20歳未満・高齢者の比率増加 20代は減少 グラフで見る東京都のコロナ感染者
8月1日から9月3日までの東京都の新型コロナ感染者の推移を年代別にまとめた。感染者は8月中旬をピークに各年代とも減少傾向にあるが、全体の感染者に占める割合は、20歳未満と60歳以上の増加が目立っている。20代は減少傾向が顕著で、30代、40代、50代は横ばいが続いている。
デルタ株の脅威 70歳以上の10万人当たり感染者は実質1,000人超
8月以降の人口10万人当たり感染者は別表の通り。20代が2,371人で最多。以下、30代の1,414人、10代の1,214人の順。最少は70歳以上の164人。
ただ、70歳以上の高齢者のワクチン接種率を85%とし、接種者の感染がゼロと仮定した場合、人口10万人当たり感染者は1,093人となる。デルタ株の怖さが数字に表れている。
三井不レジ・首都圏不燃公社 新小岩の再開発 第2弾「南口地区」が都市計画決定
三井不動産レジデンシャルと首都圏不燃建築公社は8月30日、事業協力者として参画している「新小岩駅南口地区第一種市街地再開発事業」が8月10日に都市計画決定されたと発表した。
プロジェクトは2019 年4月、新小岩駅南口地区再開発準備組合設立。JR総武・中央線新小岩駅南口に位置する約1.5haの区域で、駅前広場などの整備により駅周辺の回遊性・利便性を高めるとともに、約580戸の住宅、商業・業務施設を一体で開発する。2022年度に再開発組合設立・事業認可、2024年度に着工、2028年度に竣工する予定。
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新小岩駅周辺では現在、葛飾区の「新小岩まちづくり基本構想」に基づいで北側地区、東北地区、西部地区、南口地区、東南地区の5地区、合計23.0haの再開発計画が進められている。すでに着工中の「東南地区」に続いて今回の「南口地区」再開発はその第2弾。
東南地区(3.9ha)では、すでに「新小岩二丁目地区」内で住友不動産・ジェイアール東日本都市開発・日本貨物鉄道の15階建て「シティテラス新小岩」268戸の分譲が始まっている。坪単価は340万円程度と思われる。物件の南西側隣地には、事業主・株式会社とジェイアール東日本都市開発の11階建て賃貸マンションが建築中。
北側地区(12.6ha)は駅前広場、くらし、賑わい・文化・交流、商業・賑わいゾーンなどの土地利用計画に沿って勉強会が行われている。
西部地区(5.0ha)は、現況が狭小敷地の戸建てが多いことから、「低層住宅と中層住宅が共存する住宅地」を目指すとしている。
東北地区(8.8ha)は、「魅力ある市街地と良好な住環境の形成を誘導する地区計画・高度利用」方針に基づいて勉強会が行われている。
解除まで残り2週間 ワクチン接種効果はるかにしのぐデルタ株の脅威 データが証明
8月30日の東京都の新型コロナ感染者は1,915人となり、8日連続して前の週の同じ曜日の感染者数を下回った。7月12日の緊急事態宣言による不要不急の外出自粛、都道府県間の移動回避、イベント縮小、飲食店などへの時短・休業要請、酒類の提供自粛、出勤者の7割削減要請など様々な措置が講じられているにもかかわらず、感染者は宣言発令時の4倍近くに達している。
宣言解除予定の9月12日まで残り2週間。1日500人台までに減らせるかどうか予断は許さない。
都のデータから、7月12日~8月29日までの年代別・性別感染者の推移を表とグラフにまとめた。従来株の2倍近い感染力があるとされるデルタ株の猛威がワクチン接種効果をかき消していることをうかがわせる。
累計の男女別・年代別感染者は別表の通り。感染者は338,731人となり、都民13,843,525人(3月1日現在)の2.4%、人口10万人当たり感染者は2,447人となっている。
年代別では、もっとも多いのが20歳代の約9.9万人(全体に占める割合29.1%)で、以下、30歳代の約6.7万人(同19.8%)、40歳代の約5.3万人(同15.8%)、50歳代の約4.1万人(同12.0%)の順。ワクチン接種が進んでいることから60代以上の比率は10%台まで減少している一方で、20歳未満の年少者の感染が激増している。
10歳未満 感染激増 比率は全体の7%超に
メディアは最近、若年層の感染増加を報じているが、7月12日の緊急事態宣言あたりから10歳未満の増加傾向は顕著で、7月28日に138人と100人を突破し、比率も4.3%と4%を超えると、その後は増加の一途。8月25日には308人で、感染者に占める割合は7.3%となった。家庭内感染のほか、市中感染も拡大しているとみられる。
10代 感染者は爆発的に増加 比率も10%超に
今回の第5波でもっとも絶対数、全体感染者に占める割合が増加しているのが10歳代だ。7月12日は33人、比率6.6%だったのが8月21日には565人、比率11.1%となり、人数で約17倍、比率で4.5ポイント上昇した。8月29日の比率は過去最高の11.9%に上っている。
都のデータは10歳刻みなので、増加しているのは小学・中学・高校の生徒なのか、それとも18歳以上なのかは不明。
20代 絶対数はピーク時より半減 比率も30%割る
コロナ発生時から絶対数、感染比率とももっとも高い数値を示してきた20歳代は、現在も基本的に変化はないが、比率そのものはやや減少傾向を示している。
感染者は8月13日に過去最多の1,810人(比率31.4%)を記録したが、8月29日時点でピーク時から半減している。比率は8月1日の37.5%をピークに減少に転じ、8月29日には26.5%(感染者817人)にまでに減少している。
30代 比率20前後で推移 男60%:女40%
感染者、比率とも20歳代に次いで高い数値を示している30歳代は、感染者は増加しているが、全体に占める割合はほぼ20%前後で推移している。
また、累計感染者67,165人の男女別内訳は男性40,110人(比率59.7%):女性27,055人(同40.3%)と比率差が大きいのも特徴の一つとなっている。理由は不明。
40代 男性61%:女性39% 〝格差〟くっきり
20歳代、30歳代に次いで感染者が多い40歳代は累計53,484人。感染者は7月12日の91人(比率18.1%)から一貫して増加し、8月13日には955人(同16.5%)までほぼ10倍に達した。男女別では、男性32,863人(比率61.4%):女性2,0621人(同38.6%)と30歳代とともに男女比の差が大きい。
50代 比率は10~12%で推移
50歳代の感染者は40,665人で、男性23,859人(比率58.7%):女性16,806人(同41.3%)。緊急事態宣言後の全体に占める割合は10~12%内に収まっている。絶対数は7月12日の50人(比率10.0%)から8月13日には689人(同11.9%)まで増加。その後は減少傾向にある。
60代 下げ止まりから増加傾向へ
60歳代は8月2日に52人、比率2.4%まで漸減したが、その後は下げ止まりから増勢に転じている。8月19日には182人、比率3.3%となるなど比率は3%前後で推移している。
70歳以上 8月以降は100人超 比率も増加
70歳以上はワクチン接種が進むにつれて激減し、7月26日には18人で、全体の感染者に占める割合は1.3%まで下がったが、8月4日に100人を突破すると、その後は100人超が続いており、8月26日は191人で、全体の感染者に占める割合は4.1%となった。ワクチン接種を受けていない、受けたくない人が感染しているのだろうか。これもデルタ株の影響か。
100歳以上は147人 今年だけで131人
東京都の100歳以上の累計感染者は男性が27人、女性が120人の合計147人となっている。このうち1月以降の感染者は131人で、8月以降だけでも30人に達している。
100歳以上の令和3年1月1日現在6,641人なので、人口10万人当たり感染者は2,214人となる。都の人口10万人当たり累計感染者2,447人と比較して若干低いが、気になる数値だ。何とか感染を防げないものか。
スムストック 2020年度は過去最高1922棟成約(捕捉率17%)
優良ストック住宅推進協議会(スムストック※)は8月27日、オンライン記者会見を開催し、2020年度のスムストックの販売状況・活動などを報告し、今後の活動方針を示した。新会長に堀内容介氏(積水ハウス代表取締役副会長執行役員)を選出したことも報告された。
2020年度のスムストック協議会10社による成約棟数は、TVCMやWeb広告などスムストック認知度向上策を実施した効果もあり、過去最高の1,922棟(前年度比14.8%増)となり、累計では13,899棟になった。
協議会10社の戸建ストック383万棟のうち2021年3月時点の推定流通数は約11,600棟/年(流通率約0.3%)として、2020年度成約棟数1,922棟は捕捉率にして約17%としている。捕捉率は2017年度の15%から2ポイントアップした。
スムストック住宅販売士は前年度の6,623名から6,965名に増加した。
国土交通省がまとめた2020年度の安心R住宅宅の調査報告書の一戸建て提出件数470戸のうちスムストックは233件で比率は49.6%であることも報告された。
新中期計画策定方針(2021年~2023年)では、「スムストックブランド」を時代の先を行く確固たるものとするための活動を強化する。具体的には捕捉率「20%以上」を目指すほか、住宅保証機構と連携した「買取再販型」保険商品の展開(2021年10月予定)や、脱炭素、レジリエンス、新しい生活様式など今後の社会環境の変化に対応できるスムストック査定方法の改良の検討、構築を図る。
※会員各社がこれまで供給してきた建物のうち、①新築時の図面、リフォーム、メンテナンス情報等が管理・蓄積されていること②建築後50年以上の長期点検制度・メンテナンスプログラムがあり、計画通りの点検・修繕を実施していること③「新耐震基準」レベルの耐震性能があることを満たした戸建てのこと
三菱地所 資源循環の取り組み加速 サステナブルな野菜使ったスープ ホテルで提供
試食会で供されたスープ(ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留で)
食材の玉ねぎとトウモロコシ
三菱地所と三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツは8月25日、「サステナブルな野菜を使ったスープ」のメディア向け発表会・試食会を行った。
野菜スープは「オニオンスープ」と「コーンスープ」の2種類。オニオンスープは皇居外苑濠から除去された水草の「ヒシ(菱)」を堆肥化し、山梨県北杜市の協力農家で栽培された玉ねぎを、コーンスープは三菱ケミカルが開発した水と二酸化炭素に分解される生分解性樹脂「BioPBS」ストローを堆肥化し、長野県諏訪郡原村で栽培されたトウモロコシをそれぞれ使用。いずれも横浜ロイヤルパークホテル総料理長・髙橋明氏が監修した。
提供するのは「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留」など7か所のホテルで、期間は8月25日~10月31日(なくなり次第終了予定)。
「ザ ロイヤルパークキャンバス 銀座8」と「ザ ロイヤルパークキャンバス 神戸三宮」では9月18日と19日、玉ねぎやトウモロコシを含めた野菜のマルシェを開催する。
三菱地所グループは、2019年から「大地への恩返しプロジェクト」として皇居外苑濠から刈り取った水草「ヒシ(菱)」を堆肥化し、この堆肥を用いて北杜市で栽培された野菜を買い取った上で、三菱地所本社カフェテリアやロイヤルパークホテルズで食材として活用している。
また、ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツは8月から、運営する一部ホテルの飲食店舗などで使用するストローを三菱ケミカルが開発した生分解性樹脂製品に切り替え、三菱ケミカルが行う生分解性樹脂の堆肥化プロジェクトに参加する。プロジェクトで栽培された野菜を三菱地所グループが買い取り、ロイヤルパークホテルズが食材として提供していく。
三菱地所グループは、「三菱地所グループのサステナビリティビジョン2050」で「Be the Ecosystem Engineers」というスローガンを掲げ、都市と地方が継続的な共生関係を維持するための新たな資源循環(サーキュラーエコノミー)の実現を目指す取り組みを行っており、今回の一連のプロジェクトもその一環。
ヒシ(夏に大量発生する。小さな生物は大型の生物から身を守る機能があるが、繁茂すると生態系に大きな影響を及ぼすことから「エコシステム・エンジニア」と呼ばれている)
除去作業
生分解性樹脂「BioPBS」ストロー(見た目はプラスチック製とほとんど変わらない)
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記者は、お湯を注ぐだけでいい粉末スープは自宅でよく飲んでいる。文句など言ったことはない。ありがたく頂いているが、自分から進んで飲みたいと思ったことはない。レストランなどでも同じだ。
今日頂いた2つのスープは今まで飲んだスープとは天と地ほどの差があるおいしいものだった。記者などはこのスープと酒と多少のつまみがあれば何もいらない。素材の良さを引き出した髙橋さんの腕の凄さを見る思いがした。
取材の帰り、「認証ワイン」でも買って帰ろうとレストランに寄ったら、販売はまだだった。担当者の方は「フェアトレード認証コーヒー」についても話された。価格は2,000円くらいになるという。これには驚いた。ラグジュアリーホテルでも1,500円くらいのはずだ。なぜそんなに高くなるのかについて、担当の方は「現地で働く人が適正な報酬を受け取り、安定的に良質な商品を提供するにはそれくらいコストがかかるということです」と語った。
なるほど。記者も昨年からSDGsのバッジをつけるようにしているが、まだまだ甘い。記者もそうだが、読者の皆さんは1杯2,000円のコーヒーが飲めるだろうか。17のゴール到達への道のりは平易ではない。それでもSDGsの取り組みを加速させようとする同社の姿勢はさすがというべきか。
使用済みの生分解性樹脂ストローを堆肥に利用し、今年10月に開業する国内初の高層ハイブリッド木造の「サ・ロイヤルパークキャンバス札幌大通公園」では、歯ブラシ、シェイバー、ヘアブラシなどのアメニティの一部はもみ殻を原料にしたものにするというのもとてもいい取り組みだ。
この点について、ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ・仲條彰規副社長は、「SDGsの認識は急激に高まってきたが、業界全体としての取り組みは緒に就いたばかり。排水を再利用したり食材などをコンポストにしたりすることは進んでいるが、生分解性樹脂ストローを堆肥にするのは当社だけではないか」と話した。
環境省は先日、6月にプラスチック資源循環促進法が成立したことを受け、大量の使い捨てプラスチック製品を扱う業者に対して、削減策を義務付けることを決定した。対象となるのはホテルのクシや歯ブラシなどのアメニティも含まれる。
発表会でも少し話題となった山梨県北杜市の「空と土プロジェクト」は2度取材している。機会があったらまた行ってみたい。
三菱地所CSR「空と土プロジェクト」10周年 純米焼酎「大手町」販売など活動強化(2017/9/9)
アンビシャス安倍徹夫社長の実兄 大京元副社長の安倍毅夫氏が死去 82歳
アンビシャス安倍徹夫社長の実兄で、同社元監査役、大京元副社長、大京住宅流通(現大京穴吹不動産)社長などを歴任された安倍毅夫氏が8月17日、死去した。享年82歳。病気療養中だった。
葬儀・告別式は、故人の遺志により家族葬で執り行われた。
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ラスト侍の一人がまた消えた。
記者はかつて大京がマンション市場を席巻したころ、黒澤明の「七人の侍」になぞらえ、躍進・大京を象徴する幹部として「大京七人衆」を選んだことがある。驚異的な販売力で同社をけん引した当時の東京支店長の安倍徹夫氏、横浜支店長の故・原田利勝氏のほか、故・横山修二社長の女房役を務めていた仕入れ担当の安倍毅夫氏も同社には欠かせない〝知将派〟として選んだ。
黒子に徹し他のデベロッパーとのもめごとなどをことごとく処理したと聞く。あの福の神か恵比寿さんのような温和な顔をみたらみんな戦意をなくす。毀誉褒貶は人にはつきものだが、毅夫氏を悪く言う人はいないはずだ。
毅夫さん、さようなら。献杯!
