平成28年度の住宅着工 前年度比5.8%増の97万戸 首都圏マンションは6.5万戸
平成28年度の新設住宅着工戸数は前年度比5.8%増の974,137戸となり、2年連続で増加した。国土交通省が4月28日発表した。
内訳は持家が291,783戸(前年度比2.6%増、2年連続増)、貸家が427,275戸(同11.4%増、2年連続増)、分譲住宅が249,286戸(同1.1%増、2年連続増)。
分譲住宅のうち分譲マンションは112,354戸(同5.1%減、昨年度の増加から再び減少)、一戸建住宅は134,700戸(同6.7%増、2年連続の増加)。
地域別では、首都圏の総数は前年度比7.9%増、持家は同0.3%減、貸家は同14.0%増、分譲住宅は同5.3%増(うちマンションは同3.4%増、一戸建住宅は同7.3%増)。
首都圏マンションは65,462戸(同3.4%増)で、都県別では東京都42,135戸(同5.3%増)、神奈川県12,875戸(同1.7%減)、埼玉県5,277戸(同12.7%増)、千葉県5,175戸(同5.9%減)。
積水ハウス ブロックチェーン技術を活用した不動産情報管理システムの構築を開始
積水ハウスは4月27日、bitFlyer社(本社:東京都港区)と共同事業としてブロックチェーン技術を利用した不動産情報管理システムの構築を開始すると発表した。
ブロックチェーン技術は、次世代プラットフォームとなる可能性があることから世界中で実施検討されており、同社はビットコイン取引所国内最大手でブロックチェーン技術を有する企業であるbitFlyerが開発した次世代ブロックチェーンである「miyabi」及びそのスマートコントラクトの仕組みによって日本で初めてとなる不動産情報管理システムの 構築を開始する。
2020年を目途に、同社グループにおける賃貸住宅のサービス提供をブロックチェーン上で行うことを目指す。
野村不ライフ&スポーツ 女性特化型「メガロスルフレみなとみらい」6月16日開設
「メガロスルフレ恵比寿」
スポーツクラブ「メガロス」を展開する野村不動産ライフ&スポーツは6月16日、「横浜野村ビル」内に「リラクゼーション」と「ボディメイク」をテーマにした女性特化型のフィットネス「メガロスルフレみなとみらい」を新規オープンする。
利用者にボディメイクだけでなく、癒しの時間を提供できるよう副交感神経を優位にしリラックスさせる効果に着目したリラクゼーションプログラムや、婦人科ドクターの監修に基づき誕生したプログラムを取り揃え、フィットネスの最先端であるアメリカで生まれた「イン・トリニティ」「ストレッチーズ」の2つのプログラムをメガロス全店の中で初めて導入する。
同社は昨年6月、「女性ホルモンのバランスや女性特有の不調や悩みを改善できる場所」をコンセプトにした女性専用クラブ「メガロスルフレ恵比寿」をオープンしている。
「メガロスルフレみなとみらい」は、横浜高速鉄道みなとみらい線新高島駅から徒歩4分、みなとみらい駅から徒歩7分、横浜市西区みなとみらい4-4-1横浜野村ビル1階。営業時間【月~金】7:00~22:00【土・日・祝】9:00~21:00(定休日は毎月5日、夏期、年末年始。
「メガロスルフレみなとみらい」パース
ポラス 宮城県名取市の仮設住宅で慰問の南越谷阿波踊り その2(語り部)
大正時代に造られた高さ6.3メートルの日和山(津波は松の中ほどまで押し寄せた)
「きちんと訓練していれば、全員助かった」櫻井氏
「閖上に津波は来ないという神話があった」格井氏
「きちんと訓練していれば、全員助かった」-ゆりあげ港朝市協同組合代表理事で震災の語り部でもある櫻井広行氏(62)は、約60名のポラスグループの南越谷阿波踊り慰問団を前にして開口一番こう語った。その理由や津波の教訓を一人ひとりに諄々と話した。
「みんな防災意識が欠けている。よくわかっているのは2~3%の人。95%の人はゴミ扱い。避難訓練もおざなり。行政は予定をこなせばそれで仕事が終わる。住民もモノが出ないと参加しない」
「閖上が津波に襲われたのは地震から1時間たってから。この間、肝心の防災無線は鳴らなかった。震災と同時にヒューズが飛んだからだが、それがわかったのはずっと後になってから。逃げるまで1時間もあったのに子どもをわれわれは助けられなかった」
「いざというとき、子どもは絶対に安全なところにいる環境を作ってください。子どもが安全と思うことだけで非常にらくになる」
「人間の知恵では自然には勝てない。よけるか逃げるか、どちらか。津波の時速は50~60キロ。10cmで足元が掬われる。濁流に飲み込まれると瓦礫と共にミキサー状態になる。まともな遺体など一つもなかった。逃げるときは車も金も捨ててください」
「もう被災地にモノはいらない。補助金ももらったし学校も建ててもらった。みんな税金。あいつら借金だけ残したと言われるのが恥ずかしい。子どもや孫の脛かじっているようなもの。お返しはできない。とにかく来てください」
約1時間、櫻井氏の口からは辛辣な言葉が次から次へほとばしった。慰問団は水を打ったように静まり返った。
櫻井氏は年間、会場となったゆりあげ港朝市食堂で約100回、県外で約30回講話を行っているそうだ。翌日の朝市では、黒山の人を前にバナナのたたき売り口上そっくりのだみ声で商品を手際よくさばいていた。
櫻井氏
櫻井氏の講話を聴く参加者(メイプル館で)
◇ ◆ ◇
津波で両親と家を失くした、もう一人の語り部、閖上地区の復興新聞代表・編集長の格井直光氏(58)は「閖上には津波が来ない、避けて通るという神話があった」と何の根拠もない〝妄信〟が住民の間に広まっていたことを悔やむ。
「昭和8年の三陸沖地震で津波に襲われたとき、先人は石碑を立てた。昔の人は意識が高かった。それを教訓にできなかった。行政も情けない」
「嵩上げについては賛否があった。行政は5mと決めたが、あと1m高くすべきという声が多かったが、行政は聞かなかった」
「私たちの役割はきちんと被災を後世に伝えること。風化の懸念はあるが、ことあるごとに伝えていきたい」
櫻井氏ほどではなかったが、格井氏もまた被災者の望む通りに進まない行政の復興計画を暗に批判した。
格井氏
日和山の慰霊塔に供花する参加者
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別掲の通り記者は4年前、中国人画家・常嘉煌(ジョウ カコウ)氏が100号の油絵「祈願の櫻」を名取市立閖上中学校に寄贈した際、取材で訪れており、当時の佐々木一十郎市長や仮設住宅に住んでいた三浦信江さん(75)にインタビューも行っている。
閖上地区の復興計画について「賛否両論があるが」と佐々木市長に尋ねたが、「マスコミは信用できない」などと、市の計画に反対する住民の声を紹介する地元紙を批判した。
昨年7月行われた市長選で佐々木氏は、20,677票を得た新人の山田司郎氏に約6,000票差で敗れた。河北新報は山田氏の勝利を「『復興がここまで遅れたのは市民の声と懸け離れた市政運営の結果だ』と強調。対話重視の姿勢を鮮明にして有権者の心をつかんだ」と報じた。
記者は被災地の復興土地区画整理事業を懐疑的に見ている。名取市がどう進むか気になる。
住民運動で建立された慰霊塔(高さは津波の最大を記録した8.4m)
嵩上げされた区画整理地に建設中の公営住宅(奥)と隣り合わせの墓地
ポラス 宮城県名取市の仮設住宅で慰問の南越谷阿波踊り その4(フォトページ)(2017/4/29)
ポラス 宮城県名取市の仮設住宅で慰問の南越谷阿波踊り その3(旗振り役)
ポラス 宮城県名取市の仮設住宅で慰問の南越谷阿波踊り その1(死の街)(2017/4/27)
「みんなと別れたくない」 名取市美田園の仮設住宅に住む三浦さん(2013/3/21)
東急不動産 「世代循環型」の街づくり「世田谷中町プロジ ェクト」一部完成
「グランクレール世田谷中町」エントランス
東急不動産は4月25日、認知症の研究が豊富な英国スターリング大学認知症開発センター(DSDC)のケアデザインを取り入れた「世代循環型」の街づくり「世田谷中町プロジ ェクト」の「ケアレジデンス」が完成したのに伴うDSDCプレスセミナー・内覧会を行った。
DSDC のケアデザインとは、「転倒の危険性や、ストレス、興奮、混乱、不穏、見識障害など本人が不安や混乱する状態を減らすもの」で、これまでの事例から①廊下での転倒が71%減少②体重減の割合が13%から3%に改善③暴力行為が60%減少④薬による鎮静行為が週20 回から週1回に減少⑤スタッフが居住者と質の高い時間を過ごせるようになった⑥トイレを探すのに手助けが必要だった人が自立してトイレにいけるようになった-などが実証されている。
また、同社は2015 年10 月、順天堂大学と「包括的連携協力」の協定を締結し、「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)の予防に向けたプログラムを導入している。
「世田谷中町プロジェクト」は、東急田園都市線桜新町・用賀駅から徒歩15分、世田谷区中町五丁目に位置するNTT社宅跡地で開発中の全252戸の定期借地権付きマンション「ブランズシティ世田谷中町」と、「シニアレジデンス」(176戸)と「 ケアレジデンス」(75戸)からなる「グランクレール世田谷中町」(251戸)との複合開発。マンションの一部を除き建物は竣工済み。
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記者は他の取材があり、駆け付けたときセミナーは終わっており、内覧会も予定時間いっぱいだった。関係者の好意でケアレジデンスを案内してもらった。
たくさん驚いたことがあったのだが、分譲マンションにも採用できる商品企画があった。
一つは、居室の床は直貼りなのだが、二重床とほとんど同じ機能を発揮する永代産業の「セーフケアダイレクト」を採用していた。床がまったくふかふかしない。
もう一つは、内廊下の居室の玄関ドアの位置をずらすことでお見合いを避けていることだ。
地域包括ケアの拠点となる「ナースケア・リビング世田谷中町」のキッチンには、事故防止のため訪朝入れなど収納はマグレットを使用しないと開けられないようになっていた。これもスグレモノだ。
そして何より素晴らしいのが植栽計画だ。歩道には既存樹の見事なサクラが植わり、差し渡し1mはありそうなケヤキも植わっている。総延長100mの緑の遊歩道も分譲マンションエリアに設置されている。
舗道
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昨年9月、分譲マンションのモデルルームを見学したとき「東急不動産の記念碑的マンション」と書いた。間違っていなかったことを見学して確認した。
街づくり、ユニバーサルデザイン、環境共生、シニア住宅分野で同社は先駆的な役割を果たしてきた。今回のプロジェクトには消化できないくらいの様々な取り組みが行われている。
一つ腑に落ちないのは、分譲マンションの販売進捗がいま一つであることだ。これまで100戸を供給して契約済みは80戸。今夏までに全戸が完成する。
坪単価308万円はやや高い気がしないではないが、定借がネックになっているとは思わない。圧倒的な緑の量と認可保育所、子どもの無料遠隔医療相談、シャトルバス、多世代交流拠点、買い取り保証などをアピールできれば販売スピードは飛躍的に高まるはずだ。
「ブランズシティ世田谷中町」
野村不動産 共働きをターゲットにした「プラウド日本橋人形町パサージュ」分譲
「プラウド日本橋人形町パサージュ」完成予想図
野村不動産は4月25日、東京メトロ日比谷線・都営浅草線人形町駅圏で同社としては第3弾の「プラウド日本橋人形町パサージュ」(全39戸、非分譲住戸3戸含む)の予約制モデルルーム案内会を今週末より開始すると発表した。
共働き世帯にターゲットを絞り、プラウドシリーズでは首都圏エリア初の「全戸2LDK」とし、専有面積を全戸60㎡超確保するほか、EV着床制限システムの導入、アマゾン最小サイズの郵送物も入れられる大型郵便物対応ポストを設置して差別化を図る。
物件は、東京メトロ日比谷線・都営浅草線人形町駅から徒歩2分、中央区日本橋人形町三丁目に位置する14階建て39戸(非分譲3戸含)。専有面積は60.43~65.76㎡。施工は新日本建設。竣工は2018年5月下旬。
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同社は2003年、コンパクトマンション「プラウドジェム幡ヶ谷」を分譲し、その後、数件「ジェム」シリーズを供給したがやめてしまった。賃貸に切り替えたようだ。記者はどうして継続して分譲しないのかとずっと思っていた。
今回の物件は、共働きをターゲットにしたという点で面白い。この界隈ではコンパクト、ファミリー、投資用が入り乱れて乱売合戦が展開されている。どのような商品企画が改めて取材してレポートしたい。
ポラス 宮城県名取市の仮設住宅で慰問の南越谷阿波踊り その1(死の街)
汚染土壌の土嚢(富岡町で)
福島原発 新緑が美しい山並みとあまりにも対照的な光景に声もなし
ポラスグループと南越谷阿波踊り振興会は4月22~23日、宮城県名取市美田園第一仮設住宅阿波踊り慰問を行った。記者は密着取材を敢行した。数回に分けてレポートする。今回はその第一弾。
名取市は2011年3.11の東日本大震災で被災エリア住民の約6分の1に当たる954名(このほか行方不明者39名)が犠牲となった。ポラスグループは震災直後、美田園地区に128戸の仮設住宅を建設。その翌年から、仮設住宅の建設にも関わった同社グループの住宅資材センター施工部部長でPO連連長・土屋誠氏(45)の呼びかけで毎年慰問を行っており今回が6回目。
