清水・小寺が復帰 ケンの先発は上松 タイセイ高橋は登板不可 怪情報飛び交う
佼成学園の先輩後輩(左が5つ下のケンコーポ越後、右が先輩の清水建設・松浦)
清水建設の小寺が出場、ケンコーポの先発は上松-明日(26日)行われる第29回RBA野球大会日曜ブロック準々決勝戦でタイセイ・ハウジーと戦う清水建設は主砲小寺が復帰し、三井不動産と準決勝で対決するケンコーポの先発は上松である可能性が高まった。24日(金)のRBA交流会での取材で分かった。タイセイのエース高橋がひじ痛を発症し登板不可となり、代わって海外FAを宣言した千葉英が先発するという怪情報も飛び交った。生きるか死ぬかの決戦を控え攪乱戦が激しさを増している。
清水の小寺は、異動とかで今季忽然と姿を消した。その穴はここまでは埋まってきたが、決勝に勝ち上がるためには打線に迫力を欠く。この日の交流会で、松浦主将は立ち去る際に「小寺が出場する。すごい身体で帰ってきた」とほろ酔い気分で漏らした。〝すごい身体〟がキン肉マンなのか、酒三昧のおかげで落ちぶれ果てた武士のように緩み切ったメタボなのかは不明。
ケンコーポの先発は上松か大澤か読み切れないが、これまた酒の力を借りたのか、上松本人が「力は俺のほうが上。夏場にコントロールを乱したのは暑さのせい。今は大丈夫」と先発をアピールした。
〝小笠原さん、負かしてください。先輩の穴を埋めますから〟(日大三高の後輩、ケンコーポ上松)
タイセイはエース高橋が仙台から遠征するのが確実視されていたが、先週投げた後遺症から登板不可となり、急きょ千葉英が先発せざる状況に追い込まれたという。千葉英のノーコン病は改善する気配が全くなく、肝心のスピードも急坂を転げ落ちるように低下。もし投げれば小寺との対決が見もの。笑うのは泣くのはどっちだ。結果によっては双方とも自由契約、任意引退の危機に陥る。
投手難を露呈したのが旭化成リフォーム。金田監督は「風間? この前、オール旭化成の大会で水島が好投、強い延岡チームを相手に完投。準優勝した」と水島の先発をにおわせた。
水島はかつてのエース。肩やら肘を壊し、RBAではここ数年、敗戦処理として投げたことがあるかもしれないが、先発はない。水島が先発するようなら〝試合を投げる〟ことになりかねない。左腕の結城か、いとお〝菓子〟もありそう。対する三井不動産レジデンシャル吉田は完全復活しているはずだ。
ケンコーポ矢澤は「俺は入社以来10年間、一度も休んでいない。友だちの結婚式もキャンセルして野球を優先した」とアピールした(わかった。バーチャル年俸は15,000万円で手を打とう。ちなみに山田は5,000万円、内山は8,000万円、井上は矢澤より上だろうから17,000万円にする予定)。
左からケンコーポ山田、タイセイ内山、タイセイ井上、ケンコーポ矢澤
旭化成リフォーム金田監督(左)
【お断り】当欄2017年5月12日付記事で、ケン・コーポレーション越後は「関東一高校出身で高校通算72本塁打、選抜甲子園で3本塁打を放った越後捕手(23)」「オコエの2つ年上。本職は捕手」というのは誤りにつき訂正します。越後は佼成学園卒です。
ケンコーポに大型新人 佼成学園出身の越後は高校通算72本塁打 甲子園で3発(2017/5/12)
来季大爆発の予感 RBA日曜の最強打者サンフロンティア末次40点で宅建士合格へ
左から小林、末次、川添、野崎、二宮の各氏
サンフロンティア不動産の入社2年半の主砲・末次峰明氏(31)が今年の宅建士の試験で40点(50点満点、自己採点)を取り、資格取得を確実にした。「この2年半、これほど勉強したのは人生初」と末次氏は喜びを語ったが、末次氏のように太っているわけでも(豚に例えているわけではない)、おだてられたわけでもないのに、記者の喜びは沸点に達し、ワインの勢いが倍加して天空に舞い上がった。
