ワクチン接種の効果歴然 直近1週間の70歳以上の感染者 昨年末より半減
東京都の新型コロナワクチン接種が本格的に始まってからほぼ半月が経過した。メディアによると約311万人の65歳以上の接種率は約20%の段階ではあるが、感染者の推移からはその効果が表れていることが分かる。
別表・グラフは、昨年12月8日から12月14日と、今年5月28日から6月3日までのそれぞれ1週間の感染者の数値を比較したものだ。これによると、昨年12月の1週間の感染者は3,532人で、70歳以上の感染者は402人で、全体に占める割合は11.4%となっている。
一方、直近1週間の感染者数は3,327人で、70歳以上の感染者は7.2%に当たる238人となっている。12月と比べ感染者は約200人少なく、単純比較はできないにしろ、ほぼ半減している。とくに90歳以上は12月の55人から18人へと大幅に減少している。
ワクチン接種が加速すれば、感染者は確実に減少するはずだ。オリンピックが始まるころには感染者が激減することを期待したい。
東急不・京急電鉄 泉岳寺駅直結の再開発で東京都と基本協定
東急不動産(代表企業)と京浜急行電鉄で構成されるコンソーシアムは6月3日、泉岳寺駅前の東京都施行の「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」の特定建築者として東京都から選定され、基本協定書を締結したと発表した。
事業地は、都営地下鉄浅草線・京急本線泉岳寺駅直結、港区高輪二丁目に位置する敷地面積約5,124㎡。建物は30階建て延べ床面積約110,644㎡。主要用途は住宅(約350戸)、業務施設、商業施設、駅舎、駐車場など。2023 年4 月頃 建築工事着手は2023年4月ころ、工事完了は2028年3月ころ。
計画では、JR 山手線・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅への歩行者デッキに接続する予定で、エキマチ一体の街づくりを進める。住宅は分譲か賃貸かは未定。
新オフィスブランド「クロスシービル」第一弾「東日本橋」 コスモスイニシア
「クロスシー東日本橋ビル」
コスモスイニシアは6月3日、働き方・暮らし方の「多様性」と建物の「機能性」・「快適性」を追求した中規模の新築オフィス・商業ビルの新ブランド「cross-c bldg.(クロスシービル)」の第一弾「クロスシー東日本橋ビル」の報道陣向け案内会・内覧会を行った。
物件は、都営浅草線東日本橋駅から徒歩4分、JR総武線快速馬喰町駅から徒歩4分、中央区東日本橋二丁目の商業地域に位置する敷地面積約455㎡、8階建て延べ床面積約2,438㎡。オフィス区画数は8区画、面積は約160~278㎡。竣工は2021年4月。設計・施工は大豊建設。
現地は、オフィスやマンションなどが建ち並ぶエリアの一角で、隅田川に近接していることから、中層階以上は東側方面にスカイツリーなどの眺望が望める。
「cross-c bldg.(クロスシービル)」は、つながる〝場〟をコンセプトに、Kenmaデザイン監修のもと「多様性」「機能性」「快適性」を追求した空間デザインとしているのが特徴。奥行約3m×8mの多目的に利用できる大型テラスを設置し、屋上はアクティブレスト仕様のフィットネス空間としている。
1~3階の天井高を約3.4m確保し(4階以上は2.7m)、天井には型枠材と仕上げ材を兼ねたトドマツ(1階)カラマツ(2階)スギ(3階)を採用。廃材を減らし、環境負荷低減も実現している。
このほか、非接触式エレベーターボタン、共用部の円形ファブリック素材、ポッティング加工のピクトサイン、立てかけ式のDAIKEN製自転車置き場(7台)などを採用・設置している。
「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物に認証される環境省「ZEB Ready」を取得している。
「cross-c bldg.(クロスシービル)」ロゴとエントランス
テラス
屋上テラスと案内図
ぶら下がって見せる同社担当者(逃げ出したサルではありません)
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1~3階の天井に本物の木を採用しているのがいい。マスク越しでも木の香りをかぐことができた。スギやカラマツはこれまでもたくさん見学しているが、トドマツは初めてだった。
ネットで調べたら分布は北海道に限られており、加工は容易で住宅では柱や板に使用されているとある。色調は、赤みがかっているアカマツと異なり白褐色だった(使用する部位にもよるのか)。
24㎡(7.3坪)の木調デッキを敷き詰めたテラスがまたいい。季節にもよるが、このような空間で仕事をすれば能率も上がるのではないか。
上層階の眺望がいいので、オフィスとマンションの混合はどうかと質問したら、建築基準法や消防法の規制が多く、コスト的に難しいとのことだった。下層階で仕事をし、上層階に住むというのは最高に素晴らしのではないか。
3階の天井(使用されているのはスギ)
立てかけ式の自転車置き場(奥行きが狭くても置けるのがミソか)
1棟ホテル丸ごとオフィスへ転換 サンフロンティアSM「西新宿」オープン
「Order Made Space 西新宿」
サンフロンティア不動産の連結子会社サンフロンティアスペースマネジメントが6月1日オープンした「Order Made Space 西新宿」を見学した。1棟ホテルをオフィススペースに用途変換し、最短1週間貸しとして多様なニーズに応えるもので、コロナ対策とオフィスニーズの両方を満たそうとする面白い取り組みだ。
物件は、東京メトロ丸の内線西新宿駅から徒歩2分(JR新宿駅から徒歩7分)、新宿区西新宿7丁目の商業地域に位置。賃貸面積は約12~21㎡。築28年。対象となるのは5フロア全69室で、全室高速インターネット回線(有線LAN)を完備。1名から5名までの「個室」と、最大30名収容可能な「会議室」などからなる。営業時間は9:00~21:00(時間外も応相談)。契約対象は法人、個人問わず。契約期間は1週間~年単位まで。運営は同社。室料は、個別顧客のオーダーに対応する。
昨年までビジネスホテルとして利用されていたが、コロナの影響で事業者が撤退。オーナーから相談を受けた同社がベッドを撤去し、浴槽を残したまま給水・給湯を止め、オフィス家具や照明器具などを設置し、オフィス空間へと転換したもの。オーダーに合わせてセットアップするため、顧客のあらゆるニーズに幅広く応えるのが特徴。
同社は2019年4月、サンフロンティア不動産から分社・独立。「ビジョンセンター」ブランドの貸会議室事業を都内16拠点で展開しており、オーダーメイドスペースは現在189室を運営している。1棟ホテルの転用というのは今回が初の試み。すでに8室の賃貸が決まっている。
連絡先は03-6262-3638、またはメールこのメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。へ。
モデルルーム
左から冷蔵庫、ポット類、ズボンプレッサー
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記者は、アパホテルが5月7日から開始した1か月99,000円のサブスクに注目している。1日約3,000円だ。賃貸マンションの賃料と変わらないのではないか。コロナ感染のリスクなど費用対効果を考えたら丸抱えで負担する会社もあるのではないか。
それと比べて、今回の同社のプランはどうか。ベッドを撤去し、ポット、冷蔵庫など備品はそのまま利用するのは理にかなっている。リネン、アメニティ費用はゼロになり、初期投資費用は最小限に抑えられる。
ならば、もう一ひねりして、普通の賃貸マンションと同じように、ホテル機能を維持しつつオーダーメイドのオフィス空間を提供することは可能ではないか。徹夜で仕事をする人は寝具などを持ち込めば済むはずだ。同社担当者も「徹夜で仕事をしたいというニーズは理解できる」と、その可能性を否定していない。
ホテルオーナーは、コロナが収束したら再びホテルとしての活用を考えているとのことだ。これは三方よしのビジネスの基本に合致する。
ついでながら、現地は三方が道路で前面は公園と墓地。最高の立地条件だ。仮にマンションを建てたら坪単価は600万円くらいするのではないか。
高齢者&糖尿病の記者も1回目ワクチン接種 今のところ異常はなし
大手町・自衛隊東京大規模接種センター(12:40頃写す)
高齢者&糖尿病の記者は6月1日、新型コロナワクチン(モデルナ製)の接種を大手町・自衛隊東京大規模接種センターで受けた。受付時間の12:00から検温-予診-接種-次回予約-待機を経て帰るまで約40分。次回2度目の接種は6月29日17:30に決まった。
場所を移動するたび7~8度は消毒したはずだが、名前を聞かれたのは2度のみで待たされることなどなく、注射も痛みはほとんど感じられなかった。その後、午後5時現在、個人差もあるのだろうが、腕を動かすとやや痛みを感じ、少し腫れている。だるさ、発熱などは全くない。
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ひょっとしたら、迷彩服に身を固めた完全防備の兵隊さんが厳重な警戒態勢を敷き、鋭い目つきで監視されるのではないかと心配もしたが、そんなことは全くなかった。
異様な光景といえば、接種対象が65歳の高齢者だから当然といえば当然だろうが、女鹿のようなすらりとした素足をさらし、あるいはまたカラフルな洋服をまとい、耳にイヤリングやらピアスをはめ、口には紅をさした妙齢のひとなど一人も見当たらず、みんな蟹股の足をズボンで隠し、背中を丸めて指示されるままに歩を進める、着の身着のままの棄民の列とも言えなくはなかったことだ。
小生といえば、接種後の取材の予定も入れていたためにスーツを着てネクタイを締め、胸にはSDGsバッジを付けていたのだが、そんな人は一人もいなかった。
痛みを心配される方へ。小生はもう20年以上か、糖尿病の定期検査の際に採血されるのだが、〝欠陥(どうして血管に変換されないのか)が細いわね〟などと腕を軽くたたかれたりさすられたりすることがある。こういう場合はまずうまくいかない。2度、3度失敗し、腕を変えても採血できず、ほかの人に代わってもらうことも数えきれないほど経験している。痛さは、上手な人だと蚊に刺されたほども感じないが、下手な人はぐりぐりと無遠慮に肌を刺す。これは痛い。
しかし、今回のワクチン接種は、そんな心配はまずいらない。上段で書いたように、打ってからは腫れなどはあるかもしれない。
飲酒について。小生が酒を飲むのをかぎつけたのか、聞きもしないのに接種担当の先生から「今日は飲酒は避けられたほうがいいですよ」と言われた。すぐ、「先生、説明書には過度な飲酒とあるではないですか。適度な酒なら大丈夫でしょ」と言い返した。どうやら、異常が起きたとき、接種か飲酒か原因が突き止められないので、飲酒を避けることを勧めているようだ。責任は持てないが、いつも通りの酒なら大丈夫のはずだ。
コンセプトは温故知新 デザインはNIGO®「神宮前」 日本財団 渋谷区公園トイレPJ
NIGO®(ニゴー)氏による「神宮前公衆トイレ(THE HOUSE)」(撮影:永禮賢氏、提供:日本財団)
日本財団が安藤忠雄、伊東豊雄、隈研吾、槇文彦氏ら16人の著名なクリエイターを起用し、渋谷区の公園17か所にトイレを建設したうえ、市に寄付し、維持管理は同財団と市・渋谷区観光協会が行う「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの第8弾、「神宮前公衆トイレ(THE HOUSE)」が5月31日共用開始された。
場所は、JR原宿駅から徒歩8分の明治通りに面した渋谷区神宮前1-3-14。トイレは切妻屋根の平屋建てで、男子トイレ(約8.6㎡)・女子トイレ(約5.7㎡)・バリアフリートイレ(約5.3㎡)。施工は大和ハウス工業、トイレ機器・レイアウトはTOTOが担当。
担当クリエイターは、日本財団によると「90年代に自身が立ち上げたファッションブランドが世界中を席巻。ストリートカルチャーのパイオニアとして有名に。ライフスタイル全般のクリエイションは世界中で高い評価を得ている」NIGO®(ニゴー)氏。
同氏は、「コンセプトは温故知新。まずなによりトイレとして入りやすさを第一に考え、高いビルが建ち並び、日々変わりゆく東京とは対照的に、原宿の片隅にひっそりと建つ、古き良き一軒家をイメージしました。世代によって、トイレを使われる方が懐かしくも感じ、新しくも感じていただけるようなデザインです」とのコメントを寄せている。
「THE TOKYO TOILET」プロジェクトは、昨年7か所で共用が開始されており、今回は8か所目。今後、6月24日には隈研吾氏による「鍋島松濤公園トイレ」がオープンするほか、8月までに佐藤可士和氏、伊藤豊雄氏、佐藤カズ一氏、小林純子氏のトイレも予定されている。残りの4か所は今冬竣工を予定している。
撮影:永禮賢氏、提供:日本財団
以下は記者撮影
ドーマーが付いているのを自分が撮った写真で初めて知った
サイン
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プロジェクトの概要などは添付した記事を参照していただきたい。記者はこれまで7か所すべてを見学しており、今回もとても楽しみにしていた。若い人を中心に〝知らない人はいない〟と言われるNIGO®氏が、名だたる建築家に挑戦状をたたきつけるのではないかという期待感もあった。
ところが、外観デザインは、小生も小さいころに図画の時間に描いたような、どこかから移築したようなどこにでもありそうな切妻屋根だったので、肩透かしを食らったような気分を味わった。
しかし、また一方で、NIGO®氏の狙いはまさに肩透かしを食らわすことにあるのではないかという考えにも及んだ。懐かしくも新しくも感じるトイレが原宿の若者の心をとらえるかもしれない。
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記事をアップしてから、日本財団からプロカメラマン永禮賢氏が撮影された写真が送られてきた。小生の写真と比較していただきたい。同じトイレを見たはずなのに全然違う。これはカメラの違い(小生のは6万円くらい)だけではない。永禮氏の見る目の凄さだ。実に美しい。見る目のなさを恥じ入るばかりだ。前段の「肩透かしを食らった」という文は改める必要がありそうだが、記事はそのままにする。
「トイレは経営の問題」哲学の一端を垣間見た「ラスカ平塚」 トイレ考Ⅲ-4(2021/4/19)
素晴らしい槇文彦氏、田村奈穂氏、片山正通氏 日本財団 渋谷公園トイレPJ(2020/9/21)
「美しい公衆トイレ発信できた」安藤忠雄氏/世界からオファー 日本財団PJ(2020/9/15)
縦格子の円形平屋デザインが美しい 安藤忠雄氏の「神宮通公園トイレ」完成 日本財団(202/9/7)
ワクチン接種を受ける高齢者・付添人対象 ホテル日帰り・宿泊プラン 三井不動産
「三井ガーデンホテル大手町」
三井不動産ホテルマネジメントは5月27日、ワクチン接種予約をした65歳以上の接種者本人及びその付き添い人を対象に、都内の全施設をはじめ大阪、札幌、熊本など24施設の「ザ セレスティンホテルズ」「三井ガーデンホテルズ」「sequence」ホテルの日帰りプランと宿泊プラン「ワクチン接種会場ご利用者サポートプラン」を同日から販売開始したと発表した。
東京エリアの利用期間は2021年7月21日(水)まで。日帰りプランの利用時間は7時から22時まで最大4時間。利用人数は1~2名。プラン料金は4,000(税込)~。宿泊プランの利用時間は7時から翌日13時まで最大30時間。利用人数は1~2名。プラン料金は7,520円(税込)~。
同社は今後も引き続き対象施設を拡大していくとしている。
「三井ガーデンホテル大手町」客室
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いいプランだと思う。東京・大手町合同庁舎3号館に設置された自衛隊東京大規模接種センターから「三井ガーデンホテル大手町」までは歩いて数分だろう。都内の人はともかく神奈川、埼玉、千葉の居住者の人にとってはゆっくり休むのもいいかもしれない。酒の提供はないだろうが、コンビニで買って客室で飲むのは勝手だ。喫煙室だってあるはずだ。
実は、高齢者&糖尿病の小生は6月1日、自衛隊東京大規模接種センターでの接種が決まった。当初は、居住地での接種を考え予約しようとしたがすでに満杯で、次回の予約受付は6月9日と知らされたので、これでは接種は7月以降だと判断し、ダメもとで自衛隊の接種を申し込んだらあっけなく予約が取れた。
皆さんはどう思われるかわからないが、いざ自衛隊での接種が決まってみると、「国を守る」ためとはいえ合法的に人を殺す権利が認められている組織からワクチン接種を受けたら、今後ずっと自衛隊に負い目引け目を感じながら、そしてまた防衛費の増強にも「ノー」の声も上げられなくなるのではないかと思うと複雑な気持ちもする。
そこで、かかりつけ医に相談した。先生は「そんな心配はいらない。受けなさい」と言ってくれた。
なのでキャンセルせず受けることを決めた。だがしかし、ホテルを利用してたばこを吸い、ワインやビールを1、2杯飲むために4,000円というのはちょっとためらわれる。パソコンで記事というのも考えられないわけではないが、小生はキーボードとマウスがないとパソコンが扱えず、コピペ記事に4,000円の価値もないので、これも難しいか。
富裕層の別荘・リゾートへの問い合わせ激増 リスト 富裕層向け「銀座」の店舗
一番人気の南伊豆町の別荘(価格は1.2億円)
リストグループのリストインターナショナルリアルティは5月24日、同社の富裕層向け高級不動産を扱う銀座オフィスでの別荘・リゾート物件の問い合わせ数が、オフィス全体の半数近くを占めるまでに増加したと発表した。
同社は、緊急事態宣言が出された2020年4月以降、別荘・リゾート物件への問い合わせが増加しており、2021年1月の問い合わせ件数は前年同月の約2.8倍増に達し、2021年1~4月の別荘・リゾート物件に関する問い合わせは全体の41%を占めているという。
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さもありなん。富裕層とはどのような層を指すのか諸説あると思うが、同社は「金融資産が1億円以上5億円未満の世帯」と定義している。そして、同社の物件ホームページを見たら、価格が1億円以上の別荘やマンションがたくさんヒットした。一番人気として紹介されている南伊豆の別荘は価格が1.2億円とあった。
バブルの絶頂期には、熱海の分譲マンションの坪単価は550万円だったし、現在はホテル「ウェルネスの森 伊東」となっている物件は当初全300戸の価格が全て1億2,000万円で分譲されたマンションだったので、記者は全然驚かない。富裕層の別荘・リゾートへの関心が高まっているというのは何となく理解できる。コロナとは無縁の世界でゆったり寛ぎたいと考えるのは当然だ。
港区 課税標準額1億円以上は1,113人 都民のお金持ち8人に1人が港区民? (2019/10/19)
〝解除は困難〟関係者の空気伝えるメディア 宣言解除期限まで9日
東京都に新型コロナの緊急事態宣言が発令されてから1カ月近くが経過し、宣言解除期限まで10日を切った。感染者はこの8日間、微減傾向にはあるが、感染状況、医療提供体制、経路不明比率などのモニタリング指標はいずれも危険ラインにとどまっており、専門家も政府関係者も宣言解除は難しいという声が支配的とメディアは伝えている。
4月25日に宣言が発令されてから5月21日までの感染者と感染不明者の推移を別表とグラフで示した。直近では、感染者は5月13日(木)の1,010人をピークに、その後の8日間は前の週の同じ曜日を下回っている。宣言の効果が表れていると取れないこともないようだ。
一方で、経路不明者比率はほとんど50%を超えており、この5日間は60%超となるなど、危機的状況から脱し切れていない。
以下に、19日に行われた都の専門家会議でのコメントを紹介する。
・大型連休から約2週間が経過し、東京iCDCによる分析では、連休後の都内主要繁華街における夜間及び昼間滞留人口は増加している。新規陽性者数が約704人と高い値が継続しており、新規陽性者数が短期間で再び増加に転ずることへの警戒が必要である。
・仮に、増加比がこれ以上低下せず、十分に新規陽性者数が減少しないまま、人流や人と人との接触機会が大幅に増加すれば、再び増加する可能性が高い。
・第3波では、若年層の感染者数の増加から始まり、重症化しやすい高齢者層へ感染が広がった。若年層を含めたあらゆる世代が感染によるリスクを有しているという意識をより一層強く持つよう、改めて啓発する必要がある
・20代から60代において、接触歴等不明者の割合が50%を超えており、多くの新規陽性者数が報告されている中で、保健所の積極的疫学調査による接触歴の把握が困難な状況が続いている。その結果として、接触歴等不明者数及びその割合も高い値で推移している可能性がある
・感染経路不明な者の割合は、前回の60.4%から5月19日時点で61.2%となり、国の指標におけるステージⅢとなっている。(ステージⅢとは、感染者の急増及び医療提供体制における大きな支障の発生を避けるための対応が必要な段階)
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専門家は人流・接触機会の抑制、感染急増による医療体制のひっ迫を回避する対応策を求め、メディアは〝宣言慣れ〟〝宣言疲れ〟を報じている。
前者と後者には深い溝がある。どうすればいいか、記者も全く分からない。宣言を継続するにしろ解除するにしろ、分かりやすい説明がないとトンネルの先の一条の光明も見えてこないような気がする。
第33回RBA野球大会中止決定 新型コロナの感染拡大受け 中止は2年連続
日本不動産野球連盟(略称:RBA、大会運営委員長:久米信廣・第三企画社長)は5月21日、第33回RBA野球大会の中止を決定し、次のような文書を各チーム関係者に送付した。新型コロナの感染拡大が止まらず、選手や家族の安全を最優先に考えてとった措置。大会中止は昨年に続き2年連続となった。
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拝啓 新緑の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素はRBA野球大会の運営につきましては格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
各位におかれましては、昨年来、新型コロナウィルスの感染防止のため、業務上はもとより、家庭生活におきましても多大な制約を余儀なくされているものと拝察いたします。現 状、緊急事態宣言が9都道府県に発令され、10県でまんえん防止等重点措置が適用されているなか、ワクチン接種は高齢者に対してようやく緒に就いたばかりでございます。変異株が急拡大していることもあり、収束の時期を見通すことは困難な状況にあります。
つきましては、大変残念なことではありますが、第33回RBA野球大会を中止させていただきます。昨年に続いての中止となりますが、ご容赦いただきたいと存じます。参加される選手の方々・ご家族の健康と安全を最優先に考え、新型コロナウィルスの感染リスクを避けるためには中止もやむを得ないものと判断した次第でございます。
多くの関係者の皆様から大会開催を望まれる声をお聞きしており、大変ありがたいことではありますが、なにとぞ本件、ご理解を賜りたく、よろしくお願いいたします。コロナ の脅威が遠のいた段階では是非とも再開いたしたく、それまでの間はどうぞ各位におかれ ましても、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具