1か月で9.9万人 今年1月28日までの累計感染者と同数 東京都 新型コロナ
新型コロナの感染拡大が止まらない。東京都の公表データによると、緊急事態宣言下で、しかも高齢者その他のワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、7月22日(木)から8月18日(水)までの4週間の感染者は98,795人に達している。この数字は、都が最初の感染者を発表した昨年1月24日(金)から今年1月28日(木)までの約1年間の感染者98,404人とほぼ同じだ。感染経路不明率もこの4週間平均は63.5%となっており、感染爆発を抑えられない要因の一つとなっている。
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NHKによると、第1回目接種修了者は45.70%、第2回目接種終了者は32.69%となっているが、仮にその中間の約40%の人の感染がないとすると、未接種者約830万人のこの1か月間の人口10万人当たり感染者(率)は1,190人だ。対応策が手探り状態だった昨年1月24日から今年1月28日までのそれは710人だから、約1.8倍だ。感染力がアルファ株より1.5倍強いとされるデルタ株の恐ろしさを裏付ける数字だ。
苔のサイン、2段ベッド…ハンズ&AP貸し会議室とコラボ 東急ステイ「東新宿」
「東急ステイ新宿イーストサイド」
東急リゾーツ&ステイは8月30日、全国で30店舗目、新宿エリアでは西新宿店、新宿店に次ぎ3店舗目となる「東急ステイ新宿イーストサイド」をオープンする。東急不動産ホールディングスグループの東急ハンズとTCフォーラムとの初コラボによる東急ハンズのコンセプトルームや貸し会議室「AP東新宿」を併設しているのが特徴。開業を前にした8月18日、報道関係者向けの内覧会を行った。
ホテルは、都営大江戸線・東京メトロ副都心線東新宿駅から徒歩3分、新宿区歌舞伎町二丁目の明治通りに面した敷地面積約1,162㎡、12階建て延べ床面積約8,321㎡の全208室。ルームチャージは36,300円(レジデンシャルダブル)~。時間貸しにも対応する。
2階がフロント・ロビー・レストラン・ミーティングスペースなど、3階が貸し会議室など、客室は4階からで、面積は18~69㎡。全ての客室に洗濯乾燥機、電子レンジ、加湿空気清浄機が付いているほか、12階の69㎡のガーデンスイートには約71㎡のテラス、パーティールーム、85インチテレビ、プロジェクター、ワインセラー、大容量冷蔵庫、LGスタイラー、BBQコンロなどを装備。
コンセプトルームは3タイプで、ベッドは1400×2000ミリ/900×2000ミリの2段ベッドを採用。東急ハンズの店内を想起させる有孔ボードに様々な備品を設置し、それを体験し、気に入った商品を「ハンズネット」で購入できるようにしている。
3階の「AP東新宿」は、34~125㎡の5つの貸し会議室からなり、天井高は3.3m。一般的なオフィスは1時間に2回の換気であるのに対し1時間に5回の空気の入れ替えを行うほか、4Kビデオカメラ、LED照明、パソコン、プロジェクター、オペレーターなどを備え、専有回線の高速インターネットを利用できるのが特徴。
2階レストラン
最上階のテラス
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「いかがですか? 」ひと通りホテルの客室を見て回ったあとだった。6階エレベータホール前で、東急リゾーツ&ステイのステイ営業統括部に所属する女性担当者に声を掛けられた。他の記者の方はどうか知らないが、マンションであれ何であれ、この種の内覧会で担当者側から感想を求められることはまずない。記者の側から質問し、担当者が答えるというのが普通だ。
一瞬、どう答えたらいいか戸惑ったが、正直に言うべきと判断し、「フェイクだらけの観葉植物が気になった。ほら、この階数を示すサインもそう」と答えた。
ところが、その女性担当者からは思いもよらない答えが返ってきた。「いえ、これはフェイクではありません。本物の苔を着色しているものです」と。
嘘だろうと思い、あちこち触ってみた。確かに苔の根元の部分は湿り気があった。すぐに謝った。「申し訳ございません。声を掛けられなければ『フェイクだらけの観葉植物はいかがなものか』と書くところでした」
と同時に、一つ疑問が浮かび上がった。本物の苔を使ってさりげない演出を行うのはさすがだと思うが、なぜ着色する必要があるのだろうか。
どうしてこんな些細なことを書くかといえば、記者は見学会などでもっとも重視するのはデザインだからだ。もちろん単なる意匠デザインのことではない。観て触ってあるいは匂いを嗅いで、そのテクスチャーを通じて企画担当者と会話を交わしていると感じられる時間を大事にしている。この価値は何物にも代えがたい。
世の中はオンライン流行りだ。しかし、リアルの体験に勝るものはない。本物の苔であることを教えてくれた女性担当者に改めて感謝したい。どうして本物の苔に着色したか、デザイン担当者の考えも聞きたいのだが…。
