので、実質的な値下げだ。ありがたい。ところが、領収書(別掲)には(内税10%¥40)とあるではないか。これに小生は反応した。タバコは6割近くが税金であることは知っている。消費税額が40円であるはずはない。
早速、JTに電話した。JTは「税額表示は販売店で聞いてほしい」の一点張りだった。しょうがなくスーパーに問い合わせたら「ほとんどの販売店はそのような表示をしているはず」との回答だった。
これは不当表示、虚偽表示ではないかと思い、消費者センターに連絡したら「確かにタバコにはたくさん税金がかかっており、消費税額が40円という表示は適当でないかもしれない。詳しくは税務署に聞いて」と言われた。なので、税務署に電話したら「仰ることはごもっとも。貴重なご意見として上にも伝えます」とのことだった。
小生は税金が高いことにのみ怒っているのではない。納税は国民の義務だ。せめてその税金の内訳くらい正確に表示してほしいということだ。まあ、しかし、言わんとすることがきちんと伝えられたので溜飲を下げたのだが、JTのホームページの「たばこ税の仕組み」がこれまた理解不能の表記がなされていた。一箱490円のタバコのうち国たばこ税が約116円(23.7%)、地方たばこ税が約132円(27.0%)、たばこ特別税が約16円(3.3%)、消費税が約45円(9.1%)とあり、税金トータルは約309円(全体の約63%)となっている。
これはつじつまが合わない。単純に税金額を除いた額が本体価格だとすれば490-309=181円だ。これに消費税を10%掛けたとしても18円ではないか。消費税額が45円になっているのは、つまり、消費税は本体と3つの税金を課した価格に対して課税されているということだ。
JTの担当者から「定価制」についていろいろ説明を受けたが、さっぱりわからなかった。分かったのは従前のキャビンマイルドの消費税額は36.0円で、10月以降は40.9円ということだった。
たばこ消費には特別控除はないので、所得税と合わせると喫煙者は三重、四重の税金を払っていることにならないか。
にもかかわらず、閾値など全くないのに嫌煙家を味方に〝受動喫煙〟なる理由をくっつけてわれわれをまるで犯罪者扱いし、時にはアウシュヴィッツのガス室のような喫煙所に押し込める。喫煙は文化だ。魚と一緒、息継ぎブレストだ。人の生き死に関わる人権だ。
百歩譲って、受動喫煙を持ち出すなら、それよりケーキの食べ過ぎ、過度なダイエット、さらにこれが一番死に至らしめる要因だと思うのだが、今の社会経済政治がもたらすところのストレス解除を考えたほうがいい。
小生は、西武が8.5ゲーム差をひっくり返して優勝したことがなにより嬉しいし、ひょっとしたらタバコより害を与えるかもしれない毒をたっぷり含んだ馬鹿な記事に付き合ってくれる読者の皆さんに感謝!感謝!
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小生は医学的な知識など全くないが、喫煙と肺がん死亡率に直接的な因果関係はないことをうかがわせるデータを一つ紹介する。
JTの調査によると、成人男性の平均喫煙率は昭和40年(1965年)ころがピークで83.7%だったのが、平成29年(2017年)は27.8%へと激減している。成人女性の平均喫煙率は8.7%でピーク時より漸減しているが、ほぼ横ばいという。
一方、国立がんセンターのデータによると、肺がんによる死亡率(対人口10万人)は1965年の男性が10人、女性が6人で、2017年の男性が88人、女性が34人といずれも激増している。
喫煙者が激減しているのにどうして肺がん死亡率は激増しているのか。それは食生活など複合的な要因だろうということは容易に想像がつくが、喫煙だけが諸悪の根源であるかのようなムードを煽る国と医学会はファシズムだ。
「安心R住宅」お墨付きはただではないはず…消費者負担 登録団体によりまちまち
既存住宅流通の促進を図るため、「中古住宅」のマイナスイメージを払拭し、耐震性がありインスペクション(建物状況調査等)が行われた住宅に「安心R住宅」のマークを広告に表示することを認めた「安心R住宅」制度がスタートして1年半が経過する。現在、国が登録商標している「安心R住宅」のロゴマークの使用が認められているのは全国で9団体ある。
消費者が一番気になるのは「安心R住宅」のお墨付きはただではないはずで、5、6万円から十数万円と言われるインスペクションに係る費用負担はどうなっているのかだ。以下、「安心R住宅」の登録9団体に聞いた。「安心R住宅」制度には「安心R住宅調査報告書」作成に要する費用負担をどうするかの定めはない。登録順
優良ストック住宅推進協議会(スムストック)
消費者にインスペクション費用を負担させることはなく、瑕疵保険も含めてすべて業者負担
リノベーション協議会
