二・二六事件の日に 社会的弱者=喫煙者に対する全面攻撃「喫煙室」閉鎖!
東京・丸の内北口ビル地階の喫煙室のドアに張り出された「閉鎖」の張り紙
ついに始まった。社会的マイノリティ=喫煙者に対する全面攻撃だ。1週間前くらいからオフィスがある東京・丸の内北口ビル地階の喫煙室に、新型コロナウイルスの感染予防策の一つとして「不特定多数が個室入室となる共用部(喫煙室等)の閉鎖」を検討するという張り紙が張られていたが、この日(2月26日)8時30分過ぎにタバコを吸いに行こうと思ったら、「当分の間閉鎖する」に変わっていた。恐れていたことではあるが、早急に対策を練らないといけない事態に陥った。
ところで、「不特定多数が個室入室」の意味は、「不特定」かつ「多数」の人が区画された個室に入室すると理解できる。同じように区画された個室トイレは同時に不特定の人が利用することはないので、これは対象外だ。
その点、共用部の「喫煙室」は、ホテル、飲食ビル、その他も含まれる可能性が高いのではないか。
だが、しかし、丸の内北口ビルの喫煙室は、入室を許可されるカードがないと入室できない。明らかにタバコを吸う人のみが自らの意志によって入室するのだから「特定」された人で、「不特定」とは言い難い。
仮に、入室が特定された人のみが利用する個室を閉鎖するならば、あらゆる施設の喫煙室が閉鎖されることになる。電車だってバスだってタクシー、喫茶店、飲食店だって広義の意味で個室ではないか。
「新型コロナウイルス」を「国策」「国防」の言葉に置き換えれば、あらゆる集団の集会なども禁止対象となる。小生は〝欲しがりません勝つまでは〟の戦前のスローガンを思い出す。ファシズムがひたひたと押し寄せてきた。
ド・トールまで5分はかかる。5回利用するとして1,100円以上の出費だ。往復10分のロスも生じる。しかし、小生は負けないぞ。コロナだって粉砕してやる。そういえば今日は二・二六事件の日だ。なにもこの日に「閉鎖」しなくてもいいのに…。ああ、もうダメだ。ここまで書いて息が詰まりそうになってきた。ド・トールだ。
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丸の内北口ビルの喫煙室は閉鎖されたが、東京駅地下北口にあるJTが管理していると思われる誰でも入れる喫煙室は〝健在〟だった。広さは10坪もないくらいの〝個室〟に常時50人くらいが煙をものともせず〝満喫〟している。JT頑張れ!
いま、わが多摩市は〝あなたから受動喫煙を守ります〟などと大きな横断幕を駅前に張り出している。まるで喫煙者を犯罪者扱いだ。市長選挙など記憶にないほど行っていないが、今度は絶対対立候補に入れる。あと3年先か。くたばるもんか!
川口元郷-現地-川口 徒歩30分 街路樹は1本もなし 「本当に住みやすい街大賞」?
川口元郷駅前は河津桜が八分咲き
長谷工不動産が4月下旬に分譲する「ブランシエラ川口The Airy Site」を見学した。この記事を書く前に、川口元郷駅から徒歩14分の現地を見学し、食事を兼ねてタバコを吸おうと思ったら駅周辺には適当な店がなく、仕方なく川口駅まで20分くらいかけて街を歩いたときに感じたことを先に書く。
「川口元郷」は、大京の「エルザタワー」を皮切りにこれまで数物件のマンションを取材している。個々の物件のレベルは高かったが、用途地域がほとんど準工業地域であるため緑が少なく、街全体が汚いという印象が強く残っている。
この日(2月25日)は、駅前の河津桜が八分咲きくらいでとても美しかったのだが、よかったのはこの一角のみ。
駅前にはクスノキが3本あった。無残にも高さ4mくらいでちょん切られていた。胴吹き枝・ひこばえだらけだった。こんなかわいそうなクスノキはほとんど見たことがない。怒りが込み上げた。クスノキは基本的に剪定が必要ではなく、そのままでも樹高20~30mの美しい樹形をつくる。
そして、駅から北に向かって岩槻街道(国道122号線)を歩き、途中で交差する八間通りを眺めたが、現地まで街路樹は1本もなかった。14分も歩いて街路樹に1本も出会わない郊外住宅地など他にない。
正確に言えば、街路樹らしきものはないわけではなかった。十二月田交差点から少し入ったタカラレーベンのマンション沿いに樹種は不明だったが、樹木が植わっていた。市の公園課に確認したら街路樹はイチョウで約100本あるとのことだった。
しかし、そのイチョウは高さ3メートルくらいでぶった切られており、写真のように瘤だらけだった…イチョウには瘤があったか…イチョウではない気もする(街を歩く人数人にも訪ねたが、イチョウと答えた人は一人もいなかった)。
〝これじゃマンションも売れない〟と落胆しながら駅まで戻り、タバコを吸う場所もないので仕方なく六間通りを歩き川口駅に向かった。この間も街路樹は一本もなし。この前書いた「八潮」と似たり寄ったりだ。
こんな醜いクスノキは見たことがない(川口元郷駅前で)
こんな瘤だらけのイチョウは見たことがない
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マンション建設現場の道路を挟んだ東側には、ところどころに芝生のようなものが生えているだけのグラウンドのような朝日中央公園があった。高木はケヤキ5本のみ。「野球、サッカーなど球技は禁止」の看板。
外周約300mはジョギングできるようになっていた。後期高齢者らしき男性に声を掛けた。「1週300m、30周が目標」とか。おばあちゃんにも聞いた。(何周走るんですか? )「…周」(えっ、50周? )「5周だよ、1.5キロ。50周走ったら死んじゃうよ」
この広場はどのように利用するのか(朝日中央公園)
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川口駅に着き、帰りの電車に乗ろうとしたとき、だしぬけに「本当に住みやすい街大賞2020」の看板が小生の眼を射た。どこかで聞いたような気がしたので社に戻り確認した。
アルヒが選定したものだった。「住環境・交通利便・教育環境・コストパフォーマンス・発展性の5つの基準を設定し アルヒの膨大なデータをもとに住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査」を経て選んだという。
「川口」は、「銀座通り商店街の再開発が進行中、2023年には商業施設を含む地上29階の複合タワーマンションが完成予定、今後の更なる街の発展が期待できる。浦和や大宮駅に比べ東京都心に近いわりに、地価や物件価格がリーズナブル」というのが選定理由になっている。
以下、赤羽、たまプラーザ、柏の葉キャンパス、入谷、王子、武蔵小金井、小岩、ひばりが丘、東雲の順でベスト10入りしていた。
このランクを辿る途中、小生は嫌な予感がした。意図的というか恣意的というか、何やらきな臭いデベロッパーの匂いがしたからだ。案の定、審査委員長はわが業界ではよく知られているS氏で選定委員はO氏だった。
これのどこが「公平な審査」なのか。S氏、あるいはO氏がそれぞれ「本当に住みやすい街」と書けば文句はない。誰がどこを「本当に住みやすい街」に選ぼうが勝手だからだ。
だとしても、住めば都だ。住環境、交通利便、教育環境など「5つの基準」は人それぞれ、何を重視するかで評価は全く異なってくるはずだ。その根拠を示さないと、たまプラーザと柏の葉キャンパスの住民は〝どうして川口や赤羽が上なんだ〟と激怒するかもしれない。
小生だって、(マンションの価格などで)たまプラーザと柏の葉キャンパスには負けるかもしれないが、ベスト10入りした街に総合力では絶対負けないと思う。(何をもって優れているかも問題だが)住環境で多摩センターに勝てる街があったら名乗り出てほしい。
最後に、住んで18年の川口市民の男性(42歳)の声を紹介する。「川口はいいところですよ。人情味があって、大型ショッピングモールがあって、開発も進んでいる。市は教育にも力を入れている。学力が上がっている。子育てにはとても住みよいですよ」
読者の皆さん、「街路樹が泣いている」と「RBA」で検索していただければ、小生の記事が少なくとも10本はヒットするはずです。ぜひ読んで頂きたい。街のポテンシャルを引き上げるのは緑だと確信するからです。
1カ月未満で全戸の半分以上62戸販売 コスモスイニシア「板橋 桜」好調スタート
当欄既報のコスモスイニシア「イニシア板橋 桜レジデンス」が好調なスタートを切ったようだ。2月8日に第1期1次として35戸が分譲開始され、その後引き続いて第1期2次5戸が完売となり、2月22日から第1期3次22戸が追加販売された。
全152戸のうち一般分譲対象外住戸は36戸なので、分譲戸数は116戸。既に半分以上の62戸が販売開始されたことになる。
このままのペースで進めば桜が見ごろの春までに完売するのではないか。一昨日書いた記事の東京カンテイのデータによると板橋区のマンション平均販売日数は65日だ。竣工は2021年2月なので、同社は細かく期分けし、全戸「即日完売」を狙うのか。
来場者殺到 眼前に桜並木が美しい石神井川 コスモスイニシア「板橋 桜レジデンス」(2020/2/4)
世界初のカンナ削りの「木のストロー」 アキュラホーム 「Rooms40」に出展
アキュラホームの「木のストロー」ブース
アキュラホームは2月20~22日、国立代々木競技場第一体育館で行われた「Rooms40」に出展、プラスチックストローの代替品として注目されている世界初のカンナ削りの「木のストロー」のデモンストレーションを行った。
「Rooms」は、2000年にスタートしたクリエイティブシーンの活性化を目的にスタートしたイベントで、ファッション、ライフスタイル、アート、パフォーマンスなどあらゆるジャンルから過去19年間で延べ約1万組のクリエイターが参加した日本最大のクリエイティブの祭典。
アキュラホームのブースは、大工さんやスタッフの指導を受けながら来場者がカンナ削りからストローつくりまで体験できるもの。
希望者にはストロー100本が製作できるキットが無料で配布された。1カ月をめどに製作したストローを同社に送り、商品として販売できるかどうかのチェックを受け、50本が合格すれば残りはプレゼントされる。
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記者も「木のストロー」製作にチャレンジすることを決めた。1月15日に行われた同社の「1,000万本の木のストロープロジェクト」発表会の記事でも「内職ならする人がいるのではないか」と書いた手前、自分で製作する責任があると思ったからだ。
熟練者は5時間で100本製作すると聞いているが、いったい何時間で製作できるか、100本のうち何本合格できるか。きちんと報告する。
「Rooms40」(国立代々木競技場第一体育館で)
木を愛する人は美しい〟 アキュラホーム1,000万本の木のストローPJ 始動(2020/1/19)
「AERA」はマンションの「本当の価値」を明らかにしたか 東京カンテイには感服
「AERA」2月24日号「マンション新常識」記事(マーカーは小生がつけたもの)
朝日新聞出版「AERA」2月24日号に掲載された「マンション新常識」の記事を興味深く読んだ。「『販売日数』が示す真の価値 価格じゃ見えないマンションの裏側」と題する全4ページで、筆者は住宅ジャーナリスト・山下和之氏と同誌の編集部。
もっとも注目したのは、東京カンテイが提供した首都圏、名古屋市、大阪市、京都市などの2014年~2018年にかけて分譲されたマンション全物件のデータだった。
データは定量的に処理されているため、具体的なマンション名などは1件も記されていない。販売開始から終了までの平均日数、最長日数と即日完売-半年以内-1年以内-1年超の分布、4年間の平均価格の推移などが分かりやすく図示されているのみだ。
驚いたのは販売日数だった。首都圏でもっとも販売期間が短いのは墨田区の22日で、以下、荒川区28日、大田区38日、台東区42日、足立区62日、板橋区65日、新宿区66日、北区74日などとなっており、人気エリアというより、都心周辺の住宅地としてのポテンシャルが低い区部が上位を独占していることだった。
正直、嘘だろうと思った。大手デベロッパーが販売リスクを考えもっとも嫌がる地域ではないか。2014~2018年に取材したマンションの記憶を辿っても、それらのエリアで売れ行きが好調だったのを思い出せなかった。墨田区でいえば、錦糸町で分譲し、好調だった三井不動産レジデンシャル…しか思い浮かばない。足立区でも北千住の三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスの早期完売マンションしか出てこない。
そこで早速、同社に具体のマンションデータを教えていただきたいと申し込んだ。短時間完売ベスト100とかロングランマンション100、デベロッパー別販売スピード、戸数別販売速度などとして再構成し、記事にしようと思ったからだ。
甘くはなかった。「AERA」の記事にも登場する同社市場調査部上席主任研究員・井出武氏から「センシティブな内容を含むので、データは具体のマンション名などを公表しないという条件付きで提供した」と断られた。
あっさり引き下がるほかなかった。記者は、前職で20年以上、首都圏の新規マンションと分譲戸建ての販売状況をまとめ記事にしていた。捕捉率はマンションは約9割、分譲戸建ては4~5割だったと思う。デベロッパー別、施工会社別、用途地域別の売れ行きの違いなども記事にした。例えば準工立地の物件の売れ行きが悪いとか、住居系立地の三井不動産のマンションがよく売れるとか、竹中工務店施工マンションが好調…などだ。
しかし、個別物件の販売日数などはとても追いきれないので記事にしたことなど一度もない。東京カンテイが全国のマンションのデータを詳細に把握しているのに驚嘆した。
同社が設立されたのは1979年だが、目黒駅近くの雑居ビルで話を聞き、記事にしたのを思い出す。分譲パンフレットの収集から始めたはずだ。小生も取材したパンフレットは事務所に保管していたが、膨大な量にのぼるので捨てることにした。一部数千円から1万円以上のものもあったはずで、保管していたら凄い財産になったに違いない。
同社のその後の事業展開などはよく知らないが、新築マンションのデータだけでなく、一戸一戸の中古流通のデータも把握していると聞いた。年間10万戸として数百万戸のデータを握っているのではないか。富の源泉は情報だ。同社の将来が末恐ろしい。悔し紛れに一点だけ弱点を指摘すれば、具体のマンションの基本性能・設備仕様レベルは把握できていないはずだ。
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記事をまとめた山下氏はよく存じ上げている。マンションだけでなく、記者も顔を出すあらゆる取材現場で山下氏と出くわす。〝現場主義〟に徹している方だと思う。
ただ、残念だったのは、記事には前段で書いたように具体のマンションは一つも出てこず、全4ページの紙面のうち見出し・図表が約57%を占め、記事の60%以上は東京カンテイの図表の説明やあれやこれやのマクロデータの寄せ集め、不動産コンサルタントなどのコメントであることだ。
記事の冒頭にある取材テーマでもある「モノの値段は需要と供給のバランスで決まる。それが経済の大原則のはず。ならば、売れていないのに(太字は小生)価格が上がり続けるのはおかしい。現在の不動産市場では、価格が必ずしも市場価値を反映していないのではないか。だとしたら、知りたいのは『本当の価値』だ」としている「本当の価値」を記事は明らかにしていないのではないか。
もうこれ以上深入りしないが、小生は供給物件を十把一絡げにして契約率が高い低い云々と書くのはいかがと思う。マクロデータはものを見えにくくするからだ。仮に坪単価500万円の20坪の億ションが即日完売し、同じ坪単価の10坪の5,000万円マンションが完売まで1年かかったとしたら、これをどう解釈、説明するのか。
販売総額は15,000万円だから平均価格は7,500万円となるが、これが市場価格でないことは明らかだし、果たして売れ行きがいいのか悪いのか誰も説明などできない。デベロッパーだって足して二で割るようなそんな乱暴な売り方をしない。誰に売るかを真っ先に考えるからだ。
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最初に記事を書いてから1日経過した今、「販売日数」は実際のマンションの販売期間とは関係ないことに気が付いた。
前述の井出氏は期分けした物件もそれぞれ1物件としてカウントすると語った。仮に、全部で100戸のマンションを期分けせず1年間かけて販売した場合の販売期間は1年だ。一方、100戸のマンションを1期10戸としてそれぞれ即日完売し、全体として販売期間は1年間だったとすると、東京カンテイのデータには10物件が「即日完売」したことになる。
つまり、後者の「即日完売」は見せかけであり、実際には前者のマンションの売れ行きと同じだということだ。これで、城東、城北エリアのマンションの販売期間が極端に短い謎が解けた。違いますか? 井出さん、山下さん。
仰天!昇天! 花柄ピンクのマスクが爛漫の春に咲き乱れたらどうなるか
「MEOマスク」
まずは冒頭の写真をとくと眺めていただきたい。写真は先日、国立代々木競技場で催されたクリエイティブの祭典「ROOMS40」会場で展示されていた、萬祥が独占輸入販売しているニュージーランドで人気の「MEOマスク」だ。皆さんはどのような印象を受けるか。
わがかみさんは「これって(私の)ブラジャーじゃん」と見事に喝破した。小生はかみさんがいつも付けているそれがどのような色をしており形状がどのようなものかほとんど知らないしチェックしたこともないが、白でも黒でもないはずで、かといって扇情的な赤とか紫でもなく、極めて穏当なピンクとか肌色のような気がする。花柄の文様も付いているのではないか。
断っておく。ここで「ブラジャー」の是非を問うのではない。テーマはあくまでも花粉やら新型コロナウイルスの感染を防ぐ「マスク」の形状だ。
小生はマスクを好きになれない。ほとんど付けない。そもそも37度の熱を出したら立ち上がれない。他人に移す前に休む。万が一、新型肺炎に感染してもそれは自業自得だ。甘んじて受け入れる覚悟はできている。なぜマスクが嫌いなのか、それはあのヒットラーの軍隊の防毒マスクを想起させるからだ。
とはいえ、他人がマスクを装着するのに反対ではない。花粉症に悩む人の苦しみは理解できるし、日本人特有の低い団子鼻を覆い隠し、小じわやたるんだ頬、幸薄い口元をさらけ出したくない女性の気持ちもよくわかる。さらにまた、のべつ幕なし害毒を垂れ流す小生のような口を封じ、口さがない評論家の戯言を遮断する効果はあると思う。
しかし、それにしても、目は口ほどにものを言う、目だけがぱちくりのこの花柄ピンクのマスクが爛漫の春に咲き乱れたらどうなるか。男性の労働意欲を減退させるのは間違いない。記者などはもう昇天する他ない。角を矯めて牛を殺すことになりはしないか。
警察は「いたずらに性欲を興奮または刺激せしめ,かつ,普通人の正常な性的羞恥心を害し,善良な性的道義観念に反するもの」としてわいせつ物陳列罪に問えないのか。それが無理なら風紀紊乱罪、そんな罪がないのなら軽犯罪法には該当するのではないか。
萬祥さんと若い女性の方に三跪九叩頭の礼(世界でもっとも屈辱的な礼とされる)をもってお願いだ。このピンクの花柄「MEOマスク」だけはやめていただきたい。せめて無地だけにしていただきたい。国家に国民統制の口実を与えてはならない。
「MEOマスク」のブース
「ROOMS40」会場(国立代々木競技場で)
隣接のサカタのタネのメタセコイア圧巻 大京のZEH-M「仲町台」 販売好調
「ライオンズ横濱仲町台ヴィアーレ」
先に紹介した「ライオンズ長津田グランリーフ」に続き、大京「ライオンズ横濱仲町台ヴィアーレ」を紹介する。こちらも環境省「高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業」に認定されており、駅に近く住環境に恵まれた物件で、全29戸のうち残りは未分譲含め8戸のみ。
物件は、横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅から徒歩4分、横浜市都筑区仲町台1丁目に位置する7階建て全29戸。専有面積は66.54~70.56m²、坪単価は290万円。竣工予定は2020年12月7日。設計は日企設計。施工は大京穴吹建設。デザイン監修は船田徹夫氏。昨年末から分譲を開始し、未分譲住戸を含めて残り8戸と好調。
現地は、駅からはインターロッキング舗装された線路沿いを歩いて4分。敷地は元駐車場。標準階の住戸プランは1フロア5戸構成。東-南-西の3面採光プラン6戸はすべて成約済みのようだ。
主な基本性能・設備仕様は、BELS★5つで、エネルギー消費量を33%削減、Low-E複層ガラス、二重床・二重天井、リビング天井高2400mm、御影石キッチンカウンター、食洗機など。
販売を担当する同社本店営業一部係長・山内康平氏は、「最初はお客さまも〝(価格が)高い〟という印象を持たれたようですが、ZEHのよさを説明させて頂くと納得されます。早期完売を目指します」と話した。
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この物件の特徴の一つとして強調したいのは住環境のよさだ。線路を挟んだ対面のサカタのタネの本社敷地内のメタセコイアは圧巻。数えてはいないが20本くらいあった。美しい円錐形の樹形はこの街に似合う。隣接地には緑に包まれた地区センターもある。
船田氏のデザインもなかなかいい。販売事務所のパネルとパンフレットに記載されているに船田氏の写真は小生が30年くらい前に拝見したのとほとんど同じだった。お若いのにびっくりした。先生は歳を取らないようだ。
どうして「長津田」を先に紹介したかは、「長津田」の記事と合わせて読んで頂ければわかるはずだ。
モデルルーム
UR都市機構・三菱地所「コモレ四谷」満床稼働 建物デザイン美しく緑の量も確保
「CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)」(UR都市機構 提供)
都市再生機構(UR都市機構)と事業パートナーの三菱地所は2月20日、JR・東京メトロ各線四ツ谷駅前のランドマーク大規模再開発プロジェクト「CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)」のメディア向け竣工見学会を行った。
施設は、四ツ谷駅から徒歩3分、地区面積約2.4ha、建築敷地面積約17,900㎡、地下3階~地上31階建て延床面積約139,400㎡。用途は事務所、店舗、住宅(60戸)、教育、公益など。基本設計・デザイン監修は日本設計・三菱地所設計。実施設計は大成建設。総事業費は約840億円。
事業経緯は、全体敷地の約3分の2を占める区立小学校の統廃合と財務省官舎の廃止を受け、2002年、新宿区からUR都市機構へ小学校跡地利用について検討依頼があり、2013年、地区計画及び市街地再開発事業の都市計画決定、事業パートナーが決定。2016年着工、2020年1月竣工。2020年7月事業完了の予定。UR都市機構としては初の「事業パートナー制度」を活用した。施設はCASBB Sランクを取得。
プロジェクトの特徴は、丸の内、新宿、霞が関、渋谷、銀座などがほぼ3㎞圏内という「都心の中心」に位置する大規模開発で、①オフィスゾーン②商業ゾーン③住宅④教育施設⑤公益施設を備えた多機能を整備したこと。
周囲への日影と風の影響を軽減するため建物の四隅は雁行させたほか、外濠から連続するみどりを確保するため、コモレビの広場、みどりの道、みどりの丘、壁面緑化、屋上緑化などみどりの量を確保している。
オフィスフロアの天井高は約2.8m、1フロア約2,000㎡を確保。竣工の1年前にLINE、理研ビタミン、高千穂交易、朝日生命など全テナントが決定。商業ゾーンも2020年夏までに全店舗が開業予定。
新宿区は、地下1階と2階にバレーボール、バトミントン、卓球のほか多目的に利用できる「四谷スポーツスクエア」を整備し、地域に開放する。
「コモレビの広場」(UR都市機構 提供)
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見学会では、UR都市機構東日本都市再生本部事業推進部四谷駅前再開発事務所所長・林昭兵氏と同東日本賃貸住宅本部技術監理部再開発工事事務所所長・永井正毅氏が「緑にこだわった」「周囲の日影・風の影響に配慮した」などと強調したように、建物形状デザインが美しく、みどりの量も十分確保されていた。
ただ、みどりの質という点では、丸の内・大手町の三菱地所のビル群と比べるとやや見劣りがする。三菱地所は常緑樹のクスの大木などを惜しげもなく配置しているのに対して、今回の施設は常緑樹ではあるが(値段が安くて樹齢が若い)シラカシが主だった。
オフィス、店舗のリーシングなどを担当した三菱地所都市開発二部担当部長・佐野正文氏は「オフィスのテナントは竣工の1年前に財務省のほか朝日生命など民間14社全てが決定。店舗も7月までに全店舗が開業予定」と話した。
左から永井氏、林氏、佐野氏
オフィス東側からの眺望
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URが分譲から撤退して以降、取材する機会はほとんどなくなった。声すらかからなくなった。ところが、この日、受付で渡されたクリアファイルに目が釘付けとなった。かわいい女性(添付写真)が「大切な書類であ――――る。」と呼び掛けてきたではないか。嬉しくなってURの担当者に女性の名前を聞いたら女優の吉岡里帆さんだという。これですっかりまたURのファンになった。以前の住宅公団、住宅・都市整備公団の時代ではこんなしゃれた真似はしなかった。何年前か「であ――――る。」のCMは見てはいたが、これほどかわいい女性だとは全然思わなかった。
(記者は首都圏で年間1万戸くらいの億ションが分譲されたバブルの頃、「公団も億の壁を破るべき」と迫ったことがあるが、頑として受けつけなかった。URは1戸も億ションを分譲していない。公的機関で陋習を打ち破ったのは横浜市住宅供給公社のみだ)
個人的には業界のCMはアットホームのウォリーの漫画と藤田ニコルさんの〝アットホームであった、アットホームであった…〟というのがとても好きだ。〝あった〟は〝在った〟なのか〝会った〟なのだろう。間違っても〝遭った〟ではないはずだ。
この藤田ニコルさんのクリアファイルも貰うことになっている。記者はSDGsの観点からクリアファイルを嫌悪しており、廃止すべきだと思っているが、吉岡里帆さんと藤田ニコルさんは例外だ。いつも持ち歩こうかしら。
クリアファイル(これは記者の所有物。肖像権に問われることはない筈)
外濠公園-番町が望める駅前の「コモレ四谷」マンション「ガーデン」はいくらか
「ザ・レジデンス四ツ谷ガーデン」
都市再生機構(UR都市機構)と事業パートナーの三菱地所は2月20日、JR・東京メトロ各線の四ツ谷駅前のランドマーク大規模再開発プロジェクト「CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)」のメディア向け竣工見学会を行った。
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施設内に併設されている住宅「ザ・レジデンス四ツ谷アベニュー/ガーデン」を先に紹介する。
この日、発表会に臨んだ三菱地所都市開発二部担当部長・佐野正文氏などは「全体で60戸あるうち地権者住戸41戸を除く19戸が分譲対象。面積は約30~130㎡。何戸分譲するかは未定。3月半ばから後半にかけて三菱地所レジデンスのホームページに公開する」としか話さなかった。
基本性能・設備仕様レベル、プランなどが全く分からない現段階で単価を予想するのは難しいが、大胆に挑戦した。
目の前がビル群の南西向き「アベニュー」は坪600万円でも高いような気がするが、外堀公園に面し、その先に一番町エリアが大きく展開する南東向きの「ガーデン」(戸数未定)はズバリ坪単価750万円※とはじいた。
根拠は希薄だ。比較するものがないからだ。強いてあげれば、四ツ谷駅から徒歩6分の旭化成不動産レジデンス「アトラス四谷本塩町(旧四谷コーポラス)」の坪単価463万円、新宿御苑に隣接した三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス 新宿御苑」の坪570万円くらいだが、これらとは立地条件、スケール、眺望などからして比較にならない。
アドレスが「新宿区」なのは割引材料だが、総合的な評価は代田区番町エリアの坪600~800万円台に引けを取らないと読んだ。
読者の皆さんからは「高い!たわけたことを抜かすな」と罵声を浴びせられそうだが、三菱地所レジデンス「北千住」は坪380万円で売れた。桜並木が美しい外濠公園が目の前のマンションなら坪750万円※というのはむしろ安い-これが記者の結論だ。三菱地所レジデンスは果たしていくらの値を付けるか。
※2月24日時点で坪単価を当初の700万円から750万円に上方修正しました。坪800万円もあるかも。
全体鳥観図(UR都市機構 提供)
ワイドスパン、多面採光がいい リストが販売復代理の山田建設「橋本」
「ミオカステーロ橋本」
リストは2月18日、同社が販売復代理している「ミオカステーロ橋本」の問い合わせ件数が250件を超え、2月1日からの予約を含む来場者件数は100件を超えたと発表した。
同社は、リニア中央新幹線の駅が予定されている橋本駅から徒歩10分圏内で総戸数40戸以上のファミリータイプマンションの供給は約10年ぶりで、駅から徒歩6分の立地ながら近隣は戸建て住宅街のため閑静で、眺望も抜ける点を好評の理由としている。
物件は、JR横浜線・相模線・京王相模原線橋本駅から徒歩6分、相模原市緑区橋本三丁目に位置する15階建て42戸。専有面積は55.44~89.32㎡、価格は未定。竣工予定は2021年2月下旬。売主は山田建設。販売代理は自在空間。販売開始は2月下旬。
モデルルームでは、京王相模原線京王多摩センター駅から徒歩3分(小田急多摩線小田急多摩センター駅から徒歩3分)の「ミオカステーロ多摩センター」26戸の設備仕様も確認できる。
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この物件は10日くらい前に見学している。マンション化が進んでいる商業系エリアの一角で、建物は1フロア3戸(最上階のみ2戸)構成。南西向き角住戸は8.7mスパンの70㎡、中住戸は6.3mスパンの55㎡、東南向きの角住戸は7.0mスパン61㎡。最上階の左右対称住戸は10.15mスパンの89㎡。
主な基本性能・設備仕様は、全戸多面(8カ所)採光・窓、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、食器棚、食洗機、ミストサウナ、メーターモジュール廊下幅など。
価格は未定だが、坪単価は250~260万円くらいになるのではないか。中住戸も含めて8カ所に採光・窓を設けているプランがいい。