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「ブランズ中野富士見町パークナード」完成予想図

 東急不動産とパナソニックホームズが分譲中の「ブランズ中野富士見町パークナード」を見学した。駅から徒歩4分の全48戸。坪単価は345万円。道路を挟んで敷地東側が公園に面しており、マンション向けIoTサービス「rimoco」を全戸に搭載し、スマートスピーカーを無償で配布するのが特徴。

 物件は、東京メトロ 丸ノ内線中野富士見町駅から徒歩4分、中野区本町五丁目に位置する14階建て全48戸(事業協力者住戸4戸含む)。専有面積は53.93~70.00㎡、第1期(19戸)の価格は5,170万~7,880万円(最多価格帯5,600万円台)。坪単価345万円。竣工予定は2020年2月中旬。施工は森本組。

 現地は、近くに神田川が流れ、敷地東側の道路を挟んだ対面は本五ふれあい公園に隣接。

 建物は1フロア4戸構成で、3タイプが公園側。北東角住戸の70㎡を除き50㎡台の小家族向け。

 エアコン、床暖房、給湯設備、照明、玄関錠などをスマートフォンなどで管理できるスマートホームサービス「rimoco (リモコ)」(ファミリーネット・ジャパン提供)を全戸に搭載。「rimoco」と連動して音声操作できるスマートスピーカーを無償で配布する。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、ディスポーザー、御影石キッチンカウンター、ミストサウナなど。リビング天井高は2500ミリ。オプションだがパナソニックの新商品スピーカー付きダウンライトもつけられる。

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 スマートスピーカー「OK Google」なるものに生まれて初めてお目にかかった。話しかければ照明を点けたり消したりテレビの音を大きくしたり小さくしたりしてくれるのは知っていたが、そのもの(と呼べばだが)を見たのは初めてだった。

 もう嬉しくなって、マンションの商品企画などどうでもよくなり、想像していた子どもロボットではなく、缶詰か茶筒のような格好には面食らったが、いろいろ話しかけた。今年のパリーグのホームラン王がわが西武の山川であることも円周率を小数点以下10桁までは言えなかったが、その頭のよさに仰天した。

 「1+1は2です」「3×9は27です」「円周率は3.142」と即座に正解した。外気温、天気予報もすらすらと答え、飲食店情報も教えてくれる。記者のようないじわる爺さんの質問に対しても(顔がないのは残念だが)嫌がる様子を見せず、公平平等に接してくれる。「開けろ」「閉めろ」「止めろ」「付けよ」「上げろ」「下げろ」の判断に迷いそうな声にもきちんと答える姿勢は称賛に値する。そのかわいらしい声には怒りも蔑みもない。「あなたは頭がいいね」と褒めたら、「いえ、選択するのが得意だけです」などと謙譲する心も持ち合わせているではないか。人間を超えた存在と思えるくらいだ。

 だが、しかし、言いたくはないのだが、よくよく考えたらあなたは学習能力が決定的に欠けている。呼びかけ人の性別、年齢も判別できないし、いちいち「OK  Google」と呼び掛けないと反応できないのはまず人間社会では一人前の扱いを受けるのは難しい。せめて「グーちゃん」「お前」「あんた」くらいには反応すべきだし、「灯かりを消して」の言葉に込められている意味を忖度し、明かりを虹色に染めるとか麝香の香りを振りまくとか、深海ザメの求婚の鳴き声を流すとかくらいはしていいはずだ。

 さらにまた、夫、または妻が夜遅く帰ってきたとき、吐息のアルコール濃度を計測し、体から発散する匂いをかぎ取り、「あなた(またはお前)、酒飲んできたでしょう」「うちのシャンプーとは違うわよ」と夫婦仲を引き裂き、致命傷にもなりかねない警告の一つや二つ発する勇気が必要ではないか。