先週末、末次氏のほか同社チームの野崎勇司監督、元監督の二宮光広氏、野手兼スポークスマンの小林寛之氏、新人の川添富斗志氏と一緒に飲んだ。うれしさのあまり酒のピッチは上がり、大はしゃぎした。
飲み代は〝ダッチアカウント〟の約束だったはずだが、先に払っていただき(つまり記者はただ)、気が付いたら有楽町の屋台でラーメンをすすっていた。
「野球は馬鹿じゃできない」と語ったのは、RBAのケン・コーポレーションにも在籍していた元オリックスの庄司大介氏だが、末次氏はものの見事にそれを証明した。
業界関係者ならお分かりだろう。国家資格の中で宅建士は取得が比較的容易とされてはいるが、10数回チャレンジしようやく取得した営業マンを記者は知っている。合格点は毎回異なるが(大学の入試じゃあるまいし、こんなに受験者をバカにした試験はない。一定レベル以上は全て合格とすべき)、40点超というのは全合格者の数%しかいない。
どれだけ難しいか、参考までに昨年、東京建物の選手から聞いたので紹介する。不動産鑑定士の資格も持つ村部氏は42点、慶大卒の田中氏は40点、横浜国大卒の斎藤氏は36点、東大卒の小倉氏は37点…これで末次氏のレベルがわかっていただけたはずだ。もちろん野球のレベルを比較したら、二宮氏は互角かもしれないが、他はみんな雑魚だ。ガハハハハ…。
驚いたのはそれだけではない。合格者の最年少記録は確か小学6年だったはずだから、「取得したのは大学3年の34点」という中大法学部卒の野崎氏の評価はさておき、他はみんな高得点で宅建士試験を突破している。小林氏は42点、二宮氏は39点、川添氏は37点だ。素晴らしいではないか。
まだある。同社野球チームのメンバーは今年11人が試験を受け、8人も合格ラインに達したという。飲み会が最高に盛り上がるはずだ。
◇ ◆ ◇
さて、中大法学部卒の野崎氏より6点も上回って宅建士資格を取得(予定)した末次氏は何者か。球歴を紹介する。
末次氏は、柳川高-中央大を経て、2007年に岩手21赤べこ野球軍団に入団。その後、新潟アルビレックスBC-長崎セインツ-愛媛マンダリンパイレーツで活躍。2010年に愛媛を退団したあと、渡米して独立リーグでプレーをしたとも聞く。
2007年、岩手21赤べこ野球球団は岩手県勢としては20年ぶりに社会人都市対抗に進出。1回戦で四国銀行に延長サヨナラ負けしたが、末次氏は4番DHとして出場した(記者はタイセイ・ハウジーの千葉英貴氏に誘われこの試合を観戦している。残念ながら末次氏の記憶はない)。
2009年の長崎セインツ時代では、四国・九州アイランドリーグの前期で打率.488の驚異的な成績を残し、前年最下位だったチームを優勝に導いている。〝優勝請負人〟とも呼ばれた。
同社に入社したのは2年半前。RBA野球大会でいきなり2試合連続本塁打を放ち、通算本塁打は推定飛距離100mの超特大弾を含み5本。中大同窓の後輩・内村氏が退社したいまは日曜ブロックの最強打者だ。
末次氏のグラブのような手と記者のモミジのような手
◇ ◆ ◇
現在、同社の執行役員人事総務部長を務める二宮氏についても触れたい。2006年9月1日号「RBAタイムズ」で二宮氏のインタビュー記事を書いた。記事を添付したので是非読んでいただきたい。
いすゞ自動車時代、東芝の補強選手を含めて4度都市対抗に出場した社会人野球の経歴もすごいが、学業と野球で優秀な成績を修めた学生を表彰する日本学生野球協会の制度で、平成2年の表彰選手として小池秀郎氏(亜細亜大-近鉄)らとともに選出されているのに驚いた。柴原洋氏(九州共立大-ソフトバンク)、上原浩治氏(大阪体育大-巨人)、和田毅氏(早大-同)、平野佳寿氏(京産大-オリックス)…最近では外崎修汰氏(富士大-西武)、山﨑康晃氏(亜細亜大-DeNA)、源田壮亮氏(愛知学院大-西武)らが選ばれている制度だ。
野崎監督は執行役員経理部長だ。人事と経理部門トップに野球部関係者が就いている。いやが上にも期待は高まるではないか。
股間じゃなくて、末次氏(左)と二宮氏の腿の太さを計っている写真(双方とも記者の倍はあった)
応援含め総勢30人の声援に完全試合で応えた青木(2007/11/18)
ポラス 延長サドンデスで荒川が決める!? スクイズ2度空振り いずれも得点に結びつく(2007/11/25)
寒さ吹っ飛ぶ熱戦必至 第29回RBA日曜ブロック 準々2・準決1試合〝勝って〟予想
第29回球大会日曜ブロック決勝トーナメント3日目の準々決勝2試合、準決勝1試合の記者のどっちも〝勝って〟予想。( )内の数字は記者のレーティング。
清水建設(86.5)-タイセイ・ハウジー(83.5⇒86.0)
準々決勝戦。清水がやや優勢と見たが、レーティング差は僅差。勝利の女神はどっちに微笑むか全く不明。神のみぞ知る。
清水の先発は田村か大城か、はたまた治下か。田村が投げればある程度の予測はつく。タイセイ打線を最少失点に抑える。安定感は抜群だ。不安を探すとすればここ数戦投げておらず、試合間隔が開いていること。大城は球威があるがノーコンが致命傷になりかねない。治下は今季登板が一度もない。本間監督も頭が痛いはずだ。
打線は小寺、金子がいなくなったが、補充もできておりそれほど戦力低下にはなっていない。治下がチームを引っ張れば上昇可能。
タイセイは高橋が好調と見た。普通に投げれば最少失点に抑えられる。一発の警戒は必要だが、連打を浴びることはないと見た。
打線も清水と互角かそれ以上。鍵は花井。いつまでも千葉英などベテランに頼っていては前進しない。ここで存在感を示せるか。
清水に劣るのは機動力。この差が結果に出るような気がするが…。
三井不動産レジデンシャル(81⇒85)-旭化成リフォーム(84.5)
準々決勝戦。ここも大接戦。今季の三井不動産レジデンシャルはチーム状態が最悪、四分五裂かとおもっていたら、昨季のエース吉田が復活。予選最終戦でRBA4人目の完全試合を達成した。相手は〝格下〟のナミキとはいえ価値がある。今回は打線が強化されるが、すいすいの場面もありうる。打線はいいのか悪いのか不明だ。相手の風間がどのような投手か、どうすれば攻略できるかインプットされている打者はいるのか…。
旭化成リフォームは不安のほうが先立つ。風間の調子が読みづらいからだ。調子が良ければ三井レジ打線なら抑える力があるが、やってみないとわからない。
打線は三井レジと互角。吉田投手を攻略できるか。機動力で攻略したいが…。
三井不動産(84.5⇒87)-ケン・コーポレーション(89⇒90)
準決勝戦。屈指の好カード。レーティングをそれぞれあげたが、総合力でケンコーポが勝ると見た。先発は上松か。予選では変化球のコントロールが悪く、苦し紛れのストレートを打たれたが、前試合は球威、制球もよかった。大澤もスクランブル態勢。上松がよくないとみれば早めの継投もある。力は上松と互角かやや勝るか。
打線はやはり羽中田にどうつなぐか。前試合は先頭の村上が四球を選び盗塁を成功させ、2番のベテラン大原も犠打を決めるなど羽中田につなぐ理想的な攻めを見せた。4得点全てが羽中田(打点は1だが)のおかげといっては言い過ぎか。
三井は誰が投げるのか。前試合は12年ぶりに志村が登板し、2安打完投した。細井監督は「来週もお願いします」と頭を下げたが、志村は51歳。いくらなんでも中1週で王者ケンコーポ相手は苦しい。打線ははるかに強化される。振り回す打者はいない。となると相澤か。球威は若いころより衰えたが、それでも並みの投手とは異なる。高速スライダーは健在だ。しっかり守れば最少失点に抑えるはずだ。
問題は打線だ。相手上松も大澤も日曜ブロックではトップクラス。前試合で機動力を生かしたように少ないチャンスをどう生かすか。しっかり守れるかどうかも明暗を分ける。先手を奪えば勝機は高まる。