約60名の参加者は早朝6時30分に越谷市を貸し切りバス2台で出発。常磐道を北へ、約6時間30分の行程をかけて現地に向かった。冒頭、土屋氏は「物見遊山で出かけるのではない。それぞれがツアーで見聞したことを語り継ぎ、国を動かす力になってほしい」と注意を促し、もっとも甚大な被害を受けた閖上地区の被災状況や、仮設住宅建設の経緯、映画「君の名は。」の原点となった新海誠氏の閖上訪問のエピソードなど映像を交え説明した。
いわきICを過ぎたあたりから放射線量を示すモニタリングが表示され、至るところに設置されているシートで覆われた放射能汚染土と「帰還困難区域」に指定されている大熊町、双葉町などの高い放射線量に声を失った。〝死の街〟を目の当たりにした。
土屋氏
◇ ◆ ◇
いわきICを過ぎ四倉IC当たりで、土屋氏は「ほら『二輪通行不可』の注意書きが見えるでしょ。汚染土の土嚢の量も放射線モニタリングの数値も越谷の10倍から数十倍。しっかり見てください」と声を掛けた。
記者は広野~南相馬間に設置された9カ所のモニタリングポストの数値と、車窓から見える汚染土壌の土嚢をカメラに収めた。
モニタリング数値は広野町当たりで01 mSv/hだったものが福島原発に近づくにつれ上昇し、双葉町では3.4 mSv/hを記録した。さいたま市当たりで0.05 mSv/hだから68倍の数値だ。
「帰還困難区域」に指定されている大熊町、双葉町などは人の気配が皆無なのは理解できるが、避難指示が解除された楢葉町、富岡町、南相馬市などでも人家は確認できたが、人の気配は全くなく、車の通行も2~3台はあっただろうか。
帰りの車中では南相馬を過ぎた当たりからいわき市に入るまでの数十キロにわたり人家の灯りはまったく確認できなかった。新緑が美しい山並みと正反対の光景に暗然たる気持ちになった。
広野-南相馬間の放射線量0.1~3.4 mSv/hを示すモニタリング表示
「二輪通行不可」の表示
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国立がんセンターがん対策情報センターがん情報・統計部の祖父江友孝氏は「放射線の発がん影響について」(2011.3.28)と題するレポートで「成人が1000ミリシーベルトを一度に被ばくすると全固形がんの発がんリスクが1.6倍に増加します。これは非喫煙者と比べた場合の喫煙者のリスクの増加程度とほぼ同程度です。現時点で住民の方が受けたと考えられる被ばくによる影響は、それよりはるかに低い値となると予測されます」と述べている。
レポートが震災からわずか17日後に出されているのに注目したいが、わざわざ喫煙者の発がんリスクと比べているのも興味深い。
政府は先に、避難指示区域のうち空間線量率から推定された年間積算線量が20ミリシーベルト(3.8 mSv/h)以下となることが確実であると確認された浪江町や富岡町の避難指示を解除した。
記者は専門家でないのでよくわからないが、チェルノブイリでは6年目以降に5ミリシーベルトへと避難基準を引き上げた。また、チェルノブイリで被ばく(650~1240 mSv)した18歳以下の10~15年後の甲状腺がんの発症リスクは4.0と喫煙者のガン発症リスク1.6の2.5倍にも跳ね上がるというテータもある。
20ミリシーベルトを年間被ばくすれば50年で1000ミリシーベルトに達する(被ばく総量と被ばく率の因果関係や閾値は不明)。今村復興相が自主避難者に対して「自己責任」などと暴言を吐き辞任に追い込まれたのは当然のような気がする。
車窓からの風景
ポラス 宮城県名取市の仮設住宅で慰問の南越谷阿波踊り その4(フォトページ)(2017/4/29)
東急不動産 二子玉川に新しい都市型商業施設「キュープラザ二子玉川」開設
「キュープラザ二子玉川」
東急不動産と東急不動産SCマネジメントは4月28日、都市型商業施設ブランド「キュープラザ」の4番目の施設である「キュープラザ二子玉川」をオープンする。26日、施設がメディアに公開された。
「キュープラザ二子玉川」は、東急田園都市線・大井町線二子玉川駅から徒歩1分の3階建て延べ床面積約2,521㎡。
エリア初の「Climbing Gym Fish and Bird(クライミングジム フィッシュアンドバード)」やピザ料理などが楽しめる新業態の「CHICAMA(チカマ)」など4店舗からなる。
外観は枕木とレールをイメージした外装とし、建物の随所に在来種の草花をうえるなど環境にも配慮しているのが特徴。
同社と東京急行電鉄は先に、両社が運営する二子玉川駅直結の商業施設「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」の2016年度の売上高は403.9億円、来館者数は3,121万人となり、全館グランドオープンした2015年度を上回り過去最高を記録したと発表している。
「CHICAMA(チカマ)」
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Climbing Gym Fish and Birdでデモンストレーションを見学した。所長の酒井悠さん(26)は沖縄国体にも出場しているプロで、記者の「当然東京オリンピックを目指すのでしょ」という誘導質問に「イエス」と答えた。このほか4人の全日本クラスの選手がヤモリかサルのような格好で難題をクリアした。
小さい頃は10mくらいの柿の木など平気で登った記者も体験したかったが、落ちて怪我でもしたら「自己責任」といわれそうでやめた。
酒井氏(色男だが容姿は競技に関係ないとか)
みなさん全日本クラスとか(たしか右端の人はワールドカップ優勝者)
大和ハウス 天井高2.8mの「xevoΣ」ロビーに公開 一般住宅との差が一目瞭然
東京本社1階ロビーに設置された「天井高ひろがり体感ブース」
大和ハウス工業は4月25日、同社が2014年1月に発売した天井高2.72mの「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」が好評であることを受け、天井高をさらに8㎝伸ばし2.80mにした「天井高ひろがり体感ブース」を東京本社1階ロビーに設置し、報道陣に公開した。4月29日から7月まで期間限定で一般にも公開する。一般的な住宅の天井高2.4mのリビング空間と隣り合わせにして、その違いが一目見てわかるようにしている。
「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」の構造をいじることなく天井高を8㎝上げるプランバリエーションを追加することで「2.80mフラット天井」「2.80m折上天井」を実現。費用は10畳大で約10万円。天井高を高くしたことに伴い建具も天井一杯に伸ばす。サッシ高も上げる。
「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」の天井高2.72mの採用率は2016年10月から2017年3月末の時点で約75%に達している。2014年に発売して以来、累計の販売棟数は約10,000棟。
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マンションも戸建ても天井高が高いほうがいいに決まっている。記者は見学の際、その天井高を必ずチェックする。
同社もそうだが、ポラスはずっと以前から1階のリビング天井高を2.7m確保してきた。その旨パンフレットなどにも記載しているが、分譲戸建てのモデルハウスではほとんど〝その差〟を見せる工夫などしていない。「せめてテープでも貼ったらどうか」と提案したことがあるが、やっていない。
後発の大和ハウスが期間限定ではあるが、その差を〝見える化〟した。ハウスメーカーの天井高競争は間違いなく激化する。ついでに言えば、同社は2階バルコニーのマタギ部分をフラット化して久しい。これも天井高を上げたのと同等の効果がある。もっとアピールしていい。
三井レジ他「パークタワー晴海」 「有明」と競合必至 価格はいくらになるか
「パークタワー晴海」完成予想図
三井不動産レジデンシャルは4月25日、今後の市場動向を占う意味で注目されるマンション「パークタワー晴海」の記者見学会を行った。残念ながら取材不足。核心に触れることができなかった。
物件は、東京メトロ有楽町線・都営地下鉄大江戸線月島駅から徒歩12分、中央区晴海2丁目に位置する48階建て全1,076戸(他に保育施設1区画、店舗1区画)。専有面積は42.53~121.16㎡、価格は未定。竣工予定は平成31年05月下旬。売主は同社のほか近鉄不動産、JX不動産、新日鉄興和不動産、住友商事。施工は大林組。
現地は、晴海2丁目の3方が運河、対面が豊洲。2010年に太平洋セメントの工場跡地を取得し、隣接する都が所有していた土地と合わせ開発するもの。隣接地には三菱地所レジデンスと鹿島の「ザ・パークハウス 晴海タワーズ」(全1,744戸)がある。
建物は大林組の日本初のDFS・ハイブリッド免震構造を採用。デザイン監修は光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所。外構コンセプトデザインはオリエンタルランド。
約19,000㎡の敷地の外構部を「イマジネーションランド」、屋内共用部を「イマジネーションランド」と見立て、内と外をつなぐ不思議な空間をデザインしているのが特徴。アウトドアメーカーのスノーピークス、遊具メーカーの「ボールネンド」とコラボしたソフトサービスを用意するほか、月島駅へのシャトルバスも運行する。
モデルルームは4タイプ。それぞれ明確なコンセプトが特徴。シアターは映像に合わせて座席が動く360°体験型シアター。
昨年9月からの問い合わせは約6,000件、3月18日から4月2日までの事前案内会来場者は約1,200件。サロンのキャパシティいっぱいの反響だという。モデルルームは5月3日に一般公開する。
360°イマジネーションシアター
水憩テラス
冒険の森
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まず価格。2~3年前から坪単価は最低で330万円、アッパーで350万円と読んでいた。いまもそれは変わらない。しかし、競合必至の住友不動産「(仮称)東京ベイ トリプルタワープロジェクト」(全1,539戸)がどうなるかが読めない。こちらはゆりかもめ有明駅から徒歩3分、江東区有明の商住複合開発だ。強気な値付けをするのは間違いない。坪300万円をはるかに突破するはずだ。
モデルルームは4タイプ。スノーピークスが提案している67㎡のタイプはコンセプトが明確でなかなかいい。床、壁などは無垢材を使用しており、オプション仕様は総額500万円くらいだそうだ。
この他、「海」「光」「森」をテーマにしたモデルルームもそれぞれ思い切った提案がなされている。バックカウンター・吊戸棚も標準仕様だ。シャトルバスの詳細は未定だが、かなりインパクトがあると思う。
ユーザーは駅からややある中央区晴海の三井不動産レジデンシャルを選ぶか、駅から3分の住友不動産を選ぶか。価格次第だろうが、これは相当悩ましい選択になる。中央区が江東区より安い値付けはありえないと思うが…どうなるか。三井VS住友の引くに引けない押すに押せないメンツをかけた綱引きもまた見ものではあるが…。
住友不動産も記者発表会を行うと聞いているのでしっかり取材したい。
スノーピークモデルルーム
◇ ◆ ◇
完全に取材不足。余裕をもって出かけたが、アクセスを間違って結局1時間近くさまよった。現地についてすぐシアター。これがいけなかった。
シアターの座席数は32席もある大きなもので、ディズニーの仕掛けと同じように映像に合わせて座席が上下に動き、空を飛ぶクジラの背中に乗って物件の共用部分などを見て回るようになっていた。映像が360度回転するので、クジラに自在に操られ、浮遊しているような感覚を覚えた。
普段ならどういうこともないのだが、記者は先週の土曜日と日曜日、3.11で900名を超える犠牲者を出した宮城県名取市で行われたポラスの復興支援阿波踊りを密着取材してきたばかりだ。もっとも被害が甚大だった閖上地区の被災画像や語り部の生々しい話をきいた。取材の疲労で月曜日は1日寝込んだ。
シアターの座席がガタンと動いたとき体が反応した。逃げ出したくなった。気持ちが悪くなった。ずっと避難口を探していた。もう落ち着いて見ていられなくなった。
シアターから解放された後も、渡された端末タブレットもまったく使い方が分からない。すごい情報が盛り込まれているのは容易に想像がついたが、操作できないので記事にしようがない。片手にタブレットを持っているとメモも取れない。
さらにまた、同じ時間帯に東急不動産の「世田谷中町プロジェクト」の見学も予定していたので、気もそぞろ、1時間で取材を切り上げた。
シアターに翻弄され、タブレットに気を取られ、なんだかしどろもどろの記事になってしまった。申し訳ない。
「海」がテーマのモデルルーム
「光」がテーマのモデルルーム
「森」がテーマのモデルルーム
住友不動産 「有明北3-1」容積率1種当たり42万円の安値で取得(2012/12/22)
「ザ・パークハウス 晴海タワーズ」完成・完売(2016/4/14)
三菱地所レジデンス 全1744戸の「ザ・パークハウス晴海タワー」(2013/5/30)