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あと2日で2011311日の東日本大震災から8年目を迎える。被災太平洋岸エリア39市町村の人口減少傾向は止まらず、前年比で約13,000人、0.5%減となった。前年より人口が増加したのは仙台市、名取市、多賀城町、岩沼市の4市町のみで、前年は増加していた利府町、いわき市、相馬市も減少に転じた。

震災前と比べると、41.4%減少した女川町を筆頭に南三陸町が35.1%、広野町が27.1%、大槌町が26.5%減るなど被災地全体で約86,000人、3.3%減少となった。岩手県の被災市町村は15.0%、約42,000人減少し、県全体では津波被害だけでなく原発被害が大きかった福島県は8.3%、約167,000人が減少している。

 福島県の原発被災エリアの避難者は昨年12月現在、県外約3.3万人、県内約1万人をあわせ43,214人にのぼっている。直近の被災者の意向調査では、「戻りたい」「条件が整えば戻りたい」「戻りたいが戻れない」を合わせた人は、富岡町が33.5%、大熊町が12.5%、双葉町が11.7%、浪江町が16.8%となっており、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町の人のほぼ半数以上は「戻らない」と答えている。

東日本大震災から7年 太平洋岸エリアの人口減続く 女川町は4割減(2018/3/9

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仲井社長(丸の内北口ビル カンファレンスセンターで)

 「この1年間を振り返り自己採点すれば100点満点で100点」-積水ハウス・仲井嘉浩社長が3月8日行われた同社の2019年度経営計画説明会で語った。

 2018年度の業績は、売上高2兆1,603億円(前期比0.0%)と過去最高を更新したが、前期の受注減などが影響し、営業利益は1,892億円(同3.2%減)となった。セグメント別では、中高級路線のリフォームやエリア戦略が奏功した不動産フィー事業が伸長。都市再開発事業は「ザ・リッツ・カールトン京都」などの売却で売上高1,269億円、営業利益323億円を計上した。

 仲井氏は、「受注増を売り上げに結びつけられなかったのは反省材料」としながらも、「地域性重視から事業性重視へ断腸の思いで断行した」4月の機構改革が、「当初は戸惑いが見られたが、夏以降は浸透が進み数字に顕著に表れるようになった」と説明した。

 今期2019年度は売上高2兆3,670億円(前期比9.6%増)、営業利益2,050億円(同8.7%増)といずれも過去最高を予想する。波乱含みの情勢にある国際事業はやや保守的に予想している。

 第3フェーズと位置付ける「『わが家』を世界一幸せな場所にする」第一弾の「プラットフォームハウス」には約40分の説明時間のうち約10分を割き、図表を示しながら住宅内での急性疾患の早期発見・緊急対応により医療費、介護費、労働損失費など社会的コストを大幅に引き下げると力説。2020年春には発売すると話した。

 地面師による詐欺被害に伴う一連の人事問題については「影響は出ていない」ときっぱり答えた。

◇       ◆     ◇

 「100点満点で何点ですか」と記者から質問が飛んだとき、いくら業績が絶好調でも経営者は欲張りだろうから、自己採点すればどんなに高くても98点くらいだろうと小生は読み、〝社長、足りない2点は何ですか〟と畳みかけようと待ち構えたのだが、仲井社長が「100点」と答えたので二の句が継げなかった。

 ところが、その記者の方はESGのうちのガバナンスについて質問したのであって、100点満点は業績全てを評価したのではないことがあとで分かった。

 なるほどと理解もしたのだが、この質問はない。ESGをそれぞれバラバラにし、肝心のCAT(「Compliance」「Accountability」「Traceability」)も無視してGだけ問えば、どこの社長も100点を付けるはずだ。 

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〝幸せ(人間愛)〟のさらなる追求に期待 積水ハウスがわが国初の「幸せ」研究所(20187/27)

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プロジェクト発表会(左から3人目が吉村氏、5人目が丹治氏。TKP赤坂駅カンファレンスセンターで)

 創建は3月7日、「災害被災神社再建・地域復興プロジェクト」第二弾として、福島県浪江町の「諏訪神社」を無償で建築し、寄贈すると発表した。「福島県浪江町」に反応したのか、報道陣は、約10名の住宅関係者を含め約70名が集まった。今年最多だった東急不動産「豊洲」の42名を大幅に更新した。

 「諏訪神社」は標高約30mの高さにあり、東日本大震災のとき倒壊したが、避難場所として45名の命を救った場所であり、昔から地域住民のコミュニティの核であったことから、地域復興に役立てたいと同社が打診し、実現したもの。

 神社を建設するのは同社グループの北海道に本拠を置く「木の城たいせつ」で、宮大工の技を独自開発した一般建築の約3倍の構造耐力を持つ金物をほとんど使わない「木組み」工法を採用する。「木の城たいせつ」はこれまで約19,000棟の住宅建設の実績がある。建物は約44㎡で、今年10月末に完成予定。

 同社の復興プロジェクトは、熊本地震で被災した「白山姫神社」を昨年に建設し、寄贈したのが第一弾。

 創建・吉村孝文会長は、「約10年前のリーマンショックの年に当社は初めて25億円もの赤字を出した。そのとき、事業停止した『木の城たいせつ』の伝統工法を継続させたいと買収を考えたが、銀行に反対されたので自費で買った。『神社復興』などというと、裏に何かあると勘繰る人もいるが、私利私欲、政治的な思惑は全くない。たくさんの命を救いたいだけだ。第一弾の『熊本・白山姫神社 』でもたくさん氏子、地域の人に喜んでもらえた。今後、毎年1棟を建設し、寄贈していく」などと語った。

 福島県神社庁長 本務神社福嶋稲荷神社宮司・丹治正博氏は、「福島県は神社の多い県で、県内に305社ある神社のうち240社が地震・原発の影響を受け、浪江・双葉支部の44社が復興から取り残されたまま。30社は再建のメドすら立っていない。風前の灯火。政教分離の憲法の原則はあるが、神社は故郷と人々を結び、伝統芸能を守る役割を担っている」と話した。

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吉村氏

◇      ◆     ◇

 吉村会長に初めてお会いしたのは十数年前の東京での記者発表会場だった。どんどん基本性能が退行していく分譲戸建てを痛烈に批判されたのを聞き、高い志に感服し、すぐファンになった。その後、「若葉台」「つくば研究都市」などレベルの高い分譲地を見学している。しかし、ここ数年は同社からの声掛けがないことにかこつけて全然取材していない。

 今回、吉村会長の元気な姿を拝見し、嬉しくなった。「神社」などと聞くと、みんな腰が引けるのによくぞチャレンジされた。

 それにしても記者の数が約70名とは驚きだ。デベロッパー・ハウスメーカーの発表会動員数では、今年最多だった2月18日に東急不動産が行った「ブランズタワー豊洲」の約40人をはるかに上回った。

 これは多分に「福島県浪江町」に関することだったからだろうが、わが国の伝統的な「木組み」を理解させる宣伝効果としては抜群の力を発揮した。

 首都圏での戸建て競争は激しく、一定の地歩を築くのは容易でないが、発表会などは年に数回はやっていただきたい。でないと忘れられる。

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「白山姫神社」

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倒壊した「諏訪神社」(福島県神道青年会 提供)

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 「神宮」については今回の取材の主旨ではないので深入りしないが、諸悪の根源は、明治政府が「国家神道」を政治・宗教・教育の基本と定め、国教的制度としたことにあると記者は思う。そして、そのような時代錯誤的な考えを一部の政治家が今現在も政治的信条に掲げ、神宮もまたそれに迎合的な姿勢を取っているからこそ「風前の灯」状態に陥っているのではないかと考えている。われら賢明な庶民は神さんや仏さんが政治に利用されるのに辟易しているはずだ。

 浪江町も双葉町も今回の「諏訪神社」の再建にはアンタッチャブルの姿勢を取っているようだ。わが地元・伊勢市も今回の新元号制定に関する祭事に関わることにナーバスになっていると聞く。当然だろう。政教分離の建前は守らなければならない。神宮は政治から独立しない限り将来はないのではないか。

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創建 首都圏進出10年 初の「心伝える 感謝のつどい」約960名が参加(2014/4/29)

創建 外断熱の防音・遮音性能を生かした「AVプロジェクト」(2008/11/26)

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「広がる屋根」

 リビタとYKK APの戸建てリノベーション実証住宅「広がる屋根」を見学した。東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩13分の築37年の既存不適格中古戸建てを「HEAT20 G1」相当の性能を有する住宅にリノベーションしたものだ。実証実験を行ったあと、約1億円で分譲する予定。

 物件は、田園都市線たまプラーザ駅から徒歩13分、横浜市青葉区新石川に位置する敷地面積222.47㎡、建物面積119.43㎡。構造は木造在来2階建て。建築年月は昭和56年築(築37年)。改修竣工は平成30年12月。企画・事業主はリビタ。設計監理は納谷建築設計事務所。構造設計は高橋建築工房。施工は青木工務店。

 現地は、たまプラーザ駅からサクラの街路樹が見事な「美しが丘」を通り抜け、鷺沼駅とのほぼ中間にある戸建て住宅街。すぐ近くは高津公園。

 YKK APと2017年に協働した「ZEH改修の家」の実証プロジェクトで得た知見を盛り込んでいるのが特徴で、改修のポイントは、①エネルギーパスにより、エネルギー消費を見える化②断熱性能が改修前の約3倍(UA値:改修前1.81W/㎡・k⇒改修後0.51 W/㎡・k)③耐震等級3④外壁・屋根張り替え、窓交換、基礎補強⑤地盤保証、瑕疵保険付、リノベーション住宅推進協議会「R5住宅」取得予定⑦長期優良住宅認定(増改築)-など。

 既存建物は検査済証が発行されていたが、実測したところ高度斜線制限に抵触していることが判明し、既存不適格建物であったため、改修に当たりその部分を除却。西日を遮るために軒下を深くし、その上に大きな天然芝を敷いた屋上テラスにし、大半のサッシは樹脂窓Low-E真空トリプルガラスを採用している。

 リビタ分譲事業本部戸建事業部チーフディレクター・宇都宮惇氏は、「都心の住宅密集地では得られない環境を取り込み、この場所だからこそ楽しめる生活空間を計画しており、地元だけでなく中広域エリアに向けてもプロモーションしていきたい」と話している。

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1階

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床が格子状になっている2階居室(窓の外は天然芝)

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天然芝を敷き詰めた屋上テラス(居室とほとんどフラットでつながっている)

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 記者が見学したこの日(3月6日)午後1:30ころは、曇天ではあったが気温は高く、屋内の暖房は点けられておらず、UA値0.51の威力は確認できなかった。大きな窓も開け放たれていた。1階の窓際の温度は13.6℃、2階の居室は17℃前後だった。

 素晴らしかったのは、1階、2階とも床は無垢のオーク材なのもさることながら、2階の居室の居室3室のうち4.5畳大の1室は1階の4.5畳大の和室の真上にあり、スノコのような格子床になっていたことだ。

 居室として提案されているのが、インナーバルコニーと決定的に異なる点で、階下から空気が流れ、高さ約80センチの腰窓を開ければ天然芝の屋上テラスに抜ける工夫が施されていた。

 この上に布団を敷いて寝たらどんな気持ちになるのか、コップ1杯と言われる就寝中の発汗量はどうなるのか、快適だから汗はかかないのか、湿気は蒸発するのか、上と下がつながっているのでゴミ・モノ(スノコとスノコの隙間は2~3センチはあった)を落としたらどうなるのか、裸になったら下から丸見えになるのか、夫はともかく奥さんはやっぱり嫌がるのではないか(スカート穿いてたら大変じゃん=かみさん)、夫婦喧嘩の声やニンニクなどの匂いは筒抜けではないか…考えるだけで楽しくなった。3室全てがそのようなスノコ床だったら、みんなノーサンキューだろうが…。

 建物の南西側に設けられている屋上テラスの広さは約40㎡。草むしりは大変かもしれないが(芝生の種類によっては雑草を侵入させないものもあるが)、周辺は一戸建てなので眺望がまた素晴らしい。芝生に寝転ぶのも酒を飲むのも、子どもがいれば折り畳みプールで遊ぶのにも最適だ。

 UA値0.51の威力は、冬季の起床時(5~6時)のLDの室温16.1℃(H28の省エネ基準は14.5℃)というシミュレーションデータで示されている。

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2階居室の天井

 

 いつものように、今週号の業界紙について。昨日書いた記事の一部は削除する。頭に血が上ったものだから、馬鹿なことを書いてしまった。関係者にはお詫びいたします。

 3月4日付「週刊住宅」。完勝したのは三菱地所ホームの記事だ。これには小生も完敗。先週会見が行われた「エアロテック」の記事だけでなく、ハウジングライター・藤原利彦氏による加藤博文社長のインタビュー記事とセットになっており、お互いの記事が補強しあい、相乗効果を生んでいる。同社の名物広報マン・横須賀直人氏の「大きく扱っていただきたい」という前口上に見事に応えている。

 同紙の長谷工コーポレーションの賃貸「文京白山」の記事もいい。相場の2割増しとは驚いた。小生も高いと思い利回りを計算し、なるほどと得心もした。都心部での賃貸はこれから分譲、ホテルとも戦えることを示した。

 アスコットのコンパクトマンションの記事もあった。デザイン性の高いマンションを供給してきた会社だ。どのようなものか、小生も取材させていただこう。

 3月5日付「住宅新報」。1面トップは「MaaS(マース)」。何のことやら全く分からないのでコメントのしようがない。

 いいのは、旭化成ホームズ「アトラス品川中延」の記事。木密地域の不燃化特区事業がよくまとめられている。不満を言えば、事業性にも触れるべきだった。記事には価格のことが全く触れられておらず、最後に「123戸を分譲し(これまたいつからか書かれていない)、ほぼ販売済み」としかなっていない。これでは画竜点睛を欠く。当事者や業界関係者がもっとも気になるのはいくらで分譲したら売れるか売れないかだ。

 記事はラブレターのようなものだ。小生のラブレターに当時18の彼女は感涙し、お互いが恋に落ちた。結局は小生が病葉のように捨てられ、立ち直るのに4年かかったが…。

 もう一つ、記事には「このほど竣工」とある。リリースには「2月末に竣工する」とあるではないか。なぜリリース通りに「2月末竣工」と書かないのか。「このほど」は何の意図があるのか。あのセザールがマンションの竣工時期を延ばした(あり得ない)ことをきっかけに破綻の道を突き進んだのをご存じないか。

 不可解なのは、先週見学会が行われた、つまり今週号に掲載されていいはずの野村不動産の分譲マンション「武蔵小金井」と、東急不動産の学生レジデンス「赤羽志茂」がどこを探しても見当たらないことだ。

 いったい、これはどういうことか。「品川中延」と釣り合いがまったく取れていないではないか。記事は鮮度が命だ。来週あたりにまた「このほど」と書くのか。10月に予定されている消費増税は、3月末までに契約すれば8%で済む。4月以降だとおそらく10%になる。マンションの建物価格を4,000万円とすると、80万円の差だ。あらゆる法律行為は「このほど」では通用しない。読者と主催者を愚弄するのもいい加減にしろといいたいし、何よりもそんないい加減な記事を書いていたら自分をダメにする。記事は自分の分身でもあるはずだ。

 いや、前言は言い過ぎ。記者の皆さんはそんな意図はないはず。どうしてそのようなことが起きるのか。多分、他の領分(紙面・分野・担当)を侵さないという旧弊ではあるがそれが72年の伝統という美意識が背景にあり、外で暴風が吹き荒れようと我関せず、いや、戦々恐々かもしれないが、暗い船倉でひとり安酒に酔いしれているからだと思う。もうダッチロールから抜け出すべくダッチアカウント(上も下もなくお互い助け合う共助)すべきではないか。

 ほかの管理、賃貸、暮らしなどの紙面はよくできていると思う。同紙の読者(主に中小、地場業者)向けの取材をきちんとやっているのだろう。

 Hさんへ。貴殿は毎日が「春風」の気分だろう。ご同慶の至りだ。しかし、「賃貸は春風に乗って」はない。あのレオパレスの入居者のことを忘れたか。そして、劣悪な居住環境の住宅に住まわざるを得ない圧倒的多数の賃貸居住者のことを考えたら、そんなノー天気なことなど書けないはずだ。少なくともまだ東京には春一番は吹いていない。「風邪」など召されないように。 

 居酒屋紹介。小生は京王線なので笹塚「千歳鶴」に今度行こうと思ったが、もうない? 女将はいくつ? 飲まないのに飲んだ気分に浸る、これはフェイクではないか。酒代も底をついたか。それとも追憶の中でしか生きられなくなったか。心配だ。

 

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阿部会長(笹川記念会館で)

 優良ストック住宅推進協議会(会長:阿部俊則・積水ハウス会長)は3月4日、会員と報道陣向けのイベント「スムストックレポート2019」を開催。「スムストック」は着実に拡大しているものの、会員企業の社会的責任を果たすためにはまだまだ不十分として、スムストック住宅販売士のスキルアップと、仲介・リフォーム部門との連携を強化して、「捕捉率20%」の達成に向け「中期計画」(2018~2020年)を推進すると発表した。

 阿部会長は、「建て替え、リフォームを車の両輪として捉え、不動産流通市場の活性化に貢献する。そのためには、スムストックの①耐震性②住宅履歴③長期点検・補修制度があることの三原則と、その手法である①スムストック住宅販売士②スケルトン(50年)・インフィル(15年)で査定・販売③土地と建物価格を分離する三手法を用いていくことが重要。現状ではまだまだスムストックの認知度が低い。捕捉率20%を3年前から掲げてきたが、その策を近々まとめる。当協会が先頭を切って市場活性化の先導モデルを構築する」と語った。

◇       ◆     ◇          

 この日、阿部会長ほか何人もが「捕捉率」を口にした。捕捉率とはおおよそ次の通り。

 会員各社がこれまで販売した戸建てのストックは約370万戸あり、このうち2018年度の市場流通量は1.2万戸と推定され、会員各社グループが仲介した物件は1,800件と見込まれている。この1,800戸を12,000戸で割った数字約15%のことだ。

 スムストックが市場で認知されるためには、捕捉率をアップすることが欠かせないとして同協会は力を入れているわけだ。

 記者も、このスムストックを拡大することに大賛成だ。しかし、言うは易し行うは難し。劇的に捕捉率を引き上げるのは容易でないと考えている。

 話は横道にそれるが、2月末、三菱地所ホームが記者発表を行った。加藤博文社長らは、今後の買い換え・リフォームニーズを取り込むため、横浜みなとみらい地区で1995年以降に分譲されたマンションの55%、約3,600戸が三菱地所グループだとし、全館空調システム「エアロテック」を武器に現状の仲介での捕捉率約15%を50%に拡大するとぶち上げた。

 この15%も相当な数値だと思うが、これを50%に引き上げるなどというのは常識的には絵空事だ…だが、しかし、他社にない絶対的優位に立つ「エアロテック」を武器にすればひょっとしたら既存住宅市場に革命を起こすかもしれない…それほどの武器だと小生は思う。

 話をもとに戻す。スムストック会員10社の捕捉率は15%だ。三菱地所グループのみなとみらい地区とよく似ている。なぜ捕捉率が低いか、考えているほど伸びないか。

 スムストックの会員は旭化成ホームズ、住友林業、積水化学工業、積水ハウス、大和ハウス工業、トヨタホーム、パナソニック ホームズ、ミサワホーム、三井ホーム、ヤマダホーム(五十音順)。ハウスメーカー世界ランキングがあるかどうかは知らないが、間違いなくみんなトップレベルにランクされるはずだ。

 ところが、会員の仲介会社10社の店舗数は束になってもデベロッパー系の大手1社にかなわないのではないか。これでは勝てない。しかも、スムストック発足当時からそう思っているが、10社の足並みが揃っていない。

 さらに決定的なのは、仲介の仕事は、デベロッパーやハウスメーカーの仕事と似て非なるものであることだ。仲介会社の営業マンに「どこが建設したか販売したのかは重要ではあるが、お客さんに最適な物件を探すのが我々の仕事」と言われたときは頭がどやされた思いがした。なるほど正解だ。消費者もまた、売る側は少しでも高く売りたいと考え、買う側は安くて良質なものを買おうとする。

 スムストックには申し訳ないが、いくら優れていても、このような市場原理が貫徹されている仲介でシェアを伸ばすには、不動産仲介会社をぎゃふんと言わせる「武器」を持たないと勝てない。

 このような主旨のことを懇親会参加者のある会社専務にストレートに質問した。「お前、帰れ」と一喝された。(怒るのもまた当然)

 しかし、記者と全く同じではないが、「捕捉率」論議に一石を投じた人がいた。懇親会最後の〝お開き〟の場で登壇した積水化学工業取締役・関口俊一氏は、「わたしは今回でお役御免(担当を外れるという意味か)。捕捉率が問題になっているが、わたしはカバー率(似たようなものだと思うが)、対応率で論議すべきだと思う」と話した。

 会員各社が加入するプレハブ建築協会の顧客満足度調査では100%近い人が満足しており、友人・知人に紹介したいと考える人が過半を超える。一方で、住宅新報社の2015年調査では、一般顧客の不動産業者への「信頼度」の平均値は65.3%だ。信頼度では圧倒的に勝るのに…。阿部会長はどのような打開策を示すのか。

 「安心R住宅」についても一言。この名前に失望した。「安心」できないから「安心」を付ける-いかにもお役所的な発想だ。恥の上塗りといったら失礼か。あれほど和田勇前会長が「気の利いた言葉はないか」と言っていたではないか。登録制が始まって8団体約1,000件-多いか少ないか記者は判断材料を持たない。

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関口氏

 

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「ライオンズ鶴瀬グランフォート」完成予想図

 大京が分譲中の「ライオンズ鶴瀬グランフォート」を見学した。駅から徒歩7分の全81戸で、昨年12月から販売を行っており、これまで約半分が分譲済みと好調。商品企画はどうあるべきか、記者は何を伝えるべきかを改めて考えさせられたマンションでもある。

 物件は、東武東上線鶴瀬駅から徒歩7分、富士見市鶴馬1丁目に位置する12階建て全81戸。竣工予定は2020年3月13日。先着順(12戸)の専有面積は63.98~75.78㎡、価格は3,270万~4,190万円(最多価格帯3,500万円台)、坪単価170万円台。設計は安宅設計。施工は穴吹工務店。

 現地は、道路の拡幅工事を中心とする区画整理事業が進行中のエリアの一角。徒歩2分に公園、徒歩16分に「ららぽーと富士見」がある。

 建物は菜園スペース付きの南南西向き。主な基本性能・設備仕様はリビング天井高2400ミリ、二重床・二重天井、ダブルアウトポール、Low-Eガラス、換気機能付きドア、グリーンカーテン、御影石キッチン天板など。「いきもの共生事業所認証」を取得している。

 昨年12月から販売を開始しており、これまでに約半数が販売済み。

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クローク

◇       ◆     ◇

 この物件の存在すら知らなかった。見学取材するきっかけを与えてくれたのは先週号の「週刊住宅」だった。このマンションが3段見出しの記事として扱われており、坪単価は「170万円程度」(同社によると170万円台)で、商品企画プロジェクト「ライオンズリビングラボ」の新たな収納提案「LASSIC SPACE」(ラシックスペース)と洗面空間「SKITT&SMART」(スキット&スマート)を導入したのが好評と報じられていた。

 記者は、いま当たり前になっているキッチン、洗面室、トイレなどの収納提案の先駆けは同社だと思っている。これに新たな提案が加わったのなら見なければならないし、坪単価170万円でどの程度の設備仕様レベルが保てるのかもチェックしなければならないと考え、取材を申し込んだ。

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モデルルーム

◇      ◆     ◇

 約75㎡のモデルルーム主寝室に提案されていた「LASSIC SPACE」は〝ここまでやるか〟と思えるほどよくできていた。収納棚が自由自在に動かすことができ、小物を置けるスペース、消臭クロス、色の再現性の高いライト、姿見などがあり、デッドスペースなどほとんどない。主婦は小躍りするはずだ。

 Low-Eガラスの採用にも〝さすが大京〟と驚嘆した。坪単価170万円台の郊外物件でLow-Eを採用したマンションはあったか。まずないはずだ。同社は極力標準装備するようにしているという。そのほか、同社の〝おはこ〟パッシブデザインも盛り込まれている。

 だが、しかし、よかったのはここまで。あとは首をかしげざるを得ないものばかりだった。

 いちばん驚いたのは、リビングに床暖房が入っていなかったことだ。販売事務所の光熱費を削減するために床暖房を切っているのかとも考えたが、図面には記載がなく、同社に確認したところ「オプション」だった。

 いまのマンションで床暖房がオプションというのはほとんどないのではないか。(この日は寒かったので気が付いた。そうでなければ当たり前の床暖房などチェックしない)価格を抑える=購入者の負担を軽くするための企画であるのは分からないではないが、なんでそこまでと考え込まざるを得ない。同社は「(建設後)変えられないところを最優先した。当社は地方を含めほぼ全ての物件にLow-Eを採用している」と説明している。

 これで坪単価の安さに納得したのだが、正直、〝ライオンズ〟(記者は60年来のライオンズファン)〝グランフォート〟(これは難攻不落の城塞とでも訳するのか)のブランドが泣くと思った。かつて〝量の大京から質の大京へ〟とも書いた。あれは間違いだったのか。どこもやらないことをして、どこもやることをしない-これは正解か。皆さんも考えていただきたい。

 もうこれ以上書かない。同社に限ったことではない。マンションの質の低下は目を覆いたくなるほどひどい。同社の「リビングラボ」について書いた記事をいくつか紹介する。ぜひ読んで頂きたい。あれから10年以上が経過する。同社の商品企画担当部署には当時のメンバーはほとんどいないのではないか。

 「週刊住宅」の「鶴瀬」を書いた記者の方に。貴殿・貴女が坪単価を書かなかったらスルーしていたかも。感謝申し上げるが、いったい駅の対面で販売されているマンションの坪単価はいくらかご存じか。エリアの相場を把握していないといい記事は書けないですよ。

 こうなったらついでだ。「書かないで」と言われているが書く(本人も読まないはずだ)。ここで書くことは全てのデベロッパーの商品企画にも参考になるはずだ。

 記者は昨年の首都圏ベスト3マンションのひとつにポラス「浦和美園」を選んだ。単価はべらぼうに安いのにスペックはフル装備していた。もちろん床暖房も(Low-Eはさすがにないが)。

 しかし、引き戸がソフトクローズ機能付きでなかったのに対して(記者も見落とした)、同社の関係者は「なぜだ」と不満を漏らした。この声はマンション担当者にも伝わっているはずだ。部署間の風通しがいいから商品企画がよくなる。

 その「浦和美園」が160戸も売れているのにびっくりした。販売開始8カ月でだ。

進化する〝ライオンズ リビング ラボ〟 大京「ライオンズ宮前平ヒルズ」(2016/5/13)

パッシブとスマートを融合した大京「港北ニュータウン」完成(2015/8/21)

大京 ライオンズ リビング ラボをフル装備した「ライオンズ三鷹台」(2012/5/16)

「女性活躍」待ったなし 第三弾 大京アステージ課長代理・山岸真樹氏に聞く(2015/9/10)

大京「ライオンズ志村坂上レジデンス」浴室と和室の襖に新工夫(2011/10/27)

進化する大京「ライオンズリビングラボ」(2009/12/22)

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記者発表会場(三菱地所のレジデンスクラブラウンジで)

 三菱地所ホームは2月28日、2018年10月に発表した100㎡前後の住宅を対象とした全館空調システム「エアロテックFit(フィット)」を定額制リフォームメニューとして発売し、三菱地所ハウスネットとともに「三菱地所のレジデンスクラブラウンジみなとみらいイベントスクエア」内にリフォームと仲介の共同店舗を1月10日にリニューアルオープンしたと発表した。

 定額制リフォームは次世代省エネルギー基準以上を条件に、シニア層向け戸建てリフォームプランとして、20坪の木造住宅(2×4工法、在来工法)1階のみリフォームの場合790万円、中古戸建てを買ってリフォームする場合は、30坪の木造住宅(2×4工法、在来工法)で910万円、70㎡のマンションをスケルトンリフォームする場合1,075万円。いずれも税別、間取りや間仕切り変更は含まず。

 記者発表会の冒頭、「発表会は今年度5回目。心を込めて加藤社長以下説明しますので、大きく取り上げていただくとありがたい。加藤社長は写真写りがいいピンクのネクタイ」と同社の〝名物〟広報マン・横須賀直人氏の前口上を受けて登壇した同社加藤博文社長は「定額制は低額化・スリム化のいい流れを継続するため。共同店舗はみなとみない地区で供給されたマンションの半分以上は当社グループが供給したもの。今後発生するフォームニーズにワンストップで対応していく」と、それぞれの狙いについて語った。

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加藤社長

◇       ◆     ◇

 入浴中の死亡者数は年間2万人近くにのぼり、そのうち半数以上が高齢者で、高齢者の死因の4分の1を占め、ほとんどがヒートショックによるものだと言われている。

 研究によると、ヒートショックを起こす原因は急激な温度変化にあり、その分岐点は18℃といわれる。

 一方で、省エネ基準6地域にある東京都のZEH基準を満たすのはUA値0.6とされている。問題は、これでは冬季の洗面室、廊下、トイレ、浴室などを健康リスクの分岐点とされる18℃に保てないのではないかということだ。

 ZEHはどちらかといえば省エネルギー、CO2削減の視点が中心だ。これに健康長寿の視点を加えればもっと違った指標が提示されるはずだ。平成21年度にスタートした「長期優良住宅認定制度」も、バリアフリー性、省エネルギー性の基準はあるものの、健康長寿=健康価値の視点は欠けている。

 その点、同社のエアロテックはZEHを上回る理想的なシステムだと思うが、それでもそのよさを訴え切れていないもどかしさを感じる。

 同社がうたい文句にしている①部屋ごとに温度調節できる②花粉やカビの胞子を97%カットし、家中をクリーンな空気で満たす③エアロテックの年間冷暖房費は約54,000円節減できる④家全体を快適な温度にできる④長期10年間保証-などは健康長寿=健康価値を〝見える化〟できていないと思う。

 加藤社長は「研究は進んでいるが、健康価値を数値化するのは難しい」と語り、リフォーム担当の中島秀敏常務も「エアロテックの認知度は高くない」と話したように、家の中の温度がどこでも一緒という家にわれわれはほとんど住んだことがなく、その価値は想像するほかなく、なかなか浸透しない理由だ。(外断熱、全館床暖房もあるが)

 では、その価値をお金に換算したらいくらになるか。記者は大胆に1人50万円/年間とはじいた(加藤社長は「安すぎる」と怒るかもしれないが、お金持ちはもっと高く評価し、貧乏人はもっと低く査定するかも。価値判断は人それぞれ)。4人家族だと200万円/年間だ。同社が2017年に販売開始した「新マンションエアロテック」は250万円だ。2人家族だと2年半で償却できるし、4人家族なら1年ちょっとでおつりがくる。

 こんなことを言うと、根拠を示せと言われるが、一つヒントになるのが「眺望価値」「日照価値」だ。以前にも書いたが、マンションの眺望を価格に置き換えると坪単価にして数百万円になる。1フロアで1,000万円の差をつけた物件もあるほどだ。これからは「音」「香り」「色」など五感に響く効果も大きな価値になるはずだ。IoTは世の中を一変させる。

 同社には、これまで販売したエアロテックに住む人に詳細なアンケート・モニター調査をして、環境価値の見える化をやっていただきたい。厚労省みたいにサンプルに手を加えなくともデータを改ざんする必要もないはずだ。コンピュータは瞬時にその価値をお金に換えてくれるのではないか。

◇       ◆     ◇

 みなとみらいの共同店舗の開設について、中島常務は「1995年以降みなとみらい地区で供給されたマンションの55%、3,266戸は当社グループが供給した」と語った。記者は嫌味な質問をした。「そのうちの御社グループの仲介での捕捉率はどれだけか」と。答えは返ってこないかとも思ったら、中島常務は「15%。これを50%に引き上げるのがグループとして目指すべき方向」と即座に答えた。

 捕捉率が高いか低いかはさておくとして、この方向の数値はとてつもなく高いのではないか。どう達成するか見ものだが、前段でも書いたように「エアロテック」の価値の見える化を図れるかどうかがポイントだと思う。スケルトンリフォームの坪単価約50万円のうちエアロテックは10数万円のはずだ。とてつもなく安いと思うがどうだろう。

 もう一つ、欠かせないのはグループを上げてエアロテックのよさを住宅検討者に伝えることだが、三菱地所レジデンスのマンションや分譲戸建てへのエアロテック搭載物件は数えるほどしかないのが現状ではないか。

 加藤社長に聞いたら、「三菱地所ホームの社員の約7割はエアロテックを体験しているものの三菱地所全体はまだまだ低い」と正直に話した。

 この点については明るい兆しもある。三菱地所レジデンスは今後分譲する一定条件以上のマンションのエアロテック搭載を検討しているという。これはすぐにでも実施すべきだ。

 値段が多少高くとも販売が苦労しようとも、高付加価値の商品を供給し続けることが企業価値を上げるのは間違いない。世の中は完全にESG・SDGs経営の時代に突入した。もう戸数、売上高を競う時代ではない。

 参考になるかどうか。明豊エンタープライズは2006年、木場駅から9分の外断熱の「シェルゼ木場公園」を分譲した。坪単価は260万円だった。瞬く間に売れた。当時の〝駅近〟は210万円で苦戦していたころだ。

 吉田淳一社長にもこの記事を読んで頂きたい。気が変わるはずだ。CLTとこのエアロテックで業界、世の中を変えられると記者は信じる。

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効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)

勝負に出た 三菱地所ホーム エアロテック+フルリフォームで1,100万円(2017/10/20)

横浜ベイエリアに吹く追い風逼迫する需給関係 MMにはあと新規1千戸(2008/4/2)

人気必至明豊の外断熱「シェルゼ木場公園」東京都「環境性能表示制度」で唯一の★3つ(2006/10/3)

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「リーフィア南大沢ガーデンズ」完成予想図

 小田急不動産は3月1日、多摩ニュータウン内の大規模戸建て分譲地「リーフィア南大沢ガーデンズ」の特設サイトを開設した。

 物件は、京王相模原線多摩境駅から徒歩16分、八王子市鑓水2 丁目に位置する総開発面積5.2ha、全185区画。第1期(戸数未定)の敷地面積は171.59~208.47㎡、建物面積は94.33~113.86㎡。施工は小田急ハウジング・細田工務店。

 ①各分野の専門家の粋を集めた街づくり②充実の「3rd  Place」③敷地面積50坪超、先進の設備を全戸標準装備-などが特徴。

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 同社の戸建てはたくさん見てきた。他社の都市型戸建てと比較して相対的に敷地面積が広く、植栽が豊かなのが特徴だった。

 ここ10年くらい途絶えてしまった。検索したら〝リーフィア〟シリーズ第一弾の「栗平」と「片平」がヒットした。好調なスタートを切ったことで、案内役を買ってくれた女性がとても嬉しそうだったのを思い出した。

 モデルハウスの公開はもっと先だろうが、必ず見学してレポートしたい。京王相模原線は競合も多い。どのような商品企画になるのか。

小田急不動産の新ブランド〝リーフィア〟好調スタート(2008/7/23)

 積水ハウスは3月1日、「絹谷幸二 天空美術館」の来館者数が同日に10万人を突破したと発表した。

 絹谷氏は「個人画家の美術館として2年2カ月という早い期間で10万人に届くことは珍しいことなので、とても感謝しています。今度は20万人目の方にもお越しいただけるように、これからも美術館を盛り上げていきます」とコメントを寄せた。

 同美術館は2016年12月、芸術文化振興による社会創造を目指し、新しい芸術文化発信の拠点として梅田スカイビル タワーウエスト27階に開設。

 現在は開館2周年記念特別展示「夢見る力~空想大劇場」が開催されている(2019年6月10日まで)。絵の中に飛び込む3D映像体験やアフレスコ(壁画の古典技法)など色彩豊かな絵画・立体作品が展示されている。

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 記者は絹谷氏が若いときからのファンだが、絵を買いそびれてしまった。もう絵は買えないので、絹谷氏がデザインしたネクタイを買ってつけている。1本目はボロボロになるまでつけ、今は同じ柄の2本目だ。先生、もっと異なるデザインを増やして。同じネクタイを頻繁にはつけられない。

 

 

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