〝RBAの星〟三井不動産・志村亮氏(51)が12年ぶり登板 抜群の制球力健在
三井不動産・志村投手(三郷・サンケイグラウンドで)
昨日、RBA野球大会で三井不動産・志村投手(51)が完投勝ちした記事を書いたが、野球関係者以外の方にも読んでいただきたいので「こだわり記事」欄にも紹介する。
この日(11月19日)、志村投手は外から内へ、内から外へ、面白いように変化球を操り、菱重プロパティーズ打線を手玉に取った。早大野球部主将-三菱重工入りした菱重の主砲・義積(38)は「志村さんの球を打てるなんて」と試合前から舞い上がり3打席凡退。やはり三菱重工出身の相手佐藤投手は何を勘違いしたのか1、2打席とも四球(志村氏はRBA打者としては並=失礼)を与えた。味方の南光院捕手は「志村さんの球を受けることができるなんて」と声を詰まらせた。
さて、名前だけでRBA関係者を感激させる志村氏はいったい何者か。
プロ野球読売巨人軍は昭和63年、ドラフトで慶大の左腕・志村亮投手を1位指名することを決めていた。当時、闇とされていた契約金は2億円とも言われた。
志村氏は桐蔭学園時代から注目されていたが、花開いたのは慶大に入ってから。絶妙の制球力が持ち味で、大学4年のとき、5試合連続完封を達成し、58年ぶりにリーグ記録を更新。通算勝利数31勝(17敗)は、同じ慶大卒の藤田元司氏(2006年没)、早大から日本ハム入りした斎藤佑樹投手らと同じ歴代13位タイだ。
ところが、志村氏はドラフト直前「野球は趣味で」の名言を残し、三井不動産に入社した。プロ球界内外が騒然となった。〝巨人 大鵬 卵焼き〟はさすがに色あせていたが、まだ〝球界の盟主〟に君臨していたときだ。巨人に入団したくて他球団の指名を拒否した選手はたくさんいたが、その逆はほとんどいなかったからだ。〝アンチ巨人〟の西武ファン(もちろん不動産業界ファン)の記者は快哉を叫んだが。
同期入団のプロには谷繁元信氏(大洋)、川崎憲次郎氏(ヤクルト)、渡辺智男氏(西武)、野村謙二郎氏(広島)らがいる。
そしてバブルが崩壊した平成3年。毎週のように〝マンション大暴落〟〝〇〇が破綻〟〝不動産氷河期に突入〟などの記事を書き、業界から顰蹙をかっていたときだ。公私とも落ち込んでいた記者は、志村氏がRBA野球大会で投げていることを知った。
〝志村さんが投げているなら〟と業界と自分を励まし、慰めるため見学に行った。三井不動産は絶対王者ではなかった。守備力に問題があり、志村投手が好投しても負ける試合もあった。強豪チームは草野球の域を超えていた。〝野球も仕事も〟を実践していた。病みつきになった。〝がんばれRBA〟のタイトルで記事を書き続けた。あれから30年近くになる。継続は力なり。まさか不惑どころか知命を超えた志村氏が登板するなど夢にも思わなかった。
三井不は次の準決勝戦で東京ドーム進出をかけて最強のケン・コーポレーションと対決する。志村氏は果たして投げるのかどうか。三井不が勝てば15年ぶりのドーム進出だ。同期のプロはみんな現役を引退した。アマに引退はない。
ケンコーポ 機動力で圧倒 上松が快投 青山メイン北野監督〝勝ちたかった〟号泣
2ランを放った大原を迎えるケンコーポナイン
ケン・コーポレーション(89) 4-1 青山メインランド(84.5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ケン・コーポレーション | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 4 | |||
青山メインランド | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
ケンコーポ上松
ケン・コーポレーションがそつのない攻めで力を見せつけた。初回、村上の四球をきっかけに3番羽中田がきっちり適時打を放ち、5回には38歳大原がダメ押し2ランを放った。上松は球威、制球ともよく2安打1失点(自責ゼロ)完投。青山メインランドは4失点のうち3失点が四球の走者。鈴木投手は5回まで4度四球と内野安打で先頭打者を出したのがすべて。機動力に屈した。
ケンは初回、先頭の村上が四球を選び2盗を決めたあと、2番大原が手堅くバントで送り、3番羽中田が中堅前安打を放ち1点先制。3回にもこの回先頭の村上が四球-2盗と初回と同じような好機を作ったあと、敵失で1点追加。5回には四球で出塁した山田を2塁に置いた1死後、大原が左翼ギリギリに2ランを放ちダメ押し。
上松投手は4回まで四球の走者を一人出したが、併殺で切り抜け、5回には味方の失策から安打を許し1失点したが、ほぼ完ぺきに抑えた。
青山は完敗。5回、1死から5番神宮が敵失で生き、暴投で2進したあと、7番山梨がチーム初安打となる左翼越え2塁打を放ち1点を返すのがやっと。
先発の鈴木は相手の足攻めに屈した。
先制打を放った羽中田
〇上松 たどれはそうかもしれない(ベンチから〝西武-中日の和田といとこ〟の声が飛んでいた)今日はコントロールがよかった
〇羽中田 上松は昨日朝の4時まで飲んでいたのがよかったかも
〇大原 38歳ですよ。カウント2-1から抜いた球ではなかったか(左翼越え本塁打し)
●北野 優勝を目指したが…(ナインをねぎらったが、涙が止まらず。声も掛けられなかった)
●山梨 48歳だからね。意地ですよ(唯一の打点を放ち)
〝俺も若いころはかわいかったんだ〟大原親子
青山メインランド鈴木投手
号泣する青山メインランド北野監督
スコアシート
三井不 大坪が4盗塁 チーム7盗塁 志村を援護 菱重 佐藤力投報われず
志村(背番号41)の好投を称える三井不動産ナイン
三井不動産(84.5) 4-1 菱重プロパティーズ(83.5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 | |||
菱重プロパティーズ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
三井 志村
三井不動産が快勝。第17回大会以来、実に12年ぶりに登板した志村(51)が6回を2安打に抑え、味方の失策による1失点完投。打っては1番斎藤が2点先制打を放ち、2番大坪が4盗塁を決めるなど7盗塁して志村を盛り立てた。菱重プロパティーズは4番武田が一人2安打を放つなど気を吐いたが、他は沈黙。失策が失点につながった。佐藤投手は力投及ばず。
三井は2回、この回先頭の5番山本が敵失で出塁、そのまま2進したあと、続く内村の中堅前安打で本塁封殺されたが、2死から8番南光院、9番志村が連続四球を選び満塁とし、1番斎藤が右翼前安打し2点先制。3回はこの回先頭の2番大坪が左翼前安打を放ち、2盗、3盗を決めると、4番池田の犠飛で1点追加。2点差に詰め寄られた5回には、またも大坪が敵失で出塁、2盗、3盗を決めると池田の野選で1点加点して突き放した。大坪は4盗塁、チーム全体で7盗塁を決めた。
第17回大会で清水建設相手に2安打完投勝ちして以来、実に12年ぶりに「選手がいないというので」登板した志村は、ストレートを見せ球に得意の鋭く曲がるスライダー、カープをコーナーに投げ分け相手打線をほんろうした。打撃では先制点につながる四球を選ぶなど、相手投手にプレッシャーをかけた。
菱重は完敗。得点は3回、敵失で出塁し、3盗と捕手の悪送球で還った義積の1点にとどまった。放った安打は4番武田の2安打のみ。初回、3四死球で2死満塁の好機を生かせなかったのも悔やまれる。
佐藤は力投したが、2回に2死から2四球を与えたのが悔やまれる。
〝RBAの星〟三井不動産・志村亮氏(51)が12年ぶり登板抜群の制球力健在(2017/11/20)
三井 斎藤(左)と大坪
〝来週もお願いします〟
〇細井監督 来週も頼みます(試合後、志村にお願いしていた)
〇志村 (どうしてそんなに球が曲がるのか)遅いから。球が速いと曲がらない(バックネット裏で観戦したが、意表をつくストレートはともかく、ボールから入ってくる、あるいはストライクからボールになるカーブ、スライダーは落差にして20~30センチはあった)野球? 時々やるていど(顔は真っ黒。身体は若いころとほとんど変わっていなかった)
〇南光院捕手 8~9割方は構えたところに入ってきた。志村さんとか相澤さんの球を受けられるなんて…大学はサークルしかやっていない僕なんか恐縮している(感動の面持ち)
●茂木監督 失策が…
●佐藤 たらればはない…(2回、南光院を1-2に追い込み、内角ストレートをボールと判定されたのを悔やんだ)志村? 敬遠(1つもストライクが入らずピンチを広げた)
●武田(42) 3出塁ですよ。実力ですよ(1度目は四球、2度目はストレートをライトへ、3度目はスライダーをレフト前に運んだ)
●佐々木(36) 投げたのは2年ぶり(5回、途中から投げ好投)
〝あれがボールか〟佐藤
〝もうダメ〟試合前から足を気にしていた武田(試合後はダウン)
スコアシート
12年ぶり先発 三井・志村 菱重打線を手玉 ケンは青山に快勝 RBA日曜 準々決勝
三井不動産 志村
〝RBAの星〟三井不動産・志村(51)が1失点完投-第29回RBA野球大会日曜ブロック準々決勝戦2試合が三郷・サンケイグラウンドで行われ、〝野球は趣味で〟の名言を残し、読売巨人のドラフト1位指名を拒否して平成元年に三井不動産に入社した志村が12年ぶりに登板、菱重プロパティーズを2安打1失点(自責ゼロ)に抑える快投を演じ快勝。ケン・コーポレーションは機動力で青山メインランド圧倒、上松が味方の失策による1失点に抑え完投。両チームはそれぞれドーム進出をかけ来週対決する。
三井不動産(84.5) 4-1 菱重プロパティーズ(83.5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 | |||
菱重プロパティーズ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
三井不動産が快勝。第17回大会以来、実に12年ぶりに登板した志村(51)が6回を2安打に抑え、味方の失策による1失点完投。打っては1番斎藤が2点先制打を放ち、2番大坪が4盗塁を決めるなど7盗塁して志村を盛り立てた。菱重プロパティーズは4番武田が一人2安打を放つなど気を吐いたが、他は沈黙。失策が失点につながった。佐藤投手は力投及ばず。
ケン・コーポレーション(89) 4-1 青山メインランド(84.5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ケン・コーポレーション | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 4 | |||
青山メインランド | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
ケン・コーポレーションがそつのない攻めで力を見せつけた。初回、村上の四球をきっかけに3番羽中田がきっちり適時打を放ち、5回には38歳大原がダメ押し2ランを放った。上松は球威、制球ともよく2安打1失点(自責ゼロ)完投。青山メインランドは4失点のうち3失点が四球の走者。鈴木投手は5回まで4度四球と内野安打で先頭打者を出したのがすべて。機動力に屈した。
〝パパ、パパ、パパが日本一だよ〟ダメ押し2ランを放ったケンコーポ大原のお子さん
