RBA OFFICIAL
 

7.png

image002.png

野村不動産「プラウドタワー武蔵小金井クロス」716戸

「musako」(小杉)を越えた「musako」(小金井)

180928全体鳥瞰B.jpg
「プラウドタワー武蔵小金井クロス」

野村不の再開発タワー「武蔵小金井」(2019/2/26)

 「武蔵小金井」も「武蔵小杉」も「musako」と呼ぶのを全然知らなかったが、「プラウドタワー武蔵小金井クロス」のメディア向け見学会で坪単価が約370万円と聞き、ここ数年ずっと負けていた「武蔵小杉」に追いつき、追い越したかと納得もした。「武蔵小杉」は坪360万円が相場だ。

 「武蔵小杉」を超えたと言えば「豊洲」もそうだ。東急不動産他「豊洲」が坪400万円を突破して追い抜いた。

モリモト「ピアース神楽坂レジデンス」55戸

完成在庫ほとんどなし 〝中堅の星〟

recommend_img_design.jpg
「ピアース神楽坂レジデンス」

年間800戸以上供給して完成在庫ほぼゼロ 快進撃続くモリモトのマンション(2019/9/7)

 取材して当たりはずれがないのがモリモトだ。同社のマンションは年間5物件くらい見学しているが、〝これはいかがなものか〟と思ったのはここ数年間で繁華街立地の「蒲田」の1物件しかない。その「蒲田」が瞬く間に売れたのには驚いた。プランがよかったのだ。

 この「神楽坂」の坪単価は505万円。神楽坂駅圏最高値だ。55戸のうち30~40㎡台のコンパクトが7割を占め、残りは億ション。その億ションが全て売れ、残りは数戸。

 〝中堅の星〟などと書くと森本社長にまた怒られるかもしれないが、記者は大手数社以外を全て「中堅」と呼ぶ。悪しからず。

モリモト「アールブラン高津レジデンス」88戸

他社なら7階建てを敢えて6階建て

des_i05.jpg
「アールブラン高津レジデンス」

〝72㎡より64㎡のほうが有効面積は広い〟ワイドスパンで差別化 モリモト「高津」(2019/1/28)

 今年の「ベスト3マンション」と「話題のマンション」を合わせると全部で31物件。偏りのないようにまんべんなく選んだつもりだ。企業別でもっとも多いのは東京建物の5物件(JV含む)で、野村不動産4物件、住友不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、モリモトが各3物件。

 結果的にそうなっただけで、意識して選んだわけではない。いかにモリモトが優れた物件を供給しているかが分かってもらえるはずだ。

 この「アールブラン高津レジデンス」も残り数戸。相対的に単価相場の高いエリアだが、徒歩10分で坪単価270万円の88戸を竣工までに売る自信のあるデベロッパーはどれだけあるだろうか。

旭化成不レジデンス「アトラス荻窪大田黒公園」41戸

あまりにも安い 自社社宅跡地の公園隣接低層

design_img_2a.jpg
「アトラス荻窪大田黒公園」

自社社宅跡地 公園借景取り込むプラン秀逸 旭化成不レジ「荻窪大田黒公園」(2019/1/19)

 見学したのは今年1月だった。現地は旭化成グループの社宅跡地で、地元の人なら知らない人はいない「大田黒公園」に隣接する第一種低層住居専用地域立地。記者は坪500万円でも売れると予想したが、記事でも書いたように坪460万円くらいで分譲されたようだ。当然のように早期完売した。

 高値を追求しないのは同社の伝統か。15年前に竣工した駅直結の同社の「アトラスタワー北千住」は確か坪220万円だった。瞬く間に売れた。その後も2008年竣工の「アトラスタワー向ヶ丘遊園」(251戸)は坪210万円、2009年竣工の「ステーションプラザタワー」(285戸)は坪260万円、2011年竣工の「アトラスタワー茗荷谷」(244戸)は坪381万円…。

 「宮益坂」と「築地」はいくらになるか。川畑社長は「適正な価格で」と語っている。

東京建物など6社JV「SHINTO CITY」1400戸

先は長いが…すでに500戸超成約

img01.jpg
「SHINTO CITY」

東建など6社JV「SHINTO CITY」第1期350戸 昨年の一挙販売戸数を上回る(2019/1/11)

 取材したのは昨年の11月。坪単価は250万円に収まると予想したが、さすがに未着工を含めトータルで1,400戸もあるためか、第一期の350戸は坪240万円を下回った模様だ。記者が惚れたのはアプローチのケヤキの街路樹だ。

 1年間で500戸超の成約というのは順調に推移していると言えそうだ。 

三菱地所レジデンス他「ザ・パークハウス本厚木タワー」163戸

〝快進撃〟三菱地所はここから始まった

①外観イメージパース.jpg
「ザ・パークハウス本厚木タワー」

地元富裕層を中心に人気 坪単価260万円の三菱地所レジ「本厚木タワー」(2019/1/16)

 「北千住」は「ベスト3マンション」で紹介したが、「本厚木」も全住戸を供給、残りはわずか12戸。これまた凄い。

 何を尺度とするかだろうが、この1年間を振り返って、メディアにもっとも露出度が高かったデベロッパーは三菱地所ではないか。

 同社は、年初のこの「本厚木」を始め「北千住」と常設モデルルームの「高輪」の記者発表3連発と、容姿端麗・眉目秀麗 三菱地所×隈研吾の 「CLT PARK HARUMI」、CLT使用量では国内最大 「みやこ下地島空港」、わが国初のCLT高層「高森」などで圧倒的な存在感を示した。

 また、「ラグビーワールドカップ2019 日本大会」の公式スポンサーとして〝三菱地所を、見に行こう。〟を内外にアピールした。他社に影すら踏ませなかったのではないか。吉田社長は高笑いしているはずだ。おっと、「上尾」では地団太を踏んだか。 

日本エスコン「レ・ジェイド豊田 マスターヒルズ」63戸

約2.5~3.9畳大のFテラス付きヒット

img01-1.jpg
「レ・ジェイド豊田 マスターヒルズ」

3帖大の「Fテラス」ヒット 日本エスコン「豊田」 坪236万円も割安(2019/11/8)

 日本エスコンが中部電力グループ入りをしたのを全然知らなかった。中電が名鉄不動産でも三交不動産でもなく、大阪が創業の同社と組むのは、名鉄も三交も瞬く間に追い抜いた同社の成長性を評価したのだろう。

 「レ・ジェイド豊田 マスターヒルズ」も差別化が図れている。専有でなくて共有部分の約2.5~3.9畳大のFテラス付きがヒットした。残りはわずかだ。

三交不動産「プレイス和光市本町」22戸

坪285万円でも瞬く間に売れた

IMG_3836.jpg
「プレイス和光市本町」

売れ行き好調 完成販売 駅に近く環境もよい三交不「プレイズ和光市本町」(2019/1/10)

 わが故郷・三重県の三交不動産の「プレイス和光市本町」だけは、多少、我田引水、牽強付会的なところがないわけではないが、駅から徒歩2分の閑静な低層住宅地に加え、水準以上の設備仕様が評価された。2カ月くらいで完売したのではないか。

 三菱地所レジデンス「北千住」にぶつけた「プレイス北千住」78戸もあとわずか。来年2月の竣工まで完売するのは間違いない。

 東海の日本エスコンと三交不動産の物件で今年の「話題のマンション」28物件を締める。終わりよければすべてよし。伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ-ここまで辛抱強く付きあっていただき感謝いたします。来年も全力でマンション現場を追い続けますのでよろしくお願いいたします。 

7.png

image002.png

東京建物他「白金ザ・スカイ」1247戸

会心の単価予想700万円超 的中!

1.外観ディスプレイ.jpg
「白金ザ・スカイ」

坪単価700万円を超えるかどうか 東京建物ほか 山手線内最大級「白金ザ・スカイ」(2019/7/29)

 事業比率は非公開だが、事業主は東京建物を筆頭に長谷工コーポレーション、住友不動産、野村不動産、三井不動産レジデンシャル5社連合。

 詳細は添付した記事を読んで頂きたい。11月に分譲開始した第1期1次と2次で合計300戸。戸数が多いので現段階では何とも言えないが、億ションを中心に高額住戸が中心だったことを考慮すると絶好のスタートを切った。

 何が嬉しいかといえば、同業の記者との坪単価の賭けに小生が勝利したことだ。小生は「坪700万円以下はあり得ない」と予想し、同業記者は「坪650万円以下」と言い張った。そこで、予想を外したほうが焼き鳥を奢る賭けが成立した。

 同社に正確な坪単価を問い合わせ中で、現段階で回答はないのだが、坪700万円を突破したのは間違いない。今後は中低層住戸も大量に供給されるので単価は下がることもありうるが、平均では700万円を維持するのではないか。

 この前一緒に飲んだが、お金を払わせるのはかわいそうなので割り勘にした。いちばん飲んだのは小生だが、もっと飲みたかった。

東急不動産他「ブランズタワー豊洲」1152戸

第1期400戸! 坪単価は400万円突破!

feature-base.jpg
「ブランズタワー豊洲」

「愛」をテーマに坪400万円に挑戦 7月下旬にモデルオープン 東急不ほか「豊洲」(2019/6/14)

東急不ほか 全1,152戸の「豊洲」事業説明会に40名超の報道陣 〝愛〟に反応(2019/2/18)

 売主は東急不動産・NIPPO・大成有楽不動産・JR西日本プロパティーズの4社。11月上旬に分譲開始された第1期分譲は450戸で、坪単価は410万円くらいになった模様だ。

 マンション取材で何が面白いかといえば単価予想だ。記者はすべて取材する前に予想する。正確な単価の前後5%以内を的中とみなせば、的中率は7割くらいに達するはずだ。これがギャンブルだったら蔵は2つも3つも建つ。

 なぜ予想するか。市場をしっかり把握できているかどうかを確認するためだ。自慢じゃないが、あの「東京ミッドタウン六本木」の入札価格を1,800億円と予想し、ズバリ的中させた(落札価格は1,850億円でその誤差はほんの3%弱)。前述の「白金」だって、この「豊洲」も「月島」もほとんど的中させた。

 「豊洲」については、業界内では坪400万円はありえないとするのが支配的だったが、記者は2月のプロジェクト発表会で次のように書いた。

 「『豊洲』は中央区でなく江東区だが、ポテンシャルは負けていないと思う。『月島』が434万円なら400万円超はありうるような気がするがどうだろう。『月島』は制振で『豊洲』は免震。規模もはるかに大きい。チャレンジしてほしいが、戸数が1,230戸(本日発表は1,152戸)もあるのでそんな勇気があるかどうか」

 東急不動産が売主にもなっている「晴海」との競合はあるようでないと見た。

 忘れていた。このマンションのテーマは「愛」だ。これまたいい。記者のモットーは〝記事はラブレター〟〝人生は愛〟だ。

コスモスイニシア「イニシア中央湊」36戸

パーカーズとのコラボ 緑の量と質に感動

【最終】cut05_190207.jpg
「イニシア中央湊」モデルルーム

パーカーズとコラボの第三弾 コスモスイニシア「中央湊」の緑の質と量に感動(2019/6/3)

 〝モデルルームのフェイクの観葉植物をやめよ〟ともう数十回くらいは記事にしてきたが、最近は本物の植物を配置するところが増えてきた。とても嬉しい。

 コスモスイニシア「イニシア中央湊」がその筆頭だ。売り出してすぐ半数に申し込みが入り、モデルルームはこれから分譲する「銀座築地」に変更したので営業活動はしていないようだが、残りはわずかのはずだ。

 もう、これ以上書かないが、デベロッパーはコスモスイニシアと積水ハウスを見習うべきだ。

タカラレーベン「レーベン上尾GRAN MAJESTA」183戸

地所レジから販売直前で専有卸受け完売

img03.jpg
「レーベン上尾GRAN MAJESTA」

地所レジから専有卸受け分譲 タカラレーベン「上尾」1年で全183戸完売の勢い(2019/7/30)

 このマンションには驚愕した。今年の「話題のマンション」ナンバーワンはこの物件か。「上尾」で183戸をほとんど何もしないで(失礼。しかしフェイクの観葉植物を含めモデルルームもほとんど地所が設えた)売ったのは前代未聞、空前絶後の快挙だ。添付した記事を読んで頂きたい。

 同社の島田社長は呵々大笑し、一方の地所の西田社長は「北千住」「本厚木」「和光」などが好調なので痛くもかゆくもないかもしれないが、ひょっとしたら頭から湯気が出るほど怒り心頭状態ではないか。

 味を占めたタカラレーベンは虎視眈々と他の物件も狙っているのではないか。檄を飛ばす島田社長の顔が浮かぶ。

野村不動産「恵比寿ヒルサイドガーデン」88

恵比寿駅圏最高峰 坪900万円弱で完売

image002.jpg
「恵比寿ヒルサイドガーデン」

恵比寿駅圏の最高峰 坪900万に迫る 野村不「恵比寿ヒルサイドガーデン」が人気(2019/4/19

 「恵比寿ヒルサイドガーデン」は、確かに恵比寿駅から徒歩5分と近く、飲食街を抜けた住宅街の入り口で、しかも傾斜地。敷地内と隣接地には既存の立派な巨木が植わっている。

 しかし、坪900万円弱というのは、これまでの恵比寿駅圏の単価相場を大幅どころか突き抜けている。それをものともしない。いつの間にか完売になっていた。これが「プラウド」か。凄いの一言だが、宮嶋社長は〝これがうちの実力だ〟とうそぶくか。

 大和ハウス・コスモスイニシア「プレミスト東京王子」222

200万円 23区ではありえない価格

外観パース①.jpg
「プレミスト東京王子」

販売順調に納得 坪単価200万円は希少 大和ハウス「東京王子」(2019/4/14

 JR・東京メトロ南北線王子駅からバス約8分、徒歩3分。最近の〝駅近〟志向からすれば苦戦必至と見たが、坪200万円はストライクゾーンだと思った。

 戸数が多いので竣工の20202月中旬までに完売するのは難しいだろうが、逆に竣工すればこの物件の特徴が理解されるはずだ。前方が幅約100mの隅田川・スーパー堤防というのは得難い。

ポラス中央住宅「ルピアコート新越谷」85

新越谷駅圏最高値の坪210万円

南西外観0115十一校s.jpg
「ルピアコート新越谷」

主婦目線の商品企画が抜群 ポラス 全85戸の「新越谷」販売好調(2019/4/12

 「話題のマンション」記事の冒頭に書いた「ルピアコート稲毛」と一緒に読んで頂きたい。この「新越谷」は知らない人は皆無の同社のおひざ元。2月の第152戸が即日完売し、6月までに完売したのは当然か。

 至れり尽くせりの設備仕様に仕上げた商品企画は言うことなし。新越谷駅圏最高値の坪210万円でも記者はものすごく安いと思った。

新日本建設「エクセレントシティ本八幡駅前」90

千葉県最高値 坪300万円強 完売

canvas.jpg
「エクセレントシティ本八幡駅前」

顔認証、食洗機、ミストサウナ標準 販売好調 新日本建設「本八幡」「幕張本郷」(2019/4/4

 坪単価300万円といってもみんな当たり前と受け取るかもしれないが、こと千葉県に限って言えばバブル崩壊後は供給されたことがないのではないか。

 それを更新したのが同社の「エクセレントシティ本八幡駅前」だ。しかし、〝20坪で6,000万円〟の壁が厚いことを熟知している同社はコンパクト中心に抑えた。71㎡は1スパンしかない。全90戸を完売したのはさすがというべきか。

モリモト「アールブラン武蔵新田」79

〝オールジャパン〟に負けない

main_img03.jpg
「アールブラン武蔵新田」

モリモト・武蔵新田vsオールジャパン(三菱・三井・野村)・矢口渡 多摩川決戦(2019/3/29

 売れ行きがいいからか、経費を節減するためか、大型案件が少ないためか、最近のモリモトはモデルルームを設けない物件が増えてきた。記者はこれが不満なのだが、「アールブラン武蔵新田」はしっかりモデルルームを作り、販売している。

 どこがいいかは記事を読んで頂きたい。4月から販売を開始し、残りは1ケタ。20203月の竣工までに完売となる可能性が高い。

 これだけなら「話題のマンション」に入れない。〝たかだか79戸のマンションを竣工までに売ったからと言って話題とは何事か。うちを見くびるな〟と森本社長に一喝されそうだ。

どうして入れたか。隣駅の矢口渡では三菱地所レジデンス・三井不動産レジデンシャル・野村不動産のいわば〝オールジャパン〟の「ザ・ガーデンズ 大田多摩川」378戸が分譲中で、モデルルームは双方が隣り合わせ。

そもそも戸数が全然違うので、例えは適当でないかもしれないが、野球で言えば西武・ソフトバンク・広島vs巨人(どこでもいいが)だ。結果は火を見るより明らかだ。

記者が驚いたのは、モリモトは自社のワイドスパンと、どことは表示はしなかったが「一般的な間取り」を並列して、堂々と販売事務所に張り出していたことだ。

 双方ともまだ販売中なのでどっちが勝ってどっちが負けたなどとは書かないが、オールジャパンを敵に回して残り1桁というのは凄いではないか。

京阪電鉄不動産「ファインシティ新越谷」179

設備機器の〝見える化〟徹底も奏功

img-main-01.jpg
「ファインシティ新越谷」

「ESSE」とコラボ 設備機器・収納の〝見える化〟徹底 京阪電鉄不「新越谷」(2019/12/7)

 記事にも書いたが、この会社は取材のし甲斐がある。担当者は奥歯にものが挟まったようなものいいをしない。本音で語ってくれる。

 この物件の敷地は、長谷工コーポレーションの研究所だったところで、同社が分譲するということは、それほど関係が深いということだ。

 東武伊勢崎線は、京王線もそうだが、利便性が高いのに正当な評価をされていない。千代田線「北千住」が坪380万円で売れるのだから、その北千住から15分の半蔵門線とも日比谷線とも呼べる「新越谷」がどうして半値以下なのか。東武さん、ブランディングを見直していただきたい。

7.png

image002.png 

 記者が選んだ今年(2019年)の「話題のマンション」28物件を紹介する。例年は30物件以上紹介しているが、「ベスト3マンション」の記事でも書いたように、今年見学した物件は72物件で、前年の86物件より10物件以上も減少したことも考慮し、この数字にした。選定は記者の独断と偏見によるものだが、誰かさんのように相手によって記事内容を変えるような器用なことはできないし、極力公平に務め、大手中小の別なく選んだつもりだ。記事は直近のものから紹介し、随時更新します。

ポラス中央住宅「ルピアコート稲毛」74戸

来場者「ここのモデルが一番いい」

02_main_img_2.jpg
「ルピアコート稲毛」ホームページから

トータルで約3,000戸 大激戦の総武・京葉線 ポラス「稲毛」 第一期が即日完売(2019/12/13)

 〝全74戸のうちの第1期9戸が即日完売したくらいで話題のマンションとは馬鹿にするのも程がある〟-などと叱声、罵声を浴びせられそうだが、記者は大まじめにこのマンションの健闘を褒めたい。ポラス中央住宅が12月上旬に分譲開始した「ルピアコート稲毛」74戸だ。

 詳細は別掲の記事を読んで頂きたい。ご存じのように総武・京葉線沿線の「稲毛」エリアではトータルで約3,000戸ものマンションが分譲中か今後分譲されることが確定している。〝駅近〟マンションでは竣工してなおかつ2割くらい売れ残っている物件がある。

 そんな大激戦地で、戸建てならいざ知らず、マンションではほとんど無名に近いポラス中央住宅が、価格は安いとはいえ稲毛駅から徒歩15分もある、しかも土砂災害特別警戒区域に指定されている致命傷になりかねない海食崖の崖下という三重苦マンションを分譲した。

 それでも、来場者は一様に「ここのマンションのモデルルームが一番いい」と評価したという。素顔が見えなくなるほどの厚化粧(オプション)を施したからではない。模型などは他社と比べてもっとも貧相かもしれない。

 何が評価されたか。少なくとも百万円はするキッチン収納とダイニングテーブル付きの「ピアキッチン」タイプを約7割に採用し、他社が70㎡の3LDKなのに対して7割以上を73・75・83㎡にしたのが支持されたのだ。

 この物件だけでは掉尾を飾るには物足りないかもしれないが、2018年6月から分譲開始され、2018年「ベスト3マンション」にも選んだ同社「ルピアグランデ浦和美園」340戸は残り20戸という。2020年1月の竣工までに売る気のようだ。これは奇跡だ。

 ――とまあ勢いに任せて「話題のマンション28」について書き始めたのだが、ここまで約1,000字。このペースで進めれば400字原稿用紙にして約70枚。これでは誰も読んでくれない。なので、以下は最小限にとどめたい。

小田急不動産他「リーフィアレジデンス橋本」425戸

坪単価150万円 これ以上安いマンションはない

sol_bg2.jpg
「エガオガオカ プロジェクト(リーフィアレジデンス橋本)」

小田急不他「橋本」 坪単価は150万円か 敷地の3分の1が里山 自然派の心捉えるか(2019/10/7)

 小田急不動産(事業比率50%)・積水ハウス(同40%)・神鋼不動産(同10%)の3社JV「エガオガオカ プロジェクト(リーフィアレジデンス橋本)」の第1期55戸が即日完売した。

 全体で425戸もあり、京王相模原線橋本駅から徒歩19分(バス3分、徒歩3分)の立地なので前途は容易ではないが、引き続き第1期2次45戸を追加供給し、第2期15戸を2020年初に分譲するというからまずまずの船出だ。

 特筆できるのは価格の安さだ。記者は取材した10月の段階で坪単価は150万円かと書いたが、それほど狂いはないはずだ。

 いま首都圏で分譲中、あるいは直近に分譲されるマンションの中でこれほど安い物件は皆無のはずだ。敷地はもともと小田急電鉄が所有していたからできたことだ。〝安かろう悪かろう〟では決してないと断言できる。

 敷地の3分の1は里山。これをどう活用するか。大化けがあるかもしれない。

 記者は京王ファンだが、エリアの活性に小田急が貢献してくれるのに拍手喝采。同じ開発地にある戸建てもいい。

三井不動産レジデンシャル「パークホームズ駒沢二丁目」53戸

アール状の外観 流行る予感

design_02.jpg
「パークホームズ駒沢二丁目」

星野裕明氏がデザイン 柔らかな曲線が美しい外観 三井レジ「駒沢二丁目」(2019/12/5)

 今秋行われた三井不動産グループの記者懇親会で三井不動産レジデンシャル・藤林清隆社長から「皆さん、話題のマンションだけでなくしっかり造りこみをした『パークホームズ』を見ていただきたい」と言われた。

 このマンションを取材したのは、その商品企画の確かさを確認するのと、外観デザインに惚れたからだ。

 記者は、同社が3年前に分譲したアール状の外観が特徴の「パークコート青山ザ タワー」を始め、2018年には「東京ミッドタウン日比谷」と、オーバル状の野村不動産「プラウドシティ東雲キャナルマークス」に感動し、今年は大和ハウス工業「プレミスト東銀座築地」を取材した。これは流行するかもしれない。

 「パークホームズ」の商品企画はもう10数年前に一変したのを確認している。「駒沢二丁目」も変わっていない。第1期の売れ行きは把握していないが、アール状のバルコニー付きの価格が1億円を超える北向き住戸は間違いなく売れたはずだ。

日鉄興和不動産「リビオレゾン月島・勝どき」7996

〝世界一〟目指す〝鉄〟の会社 熱くて堅い決意みなぎる

5.png
「リビオレゾン勝どき」モデルルームambientum(アンビエンタム)

〝バラバラでアンバランス〟 ミレニアル世代に受けるか 日鉄興和不「勝どき」(2019/11/28)

高くて狭いコンパクトに飽き足りない需要 取り込む戦略か 日鉄興和「月島」(2019/11/27)

テーマは「モロッコブルー」「西日暮里」に旅好き女子のインテリア 日鉄興和不(2019/10/22

 いま各社が血眼になっているコンパクトマンションの最多供給会社は、データがないので確認のしようがないのだが、ひょっとしたら日鉄興和不動産かもしれない。同社はもう十数年前からコンスタントに供給している。

 へそ曲がりの記者は、ただただ利回り優先のこの種の〝全員参加型〟のコンパクトに飽き飽きしているのだが、「リビオレゾン西日暮里」を取材して、同社の見方を変えた。とても〝総合力世界No.1の鉄鋼メーカーへ〟をスローガンに掲げる〝鉄(記者は「鐵」のほうが好きだが)〟の会社の子会社とは思えない、いや、だからかもしれない大胆なモデルルームに圧倒されたからだ。

 「勝どき」と「月島」のモデルルームを同じ事務所に設置し、それぞれ異なる需要層を独り占めしようという強かな販売戦略に、鉄のように熱くて堅い本気に気圧された。既存のデベロッパーを凌ぐのは同社のような異業種だと思う。ちょっと差があるが…。

東京建物「Brillia上野Garden」98戸

〝獅子奮迅〟勢い止まらぬ業績象徴

東京建物.png
「Brillia上野Garden」

大激戦の「築地」尻目に空白区で圧勝か 東京建物「Brillia上野Garden」(2019/11/11)

 記者はかつて東京建物を〝眠れる獅子〟と揶揄したことがある。わが国最古の歴史を誇るのに他の大手デベロッパーに大きく水をあけられていた頃だ。

 ところが、どうだ。ここ数年の同社のマンション事業は絶好調。まさに獅子奮迅の大活躍だ。記者が選んだ「ベスト3マンション」も、2012年の「多摩ニュータウン」から「池袋」(2013年)「目黒」(2015年)「「大山」(2017年)「一番町」(2018年)までこの8年間で5物件を数え、今年の「晴海」を含めれば6物件となり、三井不動産レジデンシャルとほぼ肩を並べている。

 2019年12月期第3四半期決算段階で計上戸数は1,053戸となり、期初予想の1,000戸を上回り、完成在庫はわずか83戸(うち17戸は契約済み)しかない。計上予定戸数は三井不動産の約3分の1だが、利益率は上回っているかもしれない。

 そんな好業績を象徴するのがこの「Brillia上野Garden」だ。第1期1次の販売戸数は全77戸のうち5割強の40戸だった。坪単価も上野駅圏最高値となる430万円を突破したようだ。

 RBA野球大会でも惜しくも東京ドームを逃したが、〝頑張れベアーズ〟は雲散霧消した。

ナイス「ノブレス新横浜エスアリーナ」83戸

愚直に貫く〝免震〟に高い評価

slide02.jpg
「ノブレス新横浜エスアリーナ」

ナイス 免震「新横浜」 好調スタート 第一期35戸完売へ(2019/10/31)

 10月末に分譲開始した第1期35戸と追加販売した10戸に申し込みが入った。2カ月足らずで半分以上が売れたので、極めて好調なスタートを切った。

 取材したときは、有価証券報告書虚偽記載で前会長、前副会長ら3名が逮捕(うち一人は不起訴)されたあとだったので、お客さんへの影響を心配したが、そのようなことはなく、〝免震〟と立地条件が高く評価された。

 現地は、以前はラブホテルなどが林立していたエリアだが、マンション化が進んでおり、周辺にはそのような施設は1カ所くらいしかなかった。

大成有楽不動産「グランツオーベル中野」62戸

第1期34戸完売 モデルの出来出色

外観.jpg
「グランツオーベル中野」

希少立地で人気呼ぶか 大成有楽不動産「中野」駅圏最高値での販売なるか(2019/10/5)

 全住戸の半数以上の第1期34戸が完売するなど、予想通りの好発進。

 見学する前は、駅北口から徒歩5分と近いので、飲食店など雑居ビルばかりではないかと思ったら、そうではなかった。まずまずの住宅・中層ビル街だ。

 敷地形状を巧みに利用したランドスケープもよかったし、コスモスモアが担当したモデルルームのインテリアデザインは出色の出来だった。予定坪単価は465万円だったが、実際は456万円となった。

 それにしても同社の商品企画はどんどんよくなっている印象を受ける。暮れに分譲することになっていた「築地」を他社に売却した。どこが買ったか分からないが、価格を上げる可能性が出てきた。全体的なレベルは競合物件に全然引けを取らない。カギを握る旭化成不動産レジデンスも坪500万円台に乗せる可能性が高いと見た。

大京「ライオンズ川口並木グランゲート」120戸

信じられない安さ 坪単価214万円!

des_main.jpg
「ライオンズ川口並木グランゲート」

坪単価214万円 信じられない安さ 大京 西川口駅から徒歩5分「川口並木」好調(2019/8/27)

 7月に同社の好調マンション「ライオンズ朝霞ベルポートレジデンス」88戸を取材したとき、担当者から「西川口がよく売れている」と聞き、この「ライオンズ川口並木グランゲート」を取材した。

 「西川口」は、ソープランドなど風俗系の店舗が〝排除〟され、そのあとに中国系の店がたくさん建っていると聞いていたので、果たして売れるのかと疑心暗鬼だったが、単価が214万円と知り、あまりにもの安さにびっくりした。少し前に取材したタカラレーベン「上尾」は坪190万円だった。

 現地の「川口並木」エリアにいかがわしい店は全くなかった。住めば都。

伊藤忠都市開発・東建「クレヴィア上野池之端」62戸

「凄くいい」来場者が感嘆

45kekfq .jpg
「クレヴィア上野池之端」

「凄くいい」来場者が感嘆 モデルルームの出来出色 好調の伊藤忠都市「上野池之端」(2019/8/11)

文京区の駅近 「小石川後楽園」&「本郷春日」 好調スタート 伊藤忠都市開発(2019/5/7)

高単価エリアだからこそ生きる「HITO-TUBO(ヒトツボ)」 伊藤忠都市開発「池袋」(2018/12/5)

 伊藤忠都市開発はいい会社だ。分譲するほとんどの物件のニュース・リリースを発信し、しかも各物件に新しい取り組みを盛り込む。だから、記者もほとんどの物件を見学することにしている。広報担当者もすぐ対応してくれる。

 今年は6物件くらい見学したか。販売担当は伊藤忠ハウジングのRBA野球大会に出場している選手も多いので楽しい。

 商品企画でよかったのは「クレヴィア池袋West」「クレヴィア池袋East」池袋」に採用した「HITO-TUBO(ヒトツボ)」だ。物件としては「クレヴィア小石川後楽園」もよかったが、「クレヴィア上野池之端」のモデルルーム提案が素晴らしかったのでこちらを選んだ。双方とも売れ行きは好調。

住友不動産「シティタワー銀座東」492戸(うちSOHO88室)

〝業界のイチロー〟目指す

IMG_7379.jpg
「シティタワー銀座東」

〝業界のイチロー〟目指すのか 絶好調の住友不 マンション「銀座東」竣工(2019/5/23

 唯我独尊、独立独歩。わが道を行くのが住友不動産だ。今年5月、同社は「シティタワー銀座東」492戸(うちSOHO88室)の竣工見学会を行った。この段階で契約住戸は約6割で、SOHOは約3割。他社なら真っ青になるのに同社は全然動じない。

 そこで西武ファンの記者は、同社が中期計画で分譲事業は「量を追わず利益重視で販売ペースをコントロールしていく」「競争激化の用地取得環境が続く中、『好球必打』で着実に確保する方針は継続する」と打ち出したので、「好球必打」とはどう意味か、それぞれロッテ、阪神ファンの同社広報担当者に次のように質問した。

 「西武の山川は本塁打をよく打つが、三振も多い。秋山も打率はせいぜい35分。いったい誰に例えればいいか」

 返ってきた答えが面白い。「イチローさんは自分が好きなコースはボールでもヒットにする。それと同じ。うちが『好球』と判断した土地を『必打』するということ。三振? ありだと思います」

 どうだ、皆さん。同社は業界のイチロー氏を目指すというのだ。

 昨日(12月25日)、東急リバブルの車内吊り広告が面白いと書いたが、同社広報から同社ホームページに掲載されているほぼ同じ内容の法人向けリンクが届けられた。その画像トップにある抱腹絶倒の一度は手を握ってほしくなる、かつ笑える(泣ける)コピーを紹介する。同社とコピーライターは凄い!

①不動産仲介だけじゃないらしい。

②無人島を売ったこともあるらしい。

③1つの案件を、5つのチームでお取り扱いすることもあるらしい。

④忘れられない握手をするらしい。

⑤物件資料が、泣けるらしい。

⑥寿司も情報も、鮮度が命らしい。

⑦山の値付けもできるらしい。

⑧実は、47年の歴史があるらしい。

リンク先はこちら。

https://www.livable.co.jp/solution/uwasa/

◇       ◆     ◇

 みなさん、いかがか。小生は同社には負けるかもしれないが、⑥だけは死守しているつもりだ。とにかく取材したものはどこよりも早く書くことを心掛けている。早いもの勝ちだ。

 ②④⑤⑦は笑えるし感動もした。②はどこか知りたい。これは取材する価値がある。まさか、さだまさしさんが買った五島列島の一つではないだろうし、双方とも不動産登記などしていないはずの、一触即発の危機を差し招きかねない「竹島」をこっそりと相手国に売り払うような愚行を犯してはいないはずだ。

 ④はどうか。同社とは個人的に不動産の仲介をお願いしたことはなく、何かの会合などでも女性とは一度も握手した記憶がないが、RBA野球関係者とはある。甲子園大会で達成した選手は10人もいないサイクルヒットを自らのチョンボで取り損ねた大見氏だ。現役を退いた後だったのは間違いないが、不摂生が祟ったのか、気持ちが悪くなるほどぶよぶよだった。これを忘れられないというのか。

 ⑤はよくわからない。あのRBA三冠王の岡住氏は自ら投げ、球史に残る大逆転負けを喫したあとでナインに対し「申し訳ない」(岡住氏は投手ではない)と誰はばかることなく号泣したのを鮮明に覚えている。が、しかし、「泣ける」のはそのような意味ではなく、小生の記事のような誤字脱字だらけということでもないらしい。これも取材する価値がある。

 ⑦も興味深い。小生は林野庁が発表する外国人に売られる山林のデータを見るが、実態にはほど遠いような気がする。同社がつぶさに調査して発表したらみんな驚愕するはずだ。

 年明けに本当に取材しようかしら。小生の先を越す業界紙記者はいないはずだ。

05_Maigo_2398fps21.jpg
山口智充さんと太田しずくちゃん

 東急リバブルの新CM、山口智充さん・悠木碧さんが出演する「迷子」篇(30 秒)が2020年1月1日(水)から放映される。

 新CMは、休日に出かけたショッピングモールで好奇心旺盛な愛娘サッちゃんが迷子になってしまうが、館内放送のサッちゃんの声(声優・悠木碧さん)が問題を解決するカギとなっている。これまでのCMシリーズと同様「家族の温かさ」を感じることができる一方で、これまでとは異なる緊迫した雰囲気もある作品。川口春奈さん出演の「保健室」篇も引き続き放映する。

 サッちゃんを演じるのは静岡県出身の太田しずくさんで、2009年4月3日生まれ。大河ドラマ「八重の桜」や映画、CM など幅広く活躍中とか。

 悠木碧さんは「収録はサッちゃん役の太田しずくちゃんとおこなったのですが、彼女の技術の高さと、プロ意識に感動。でもちゃんと子供らしく無邪気な所に更に感動でした。日本の未来は明るいです」とコメントしている。

05_Maigo_2398fps19.jpg
「パパ」と呼び掛けるサッちゃん(迷子室か。記者もなってみたい)

◇       ◆     ◇

 皆さんは、東急リバブルの車内吊り広告をご存じか。〝リバブルは何でも売る〟というようなタイトルで、〝売れない山林原野でも〟きちんと査定して売るとコピーは確か謳っていた。

 いまそれを確認しようと、同社のホームページで「車内吊り」を検索したら「当該物件は0」と出てきた。今度は「山林原野」で検索したらまた0。「山林」で5件がヒットした。

 あれは面白い。同社広報に問い合わせ中。

 「俺は空気だって売って見せる」と豪語した営業マンを取材したことがある。リバブルの営業マンではなかった。

 


 

 長谷工コーポレーションが、創業70余年の建売住宅の老舗・細田工務店を株式の公開買い付け(TOB)により完全子会社化することが確実となった。TOBは12月22日から2月4日まで行うもので、一株130円。細田工務店がジャスダック市場に上場している全株を取得することを目的としており、すでに主要株主(約664万株、所有割合35.45%)とのTOBに応じる契約を締結済み。買い付け予定数の下限は約1,249万株(所有割合66.67%)で、上限は設定していない。

 TOBを市場も好感したのか、株価もすぐに反応した。TOBが発表された翌日20日は前日の終値117円から45円高の162円の高値を付けた。出来高もそれまでの数万からせいぜい28万株だったのが680万株と激増した。25日現在は130円台前半で推移している。

◇       ◆     ◇

 記者は、同社が木下工務店と肩を並べ首都圏の建売住宅市場をリードしていた頃から応援してきた〝老舗〟であるので、世の習いとはいえ一抹の寂しさを感じる。

 最近は取材する機会が少なくなったが、十数年前のあれは高井戸だったか素晴らしい戸建てを見学したのを思い出すし、もちろん同社が施工した他社の戸建てもたくさん見てきている。

 しかし、肝心の業績はバブル崩壊後ほぼ一貫して低空飛行が続いている。一方の木下工務店はどうかというと、バブル崩壊後の紆余曲折を経て、旧木下工務店社長の故・木下長志氏とは何の血縁関係もない木下直哉氏が木下グループの社長兼グループCEOを務め、フィギュアスケートなどの番組スポンサーとして頻繁に露出している。

 かみさんが好きなために否応なく見せつけられるフィギュアスケートの、年寄りには目に毒の若くて美しいまるでフラミンゴかツルのような、息もつけないほどの目まぐるしい動きの背景に「木下工務店」がこれ見よがしに映し出されるたびに、あまりにも対照的に過ぎる細田工務店の苦境に思いは至り、滑っては転ぶどうひいき目に見ても〝老兵〟としか思えぬかみさんが好きな髙橋大輔さんと同社がダブり、万感胸に迫るものがある。

 馬鹿なことをまた書いてしまったが、どうして低空飛行を余儀なくされたか。同社の事業は、常に価格下げ圧力・利益圧縮のバイアスがかかる建設事業(他社施工)と利益の最大化が求められる分譲事業(自社施工)の2つしかない。二輪車に近いビジネスモデルだ。

 用地取得段階で他社と競り合い、勝っても負けても自社分譲と他社施工現場が同じ土俵で戦うことになる。売上高比率では分譲:建設は2:1くらいだろうが、施工戸数比率も供給エリアもほぼ同じだからだ。

 これは担当者にとってはつらいはずだし、経営者だって同じだろう。取材する記者だってかわいそうと同情している。

 リフォームは伸びてはいるが、注文住宅は年間100棟もなく、リフォーム、注文を合わせても売上高は建設や分譲に遠く及ばず、いわば三輪車として安定した走行(経営)を困難としていた。

 さて、長谷工グループとしての同社はどうなるのか。間違いなく効果を発揮するのは、「マンション分譲用地取得及び開発後に残余している一部戸建向き用地を、これまでは他業者に転売していたところ、本取引実施後は、対象者に分譲事業用地として提供し、対象者の分譲事業のノウハウを活かし、単なる土地の転売ではなく分譲事業を展開することで、価値を付加した商品として顧客に提供ができる」(長谷工コーポ)ことだろう。

 これによって、大規模案件でのマンションと戸建て・商業施設などとの複合開発が容易になる。また、マンションのリノベーション工事の内製化も可能になる。

 だが、しかし、長谷工グループには戸建て分譲で豊富な実績を持つ総合地所がある。シナジー効果を発揮できるかどうかは不明としておく。これまでと同じように分譲と建設の二兎を追うのは難しいのではないか。

 まだまだスケートのシーズンが続くかと思うと嫌になってくる。他にスポンサーはいないのか。長谷工はどうか。〝頑張れホソダ! 飛べホソダ!〟

約1000区画の「成田はなのき台」 細田工 分譲開始8年で約9割完売(2014/4/21)

日土地 次世代制震装置装備の「高井戸」1期即完(2013/6/4)

細田工務店 「賢い子どもに育てる家」がテーマ「グローイングスクエア調布多摩川」見学(2012/2/6)

 7.png

 記者が選んだ2019年首都圏ベスト3マンションは、三井不動産レジデンシャルなど10社の「晴海フラッグ(HARUMI FLAG)」、三菱地所レジデンス「千住ザ・タワー」、大和地所レジデンス「ヴェレーナシティ上大岡」と決定した。

 「晴海」は衆目の一致するところだろう。「千住」は、東急不動産他「豊洲」と東京建物他「白金」も選択肢にあったが、北千住で坪単価380万円という単価設定と、それでも売れ行き好調なのを評価して選んだ。もう一つの「上大岡」は、大手デベロッパーの物件ばかりでは面白くないし、大激戦地で早期完売した商品企画に惚れこんで選んだ。

 物件選定に当たっては、記者が2019年に見学した72物件を対象にし、話題性、商品企画、売れ行きなどを総合的に判断した。

 見学物件は、前年の86物件、前々年の105物件から大幅に減少した。その理由は供給そのものが減ったことや記者のフットワークの衰えもあるが、高額を中心に取材に応じてもらえなかった物件が少なからずあったのも影響しており、モデルルームを見学できるのは月曜日と金曜日、それと火曜日又は木曜日しかないのも理由といえる。ただ、見るべきものはほとんど見たのではないかと、この1年間を振り返って思う。

2018年 記者が選んだ「ベスト3マンション」(2018/12/20

2018年 記者が選んだ「首都圏 話題のマンション」(2018/12/26)

文句なしにいい「HARUMI FLAG」だが…

釈然としない著しい利益増の〝儲け折半〟

01_HARUMI FLAG完成予想CG.jpg
「晴海フラッグ(HARUMI FLAG)」

 「晴海」については、記者がとやかく書くまでもない。多くの評論家先生や業界紙、さらに「掲示板」も加わって大にぎわいのようだ。他でどのように評価されているのか記者はあまり関心はないが、全体のランドスケープデザインを含めた商品企画は間違いなくトップレベルにあると思う。文句なしの選定だ。

 ただ、一つ言いたいのはやはり価格についてだ。坪単価の是非について言及した論評記事はなく、市場価格との比較記事くらいしかないのではないか。

 まあそれもいいが、土地の取得経緯を抜きにして「晴海」を論じることはできないと思う。記者は、デベロッパー10社が用地を取得した3年前の段階で、1種当たり8万円とはじき、分譲坪単価は250万円と予想した。

 オリンピック・パラリンピックの特殊要因があるとはいえ、ただ同然の土地代を考えれば〝市場価格〟での供給ははあり得ないと考えたし、東京都がそれだけ安く売却するのなら、デベロッパーもまたその分だけ購入者に還元すべきというのが記者の結論だった。

 実際はどうか。今年分譲された第1600戸と第12340戸の平均坪単価は300万円を超えているようだ。購入者から聞いたのだが、消費税額からしてやはり非課税の土地代は坪8万円のようだ。18万円とはじいた記者の計算は間違っていなかったことが証明された。

 ここで気になるのが、当初、都とデベロッパーの間で交わされた「著しく利益が上がった場合は、譲渡金額について協議する」特約条項だ。

 「著しく」とはどの程度かについて、小池百合子都知事は726日の記者会見で「全ての住戸の引渡しが完了しまして、収益が確定した時点で分譲予定収入、1%を超える増収があった場合には、敷地譲渡金額の変更について協議することといたしておりまして、その増収分については、経費などを除いて折半する」と語っている。

 予定収入の1%を「著しく」と判断するのもどうかと思うが、予定収入とは坪単価約250万円ではないかと記者は見ている。現段階ではなんとも言えないが、協議に入る可能性が高まったと考えるのが妥当だ。「儲けを折半」というのは、あぶく銭のやり取りのようで、購入者が蚊帳の外に追いやられるのは釈然としないものがある。

 記者が一番心配しているのは新交通システム「BRT(バス高速輸送システム)」が機能するのかどうかという点だ。これが狂えば売れ行きを大きく左右する。

HARUMI FLAG」「著しく利益増」の「著しく」とは当初売上計画の1%(2019/7/30

東京2020オリ・パラ選手村 敷地売却価格は地価公示の10分の1以下の〝怪〟(2016/8/4

驚嘆の坪380万円 地所レジ「千住ザ・タワー」

179戸 わずか10カ月で残り1

千住ザ・タワー南側外観(低解像度).jpg
「千住ザ・タワー」

三菱地所レジデンス「千住ザ・タワー」をベスト3のうちの一つに選んだのは大正解だった。選ぶことを決めてから同社に進捗状況を聞いたら、何と残りは1戸というではないか。分譲住戸は179戸だ。普通の物件だったら10カ月で完売というのはあり得ることだろうが、あの北千住で(失礼)、坪単価380万円で早期完売はまずありえないと思う。億ションも30戸くらいあったのではないか。

これには、京王線の次くらいに東武東上線の市場を熟知していると自負する記者はさして高くはないが鼻をへし折られたような気分だ。東建の「目黒」と同じくらいの衝撃だ。アンビリーバブル! 

記者の当初の予想は坪340350万円だった。これは、三井不動産レジデンシャルが2年前に分譲して人気になった「パークホームズ北千住」の坪単価330万円(同社もこの値段で売れるか疑心暗鬼だった)を参考にはじき出したものだ。どう考えても坪350万円は取得限界を超えていると思った。

なぜ売れたか。これは〝東武伊勢崎線の北千住〟のイメージしかない記者が完全に読み間違えた。地所レジと「北千住」を甘く見ていた。完敗だ。

千代田線だと三菱地所の本社がある大手町駅まで何と16分、199円で着くではないか。大手町を起点とすると16分圏は渋谷だ。

くやしさ紛れに一発。「北千住」の坪380万円の7,600万円(20坪)を買うのなら、わが多摩センターなら30坪が買える。そういう選択肢はないのか。時は金なりだが、郊外のゆったりした居住空間と住環境は金じゃ買えませんよ。

「千住ザ・タワー」のRBAタイムズ記事  dsk18801639-399-2.pdf 

地所レジ「千住ザ・タワー」 坪300万円台後半 〝住むなら北千住〟あわび千円!(2019/1/23)

4方良し〟足立区最高値 三井不レジ「パークホームズ北千住」178戸が即日完売(2017/11/24)

大和地所レジデンス「ヴェレーナシティ上大岡」

圧巻の商品企画 激戦地で際立つ 132戸完売

1207_⑪中庭2.jpg
「ヴェレーナシティ上大岡」

 大和地所レジデンス「ヴェレーナシティ上大岡」は、見学した時からベスト3に入れようと考えていた。駅から徒歩13分とやや距離があるが、建ぺい率40%(容積率150%)、高さ規制15mの厳しい風致地区規制を巧みに生かした平均100㎡、1戸当たり約53本の植栽など商品企画・ランドスケープデザインが秀逸だったからだ。

 同社によると、販売開始は20191月。12月で契約完売。計画より3カ月短縮できたという。購入者層は30代~40代前半のDINKS、ファミリーの一次取得者がメイン。住み替えの二次取得者も約20%。(この20%は大きな数字だ。遠くなっても広いほうを選んだということか)

 ここで改めて書くことはほとんどない。取材したときの感動が伝わると思うので、その記事を読んで頂きたい。

 上大岡駅圏ではいま600戸超のマンションが分譲中だ。単価差はあるが、プランは似たり寄ったり。グロスを抑えるため専有面積圧縮型が多い。同社の物件は、それらとは真逆の物件だ。単価はほぼ半値、100㎡でも20坪マンションより安く買える。他社物件は同社の物件を際立たせる〝刺身の妻〟と言ったら怒られるか。

 そんな芸当ができるのはやはり同社の実績だ。これまでも広い居住空間、良好な住環境に重点を重く第一次取得にターゲットを絞り込んだマンションをたくさん供給してきた。

 100㎡マンションの供給戸数の多さなら、アッパーミドル・富裕層向けが圧倒的に多いはずの三井不動産レジデンシャルがトップかもしれないが、第一次取得層向けがほとんどの同社もそんなに引けを取らないのではないか。豊かな居住空間を選好の第一理由とする層の心を同社は捉えた。価値ある早期完売だ。

風致地区巧みに生かした住戸プラン・ランドスケープ秀逸 大和地所レジ「上大岡」(2019/4/24) 

 

プラチナ大賞写真.jpg
左から3人目が品川氏、次いで清水市長、風間氏、前田氏の順(市長室で) 

 「第7回プラチナ大賞」優秀賞・新しい時代のまちづくり賞を受賞した「浦和美園E-FOREST(フォレスト)」を共同で分譲しているポラス中央住宅、アキュラホーム、高砂建設の3社は12月23日、さいたま市を表敬訪問し、清水勇人市長から表彰状を受け取ると共に意見交換を行った。

 清水市長は、「(審査発表会場で)もう少し短く喋れば大賞があったかもしれない。とにかくたくさんしゃべりたいことがあった。このプロジェクトはASEAN(東南アジア諸国連合)からも注目されている。プロジェクトは次の3期で終了するが、今後は『美園』をモデルに横展開を進め、国内外にアピールしていきたい」と述べた。

 中央住宅・品川典久社長は「今後、入居者の皆さんとワークショップなどを開催し、認知度を高め、第3期以降もできればやっていきたい」と意欲を見せ、アキュラホーム埼玉中央・前田和弘社長は「他社と一緒に取り組む機会は少ないが、継続してやりたい」と応え、高砂建設・風間健社長も「普段はライバルだが、いいところを出しあえるのがいい」と語った。

 「浦和美園E-FOREST(フォレスト)」の第1期は33戸で、第2期は45戸。最終期となる第3期は52戸の予定で、分譲開始は再来年になる模様。

 「プラチナ大賞」は、イノベーションによる新産業の創出や、アイデア溢れる地域課題を解決する「プラチナ社会」を目指す全国の取り組みを顕彰するもので、主催はプラチナ構想ネットワーク(小宮山宏会長)とプラチナ大賞審査委員会(吉川弘之委員長)。後援は総務省、経済産業省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、特別区長会。

 11月7日に行われた第7回の審査発表会では、50作の応募があり、大賞に2作、優秀賞11作が選ばれた。

◇      ◆     ◇

 「浦和美園E-FOREST(フォレスト)」については添付した記事を参照していただきたい。清水市長は「しゃべりすぎた」と反省したが、それだけ内容が豊富だったのだろう。審査発表会での各団体のプレゼン資料をみたら、大賞を受賞した青森県・弘前市などは4.70MB、リクルート・有田市は3.18MBで、他は2.0MB前後がほとんどだったのに対し、清水市長は6.28MBと他を圧していた。過ぎたるは…か。

 しかし、このプロジェクトは、いま首都圏で分譲されている戸建て住宅では間違いなくトップレベルだと思う。第3期以降も継続して取り組んで頂きたい。

 ついでにひと言。主体は埼玉県住まいづくり協議会で、「公民+学連携のまちづくり」とあるのに、実態はごく限られた企業しか参加していないと感じざるを得ない。「学」もさっぱり見えてこない。せっかく「翔んで埼玉」が大ヒットしているのに、この機会を捉えない手はない。

 他の首都圏自治体では、横浜市がSDGsでヘゲモニーを握ろうとしているし、柏市がスマートシティの取り組みで独走中だ。都市間競争で負けたら未来はない。

IMG_5426.jpg
市庁舎エントランスに飾られている「浦和レッズ」(西武ライオンズはなかった)

ポラス 「浦和美園E-フォレスト」第2弾好発進 わが国初のDGRによる電力融通実験も(2019/2/9)

どこにも負けない先進の街づくり「浦和美園E-フォレスト」竣工 街びらき(2017/3/27)

この冬一番の寒さの中 世界水準のUA値0.46を体感 「浦和美園E-フォレスト」(2016/12/17)

「日本一の街」になるかは保留 「美園スマートホーム・コミュニティモデル街区」(2016/3/19)

すてきナイスグループは1223日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の嫌疑があるとして証券取引監視委員会の強制調査と横浜地方検察庁の強制調査を受けた今年516日以降、初めてメディア向け説明会を開き、同社グループ経営推進本部副本部長兼広報部長・ 森隆士氏が約1時間にわたって「1220日時点における当社グループの置かれた状況について」説明した。

森氏は「来年の今頃には特定注意市場銘柄の指定解除がなされるようガバナンス、内部管理体制を強化していく」とし、〝新生〟ナイスグループの経営方針を来年124日に杉田理之社長が発表すると語った。

       ◆     ◇

 森氏の説明を細大漏らさずメモした。説明は①金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の嫌疑、刑事事件②金融商品取引法(有価証券報告書提出等)対応、上場廃止基準への対応③会社法対応④再発防止策の骨子の策定と実行⑤今後について-の5項目。

 そのほとんどはこれまで開示されたもので、真新しい「事実」の報告はなかったと思うが、「スマートウェルネス体感パビリオン」を今年12月いっぱいで閉館すると聞いたときは少なからず衝撃を受けた。

 パビリオンについて森氏は、開設してから4年以上経過し、来館者は約18,000人、学校関係者は約1,300人、海外からの視察は約250人に達し、「スマートウェルネスに関するデータの収集、知見を得ることができ、情報を発信してきた効果は果たせた。残念だが、当社の置かれた状況などを踏まえ閉館することを決めた。スマートウェルネスの取り組み自体は事業で継続して行っていく」と語った。

 添付した記事を読んで頂きたい。パビリオンの果たした役割はものすごく大きい。伊香賀俊治・慶大教授や学生さんたちは100本以上の論文が書けたのではないか。ナイスはほとんど独自の報告・情報発信を行ってこなかった。ここに〝儲けること〟が下手という問題はあるような気がするが。

       ◆     ◇

 説明会で最も関心があったのは、消費者の反応だった。同社グループの「BtoB」:「BtoC」の事業比率は7:3くらいだろうが、マンションや分譲戸建ての顧客が今回の事件で離れたら同社は持たないと思っていた。

 それを確認するためにも「新横浜」のマンションや「辻堂」の戸建てを見学した。これも記事を参照していただきたい。営業担当者は「お客さんへの影響はあまりない」と話したし、森氏も「影響は最小限にとどまっている。信頼回復へ向け健全な体制を再構築することに全力を注いでいく」と強調した。

 第2四半期決算数値からも消費者離れは最小限にとどまっていると読める。

       ◆     ◇

 もう一つの関心事は、平田恒一郎元会長と日暮清元副会長の去就と同社の対応だった。これまでの開示情報からして同社が平田家と「決別」するのは分からないわけではないが、〝どぶに落ちた犬を叩く〟ようなことはしてほしくないと思っている。

 いま平田氏と日暮氏がどこに収監されているか分からないが、だれか記者の以下の想いを伝えてはくれないか。

 平田さん、貴殿が幹部に「ワイシャツは白」「役員は喫煙禁止」「ゴルフ禁止」などと指示するのはやりすぎだと思うが、嫌疑理由はただただ株主や社員や取引先のことをおもんばかり〝赤字〟を出すことに恐怖を抱いた結果の〝嘘〟であり、私利私欲に走ったわけではなく、反社と関わったわけでもなく、あるいはまた酔っ払った女性をホテルに連れ込み、人倫にもとる「不倫」を棚上げにし「犯罪行為をしていない」とうそぶく元ジャーナリストの類ではもちろんないはずだ。

すっぱりと罪を認めれば執行猶予付きになるのではないか。保有株をどこかの恵まれない団体にでも寄付すれば、「前科者」のレッテルを木っ端みじんに吹き飛ばし、「木造ゼネコン」の生みの親として圧倒的支持を得るのではないか。日暮氏も同様だ。悪人には全く見えない。

 それにしても、経営者はどうしてそんなに〝赤〟が怖いのか。この日(23日)あとで取材したさいたま市役所に飾ってあった浦和レッズのユニフォームは真っ赤だし、「赤ヘル」広島は女性の支持をじわじわと拡大している。デベロッパーは〝丘に住まう〟などと〝手垢〟にまみれた宣伝文句でもってユーザーを誘惑しているではないか。記者は赤いトマトが大好きだし、吸うのは赤キャビンだ。思想的にもどちらかといえば〝アカ〟だ。赤がどうした。

ナイス 免震「新横浜」 好調スタート 第一期35戸完売へ(2019/10/31)

※その後10戸を追加供給し、これも売れたようだ。

ナイス 分譲戸建て・建築条件付土地分譲「湘南辻堂」 好調な売れ行き(2019/10/21)

平田元会長の独断専行が粉飾決算招く 住宅事業伸ばせ すてきナイス再生に期待(2019/7/27

すてきナイス 三井、野村と肩を並べた分譲戸建て これからが正念場(2017/6/3

内装木質化は熟睡長く、知的労働も向上 慶大・伊香賀教授が実証(2016/3/22

ナイス 環境・健康が学べるパビリオン 「木造のよさ医学的に証明する」平田社長(2015/10/29

 

 

 国土交通省は12月20日、来年度の組織・定員決定概要を発表。大規模自然災害に対応するため地方整備局・北海道開発局の人員を前年度の415人から679人に増員するほか、防災・減殺対策や社会資本の老朽化対策、海上保安体制の強化、持続可能な地域社会の形成や基盤強化など1,545人を新規増員する。一方で、定員合理化などで1,358人を減らす。

 また、土地問題への対応強化、不動産流通の適正化のための体制を整備し、「土地・建設産業局」の局名を「不動産・建設産業局(仮称)」に変更する。

◇       ◆     ◇

 「土地・建設産業局」の名称に違和感を抱いていた記者は変更には大賛成。そもそも「・(ナカグロ)」は同じ概念を持つ言葉を並列して表現するときに用いる「ヤクもの」で、「土地」と「建設産業」を並列するのもしっくりこないし、「土地」は「土地業」なのか「土地局」なのか紛らわしい。業界関係者が呼ぶ「ドケンキョク」は「土建(屋)」を連想させるのでいやだった。

 「不動産・建設産業局(仮称)」は「不動産業」と「建設産業」を並列した言葉であることがすぐわかるのでいい。しかし、略称はどうするのか。「フケンキョク」と呼ぶわけにはいかないだろう。局名は現段階で仮称なので、公募でもしたらいいのではないか。

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン