RBA OFFICIAL
 

aerotecFitH1.jpg
「エアロテック Fit」

 三菱地所ホームは10月16日、①従来商品より約25%価格を抑えた100㎡前後の住宅を対象とした全館空調システムの新バージョン「エアロテック Fit」の発売②『エアロテックFit』の発売を記念したキャンペーン商品「SMART ORDER Fit SELECTION」の発売③壁枠組に国産材を標準採用することで国産材採用比率を82%に高める-の3つを発表するとともに、来月17日には同社関西圏初のCLTを採用した「ORDER GRAN(オーダーグラン)」をオープンすると予告した。

 冒頭、挨拶に立った代表取締役社長・加藤博文氏は、「昨日、安倍首相が来年10月の消費増税を決断された。駆け込み・反動減も予想されるが、何らかのアクションを起こそうと今日の商品発表会となった。今年ほど(暑くて)『エアロテック』が評価された年はなかった。新商品『エアロテック Fit』は第一次取得層の方に手が届く100㎡前後の住宅向けで、新築はもちろんマンションエアロテックリフォーム、分譲マンション、分譲戸建て、賃貸などに展開していく。『SMART ORDER Fit SELECTION』は性能を維持しながら1.500万円前後で提供する企画型住宅。壁枠組に国産材を採用することで国産材採用比率を80%に引き上げる。これは三菱地所グループのESGの取り組みに添うもの」と語った。

IMG_0860.jpg
加藤社長(写真はインスタ映えする5月撮影)

◇       ◆     ◇

 さて、記事は発表通りに紹介する。

 「エアロテック Fit」は満を持しての発売だと受け止めた。従来は延床面積215㎡(65坪)を1システムで対応する1機種だったのを、室外機を従来の2台から1台に減らし、コストダウンを図るなどし、延床面積115㎡(35坪)以下でも対応できるようにした商品。従来は200万円弱だったものを150万円で提供する。

 第一次取得層向けの受注促進を図るとともにマンションエアロテックリフォーム、分譲マンション、分譲戸建て、賃貸向けに展開していく。

 月田徹執行役員は、ダクト配管について「設計図面を公開するのは初めて。よく見ていただきたい。一般的には設備工事担当が行うものを当社の意匠設計担当でできる。これが強み」とアピールした。(見ても何が何やらさっぱりわからなかった)

 分譲戸建てでは、三菱地所レジデンスが来年分譲する千葉県・稲毛海岸の「ザ・パークハウス ステージ」で初めて採用することが決まっている。

 「エアロテックFit」の受注目標は200台/年。

◇       ◆     ◇

 業界の名物広報マンと呼ぶべき司会役の同社経営企画部広報戦略グループ・横須賀直人氏は、「前回(7月)同様、会場の都合でお菓子は用意できませんでしたし、インスタ映えも、もう4回目になりますので割愛させていただきますが、グッドニュースを加藤社長はじめ分かりやすく説明いたしますので、いつも以上に大きく書いていただきたいと思います」と切り出した。

 そして最後には、11月17日(日)にオープンする同社関西圏初の「ORDER GRAN(オーダーグラン)」について、「その前日、金曜日に発表会を行います。紅葉の見ごろです。紅葉を見がてらぜひ参加していただきたい。CLTを採用した自慢作です」と話した。

三菱地所ホーム 「エアロテックFit」記念キャンペーン 坪50万円台の定額制企画設計(2018/10/16)

三菱地所ホーム 国産材使用率82%に 2×4住宅メーカーでトップクラス(2018/10/16)

ボタニカルが最高4つの商品・開発を発表 三菱地所ホーム(2018/5/30)

 

 

 

カテゴリ: 2018年度

01_「日本橋三井タワー」外観イメージ.jpg
「日本橋室町三井タワー」完成予想図

 三井不動産は10月15日、同社が参加組合員として参画している「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業A地区」の名称を「日本橋室町三井タワー」とし、商業施設「COREDO室町テラス」を2019年秋にグランドオープンすると発表した。約100名の報道陣が詰めかけた。

 約30店舗からなる商業施設「COREDO室町テラス」のメインテナントには、 “アジアで最も優れた書店”(2004年「TIME」誌)に選ばれた「誠品」が手掛ける日本第一号店舗「誠品生活日本橋」が入居する。約300坪で、運営は有隣堂。

