駅前4.5haの再開発も三井不グループに決定 三井不レジ「南船橋」人気加速か

「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」
三井不動産レジデンシャルが分譲中の「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」を見学した。JR京葉線南船橋駅から徒歩3分の全231戸で、8月から販売を開始しており、これまで約100戸を成約。大激戦の京葉線で順調なスタートを切った。駅前の約45,242㎡の船橋市有地の再開発も三井不動産グループに決定するなど、人気化するのは必至だ。
物件は、JR京葉線南船橋駅から徒歩3分、20階建て全231戸。専有面積は58.64~77.72㎡、現在販売中の住戸(6戸)の価格は3,688万~4,968万円(最多価格帯4,100万円台)。坪単価は204万円。竣工予定は2022年1月下旬。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。
現地は、南船橋駅から徒歩4分(動く歩道を通れば1~2分)の京葉線線路際の三井不動産の所有地。道路を挟んだ対面は「IKEA-TOKYO-BAY」、徒歩4分に「ららぽーとTOKYO-BAY」、徒歩6分に「三井不動産ロジスティクスパーク船橋」。
駅前の市有地約45,242㎡の再開発計画も今年2月、「公募型プロポーザル方式」に応募した2者の中から三井不動産グループが圧倒的な差をつけ選定された。詳細は未定だが商業、物販、飲食、サービス、公園のほかマンションも2棟(高さ規制40m)も建設されることが決まっている。
建物は南向きで、70㎡台のファミリータイプが中心。京葉線線路の騒音対策としては北側窓と角住戸の東側・西側は二重サッシを採用している。
販売を担当する同社千葉支店営業部主査・井狩青太氏は、「7月からスタートし、8月に第一期67戸を供給しました。当初は来場を制限しており、周辺の中古相場が120~150万円というエリア特性も手伝っていま一つの動きだったのですが、その後、都内城東エリアでも坪単価は300万円をはるかに上回っていることからどんどん人気が上昇し、現在は約100戸の成約。極めて順調に進捗しています。駅前も三井不動産グループの再開発計画が決定。将来が楽しみな街です。千葉支店の他の『柏の葉』『柏』『海浜幕張』もみんな好調です」と話している。
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この物件は今年2月、三井不動産「MFLP船橋&GATE」内にオープンした「MFLP ICT LABO 2.0」を取材した際、建設地に看板が掛かっていたので知った。記事には「坪単価は200万円を下回ることはない。坪210万円はどうだろう。この単価だったら70㎡で約4,500万円。そんなに的を外していないはずだ。同社は高値追求をしないと読んだ」と書いた。坪単価は平均204万円というからどんぴしゃりということか。
現在は駅前の商業施設は乏しいが、三井不動産の複合再開発も決定したので様変わりするはずだ。「ららぽーと」「IKEA」にも近く、船橋競馬場もある。
京葉線では計画戸数を含め7,000戸をはるかに超える大量のマンションが分譲中だが、それぞれ駅からの距離、単価の違いなどもあり競合より相乗効果のほうが大きいのではないか。
駅からの徒歩時間について。不動産公取協の広告表示規約では徒歩時間は80mを1分として計算し、「動く歩道」もただの歩道としてカウントされる。実際は1~2分で雨に濡れなくて駅に着くはずだ。「動く歩道」は三井不動産がJRの土地を賃借し整備したもので、同社が維持管理を行う。

建設現場
実質10か月で300戸超の驚異的売れ行き 大和ハウス「プレミスト船橋塚田」(2020/10/20)
坪245万円に納得 コロナ禍で半分以上を成約 三井不動産レジ「柏タワー」(2020/9/7)
周囲の街並みに配慮 大和ハウス 3階建て分譲戸建て「セキュレア文京目白台」

