フージャースHD 筆頭株主にオフィスサポート&シティインデックス
フージャースホールディングスは5月25日、オフィスサポート(本社:渋谷区東)とシティインデックスイレブンス(同)が連名により5月22日付で総会議決権の29.93%に相当する17,178,500株を取得し、筆頭株主になったと発表した。
従前は第9位に位置する1.19%の1,109,600株を所有していた。同社との人的、取引関係はない。
社会的弱者に襲い掛かり、ジェンダー性差をあぶりだす 新型コロナの本性
社会的弱者を叩き、ジェンダー性差をあぶりだす新型コロナの本性が見えてきた――感染者は男性のほうが女性より多いことから、男性のほうが感染しやすいなどと言われているが、これは雄と雌の生物学的な性差によるものではなく、社会的・文化的性差=ジェンダー性差を正確に映し出し、同時に身体的・社会的弱者の高齢者に襲い掛かっていることが明確になってきた。
別表は、東京都の5月23日現在の感染者5,138人を年代別・性別に見たものだ。性別では男性2,930人(57.0%):女性2,208人(43.0%)となっており、確かに男性のほうが多い。
しかし、さらに年代別・性別を詳細にみると、外形的性差とはまったく関係ないことが分かる。
外形的性差がそれほど変わらない10歳未満は男性39人(58.2%):女性28人(41.8%)とやや男性が上回っているが、10代では男性27人(37.0%):女性46人(63.0%)と逆転する。10歳未満と10代を合わせた比率は男性66人(47.1%):女性74人(52.9%)とほぼ同じだ。
これをどう読むかだが、記者は外形的性差が顕著になる10代後半の女性の感染者が多いのではないかという仮説を立てた。その外形的性差に〝乗じた〟職業的・社会的環境の反映ではないかと考えた。
この仮説は、20代の感染者比率をみるとそれほど的外れでないことを示している。つまり男性421人(46.5%):女性484人(53.5%)となっており、人口10万人あたりの罹患率でも男性は49.9人であるのに対し、女性は59.4人と大きな差がある。20代女性の罹患率は90代以上の罹患率97.1人を除けば、18階層の中でトップだ(次位は30代男性の51.6人)。
一方、30代~70代の感染者は、男性は30代512人(56.5%)、40代549人(67.5%)、50代503人(63.6%)、60代363人(65.9%)、70代305人(60.6%)と全て女性を上回っている。
この数値が〝男性のほうが女性より罹りやすい〟という論拠になっていると思われるが、これには科学的根拠はないのは明らかだ。小生は、医療・介護従事者も含め、外形的性差を〝売り〟とするいわゆる「3密」の職業に従事している女性が多く、その「3密」に吸い寄せられる男性の〝働きバチ〟の図式を描いている。
〝若いから〟〝女性だから〟という理由のみで低賃金に抑えられ、冷遇されている女性のジェンダー差別に光を当てるべきだと思う。「202030」はどうなっているのか。
80代と90代の女性比率が高いのは、人口構成からして当然だろう。罹患率でみると90代は男性が116.2人、女性が90.3人と他の年代よりはるかに高い。これも自然治癒力・再生力が低下し基礎疾患を抱える〝社会的弱者〟をコロナが襲い掛かっていることを如実に物語っている。
東京都 新型コロナ感染者 1週間の不明率56% 〝目安〟クリアできず
東京都は5月24日、新型コロナウイルス感染者が新たに14人判明し、うち9人が感染経路不明・調査中と発表した。1日当たりの感染者数は3日ぶりに2ケタとなった。1週間の感染数は50人(前週111人)で、緊急事態宣言解除要件の一つである人口10万人あたりの感染率「0.5」を下回る「0.36」となったが、もう一つの目安である感染経路不明率の移動平均値は「50%以下」を上回る「56%」となった。
現場取材は皆無 もどかしさのみ募る メディアと権力の恥部も露わに
東京都は5月23日、新型コロナウイルス感染者が新たに2人判明し、うち1人が感染経路不明・調査中と発表した。感染者はこの日を含め1週間で41人(前週128人)、経路不明者17人(同54人)となった。神奈川県など他県を含めた日曜、月曜日の数値によっては緊急事態宣言が解除され、休業要請の緩和が行われそうだ。
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小生がテレワークを始めてからもうすぐ3カ月になる。この間、飲食店で食事をしたのは1度のみで、ひたすら「3密(蜜)」を避け、「8割減」を実践した。友人・知人以外に会って話したこともない。
足腰が弱るのが心配でひたすら散歩した。それでも万歩計の数値は以前の半分か3分の1の5000~8000歩にとどまった。体重が増えるかと思ったが、増えたのは酒とタバコの量のみで体重は2~3キロ減った。
記事は、少しでも読者の皆さんに役立つよう東京都の新型コロナ感染者のオープンデータを入手して毎日書いた。リソースは年代・性別しかデータは公表されていないが、感染者は生産年齢の層が多数を占め、とくに若い女性の比率が高く、クラスターが病院・介護施設などで発生すると深刻の度合いを増すことなどが分かった。都のクラスター班の調査体制・マンパワーにも問題があることも判明した。新型コロナは、わが国の〝不平等社会〟をあぶりだし、賭けマージャンの件はメディアと権力の恥部をさらけ出した。
肝心の不動産に関する記事は、各社のニュースリリースをコピペするほかなく、本数は以前の3か月間よりはるかに増えたが、何しろ現場取材をしていないのだから、質は比較のしようもない。業界紙の記者の皆さんも記事の収集に苦労していることが伝わってきた。
コロナ収束後のことについては現段階では全然分からない。もどかしさのみが募っている。
一つだけ言えるとすれば、小生の取材フィールドである分譲市場、とくに戸建てはそれほど深刻な影響を受けないような気がしている。分譲戸建て事業を中心とする企業の今期業績予想もそんなに弱気ではない。マンションは郊外部の一次取得層向けに注目している。中古市場もそれほど落ち込まないのではないか。
東京都 新型コロナ 感染者2か月振りの少数3人 解除基準満たす
東京都の新規陽性者数モニタリング指標 感染者推移
(2)新規陽性者における接触歴等不明率
東京都は5月22日、新型コロナウイルス感染者が新たに3人判明し、うち2人が感染経路不明・調査中と発表した。1日3人というのは2カ月前の3月22日の2人に次ぐ少数。1週間の感染者は53人(前週は150人)で、経路不明者は16人(不明率30.2%)となり、緊急事態宣言解除の条件を満たしている。累計感染者数は5,136人。死者は263人。
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猖獗を極めた新型コロナウイルスが嘘のように消えた。〝ウラ―〟と歓声を上げたいところだが、まだまだ安心するのは早い。この新型コロナは巧妙だ。いつどこで再び猛威を振るうは分からない。だしぬけにわが身に襲い掛かることもありうる。ここは「新しい生活様式」に慣れることを心がけよう。
1947年6月に発表されたカミュの小説「ペスト」(新潮文庫 宮崎嶺雄訳)のエンディングは次のようにある。
「――ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり、数十年の間、家具や下着類のなかに眠りつつ生存することができ、部屋や穴倉やトランクやハンカチや反故のなかに、しんぼう強く待ち続けていて、そしておそらくはいつか、人間に不幸と教訓をもたらすために、ペストが再びその鼠どもを呼びさまし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろうということを」
多摩市グリーンライブセンターで
伊藤忠エネクス・コスモスイニシア 医療従事者向けに「MIMARU東京 赤坂」無償提供
伊藤忠エネクスとコスモスイニシアは5月22日、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化により、厳しい就業環境のなかで闘う医療従事者向けに支援活動を開始したと発表した。
東京都内の伊藤忠エネクスグループ社員が日頃から関わりのある感染症指定医療機関を含む医療機関従事者に、コスモスイニシアの運営する宿泊施設「MIMARU東京 赤坂」(https://mimaruhotels.com/ja-jp/akasaka/)を無償提供する。同施設はキッチン付きの約40㎡の客室とランドリー設備付き。
アレグ都市 2020年3月期 主力の分譲戸建て好調 経常45%増 今期業績予想は非開示
アレグ都市デザインは5月22日、売上高18,153百万円 (前期比15.5%増)、営業利益705百万円 (同26.2%増)、経常利益529百万円 (同45.7%増)、純利益355百万円 (同44.5%増)と増収増益。主力の分譲戸建てブランド「アグレシオ・シリーズ」は278棟、土地分譲は24区画。
今期業績予想は非開示。
日神グループHD 2020年3月期 経常20%減益 今期業績予想は非開示
日神グループホールディングスは5月22日、2020年3月期決算を発表。売上高821億円(前期比3.2%増)、営業利益50億円(同19.0%減)、経常利益47億円(同20.5%減)、純利益は39億円(同5.7%減)と増収減益。
分譲マンションの販売戸数は前期を上回ったが、単価の低い単身者・ディンクス向けの物件の割合が増加したため、売上高は237億円(前期比15.7%減)、セグメント利益10億円(同44.7%減)となった。期末完成在庫は200戸(前期末125戸)。
今期業績予想は非開示。
エスリード 2020年3月期 7期連続増収増益 4期連続在庫ゼロ 今期は非開示
エスリードは5月22日、2020年3月期決算を発表。売上高616億円(前期比7.8%増)、営業利益79億円(同10.9%増)、経常利益80億円(同10.5%増)、純利益50億円(同13.3%増)となり、売上高、経常利益、純利益は7期連続の増収増益。2017年3月期から2020年3月期にかけ4期連続「完成在庫ゼロ」を達成した。
今期業績予想は未定。
東京都 新型コロナ 緊急事態宣言解除の感染状況3条件 全てクリア
東京都は5月21日、新型コロナウイルス感染者が新たに11人判明したと発表した。うち9人が感染経路不明・調査中。この日を含めた1週間の感染者は59人(1日平均8.4人)で、感染経路不明・調査中は23人(不明率39.0%)となり、政府が示した緊急事態宣言解除の感染状況の目安である1日平均10人、不明比率50%以下、前週より減少の3条件とも満たした。ただ、1都3県は政府も自治体も一体として解除を検討するとしており、この日の宣言解除は行われなかった。
都はまた、これまでの報告に追加すべき陽性者58人と、削除すべき重複者6人、陰性判明者5人が判明し、差し引き47人の感染者を追加すると発表した。これにより、5月21日までの感染者は累計5,133人になった。