 オフィスフロアには、TRI-AD(トヨタグループの自動運転ソフトウェア開発新会社)ほか、世界をリードする様々な業種の先端企業の入居が決定している。

 同社取締役常務執行役員商業施設本部長・石神裕之氏は、「日本橋の新たな文化の発信基地として、1階には大屋根空間を備えた広場空間を設け、商業施設には、4年間の協議を経て、『誠品』さんに出店していただくことが決定した。創業者の呉清友氏(1950-2017)には、われわれの日本橋再生の取り組みに深く共鳴していただいた。運営を担当する有隣堂さんと3者で新たなサード・プレイス、ライフスタイルを提案していく」と話した。

 「日本橋室町三井タワー」は、敷地面積約11,480㎡、延床面積約168,000㎡、地上26階、地下3階建ての大規模複合開発。「三井日本橋タワー」に隣接。基本設計は日本設計。施工は鹿島・清水・佐藤工業。地下1階~地上2階は商業施設、地上5~25階はオフィス、3階はホール&カンファレンス、また、地上1階には大規模な屋外広場空間を設置。地下1階では地下歩道を通じて東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅、JR横須賀線・総武快速線新日本橋駅に直結する。

07_大屋根を配した広場イメージ.jpg
大屋根を配した広場空間

19_1階 イメージ.jpg
1階イメージ図

◇       ◆     ◇

 心が震える感動的な記者発表会だった。登壇した石神氏のほか、同社アーバン事業部長・斎藤裕氏、共同事業者の誠品生活股份有限公司董事長・呉旻潔(マーシー・ウー)氏、運営会社の有隣堂専務取締役・松信健太郎氏のそれぞれの挨拶・プレゼンに〝本好き〟の一人としてワクワクした。

 各氏が話したことを逐一伝えられないが、石神氏は「最初に『誠品』を見たとき、これほどのものはないと確信した。われわれの目指す日本橋再生とコンセプトが同じだと。4年間もの協議を重ね、呉清友氏から『出しましょう』と承諾をいただいた。世界に類を見ないものになる」と話し、斎藤氏も「間違いなくオンリーワンの書店になる」と力説した。

 日本語で挨拶した呉氏は、「歴史的にも文化的にも意義深いプロジェクト。亡き父は、三井さんが300年にわたって取り組んできた人と人、人と街、人と環境・文化事業は、我々の精神性を重視する理念と一致すると考え、出店を決断した。文化の香りがする心温まる店づくりを行っていく」と述べた。

 松信氏は、三井不動産の「東京ミッドタウン日比谷」の新業態「ヒビヤセントラルマーケット」などにも触れ、今回の出店が「疲弊する書店に刺激となる」ことを確信しているようだった。

7.jpg
左から斎藤氏、石神氏、呉氏、松信氏

◇       ◆     ◇

 書店・出版界の惨状を書くのが目的でないので最小限にとどめるが、わが国の出版・書店はバブル崩壊後、急坂を転げ落ちるように売り上げが右肩下がりになっている。

 学生も本を読まなくなったらしい。だからか、安倍晋三総理の「腹心の友」の加計学園・加計孝太郎氏が理事長を務める加計獣医学部図書館の蔵書が8,715冊と聞いたとき、一ケタ違うのではないかとわが耳を疑った。ある図書館は大量の読まれなくなった図書を焼却処分したというニュースもあるが…。

 しかし、一方ではけた違いの〝本好き〟もいる。弊社の久米信廣社長がそうだ。いつも難しい哲学書を4~5冊抱えている。「1万5,000冊くらいまでは数えていたが…」と蔵書数は分からないようだが、蔵書は2万冊を突破しているのではないか。「年間500冊読む」業界関係者もいる。

 もっとすごい人もいる。最近読んだ高島俊男氏の「本が好き、悪口言うのはもっと好き」(ちくま文庫)には、明治時代の学者・狩野亨吉は貧乏暮らしではあったが、明治45年から大正2年にかけて、江戸時代の貴重書約4万冊をたったの3万円で当時の東北帝大に売ったとある。大学の蔵書が1万4000冊で、その4分の3が狩野文庫だったと書かれている。「千円あったら東京で立派な庭付きの家が買えた」時代だ。

 呉氏に〝疲弊する書店〟について「どうすればまた盛り上げることができるか」と質問したら、「日本の人口は台湾の5倍で、出版の売上高は10倍。活字離れと言われるが、もともと日本人は本好き。新しい視点で見直せば数字をあげることは可能。腕次第。父は人生の中で大きな病を経験しています。本を読むことで人生の再スタートが切れると言っていました。わたしたちも全員、本を読むこと(読んでいただくことも)に責任を持っています。毎日来ていただき、心を落ち着かせ、価値のある時間を持っていただくような店舗にします」と頼もしい答えが返ってきた。