「セキュレア文京目白台2丁目」
大和ハウス工業の軽量鉄骨3階建て分譲住宅「セキュレア文京目白台2丁目」を見学した。護国寺駅から徒歩8分の戸建て住宅などが建ち並ぶ住宅街の一角に位置する全6棟で、低層3階建てマンションかタウンハウスの雰囲気がある。
物件は、東京メトロ有楽町線護国寺駅から徒歩8分、文京区目白台2丁目の第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率160%)に位置する全6棟。土地面積は114.47~128.01㎡、建物面積は132.46~133.98㎡、価格は16,990万~17,620万円。建物は軽量鉄骨3階建てで、10月20日に全棟完成済み。敷地境界から北側700ミリは6区画の所有者全員の共同利用地としている。
現地は、イチョウ並木が美しい不忍通りと目白通りからそれぞれ一歩入った住宅街で、日本女子大、目白台運動公園などにも近接。
各住棟とも南側の4m道路に接道。そこから700ミリの共同利用地を含め建物まで約10mセットバックさせ、大型車を含む2台分の駐車スペースを確保しているのが特徴。2層トップライト付きで太陽光、蓄電池、床暖房(LD)、食器洗浄機、ビルトイン浄水器、エアコン、防犯ガラスなどを装備。
各住棟のプランは、1階に5.1~6.0帖台の居室(一部はアクティブ土間、スタジオ)と浴室、洗面室、トイレなど、2階が21帖大のLDKとキッチン、トイレ(2帖大)、3階が9.2帖大の主寝室と7帖大の居室と2~3.5帖大のホール。
同社東京本店住宅事業部東京第五部住宅営業所店長(スムストック住宅販売士)・井上正樹氏は、「詰め込もうと思ったら建て方を変え、戸数を増やすことも可能でしょうが、居住者の車の出し入れ、2台駐車を考え、さらに北側の臨家との間隔を空けるなど周囲の住宅地に配慮した結果、このようなプランにしました。間口は2間しかありませんが、周辺の分譲マンション相場と比較して価格的な競争力はあるし、20帖以上を確保したLDK、9帖以上の主寝室、採光窓の多さはマンションには負けない。管理費、駐車料金もない」などと、販売に自信を見せていた。


「アクティブ土間のある家」

吹き抜け空間があるLDK

主寝室

2階トイレ
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同社の都心の都市型戸建シリーズ〝セキュレア〟を見学するのは、昨年6月に見学した「セキュレア四谷三栄町」(8棟)以来だ。今回見学をお願いしたのは今年9月下旬に行われたメディア向け勉強会で、同社住宅事業推進部 営業統括部 分譲住宅グループ グループ長・本間生志氏が、この「セキュレア文京目白台2丁目」も自信たっぷりに話したからだ。
「四谷三栄町」のときもそうだったが、〝大和ハウスともあろうものが、都心の狭小敷地の3階建てを分譲してどうするのだ〟と正直思ったが、現地を見た途端〝さすが大和ハウス〟に改めた。全体敷地は正方形に近く、住棟配置は難しいだろうが、超ミニ開発も可能だ。同社はそうしなかった。街並みにもしっかり配慮している。
価格はどうか。1.7億円前後というのは決して安くはないが、仮にこの地でマンションを分譲したら坪単価は550万円くらいになるはずだ。20坪で1億円以上だ。それでも売れるかもしれないが、その広さにアッパーミドル・富裕層は満足するだろうか。
2層吹き抜けのトップライト、2帖大の2階トイレ、スロップシンク付きの「アクティブ土間のある家」のプランがよかった。
井上氏にはもちろん、本間氏にも同社広報にも感謝したい。いま都心部では敷地が20坪もない超ミニ開発が隠花植物のようにはびこっているが、この種の良好な都心の3階建てにもっと光が当たっていい。

トップライト

居室

吹き抜け空間(3階から2階見降ろし)

2階リビング

目白台運動公園
またまた10年前の感動蘇る 大和ハウス 分譲・物流に関する勉強会 戸建てV字回復(2020/9/25)
9月の外国人訪日客 6か月ぶり1万人超の13,700人(前年同月比99.4%減)
日本政府観光局(JNTO)は10月21日、2020年9月の訪日外客数(推計値)が13,700人(前年同月比99.4%減)となり、12か月連続で前年同月を下回ったものの、6か月ぶりに1 万人を超えたと発表した。
10月1日から、一部の国とビジネス上必要な人材や留学、家族などの在留資格も対象とした「ビジネストラック」や「レジデンストラック」の運用が開始されており、今後の動向が注目される。
積水ハウス 障がい者の活躍推進目指す 国際イニシアチブ「The Valuable 500」に加盟

積水ハウスは10月20日、障がい者の活躍推進に取り組む国際イニシアチブ「The Valuable 500」に加盟したと発表した。
「The Valuable 500」は、2019年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で「インクルーシブなビジネスはインクルーシブな社会を創る」という考えのもと立ち上げられた活動で、障がい者がビジネス・社会・経済において自らの潜在的な価値を発揮できるような改革を、ビジネスリーダーが起こすことを目的としている。500社の企業の賛同を得ることを目指しており、現在、世界の主要企業330社以上が加盟している。
同社は加盟に際し、積水ハウスグループのコミットメントとして「積水ハウスグループは“『わが家』を世界一 幸せな場所にする” というグローバルビジョンを掲げ、住を基軸に、融合したハード・ソフト・サービスを提供するグローバル企業として、『お客様の幸せ』、『従業員の幸せ』、『社会の幸せ』を最大化する取り組みを推進します」と発表した。
ハウスメーカーでは大和ハウスグループが今年2月、加盟している。
大京&穴吹工務店 環境省 令和2年度高層ZEH-M 採択18事業のうち5事業占める
大京と穴吹工務店は10月21日、環境省「令和2 年度高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業」に採択された全18事業のうち、大京が1事業、穴吹工務店が4事業、合わせて5事業が採択されたと発表した。
採択されたのは、大京・関電不動産開発の「(仮称)ライオンズ茨木庄1丁目C街区」279戸、穴吹工務店の「サーパス浜松城公園」65戸、「サーパス高崎連雀町」56戸、「サーパス伏石中央公園」49戸、「サーパス南方レジデンス」60戸。
両社は2018年度の「経済産業省 高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」と昨年度の「環境省 高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業」に採択された事業を合わせて累計26事業が採択されている。
このほか、首都圏では積水ハウス「(仮称)都筑区中川中央一丁目計画」45戸、明和地所「(仮称)クリオ綱島」99戸、日鉄興和不動産「(仮称)中村北4丁目計画」47戸、野村不動産「(仮称)神楽坂袋町計画新築工事」75戸、三井不動産レジデンシャル「(仮称)練馬区貫井三丁目計画」67戸、野村不動産・ジェイアール東日本都市開発「 (仮称)武蔵浦和駅前計画」277戸が採択されている。
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大京のZEHマンションは今年2月、2物件を見学している。いいマンションだ。このほか、記事を添付したようにZEHマンションの売れ行きはおおむね好調だ。
野村不動産「ZEH-M」で「超高層」(経産省)と「高層」(環境省)の3物件採択(2020/9/26)
大和ハウス工業「平和台」 同社初の「ZEH-M Ready」 申し込み殺到 早期完売へ(2020/9/25)
総合地所 「高層ZEH-M」の「ルネ南柏駅前」第1期・第2期1次41戸を完売(2020/9/23)
after&withコロナに即応 三菱地所ホーム ウイルス除去に効果的な新商品など発売

エアロテック概念図
三菱地所ホームは10月20日、after&withコロナの新しい生活様式に即応するため、全館空調システム「エアロテック」をグレードアップした「新・エアロテック-UV」、都市部の構造資材搬入の問題を解決するトラス床根太「スペーストラス」、マンションリフォームの新メニュー「STYLE-FORME(スタイル・フォルメ)」の3つの新商品を発売すると発表した。
「新・エアロテック-UV」は、日機装が開発した空間除菌消臭装置「深紫外線LED」とエキスパンド光触媒フィルターを「エアロテック-UV」に装備することでウイルスの除去、消臭とVOCの除去、アレルゲンの除去を可能にするもの。
従来品では年1回のランプ交換が必要だったのが、10年間機械交換の必要性がなくなり、年1回のフィルター洗浄も容易になるなどメンテナンス性も向上したのが特徴。価格は253.7万円(41.57坪、税別)。10月20日から受注を開始する。
「スペーストラス」は、旗竿地や道路幅員が狭い敷地では長尺の構造資材の搬入は難しかった問題の解消を図るもの。根太を2分割し重さを108キロから37キロに軽くし、連結金物を用いて現場で組み立てることで、従来は4トントラックが必要だったのを2トントラックでも搬入可能とした。
これにより、同社独自の構造部材を用いても7P(6.37m)スパンの空間が限界だったのを、最大8P(7.28m)×8P=約53㎡とRC造に匹敵する大空間を可能にした。無理な搬入に伴う事故リスクを回避し、施工者の負担も軽減する。
「STYLE-FORME(スタイル・フォルメ)」は、新型コロナにより顧客のニーズが多様化しているのに対応するもの。従来の598万円から498万円に値段を下げ、オプションもプラスもマイナスも価格を明示する。オンライン打ち合わせを行うことで顧客の利便性も高める。
発表会に臨んだ三菱地所ホーム代表取締役社長・加藤博文氏は「新型コロナによって時代の変化は加速しているなか、わたしどもは三菱地所という大きなブランドを背負っているが、会社としてはスモールプレーヤー。だからこそできる機動的、速さで時代の変化に対応していく。前回の『ROBRA(ロブラ)』もそうだが矢継ぎ早に様々な提案を行っていく」としたうえで、3つの新商品の開発経緯、狙いなどを説明した。
「新・エアロテック-UV」については、「当社は2014年から『エアロテック-UV』を発売しているが、新型コロナによって換気、除菌の重要性がより一層高まっていることから、日機装さんの技術を採用することにした。日機装さんは早くから深紫外線LEDに着目され、2014年にノーベル物理学賞を受賞された赤崎教授、天野教授とともに技術開発されてきた。新型コロナは十分解明されておらず、新商品は見切り発車的な部分もあるが、現時点で一番有効なウイルス対策、除菌機能が付いた装置と考えている」と説明した。
「スペーストラス」については、「コロナの影響で戸建てを求める顧客が増えている一方で、条件のいい土地情報が減少しているのに対応するため、従来だと検討しにくかった道路状況が悪い土地とか旗竿地でも資材の搬入を可能にした。職人さんの負担を軽減し生産効率、安全性にも貢献できる。時代の要請に合致している」と語った。
「STYLE-FORME(スタイル・フォルメ)」については、「従来の定額制の『Re Dia』はフルリフォームを前提にしていたが、コロナ禍で様々なニーズが顕在化している中で、もっと分かりやすく、工期を早く、リーズナブルなものに進化できないかと考え開発した。オプションもプラスもマイナスもすべて明らかにした」と話した。
日機装社長・甲斐敏彦氏は「当社は日本で50%以上の市場シェアを誇る血液透析装置を扱うメディカル事業を柱の一つとして展開している。深紫外線LEDの新型コロナに対する有効性は宮崎大学医学部との共同研究で実証した。10秒の照射で99.9%以上、1秒でも87.4%減少できることがイギリスの科学誌などで発表されている。今年1月に販売開始した『Aeropuer(エアロピュア)』は新型コロナに対応するために開発したものではないが、一般家庭でも求められる社会に変化したことを実感している。当初想定していた計画の数十倍の引き合いを頂いている状況」と述べた。

