RBA OFFICIAL
 

 国土交通省は12月20日、来年度の組織・定員決定概要を発表。大規模自然災害に対応するため地方整備局・北海道開発局の人員を前年度の415人から679人に増員するほか、防災・減殺対策や社会資本の老朽化対策、海上保安体制の強化、持続可能な地域社会の形成や基盤強化など1,545人を新規増員する。一方で、定員合理化などで1,358人を減らす。

 また、土地問題への対応強化、不動産流通の適正化のための体制を整備し、「土地・建設産業局」の局名を「不動産・建設産業局(仮称)」に変更する。

◇       ◆     ◇

 「土地・建設産業局」の名称に違和感を抱いていた記者は変更には大賛成。そもそも「・(ナカグロ)」は同じ概念を持つ言葉を並列して表現するときに用いる「ヤクもの」で、「土地」と「建設産業」を並列するのもしっくりこないし、「土地」は「土地業」なのか「土地局」なのか紛らわしい。業界関係者が呼ぶ「ドケンキョク」は「土建(屋)」を連想させるのでいやだった。

 「不動産・建設産業局(仮称)」は「不動産業」と「建設産業」を並列した言葉であることがすぐわかるのでいい。しかし、略称はどうするのか。「フケンキョク」と呼ぶわけにはいかないだろう。局名は現段階で仮称なので、公募でもしたらいいのではないか。

カテゴリ: 2019年度

住品ピル④.jpg
住宅品質保証 本社屋ビル 完成予想図

 ポラスグループの住宅の引渡し前の品質検査、定期巡回サービスによるアフターメンテナンス業務、地盤調査などの事業を手掛ける住宅品質保証は12月20日、木造住宅などに使われる一般流通材と住宅用プレカット加工機の利用によるオリジナル構造部材「合せ柱」、「重ね梁」とCLT耐力壁を使用した木質構造による3階建て本社屋構造見学会を行った。

 本社屋は、越谷市越谷一丁目、敷地面積約895㎡、3階建て延べ床面積約1,729㎡。準耐火構造木質構造建築物(ポラスオリジナル合わせ柱・重ね梁・CLT耐力壁)。設計はポラテック。施工期間は2019年8月20日~2020年3月7日。総工事費は約6億円(土地代除く)。階高は約4m。

 組み立て部材は、一般流通材を住宅用プレカット加工機により加工した部材を使用するため工期や手間を省き、部材の長さを6m以下に抑えたため搬入路の狭い土地での建築を可能にしたほか、合わせ柱は住宅用の柱(105角)を9本束ねることでコストを抑え、もえしろ設計による現しも合わせ柱1本で可能とした。

 6m以下の部材を組み合わせて構成される重ね梁は、住宅用の梁部材を重ねて繋ぎ合わせることで、H=480~1200ミリの最大16mまで実現した。

 CLTは3層4プライを利用し、置くだけで施工完了とするなど施工の省力化を図り、同時にW1~4mの4種類のCLTと接合金物を効率的に配置することでコストの削減を図っている。

 完成後は約200名が勤務し、フリーアドレス、ペーパーレス化、データのデジタル化、AI活用などを進め、無駄を省くなどして生産性を上げる。床は木製フローリング仕上げとなる。

IMG_5380.jpg

IMG_5390.jpg

IMG_5396.jpg
工事中の現場

◇       ◆     ◇

 せっかく構造見学会をしてもらったのに、構造や施工のことはさっぱりわからないので、上段のようなコピー&ペーストの記事になってしまった。

 CLTの部材はこれまで見てきたものと違い薄いものが使用されていたが、これは床材としては利用せず、耐力壁のみに採用し、合わせ柱や重ね梁との効率的な配置、効果的な金物と組み合わせることで省力化、コスト削減を図ったためのようだ。

 もっとも関心がある素人でも木でできた建築物であることが分かる現しについては、カーテンウォール越しに合わせ柱やCLT耐力壁が見えるように設計され、道路に面した建物の角を中心にシンメトリーとすることで美しい外観にしたという。

 コストについては、事務所ビルの建築費が分からないので総工事費6億円(単純計算で坪115万円)が高いのか安いのか分からない。ただ、同社関係者も話したように木造建築物のよさは他にもたくさんある。そのよさを数値化できるようにならないか。

IMG_5398.jpg
ポラテック本社ビル「ウッドスクェア」

さすが三井不動産 わが国初の本物の木造〝杉乃木〟ホテル「神宮外苑」に誕生(2019/11/13)

〝オールポラス〟の木造建築物先導モデル「ポラス建築技術訓練校」が竣工(2016/4/15)

ポラスグループ 国内最大 木質ハイブリッド構造の本社ビル完成(2012/2/22)

カテゴリ: 2019年度

 韓国市場の減速響く-日本政府観光局が発表した2019年11月の訪日外客数は、前年同月比0.4%減の244万人で、2か月連続で前年同月を下回った。韓国からの訪日客が前年同月比65.1%減の20.5万人と激減したのが響いた。韓国市場を除く19市場では11月としては過去最高を記録。特に中国を中心とする東南アジア市場は前年同月比2ケタの伸びを見せている。

 1~11月のトータルでは約2,936万人で、前年同期比2.8%の増加。

10月の訪日客は前年同月比5.5%減の250万人 韓国が激減/韓国への出国も減少へ(2019/11/21)

カテゴリ: 2019年度

 191218_pokemonroom_01.jpg
ポケモンルーム

コスモスイニシアは1218日、ポケモンとコラボレーションし、東京・京都の「APARTMENT HOTEL MIMARU5施設に用意した「ポケモンルーム」の1224() からのチェックイン予約受付を開始したと発表した。

ポケモンルームでは、ダイニングスペース、ベッドスペースにモンスターボールをデザインモチーフとした壁紙を設え、巨大なカビゴンのぬいぐるみを用意。客室内のキッチンにはオリジナルデザインのカトラリー(お皿・マグカップ)も備え、ポケモンルームでの滞在が楽しめる。

予約サイトはhttps://pokemon.mimaruhotels.com/ja-jp

       ◆     ◇

 記者は「ポケモン」なるものをよく知らない。子どもが夢中になったのだろうが、家事労働に追われた〝主夫〟には観る余裕など全くなかったからだ。

 なので、いったいこの「ポケモンルーム」を紹介する価値があるのかどうかも分からないのだが、「MIMARU」を応援したいし、ポケモンの石原恒和社長は同窓の三重・伊勢高校の出身者であることを知っていたので紹介する。

 そういえば、あの、増田セバスチャン氏がコーディネートした「MIMARU東京赤坂」の豪華絢爛の部屋はどうなったのか。

ハレルヤ! 増田セバスチャン監修〝ハレ〟を演出したホテル一泊2020円 本日受付(2019/11/14

カテゴリ: 2019年度

 2.外観(多摩川沿い-昼).jpg
「羽田エアポートガーデン」完成予想図

 住友不動産は12月10日、大田区羽田空港2丁目の羽田空港第2ゾーン地区約4.3haで開発を進めてきた羽田空港直結複合開発プロジェクトの街区名称を「羽田エアポートガーデン」とし、来春に開業すると発表した。

 空港敷地内ホテルの室数としては日本最大の1,717室(ラグジュアリー160室、ハイグレード1,557室)のエアポートホテルを核とし、国際交流機能強化のための羽田空港最大MICE対応の約2,400㎡イベントホール・会議室、都市観光に資する富士山・飛行機を望む約2,000㎡の展望天然温泉、地方都市・観光地へのルートも確保した15停留所のバスターミナル、約90店舗の商業施設などからなる。

 また、周辺エリアの開発(HANEDA INNOVATION CITYやキングスカイフロントなどとの連携も進めていく。

 事業は、羽田空港24時間国際拠点空港化に伴う多様な宿泊機能、国際交流機能や都市観光に資する機能を整備する事業として2016年に公募によって同社が選定された。土地は国土交通省から50年間の定期借地権付きとして借り受ける。エリア一体は2018年3月に国家戦略特別区域 区域計画として認定されている。

 ホテルの運営を担当する住友不動産ヴィラフォンテーヌは、今回のホテル計画により先に発表した「有明ガーデン」(749室)と合わせ2,466室が追加され、現在運営している2,762室から倍増することに伴い、「羽田エアポートガーデン」のうち160室のホテルについては最上級ブランド「ヴィラフォンテーヌ プレミア」と名付け、もう一つのハイグレード1,557室を含む5店舗(3,165室)を「ヴィラフォンテーヌ グランド」とすると発表した。

 客室面積は、「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港」が33~173㎡、「ヴィラフォンテーヌ グランド羽田空港」が18~42㎡。「グランド羽田空港」のルームチャージは2万円前後になる模様。同社が連携するとした天空橋駅直結の「羽田空港跡地第一ゾーン整備事業(第一期事業)」の「HANEDA INNOVATION CITY」(開発面積約5.9ha)では、鹿島建設、大和ハウス工業、京浜急行電鉄、日本空港ビルデング、空港施設、東日本旅客鉄道、東京モノレール、野村不動産パートナーズ、富士フイルムの9社が設立した「羽田みらい開発」によって延べ床面積13万㎡超の複合施設が整備されている。

 また、対岸の川崎市川崎区殿町地区の約40haでは川崎市が中心となって「殿町国際戦略拠点Kawasaki INnovation Gateway」の複合開発が進められている。

7.「ヴィラフォンテーヌ プレミア」_ロビー.jpg
「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港」ロビー

12.温泉_露天風呂・富士山(人あり).jpg
露天風呂

17.グランドホワイエ.jpg
グランドホワイエ

◇       ◆     ◇

 凄い計画なのだろう。この日の発表会にはマンション見学会の数倍の約90人もの報道陣が駆け付けた。

 しかし、海の藻屑と消える無様な死に方はしたくないので、記者は飛行機は大嫌いで、そのすごさが皆目分からない。これまで乗ったのは国内線が6~7回、国際線は中国とモンゴルのみでそれぞれ5回くらい。いつも離着陸のときは汗びっしょりになる(もちろん冷や汗)。極寒のモンゴルのときは外に出たのはほんの数秒だけだったのに一瞬にして下着が凍った。

 馬鹿だったのは大分に行くとき。ホテルと一緒だと思って離陸間際にチェックインしたら搭乗を拒否された。飛行機は不便だ。

 一度だけ成田駅に近い高くも安くもないホテル前泊したことがある。死出の旅立ちになるかもしれないと思い、かみさんと一緒に泊まった。ホテルに飛行機が突っ込んだらと考えたら全然眠れなかった。

 そんなわけで、空港直結のホテルがそんなにいいのか、よく分からない。住友不動産のホテルの客室数は空港内ホテルとしては日本一だそうだが、あのアパの横浜はどうなのか。みんな狭かった。ホテルのランクもやはり部屋数なのか。ちょっと違うような気がするが、同社の希望を忖度して〝日本一〟を見出しにとった。

4.外観_俯瞰図.jpg
外観俯瞰図

21.現地写真③(2019.12.5撮影).jpg
現地写真

カテゴリ: 2019年度

 今週の業界紙には欣喜雀躍もし、怒り心頭以外の言葉が見つからないほどの衝撃と怒りを覚えた記事も読んだ。以下、率直に書く。

◇       ◆     ◇

 まず、住宅新報の本多信博氏の名物? コラム「居酒屋の詩(うた)」。突然休載してから〝中2週〟で復活した。年齢は記者と同じ70歳。競走馬に例えれば7歳馬8歳馬だ。この時期の〝中2週〟の出走は乾坤一擲の勝負か、あるいは孫に媚びを売る正月の年玉の資金にする駄賃稼ぎかよく分からないのだが、(小生は読んでいないが)いつもと変わらぬ酔っ払い記事に乾杯! 

 だが、しかし、「日本酒は浦霞をいただいたが久しぶりに90点をあげることができた」は意味不明。料理がおいしかったのか、店の雰囲気がよかったのか、店主(男のよう)の立ち居振る舞いに酔ったのか、「浦霞」を久々に飲んだからなのか全然伝えて切れていない。

 本多さんよ、記者が連れていく店を紹介することを条件に、小生の奢りで飲もうではないか。多摩市限定の「原峰のいずみ」は絶品だし、東急プラザ渋谷の7階「荒木山」だったか、タダで飲ませてもらった「底なし」も旨い!

 えっ、今回で記事連載は77回目とか。嬉々キキキキ、ケケケケ。

◇       ◆     ◇

 週刊住宅は、通算599回目の「住宅ジャーナリスト・櫻井幸雄の現場レポート 先端(さき)を読む」に目が留まった。怒り心頭とはこの記事だ。概略は次の通り。

 櫻井氏は某有料サイトに月3本、プロ向け記事を今月から発信すると書いている。「新聞社、出版社の有料サイトと比べると、割高である。わたしの場合、月3本で消費税込み1100円!」とし、「少数の読者のために、渾身の記事を書こうと思っているのだが、そうなると、課金を上げざるを得ない」と弁解、「驚くほど読者が少なければ、やめるのも簡単だろう、と逃げ道を用意しての出陣である」と率直に本音を明かす。

 さらに、「有料記事は、不動産会社や販売会社への直接取材で聞き出した開発秘話や販売の工夫などを紹介する」とし、「インターネットサイトで、個別物件の特徴を深掘りし、『ここがスゴイ』とほめると、今は『広告目的ではないか』と白眼視される。一方で、間違った知識、浅い取材で物件をけなすと、『歯に衣着せぬ、客観的な記事』と賞賛されたりする。その多くは客観的ではなく、恣意的なのだが、ウケがよい」と、これまた正直に自らの記事に対する読者の声を紹介している。

 そして、「プロ向けの有料記事であれば、褒める記事を思いきり書くことができる」と締めくくっている。

◇       ◆     ◇

 無料であろうと有料であろうと、読まれようが読まれまいが、そんなことは書き手の勝手だ。小生が怒り心頭に発したのは櫻井氏の読者に対する接し方だ。

 櫻井氏は、業界の多くの方が認める数少ない「ジャーナリスト・評論家」だ。一般の人向けに「狙い目マンション」を多く紹介している。この記事は読者にとっては無料なのだろうが、一目見て、いわゆるパブリシティ(広告)であることが類推される。「『広告目的ではないか』と白眼視される」のを承知で書いているのではないのか。小生などはこの種のパブリシティはほとんど読まない。チェックするのは物件概要が中心だ。これはうそをつかない。

 一方で、「間違った知識、浅い取材で物件をけなすと」賞賛されたりし、「客観的ではなく、恣意的」に書いた記事の「ウケがよい」と堂々と書く。

 信じられない。誰だって「間違った知識、浅い取材」で書くことはあるかもしれない。しかし、それを自覚しなから「物件をけなす」ことなど絶対しないはずた。デベロッパーに失礼だし、何よりも「評論家」としての櫻井氏を信用して読む読者に対する冒涜、裏切り行為だ。櫻井氏はウケを狙ったそのような記事を書いてきたのか。人の人生を左右するかもしれない高額商品をそんなふうに扱うのか。

 そんな櫻井氏の「褒める記事」「渾身の記事」とは何だ。櫻井氏は小生の2倍以上、年間200件くらいのマンションを取材し、褒めているのではないか。それでもまだ足りないのか。

  「開発秘話」などは伏せるから価値がある。その秘話を月1100円(1本333円)で売り飛ばすとはどういうことか。どこも絶対〝秘話〟(恥部)など明かさない。リーク記事そのものだし、情報を流す業者も痛くもない腹を探られることにならないのか。

 百歩譲って言えば、恥部は暴くものだ。堂々とさらけ出されたらみんな目を背ける(小生は凝視するかもしれないが)。

◇       ◆     ◇

 小生は前職で、師と仰ぐ故・佐藤美紀雄氏の名物コラム「佐藤美紀雄のワンポイント時評」の編集を担当した。20年以上は続いた。もう時効だから明かすが、佐藤氏は松本清張と同じくらいのひどい悪筆家で、プロの植字屋さんもお手上げだった。小生がいい加減な赤を入れただけで入稿すると、わざと「マン(〇)ション」などと校正ゲラを出してきた。安い一升瓶を買って、職人さんにお詫びしたことも度々あった。

 しかし、佐藤氏のコラムは圧倒的な人気を呼んだ。読者のみなさんは信じられないだろうが、「佐藤先生に褒められたいから」優れた商品企画のマンションを企画するデベロッパーがあった。佐藤氏は毒舌家ではあったが、大手、中小を問わずいつも公平、是々非々で論じたからだ。

 佐藤氏の前にも後にも、わが業界には「評論家」はひとりもいないと思う。小生は他の評論家先生たちを「御用評論家」「業界妾」と書いたくらいだ。

 評論家であろうと誰であろうと、霞を食っては生きられない。糊口を凌ぐのは容易なことではないのも分かる。

 だが、しかし、読者を裏切る、もてあそぶ記事を書いてはならない読んでくれる読者は一人だっていいではないか。野垂れ死んでも心を売ってはならない。。小生は〝記事はラブレター〟を死守する。
 

カテゴリ: 2019年度

image002.png
既存枠と新規枠のすき間に硬質発泡ウレタンを充填する

 ナイスは12月9日、特許技術のウレタン発砲工法を採用した業界初の簡単窓リフォーム商品「あったかMADO」の供給を開始したと発表した。

 工務店のリフォーム提案をサポートする総合リフォーム支援サービス「リフォームパッケージサービス」に「あったかMADO」を加え、断熱リフォー ムの受注を支援していく。

 「あったかMADO」は、栗原の高性能断熱窓「K-WINDOW」を、BACホールディングスの特許技術である発泡ウレタン充填工法「発砲工法」を用いて取り付ける、業界初のカバー工法によるリフォーム窓。既存のサッシ枠を残したまま、既存サッシ枠と新規サッシ枠の間に硬質発泡ウレタンを充填するため、窓回り全体の断熱性能が向上するほか気密性能、水密性能、耐風圧性能、遮熱性能を向上させることができる。

 施工性にも優れており、標準的な窓であれば1時間程度で施工が可能となる。標準仕様はLow-Eペアガラスだが、トリプルガラスなどにも対応できる。

◇       ◆     ◇

 既存の単板ガラス窓枠を残しながら高性能樹脂Low-Eペア・トリプルガラスなどに変更できることなどまったく知らなかった。

 記者は自宅マンションの東側窓(もちろん単板ガラス)の日射がきついので、遮光フィルムをホームセンターで買い、張り付けている。外からは部屋の内部は見えにくく、内側からは膜がかかってはいるが見えなくはない。重宝している。劣化もしない。

 分譲住宅はどうかと言えば、高額物件のLow-E採用率は高いだろうが、記者が見学するマンションのうちLow-Eガラスを採用しているのは10物件のうち3物件くらいではないか。情けない限りだ。分譲戸建ての設置率はもっと高いような気がするが、それでも多数ではないはずだ。ナイスの一戸建住宅「パワーホーム」へのLow-Eガラス採用率は100%だという。

 既存枠と新規枠のすき間に硬質発泡ウレタンを充填し、断熱性・気密性・水密性・耐風圧性を高める

 Low-Eが標準仕様となるようにすべきだし、既存窓枠を残しながら施工できる今回の商品は既存マンション・戸建て用に最適だ。

カテゴリ: 2019年度

191203_CLT-HARUMI-5.jpg
CLT PARK HARUMI」パビリオン棟

191203_CLT-HARUMI-10.jpg

三菱地所は12月5日、中央区晴海のCLT晴海プロジェクト「CLT PARK HARUMI」が1129日に竣工し、1214日の開業から2020年秋までの1年間、運用すると発表した。

施設は、都営大江戸線勝どき駅から徒歩数分、中央区晴海3丁目に位置する敷地面積約3,368㎡のCLT・鉄骨造1階建て高さ18mのパビリオン棟、2階建て展示棟、1階建て展示棟からなる3棟構成。CLT使用量は国産ヒノキ・スギ材約680㎥。20196月着工。デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所、設計監理は三菱地所設計、施工は三菱地所ホーム。2020年秋に解体し、岡山県真庭市に企業ふるさと納税制度を活用して譲渡される予定。

岡山県産のヒノキを使用したCLTパネルを現しで使用したほか、国産のスギ材なども多用し、木目の美しさと温かさを最大限生かしたデザインが特徴で、建築物の強度を保つためパビリオン棟は鉄骨との混構造を採用。一時使用のため建基法の耐火・防火制度をクリアし、真庭市へ移設後も公園内であることから法的にはそのまま利用できる。

展示棟では、「Grow with Google ラーニングセンター」が様々なセミナーを開催するほか、子どもも楽しめるアトラクション、パズル、図書コーナーなどを設け、岡山県のご当地メニューにこだわったカフェも開設する。

191203_CLT-HARUMI-16.jpg
パビリオン棟(左)と展示棟

191203_CLT-HARUMI-17.jpg
展示棟

191203_CLT-HARUMI-34.jpg
展示棟 アトラクション展示室内

IMG_4490.jpg
端材を利用した屋上テラス(奥のビルは「トリトンスクエア」)

◇      ◆     ◇

見た瞬間、もう笑うしかなかった。隈氏の作品は結構見ているが、手に取り香りを嗅ぐことができる施設はそうないはずだ。木組の木片一つひとつにこのプロジェクトにかける意気込みが伝わってきた。

一言で言えば容姿端麗・眉目秀麗-例えて言えば、きめ(肌理)細やかな何ものも包み込むような聖母の柔肌にも見え、他方では鉄やコンクリを拒否し続け、傲然と虚勢を張る弁経か不動尊にも見える、見方によってはそのいずれでもない両性具有のセラフィタのようにも解釈できなくもないそんな建築物だ。隈氏が2月の発表会で「美しい」を連発したのを思い出した。子どもも楽しめる工夫を凝らしているのがまたいい。

残念ながら、この日(125日)行われたメディア向け記者発表・内覧会には参加できず、同社・吉田淳一社長や隈研吾氏の話は聞けなかったのだが、多くのメディアが伝えるはずだ。そちらを読んで頂きたい。

今回の施設にどれだけの人が訪れるか分からないが、数百万人に上るのではないか。オリンピック・パラリンピック関係者を含めた外国人もたくさん見学し、わが国の伝統的な建築様式を目の当たりにする。その感動を金額に換算したらいくらになるか。数百億円になるのではないかと記者ははじいている。

そんな効果に期待をしているのだが、何が嬉しいか。売上高が12,632億円(20193月期)もある三菱地所の事業のうち戸建て分譲住宅はセグメント数字にはなく、「木」で括れば数%あるかどうかだろう。そんな会社が、今回の施設や沖縄・下地島空港、仙台・高森の賃貸マンションなどでCLTを含めた「木」のトップランナーに躍り出たことだ。痛快ではないか。

同社と何かにつけしのぎを削っている三井不動産はどうか。先月開業した「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」では外周部を本物の木で巡らせた。〝見た目〟ではわが国初の木造高層建築物だと思う。

この両社が、生産段階でも消費段階でも環境にやさしい「木」の事業で先導的な役割を果たしている。これが嬉しいのだ。

191203_CLT-HARUMI-52.jpg
展示棟(CLT協会運営)

IMG_4473.jpg
軒天

IMG_4476.jpg
端材を活用したオブジェ

IMG_4484.jpg
展示室 階段

IMG_4487.jpg
展示室 ゲームも楽しめる

エコアイランドにふさわしい施設整備」 三菱地所・吉田社長 下地島空港竣工式典(2019/3/17

三菱地所 1棟のCLT使用量では国内最大 「みやこ下地島空港」竣工(2019/3/15

シンプルで端正な姿が美しい 三菱地所 わが国初のCLT高層「高森」完成(2019/3/14)

〝美しい〟〝画期的〟隈研吾氏が連発 三菱地所「CLT晴海プロジェクト」(2019/2/14

カテゴリ: 2019年度

 ポラスグループは12月3日、同社グループのポラスハウジング協同組合に所属する小川祐司氏(39)が埼玉県主催の「第27回彩の国職業能力開発促進大会~技能者表彰式~」で彩の国優秀技能者(埼玉の名工)として表彰を受けたと発表した。古木の骨組みをベースに、図面を見なくても墨をつけなくても床や壁、天井を現場で施工できる優れた技能を持つことが認められたという。

 小川氏は「今回、表彰いただき気が引き締まる思いです。この表彰にふさわしい大工になれるよう、今後とも精進してまいります」とコメントしている。

 同賞は、県内で働く現役の技能者の中から産業の発展と後継者育成に貢献するなど他の模範になると認められる技能者を埼玉県知事が表彰する制度。

 表彰式では、小川氏のほか和服仕立て職、畳工、左官、理容師、石彫工など名工・技能者19名が表彰された。

 小川氏は1998年(平成10年)入社。第38・39回技能五輪全国大会「建築大工」の部で敢闘賞、第26回技能グランプリ「建築大工」の部で敢闘賞、平成27年度「青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰(建設ジュニアマスター)」などを受賞している。

◇       ◆     ◇

 上段は同社のニュース・リリースをほとんどそのままコピー&ペーストしたものだが、隔靴掻痒とはこのことを言う。これだけでは小川氏がどのような技術を持っていらっしゃるのか記者は分からないし、何もわかっていない記者のコピペ記事は読者の方にどのように受け取られるのか、価値があるのかどうかも疑わしい。

 県のホームページにはどのような人が表彰されたかの記載はあるが、具体的にどのような技術であるかは読んだだけでは分からない。

 これではいけない。技能五輪を主催している中央職業能力開発協会に問い合わせたら、開催会場にもよるが見学者は数十万人にものぼることもあるようだ。東京都は2021年に開催されるという。一度取材してレポートしたい。小川氏は40歳超えなので出場資格はないのだろうが…。

 カンナ削りの全国大会は一度経験している。記事を添付する。

厚さ数ミクロンのカンナ削りの技を競う 「第30回全国削ろう会 小田原大会」(2014/11/10)

カテゴリ: 2019年度

191018_mpotsuka_01-thumb-600xauto-3866.jpg
「MID POINT大塚」イメージ図

 コスモスイニシアは12月3日、近く開業する「職住近接」型レンタルオフィスの第2弾「MID POINT大塚」のフリー内覧会を行った。

 「大塚」は、築27年の8階建てオフィスビルを同社が取得、エントランス・専有部・共用部をフルリノベーションした「リードシー大塚ビル」の5~8階部分をレンタルオフィスとして改装したもの。

 5~7階に1~5名用の半個室、完全個室のワークスペースを用意。8階には、入居者が利用できる共用のラウンジを設置している。全72区画。コワーキングは入会金など3万円で、月額利用料は7,000円、月額共益費は10,000円。1名利用は1区画当たり月額利用料27,000円から、月額共益費15,000円から。

 昨年11月にオープンした第一弾の「MID POINT目黒不動前」は、「自宅に近い」「内装がきれい」「賃料が安い」「入居者同士のコミュニティがいい」などから人気になっている。

◇       ◆     ◇

 この種のコワーキング・レンタルオフィスが、個人事業主、起業家などに人気になるのはよく分かる。

 人気の要因の一つに法人登記ができることが挙げられている。確かに、分譲マンションは〝専ら居住〟の規約の壁があるし、賃貸マンションなどでも貸主から許可されないだろう。そもそも分譲も賃貸も、「住む」こと以外の利用を想定していない。バブル崩壊までの分譲マンション市場には単身者向けは皆無だった。

 ここに根本的な問題がある。分譲も賃貸も多様な利用ができるように転換するときが来ているように思えてならない。住友不動産は「ドゥ・トゥール」や「銀座東」で展開しているが、他社もSOHO(Small Office Home Office)を供給したらどうか。価格の高いエリアは、当初は賃貸にし、一定期間利用した後はその利用料を頭金として分譲に切り替えるような賃貸⇒分譲方式はあっていいし、その逆に分譲⇒賃貸も考えられないことはない。

◇       ◆     ◇

 記者は年間600本以上、400字原稿用紙にして2,000枚くらいの記事を書き、ネットで配信している。量的には誰にも負けないはずだ。だが、卓上キーボードとマウスがないとノートパソコンでは記事を書けないのでこの種の施設の利用は難しい。仮に利用できてもキーボードを叩きつけて書くので、多分、退室を命じられることになりそうだ。

 月額約5万円の利用料金は高いのか安いのか。同社の「目黒不動前」の利用者は「安い」と感じている人が多いようだが、記者などは酒とタバコ(喫茶店しか最近はほとんど吸えないので、1本当たり200円にも300円にもなる)、本代で消える。

住宅立地に特化 コスモスイニシア レンタルオフィス第一弾「目黒不動前」オープン(2018/11/17)

カテゴリ: 2019年度
 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン