コスモスイニシア オーナー、建築家、施工、入居者と五重奏の賃貸戸建て「新座」
建築中の「CUBE17~じゅうなな~(キューブジュウナナ)」
コスモスイニシアは12月6日、コミュニティ形成支援付賃貸戸建住宅「CUBE17~じゅうなな~(キューブジュウナナ)」のメディア向け説明会・構造見学会を行なった。転貸する同社をはじめ事業主の環境開発研究所、設計の島﨑義治建築設計事務所、施工の藤島建設の思想とノウハウを結集した四重奏(カルテット)であり、入居者参加型という意味では五重奏(クインテット)のかつてない賃貸戸建てといえるかもしれない。
物件は、JR武蔵野線新座駅から徒歩12分、新座市大和田に位置する開発面積約2,400㎡、全17区画。一戸当たり土地面積117.70~163.00㎡、建物面積75.89㎡。構造は在来工法2階建て。入居開始は平成28年3月。賃料は未定だが、13万~14万円/月で検討されている。
プロジェクトは、事業主の環境開発研究所(埼玉県新座市)の「野原の中に家があるような、風通しの良い街を残したい」という思いに共感した島﨑義治建築設計事務所(東京都文京区)が基本・実施設計を行い、コーポラティブハウスとコモン付賃貸住宅などコミュニティがキーファクターの住宅を提供しているコプラス(東京都渋谷区)が監修。施工は藤島建設(埼玉県川口市)で、構造材や内外装材に国産材を採用する。
敷地内の無電柱化を図り、敷地境界柵・塀を設置しないでゆるやかに住宅をつなぎ、一戸一戸の住宅の向きを変えることでプライバシーにも配慮し、住宅の構造材には100%国産材を採用、1階床はヒノキの無垢材、天井高は約2.8mのカラマツの現しを採用するなど環境にも配慮しているのが特徴。
コスモスイニシアは8,900戸を超える賃貸運営事業の実績と、住宅分譲事業で行なっている入居者同士のコミュニティ形成支援で培ったノウハウを生かす。入居後もコミュニティサポートを行なっていく。
現地で挨拶した同社賃貸事業部事業推進部部長・塩見良二氏は、「オーナーの〝囲いのない公園の中にあるような街を作りたい〟という思いに島﨑さんが共感され、私どももマンションなどて進めているコミュニティ支援の取り組みは賃貸でも同様に重要だと共感して実現したプロジェクト」と話した。

イメージ図
模型
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これ以上ないレベルの高い賃貸住宅だろう。敷地のオーナーでもある環境開発研究所社長・奥田栄氏の〝こだわり〟がなければ、なにかにつけ(とくに心が)豊かでないと実現しないプランだ。
配布された資料によると、奥田氏は1949年生まれで、地元で300年の歴史を持つ奥田家の後継者のようだ(農地解放でどれだけの土地が残っていたのか)。東京工大大学院から同大学助手-日立製作所研究員-人間環境大教授などを経て環境開発研究所代表取締役に就任している。
基本・実施設計を担当する島﨑氏は1956年生まれ。京大大学院工学研究科を終了したあと内井昭蔵建築設計事務所勤務を経て、現在、人間環境大教授を務める。
この二人の経歴でもわかるように同じ大学で教鞭をとっていることと、コスモスイニシアのサポートが加わったことがプロジェクトの実現につながったようだ。
一つひとつは書かないが、わずか17棟しかないのに無電柱化し、敷地中央に6m幅の道路をつけ、敷地境界柵を取り払い、構造材に岩手県葛巻町の100%国産材を用い、外壁には防火下地処理を施した上でカラマツの下見板を張り、床はヒノキのフローリングとし、2.8mの天井を現しにする-こんな賃貸住宅を郊外に建てるオーナーなどいないはずだ。
敷地境界の柵を取り払った分譲戸建てとしては、横浜市住宅供給公社の定期借地権付き「十日市場」や、タカラレーベンの「大泉学園」がある。
奥田氏は配布資料にある島﨑氏との対談記事の中で次のように語っている。
「高度成長期以降、家の周りをブロック塀で囲むことが流行りだして、いまや囲いを作ることが当たり前になっている。セキュリティの面で言えばそれも当然だとは思いますが、囲いを作って守ることがむしろ犯罪の目隠しにもなりかねない。一見無防備のように感じられる囲いのない家のほうが、住民の目が届く可能性が高いですし、それが最大のセキュリティにもなるように思います」
これに対して島﨑氏は次のように述べている。
「(奥田さんの)考えは自分の考えに近かったので、深く共感しました。国木田独歩の小説『武蔵野』…その風景の面影はどこかに残したいと、新座の地に降り立った瞬間に思いました」「作り手がしっかりとした意思を持って住まう場所を創造しないと、住まい継がれるような名作は生まれない。このコミュニティを設計するにあたり、私はそんな想いを込めてイメージを具現化していきました」

奥田氏(左)と島﨑氏
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施工を担当する藤島建設は、島﨑氏によると「施工会社を選定するにあたり募集をかけたところ、手を挙げてくださったのが、国産材での住宅建設を得意とする藤島建設でした」とある。
この藤島建設については分譲戸建てを見学して改めて紹介する。
工事中の建物(天井の現し部分がよくわかる)
三菱地所レジ 「京都鴨川御所東」第1期1次26戸が即日完売
三菱地所レジデンスが12月6日抽選分譲した「ザ・パークハウス 京都鴨川御所東」第1期1次26戸が最高5倍、平均1.69倍の競争倍率で即日完売した。
登録者の年齢は30歳代が1割、40歳代が2割、50歳代が4割、その他が3割。居住地は東京都が3割、京都府が2割。これまでの問い合わせ件数は約1,700件、来場者数は約350件。
第1期1次26戸は、専有面積43.38㎡、価格4,180万~7億4,900万円(最多価格帯6,400万円台)。12月4日から6日まで登録が受け付けられていた。
マンションコミュニティ研究会 設立5周年フォーラム「豊かな未来へ」

「マンションの豊かな未来への提言」(日比谷コンベンションホールで)
マンションコミュニティ研究会(廣田信子代表)が11月14日、設立5周年記念のフォーラム「マンションの豊かな未来への提言」を開いた。
同研究会は、「人の生死に関わる場面、大きな災害時に機能するコミュニティのセーフティネットをマンションに築いていくための活動をする」のが目的で、今回は千葉大学大学院教授で日本マンション学会前会長の小林秀樹氏、全国マンション管理組合連合会(全管連)会長・山本育三氏、弁護士・篠原みち子氏、有明マンション連合自治会会長でブリリアマーレ有明理事長・星川大輔氏らがそれぞれの立場からマンションの未来について提言をおこなった。
小林氏は、マンション管理を①テリトリアリティ②ガバナンス③軽い相互扶助-の3つの観点から持続的管理とは何かを解き明かした。
山本氏は、全管連が提唱する「マンション再生法(仮称)」の概要を紹介。マンション建替え円滑化法では欠けている長寿命化の視点から持続可能な社会の構築を目指そうと訴えた。
篠原氏は、これまでのマンションの歴史と課題について触れ、マンション管理会社が管理組合のよきパートナーとして提案力を持つ重要性を説いた。
星川氏は、ほとんど住民のいなかった有明地区で初代の管理組合理事長を務めながら近隣のマンション管理組合と連携しながら地域の自治会を設立。〝日本一住みたいマンション〟にするべく活動していることを報告した。
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ここでは各氏の講話を一つひとつ紹介しないが、いずれも興味深い話ばかりだった。この4氏とコーディネーターとしてパネルディスカッションに参加した廣田氏の話題は当然マンション標準管理規約の改正にも及んだ。それぞれパネリストの声を紹介する。
小林氏 管理組合と自治会の混同を避けるべきというのは当然。役割のちがいをよく認識して客観的に説明できることが肝要。基本的には管理に必要なコミュニティ活動はやっていい。問題が生じたら篠原さんのところに駆け込めばいい(爆笑)
山本氏 あれ(改正案)をそのまま論議なしにコミュニティ条項を削除するところはないのではないか。改正案は経済合理性だけを念頭に置いており、広く合意形成を図るための十分条件ではない。区分所有法の改正も考えていい。再生法をおおいに広めていただきたい
篠原氏 改正されても今まで通りでいい。〝共有は紛争の母〟という言葉があるが、きちんと問題を整理してコミュニティも淡々とやればいい。マンションの価値は交換価値だけで計れない
星川氏 多くの管理組合はコミュニティ条項のことなど知らない。われわれはわれわれの方法でコミュニティ活動を行っていく。楽しくやろうということです(一連の活動でブリリアマーレ有明は中古市場で地域ナンバー1の評価だとか)
小林氏 千葉市は、自治会に加入したくない人を名簿から外して届け出れば管理組合を自治会として認めている
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記者は、マンションコミュニティ研究会の趣旨に賛同してこれまで何回か勉強会にも参加してきた。研究会のホームページの紹介には次のような文章がある。
「『村八分』という言葉があります。村の約束事を守らなかった家との付き合いをやめ孤立させるという、農村社会における濃いコミュニティの残酷な一面を表すものです。と同時に、どんなに仲間はずれの状況でも、二分は例外で助けるという決まりだったのです。その二分とは、お葬式と火事の時です。
現在は、周りと共同しなくても生活できる便利な社会ですが、しかし、どんなにがんばっても人は一人では生きられないし、最後の後始末も自分ではできません。
核家族が当たり前、単身者も増加し、高齢化、高齢独居も今後ますます増える状況で、マンションにも、二分のお付き合いは絶対に必要です。
現代の二分は、『孤独死を防ぐ』『大災害時の助け合い』ではないでしょうか」
誤解を恐れないで書く。「村八分」は権力者が住民を統治する手段として利用してきた側面が大きいのだろうが、住民もまたそれで自治(コミュニティ)を学んだ。地域それぞれの冠婚葬祭が独自の文化も育んできた。みんなが決めたことを守らなければ、その組織からはじき出されるのは当然だ。
その地域の住民がよしとした社会規範は住民の自決権として認めるべきで、国が関与すべきでないと考える。
マンション標準管理規約からコミュニティ条項の削除に対してどのようなパブリックコメントが寄せられるかものすごく興味がある。国交省はパブコメを「聞きおく(参考にさせていただく)」にとどめるのだろうか。
三菱地所レジ・東神開発 駅近でありながら環境もいい「船堀」 再録

「ザ・パークハウス船堀」完成予想図
三菱地所レジデンスと東神開発が売主の「ザ・パークハウス 船堀」を見学した。8月から分譲開始されており、これまでに約6割が契約済みだ。駅近でありながら住環境に恵まれ、価格もリーズナブルなマンションだ。
物件は、都営新宿線船堀駅から徒歩3分、江戸川区船堀3丁目に位置する13階建て全254戸(他に店舗4区画)の規模。専有面積は58.17~91.08㎡。坪単価は250万円台の半ば。建物の完成予定は2016年9月下旬、引渡し予定は2016年12月下旬。設計・施工・監理は木内建設。デザイン協力は三菱地所設計。
現地は三方道路に接道、建物はコの字型でバルコニーは、南東、南西向き。1階に店舗と保育所が入居する予定だ。駐車場は自走式。
住戸の商品企画は、キッチンカウンターは御影石、ユーティリティシンク、食洗機、ミストサウナ、高さ調整が可能なシャワーヘッド&スライドバーなどが標準装備。

リビングダイニング
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船堀駅圏のマンションは、3年前に野村不動産が分譲して人気になった「プラウドシティ船堀」を取材して以来だ。野村のマンションもレベルが高かったが、こちらもいいマンションだ。
坪単価はぴったりだった。野村の物件は坪220万円だったが、その後の建築費や市場の変化を考えると、250万円以下はあり得ないと思った。260万円くらいだろうと見当をつけて販売担当者に聞いたら、それより低かった。高値追求をしていないのがなにより嬉しかった。モデルルームの設備仕様レベルも間違いなく高い。マンション家計簿もまたなかなかいい。
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江戸川区について。江戸川区は23区内でもっとも緑が多い区というくらいしか知らなかったのだが、区民の平均年齢の低さ、公園面積の多さなどで23区ナンバー1なのだそうだ。
区民の平均年齢がもっとも若いのはなぜかよく分からないが、大島、東大島、西葛西には比較的新しいURの団地があるからかもしれない。
公園面積が多いのは意外な感じがしないでもないが、船堀駅圏は少し街を歩けば実感できるはずだ。
今回のマンションは、駅南口を出てゆるやかなカーブを描くインターロッキング道路・歩道に面しているのだが、ゆるやかなカーブを持たせているのは車の速度を速めない配慮だし、道路より舗道のほうが広いくらいだ。車自体もそれほど多くない。
南口にはもう一つ、「船堀グリーンロード」があるが、これもその名の通り、車道より歩道のほうがはるかに広く、四季折々の草花はもちろんクスノキ、ケヤキなどの大木がたくさん植えられている。
そのほか、子育て支援なども充実しているそうで、イメージ以上に江戸川区は住みよい街が多いのかもしれない。

浴室(細かいことだが、シャワーのスライドバーが2つ付いていることが分かるはず。三菱地所レジデンスはこれを全ての物件に標準装備している)
「富久」「目黒」に続き 60階建ての三菱地所他「西新宿」も分譲777戸が全戸完売
三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅の3社JVマンション「ザ・パークハウス西新宿タワー60」(総戸数954戸)の事業協力者住戸を除く販売住戸全777戸が完売した。新宿区内のマンションとしては、昨年、「富久クロス」(全1,222戸)の分譲住戸992戸がわずか6カ月で完売して話題となったが、それに次ぐ早期完売だ。
モデルルーム事前案内会を開始したのは2014年10月で、販売開始は2015年2月。これまで約3,500件の来場者を集めた。
契約者の特性は、年齢が40歳代(30%)、50歳代(25%)、30歳代(20%)、居住地は最多が新宿区の15%で、23区内中心に幅広いエリアからの購入が目立っている。
物件は、都営大江戸線西新宿五丁目駅から徒歩7分他、新宿区西新宿5丁目に位置する60階建て。専有面積は33.90~156.99㎡、価格は3,198万~3億5,000万円(最多価格帯6,100万円台)。施工はフジタ。デザイン監修は三菱地所設計。竣工予定は2017年7月下旬。60階建てはわが国最高階数マンション。
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東京建物他の「目黒」が早期完売したのにも驚いたが、今回の「西新宿」が1年もたたずに完売するとは夢にも思わなかった。
坪単価は最終的にどうなったかは分からないが、350万円はしていないはずだ。他の都心エリアと比べ割安感はあるものの、現在の街並みから判断して妥当な単価だろうと思う。最高階数60階建ては訴求力があるとは思っていなかった。
街の将来性をどうアピールするかがプロジェクトの成否のカギを握っていると考えていた。購入検討者や契約者、地権者を巻き込んだワークショップをこれまで6回開催し、コミュニティ支援の取り組みを行ってきたのも評価されたのだろう。
それにしても、どうして都心のマンションがこれほど売れるのか。ファミリー層もDINKSも熟年層も住むのなら価格が安く、その分居住面積が確保できて、緑が豊富な準都心・郊外のほうがはるかにいいと思う…かくいう記者もお金があったら都心に住みたいのだが…。
ポラス中央住宅 「坪庭」と「玄関」を一体化 学生コンペ作品を実物件化

「MIRAI’s 三郷中央nextstage『絆ぐ街。(ツナグマチ)』」
ポラスグループの中央住宅は12月3日、「玄関の新しいかたちを考える」をテーマにした分譲戸建て「MIRAI’s 三郷中央nextstage『絆ぐ街。(ツナグマチ)』」のモデルハウス見学会を行った。
同社が2014年に開催した「学生・建築デザインコンペティション」に応募があった全458作品の中から東京工業大学大学院・児玉理文氏(25)の作品「斜め玄関の家」を選び商品化したもので、従来の分譲戸建てにはない斬新なデザインが特徴だ。
物件は、つくばエクスプレス三郷中央駅から徒歩9分、三郷市中央4丁目に位置する全10棟。土地面積は133.05~168.02㎡、建物面積は99.78~110.13㎡、価格は3,880万~5,180万円。構造は在来工法2階建て。引き渡し予定は2016年6月。11月13日から分譲を開始しており、これまでに8棟が成約済み。
見学会に出席した児玉氏は、「提案は平屋建てで、実家で平屋に住んだことがあるのもヒントにした。『玄関』といっても、家の奥行きとか居心地などなかなか言葉では表現しきれないところがあるが、このように実物件化していただき、世の中に発信することができたばかりか、実際に住んでいただけるのがとても嬉しい」と喜びを語った。茨城県出身で独身。
商品企画・設計担当の中央住宅 戸建分譲設計本部 営業企画設計一課 参事・鈴木往道氏は、「分譲戸建てには土地の制限があり、玄関を広くすれば他にしわ寄せがでるのでそのバランスをどうするかで苦心したが、児玉さんのコンセプトを極力生かした。このような和モダンが商品として評価されるか不安もあったが、売れ行きも好調で、プロジェクトとしては成功した」と話した。
また、「学生・建築デザインコンペティション」の責任者、ポラス人事部 部長・石田茂氏は、「就職戦線は売り手市場。同業との競合も激しく人材を確保するのが難しくなっている今、学生さんに新しいメッセージを発信する目的でデザインコンペを行った。応募作品の中から実物件化する意図は当初からあった。今後も継続して行っていく」と、継続して実物件化していく意向を示した。

喜びを語る児玉氏
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モデルハウスはよくできている。コンセプトの「玄関」「坪庭」の提案が斬新だ。西側のデザイン格子に面した部分に外部吹き抜けの坪庭が配されており、エントランスと坪庭が一体となった空間を演出しているのが特徴だ。「前庭」とも呼べるものだ。
西から入る光と風を縦繁障子越しにイグサ畳を採用した和室に取り込み、さらにリビングから南側の窓に抜けるように工夫されている。
1階リビングの床や階段はタモ材、壁は珪藻土の塗り壁「寂び土」、引き戸は高さ2.4m、階段ステップは16段、キッチンカウンターはナラ、メイプル材などが採用されている。
使用されている家具や照明その他のインテリアも分譲価格に含まれているので10棟の中で一番高い5,180万円だが、その価値は十分あると見た。

左の格子戸付き玄関・エントランスと一体となった坪庭

和室から見た坪庭(縦繁障子とその奥の坪庭が見える)

外観デザイン(格子戸の玄関が印象的)
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驚いたのは同社のこれまでの三郷中央駅圏での分譲実績だ。2013年の第1次から今回の第11次まで201棟を供給しており、実に193戸を成約しているというのだ。今後も来年10月の第16次までトータルで293戸を供給するという。
三郷中央駅圏ではこれまで多くのマンションが供給されている。都心へのアクセスが比較的よく、総じて価格が安いことなどから売れ行きも好調だ。
しかし、商業施設の集積がいま一つで、駅周辺でも空き地が目立つ。戸建て分譲は容易でないと考えていたが、同社がこれほど多くの戸建てを供給し、売れ行きもいいというのは初めて知った。
なぜ売れるか。答えは簡単だ。埼玉県に限って言えば、劣悪な分譲戸建てが多すぎることにも一因はあるのだろうが、同社の商品企画は群を抜いているからだ。(外観デザインについてはもっと垢抜けたものにしてはと思うが、現に売れているのだから記者がいうべきことでないのかもしれない)
大和ハウス 創業60周年記念「Daiwa Sakura Aid コンサート」12/21
大和ハウス工業は12月21日(月)、創業60周年記念「Daiwa Sakura Aid コンサート」を東京新国立劇場 中劇場で行う。同社は社会貢献活動の一環として2008年から「吉野山の桜を保全する活動」を行っており、今回もその一つ。収益の一部は桜の保全活動に充てられる。詳細は次の通り。
〈公演日〉2015年12月21日(月)18:00開場 18:30開演
〈出 演〉KAN / K / ジュスカ・グランペール(opening act)
〈ゲスト〉佐藤竹善
〈会 場〉東京新国立劇場 中劇場
〈入場料〉前売り5400円(全席指定、未就学児童入場不可)
〈主 催〉大和ハウス工業株式会社
〈後 援〉TOKYO FM / 奈良県吉野町
三菱地所グループ 「マンション家計簿」が地球温暖化防止活動環境大臣賞

平口環境副大臣(左)から表彰を受ける三菱地所レジデンス興野敦郎副社長
三菱地所レジデンスと三菱地所グループ会社のメックecoライフの低炭素社会に向けた新築マンションの環境配慮の取り組み「soleco」と「マンション家計簿」が、環境省の「平成27年度 地球温暖化防止活動環境大臣賞」を受賞し、12月2日、表彰を受けた。
同表彰は、環境省が平成10年度から行っているもので、地球温暖化対策を推進するための一環として、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人や団体の活動を顕彰するもの。
表彰部門は①技術開発・製品化部門②対策技術先進導入部門③対策活動実績・普及部門④環境教育活動部門⑤国際貢献部門-の5つで、平成27年度は173の応募に対して36件が受賞した。
表彰式に参加した平口洋・環境副大臣は「わが国は13年度比で温暖化ガス排出量を2030年までに26%削減、2080年までに80%削減する目標を掲げている。長期にわたって大幅に削減する取り組みが必要で、国や地方自治体、民間企業、NPOはもちろん、国民一人ひとりができることを実践しなければならない。低炭素社会の構築のためみなさんは模範的な取り組みをされている」と祝辞を述べた。
「soleco」は高圧一括受電と太陽光発電を組み合わせたハードの取り組みで、「マンション家計簿」は住戸ごとの冷暖房費、ガス、上下水道、家電の電気代、マンションの管理費やその他の費用を見える化したもので、マンション販売現場で累計60,000部を配布したことなどが評価された。
授賞式に臨んだ三菱地所レジデンス経営企画部長・唐澤眞二氏は、「地道に取り組んできたことが評価されて大変うれしい」と話した。
同表彰で三菱地所グループが受賞するのは平成16年度に続き2度目。ハウスメーカーではスウェーデンハウス、旭化成ホームズ(2度)、一条工務店、積水ハウス(2度)、東急ホームズ、大和ハウス工業(2度)などが受賞している。

全受章者
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同社が「マンション家計簿」を全マンション購入検討者に配布を開始した2013年だった。
そのとき、記者は「ガソリンから上下水道、生ごみ、食品、酒・たばこ、耐久消費財、旅行・レジャー、医療、交通移動手段などすべての消費財・サービスも含めてCO2の排出量を提供できるようにし、低炭素社会を構築すべきだ」と書いた。当時の「マンション家計簿」には上下水道代やガソリン代は含まれていなかったはずだ。
ところが、昨年だったか、マンションの販売現場でもらった「マンション家計簿」には上下水道代、マンション管理費、ガソリン代なども加わっており、その進化ぶりに驚いた。今年の「グッドデザイン賞ベスト100」に選ばれたのもうなずける。
具体的な取り組みでは複層ガラス、節水型便器、エコジョーズ、食洗機(これは一部オプションかもしれないが)などは標準装備しているのではないか。
今後の課題はやはり生ごみやその他のゴミ、耐久消費財、医療などのサービスを含めたCO2削減の見える化の取り組みだろうと思う。さらに言えば〝三菱地所のマンションを買ったら家計支出が減った、家事労働が少なくなった、みんな健康になった…〟というデータを公表してほしい。

メックecoライフ・平野一博常務(左)と唐澤氏
モリモト「文京本郷台」 デザインは「本郷弓町」と同じ今井氏&鬼倉氏

「ディアナコート文京本郷台」完成予想図
モリモトが近く分譲開始する「ディアナコート文京本郷台」を見学した。デザイン監修がアーキサイトメビウス、インテリアデザインがリエゾン・鬼倉めぐみ氏でで、昨年分譲して人気になった「ディアナコート本郷弓町」と同じだ。文京区では久々の100戸超で、湯島天神がすぐ近くという立地も人気を呼びそうだ。
物件は、東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩2分、都営大江戸線本郷三丁目駅から徒歩8分、文京区湯島3丁目に位置する16階建て全127戸。専有面積は33.91~105.46㎡、価格は未定だが、坪単価は430万円くらいになる模様。竣工予定は平成29年9月下旬。設計・監理はIAO竹田設計。デザイン監修はアーキサイトメビウス・今井敦氏。施工はフジタ。
現地は、湯島天満宮のすぐ裏手。なだらかな南下がりの高台立地。建物の外観は、基壇部に天然石を張り巡らし、それより上は白を基調にしたタイル張り、上層の2層はガラス素材を採用。全体的には白と黒のコントラストが美しいマンションだ。
住戸は南向きと北向きで、33~55㎡以下のコンパクトタイプが30%あるのが特徴。
モデルルームの仕様レベルが高く、55㎡以上の住戸は床・建具・面材は全て無垢・突板仕上げ。キッチン・洗面、浴室のカウンタートップは天然御影石。サッシは2.3mのハイサッシ、天井高は14階までは2450ミリだが、15階・16階は2650ミリ。
販売担当者は、「嬉しい悲鳴ですが、この前の土曜、日曜は10:00から、13:30分から、16:30から、19:00からモデルルーム来場者の対応に追われ、1組2時間として8時間くらい話しっぱなし。声が出ない」と話していた。
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販売事務所は「ディアナコート本郷弓町」と一緒だった。入った途端、あのふかふかのジュータンと天然大理石の壁、カウンターに迎え入れられて、お金持ちになったような気分が再びよみがえった。同社のこれまでの販売事務所設営では間違いなくトップだ。
モデルルームも抜群の出来だ。きりりとしたデザインが美しく、温かみのあるチェリーの面材が落ち着きを与えてくれる。照明などにたくさん用いられているバカラが全然嫌味ではない。品格がある…と言ってしまえばそれまでなのだが、いったい全体「品格」「品性」とは何かを具体的に表現するのは極めて難しい。実際を見ていただく以外ない。
坪単価はどうか。担当者にいきなり「坪430万円でどうか」と聞いたら、「まだ正式には決まっていませんが、そんなところに落ち着きそうです」とのことだった。また、別の担当者に聞いたら、「上層階の2層はかなり高くなるので全体では430万円くらいですが、コンパクトタイプは抑え目になるはず」と話した。
唯一の難点と言えば、道路を挟んだ目の前にラブホテルがあることだ。外観はよくある歓楽街のそれではなく、落ち着いた雰囲気があるのは救いか。
東建 プレスリリース 「目黒」の〝億住戸が過去最多〟に「定借除く」追加
東京建物は12月1日、先に発表した「Brillia Towers 目黒」の全戸完売プレスリリースの「1億円以上住戸は365戸となり、これまで販売されたマンションのうち最多戸数」の文言のデータを裏付ける注釈「1993年以降に販売された一都三県の物件として最多(2015年10月有限会社MRC調べ)」を、「1993年以降に販売された一都三県の物件(定期借地権付分譲マンションを除く)として最多(2015年10月有限会社MRC調べ)」に変更した。
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記者は11月26日付の記事「億住戸がもっとも多いのは『目黒』ではなく『広尾ガーデンフォレスト』ではないか」で、「事実は事実として正確を期したい。…『分譲マンション』から定期借地権付きを除くかどうかは見解が異なるかもしれないが、記者は定借も『分譲 マンション』だと解釈している」と書いた。
今回、同社が裏付け注釈に「(定期借地権付分譲マンションを除く)」を加えたのは正確を期すためのようだ。納得がいく変更だ。