 酒を飲みながら本が読め(記者はときどきするのだが〝行儀が悪い〟と怒られるのでやめた。そんなに悪いことか)、散髪もできる「ヒビヤ」もいいが、「誠品生活」がわが国の書店・出版界に革命的な変革をもたらすことを期待しよう。果たしてどのような書店になるのか。

カテゴリ: 2018年度

IMG_1058.jpg
埼玉県住まいづくり協議会 平成30年度住宅月間シンポジウム(浦和コルソ・コルソホール)

IMG_1070.jpg
星氏

 埼玉県住まいづくり協議会は10月12日、平成30年度住宅月間シンポジウムを開き、星旦二・首都大名誉教授が「健康な住宅を創りましょう」と題する第一部講演を行った。200名近くが、星氏自らの住宅で味わった苦い経験や具体的な臨床研究などで培った幅広い知見に基づく巧みな話に聞き入った。

 星氏は1950年生まれ。福島県立医科大学を卒業後、東京大学で医学博士号を取得。竹田総合病院臨床研修、東京都衛生局、厚生省国立公衆衛生院、厚生省大臣官房などを歴任。聖路加病院、大阪大学などの非常勤講師。

 また、第二部では、いずみ鉄道前取締役社長 いずみ大使・鳥塚亮氏が「ムーミン谷の人々に支えられて~いずみ鉄道の挑戦~」と題する講演を行った。

◇       ◆     ◇

 記者は、全国的にも珍しいという民間・行政・公益団体が一緒になって優良な住宅供給や街づくりを行うという目的に共感し、支援する意味からも極力取材し、記事にもしてきた。

 ところが、住宅月間の一環として行われているシンポジウムの浦和コルソ・コルソホール会場は、音響環境が悪いためか、最後列に割り当てられた報道陣席からは講師の話がよく聞き取れない難点がある。

 配布された資料を引き写して記事にするのなら楽だが、話す人がふともらす冗談の中から珠玉の言葉を切り取り、それを見出しにしたりして読者に分かりやすく伝えるのが我々の仕事だ。小生は必死でメモを取る。録音したあとで再生する手もあるが、何だか隔靴掻痒しっくりこない。やはりメモすることが大事だと思う。

 そんなわけで、今回も星氏の参加者を笑わせた当意即妙の言葉はほとんど聞き取れなかった。

 それでも、星氏が収入学歴、幸福感・健康感、健康寿命、地域環境、居住環境、食生活と生活習慣、想いと夢、平和、身体・社会・精神的健康の9つの「健康寿命規定要因」のうち「もっとも重要なのが『平和』、二番目に重要なのは『住宅』」と話し、「環境は人権です」「温かい住宅も人権です」と力を込めたのはよく聞こえた。

 最後に示した「・オスプレー17機 1機220億円 ・F35 42機1機130億円 ・防衛庁予算5兆円(正確には5.3兆円) 明治維新以降、戦争まっしぐら」の画面の意味もよく分かった。

 配布されたプロジェクター用の画面は160枚もあった。おそらく大学などで講義したら1年分に相当する時間が必要ではないかと思う。ここて、一つひとつ紹介できない。星氏の著作「ピンピンコロリの新常識」(主婦の友社)を買って読んでいただきたい。収益11万円は相馬市に寄付済みだそうだ。記者も買って読む。

 鳥塚氏の講演は、資料もなかったので退席した。

◇       ◆     ◇

 一つ二つ、先生にぜひお聞きしたい。先生は確か冬期の風呂場気温が18度以上、壁が漆喰、床は無垢材にすべきで、それには所得と学歴が必要と述べられた。ペットを飼うべきで、(所得が少なく)飼えない人は「飼おうと思うことが大事」とも話された。

 なるほど。だが、しかし、それらを保障する高気密・高断熱、かつ地球環境に配慮し、さらにまたパッシブデザインも取り込んだ住宅価格は3,000万円では無理で、4,000万円くらいになる。都内の土地なしなら1億円するのではないか。そんな住宅を建てられる人はどれだけいるか。23区内では20坪のマンションすら買えなくなってきた。この貧しい住宅事情を先生はどう考えられるのか。