好試合必至 第29回RBA日曜ブロック決勝T 2日目 記者の〝勝って〟予想
第29回球大会日曜ブロック決勝トーナメント2日目の記者のどっちも〝勝って〟予想。( )内の数字は記者のレーティング。
ケン・コーポレーション(89)-青山メインランド(84.5)
不動産健保大会も含めてお互い手の内を知り尽くしているチーム同士の対決。勝敗はこの10年間でケンコーポが8勝2敗くらいではないか。青山を圧倒しているのは昨年末に〝退団〟した絶対的エース小笠原の存在が大きい。
しかし、その小笠原がいない今年は、レーティング上位のケンコーポも安穏としていられない。今年の勝敗は1勝1敗だからだ。
ケンコーポの先発は昨季の優勝投手・大澤だろう。ストレートに威力があり、多彩な球を投げる。仕上がっていれば最少失点に抑えるはずだ。昨年、初登場した上松もいるが、制球に難がある。変化球が決まらないと苦しい。
打線は、羽中田が巧みさを増した。羽中田の前に走者をためたい。他では土田、村上、越前らが売り出し中。機動力もある。
前試合では小松崎-佐々木-津久井の継投が決まったが、今回も青山の先発は横手投げの小松崎か。行けるところまで行くはずだ。継投の段階になったら敗色濃厚の場面か。
打線は、大澤を攻略できるかどうかにかかっている。主砲平野、打撃の調子がよさそうな北野が打てば打線に勢いが付く。ベテラン山梨も元気。このあたりで〝負け癖〟〝苦手意識〟を払しょくしたいはず。
三井不動産(84.5)-菱重プロパティーズ(83.5)
予選で対決しており、三井不動産が完封勝ちした。ここも三井が優勢と見たが、菱重も士気上がる。大久保社長、岩崎副社長など会社幹部も毎試合のように応援に駆け付けている。
三井の先発は相澤でほぼ確定。相澤を欠くようだと苦戦必至。相澤は若いころのスピードはなくなったが、伝家の宝刀スライダーは健在。まず大量失点はしない。
打線は、予選の菱重戦では各バッターが右打ちに徹し、左腕佐藤を攻略した。投手にとって一番いやな攻められ方だ。今回も同じ戦法か。
しかし、菱重佐藤-武田のバッテリーも相手の戦略は百も承知。どのような手で相手打線を封じるか。
打線はわが〝司ちゃん〟義積が元気だし、武田、佐藤もいる。下位打線はやや弱いが、ここを突破しないと前に進めない。奮起に期待。
タイセイ高橋 2安打11奪三振で完封 ポラス 大工さんチーム完敗
タイセイ・ハウジー高橋
タイセイ・ハウジー(83.5⇒84) 5-0 ポラス(82)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
タイセイ・ハウジー | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 5 | ||||
ポラス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
先制弾を放ったタイセイ内山
タイセイ・ハウジー高橋が11奪三振2安打完封勝ち。初回、内山が先制弾を浴びせ、〝野球は中学まで〟の9番近藤が決定的な2点打を放った。ポラスは9人のうち8人が20歳代の大工さんが先発したが完敗。2番大山が2安打してひとり気を吐いた。
タイセイは初回、2内山が初球ストレートを左翼越え本塁打。2回には1から6番千葉政の安打と2つの四球から満塁とし、「野球は中学まで」の9番近藤がきれいにセンター返しして2点加点。4回にも四球と敵失を絡め3番花井の適時打でダメ押しの2点を追加した。
左腕エース高橋はトレートが走り奪三振ショー。5回を投げて11個の三振を奪う快投。許した安打は2本のみだった。
ポラスは、この試合の前に草野球の関東大会出場しており、先発メンバー9のうち8人が20歳代の大工さんという若手メンバーで臨んだ。先発の大川が立ち上がりに一発を浴びリズムに乗れなかった。5回からは2番手田中が登板して小気味いいピッチングを披露。来季に期待を抱かせた。
打線は2番大山が2安打を放ったのみ。
2点打を放った近藤
〇内山 初球ストレート。すっごく甘かった
〇高橋 真っすぐが勢いあった。(3球三振狙い? )そんなコントロールはない
〇井上捕手 (高橋は)コントロールがいま一つのところもあったが、いい球が来ていた
〇千葉政 涌井? アメリカに行くんじゃないですか
〇千葉英 近藤は三郷でよく打つ
●成田監督 来年は若返りを図る
●折笠 関東草野球大会で投げてきた。3失点自責1で敗戦
●大山 左投手は嫌いだが…
●田中 どこでも守れるが、そんな投手じゃない(元DeNAの千葉英、ロッテ涌井と同期の千葉政が絶賛していた)
〝いかんなぁ〟ポラスベンチ
左からポラス大川、大山、田中
スコアシート
菱重 四球の走者 2死から3度還す 佐藤が完封 三井リース無死満塁の好機逸す
菱重プロパティーズ ナインと応援団
三井レジリース(68⇒78) 0-3 菱重プロパティーズ(83⇒83.5)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産レジデンシャルリース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
菱重プロパティーズ | 1 | 1 | 1 | 0 | x | 3 |
同姓佐藤対決(左は菱重、右は三井)は左腕の佐藤に軍配
菱重プロパティーズが快勝。4番武田が先制打を放ち、〝関西のイチロー〟9番赤井が技ありの3塁打で1点追加、さらに敵失で1点を加えた。エース佐藤はコントロールに苦しみながら2安打完封。三井不動産レジデンシャルリースは佐藤が力投したが、3失点全てが四球で出した走者だった。打線も佐藤を見殺し。
菱重は初回、2死から佐藤が四球で出塁、2盗を決めると4番武田の中堅越え2塁打で先制。2回には1死から7番鈴木が四球を選んだ2死後、9番赤井が技ありの左翼越え3塁打を放ち1点追加。3回にも1死から佐藤が四球で出塁した2死後、敵失で貴重な追加点を上げた。赤井は2-2の活躍。
エース佐藤は6つの四死球を与えるなど制球に苦しんだが、ここぞという場面で踏ん張った。
三井リースは無念。菱重の左腕・佐藤と互角の投げ合いを見せたが、失点はいずれも四球の走者で2死からによるもの。打線は山際と大坪の2安打に抑えられた。4回、無死満塁の好機で併殺に倒れたのが痛かった。
先制打を放った武田
〇茂木監督 赤井がよく打った
〇赤井 抽選会で〝関西のイチロー〟と言ったでしょ(確かに、あの3塁打は見事。イチローそっくり)
〇義積 相手の山際がバケモン? 俺もモンスターと呼ばれた。高校(滝川二高)では日本代表の1番。阿部慎之助と同期。足だってあるぞ(試合後、タバコが切れたので強請ったら〝賄賂じゃないぞ〟とメンソールを3本くれた。記者は若いころ〝立たなくなるぞ〟と脅されて吸わなくなった。司ちゃん、深海サメは大丈夫か)(相手の佐藤は)いいストレートを持っている(とエールも忘れなかった)
〇武田 打ったのはストレート
〇松村 あれは打てない(2回、フォークに三振して)
●阿部捕手 あれを打たれるとは…(左の赤井に3塁打された球は外のボールからギリギリ入るスライダー)
●佐藤 切れると思ったが…。来年また頑張る(赤井にうまく打たれて)
菱重プロパティーズ 三井・相澤に借り返す絶好のチャンス到来(2017/10/7)
〝松村さーん、頑張ってー〟
〝おい、おい、どうして年寄りにそんな難しい球を投げるんだ〟2三振の松村
4回、チーム初安打を放った山際 最後はセカンドフライで万事休す
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