「安心R住宅調査報告書」の作成費用3,000円と手数料2,000円に消費税(10%)を合計した5,500円が消費者負担
全日本不動産協会(全日)
特に定めていないが、買取再販物件がほとんどなので、業者負担
石川県木造住宅協会
瑕疵保険にインスペクション費用が含まれるケースはあるかもしれないが、基本的には消費者負担はない
日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)
特に定めていない。ルールもない。事業者が消費者に費用の明細を求められれば説明することになる
住まい管理支援機構(HMS機構)
実態はよく分からないが、業者による買い取り再販では業者がインスペクションなどの費用を負担し、価格に上乗せするケースが多いのではないか
全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)
基本的には、売主が業者であれば当然費用負担は業者で、売主が一般の消費者であれば消費者負担とう考え方(東京都宅地建物取引業協会連合会)
全国住宅産業協会(全住協)
決まっていない
ステキ信頼リフォーム推進協会
事業者が価格に(インペクションなどの)費用を上乗せしているかどうかわか分からない
◇ ◆ ◇
既存住宅の売買仲介や新築販売を主に行っている大手・中堅の住宅・不動産会社を会員とする不動産流通経営協会(FRK)は、「クレームがもっとも多いのがリフォーム。リフォーム済みの物件はともかく、業者が提示するリフォーム仕様書通りに工事が行われるかどうか分からないので、現場の宅建士は責任を負いかねるという意見が多い。(制度を)全否定するわけではないが、いまのところペンディング」と話している。
驚嘆 人 人 人…開業2日目の「コレド室町テラス」 「日本橋ロカボ祭2019」も体験
立錐の余地もない「誠品生活日本橋」
驚嘆惊叹마블marvel人人사람people-開業2日目の今日(9月28日)「コレド室町テラス」をのぞいた。地階の飲食も1階の物販もそしてお目当ての日本初出店の2階の「誠品生活日本橋」も人であふれかえっていた。どこからこんなに人が湧きあがるのか。
記者はデパートやスーパーのセールなどには全く興味がないし、込み合う飲み屋も好きではないので、この混雑ぶりを他の商業施設と比べようもないのだが、誠品生活日本橋の立錐の余地もない賑わいに唖然とするほかなかった。本屋(ここはそれだけではないが)にこれだけ人が集まっているのを生まれて初めて経験した。
イベントコーナーでは、「誠品生活」股份有限公司 董事長・吳旻潔(マーシー・ウー)氏の日本語によるトークショーが行われており、ここも立ち見の客であふれていた。席があったら飲もうと思った地階の「魚盛」も15時近いというのにごった返していた。
昨日、三井不動産の菰田正信社長がオープニングセレモニーで「住む人、働く人、訪れる人が集い憩い交流し、平日も休日も昼夜を問わず賑わう街づくりを目指す」と語った言葉を思い出した。これは単なる謳い文句ではなく、本気で取り組む決意ではないかと。そしてまた昨日、誠品書店を訪れていた出版会社の社員が「(低迷する)出版社や本屋の起爆剤になることを期待している」ことが実現するのではないかと思った。
同社は昨年、「東京ミッドタウン日比谷」のオープン初日の20時時点の入場者数は10万人を超えたと発表した。記者は「初日の入場者数としては31万人の六本木ヒルズや15万人の東京ミッドタウン六本木に及ばないが、昨年オープンした『GINZA SIX』の9万人を上回った」と書いたが、果たして「コレド室町テラス」のこの日の入場者数はどれくらいになるのか。
身動きも捕れないほどの店内
1階
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本当の取材目的は、この日、日本橋「福徳の森」会場などで行われた「日本橋ロカボ祭2019」だった。糖尿病ともう20年以上と仲良く付き合っている記者は酒を飲むために食事などでカロリーを抑えてはいるが、ロカボ(健康的な人生を送るための食事法)そのものにはあまり興味はないのだが、どのようなイベントであるかを確かめるために取材した。
会場には若い人もお年寄りもたくさん参加していた。記者のような生活習慣病を患っていそうな人はほとんど見当たらなかった。逆に「ハイ、右、左、前、ワンツー、ワンツー、もっと前、後ろ、ハイ、ハイ、アッパー、右伸ばして、そう、OK、センター、ダブル、正観寺(何だこれは。永平寺ならわかるが)、ハイ、ハイ、ワンツー、ワンツー…」などとインストラクターの挑発の声に従って激しい運動をする人を見て、身体を壊すんじゃないかと心配した。
記者は「ロカボしじみ温麺」(500円)を食べ、キリンが販売している「おいしい酸化防止剤無添加 白ワイン」(200円)と「ロカボビール」(同)を飲んだ。温麺はとても美味しかったが、ワインは甘く、ビールは発泡酒だったのでいつも飲んでいる本物のビールとは違うと思った。
参加者の人もほとんどが通りすがりのようだったが、主催者の食・楽・健康協会や協賛している三井不動産、にんべん、キリン、紀文などもイベントを通じて無理なく食を楽しみながら生活習慣病やメタボ防止に取り組んでほしいという狙いなのだろう。あれもこれもダメでは生きていけない。
「日本橋ロカボ祭2019」(「福徳の森」で)
テップネス日本橋スタイルによるロカボ体操
三井不動産「コレド室町テラス」開業 「多様性あふれる街にする」菰田社長(2019/9/27)
三井不動産「コレド室町テラス」開業 「多様性あふれる街にする」菰田社長
「コレド室町テラス」オープニングセレモニー(1500㎡の大屋根広場で)
菰田氏(左)と吳氏
三井不動産は9月27日、「コレド室町日本橋1、2、3」続く新たな商業施設「コレド室町テラス」を開業し、同社・菰田正信社長やキーテナントの「誠品生活」股份有限公司 董事長・吳旻潔(マーシー・ウー)氏などが参加してオープニングセレモニーを行った。
菰田社長は、「当社は〝残しながら 蘇らせながら 創っていく〟というコンセプトのもと、伝統と革新の融合した日本橋らしい街の再生に取り組んでいる。『コレド室町テラス』は、『コレド室町日本橋1,2、3』に続く第4の新たな商業施設として開業する。住む人、働く人、訪れる人が集い憩い、交流し平日も休日も昼夜を問わず賑わう街づくりを目指し、日本橋の地にふさわしいモノ・コト・食を提供する全31のテナントを日本全国から世界から誘致した。核テナントの誠品生活様には歴史や文化など、この街固有の魅力を生かし、われわれの街づくりの精神に共感していただき、独自の視点で日本橋を表現していただいた。大変魅力あふれる店舗を作っていただいた。これからもパートナーとともに多様性あふれる賑わいづくりを進めていく。お客さまにはぜひ日本橋の新しい顔となる『コレド室町テラス』で価値ある時間を過ごしていただきたい」と挨拶した。
吳氏は、「2年前、誠品の創業者の父と一緒に菰田社長とお会いしたとき、〝残しながら 蘇らせながら 創っていく〟というコンセプトに深く心を揺り動かされた。多様な人たちが集える、日台の文化が行きかう場として、文化の香りが漂う温かい店舗づくりを進めてきた」と語った。
テープカット 左から日本橋室町三丁目地区市街地再開発組合理事長・田中廣氏、菰田氏、吳氏、三井不動産商業マネジメント代表取締役社長・青柳雄久氏
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さすが日本橋だ。10時の開業と同時に待ちわびた人が特売品を目指し、我先と髪を振り乱し、肘を突っぱね、奇声を発しながら店舗内になだれ込むことを期待していた記者は肩透かしを食らった。仕事があるのかないのか、さぼったのか、専業主婦なのか退役サラリーマンなのかよく分からないが、数百人(1000人いたかも)の人が行儀よく入っていった。何人かに話を聞いた。
「誠品生活日本橋」の誠品書店 日台交流コーナーを訪れた43歳の出版会社の社員は、「台湾は日本と異なり、本屋の地べたに座って本を読む。その雰囲気をどう出すのか興味がある。これから半年、1年かけて様々なイベントや展示を行うのだろう。そのエネルギーが日本の(低迷する)出版社や本屋の起爆剤になることを期待している」と、今後の店舗展開に興味を示した。
9カ月のお子さんをバギーに乗せた30代の女性は「日本橋浜町から散歩がてら20~30分かけて来ました。お目当て? とくにありません」、4カ月のお子さんをバギーに乗せた30代の女性は「北海道の白い恋人のカフェがあると聞いたので」、新浦安に住む定年間際の60代の夫婦は「金曜日は仕事が休み。数日前に新しい店舗が開業するとテレビで報じていたので来てみた」、文京区に住む20代の女性二人は「クリームパンなど1,000円くらいの買い物をした」とそれぞれ話した。
来館者の列
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記者は、この前も記事にした地階の「魚盛」でわが三重の名酒「而今」を注文した。90ccで480円。店長の方に覚えていただいていたらしく、「おまけ」で升からから溢れそうなくらい注いでいただき、「これは料理長から」と富山・氷見の獲れたてのタイと近大生本マグロ、炙りマグロの3点盛を頂いた。
酒は好みがあるが、「而今」はいかにも日本酒らしい麹の香りが高く、通好みだ。飲み屋やすし屋のマグロは水っぽいし、炙りはガスバーナーの匂いがすることもあるのであまり食べないが、ここのマグロは本物のマグロで、炙りマグロはマグロと思えぬほど脂が乗っていた。
記者が注文した三重の名酒「而今」(90cc)と料理長のおごりの3点盛
1階店舗