 もう一つ、先生は「おいしく、楽しくお酒を飲みましょう」と推奨する一方で、「禁煙」についても何回か話された。小生は糖尿の主治医から「酒は二合まで大丈夫」と認めさたが、「喫煙は人権」の主張には耳を貸してもらえなかった。先生は「かかりつけ主治医(歯科医師以外)がいると生存率は低下する」と過激な発言をされた。勝手に解釈すると、医者の言うことを聞くな=タバコは吸っていいということでしょうか。

カテゴリ: 2018年度

 ポラス体感すまいパーク展示場.jpg
「体感すまいパーク船橋」

 ポラスグループは10月5日、先月9月8日にオープンした「体感すまいパーク船橋」を報道陣に公開した。

 同施設は、〝探せる・試せる「家づくりのぜんぶ」〟をコンセプトに、4つの注文ブランドのモデルハウスを揃えた宿泊体験可能な同社初の単独展示場で、インテリアショールームを設けたほか、土地仲介部門、工事部門、アフターサービス部門などワンストップで対応が可能な京葉エリアの複合拠点とする。モデルハウスへの宿泊体験は11月後半から開始予定。

 見学会に臨んだポラテック取締役木造住宅事業部事業部長・森田昭廣氏は、「総展(総合住宅展示場)は、メーカーにとっては集客メリットがそれなりにあるが、ネットの時代で情報は入手しやすくなり、モデルハウスはその確認の場となっており、お客さんにとっては営業マンを選べない難点もある。今回の施設は、それぞれ分かれていた各部門を1つに集約し、ワンストップで対応できるようになった。集客数などは想定を上回り、順調なスタートが切れた」と話した。

 所在地は、船橋市西船1丁目の敷地面積約2,793㎡の会社施設跡地などで、モデルハウス4棟を建設したほか、5階建て既存建物は改修しインテリアショールーム、営業、仲介、工事、アフターメンテナンスなどの事務所とした。総工費は土地購入費も含め14憶円。注文営業のポラテックのほか、土地仲介、アフターメンテナンス部門、住宅資材センターが入居する。人員は34名。

 モデルハウスは、和モダンの「PO HAUS(ポウハウス)」(本体価格3,093万円、延床面積47.59坪、坪単価65万円、以下同じ順)、2×6の「HaS casa(ハスカーサ)」(2,450万円、37.81坪、64.8万円)、一流大工・職人の「北辰工務店」(2,076万円、41.62坪、49.9万円)、リーズナブルな「MOK HOUSE」(1,350万円、29.55坪、45.7万円)の4棟。

 同じような単独展示場として「体感すまいパーク柏」もオープンした。

①POHAUS内観.jpg ②北辰工務店内観.jpg
「PO HAUS(ポウハウス)」(左)と「北辰工務店」

③HaScasa内観.jpg ④MOKHOUSE内観.jpg
「HaS casa(ハスカーサ)」(左)と「MOK HOUSE」

◇             ◆     ◇

 この種の施設に拍手喝采したい。記者は昨年9月、以下のような記事を書いた。少し長いが、そのまま引用する。

 「ご存知のようにtvk ハウジングプラザ横浜は45社が出展する日本最大の住宅展示場だ。様式も和、洋、折衷、多国籍、無国籍何でもありで、形状もまるでルービックキューブ、レゴのようで、色彩といえば万国旗、満艦飾そのものだ。住宅展示場の集客力が落ちてきており、派手さで他社を出し抜こうという浅はかな狙いはエスカレートする一方だ。記者は訪れるたびに歌舞伎町の歓楽街(キャッチバーに捕まり多額ではないが少額でもないお金を払ったことがあり、それ以来足を向けない)や雄琴の温泉街(車中から眺めただけで行ったことはない)を思い出す。歩くのも恥ずかしくなるほどだ。だから住宅展示場は好きになれない。

 取材を終え、このように考えながら歩いていたら、『牧田さん』と後ろから声を掛けられた。客引きではないかとビクッとして振り向くと、何と先日のRBA野球大会で決勝トーナメント進出を決めたS林業のYさんで、名字がまたかの遊郭街として知られたYと一緒。

 馬鹿なことを考えていたからだろうが、グラウンドでのユニフォーム姿とは全く異なるYさんの美男子ぶりに記者は惚れ惚れした。毎年1,000名くらい参加するRBA選手とは比較にならないほど凛々しい。眉目秀麗とはこのYさんのような男のことを言う。プロ野球でいえば西武・金子クラスだ。Yさんのすごいのは、野球ができるということにとどまらない。本業でも同社の全国ベスト3に入る営業マンだと同僚から聞いている」

 ◇      ◆     ◇

 住宅建設・購入を検討している人は、記者のような印象を展示場で受ける人は少なくないはずだ。歌舞伎町はまだ人通りが多いが、住宅展示場はどこか場末の閑古鳥が鳴くフーゾク街そのものだ。

 最近は、モデルハウス内に仲介部門を設けたり、コーヒーサービスを行ったりするところもあるようだが、基本的には火器は厳禁で、イベントなども制約があるはずだ。旧態依然のモデルハウスはいずれ立ち行かなくなるとずっと思っていた。

 大手のマンションデベロッパーはここ数年、ワンストップで対応する店舗展開に力を入れている。ハウスメーカーでは三菱地所ホームが昨年、宿泊体験できるモデルハウス「ORDER GRAN AKASAKA」をオープンした。記者も宿泊体験した。

 今回ポラスが同じように4棟とも宿泊体験を可能にするという。この流れは止まらない。総合住宅展示場はとっくに曲がり角を過ぎている。カフェなど飲食サービスくらいはすぐにでもやるべきだ。

 4棟の中では、好みはあるだろうが、やはり単価が一番高い「PO HAUS(ポウハウス)」に宿泊希望が集中するのではないか。2番目は「HaS casa(ハスカーサ)」、以下「北辰工務店」、「MOK HOUSE」の順だ。どう調整するのか見ものだ。

大和ハウス 天井高+スペックで№1目指す 天井高3mの防音室付きモデルハウス開設(2017/9/22)

効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)

カテゴリ: 2018年度

image002.png

 東京都港区の平成30年度特別区民税課税標準額1,000万円以上の納税義務者数は22,163人で、全納税義務者に占める割合は前年度の15.0%を0.7ポイント上回る15.7%となり、人数も比率も過去最高記録を更新した。

 全納税者の総所得金額は1兆3,007億円で、前年度の1兆2,312億円から5.6%増加した。

港区 平成29年度「課税標準額1000万円以上」過去最高を更新 収入歩合も過去最高(2017/9/8)

カテゴリ: 2018年度

image_6483441.jpg
「チーム匠」の木造耐力壁「一位の壁」

 アキュラホームは9月27日、東京大学木質材料学研究室、篠原商店と共同開発した木造耐力壁「一位の壁」が「第1回 壁-1グランプリ」で総合優勝したと発表した。従来の木造耐力壁ジャパンカップを含め通算5回目の総合優勝。

 大会は埼玉県行田市・ものつくり大学で9月15~17日にかけて行われたもので、12チーム(体)が参加。二体の木造耐力壁の足元を固定した状態で桁を互いに引き合わせ、どちらか一方の壁が破壊されるまで行う形式で争われた。

 同社チーム(チーム名:チーム匠)は、8体による決勝トーナメントでは準々決勝戦で敗退したが、耐震性、加工、施工、コスト、環境負荷、デザイン性のトータルバランスが優れている壁に贈られるグランプリを獲得した。このほか、デザイン、加工・施工、オーディエンスの3部門でも部門賞を受賞した。

 「一位の壁」は、赤松、イチイ樫、白樫で構成され、「イチイ樫」を使用した縦貫材を並べ応力を分散させることで粘りを発揮させ、白樫を使った補強斜材を用い、土台の欠損を最小限にさせ、適切な位置にビスを使用することで、高耐力を生み出す耐力壁。

 トーナメント戦では三井ホームGT「G-WALL HD」が優勝した。

◇       ◆     ◇

 この大会の結果については別掲の通り記事にしたのでこれ以上書かないが、圧倒的に強い壁がグランプリを獲得できず、準々決勝戦で敗退する壁が総合優勝するということが素人には釈然としない。

 ただ、なるほどと合点がいくものはある。

 現段階では、成績表が公開されていないが、前回の第20回木造耐力壁ジャパンカップの例からすると、チーム匠は、会場での施工時間に作業者数を乗じた人工数に5を乗じた施工費で他を圧している。

 総合評価は、耐震点とデザイン点を合わせた数値を材料点、加工点、施工点、解体点、環境点を合わせた数値で割って算出するのだが、チーム匠の施工点は0.734点で、もっとも高かったチームの7.731より一桁小さく、トーナメント優勝したポラス暮し科学研究所の3.188とも大きな差をつけている。次位チームの2.032も大きく引き離している。

 この差が今回も総合優勝に大きく作用したということであれば、これはこれで納得できる。職人不足が深刻化する中、いかに人員を減らし、施工時間を削減するかが最大の課題なのではないか。その意味ではチーム匠は称賛に値する。