加藤氏(左)と甲斐氏

深紫外線LED(左)と新・UVクリーンユニットの仕組み

「スペーストラス」施工例

「スペーストラス」トラス接合イメージ図

厳しい敷地条件イメージ図
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冒頭、司会役を務めた経営企画部広報戦略グループ・横須賀直人氏は「安心で分かりやすい記者発表と質疑応答を行わせていただきます。先月はきれいな会場で、テレビ局さんにもおいでいただき、当社としては派手目な記者会見でしたが、本日はいつもの手作り風ではありますが、発表内容はなかなかの今風でありまして、私たちスタッフが心を込めて説明させていただきますので、ぜひぜひ大きく取り上げていただきたいと思います…また、皆さんのデスクの上には空間除菌消臭装置の「Aeropuer(エアロピュア)」を置かせていただきまして、確かなことは言えませんが、コロナ禍の今、もっとも安心な記者発表会ではないかと思っております」などと、いつものように軽妙洒脱な語りでもって切り出した。軽佻浮薄そのものの小生はこの言葉の意味するところを探ることで頭がいっぱいになり、前回の「ROBRA(ロブラ)」同様、盛りだくさんな内容に頭が空転するばかりだった。
「新・エアロテック-UV」は専門用語が多く、トラックは4トンと2トンの区別もつかない小生にとって「スペーストラス」の開発がもたらす意味・価値がよく分からなかった。深紫外線LEDの新型コロナに対する有効性や、トラス床根太がRC造に匹敵する性能を持つことを信じるほかない。これによって世の中がどう変わるのか、読者の皆さんの判断に委ねることにする。
それでも、マンションリフォームの新メニュー「STYLE-FORME(スタイル・フォルメ)」はよく理解できた。これは分かりやすい。間違いなく他社との価格的競争力がある。
横須賀さん、リリースは9枚、コピペするのは容易ですが、そんなことしても意味がないのでここまでとしました。御社が意図したことを伝えられたでしょうか。一部分だけ文字を大きくしました。コロナ禍での記者発表・見学会の多さは三菱地所グループが断トツ。感謝します。

記者発表会場(記者席には8畳用で6.4万円の「Aeropuer(エアロピュア)」が2人に1台、計10台置かれていた(日機装さん、LEDを照射すると右手前の人のようにウイルスが光る装置は開発できないか)
実質10か月で300戸超の驚異的売れ行き 大和ハウス「プレミスト船橋塚田」

「プレミスト船橋塚田」
大和ハウス工業が分譲中の「プレミスト船橋塚田」を見学した。東武アーバンパークライン塚田駅から徒歩3分の工場跡地で開発中の商業、小学校、保育所、戸建て、賃貸との複合大規模マンション571戸。昨年10月下旬の販売開始1年(コロナ自粛2カ月含む)で300戸超が成約・申し込み済みとなるなど驚異的な売れ行きを見せている。
物件は、東武アーバンパークライン塚田駅から徒歩3分、船橋市行田一丁目の工業地域に位置する敷地面積約20,948㎡、11階建て全571戸。現在先着順で分譲中の住戸(34戸)の専有面積は57.25~85.25㎡、価格は3,100万~5,540万円(最多価格帯4,100万円台)。全体の平均坪単価は190万円。建物は令和2年9月完成済。施工は長谷工コーポレーション。売主は同社のほか東武鉄道。販売代理は野村不動産アーバンネット。
現地は約57,456㎡のAGCテクノグラス中山事業場の跡地。総事業費約260億円を投入し、分譲マンションのほか賃貸住宅4棟262戸、戸建住宅26区画、商業施設、小学校、保育所などを2018年8月から2021年3月までに整備する。
プロジェクトは、入居者が利用する電気のほか共用部、街灯の電気なども再エネ電気のみを供給するとともに、居住街区と商業施設の施工時の工事用電源にも同電気を利用するなど国際的な「RE100」のルールにも準拠する仕様となっているのが特徴の一つ。
分譲マンションは昨年10月下旬から販売開始。新型コロナの影響で2か月間の営業活動の自粛を余儀なくされたが、これまで供給した351戸のうち295戸が成約済みで、成約予定を含めると300戸超となっている。
建物はコの字型に近く、標準階の南向きは50戸、西向きは8戸。ファサードデザインは「ダッチデザイン」を採用し、共用空間やエントランスホールはアムステルダムの街角をイメージした曲線を多用している。
ランドスケープデザインは、オリエンタルランドのグループ会社グリーンアンドアーツが担当。東西約150m、約2,700㎡の中庭を整備し、様々なイベントが行えるようステージも設置している。
住戸プランは72㎡の3LDKが中心で、主な基本性能・設備仕様は、リビング天井高2450ミリ(一部除く)、ディスポーザーなど。共用施設としてゲストルーム3室、ライブラリー、クラフトルーム、ランドリー、キッズルーム、キッチンスタジオなど。
販売事務所長で同社東京本店東京マンション事業部営業部第一課・細川智史氏は、「坪単価は駅に近いところは198万円で、北側住戸は186万円から、全体平均で190.2万円。人気の高いのは72㎡のタイプ。三井不動産レジデンシャルさんの『南船橋』(近く見学予定)など一部競合しましたが、三井さんが単価を204万円に設定してくれたお陰で、当社の物件は競合負けすることもなかった。実質10カ月で300戸超の進捗は凄い数字だと思います。売主に加わっていただいている東武鉄道産の『流山おおたかの森』も人気になっていますが、顧客は『流山』は沿線の柏や松戸、足立区、葛飾区が中心なのに対し、こちらは総武線沿線や江東区、江戸川区が多く、棲み分けもできています。小学校との複合は野村不動産さんの『日吉』がありますが、単価が全然異なるし、全体的な複合のバランスがいいのが人気の要因。コロナ禍で、市川から西側の都心より居住者の支持が増えているのも大きな特徴。戸建て26戸も完売しました」などと語った。

エントランスアプローチ

回廊の植栽

ライブラリールーム

ランドリー(靴洗い機も備えられている)
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完成した現地のエントランスを見た途端、ランドスケープデザインは「5本の樹計画」を含めた他の優れたマンションに全然引けを取らないと感じた。長谷工コーポレーションが施工した優れたランドスケープマンションの10本の指に入るのではないか。
とくに「中庭」、回廊の植栽が素晴らしい。2層吹き抜けのエントランスホールはガラス越しの中庭の緑とよく馴染んでおり、まるで絵画のようだった。
売れ行きのいいのにはいささか驚いた。坪単価190万円は決して安くはない。沿線でこれまで分譲されてきたマンションの坪単価はせいぜい170、180万円のはずで、販売状況も年間で100戸売れればいいほうだろう。それでもこの販売スピードは大規模複合の強みか。コロナ禍もマイナスにはならなかった。
モデルルームでは、76㎡のプランに約5帖大のテレワーク用スペースを提案しているのがよかった。

モデルルーム テレワークスペース
大和ハウス野球部の救世主になるか 佐久長聖-青学の164㎝左腕 飯高氏は広報担当(2020/10/19)
〝タカラの宝〟進化する高荒モデル 圧倒的な人気「レーベン検見川浜」(2020/10/9)
4LDKは最高15倍 コロナ禍で驚異的売れ行き 東武鉄道他「流山おおたかの森」(2020/8/25)
野村不 戸建てパイロット事業「船橋 森のシティ」竣工(2013/5/21)
入場者 1週間に約300人 モデルルームではなく百瀬氏&篠原氏「絵画&墨書」絆展

「絵画&墨書」絆展 打ち上げ(銀座で)
銀座アートホール(中央区銀座8丁目)で行われていたOSI (沖縄観光産業) 研究会会長で明治大学名誉教授・百瀬恵夫氏と同研究会代表・篠原勲氏が主催する「絵画&墨書」絆展が10月18日(日)、閉幕した。1週間の入場者はマンションモデルルームをはるかにしのぐ約300人に達した。
閉幕後の打ち上げで百瀬氏は、「自画自賛するのもなんだが、〝能ある鷹〟の爪を隠していた。能力はあった。篠原さんと一緒に鎌倉の教室に1年間通った。月に2回、年間24回。絵画では篠原さんは先輩だが、学ぶところはなかった。動機づけしていただき、高い会場費を折半していただいたことに感謝申し上げる。それと受付を担当していただいた薬丸さん奥山さんにも感謝申し上げる。二人がいなかったらできなかった。ありがとうございました」などといつもの〝百瀬節〟で締めくくった。
篠原氏は、「これほど大盛況だったのは人を引き付ける百瀬先生の人徳のたまもの。出品された皆さんにも感謝いたします。「絆」は糸偏に半分の半。これは先生の好きな言葉「道」に通じるもので、中島みゆきさんの〝赤い糸〟は色恋だが、われわれは白と黒…ちょっとこれは具合が悪い…純白の白い糸で結ばれている」などと、酒が入ったせいかどうかは分からないが、絆に勝手な解釈を加え、百瀬氏が作詞し、プロの山本寛之氏が作曲した「武士(もののふ)」を熱唱した。(水彩画も素晴らしいが、歌唱力は百瀬先生をはるかに凌駕し、歌手デビューも果たせるかも=記者注)
茨城県利根町の敷地が1000坪もある〝豪邸〟から奥さんと車で2時間以上かけて駆け付けたために酒は一滴も飲めなかった玉川憲志氏は、出品者を代表して「大盛会。10人ほどの仲間も驚嘆していた」とあいさつした。
◇ ◆ ◇
出品者の奥山曄光氏、薬丸順子氏の師匠であり毎日書道会総務・審査会員、創玄書道会常務理事、日展会友を務める渡部會山氏は「普段の墨書展は他流試合のようなもので、弟子を集めてやったことはない。今回は二人に無理やり出品させられた」と語ったが、まんざらでもなさそうだった。(弟子は圧倒的に女性が多いそうだが、苦労も多いようだ)
記者は、「御酒肴料」と認められた先生ののし袋を半ば強奪(中身ではない、ただの袋)するように頂いた。これはコピー&ペーストすれば何度でも使えそうだ。オークションにかけられるかもしれない。「封じ手」くらいの値はつかないか。
もう一つ。國分絮虹氏から2020年12月20日(日)~26日(土)まで銀座ギャラリー青羅」で行われる「國分絮虹 個展」の案内状と、正岡子規の高弟として高浜虚子と並び称される俳人・河東碧梧桐(1873~1937)の全集20巻を編んだご主人(昨年亡くなられた)の資料を頂いた。
資料の一つを紹介する。ご主人は「(碧梧桐)の業績を正しく理解する人はなく、一つの全集さえ編まれなかった。私は自らの使命として、この『河東碧梧桐全集(全20巻)』を提供する。日本詩歌をダメにし、日本人の感性をネムラせた教育者、既成の詩歌俳壇への大いなる警鐘として-。日本人が再び品格を取り戻せるとしたら、ここにこそ鍵があろう。(平20・4記)」(図書新聞2871号)と述べている。
小生は詩歌をほとんど読まないが、美しい大和言葉にはとても興味がある。20巻は無理だが、挑戦したい。

渡部會山氏が認めた熨斗袋の表書き
設立10周年 さくら茶屋が出版計画 クラウドファンディングで資金募集

岡本さんお勧めの地ワイン「おっぱまワイン」(2018年2月写す)
2018年に取材したNPO法人さくら茶屋の理事長・岡本溢子さんからメールが届いた。
さくら茶屋は今年10周年を迎え、その活動を一冊の本「さくら茶屋物語」としてまとめ、全国に「つながる居場所」があったらいいなぁと思っている方々に届けるためのプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングで資金を集めるとのことだった。
小生も早速、賛同し雀の涙ほどの寄付をすることにしたのだが、クラウドファンディングサイトによると、2021年1月23日までに100万円を集める目標に対して、10月17日現在、支援者は17人で支援額は14万円(達成率14%)だった。
読者の皆さんもぜひこの活動を広め、支援していただきたい。
詳細は朝日新聞のA-PORTで。
「ド素人 女子社員の赤裸々の体験」綴る 西口彩乃さん著「木のストロー」発行

発行:扶桑社
著者名:西口彩乃
判型:四六判 240ページ
定価:1540円(本体1400円+税)
発売日:2020/10/16
最初、西口さんが自ら著者となり「木のストロー」本を出版すると聞いたときは、だれかゴーストライターに依頼したアキュラホームの企業出版(ビジネス本)の類だろうと思った。世にどれほどこの種の本が出版されているか分からないが、売れるのはせいぜい数千冊、出版された端から忘れ去られるものがほとんどのはずだ。そんな無価値なものを出してどうするのだろうと心配もした。
同社が10月8日に発表したプレス・リリースには「主人公は著者である、広報担当の女子社員。建築やものづくりに縁の遠い、環境問題もド素人の本社勤務女子社員が、間伐材再利用と廃プラ問題解決のため、世界初木のストローの開発に立ち上がりました。社内の反発、失敗続きの試作品、記者会見当日の大トラブルを乗り越え、木のストローが生まれるまでの成功秘話と心の葛藤を綴っています。挫折しそうなときに、助けてくれた仲間や上司、ひどく傷つけられた一言、逆に元気づけられた言葉など、若い女性の視点で赤裸々に体験談を語る全部実話の本格ドキュメンタリー」とあったが、疑ってかかるのが記者の基本、この時点でも話半分に受け取っていた。
まあ、しかし、同社の宮沢俊哉社長が好きだし、「木のストロー」も応援したいので、本にも登場する「堀越課長」から頂いた本を読みだした。
読みだしたらもうどうにも止まらない。どうしてこんな内輪話まで〝赤裸々〟に暴露するのだろうと驚きもした。実に面白い。プレス・リリースは嘘ではなかった。
テーマは「木のストロー」だが、会社は何を目指すべきか、仕事とは何か、広報とメディアの関係、上司と部下、記者の役割などを考えるのに最適だと思う。
◇ ◆ ◇
西口さんは、同社に入社した2012年のころ、いかに「日報もまともに書けないだめっぷり」だったかを告白しているので紹介する。
「『本日の課題』は『ぼーとしない』。『気になった新聞記事』は、『明日から見ます!』という記述が数日続いている。同期はみんな、消費税や太陽光、税制など住宅に関する記事について書いていたのに、私ときたら書いた時でも、『アドベンチャーワールドでパンダが誕生』、『今日は夕方から雨が降るみたいです』という体たらくだった。
漢字もよく間違えた。言葉遣いがなっていないと怒られ、百貨店の店員さんの言葉遣いを勉強してこいと、百貨店に行かされたこともあった。営業なのにマニキュアを塗っていて、あきれた支店長は『時代はこうも変わってしまったのか』と嘆いていたそうだ」(31ページ)
「入社後早々、車で帰宅する途中、大きな事故を起こしてしまう。自損事故で幸いけが人はなく、私も奇跡的に無傷だったが、新車で買った車は即廃車。頭を打ち、救急車で病院に運ばれる騒動となった」(32ページ)
ところが、どうしたことか、車なしの営業で「約1年後、営業成績が、全営業の中で三位、私が所属する等級ではトップになった」(34ページ)とあるではないか。
その後、東京勤務に異動するが、「『ある朝出勤すると』『西口さん、本社の広報に異動してください』唐突にそう告げられた」(36ページ)
「木のストロー」に取り組むきっかけになったのは、「2018年8月、お盆休みのさなか、環境ジャーナリストの竹田有里さんら一本の電話がかかってきた…『アキュラホームで木のストローをつくれないかな? 』唐突に、世間話もなく、そう聞かれた」(12ページ)
しかし、そんな話が会社の稟議に通るはずはない。「(上司の堀越課長に)今回は絶対引き下がってほしくなかったのだが、鈴木役員の逆鱗に触れてしまった。
『何、言ってるの!うちはストローの会社じゃないでしょ!それでもやりたいと言うならストローの事業計画をつくって役員会に出しなさい!でもそんなことしている暇あるの!? 』鈴木役員の大声が聞こえてきた」(18~19ページ)
その翌日、堀越課長は鈴木役員からつくば支店に異動を命じられる。西口さんはその後、鈴木役員に直談判して許可を得るのだが…。
「木のストロー」の反響の大きさについては次のように書いている。
「(2018年)発表当日の取材は計47社。当日や翌日の新聞、ウェブニュース、ニュース番組やバラエティ番組でもたくさん紹介された。2020年9月現在までに、テレビ、ラジオが61回、新聞の一般紙で77回、専門紙は123回、ウェブメディアでは251回取り上げられていただいている」(116ページ)
そして、西口さんは「2019年は自社製造、G20での採用、横浜市との地産地消モデルなど、私にとっては、大しけの海で荒波に翻弄されるような一年だったが、ここにきて、ようやく港が見えた気がした」(208ページ)と締めくくっている。
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泣く場面もしばしば登場する。
「『約束破り』『考えられない』『信じられない』とすごい剣幕で怒鳴られ、私は言葉を返すこともできなかった。一番言われたくなかった人に言われてしまった…」(128ページ)
「A記者はずっと怒鳴っていた。私はただ、A記者の話を聞いていた。そうしてかなり長い時間が過ぎ、電話は切れた。私は、入社以来、初めて泣いた」(130~131ページ)
「控室に戻ると山本さんがいた。私の顔を見るなり、号泣し始める」(214ページ)
「私が喜びをかみしめている隣で、山本さんはまたウルウルと目を潤ませていた」(220ページ)
「このときばかりは、涙が出そうなほどうれしくて、ウキウキしながら会場に向かった」(221ページ)
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あんな芸当ができるなんて信じられないが、西口さんは趣味のチアガールについても触れている。
「チアを始めたきっかけは、(立命館)大学で3K(きたない・きつい・きけん)といわれていた土木を専攻したものの勉強には身が入らず、チアリ―ディングの3K(かわいい・きれい・キラキラ)に憧れたことだ。
チームに入ると、身長が小さい私は、トップというポジションにつくことになった。トップは宙を飛び、技を披露する。一見すると華やかだが、実際は、さまざまな技を習得しなければならず、自分が失敗すれば、チームの責任になった」(46ページ)
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実は、この本に小生も登場する。以下に紹介する。
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最後に手をあげたのは、いつもお世話になっている住宅系専門紙の年配の記者だった。
「ワクワクしてうれしくなっちゃいます。このホテルは僕が一番好きなホテルの一つで、デザインがすごく美しいと思っています」
唐突に話し始めたその記者の方は、ヒノキなどではだめなかのかという質問に続いて、記者から、導入のコストや間伐材のコストなどの質問が多かったことについて、
「みなさんコストのことばかり話されますけど、有害なものと有益なものを同じ土俵にのせて戦わせること自体、僕は間違っていると思います」
と、強い口調で語った。さらに、
「雇用の問題や森林事業の問題をみんなで考えていくべきではないでしょうか。プラスチックをやめてこういうものをどんどん使うべきだと思いますが、いかがでしょうか」
と問い、マイクを持った伊藤顧問が、一瞬、言葉に詰まった。ほかの記者の方もあっけにとられたようだったが、私はうれしかった。発表の会場で、記者の方がそんなふうに言ってくださることなど、これまでなかった。
私たちは本当にこの日のためにやってきたんだ……。
実感がわいてくる。今までの苦労がすべて報われた気がした。
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「年配の記者」とは小生のことだ。確かにこの通り質問した。少し補足すると、木造ファンの小生は、性質が異なる鉄やコンクリの土俵に木造を引きずり込んで戦わせるのに辟易している。それぞれがコストでは計れない価値を持っている。その計れない価値を見出し、記事化するのがわれわれの役割だ。
「木のストロー」が成功したのは、廃プラ・脱プラ、木造の時代、SDGsの流れに合致したからだと思う。西口さんも「ここにきて、ようやく港が見えた気がした」(208ページ)と書いているように、この事業は緒に就いたばかりだ。
アキュラホームと西口さん、ストローをつくっているシルバー人材の方々、障がい者施設の皆さん、頑張ってください。廃プラに踏み切れない企業の社長さん、そのうちに世の中から見捨てられますよ。
アキュラホーム「木のストロー」「rooms 41」に出展(2020/10/15)
世界初のカンナ削りの「木のストロー」 アキュラホーム 「Rooms40」に出展(2020/2/23)
〝木を愛する人は美しい〟 アキュラホーム1,000万本の木のストローPJ 始動(2020/1/19)