エレベータホール前のサイン
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客室では東急ハンズがコーディネートした18㎡のコンセプトルームが面白い。2段ベッドを備えているものは他のホテルでも見たような気がするし、マンションではコスモスイニシア「イニシア板橋 桜レジデンス」の「つむぐユニット」や、三菱地所の「箱の間」でも見学している。
東急ハンズの2段ベッドは売り物でなく、ホテルサイズに合わせて作ったものだが、肌触りのいい本物の木が採用されていた。東急不動産の「ブランズ」マンションにも採用したら受けるのではないか。
最上階のテラスを含めた3人利用可能な140㎡のガーデンスイートもいい。値段は時期によって変動するのだろうが、ルームチャージは5万円からというのはいかにも安い。浴室は猫足つき浴槽だった。
ホテルに採用されたのは初めてという、衣類のしわ伸ばしだけでなく花粉・菌・ウイルスを低減するLGスタイラーも装備されている。庫内は無理すれば人が入れるような大きさだったので、「ここに入ったら加齢臭を消し、体も洗ってくれないか」と馬鹿なことを聞いたが、もちろんそれは不可。
2段ベッド
備品
第一園芸 独自に考案したオフィス空間デザイン 三井デザインテック新本社に採用(2021/8/11)
桜並木が眼前 コスモスイニシア「桜レジデンス」が竣工・完売(2021/5/20)
ダウンサイジング流行りにぴったり 三菱地所〝部屋の中の小屋〟「箱の間」発売(2019/8/27)
三井不レジ 住まいのサードプレイス「イエチカBASE」 武蔵小杉にオープン
「イエチカBASE」受付
三井不動産レジデンシャルは8月17日、多様なライフスタイルに合わせた最適なソリューションと、場所・期間にとらわれないフレキシブルな新しい暮らし方を提案する「Life-stylingプロジェクト」を始動し、その第1弾として、三井のすまい居住者と三井不動産グループのメンバーシップ・サービス「三井のすまいLOOP」会員を対象としたすまいのサードプレイス「イエチカBASE」を8月23日に武蔵小杉でトライアルオープンすると発表した。
「イエチカBASE」は、JR・東横線武蔵小杉駅北口駅からすぐの武蔵小杉一丁目に位置。周囲を気にすることなくWEB会議や動画鑑賞・ゲームなどに集中できる「個室ゾーン」、ソファで寛ぎなら仕事のアイデア出しや好みの本・雑誌の読書に没頭できる「プライベートゾーン」、貸切可能の「リラックスゾーン」など様々な利用シーンを想定している。
同社は、「Life-stylingプロジェクト」を立ち上げた背景として、「人口減少や人生100年時代の到来に加え、昨今のコロナ禍を経て、人々の生活様式・行動様式は短期間で大きく変容し、これまでのようなすまい・オフィス・商業施設・ホテルといった生活空間の在り方の境界線が曖昧となり、人々のくらしの基盤となる『すまい』に求められる価値観はより多様化している」とし、「もっと手 軽に身近なところで、お客様自身が必要に応じて、好きなエリア、好きな拠点、好きな用途、好きな時間(期間)を自由に選んで利用できるような新しいすまいや暮らし方が必要であると考えた」としている。
「イエチカBASE」に続く第2弾として「多拠点居住サービス」のトライアルも行う予定。
ワークスペース
コミュニティスペース
プライベートゾーン
カフェゾーン
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いい取り組みだと思う。場所は、同社が再開発を予定しているエリアの一角で、三井不動産レジデンシャルサロンがあるところのはずだ。
そこで、各社にも提案。現在、多くのデベロッパーが主にマンション購入予定者を対象にした常設のギャラリー・サロンを設けているが、ほとんどは予約制のはずで、敷居も高い。対象をもっと広げ、自由に利用できるようにしたらいいと思うがどうだろう。喫茶店・本屋・飲食店などとコラボする手もあるのではないか。ナイスが行っているように、仲介店舗は地域住民が自由に利用できるようにしてはどうか。
20代は1日当たり2000人に迫る ワクチン効果か比率は漸減 都のコロナ感染者
東京都の新型コロナ感染者は8月13日、5,773人となり過去最多を更新。感染爆発がとまらない。年代別では過去も現在ももっとも多い20歳代も第3波では1日当たり最多だった1月8日の723人だったのが、7月27日には951人に達し一気に記録を更新すると、その後は1,000人超が日常化し、8月13日には1,810人と2,000人に迫った。
ただ、全体感染者に占める割合は最近では8月1日の37.5%(6月11日は38.4%)をピークに漸減傾向を示しており、8月12日には29.9%と7月19日の28.1%以来実に24日ぶりに3割を切った。
学生向けのワクチン接種も進んでいる効果かどうかは不明だが、その可能性はありそうだ。