カベワン 当社の壁写真.jpg
三井ホームGT「G-WALL HD」

チーム匠がグランプリ 初参加の三井ホームはトーナメント制す 第1回「カベワン」(2018/9/18)

 

 

 

カテゴリ: 2018年度

 9月25日付「住宅新報」の1面袖記事に目を奪われた。5段組で見出しには「スルガ銀行は金融機関なのか」とあるではないか。

 アパートローンなど個人向け融資とネットバンキング展開で圧倒的な収益力を誇ってきた〝地方銀行の雄〟とも呼ばれてきた同行が、まさにその特異なビジネスモデルに不正があったことから、経営陣5名が責任を取り辞任し、金融庁も調査に乗り出した問題を取り上げたものだ。

 住宅新報と言えば、紋付羽織袴の形式ばった記事が多く、この3年間で編集長が2人辞任し、出版部門と新聞部門を切り離し分社化し、元編集長で前論説主幹のH氏は「住宅評論家」として衣替えしたのはともかく、元編集長は定年退職なのか忽然と姿を消し、〝このほど、このほど〟と人を小ばかにした記事のオンパレードに記者は辟易しているのだが、銀行を名指しして〝金融機関なのか〟と、まるでそう呼べないかのような見出しで〝糾弾〟するその英断? に言葉を失った。

 かくいう記者もときには激しい口調で罵る記事を書く。例えば〝それでも男か〟と。しかし、これは記者なりの心を込めたエール、勇気付けであって、誰かや何かを為にする記事は書いた覚えは皆無ではないがあまりない。その逆に、「記事をお客さんが読んだらマンションが売れなくなる」と頼まれて取り下げたものがあるくらいだ。だからと言って、記者は誰かのような業界妾には絶対ならない。

 住宅新報のスルガの記事は、サブタイトルに「上」とあり、読んだ限りでは、報道されている通り第三者委員会の報告をトレースしたもので、いわば鉈を振り上げた状態だ。次はいきなり「下」として一刀両断に叩き潰す展開にはならず、「中」として不正のあれやこれや、その背景について触れることになるはずで、そのあとに「下」としてどう結論付けるのか、新しい問題が飛び出すのか、記者も興味津々、戦々恐々で次号以下の展開を待とう。

 金融庁の処分次第では、融通が利き審査が速いことから不動産業界からも重宝がられてきた同行だけでなく他の金融機関への監視体制が強化され、賃貸市場へ大きな影響を与えるのは必至だ。消費増税どころでないパニックに陥ることだってありうると記者は見ている。ソフトランニングの手はないのか。

カテゴリ: 2018年度

1ナーサリールームベリーベアー深川冬木.jpg
「ナーサリールーム  ベリーベアー深川冬木」遊戯室棟 園庭

 9月25日に行われたキッズデザイン協議会「第12回キッズデザイン賞」受賞発表・表彰式で、積水ハウスの街をつなぐ保育園「ナーサリールーム  ベリーベアー深川冬木」が優秀賞・少子化対策担当大臣賞を、 ライフスタイル提案「トモイエ 共働きファミリーが暮らす家」が奨励賞・キッズデザイン協議会会長賞をそれぞれ受賞した。同社の受賞は2部門4点で、同賞の創設以来12年連続。

 「深川冬木」は、高速道路の高架下の空間を有効活用し、建物配置や外構計画を工夫することで、街との多様な関係が生まれるよう、「地域資源」としての取り込みが評価された。審査員は「高速道路高架沿いの全長180メートルを超える緑地帯を活用し、『街に開く』『自然を感じる』のテーマを、空間環境としても、運用としても見事に実現させている」と評価した。

 「トモイエ」は、2009年から展開しているもので、「みんな家事」をコンセプトに「洗濯」「料理」「掃除」を家族みんなで楽しく効率的にこなせるよう間取りや空間、収納、設備の工夫を行っているのが評価された。

 同賞は、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・空間・サービス・活動・研究などを顕彰するもので、この日は、受賞作品252点の中から最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞など優秀作品33点が選ばれた。最優秀賞 内閣総理大臣賞は、着脱が容易で、一定の力が加わるとスライダーが外れるYKKのファスナー「QuickFree®」が選出された。

2ナーサリールームベリーベアー深川冬木.jpg
保育室棟 内部

◇       ◆     ◇

 「深川冬木」はニュース・リリースで読んだような気がしたが、実物をみようと早速見学した。

 保育園は、東西線門前仲町駅から徒歩5分の高架サイドの準工エリア(建ぺい率60%、容積率300%)に位置する約200m×約22mの細長い敷地に重量鉄骨ラーメン構造の2階建て延べ床面積約2,012㎡の保育室棟と、木造平屋建て延べ床面積約290㎡の遊戯室棟から構成されている。完成は2017年3月。園児定員は200名で、運営はネス・コーポレーション。

 道路に面する敷地北側には緑地帯を設置し、高架下に面した南側には園庭を配し、フェンスを設けることで地域との緩やかな交流ができるようにしているのが特徴だ。

 保育室棟、遊戯室棟とも、内装材には無垢の柱、床材などを多用。玄関・ホールには既存樹のケヤキの高木を取り込んでいる。

IMG_0550.jpg
保育室棟エントランス

IMG_0559.jpg
既存樹のケヤキを取り込んだ保育室棟玄関・ホール

◇       ◆     ◇

 一昨日(23日)に同社の「江古田の杜」街びらきを取材し、緑の質と量に圧倒されたのだが、今回もけた違いの緑地帯に天にも昇る気持ちになった。

 添付した写真を見ていただきたい。道路を挟んだ対面の建物群と何と対照的であるか。記者はこれまで公開空地や緑被率を高めた建築物には容積率を緩和するとともに高さ規制を緩めるべきだと主張してきた。現行の建基法や都市計画法は単体の規制のみで、街のポテンシャル・価値を向上させるという視点が欠落していると思う。総合設計制度ももう少し弾力的に運用すべきだ。

 保育園にお願いして、玄関・ホールも見せていただいた。玄関サイドのカウンターには前日(9月24日)が「中秋の名月」であったためか、秋の七草にちなんだススキ、キキョウなどが飾られていた。

 皆さんは秋の七草ハギ、キキョウ、クズ、フジバカマ、オミナエシ、オバナ(ススキ)、ナデシコはご存じか。記者は頭文字をとって「おすきなふくは?(お好きな服は?)」と覚えることにしている。オミナエシ(女郎花)はどこにでも生えていたが、今は絶滅危惧種ではないか。

IMG_0542.jpg IMG_0553.jpg
対照的な対面との街並み

IMG_0555.jpg
「中秋の名月」のお飾り

中学3年・栗田哲くん キッズデザイン協議会会長賞を小中学生として初受賞(2018/9/25)

緑の質量に圧倒 エントランスに樹齢100年巨木「江古田の杜」街びらきに千数百人(2018/9/23)

カテゴリ: 2018年度

IMG_0539.jpg
栗田哲くん(キッズデザイン賞授賞式で)

 キッズデザイン協議会「第12回キッズデザイン賞」記者発表会・表彰式が925日行われ、中学2年生の栗田哲くん(13歳)が考案した「食べ残しNOゲーム」(NPODeepPeople)が、小中学生個人の受賞としては初となる「キッズデザイン協議会会長賞 奨励賞」を受賞した。

 同ゲームは、当時、小学6年生だった栗田君がDeepPeopleの助言を受けながら考案したものを商品化したカードゲームで、プレイヤーが飲食店の店主となり、儲けを出しつつ食べ残しをどう減らすかを競うもの。遊びながら食品ロス問題を考え、その原因や解決法を楽しく学べる。

 審査委員は、「プロダクトとしてのクオリティには改善の余地はあるが、実家の飲食店でフィールドワークを行うことで気づいた問題を、その原因と消費者としてとるべき行動までを理解できる教材に仕立て、意志ある事業者がそれを社会デビューさせたプロセスを応援したい」とコメントしている。

 「未来価値創造大学校 自分学部 アドベンチャーコース 研究生」という肩書を持つ栗田くんは、大阪市で飲食店を営む栗田太樹・早苗ご夫妻の兄兄姉姉の末っ子。「飲食店を経営する父とDeepPeopleの牧さん(理事長・文彦氏)が知り合いだった縁で、6年生の時から取り組み始めました。店のゴミ箱に捨てられている食べ残しの量にびっくりしたのが、考えるようになったきっかけです。将来? まだはっきり決めていませんが、父のあとを継ぎたい」と喜びを語った。

 この日は学校が休みとかで、両親と姉と一緒に上京していた。栗田くんの嫌いな食べ物はピーマンで、好きなものは寿司、ラーメンとか。

IMG_0531.jpg
「食べ残しNOゲーム」(NPODeepPeople)のブース

        ◆     ◇

 栗田くん、受賞おめでとう。おじさんは、キッズデザイン賞を応援したくて取材してきたが、小中学生個人が初の受賞であることを知り、とても嬉しくなった。

 人としてもっと大切な「食」をテーマに、しかも「食品ロス」に真正面から取り組む姿勢に感動すら覚えた。奇しくも、この日の朝日新聞は「食品ロス」の問題を社説で取り上げていた。食べる量と捨てる量が同じだと。

 どうしたら改善できるか。むずかしい問題だ。おじさんも分からない。しかし、食べ物を生産する農家や、さらには森林・林業、水産業などにも思いをはせてほしい。食べていくのが大変で、山や田畑がどんどん荒れている。美しい自然や文化も危機的状況にある。

 食物を育てるのに欠かせない水だって、われわれはただのように思っているが、世界の科学者は「バーチャル・ウォーター」といって、食物を生産するのにどれだけの水を消費するかを研究している。栗田くんもこの問題に取り組んでほしい。

 こんなことを言ったら怒られるかもしれないが、この日、総理大臣賞を受賞した着脱が容易で、外れたほうが安全という考えから商品化されたYKKのファスナー「Quick Free」は結構な商品だとは思う。が、しかし、難儀しながら掛け違いなくボタンを付けられるようにする学習も必要ではないか。「ボタンの掛け違い」は死語になってもいいのか。おじさんは栗田くんのほうに1票を投じる。

 さらに言えば、キッズデザイン賞についてもわれわれは考えないといけない。この賞がもてはやされるのは、逆に考えれば、これまであまり考えられてこなかったからではないかと。

 記者は大人も子どもも、健康な人もそうでない人も高齢者も、みんなが使いやすいユニバーサルデザイン(UD)の思想が大事だと思っているが…。それぞれ大人の立場があるようだ。

 安倍総理は、この日の発表式・表彰式に「日本は、今、少子高齢化という、国難とも呼ぶべき危機に直面しています」「安倍政権は、待機児童の解消や子育て世代の負担の軽減など、未来を見据えた新たな国創りのため、子どもたちに大胆に投資していきます」とメッセージを寄せた。「『働き方改革』を断行し、仕事と子育てを両立できる環境整備も進めていきます」と述べた。

 しかし、その一方で「子どもを3人以上産め」とか「LGBTは生産性がない」(栗田くんにはちょっと難しいか)などと平気でしゃべる政治家もいる。子どもを産みたくても産めないひとはいっぱいいる。経済が許さないし、ゆとりある家にも住めない。そうした人たちを思いやる心を持ってほしい。

 それにしても、お母さんを5度も孕ませた(失礼)元気なお父さんも立派だが、お母さんはえらい。どんな痛い目をしたかおじさんは男だから分からないが、頭が下がる。

 そんな立派なきみのお父さんお母さんがいるのに、どうして「少子高齢化という、国難とも呼ぶべき危機に直面」したのか、安倍総理は他人ごとのように話すのはなぜか。おじさんは4人兄兄姉姉の末っ子だが、少なくとも昭和40年くらいまでは〝子だくさん〟はごく普通で、貧しくても生きられた時代だった。

 そして、栗田くん。この日、審査委員長の益田文和氏も触れたように、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGsSustainable Development Goals)」の視点を忘れずに新たな目標にチャレンジしてほしい。おじさんの記者としてのモットーは「愛」です。人にやさしい、地球環境にやさしい-この視点・モノサシでものを計ると、見えないものが見えてくるのです。頑張れ、栗田くん。

IMG_0520.jpg
「第12回キッズデザイン賞」記者発表会・表彰式(六本木ヒルズで)

カテゴリ: 2018年度

 日本政府観光局(JNTO)は9月19日、2018年8月の訪日外客数は前年同月比4.1%増の257万8千人となり、8月として過去最高を記録したと発表した。8月までの累計は2,130万9千人となり、これまでで最も速いペースで2,000万人を超えた。

 新規就航などによる航空路線の拡充に加え、継続的に展開している訪日旅行プロモーションの効果が伸びた要因としている。

 一方で、大阪府北部の地震や7月豪雨の影響により、これまで訪日者数の伸びを牽引してきた東アジア市場の一部で訪日需要が抑えられたことが、訪日外客数全体の伸びの鈍化に影響を及ぼした。

 市場別では、イタリア、スペインが単月として過去最高を記録したほか、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、ロシアの16市場で8月として過去最高を記録した。

 

カテゴリ: 2018年度
 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン