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東急不動産ホールディングスグループのイーウェルは525日、新型コロナの 緊急事態宣言に伴うリモートワーク実施下での従業員の働き方実態をまとめ発表した。

健康経営およびウェルビーイング経営の研究を行う森永雄太氏(武蔵大学経済学部経営学科教授)の監修により、企業に勤める20代~60代の男女3,079名を対象に、2020427日〜202052日に行った。

調査の結果、①リモートワークをしている従業員は、余暇時間の質や量の満足度が向上している一方、仕事の質・量が低下している傾向が見られた。生産性の維持・改善が急務と考えられる②運動量が低下したと回答する従業員は75%。これは外出自粛の影響も大きいと考えられる。一方、睡眠時間が改善したとする従業員も多く、健康面での部分的な好影響も示唆された③「出社しないとできない作業がある」「設備等が不十分」といった業務設計やインフラ関連の課題の他、コミュニケーション上の課題も浮き彫りとなった④今後通常通り出社できる社会情勢になった場合もリモートワークを継続したいとする従業員は約60%にのぼり、継続に否定的な従業員22%を大きく上回った-などが分かった。

調査結果に対し、森永氏は次のコメントを寄せた。

今回の調査は、コロナウイルス感染症の大流行とそれに伴う緊急事態宣言の発令により多くの企業がリモートワークを急遽導入せざるを得なくなった状況で実施したものです。そのため結果の解釈には慎重を期す必要がありますが、リモートワークに初めて取り組んだ従業員の戸惑いが表れており、組織にとって有益な示唆を得ることもできそうです。

調査結果は、組織がリモートワークをうまく導入することで、従業員の生活習慣やウェルビーイングに良い影響を与えられる可能性を示しています。例えばリモートワークの導入で従業員の余暇時間に対する満足度が質・量の両側面で上昇していることが分かりました。また、睡眠時間や栄養バランスの良い食事などの生活習慣も若い世代を中心に改善していることが分かりました。(なお、運動習慣はどの世代においても低下しており、これは外出自粛の影響も大きいと考えられます)。

一方、問題点も明らかになりました。初めてリモートワークを経験する人たちの間で特に、仕事の生産性が低下していると感じていることがわかりました。これは、リモートワークに適した役割分担や業務フローの構築などの事前準備が不十分だったことも原因の1つだと考えられます。また仕事の設備面(作業設備やネットワーク環境)の不備を課題に感じる人の割合も多いことが分かりました。そして、この課題認識はテレワーク経験の有無別の集計でも結果に大きな変化はみられないことがわかりました。今後は、オフィス外の仕事設備の整備をいかにすすめるのかについて、組織側がこれまで以上に積極的に検討する余地があるかもしれません。

テレワークの課題は、他にもありそうです。上司や同僚とのコミュニケーションが減ることについて課題を感じる人の割合が多いことが示されました。これは、リモートワークでは従業員が抱える問題が組織側から見えづらくなることを意味しています。そのため「困った時に助けを求めにくい」ことに課題を感じるという回答が高い割合で得られました。さらに注意したいのは、一部の人だけが直面する深刻な課題への対応です。例えば「家庭内の子育てや介護で集中して仕事に取り組めない」という問題は、全体ではそれほど大きな問題としては認識されていませんが、「小学生未満の子どもがいる従業員」のみにおいて「非常に課題に感じる」の割合が20%を超えています。このような少数派の課題は組織側からは見逃されやすく、一部の人のウェルビーイングを大きく損なう要因となり得ます。上司部下間はもとより同僚間のコミュニケーションを活性化し、相互の支援を引き出しやすい仕組みの導入や風土づくりが一層求められるでしょう。

 

 フージャースホールディングスは525日、オフィスサポート(本社:渋谷区東)とシティインデックスイレブンス(同)が連名により522日付で総会議決権の29.93%に相当する17,178,500株を取得し、筆頭株主になったと発表した。

従前は第9位に位置する1.19%の1,109,600株を所有していた。同社との人的、取引関係はない。

 

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年代・性別感染者グラフ.png

 社会的弱者を叩き、ジェンダー性差をあぶりだす新型コロナの本性が見えてきた――感染者は男性のほうが女性より多いことから、男性のほうが感染しやすいなどと言われているが、これは雄と雌の生物学的な性差によるものではなく、社会的・文化的性差=ジェンダー性差を正確に映し出し、同時に身体的・社会的弱者の高齢者に襲い掛かっていることが明確になってきた。

 別表は、東京都の5月23日現在の感染者5,138人を年代別・性別に見たものだ。性別では男性2,930人(57.0%):女性2,208人(43.0%)となっており、確かに男性のほうが多い。

 しかし、さらに年代別・性別を詳細にみると、外形的性差とはまったく関係ないことが分かる。

 外形的性差がそれほど変わらない10歳未満は男性39人(58.2%):女性28人(41.8%)とやや男性が上回っているが、10代では男性27人(37.0%):女性46人(63.0%)と逆転する。10歳未満と10代を合わせた比率は男性66人(47.1%):女性74人(52.9%)とほぼ同じだ。

 これをどう読むかだが、記者は外形的性差が顕著になる10代後半の女性の感染者が多いのではないかという仮説を立てた。その外形的性差に〝乗じた〟職業的・社会的環境の反映ではないかと考えた。

 この仮説は、20代の感染者比率をみるとそれほど的外れでないことを示している。つまり男性421人(46.5%):女性484人(53.5%)となっており、人口10万人あたりの罹患率でも男性は49.9人であるのに対し、女性は59.4人と大きな差がある。20代女性の罹患率は90代以上の罹患率97.1人を除けば、18階層の中でトップだ(次位は30代男性の51.6人)。

 一方、30代~70代の感染者は、男性は30代512人(56.5%)、40代549人(67.5%)、50代503人(63.6%)、60代363人(65.9%)、70代305人(60.6%)と全て女性を上回っている。

 この数値が〝男性のほうが女性より罹りやすい〟という論拠になっていると思われるが、これには科学的根拠はないのは明らかだ。小生は、医療・介護従事者も含め、外形的性差を〝売り〟とするいわゆる「3密」の職業に従事している女性が多く、その「3密」に吸い寄せられる男性の〝働きバチ〟の図式を描いている。

 〝若いから〟〝女性だから〟という理由のみで低賃金に抑えられ、冷遇されている女性のジェンダー差別に光を当てるべきだと思う。「202030」はどうなっているのか。

 80代と90代の女性比率が高いのは、人口構成からして当然だろう。罹患率でみると90代は男性が116.2人、女性が90.3人と他の年代よりはるかに高い。これも自然治癒力・再生力が低下し基礎疾患を抱える〝社会的弱者〟をコロナが襲い掛かっていることを如実に物語っている。

 

 東京都は5月24日、新型コロナウイルス感染者が新たに14人判明し、うち9人が感染経路不明・調査中と発表した。1日当たりの感染者数は3日ぶりに2ケタとなった。1週間の感染数は50人(前週111人)で、緊急事態宣言解除要件の一つである人口10万人あたりの感染率「0.5」を下回る「0.36」となったが、もう一つの目安である感染経路不明率の移動平均値は「50%以下」を上回る「56%」となった。


 

東京都は523日、新型コロナウイルス感染者が新たに2人判明し、うち1人が感染経路不明・調査中と発表した。感染者はこの日を含め1週間で41人(前週128人)、経路不明者17人(同54人)となった。神奈川県など他県を含めた日曜、月曜日の数値によっては緊急事態宣言が解除され、休業要請の緩和が行われそうだ。

       ◆     ◇

 小生がテレワークを始めてからもうすぐ3カ月になる。この間、飲食店で食事をしたのは1度のみで、ひたすら「3密(蜜)」を避け、「8割減」を実践した。友人・知人以外に会って話したこともない。

 足腰が弱るのが心配でひたすら散歩した。それでも万歩計の数値は以前の半分か3分の150008000歩にとどまった。体重が増えるかと思ったが、増えたのは酒とタバコの量のみで体重は23キロ減った。

 記事は、少しでも読者の皆さんに役立つよう東京都の新型コロナ感染者のオープンデータを入手して毎日書いた。リソースは年代・性別しかデータは公表されていないが、感染者は生産年齢の層が多数を占め、とくに若い女性の比率が高く、クラスターが病院・介護施設などで発生すると深刻の度合いを増すことなどが分かった。都のクラスター班の調査体制・マンパワーにも問題があることも判明した。新型コロナは、わが国の〝不平等社会〟をあぶりだし、賭けマージャンの件はメディアと権力の恥部をさらけ出した。

 肝心の不動産に関する記事は、各社のニュースリリースをコピペするほかなく、本数は以前の3か月間よりはるかに増えたが、何しろ現場取材をしていないのだから、質は比較のしようもない。業界紙の記者の皆さんも記事の収集に苦労していることが伝わってきた。

 コロナ収束後のことについては現段階では全然分からない。もどかしさのみが募っている。

 一つだけ言えるとすれば、小生の取材フィールドである分譲市場、とくに戸建てはそれほど深刻な影響を受けないような気がしている。分譲戸建て事業を中心とする企業の今期業績予想もそんなに弱気ではない。マンションは郊外部の一次取得層向けに注目している。中古市場もそれほど落ち込まないのではないか。

 

 

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東京都の新規陽性者数モニタリング指標 感染者推移

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(2)新規陽性者における接触歴等不明率

東京都は522日、新型コロナウイルス感染者が新たに3人判明し、うち2人が感染経路不明・調査中と発表した。13人というのは2カ月前の322日の2人に次ぐ少数。1週間の感染者は53人(前週は150人)で、経路不明者は16人(不明率30.2%)となり、緊急事態宣言解除の条件を満たしている。累計感染者数は5,136人。死者は263人。

       ◆     ◇

 猖獗を極めた新型コロナウイルスが嘘のように消えた。〝ウラ―〟と歓声を上げたいところだが、まだまだ安心するのは早い。この新型コロナは巧妙だ。いつどこで再び猛威を振るうは分からない。だしぬけにわが身に襲い掛かることもありうる。ここは「新しい生活様式」に慣れることを心がけよう。

 19476月に発表されたカミュの小説「ペスト」(新潮文庫 宮崎嶺雄訳)のエンディングは次のようにある。

 「――ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり、数十年の間、家具や下着類のなかに眠りつつ生存することができ、部屋や穴倉やトランクやハンカチや反故のなかに、しんぼう強く待ち続けていて、そしておそらくはいつか、人間に不幸と教訓をもたらすために、ペストが再びその鼠どもを呼びさまし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろうということを」

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多摩市グリーンライブセンターで

 

 

 

 

 

伊藤忠エネクスとコスモスイニシアは522日、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化により、厳しい就業環境のなかで闘う医療従事者向けに支援活動を開始したと発表した。

東京都内の伊藤忠エネクスグループ社員が日頃から関わりのある感染症指定医療機関を含む医療機関従事者に、コスモスイニシアの運営する宿泊施設「MIMARU東京 赤坂」(https://mimaruhotels.com/ja-jp/akasaka/)を無償提供する。同施設はキッチン付きの約40㎡の客室とランドリー設備付き。

 

 アレグ都市デザインは5月22日、売上高18,153百万円 (前期比15.5%増)、営業利益705百万円 (同26.2%増)、経常利益529百万円 (同45.7%増)、純利益355百万円 (同44.5%増)と増収増益。主力の分譲戸建てブランド「アグレシオ・シリーズ」は278棟、土地分譲は24区画。

 今期業績予想は非開示。

 日神グループホールディングスは5月22日、2020年3月期決算を発表。売上高821億円(前期比3.2%増)、営業利益50億円(同19.0%減)、経常利益47億円(同20.5%減)、純利益は39億円(同5.7%減)と増収減益。

 分譲マンションの販売戸数は前期を上回ったが、単価の低い単身者・ディンクス向けの物件の割合が増加したため、売上高は237億円(前期比15.7%減)、セグメント利益10億円(同44.7%減)となった。期末完成在庫は200戸(前期末125戸)。

 今期業績予想は非開示。


 

エスリードは522日、20203月期決算を発表。売上高616億円(前期比7.8%増)、営業利益79億円(同10.9%増)、経常利益80億円(同10.5%増)、純利益50億円(同13.3%増)となり、売上高、経常利益、純利益は7期連続の増収増益。2017年3月期から2020年3月期にかけ4期連続「完成在庫ゼロ」を達成した。
 今期業績予想は未定。

 

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