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「ルフォンソレイユ船橋美し学園」完成予想図

 サンケイビルと阪急不動産が共同で分譲中の「ルフォンソレイユ船橋美し学園」を見学した。建築費の上昇で郊外部もどんどん分譲価格が上がってきている中で、このマンションは坪140万円。今後供給される物件は150万円を突破するのは確実で、その意味で割安感がある。販売も堅調とみた。

 物件は、東葉高速鉄道船橋日大前駅から徒歩4分、千葉県船橋市坪井東3丁目に位置する7階建て全186戸。専有面積は70.02~90.10㎡、3月に分譲予定の第2期(戸数未定)の予定価格は2,568万~4,428万円(最多価格帯3,300万円台)、坪単価は140万円。竣工予定は平成27年8月下旬。施工は長谷工コーポレーション。販売代理は三井不動産レジデンシャル。昨年11月から第1期74戸が供給済み。

 建設地は、UR都市機構が開発した「船橋美し学園 芽吹の杜」(65.4ha、計画人口7200人)の一角に位置しており、すぐそばにはビオトープ化されたせせらぎ「坪井せせらぎの道」が流れ、良好な住環境が形成されている。

 建物はコの字型に配置されており、南向き中心に平均76㎡のファミリー向けが中心。ミキハウス子育て総研の認定を受けている。

◇       ◆     ◇

 東葉高速鉄道沿線の取材は、開業した平成8年前後から行っており、一つ隣駅の「八千代緑が丘」は数回訪ねている。分譲戸建てが1億円を超えても売れていた時期があった。

 ところが、この「船橋日大前」駅は降り立ったことがない。街開きからまだ8年しか経過していないそうで、やはり開発途上という印象はぬぐえない。それでも駅前には281戸の大型マンションが建ち、一戸建ては駅周辺に数百戸は建っていそうだった。

 今回取材したマンションは戸数が多いが、単価は間違いなく割安感がある。これから分譲される千葉や埼玉県の新築は最低でも坪150万円以上になるのではないか。

 そのモノサシになりそうなのが、「北習志野」駅圏の野村不動産「オハナ北習志野」(241戸)だ。駅から徒歩13分とややあるが、いったいいくらで供給するのか。圧倒的な人気を呼んだ「プラウド船橋」(1,497戸)よりは安くなるような気はするが…。

 双方で400戸を超える。競合するのは間違いないが、それだけ注目度も高まる。過去の事例もそうであるように、競合は相乗効果となってプラスに作用するのではないか。日本橋、大手町まで電車に乗れば30分圏だ。三井と野村の販売合戦もみものだ。

カテゴリ: 2015年度

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「クレヴィア武蔵中原レジデンスコート ヴィラコート」完成予想図

 伊藤忠都市開発の「クレヴィア武蔵中原レジデンスコート ヴィラコート」を見学した。500件以上寄せられた地域の声を商品企画に生かした意欲的なマンションだ。

 物件は2棟で、「レジデンスコート」はJR南武線武蔵中原駅から徒歩7分、川崎市中原区下小田中四丁目に位置する5階建て32戸。専有面積は70.88~101.02㎡、価格は未定だが坪単価は240万円の予定。「ヴィラコート」はJR南武線武蔵中原駅から徒歩8分、川崎市中原区下小田中四丁目に位置する4階建て22戸。専有面積は66.90~72.17㎡、価格は未定だが坪単価は230万円の予定。

 竣工予定は平成27年7月末日。施工は谷津建設。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 現地は、高さ制限15mに指定されている第2種中高層住居専用地域。住宅地として市民に親しまれている「下小田中四丁目」でのマンション分譲は4年ぶりとのことだ。

 最大の特徴は、近接する2物件を一体として企画し、地元を対象に行い、500件以上集まったアンケートの声をランドプラン、専有部、設備仕様に反映させていること。

 声は、四季を通じてそれぞれ咲く草花を外構に植え、1階はリビング天井高約3m確保して戸建て感覚を演出、ミストサウナ・食洗機付き、引き戸の多用、豊富な収納などに生かしているという。

 現地販売担当者は「来場は順調。第1期として30戸くらい供給できれば」と話していた。

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エントランス

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 同社はもともと「収納」や「キッチン」に関しては先導的な取り組みを行ってきた。今回も同社オリジナルの商品をほとんど盛り込んでいる。玄関・ホールの幅を1.25m確保したプランや、居室・収納などのドアを極力引き戸にしているのもいい。