 正邪、善悪、好悪などを瞬時に判断し、善導するのがロボットの中のロボットではないのか。これではいつまでたっても、人間を超える存在にはならない。このままでは所詮大人子どもの手慰みものとしてしか評価されないのではないか。残念でならない。

 そういえば、読者の皆さんは東急不動産こそが「五感に訴える」を最初に標榜したデベロッパーであることをご存じか。同社は2013年、ビクターエンタテイメントと共同して自然界に近い音が体感できる「KooNe (クーネ)」空間を提案した。その後立ち消えになった。

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 IoT商品については、ポラスの分譲戸建て分譲「アドバンスドプレイス船橋・北習志野」でも書いた。以下、記事を引用する。

 今回のモデルハウスにはなかったが、「ヒーリング街区」「サードプレイス街区」がいい。映像も含めた音や香りなど五感に訴える工夫が住まいを変えるかもしれない。

 例えば、ひばりのような夜鷹のよがり声、ヒキガエルに似た息が詰まる夫のいびき、絶滅危惧種トキ(鬨)の雄たけび、かわいい七つの子のカラスの勝手口のきしみ、寒さに震えるキリギリスの虫の息、遠き島より流れ寄る椰子の実を胸に聞く伊良子岬の波の音、マリアナ海溝の海底に棲む深海魚の寝息、マダタスカル(いつもの誤植ではない。念のため)で発見されるかもしれぬ不死鳥の羽音、催眠と催淫がごちゃ混ぜになった麝香の香り、えも言えぬ心鎮まる可憐なドクダミとヘクソカズラのブレンド香、荒城の月の月下美人の花の蜜…そんな音や香りが自由自在に体感できる時代がやってくると考えただけでワクワクするではないか。パナソニックのスピーカ付きダウンライトはとても音がいい。「千里」で体感した。

 さらに言えば、風呂のお湯張りも結構だが、だれが風呂掃除をするのか考えたほうがいい。部屋掃除もしかり。風呂を洗い、階段を上って部屋を掃除するロボットを開発したら拍手喝采してやってもいい。

「かゆいところに手が届く」商品企画IoT搭載の戸建て ポラス「船橋・北習志野」(2018/8/30)

東急不動産「KooNe(クーネ)」空間体感 「見える化」もお願い(2013/7/2)

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「木材ストロー」(ザ・キャピトルホテル東急で)

 アキュラホームとザ・キャピトルホテル東急は12月11日、世界初の「木材ストロー」を企画・開発し、住宅展示場やホテルレストランなどに順次導入すると発表した。

 「Wood Straw Project」と名付けたもので、環境ジャーナリスト・竹田有里氏が今年7月豪雨の被災地を取材した際、適切な森林管理が行われていないことが大きな災害をもたらしていることに心を痛め、間伐材の製品化を思いつき、〝カンナ社長〟として知られるアキュラホームに話を持ち込み、自然の恵みを提供している同ホテルが賛同して商品化したもの。

 「木材ストロー」は、直径4ミリ、長さ21センチ、厚さ0.15ミリ。何度も試行錯誤を繰り返し、国産材のスギをスライスし、らせん状に仕上げることで、使用時の抵抗感をなくし、安全であることが確認されている。意匠登録申請も受理されている。

 同ホテルは来年1月16日、3階レストラン「ORIGAMI」で試験導入するのを皮切りに、順次採用していく。

 会見に臨んだ竹田氏は、「プラスチック製のストローは世界で1日1億本使われている。間伐材も放置され、森が死んでしまっている。脱プラスチックなどの環境問題や防災、持続的な森林経営の一助になればと考えている。1本1本手作りなので、障がい者の雇用にもつなげたい」と述べた。

 アキュラホーム住生活研究所所長・伊藤圭子氏は「当社は、天板に間伐材を利用した机をこれまで11,000脚以上小学校に寄贈しており、社長自らがカンナを削り、名刺や辞令に採用している。匠の心を持っている会社として協力した。1本数十円のコストがかかり、安いストローと戦えないが、環境にやさしくCO2を固定し、森林・林業再生にも寄与する付加価値を伝えたい」と話した。

 また、同ホテル総支配人・末吉孝弘氏は、「わたしたちは自然の恵みを提供するのが仕事。常に継続して何ができるかを考えている。素敵な取り組みに参画出来て嬉しい。製品は完成度の高いものに仕上がった。当ホテルは年間8万本のストローを使用しているが、順次木材ストローに切り替えていく。宿泊客の70%が海外でVIPも多い。実際に使っていただいて感動につなげたい」と語った。

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左から竹田氏、伊藤氏、末吉氏

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 脱プラスチックの動きは世界的になってきた。竹田氏の意を受けてアキュラホームと記者がもっとも好きなホテルの一つであるザ・キャピトルホテル東急が手を組んだことが何より嬉しい。拍手喝采。

 記者団からはコストの質問が多く寄せられたが、伊藤氏が「安い(プラスチックの)ストローとは戦えない」と話したように、そもそもが環境=人と生態系に有害なものと、地球環境にやさしい森林・林業の再生にもつながるものを同じ俎上に載せ論じるべきではない。

 確かに価格からしたら一般家庭への普及には時間がかかるだろうが、飲食店などが取り組もうと思えばすぐにでもできることだ。若い方は知らないだろうが、記者が小さい頃はストローといえばムギワラで出来ていた。いまもたまに飲む野菜ジュースとか牛乳以外にプラスチック製のストローを使用することはない。

 そのうちにプラスチックを使用する店が消えてなくなることを期待したい。酒や味噌の樽はスギ材だし、ワイン樽はオークなので、関係者にヒノキはダメなのかクスノキもいいのではと質問したが、ヒノキは問題があり、クスノキは香りが強すぎて使えないとのことだった。

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世界に誇れる隈研吾氏デザインの「ザ・キャピトルホテル東急」(2011/2/25

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「プレミスト山吹神楽坂」エントランスラウンジ

 大和ハウス工業が分譲中の「プレミスト山吹神楽坂」を見学した。販売開始2カ月で半数が成約・申し込み済みとなっており、好調に推移している。デザイン・機能性など商品企画が優れたマンションだ。

 物件は、東京メトロ有楽町線江戸川橋駅から徒歩4分・同東西線神坂駅から徒歩7分、新宿区山吹町の商業地域に位置する13階建て全81戸(事業協力者住戸30戸含む)。専有面積は37.42~72.69㎡、第1期1・2次(12戸)の価格は7,340万~9,890万円(最多価格帯8,500万円台)。坪単価は420万円。竣工予定は平成31年9月上旬。施工は飛島建設。

 現地は、表通りの江戸川橋通りから一歩入った商業地域で、建物の絶対高さ40mのエリアの一角。道路を挟んだ南側は絶対高さ30mの準工エリアで、さらにその先は絶対高さ20mの第2種住居地域。

 敷地は東西に長い3方道路の角地。南側は道路などの空地が11~12mあり、東側は幅員約11mの道路に接道。アプローチの公道に面した部分には高木を、住棟側には落葉低木を配し、床は石畳調とするなど周辺の景観にも配慮。共用部分には組子デザインを多用している。

 住戸は全て南向きで、角住戸の71~72㎡のタイプは6700ミリのワイドスパンで、62・66㎡も間口は6950ミリ、57㎡のコンパクトは開口部が大きく、梁型が少ないのが特徴。リビング天井高は約2450~2500ミリ、フルフラットサッシを採用し、バルコニーに奥行き最大約2.5mの木調スノコを敷き詰めることで広々と使用できるようにしている。

 このほか、基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、フィオレストーンキッチン天板、フィオレストーン天板、食洗機など。

 販売事務所長の同社東京本店マンション事業部第一事業部営業第一課・石川雄也氏は、「神楽坂周辺では10年の実績があり、前回の『プレミスト新宿山吹』84戸は坪405万円だったが1年で完売した。今回は、他社も苦戦した1億円超を設けておらず、プランなど商品企画に力を入れた。神楽坂駅と江戸川橋駅の2駅が利用できるのが評価されており、地域の特性を反映してお医者さんの申し込みが目立ち、三重や和歌山など遠方からの購入もある」と語った。

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 まず、坪単価について。モデルルームを見学する前に現地をチェックした。神楽坂駅から江戸川橋通りを歩き、路地に入り、敷地東側の道路に出て、江戸川橋駅近くにある販売事務所に向かった。

 途中で同社広報担当の方とばったり出くわした。内心では坪400万円を超えるだろうと思ったが、「わたしの単価予想。398万円だったら売れるでしょうね」と話した。念頭にあったのは三菱地所レジデンスと伊藤忠都市開発、積水ハウスの近接マンションだった。

 結果は外れたが、石川氏の話を聞き、模型・モデルルームを見て坪420万円に納得した。伊藤忠の物件もよかったが、今回の物件は専有面積を圧縮している一方で、間口を広くし、リビング・バルコニーを一体として利用できるようにし、コンパクトタイプも梁型を出にくくしている商品企画がいい。

 72㎡のモデルルームの出来栄えもよかった。担当したのはフューチャリティ・水谷雅文氏だった。「和」がコンセプトで、和紙調のデザインクロスは絵画のようで、リビング-主寝室の動線、障子壁、ホテルを思わせる小上がり付きの主寝室の提案が印象的だった。

 このままオプション通りにすれば1,000万円はかかるだろうし、お客さんはそんなにお金を掛けないのも分かってはいたが、この種のアッパーミドルが対象のモデルルームは思い切った提案をどんどん行うべきだ。玄関を入って〝素敵〟と思わせるものでないとだめだ。

その点からして、「赤坂翠嶺」もそうだったが、今回の「山吹神楽坂」も見学者を満足させる出来だった。

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モデルルーム

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 石川氏から同社の金城智杓氏の名前が出た。このプロジェクトにも関わっていると聞いた。今回の取材の本旨ではないのでここでは書かないが、添付した記事「日本橋浜町」「神楽坂」「六番町」をぜひ読んでいただきたい。

 組子について。記者は本物を採用するわけがない、フェイクだろうと思ったが、本物だった。創業59年の富山・タニハタの製品だ。これはいい。デザイン監修は南條設計室の野呂信哉氏。

〝赤坂の隠れ家〟 本物志向の大和ハウス「プレミスト赤坂翠嶺」(2018/10/19)

「地価公示日本一」六番町にフェルメールを見た 大和ハウスが億ション(2016/3/14)

後姿が美しい 大和ハウス工業「プレミスト神楽坂」(2011/11/28)

デザイン秀逸 第1期1次43戸が即日完売 伊藤忠都市・東急不「文京関口」(2018/4/7)

神楽坂の路地空間を共用部に演出 三菱地所レジ「ザ・パークハウス山吹神楽坂」(2016/10/6)

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「パークホームズ荻窪 ザ レジデンス」完成予想図(この前が公園)

 三井不動産レジデンシャルの「パークホームズ荻窪 ザ レジデンス」を見学した。JR荻窪駅から徒歩7分の第一種低層住居専用地域に位置する全30戸で、分譲開始は今秋。最終期3戸を含め残りは5戸。好調な売れ行きを見せている。

  物件は、JR・東京メトロ丸の内線荻窪駅から徒歩7分、杉並区荻窪4丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率100%)に位置する地下1階地上3階建て全30戸。専有面積は近く分譲する最終期(3戸)の専有面積は62.85~77.26㎡、価格は8,290万円台~10,800万円台。坪単価は440万円。建物は2018年7月に竣工済。施工は京王建設。

 現地は、地区計画により敷地面積の最低限度が150mと定められている閑静な戸建て住宅街の一角。敷地東側は道路を挟んで荻窪つどい公園に隣接。

 建物は建築基準法第52条3項により地階を含め4階建て。主な基本性能・設備仕様は、リビング天井高2450ミリ、食洗機、ディスポーザー、グローエ水栓、御影石キッチン・洗面天板、バックカウンター・吊戸棚、ミストサウナ、Low-Eガラスなど。

 販売担当の同社都市開発三部事業室 現地販売センター所長・日髙裕喜氏は、「中央線沿線で、駅からのこの近さの第一種低層住居専用地域に位置するマンションは過去10年に1物件しか供給事例がない。このマンションも立地に対する評価が高い。1低層の〝パークホームズ〟の供給は記憶にないくらい珍しい」と語った。

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エントランス

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 日髙氏も「記憶にない」と語ったが、記者も久々に1低層の〝パークホームズ〟を見学した。若い業界関係者の方は1低層(昔は一種住専)の〝パークホームズ〟はご存じないかもしれないが、同社は昭和50年代から60年代にかけてたくさん供給した。これがヒットした。供給物件の半数くらいは住居系立地だった。3階建てでもエレベータを設置した。ライトコートを最初に採用したのもパークホームズではなかったか。

 1低層と言えば、大阪市には1低層がないことを初めて知った。東京23区で1低層がないのは千代田区、中央区、台東区、墨田区、荒川区、江東区くらいではないか。

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 坪440万円で、全30戸のうち1億円以上が11戸。現地周辺の住環境からして売れるのも納得できるのだが、残り5戸というのがすごい。これが三井のブランド力か。

 来春には旭化成ホームズが太田黒公園に隣接した「アトラス荻窪太田黒公園」(41戸)を分譲するが、いったいいくらになるのか。

 

 

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「Landport青梅I」外観 

 野村不動産は12月7日、物流の新たなコンセプト「カテゴリーマルチ」を採用した大規模物流施設「Landport青梅I」の運用を開始し、2期棟の「Landport青梅II」(敷地面積約40,826㎡、延床面積約67,107㎡)を着工したと発表した。

 現地は、JR青梅線小作駅から徒歩約10分(圏央道青梅ICから約2.5km)、青梅市末広町2丁目に位置する敷地面積約39,391㎡(11,916.05坪)、延床面積約61,121㎡。設計・施工は錢高組。2018年11月に竣工した。日野自動車がグローバルパーツセンターとして利用する予定。

 旧東芝青梅工場跡地約3.6万坪(約119,965㎡)を3期に分割し開発するプロジェクトの1期棟で、シリーズ14棟目となる。

 カテゴリーマルチとは、利用するテナントの業種(=カテゴリー)を物件ごと、あるいはフロアごとに特定したマルチテナント型物流施設であり、一般的な汎用スペックに、ターゲットとするカテゴリー特有の機能を標準仕様として付加した施設。物流業界全体の課題として挙げられている「物流の効率化」と「労働力不足」の解決に寄与することを目指す。

 「Landport青梅II」は敷地面積約40,826㎡、延床面積約67,107㎡。鴻池運輸が利用する予定。

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空撮

 

 

 

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「シティテラス川崎鈴木町グランドシーズンズ」完成予想図

 住友不動産は12月7日、京急大師線鈴木町駅から徒歩3分の「シティテラス川崎鈴木町グランドシーズンズ」が竣工したと発表した。

 同物件は15階建て全475戸で、隣接する分譲済みの「シティテラス川崎鈴木町ガーデンズ」(257戸)と合わせ敷地面積約22,000㎡、総戸数732戸の大規模プロジェクト。

 敷地面積13,600㎡超の敷地に、周囲への圧迫感を配慮した5棟構成に加え、約1/3の公開空地に200本近くの高木を植樹、四方に緑を巡らせているのが特徴。

 2017年4月の第一期販売開始以降、第四期まで約7割が成約済み。同社は建物完成を迎え、来場は加速しているとしている。

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 京急大師線のマンションを取材したのは4年前が最後で、同社の物件も見ていないのでコピペするほかないのだが、この沿線はこの10年間で一変している。これまで500戸以上が成約済みというのも納得できる。

 10年前に分譲された東門前町駅から徒歩3分の「フォレシアム」777戸(坪単価180万円)は瞬く間に売れた。鈴木町駅圏では8年前に分譲された三井不動産レジデンシャル「パークホームズ グランファースト」303戸(坪単価175万円)はわずか4カ月で完売した。

 港町駅前の「リヴァリエ」1,394戸も2011年の分譲開始から完売まで6年要したが、レベルは高く、中古でも坪200万円を突破しているのではないか。 

街は一変するか 相鉄不動産他「グレーシアシティ川崎大師河原」(2014/9/25)

期待通りの京急・大和ハウス「Riverie(リヴァリエ)」(2011/6/3)

近年まれに見る好調な売れ行き「フォレシアム」(2008/4/28)

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岡本理事長(左)から表彰を受ける早坂氏

 マンション管理業協会は12月7日、「マンションいい話コンテスト2018(管理会社編)」の公開最終審査・表彰式を行い、251通の応募作品の中からグランプリ(10万円分商品券)に大京アステージ技術統括部企画推進課・早坂章氏の作品「マンションライフだから、伝わるもの」を選んだ。早坂氏は昨年の特別賞に続き2年連続の受賞。

 居住者から寄せられる生活音などのクレームをストレートに伝えるのではなく、掲示スタイルに工夫を凝らすなど状況に応じた「心配り」が必要と説いたことが評価された。

 このほか、準グランプリ(5万円分商品券)に大和ライフネクスト マンション事業本部事業推進部企画統括課・大塚威氏、特別賞(3万円分商品券)に同 首都圏中央支社赤坂支店・野尻和子氏、野村不動産パートナーズ東京北支店業務三課・金丸奈央氏、佳作に9氏がそれぞれ選ばれた。

 また、当日は、第2部として同協会海外研修参加者6名による「日本のマンション管理の未来像」が発表され、第3部では「マン活トレンド発表会 2018」として東京建物アメニティサポート社長・矢内良樹氏(同協会理事)&同社企画部事業企画グループ・丸山裕樹氏、大和ライフネクスト社長・石﨑順子氏(同協会副理事長)がナレッジセミナーを行った。

 同協会理事長・岡本潮氏(東急コミュニティ会長)は、「われわれは、マンション居住者の財産価値と居住価値を維持・向上させていく大きな社会的役割を担っており、中期事業計画(2018~2022年)を確実に実現する」と締め括った。

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石﨑副理事長(左)から表彰を受ける大塚氏

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 コンテストでは、受賞者が発表されるたびにアドベンチャー映画のテーマ曲のような音楽が流れ、応援団が幟やプラカードを掲げ、法被姿で声援を送るのに気が取られ、その盛り上がりに圧倒され、肝心の各氏の作品紹介やコメントはどこかにすっ飛んだ。

 早坂氏の作品はその通りだと思う。記者も賃貸を含めればマンションに40年以上住んでいる。入居者からの苦情、例えば上階の音、赤ん坊の泣き声、子どもを叱る声、風鈴の音、新聞配達の音、ハイヒールの音、ピアノの音などがうるさいなどの声が掲示板に張り出されるたびにうんざりした。人間が生活しているのだから当然ではないか、もう息をとめるしか人間を辞めるしかない、この社会は病んでいると。

 マンションデベロッパーもそうだが、管理会社は建物の維持管理だけでなく、マンション生活を楽しいものにするためにコミュニティを醸成する役割も担っている。それらに関わる活動がきちんと評価され、報酬として受け取れるようにすべきだと思う。

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応援団

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 時間はわずか20分しかなかったが、海外研修参加者6名による「日本のマンション管理の未来像」のプレゼンもよかった。

 ここで紹介する余裕はないが、6氏は今後のマンション管理に「管理者方式」を導入すべきと強調した。

 記者も同感だ。建物の老朽化と居住者の高齢化が加速度的に進み、近年は居住のみではなく商業・業務・公益機能が併設された複合型も増加していることを考えると、現行の「理事会方式」では対応しきれなくなるのは間違いない。

 「管理者方式」には利益相反という課題もあるが、実務に疎い専門家から構成され、費用もかさみそうな「第三者方式」よりははるかに実効性があるはずだ。同協会は毎月のように記者懇親会を行っているが、一度、関係者を呼んで勉強会をやってはどうか。

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「日本のマンション管理の未来像」のプレゼンを行った海外研修参加者

マンション管理協 いい話コンテスト「かわら版って、いいよ!」 高橋さんグランプリ(2018/12/4)

住友建物サービス亀谷氏が最優秀賞 管理協「いい話コンテスト2017(管理会社編)」(2017/12/14)

顧客軽視、管理者不在のマンションを変える 管理協海外研修グループの提案(2017/12/16)

「ESなくしてCSなし」マンション管理協・関副理事長(野村パートナーズ会長)(2018/12/27)

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「オーベルコート世田谷弦巻」

 大成有楽不動産販売が分譲開始した戸建て「オーベルコート世田谷弦巻」を見学した。桜新町駅から徒歩14分の全10棟。1億前後の価格に見合う上質感に溢れるどこにも負けない商品企画だ。

 物件は、東急田園都市線「桜新町」駅から徒歩14分、世田谷区弦巻1丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率100%)に位置する全10棟。第1期(7棟)の敷地面積は100.08~107.20㎡、延床面積は92.32~99.98㎡、価格は9,690万〜11,990万円。竣工は2018年9月。設計・施工は三菱地所ホーム。

 現地は閑静な住宅地。開発道路は自然石を円環状に敷き詰めた舗装仕上げ。建物は柱型、デザインウォール、ジョリパット、ボーダータイル、ゲートウォール、鋳物玄関門扉などを多用して上質感を演出している。

 住戸プランでは、全熱交換換気システム、東急セキュリティ、宅配ボックス、良水工房、フィオレストーン天板、アルミ樹脂複合窓、パナソニックの新製品スピーカー付きダウンライト、リビング・ダイニング・キッチン床暖房などを採用している。

 同社事業推進本部分譲事業室長・靜井耕史氏が「ブランド力は大手にはなかなか及ばないが、それを補うためしっかり造りこみをし、来場者の歩留まり率を高めるように気を配っている。質で勝負。最近は三菱地所ホームの施工が多いのも特徴の一つ」と話した。

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モデルハウス

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 同社の分譲戸建てを見学するのは4年前の人気になった「オーベルコート葛飾金町」(32戸)以来だった。今春には、4,600万円台平均の「オーベルコート松戸新田」25棟を(1期17棟・2期8棟)即日完売したという。

 今回はさすがに1億円前後という価格帯からして即日完売というわけにはいかないだろうが、第1期で7戸を供給したように、早期完売の手応えを感じているようだった。

 確かに、靜井氏が「質では負けない」と話したように、外観は同業他社の高額物件と比較して負けないと思った。設備仕様もそうだが、柱型、デザインウォールなどが美しい。

 同社が戸建て分譲事業を開始したのは平成6年。以降、手掛けたプロジェクトは100を超えるという。ノウハウを蓄積してきたからこそ継続できたのだろう。不動産流通会社でコンスタントに分譲戸建てを供給しているのは同社だけではないか。玉石混交の分譲戸建て市場でキラリと光る珠玉のような存在だ。

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モデルハウス

大成有楽不動産販売 分譲戸建て「葛飾金町」第1~3期 全32戸が即日完売へ(2014/12/10)

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「クレヴィアタワー大井町THE RESIDENCE」完成予想図

 伊藤忠都市開発(事業比率70%)と三菱地所レジデンス(同30%)のJVマンション「クレヴィアタワー大井町THE RESIDENCE」を見学した。駅から徒歩6分で坪単価は422万円。第1期60戸が成約済みで、まずまずの売れ行きを見せている。

 物件は、JR京浜東北線大井町駅から徒歩5分・東急大井町線大井町駅から徒歩6分、品川区大井一丁目に位置する21階建て全138戸(事業協力者住戸29戸、店舗2戸含む)。現在先着順で分譲中の住戸(15戸)の専有面積は33.00~75.02㎡、価格は4,438万~10,378万円(最多価格帯8,000万円台・9,000万円台)。坪単価は422万円。竣工予定は2020年5月末日。設計・監理はアール・アーキ、秀コーポレーション。デザイン監修はレーモンド設計事務所。施工は東急建設。

 現地は、二方接道の南西角地。8年前に分譲され人気になった「Brillia 大井町ラヴィアンタワー」に近接。

 住戸プランは1フロア6構成。4戸が角住戸。主な基本性能・設備仕様は免震構造、アウトフレーム、リビング天井高2.6m、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンキッチン・洗面天板など。

 〝nLDK〟の間取り発想ではなく、自分の生活スタイルに合わせてプランが選べる「SWITCH PLAN」を採用しているのが特徴の一つで、スライドウォールを動かし固定すれば3つのプランが実現する。

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 「SWITCH PLAN」は、最近流行りのスライドウォールに近いが、壁面を固定すれば3つのプランが生まれるというのが面白い。45㎡のプランを例にすると、リビング・ダイニングを中央で分離するとそれぞれ独立した空間が生まれ、スライドウォールをキッチンとつなげるとワークスペースとなり、スライドウォールを端に寄せるとホームパーティなどに適した広いスペースが生まれる。

 これを見て〝これはいい〟と思ったのだが、マンションギャラリー責任者の高橋祐也氏が「有償でして、費用は約700万円」が話したのにやや拍子抜けした。正直〝高い〟と思った。もう少し安くならないか。

 同社の「クレウィア池袋West」」の「HITO-TUBO(ヒトツボ)」は有償でも最高40~50万円と聞いた。

高単価エリアだからこそ生きる「HITO-TUBO(ヒトツボ)」 伊藤忠都市開発「池袋」(2018/12/5)

気になる価格設定 東京建物他「Brillia 大井町ラヴィアンタワー」(2010/10/1)

01.完成予想イメージ.jpg
「(仮称)パークウェルステイト鴨川計画」

 三井不動産レジデンシャルは12月5日、千葉県内最大規模となる鴨川市のシニア向け「(仮称)パークウェルステイト鴨川計画」を着工したと発表した。

 元気な高齢者(入居時年齢:概ね60歳以上)を入居対象とした「シニアのためのサービスレジデンス」で、同社が建物を開発したのち、三井不動産レジデンシャルウェルネスに建物を賃貸し、同社が老人福祉法に基づく有料老人ホームとして運営する。2021年秋の開業を予定している。

 建物は、太平洋を望む標高約46mの高台に立地する22 階建てトライスター形状。約2/3の住戸からは、太平洋や日本の渚百選に選ばれている前原・横渚海岸の海岸線が眺望できる。日本で初めてJCI 認証を取得した亀田総合病院をはじめとする亀田グループの医療・介護サービスと連携、自分らしく充実した日々を過ごすためのアクティビティプランも提案する。

 同計画は2019年6月開業予定の「パークウェルステイト浜田山」に続く第2号物件。

02.鴨川市内から本計画地方向を望む(建物CGを合成).jpg

 

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