RBA OFFICIAL
 

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大活躍の三井レジ大石とご家族

三井不動産レジデンシャル(82) 4-3 鹿島建設(82)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャル 1 3       4
鹿島建設 1 2       3

  

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三井レジ吉田

 三井不動産レジデンシャルが参加9年目にして初の東京ドーム進出-第28回RBA野球大会日曜ブロック準決勝戦、三井不動産レジデンシャル-鹿島建設が11月20日、大宮健保グラウンドで行われ、三井不レジが延長の末、4-3で鹿島を下し、大会参加9年目にして初の東京ドーム進出を決めた。吉田投手が好投し大石が決勝の押し出し点をあげた。渡辺監督が5度6度宙に舞った。

 鹿島は決勝進出ならず。〝お客さん〟の厚い壁にまたしても阻まれた。福本監督は「来年こそ」と捲土重来を期し、言葉少なに球場を去った。

 三井レジはタイブレーク(1死満塁で攻防)の6回、先頭の山際はサードゴロに倒れたが、続く大石が四球を選び1点、さらに3番篠塚のタイムリーで2点を追加。その裏を吉田が2失点に抑えた。

 先制点は三井レジ。3回の1死満塁のチャンスをつぶし、嫌なムードが漂い始めた4回、1死から8番渡辺が右翼越え2塁打し、9番川崎が四球を選び好機をつくり、渡辺が3盗に成功したあと、川崎も2盗に成功。1番山際、2番大石の連続四死球で渡辺が生還。喉から手が出る1点をもぎ取った。

 4回まで2安打に抑えていた吉田はそのまま逃げ切るかに思えたが、最終回、3つの四死球と味方の失策により同点に追いつかれた。

 放った安打は5本。大石がタイブレークを含めて2打数2安2四球の大活躍。

 鹿島は惜敗。4回まで放った安打は5番谷中と2番榎本の2本に抑えられ、残塁はわずか2のみだったが、5回最終回に反撃。この回先頭の6番廣瀬が四球で出塁、7番小林勇が犠打で廣瀬を2塁に進めて相手にプレッシャーをかけ、8番遠藤と1番小林尚の四死球で満塁。しかし、2番榎本のサードゴロで万事休すかと思われたが、三井レジ黒田が転倒(記者の記録は失策)、同点に追いつきタイブレークに。タイブレークでは2点を返したがそれまで。

 遠藤投手は気合十分。ストレートに威力があったが、相手の主軸につかまった。

〇渡辺監督 吉田に尽きる。打者では大石。ドームで野球はなかなかできないので楽しみ。いつもはノーサインですが、次はレベルが違うんでサインを考える

〇吉田 いつも通り投げた。最終回は力んでしまった。ドームでは最終回のようなことがないよう平常心で臨みたい

〇大石(奥さんと愛娘が応援に駆け付けていた) 時たま「パパ!」と聞こえていたので、2安打(他は2四球)打ててよかった。絞らずに来た球を打ったのがいい結果につながった。ドームでも妻子の前で頑張りたい

〇大石の奥さん 声が届いてよかった

〇山際 神宮(中大時代)には出たことがあるがドームは初めてでとてもうれしい(3回に痛烈な中堅前安打を放ち怪物ぶりを発揮した)

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大石(左)と篠塚

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初回、死球で出塁した鹿島の1番打者・小林尚の2盗を阻んだ篠塚

渡辺監督の盗塁と山際の名演技

大石の押し出し点を演出

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敵も味方も欺く渡辺の3盗

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〝俺の好走塁が生きたんだ〟

 先制点を奪った大石の押し出し点を演出したのは渡辺監督の3盗と山際の死球の場面での名演技だ。

 渡辺は外寄りのストレートをちょこんと当てて幸運な左翼越え2塁打。続く川崎が四球で1死1、2塁。打者は怪物山際。ここで渡辺は自らの判断で敵も味方も唖然とする3盗を敢行。ところが、2塁まで走って体力を使い果たしてしまったのか、さてまた前夜の深酒がたたったのか、3塁ベースの2メートルくらい手前で足がもつれ転倒。這ってベースにたどり着き、ベンチの喝さいを浴びた。

 山際もまた役者だ。死球を選んで喜んで1塁に歩くかと思われたが、バットをゆっくり置くと、だしぬけに鬼の形相(記者は後姿しか見ていないので山際の表情は読めなかったのだが)でマウンドに向かった。

 前打席でも山際は身体に球を受けながら逃げるそぶりを見せなかったので判定はボールとなった伏線があったとはいえ、あの立派な身体ならば遠藤のすっぽ抜けた球を受けたくらいでは痛くもかゆくもないはずだから、これは演技に違いない。

 すわ、RBAの歴史始まって以来の乱闘事件に発展かと記者は山際のあとを追ったが、敵も味方も何が起きたのかさっぱりわからなかったのか、みんな意気地がないのか、山際が歩いたのは5歩か6歩くらい。誰かが「山際の出来るのはあそこまで」と囁いた。

 それでも〝お客さん〟の三井山際の威嚇に委縮したのか、遠藤投手は続く大石に痛恨の押し出し。最終回に相手の三井黒田から〝お返し〟を受けていなかったら、遠藤は立ち直れなかったかもしれない。それにしても山際に対して執拗な内角攻めをした女房役の高瀬もさすがだ。

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〝俺が東邦の山際だぞ〟死球を受けてマウンドに向かう山際
(わが故郷・三重の高校球児を震え上がらせたとは聞いている)

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〝僕はヤマギワさんて知らないよ〟遠藤(顔は青ざめていないか)

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素顔の山際(2015年撮影)

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三井レジのナイン

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鹿島 遠藤

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最後の打者になるはずだった榎本だが…

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土壇場で同点のホームを踏んだ鹿島・廣瀬

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同点に沸く鹿島ベンチ(右は主砲の中原) 

 11月20日(日)、唯一試合が残っていたRBA日曜ブロック準決勝戦三井不動産レジデンシャル-鹿島建設の試合が大宮健保グラウンドで行われる。勝ったほうが初の東京ドーム進出を決め、ケン・コーポレーションと優勝をかけ戦う。例によって( )内の数字は記者のレーティング。

三井不動産レジデンシャル(82)- 鹿島建設(82)

 勝ったほうが初の東京ドーム、負ければ地獄。ここは絶対負けられない。両チームは今年の予選トーナメントでも対決しており、8-4で鹿島が快勝しているが、三井はその後戦力を整えてきており、記者のレーティングはお互い82の互角。奇しくも本業の今期売上高予想は三井不動産が1兆7,500億円で、鹿島は1兆7,800億円と互角だ。予想は至難の業で、ミスを犯したほうが負けると見た。

 その前に、三井不動産と鹿島建設の関係、業績について少し触れたい。

 三井と鹿島はお互い株の持ち合いで友好な関係にある。言い換えれば〝お友達〟。しかし、これは建前。三井にとって鹿島は発注先、主人だ。鹿島にとって三井は受注先、つまり〝お客さん〟。主客が逆転する立場にある。これまで三井の主だったビルやマンションの施工は鹿島が圧倒的に多いはずだ。

 まず、三井。業績は絶好調。2017年3月期も増収増益予想で、過去最多を3期連続で記録するのは確実だ。レジデンシャルのマンション事業も業績アップに貢献は大で、2017年3月期の計上予定戸数に対する契約率はあと半年も残しているのに90%を超える。マンション販売担当の怪物山際も野球に専念できる環境にある。

 一方の鹿島もオリンピック景気に沸く。ここ10年間、というよりバブル崩壊後はほぼ一貫して業績は下降し、株価も底這い状態にあった。2015年3月期には単体で180億円の赤字を出した。ところが、2016年3月期にはV字回復。営業利益1,110億円(前期は126億円)と過去10年で最高を記録した。2017年3月期も増収増益を見込む。少なくとも東京オリンピックまでは右肩上がりで突き進むはずだ。ここは、〝お客さん〟に叩かればなしだった積年の恨みつらみを一挙に晴らす絶好の機会だ。

 そんな鹿島の意図を三井不動産レジデンシャルの〝策士〟渡辺監督は百も承知。「あいつは過去の人」などと主砲・山際など歯牙にもかけない扱いをしているかと思えば、前試合の三菱地所戦ではその山際を1番に起用。チームに勢いをもたらす采配を見せ、「うちは選手が揃えば強いんだ」とうそぶく。

 予選の鹿島戦で先発したのは大栗だったが、今回は吉田だろう。前試合では絶妙のコントロールで相手を封じた。吉田の女房役・篠塚は只者ではない。怪物・山際とともにチームを引っ張る。吉田が好投し、山際、篠塚が打てば勝つ確率は高いと見た。予選トーナメントで惨敗した借りを返すか。

 直接対決で負けた時の渡辺監督のコメントを紹介しておく。「相手は(オリンピック景気で)儲かっているからな。しかし、あの3塁手(上野)は(お客さんのうちを)意識していたぞ」

 先に見たように鹿島もここは必勝態勢。三井からのマンションの受注が多少減ろうが、利益率の高い大型工事で稼ぐことができる。福本監督は三井に東急不動産、三菱地所リアルエステートサービスを破った勢いそのまま、〝遠慮するな〟と檄を飛ばすはずだ。

 勝敗のカギを握る新人カルテットも、相手が三井だろうが三菱だろうが住友だろうが、その怖さはまだ経験していないはずで福本監督の鞭打ちに素直に応えるはずだ。

 先発するのは遠藤。ここで好投すれば、吉田も同じだが、今年のベストナインに入れる予定。評価点はプロ野球に換算したら2,500万円だろう。

 天に昇るのは三井か鹿島か。泣きを見るのは吉田か遠藤か。天下分け目の戦いが始まる。先のサッカー日本-サウジアラビア戦よりはるかに面白い試合になるはずだ。勝てないか、勝つか、勝てば、勝て。

鹿島 遠慮があったのかなかったのか 〝お客さん〟三井レジの自滅で圧勝(2016/7/14)

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川久保公司社長(左)と田中信哉副社長

 試合開始の40分も前に姿を見せたみずほ不動産販売・川久保公司社長は「記事で確認している。いいキャッチャーが入った。彼(片岡)は(本業の)成績もいいんだよ。高得点で宅建に合格(予定)したようだ。東京ドームに進出したらとTシャツも200枚用意した。野球? 大ファンでね。セリーグは巨人、パリーグはソフトバンク。ソフトバンクの球団社長(後藤芳光氏)は、安田信託時代の私の部下。西武ライオンズのオーナー後藤(高志氏)さんもロッテの山室晋也球団社長もみずほOB。パリーグは6球団のうち3球団がみずほOBだよ。ワハハハハ」と高笑い。

 「この靴? スパイクじゃないよ。ゴルフシューズだよ。ワハハハハ」

 試合には負けたが、本気で東京ドーム進出を考えているようだ。

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「スパイクじゃないよ。ゴルフシューズ」

◇       ◆     ◇

 川久保社長が褒めた片岡捕手は、記者もRBAベストナインの新人王部門で選出したが、片岡捕手だけでなく、この日姿を見せた木次谷遊撃手、宮崎中堅手の3人の新人選手はみんな高得点で宅建試験に合格(予定)した。片岡が39点、木次谷が40点、宮崎が42点だそうだ。

 片岡は「会社の研修システムのおかげ」と話した。これから不動産業界に入ろうとする学生諸君!みずほ不動産販売に入ろう。そしてドームに行こう。

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左から片岡、木次谷、宮崎

三菱UFJ不動産販売がみずほ不動産販売を破り2連覇 3度目V 信託銀行系野球大会(2016/11/16)

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第7回信託銀行系3社対抗親善野球大会(神宮外苑軟式野球場で)

みずほ不動産販売 1-4 三菱UFJ不動産販売

  1 2 3 4     合 計
みずほ不動産販売        
三菱UFJ不動産販売        

 

 三菱UFJ不動産販売が2連覇 3度目V-第7回信託銀行系3社対抗親善野球大会が11月16日、神宮外苑軟式野球場で行われ、三菱UFJ不動産販売がみずほ不動産販売を4-1で下し昨年に続き、通算5度目の優勝を飾った。三井住友トラスト不動産が3位。

 優勝した三菱UFJの石本監督(35)は、「初回4点を取ったが、打ったのは私。2点タイムリーを放った。キャッチャーの川島もタイムリー。川島は入籍したばかり。奥さんも応援に来ており、今日は川島デー」と、喜びを爆発させた。

 敗れたみずほ不動産販売の中根監督は「たいして打たれていないが、ミスが出た。まさか…」と悔しがった。大の野球ファンだという川久保公司社長もゴルフシューズを履いて応援に駆け付けたが無念の敗戦。ドーム用に応援のTシャツを200枚作ったそうで、ドーム進出を本気で考えてるようだ。

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「絶好の野球日和でして…」四十宮氏(涼しそうな顔をしていた)

◇       ◆     ◇

 さすが銀行系、言うことが違う。この日はどんよりと曇り、気温も10度くらいしか上がらず、記者などは震え上がったが、開会式であいさつした三井住友トラスト不動産の四十宮浩二社長は、「絶好の野球日和」と切り出した。

 これには絶句した。だいたいデベロッパーの社長はこの時期になると「お寒い中」とか「足元の悪い中」というのが常とう句だ。銀行系は、曇りだろうが雨が降ろうが槍が降ろうが、夏の暑さにも冬の寒さにも負けないで「絶好の機会」にしてしまうところがすごいではないか。

 選手宣誓もまた甲子園並みだ。三菱UFJの中山キャプテンは「本業と同様、泥臭く一戦一戦戦い抜きます」と、声を振り絞った。

 昔、ある銀行の頭取クラスから「銀行の営業はドブ板だよ」と聞いたことがある。ふんぞり返っているのが銀行だと考えるのは大間違いのようだ。

 参考までに。記者は第1回大会、第2回大会も取材しているので、その記事を添付します。

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険しい表情で選手宣誓する中山(左)と木下(記者はみずほが圧勝すると見ていたが、この三菱の気合を読み間違えたか)

「パの3球団オーナー・社長がみずほOB」川久保社長 新人トリオは高得点で宅建合格(2016/11/16)

三菱UFJ不動産販売 すみしん不動産を破り優勝(2010/11/25)

信託系流通4社が野球大会 すみしん不動産が優勝(2008/11/19)

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〝よっしゃー、3連覇へステップだ〟住友不動産販売ナイン

住友不動産販売(87) 6-3 三井不動産リアルティ(83)

  1 2 3 4     合 計
住友不動産販売      
三井不動産リアルティ      

 

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〝この風でも無四球だぞ〟住友不動産販売 伊藤博

 住友不動産販売が逆転勝ち。伊藤亮が逆転打を放ち、ルーキーの新井がダメ押し弾を放った。エース伊藤博は強風に苦労しながら無四球完投。風を利用したシュートが冴えた。三井不動産リアルティは初回、相手守備の乱れを突いて3点を先取したが、執拗な攻めに屈した。

 初回、満塁の好機を潰し、その裏に3点を先制され、嫌な〝風〟が漂い始めた住友を下位打線が吹き払った。2回、この回先頭の7番金子が中堅前安打を放ち、8番越前も中堅前安打で続き、9番伊藤亮が難なく犠飛を放ち1点。4回には、この回先頭の5番健太郎が四球で出塁、続く6番新井が内野安打で好機をつくった1死後、8番越前の適時打で1点差と追い上げ、9番伊藤亮の左中間を破る3塁打で逆転。さらに2番円城寺の安打でこの回4点をもぎ取った。5回には新井の左翼越え本塁打で突き放した。

 エース伊藤博は初回、味方の失策から不運な3連打で3失点したが、その後は立ち直り無四球完投。安打を許しながらもここぞという場面で踏ん張った。

 三井は初回、1死から西田が敵失で出塁すると、3番岩瀬、4番澤村、5番横瀬の3連打で3点先制。逆転された4回には、1死から6番大内、7番引地の連打で好機をつくったが、エンドランに失敗、大内、引地とも挟殺されたのが痛かった。

 石谷投手は相手の執拗な攻めに屈した。

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〝最初はうまくいったが…〟三井不動産リアルティ 初回の得点シーン

〇古賀監督 みんな活躍した。伊藤博はいつも通り

〇前田 いい形で終えられた

〇伊藤博 風が強くてスライダーが全然曲がってくれなかったが、ストレートが走った。6回のピンチでの三振を奪ったのはシュート(6回は1死から連打を浴びたが、打たれたのは甘いストレート。それでも最後はピシャリと締めた。この日の風は伊藤の左後方から吹いていた。右腕のスライダーが曲がらないのは当然で、逆にストレート、特にシュートは右打者にとっては内に、左打者にとって外に大きく曲がった。一方で隣の野村-東急の試合は、右投手にとって左前方からの向かい風。坪井の変化球は面白いように決まったが、右打者に死球を与え、左打者に痛打を浴びた。前半は風を味方に、後半は風に翻弄されたと言えなくもない。そこを攻めた野村がすごいのか)

●安西監督 最初はよかったがそのあとが…。相手投手がよかったし、バッターもみんな振れていた。すごくまとまっていた(相手を褒めた)

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2安打の越前(左)とルーキーの近藤

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住友不動産販売ナイン

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3塁打を放った折笠を迎える野村ナイン

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〝中山? 1番は俺だよ〟折笠

野村不動産アーバンネット(87) 7-0 東急リバブル(84)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産アーバンネット      
東急リバブル      

 

 野村不動産アーバンネットが快勝。0-0の同点の5回、敵失と四死球から好機をつくり、押し出しと先週は風邪で欠場した折笠の2点3塁打などで一挙5点を挙げ試合を決めた。風を味方につけた攻撃も光った。茂木が1安打完封。
 リバブル坪井投手は3回までほぼ完ぺきに抑えたが、5回、3四死球で崩れた。風にも見放された。打線も12度にしか上がらない気温と強風に意気消沈したのか、放った安打は河野の2塁打のみで完敗。

 4回まで2四球のみ5つの三振を喫していた野村は5回、この回先頭の5番高原が敵失で出塁し、続く三根がバントの構えから〝技あり〟の死球でチャンスをつくり、7番丹羽は投手ゴロで高原が三封されたが、8番田中、9番小林の四死球で押し出しの1点。さらに1番折笠の走者一掃の中堅越え3塁打と、3番塚本の2塁打でこの回一挙5点を挙げた。6回には田中の2ランでダメ押し。

 茂木は強風をものともせず、球を低めに集め1安打完封。4回以降は一人の走者も出さなかった。

 リバブルは悔やまれる敗戦。坪井は向かい風を味方に変化球が冴え4回までは2四球、5三振を奪う好投を見せたが、5回、味方の失策から崩れた。右打者の内角をえぐる球は風に影響され右に左にぶれた。2つの死球は審判によってはボール判定になってもおかしくない球だった。

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先発で6番サードを守り、〝技あり〟の死球から先制のホームを踏んだ三根監督

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〝俺は雨にも風にも負けないんだ〟野村 茂木

〇折笠 (先週欠場したのは)風邪。打ったのはストレート

〇木内応援団長 (前試合で猛打賞を放った中山って誰? )俺は先週いなかったからね。知らないんだよ

〇佐藤 当たらないね(この日は3三振。内角低めの球は揺れながら落ちた)

〇田中 久々です。打ててダメ押しになって良かったです。3カ月に一度ペースでしか打てていなくて。ドームは間隔が空いて3カ月あると思うので、打ちます

●坪井 相手の攻め方は分かっていたが…(2つの死球を悔やんだ)

●河野 (茂木の)あのスライダーを攻略しないと勝てない

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5回の得点シーン

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〝俺は「中山」なんか知らないよ。知ってるのは1番折笠だけ〟木内応援団長

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〝勝てばいいんだよ〟この日は3タコの中川

IMG_8858_6回、田中が7点目のホームイン。裏で東急リバブルが無得点に終わり7点差コールドとなった.jpg
ダメ押し2ランを放った田中

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〝最初は風を味方に付けたが…風に負けた〟リバブル坪井

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唯一安打(2塁打)を放った河野

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最後の打者となった近藤

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〝木枯らし一番…〟寒風が吹きすさぶ中、延々と続くリバブルの反省会

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走者一掃の3点3塁打を放った野村不動産アーバンネット折笠

 RBA不動産流通カップ決勝戦は昨年と同じ住友不動産vs.野村不動産-第7回RBA不動産流通カップ準決勝戦2試合が11月9日、風速7メートルの北よりの「木枯らし1番」が吹きすさぶ大宮健保グラウンドで行われ、東急リバブルに7-0で快勝した野村不動産アーバンネット、三井不動産リアルティに6-3で逆転勝ちした住友不動産販売がそれぞれ東京ドーム進出を決めた。決勝戦は昨年と同様の組み合わせで、住友が勝てば3連覇、野村が勝てば初優勝となる。 

野村不動産アーバンネット(87) 7-0 東急リバブル(84)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産アーバンネット      
東急リバブル      

 野村不動産アーバンネットが快勝。0-0の同点の5回、敵失と四死球から好機をつくり、押し出しと先週は風邪で欠場した折笠の2点3塁打などで一挙5点を挙げ試合を決めた。風を味方につけた攻撃も光った。茂木が1安打完封。
 リバブル坪井投手は3回までほぼ完ぺきに抑えたが、5回、3四死球で崩れた。風にも見放された。打線も12度にしか上がらない気温と強風に意気消沈したのか、放った安打は河野の2塁打のみで完敗。

住友不動産販売(87) 6-3 三井不動産リアルティ(83)

  1 2 3 4     合 計
住友不動産販売      
三井不動産リアルティ      

 住友不動産販売が逆転勝ち。伊藤亮が逆転打を放ち、ルーキーの新井がダメ押し弾を放った。エース伊藤博は強風に苦労しながら無四球完投。風を利用したシュートが冴えた。
 三井不動産リアルティは初回、相手守備の乱れを突いて3点を先取したが、執拗な攻めに屈した。

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決勝打を放った住友不動産販売 伊藤亮

 日本不動産野球連盟(RBA)が主催する第7回RBA不動産流通カップ(前Club-D cup)の準決勝戦は東急リバブル-野村不動産アーバンネット、三井不動産リアルティ-住友不動産販売の本業と同様の4強対決となった。〝たかが野球〟ではない。各チームとも会社挙げての支援体制を背景にさながら〝代理戦争〟の様相を呈してきた。勝ったほうが東京ドーム進出を決める。

 記者はニュートラル。どっちも〝勝って〟予想は抜群の的中率を誇るが…。( )内の数字は今年のRBA野球大会のレーティング。

東急リバブル(84)-野村不動産アーバンネット(87)

 野村が優勢だ。ちばリハウスに圧勝した勢いそのまま、ここはリバブルを粉砕しそう。エース茂木は前試合で1イニング調整登板し、この試合に全力投球するはず。5回くらいだったら完ぺきに抑えるか。

 打線は確実に仕上がっている。三根監督は前試合の結果について「60点」と低い評価しかしなかったが、ほぼ満足しているはず。先頭打者で本塁打を含む猛打賞を放った「中山」は〝まぐれ〟ではないと見た。塚本-中川-高原クラスと見た。三根監督は早くも住友に雪辱するプランを完成させたと見る。ただ、高原はまだ軟式に馴れていないのがやや気掛かり。

 リバブルは、エース坪井の踏ん張り次第。前試合は低いマウンドに苦労して制球を乱したが、しり上がりに調子を上げコーナーに変化球を集めた。野村の打線も変化球投手を苦手にしているはずで、打者の弱点を徹底してつけば最少失点に抑えられる。

 打線は茂木を攻略できるか。低めに球を集められたら手が出ない。茂木は失投も少ない。先頭を任された河野が打てるかどうかと見た。茂木は「真っ向勝負」を宣言した。古屋はチーム5代目の4番に〝昇格〟したようだが、記者の目にはただの4番目の打者としか映らない。茂木を攻略したら岡住クラスとして将来に名前を残す。ドームに導いたら本業でも部長に昇格するかもしれない。

三井不動産リアルティ(83)-住友不動産販売(87)

 不動産流通トップと2位の激突だ。双方とも第2四半期決算数字は悪くなさそうで、会社の支援体制も万全、何だか代理戦争の様相を呈してきた。

 ただ、野球に関してなら、エース伊藤が投げる条件付きで2連覇中の住友がやや〝格上〟。三井打線なら手玉に取る。不安材料を探すとすれば立ち上がりだ。伊藤は相手が〝格下〟と見ると、手を抜くわけではないだろうが、相手なりに投げる。思わぬ失点をするのはそのようなケースで、今回もその不安はある。伊藤が投げなければ越前あたりだろうが、古賀監督が博打に出るとは思えない。

 打線は、前大会で古賀監督が代打に起用しズバリ的中した駒谷、石井が登場するのかどうか。この二人は出場機会が少ないので未知数の部分も多いが、ただ者ではないかもしれない。村井も強打者だ。

 対する三井の先発は松浦か。前試合は仕事で欠場したが、相手が住友ならまず出場する。制球力がカギで、決まれば伊藤と互角に投げられる。球威を欠くと長打を食らう危険性がある。前試合で投げた石谷の先発もありそうだが、相手打線ははるかに強化される。

 打線はやや不安。これまでリーダー的な役割を果たしてきた神はインバウンド、アウトバウンドの仕事で海外・国内出張に飛び回っており、席を温める暇もないそうだ。

 三井が勝機をつかむとすれば安西監督の檄がナインを奮い立たせたときだ。平賀ヘッドコーチは温和だが、安西監督はプロ野球でいえば星野さん似。両刃の剣だ。罵声で選手が縮み上がって戦意喪失の場面もあるが、乗せると信じられない力を発揮する。いつだったか、リバブルに7点差くらい付けられながら最終回に同点に追いつき、逆転勝ちした試合もある。なので〝窮鼠猫を噛む〟シーンも想定したい。

 野村不動産アーバンネットの中山は塚本-中川、高原級の大物か-RBA不動産流通カップの野村不動産アーバンネット-ちばリハウス戦で野村アーバンの先頭打者・中山がサイクル安打にあと3塁打のみという4打数3安打3打点の活躍を見せたが、中山は〝打倒住友〟の切り込み隊長として三根監督が指名したと思われ、その破壊力は中川、高原級かもしれない。

 試合前、野村三根監督は記者に「今日はいいから。あとで(試合経過など)伝えるから、あっち(勝てば次戦で対決するナイス-東急リバブル戦の勝者)を取材しきて」と、ひらひらと手を振り煙幕を張った。

 記者も、相手がちばリハウスなら先発はエース茂木ではなく塚本あたりが投げると見て、ナイス-東急リバブル戦を取材することにした。

 結果は記事にした通りだが、野村の先頭打者・中山の大活躍にびっくりした。「中山」など全然聞いたことがないからだ。まず今年1年間のRBAには出場していない。

 不思議なのはメンバー表だ。1番の「折笠」が二重線で消され、「中山」に書き直されていた。この理由はいまとなっては分からない。折笠は三根監督が〝推奨〟する先頭打者だ。わざわざ先発予定にしていた折笠を引っ込め、「中山」なる新人に変えたのには何か特別の理由があるはずだ。

 何らかの理由で折笠の登録名を変えた可能性はゼロではないが、やはり「中山」は折笠とは別人で、次戦の東急リバブルを倒し、三井不動産リアルティを破る可能性が高い住友不動産販売戦との東京ドームでの決勝戦を意識して、塚本-中川-高原のクリーンアップにつなげる先頭打者に「中山」なる秘密兵器を据えたと見るのが妥当だ。2番を打つ佐藤も絶好調。この打線がつながれば最強打線が完成する。

 残念ながら、中山の打撃を一度も見ていないので何とも言えないが、3回には盗塁も1つ決めている。足もありそうだ。守備はセンター。

IMG_8618_初回、本塁打で先制のホームを踏んだ中山.jpg
初回、先頭打者本塁打を放った野村アーバン中山

野村不動産アーバンネット(87) 11-0 ちばリハウス(78)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産アーバンネット         11
ちばリハウス        

 

 野村不動産アーバンネットが5回コールド勝ち。1番中山がサイクル安打にあと1本(3塁打)の猛打賞を放つなど10安打を奪い、ちばリハウス永田を粉砕した。先発の岩崎-茂木と繫ぎ2安打完封。ちばリハウスは篠原が2安打を放ち孤軍奮闘したが、なぜか投げず。

 野村は初回、先頭の中山がいきなり本塁打。さらに3番塚本、4番中川の連打で1点追加。2回には、この回先頭の7番丹羽が敵失で出塁すると、8番阿部、9番山本の連続四死球で満塁と攻め立て、中山、2番佐藤の連打で4点を奪取。4回には山本、中山、塚本、中川の安打で3点を加点。5回にも山本、佐藤の安打などで2点追加した。中山が猛打賞の活躍を見せたほか、2番佐藤、3番塚本、4番中川、9番山本が2安打。

 RBAでは初先発と思われる岩崎は4回まで2安打に抑え、最後は茂木が調整登板する余裕を見せた。

 ちばリハウスは惨敗。エース篠原が先発しなかったのは謎だが、永田が火だるまになった。放った安打は篠原の2安打のみ。小川監督は家庭の事情で欠場した。

○三根監督 もっと取れたし、もっとプレッシャーかける試合ができたはず。60点

○山本 右が全然打てなくなり、今日は左打ちに変えました。それが当たって良かったです(3打数2安打1四球で3打席とも生還)

○高原 初めて捕手をしました。いつも周りを見ているので、やれました。あとはセンスです。いつもは一塁手か三塁手。捕手も是非またやりたいです。次の試合は監督に言われた通り、絞り球をしっかり絞り、相手にいやらしいことをしていきたい(打撃では3タコ。課題を残す)

●永田主将 実力の差。10歳若ければ互角だったと思うが、チームが全体的に高齢化している。年の割には頑張った。投手が40歳ですから。ダイエットし、若い戦力を獲得して、来季に臨みたい。来年も頑張ります

IMG_8619_40歳永田、初回の投球.jpg
ちばリハウス永田

IMG_8704.jpg
ちばリハウスナイン

 

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