 記者が感心したのは「ヴィラコート」のモデルルームプランだ。1階住戸の4戸のみだが、リビングと居室の天井高を3m確保し、ロフトを設けている。

 これは物件概要でも分かる通り、5階建てとせず4階建てにしたために実現したものだが、「レジデンスコート」は敷地の東側に道路があるために東向き住戸の日照や採光が十分確保できるのに対し、「ヴィラコート」は東側に戸建ての隣地と接しているために、敢えて階高を高くして需要を喚起する選択肢を選んだということだ。規制を逆手にとった好例だ。

 価格設定も中層マンションの場合、1階住戸をもっとも低くするが、今回は2階<1階<3階<4階のとしている。狙いは的中し、すでに1階住戸は購入希望がすべて入っているという。

 1階住戸の難点を解消した商品企画としては、日本綜合地所の「全開口サッシ」「アウトドアリビング」がよく知られているが、天井高を高くするのもいいアイデアだ。住友不動産がよくやった手法だ。最近はこういったプランが少なくなった。

 武蔵新城ではコスモスイニシアがレベルの高い「イニシア武蔵新城ハウス」を分譲している。こうしたレベルの高い商品企画競争に勝ち抜くことこそ新価格時代の勝者になる王道だ。

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「レジデンスコート」(左)と「ヴィラコート」

創業40周年記念の「イニシア武蔵新城ハウス」 30年前の「シカク」蘇る(2014/10/9)

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 大京は2月16日、日本大学と共同で開発を行い、2009 年に「ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘」に採用し、その後も実証・検証を続けてきた、パッシブデザインに自社基準「ライオンズパッシブデザイン」を設け、2015 年4 月に新規着工するライオンズマンション全物件に標準採用すると発表した。

 パッシブデザインとは、太陽光や風などの自然エネルギーを利用した建築方法で室内環境を快適にする手法で、同社が標準装備するのは①グリーンカーテン用フック②換気ストッパー付サッシ③大型給気口④エコガラス⑤通気ルーバー付き扉⑥換気機能付玄関ドアの6 設備と住宅性能評価省エネルギー対策等級4。

 これらの設備などを6年間にわたって検証した結果、夏期のエアコン電気代が約3 割削減、7 月の室温約4.9 度低下、換気量約4 倍に増加などの効果を得ることができたとしている。

 

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「スカイズタワー&ガーデン」(中央の建物)

 三井不動産レジデンシャル2月12日、同社をはじめ東京建物、三菱地所レジデンス、東急不動産、住友不動産、三菱地所レジデンスの大手6社初の共同事業マンション「スカイズタワー&ガーデン」が竣工したのに伴いプレス見学会を行った。

 完成したマンションは、2006年に策定された「豊洲地区まちづくりガイドライン」に沿って開発された「豊洲3-2街区」約20haの敷地の一角に建設されたもので、44階建て全1,110戸の規模。専有面積は53.24~130.92㎡、価格は3,568万~1億3,998万円(最多価格帯5,500万円台)、坪単価は250万円強。平成25年7月から分譲開始され、26年3月末までに全戸が完売した。この間わずか10カ月。記録的な販売スピードとなった。来場者は5,000組を突破した。

 購入者の年代は20歳代から60歳代以上までまんべんなく広がっており、居住地も地元江東区が約34%を占めたものの中央区7%、港区6%、その他が半数以上にのぼり、広域的な集客ができている。

 隣接地で分譲されている同じ6社共同の「ベイズタワー&ガーデン」(全550戸)もこの2月13日から登録が始まった最終期35戸(最多価格帯6,800万円台、坪単価270万円)のみとなっている。2年もかからずに全1,660戸が完売することになる。

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「万葉の杜」完成予想図

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 このマンションについては、分譲開始時にも記事を書いているのでそちらも参照していただきたい。「デザイン・構造」「ランドスケープ」「先進モデル」ともうならされるものばかりだった。

 まず「デザイン・構造」。初めて知ったのだが、従来型(首都圏では鹿島のみ)のトライスターは側面スパンが4.5~5.5mなのに対し、今回の清水施工は8mと広くなっているのが特徴。もう一つ、気が付いたのはトライスター型だと住戸間の〝お見合い〟が懸念されるが、これもマリオンを工夫することで避けるように工夫されている(勝どきザ・タワーもそうなっているようだ)。

「ランドスケープ」は最高だった。開発面積約3.2haのうち緑地空間は約46%。建物の周囲はタブノキ、ヤマモモ、マテバシイの高木や様々な中低木で埋め尽くされていた。高木は幼木ではなく、立派な成木ばかりなのに驚いた。「CASBEE まちづくり」でSを取得しているのも納得だ。

 タブノキはあまり見かけないと思ったが、ウィキペディアには「日本では東北地方―九州・沖縄の森林に分布し、とくに海岸近くに多い。照葉樹林の代表的樹種のひとつ」と紹介されていた。樹高は20mくらいになるそうだ。

 「先進モデル」では、地中熱を利用しているのはおそらくマンションで初めてだろうと思う。Wi-Fi環境&フリーインターホンシステムが採用されており、1戸に1台配布されるタブレットで様々な環境が検索できるという。「スカイズ」と「ベイズ」の共用施設は相互利用が可能。3室あるゲストルームのうち最大の75㎡くらいの使用料は7,000円。ホテルのスイートのようだった。一時流行したプール(25m)もある。44階建てであれほどの屋上緑化を施しているマンションはほかにないはずだし、天体望遠鏡は空しか見えないだろうが、オリンピック選手村も望遠鏡があれば見ることができそうだ。エレベータの床が本物の石張りだったのにも驚いた。

 ここでは書けないが、今後新規に発売される豊洲エリアのマンションはとてつもない高値になるのは間違いない。「スカイズ」「ベイズ」を購入した人は安い買い物をしたのか。

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スカイラウンジ

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プール

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ゲストルーム

ハイブリッド免制震など初ものづくし 満艦飾マンション「SKYZ」(2014/6/13)

「わたし、買っちゃおうかしら」 江角マキコさんが絶賛した「BAYZ」(2014/5/28)

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 野村不動産の京都初の“プラウド”プロジェクト「プラウド京都麩屋町御池」(43戸、非分譲3戸含む)が即日完売した。坪単価370万円の高額ながら、約550件の来場があり、第1期、第2期とも競争倍率がついた。購入者のうち23.3%が東京都居住者。

 「プラウド京都麩屋町御池」は、京都市営地下鉄東西線京都市役所前駅から徒歩4分の10階建て。専有面積は67.40~104.10㎡、価格は6,880万~13,980万円(最多価格帯7,900万円台・8,300万円台・8,500万円台・8,900万円台)、坪単価370万円。第1期(35戸)は昨年12月13日に抽選分譲され、最高5倍、平均1.86倍。第2期(5戸)は今年1月24日に抽選分譲され、最高10倍、平均3.6倍となった。

 申込者の平均年齢は57.3歳。家族数は平均2.4人。職業は会社役員27.9%、会社員23.3%、医師18.6%、オーナー経営者12.8%。居住地は京都府26.7%、東京都23.3%、大阪府14.0%。

 同社は今後も京都市内中心部でのプロジェクトを計画している。同業他社も坪単価500万円を突破するマンションを供給する模様だ。

野村不動産 京都初のプラウド 坪単価は370万円高いのか安いのか(2014/10/10)

 

 

 

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「ルジェンテ立川」完成予想図

 東急リバブルが2月14日に分譲開始するコンパクトマンション「ルジェンテ立川」を見学した。すぐ目の前に土・日曜日が閉園される公園があり、南向きの7階以上からは富士山も眺望できる。単価も〝旧価格の〟坪255万円。単身者・DINKSの圧倒的な人気を呼ぶか。

 物件は、JR中央線・南武線・青梅線立川駅から徒歩4分、または多摩モノレール線立川南駅から徒歩3分、立川市柴崎町2丁目に位置する10階建て全27戸。第1期(18戸)の専有面積は32.52~38.34㎡、価格は2,590万円~3,050万円(最多価格帯2700万円台・2,900万円台)、坪単価255万円。建物は今年1月竣工済み。施工は合田工務店。

 1月18日からモデルルームが公開されており、平日も含めすべて予約は満室。当初スタッフは4人だったが、急きょ1人増員して対応しているという。

◇       ◆     ◇

単身者・DINKS層向けの〝売れる〟要素がすべて揃っているマンションだ。

 まず立地。立川駅南口から徒歩4分だが、アクセスがいい。道路はインターロッキング舗装、電線は地中化されている。商業地域だが、嫌悪施設はほとんどない(駅を降りて反対側は馬券売り場があり飲み屋街)。

 建物は1フロア3住戸で、すべて角住戸。南東角住戸(38㎡)と東北角住戸(36㎡)は東側に「柴崎中央公園」に面している。公園は利用制限が設けられており、平日は9時から午後4時まで、土・日曜日は閉園される。

 つまり、夕方から朝まではほとんど無人の公園になる。公園にはフェンスが設けられているので、人が浸入することも難しい。つまり、単身女性マンション向けに利用制限されているような公園が目の前にあるということだ。(なぜそうなったかの経緯は改めて書く)

 南西角住戸(32㎡)は、敷地南側に民家が建っているが、敷地は細分化されており、将来高い建物が建つ可能性は低そうだ。7階以上からは丹沢や富士山が眺望できる。

 プランもいい。床暖房、食洗機が標準装備。居室ドアは引き戸を多用。キッチンのガスコンロは3つ口。その他設備仕様は東急不動産の「ブランズ」とそん色ない。

◇       ◆     ◇

 同社のコンパクトマンションやリノベーションを見学するのは今回で3物件目だが、目利き力の確かさを再確認した。坪単価255万円で供給できるのだから用地取得能力も高い。プランもいい。

 おそらく、仲介ネットワークをフルに活用しているのだろうと思う。仲介営業マンは地域の土地情報を含め熟知しているはずだ。不動産流通会社の分譲事業はかつて三井不動産リアルティがバブル前に行っていたが、崩壊後に撤退した。

 同社がマンション分譲事業を開始したのが1994年。2005年からは「L'GENTE(ルジェンテ)」ブランドとしてこれまで5~6物件を供給している。2013年4月には社長直轄組織「ルジェンテ事業統括部」を新設している。このほか、リノベーションマンション「'GENTE LIBER(ルジェンテ・リベル)」、収益用マンション「L'GENTE VALU(ルジェンテ・バリュ)」も展開しており、2018年までに700戸を目指すという。

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現地

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「プラウドシティ南山」完成予想図

 野村不動産が2月末に分譲するマンション「プラウドシティ南山」を見学した。産官学が連携して開発を進めている総面積約87haの南山東部土地区画整理事業区域「スカイテラス南山」の一角にあり、戸建てを含めた分譲住宅の第一弾。昭和40年代から開発の是非をめぐって論議が展開されてきたいわくつきのプロジェクトだ。

 物件は、京王相模原線稲城駅から徒歩6分、東京都稲城市大字東長沼に位置する16階・地下3階建てと14階建て2棟全412戸の規模。専有面積は71.94~103.25㎡、第1期(戸数未定)の予定価格は3,290万~6,220万円(最多価格帯4,200万円台)。竣工予定は平成28年1月中旬。施工は長谷工コーポレーション。

 現地は北下がりの傾斜地にあり、マンションのエントランス部分は「スカイテラス南山」のほぼ入口に位置。建物はロの字型に配されている。住戸プランは、同社のラクモア、食洗機、ディスポーザが標準装備。

 マンションギャラリー所長・山田博之氏は、「年明けにモデルルームをオーブンしてから週に60件の来場がある。第1期は100~150戸くらい供給したい。80㎡台で4,200万円台という広さをアピールしていく」と話した。

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全体計画図

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 早期完売できるかどうかは、価格(単価)の安さ・広さをどうアピールできるかにかかっている。

  もう一つは、これまでも京王相模原線のマンションは他の沿線と比較して割負けしていると書いてきたように、市場での評価(ポテンシャルの低さ)を克服し、他の沿線居住者をどう呼び込むかだ。

 その点、「稲城」は多摩センターや若葉台などと比較するとややハンディを負っている。「稲城」と聞いてどのような街か分かる人は少ないはずだ。梨の産地くらいしか思い浮かばないのではないか。

 そんなハンディを覆すには、先に書いたように産官学が連携してプレゼンスを高めることだ。エリアマネジメント南山や首都大学東京の取り組みに期待したい。見学したその日も、エリアマネジメント南山の宇野健一氏とばったり会った。面白い企画を提案するはずだ。

 同社としても先行するマンションで好成績を残し、2年後に供給が始まる戸建て500~600戸につなげたいはすだ。同社はこのほか、同じ稲城市内で「稲城上平尾土地区画整理事業」(施行面積25ha)と「稲城小田良土地区画整理事業」(施行面積29ha)にもかかわっている。マンションだけでなく、戸建て事業でも競り合う三井不動産を抜きたいところだろう。

 援軍もある。「住みよさランキング2013」(東洋経済)都内1位、「主婦が幸せに暮らせる街」(学研)全国2位は解せないが(多摩センターのほうが上だろう)、人口増加率は東京都市部1位、年少人口率は都内1位だし(URが開発した新しい街)、刑法犯罪認知率の低さは都内1位(よくぞそんなテータを探したものだ)はセールスポイントになるはずだ。

◇       ◆     ◇

 京王線に限ったことではないが、それにしても長谷工コーポレーション施工が多い。

 仙川から京王相模原線の同社施工物件を調べたら、今回の物件のほか野村不動産「プラウド仙川」(275戸)、大成有楽不動産「オーベルグランディオ吉祥寺Ⅱ」(284戸)、積水ハウス「グランドメゾン仙川」(305戸)、三井不動産「パークホームズ調布桜堤通り」(325戸)、大成有楽不動産「オーベル若葉台ヒルズ」(131戸)、清水総合開発「ヴィークステージ多摩センター」(165戸)、東レ建設「シャリエ多摩境」(131戸)がある。

 6駅圏8物件で何と2,028戸だ。これから同社施工で分譲されるものと、野村不動産「オハナ八王子」を含めると2,500戸を突破する。これらのエリアでの長谷工施工比率(占有率)は50%に達するはずだ。

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市街化区域編入から44年稲城・南山の区画整理で分譲開始(2014/9/25)

 

 

 

 

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「シティテラス品川イースト」完成予想図

 住友不動産が2月6日、東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩3分の「シティテラス品川イースト」の記者発表・見学会を行った。坪単価は300万円超で決して安くはないが、全254戸がキャナルビュー。この価値を分かる人にどうアピールするか。

 物件は、東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩3分、または東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅から徒歩4分、品川区東品川五丁目に位置する14階建て2棟全254戸。専有面積は67.02~71.11㎡、価格は未定だが、坪単価は300万円超の予定。竣工予定は平成28年2月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。分譲開始は3月上旬。

 現地は、クリスタルヨットクラブの跡地。後背地はほとんどがコンテナ・倉庫街だが、敷地の西側はすぐ目の前が運河。

 建物の外観はブルーの水門をデザインに取り込んだ白が基調で、ガラスカーテンウォールを採用。共用廊下側には、同社独自の設備・配管集約システム「S-マルチコア」を導入。角住戸は東京ガスの「エネファーム」を採用。全住戸とも幅約150mの運河に面しており、バルコニーの奥行きは最大2.5m。プライベートデッキやフィットネス、テラスバルコニーなどリゾート感覚を演出しているのが特徴。

 住戸プランは67㎡と71㎡の2タイプのみ。モジュール化を図ることで建築コストを抑えている一方で、天井高は居室・リビングが2590㎜、二重床・二重天井、御影石のキッチン天板、食洗機が標準装備。

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プライベートデッキ

◇       ◆     ◇

 40歳代以上の人は「クリスタルヨットクラブ跡地」と聞いて〝ああ、あそこか〟と思うはずだ。記者は利用したことはないが、東京競馬のトゥインクルレースを楽しんだあと、対岸の第一シーフォートに泊まり、不夜城のように輝くヨットクラブを眺めていたものだ。

 問題は、所在地の「東品川5丁目」は人がほとんど住んでいないことだ。区の統計で調べたらわずか10人しか住んでいない。保育園や小中学校まで徒歩で10分以上かかるはずだ。よってファミリーには不向きだ。

 ターゲットはアッパーミドルの単身者、DINKSだ。しかも相当の個性派だろう。病葉のように川に流される人生より、海の青にも空の青にも染まらぬ白鳥のような人生を好むタイプだ。日の当たる方向しか向かないひまわりではなく、日陰に可憐な花を咲かせるユキノシタか月見草のような人だ。あるいは、上に伸びることしか考えないセイタカアワダチソウではなく、成長するごとに首を垂れる稲穂か泥田に根を張るハスか。

 とにかくそんな人向きだ。バルコニーにテーブルと椅子を持ち出し、日本酒や焼酎ではなく、白のワインかスコッチ、バーボンを飲む人だ。つまみはあぶったイカでは様にならない。ブルーチーズのひとかけらがあればいい人だ。そしてタバコをくゆらせ、1時間でも2時間でも明滅する夜景を眺めながら思索し、あるいはまたはらはらと落涙する人だ。

 そんな人にはたまらないマンションではないか。そばに寡黙な美しい女性がいてくれたらそれだけで最高だ。見学会の最初に見たシアターで、中年の外国人が登場し「男は単純だ…アメイジング(グレイスといったかどうか)…」のナレーションが流れた。

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テラスバルコニー

「めざましテレビ」そのまま 朝から元気 サンケイビル「ルフォン リブレ浜松町」 (2015/1/20)

 

 

 

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「クレヴィア小竹向原」完成予想図 

 伊藤忠都市開発の「クレヴィア小竹向原」(全114戸、うち分譲88戸)が2014年12月5日から登録を開始し、2015年1月25日まで約1カ月半で完売した。

 東京メトロ副都心線・有楽町線小竹向原駅から徒歩2分の11階建て。価格は5,148万~10,298万円(最多価格帯6,000万円台)、坪単価は287万円。専有面積は60.07~98.87㎡。総来場者は約700件。

 同社は、「30歳代の会社員から60歳以上のシニア層まで幅広いお客様にご購入いただき、都心近接の恩恵を享受しつつ緑豊かな環境に住める好立地や、四季の変化を楽しめるランドスケープ、機能的な収納、快適で住み心地の良い間取りなどが高い評価をいただいた」としている。

◇       ◆     ◇

 早期完売は〝すごい〟の一言だ。この物件については昨秋の段階で、関係者から「すごい人気、取材してほしい」と言われていたが、話半分に受け取ってしまい見る機会を失ってしまった。東京ガスの「エネファーム」も搭載されている。

 同社は4年前の「クレヴィア練馬」(43戸)も早期完売している。こちらもプランがよかった。練馬区民の心をとらえたか。

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「アールブラン下丸子センティア」完成予想図

 モリモトが3月に分譲する「アールブラン下丸子センティア」を見学した。ほぼ正方形のワイドスパンのプランがいい。

 物件は、東急多摩川線武蔵新田駅から徒歩4分・下丸子駅から徒歩8分、東急池上線千鳥町駅から徒歩10分、大田区下丸子1丁目に位置する6階建て全52戸。専有面積は55.07~88.63㎡、価格は未定だが、坪単価は280万円くらいになる模様。竣工予定は平成27年12月中旬。設計・施工・監理は風越建築。デザイン監修は〝パーク・コート〟〝ピアース〟の作品も多い石倉雅俊氏。

 プランがいい。敷地は東西軸がやや長い四角形。ここにコの字形の建物がよく収まっている。住戸プランは南西向き・南東向き・東向きがほぼ4:3:3の割合で配されており、南西向きの68㎡のタイプでも間口は約6.5m。モデルルームタイプの約76㎡では約9.1m。角住戸比率を高め、吹き抜け(ライトコート)を配することで住戸の独立性を高める工夫も行っている。

 ファミリーがターゲットの〝アールブラン〟であるため、設備仕様は同社の高級仕様の〝ディアナコート〟には劣るが、木目調のシート貼りでも質感がある。アウトフレームを採用することで、柱・梁型を少なくし、サッシは2.3m。

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 同社の〝アールブラン〟を見学するのは久々のような気がするが、「下丸子」駅近くの販売事務所は同社の他の物件見学で数回訪ねている。

 建築費がどんどん上昇し、ショートスパンの専有圧縮型が激増している。しかし、この物件はしっかり造り込みを行っている。66㎡の南西向きプランでも間口を約7.9mも確保している。71㎡の2LDKでは主寝室は6.5畳大、約8.5mスパンだ。

 単価は未定だが、記者が予想した280万円を切る可能性もある。モデルルームの見せ方も巧みだ。3カ月くらいで完売するのではないか。

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