三菱地所ホーム リフォーム強化 最上級とマンション定額制メニュー発売
「シェアハウス」before(上)とafter
三菱地所ホームが10月4日、リフォーム事業を強化するため最上級グレードのメニュー「Re Gran(リグラン)」とマンション向けの定額制メニュー「Re Dia(リディア)」、小岩井農場産の樹齢100年のヒノキ材を土台に採用した注文住宅を20棟限定で発売すると発表した。
「Re Gran(リグラン)」は、注文住宅やオーダーメイドリフォームで培われた提案力や設計力、デザインなどを提案するもので、本物志向のエグゼクティブのニーズに応えるもので、最高級・最高品質の仕様と設備機器を用意した。
「Re Dia(リディア)」は、水回り部分と表装部分が対象で、三菱地所レジデンスが開発した「EYE’S PLUS(アイズプラス)」をベースにインテリアコーディネーターと相談しながらプランを作り上げていく商品。専有面積70㎡で498万円(税別)という「専有面積に応じた定額制」を導入することで、価格・商品の優位性をアピールしていく。
小岩井農場産「樹齢100年材」使用の注文住宅は限定20棟。2016年12月26日までに契約、2017年5月以降に着工、同年12月25日までに引き渡しが可能な住宅が対象。価格は45坪相当で約25万円の増額となる。
小岩井農場は1891年(明治24年)に三菱地所2代目社長の岩崎彌之助らが出資して設立された岩手県雫石町にある農場(本社は東京)で、農場総面積3,000haの3分の2に当たる2,000haが山林。1899年(同32年)から植林を本格的に開始し、木を植えてから伐採するまでの期間を100年と定め、様々な木材需要に応えている。
ヒノキの植林は北限とされており、大径木にはならず年輪の間隔が狭いのが特徴で、土台などには最適な希少材とされている。
小岩井農場のヒノキ
ヒノキの土台
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記者発表会の会場となったのは大手町の大手門タワー・JX ビル1階にある「3×3 Lab Future サロン」だ。この施設も立派なのだが、会見の中身がまた盛りだくさんで、築60年の戸建て(下宿)をインテリアリフォームして「シェアハウス」に再生した事例や、2016年グッドデザイン賞を受賞した「ORDER GRAN(オーダーグラン)」も紹介された。一つひとつ紹介するとこの倍くらいのスペースが必要なくらいだ。
これは前回、駒沢公園ハウジングギャラリー・ステージ2の記者見学会でも書いたのであまり触れないが、これほどの提案力、デザイン力がありながらどうして同社はハスウメーカー下位に低迷しているのか。売上高は三菱地所グループ全体の2.7%だし、三井ホームの10分の1くらいしかない。縁が浅からぬスウェーデンハウスにも、大手デベロッパー系の東急ホームズにも負ける(売上高がすべてでないのはよく承知しているが)。〝三菱地所〟のブランド力をもってすれば少なくともこの倍くらいあっていい。
なぜこんなことを毎度書くのか。三菱地所の図体(売上高)が大きいから小回りが利かないということではない。むしろその逆だ。
同社のブランドメッセージには「三菱地所ホームの家づくりのこだわり」には「すべてはお客さまの想いをカタチにするために。私たちに妥協はありません」とある。同社営業マンは「ミリ単位」でお客さんの要望を聞くという。そういう会社が伸びないのが不思議だからだ。
小岩井農場産ヒノキ
三菱地所ホーム富裕層向け注文・3階建て・戸建てリフォーム同時発売(2016/4/14)
「神田警察通りの街路樹は人生の一部」 桂由美氏らが伐採中止求める陳情書
議会で議決されたにも関わらず、住民や来街者の反対により工事が中断になったままの街路樹伐採問題について千代田区議会は10月3日、企画総務委員会を開き街路樹の伐採中止・保存を求める3つの陳情について一括で審査した。議会側は住民らが反対運動を起こすまで神田警察通りのイチョウの大木32本などが伐採されることを認識しておらず、行政側は「説明不足」を認めたものの「了解が得られた」を繰り返した。審査は3時間以上に及んだが、結局、「誰が、いつ、どこで」伐採を決めたかの事実関係は明らかにされなかった。17日に再び論議される。
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「誰が、いつ、どこで」の文言をここでも聞くとは思いもよらなかったが、陳情書の一つに共立女子学園出身のブライダルファッションデザイナー・桂由美氏を代表とする共立女子中学高等学校 卒業生有志の「神田警察通りの街路樹の保存保護を求める陳情書」が含まれており、問題になっている共立女子学園キャンパスに隣接する「街路樹は…人生の一部です」と述べられているのには心底驚いた。桂氏らは次のように述べている。
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「本陳情は、歴史ある街路樹をこれ以上一切伐採せず、街路樹を伝統的景観の一部として愛護し、未来まで健康に育成することを求めるものです」
「千代田区一ツ橋は近代日本の高等教育の揺籃の地です…日本学校史上特筆すべき場所です」
「わたしたち陳情者は、共立女子学園で中学高校大学時代を街路樹とともに過ごしました」
「ここで学ぶ者は樹齢の長い大木を見るたび、この地が如何に長く歴史的教育の場であったかを感じ、誇りを覚えます」
「街路樹は近代史の一部であり、学校の一部であり、学生生活の一部であり、人生の一部です。千代田区で得た学風と分かちがたく結びつき記憶しています。したがって街路樹は全体として学校史を具現化する風景を形成しており、これ以上1本たりとも傷つけるべきではありません」
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行政担当者や区議が、桂氏ら陳情者が街路樹に対して抱いている感情を少しでも理解しようという創造力を持ち合わせていれば、このような事態には絶対にならないはずだ。
いま「豊洲問題」が大きな関心事になっているが、誤解を恐れずに言えば、豊洲問題は単なる技術の問題だろうと思う。食の安心・安全の根本的な問題にまでは波及しないのではないかと考えている。そこまで関係者は堕落していないと信じたい。
しかし、今回の街路樹の問題は単なる技術的な問題で済まされない。桂氏らが「人生の一部」といみじくも言ったように、人々の心のありようを問う問題だと思う。
豊洲は問題があれば修復は可能だ。しかし、樹齢80年のイチョウを伐採してしまえば、桂氏らは心のよりどころを何に求めることができるのか。
今回の問題は「イチョウは年を取りすぎてヒトとクルマに悪さをする恐れがあるので安楽死(担当者は「更新」「整理」という文言を使ったが)させます」ということではないのか。「角を矯めて牛を殺す」といえば言い過ぎか。
※この日の委員会の模様については後日改めて記事にします。
またまた「街路樹が泣いている」 千代田区、街路樹伐採で賛否両論(2016/9/8)
住友林業 7階建ての鉄骨造を耐火被覆した7階建てビル着工
画像提供:スタジオ・クハラ・ヤギ
住友林業は10月3日、天然由来アロマ製品(精油)の輸入販売会社・フレーバーライフ社から本社ビルの施工を受注し、着工したと発表した。、2016年2月に国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されたプロジェクトでもある、
鉄骨造を「木」で耐火被覆した7 階建の木質ビルで、街のシンボルとして都市部の駅前狭小地に美しい景観と地域交流を生み出す。総工事費は約4億円を見込んでおり、2017年7月末に竣工する。
建設地は国分寺の駅前通りに面し、1 階は店舗として活用。敷地面積は180.80 ㎡で各階延床面積が90㎡前後のペンシル型ビル。1~3 階は2時間耐火構造、4 階~7階にかけては1時間耐火で大臣認定(日本集成材工業協同組合)を取得している鉄骨内蔵型耐火集成材を採用する。O法人team Timberize 監修の元、㈱スタジオ・クハラ・ヤギが担当。フレーバーライフ社のコーポレートイメージに沿った都会の森を実現する木質ビルを提案した。
同社は木化営業部を中心に中大規模建築物の木造化・木質化を推進しており、現状、年間40億円の受注高を19年3月期には100億円に拡大することを目指している。
敷地延長の難点を解消したプラン光る 総合地所「ルネテラス船橋」
「ルネテラス船橋」(クルドサック中央がシンボルツリーの常緑コブシ)
総合地所が9月29日、戸建てプロジェクト「ルネテラス船橋」の記者見学会を行った。各分野の専門家を起用、ありきたりの区画割にするのではなく、メイン道路をR状にしたり公園・クルドサックを巧みに配したりすることで独創的なプランを提案しているのが特徴だ。難点は駅からやや距離があることだが、商品力でカバーするか。
物件は、JR総武本線船橋駅から徒歩17分、船橋市海神町3丁目の第1種住居地域(建ペイ率60%、容積率200%)に位置する全34棟。先着順の住戸(3棟)の土地面積は110.00~110.32㎡、建物面積は97.76~99.36㎡、価格は4,460万~4,960万円。構造・工法は木造2階建(2×4工法)。設計・施工は西武建設。販売代理は東急リバブル。
現地は、日本道路公団の社宅跡地。当初は全36棟のごく一般的なプランで計画されていたが、美しい街をつくるため多くの街づくりを手掛け、グッドデザイン賞も受賞しているHIRAMEKI・重松剛氏の提案も踏まえて検討を重ね、最終的に図2のように変更した。
このほか建物デザインは高橋慶郎建築設計事務所、内外装のカラーコーディネートにはアレス建築設計の平田川奈氏、外構・景観設計には石勝エクステリアをそれぞれ起用。電柱の地中化、公園・クルドサック・R状の道路配置、49種200本超の植栽計画などで美しい景観をつくり出した。
街区を4つに分け、趣味や子育てなどそれぞれの好みによって住戸の選択の幅を広げる工夫を施している。サイクルポート付きで、食洗機、ミストサウナが標準装備。
販売上ネックになる敷地延長住戸は隣り合う住戸の向きを変え、十分な幅と奥行きを持たせ、敷地南側に公園を配することで難点を利点に転換する工夫も盛り込まれている。
モデルハウスは約5.6畳大の土間付きで、外と内をつなぐように同じタイルが敷き詰められている。
モデルハウス 土間
重松氏
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見学会場に掲げられていた街並み完成パースを見てびっくりした。大規模とはいえ34戸の、しかも不整形な敷地のほぼ中央に半円形の道路を通した戸建て団地などほとんど見たことがないからだ。利益・効率を優先するデベロッパーはまずこうした道路は設けない。
同社も当初は並みのありきたりの区画割を検討したようだ。それが別掲の図1だ。全体で36棟になっていた。それをHIRAMEKI・重松剛氏の提案も踏まえて検討を重ね、最終的に図2のように変更した。
その経緯を同社分譲第一事業部戸建営業部長・入倉康治氏は「当社は後発ではあるが、お客様の印象に残るものにしようと考えた。思い通りの街ができた」と語り、HIRAMEKI・重松剛氏も「過去の街づくりではなく、もっと美しく楽しく、かつシンプルな住み心地のいい街を具現化した」と話した。
独創的なプランを象徴するのが敷地延長住戸だ。一般的には日照その他の条件が悪く、価格を下げないと売れないのだが、ここは逆だ。敷地延長部分は幅が約3m、奥行きは約15mあり、しかも隣り合う住戸の向きを変えることでプライバシーを確保し、広がりを持たせ、さらに建物の南側に公園を設置することで開放感のあるものにした。
敷地の緑化や外構にも工夫を凝らしている。芝生より安価でメンテフリーの「ダイカンドラ」を建物の際まで敷き詰めた住戸もある。
ロックガーデン付き住戸には「赤ボサ石」が採用されているが、ボサ石は火山岩の一種で軽石のように軽くて吸水性があることから、日陰だと苔が生え趣のある表情になるのだという。
シンボルツリーには常緑のコブシを植え、街区の一部には西洋シラカバがリズミカルに配置されている。
同社は商品化に当たって同業他社の物件をかなり研究したというが、高橋氏や平田氏が手掛けた戸建てを記者はほかで見学している。重松氏はたくさんグッドデザイン賞を受賞しているが、今回も間違いなく(エントリーすればだが)受賞するはずだ。
従前計画1(左)と実施プラン2
敷地延長部分(左)とその住戸(手前が公園)
ダイカンドラ
モリモト「ピアース下北沢」 坪440~450万円でもコンパクトが人気
「ピアース下北沢」完成予想図
モリモトの「ピアース下北沢」が好調な売れ行きを見せている。小田急線・京王線下北沢駅から徒歩5分の全37戸で、坪440~450万円の高単価ではあるが、若者を中心に人気が高い下北沢の駅近で、敷地南側が第一種低層住居専用地域の住環境の良さ、設備仕様の高さなどから先に供給したコンパクトの1Rと1LDKの第1期32戸が即日完売。残りの2LDKは10月中旬から11月上旬に分譲される。
物件は、京王井の頭線・小田急線下北沢駅から徒歩5分(2019年度末に開設予定の駅出入り口から徒歩4分)、世田谷区代沢5丁目の第一種中高層住居専用地域に位置する5階建て全37戸。第1期2次の専有面積は50.28~75.04㎡、坪単価は440~450万円の予定。竣工予定は平成29年7月上旬。設計・監理 は庵都市建築設計事務所。デザイン監修はフレグライン建築設計。施工は冨士工。
現地は、下北沢の商業エリアから外れた北下がりの第一種中高層住居専用地域に立地。敷地南側の道路を挟んだエリアは第一種低層住居専用地域。
モデルルームは設置されておらず、同社の本社機能があった「代官山ギャラリー」に模型とサンプルコーナーがあるのみだが、人気の高い住宅地の駅近で、しかも1LDK中心のマンションの供給は過去20年にさかのぼっても供給がないこと、設備仕様レベルが高いことなどから25.20~39.95㎡のワンルーム・1LDKが即日完売した。
残りの2LDK5戸のうち地階と1階のメゾネットタイプ4戸(67~75㎡)は価格を抑える模様で、億ションにはならないようだ。
販売を担当する同社のプロジェクトマネージャー・小檜山晃氏は、「下北沢にはコンパクト系の供給がありそうでないことから、設計(ロット割)を変更して南側にも各39・38・39・39㎡のプランを盛り込んだのが評価された。南側に道路があるので1階でも日照が確保され、上層階は高台の住宅地が展望できる。設備仕様は『ディアナコート浜田山』がベースになっており、リビングドアは突板、床は挽き板。2LDKも売れそう」と話している。
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この物件については、1カ月前に取材を申し込んだのだが、坪単価440~450万円でも売れると確信した。道路が狭く、蜘蛛の巣のような雑多な訳が分からない「下北沢」は好きではないが、若いころはよく酒を飲みにもいった。文化の香りのする街でもあり、若い人に人気なのはよく理解できる。
マンションの供給も最近はほとんどないので、多少価格が高くても売れると読んだ。
〝売れる〟と読んだもう一つの理由は設備仕様レベルの高さだ。「ディアナコート浜田山」の記事も読んでいただきたいが、同社の設備仕様の高さは追随を許さない。だからみんな人気になるのだ。
コンパクトは、ファミリーと混在する場合、北向きとか下層階とか条件の悪いところに設けるが、今回は南側に4スパン設置したのも正解だ。
他のコンパクトマンションの企画担当者に言いたい。〝本物〟を目指さないと、目の肥えたセレブにはまず通用しないということを。
フージャース コンパクト積極化100億円体制に 銀座に常設モデル
常設モデルルーム
フージャースホールディングスは9月28日、コンパクトマンションに特化した常設の銀座レジデンスギャラリーを公開するとともに、関係者向けにプロジェクト発表会を行った。
マンションギャラリーは、中央区銀座2-6-4竹中銀座ビルディング3Fで、店舗面積は約120㎡、モデルルームは約40㎡。マンションブランドは「Duo Veel(デュオヴェール)」。年収500万円でも手が届く価格帯なのが特徴。
同社は、単身者やDINKSをターゲットにしたコンパクトマンション事業を事業の柱の一つとして位置づけ、5年後には全体の売上高1,000億円のうち100億円を目指す。
すでに数物件の仕入れが済んでおり、「デュオヴェール渋谷初台」(18戸、坪単価390万円)をはじめ、「飯田橋」(28戸)「田原町」(47戸)「学芸大学」(36戸)「秋葉原」(未定)などで分譲する。
説明会で挨拶した同社企画開発部長・須藤幸弘氏は、「専有面積250坪程度、敷地60坪/容積400%が一つの目安で、借地権付きでもOK。ぜひとも当社に土地情報を提供してください」と、関係者に呼び掛けた。
ギャラリーエントランス
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コンパクトマンションは、バブル崩壊後の平成7、8年ころからブームとなり、大手・中小が入り乱れて販売合戦を展開。同社も10数年前、「デュオ ヒルズ御殿山」(32戸)などを供給したことがある。
その後、乱立状態からやや下火になり、リーマン・ショックで多くのプレーヤーが戦線を離脱したり、破たんしたりしたため一部のデベロッパーの独壇場となっていた。しかし、都心部での価格上昇が顕著になってきた現在、再び過熱状態になりつつある。
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常設のレジデンスギャラリーは東京メトロ銀座線銀座駅の8番出口を降りてすぐ。中央通りに面しており、「ミュウ ミュウ」「ダンヒル」「ティファニー」「ブルガリ」「シャネル」「フェンディ」「ルイ・ブィトン」「洋服の青山」などのブランドが軒を連ねる一角だ。
常設モデルルームはよくできている。約40㎡を確保、玄関収納はブーツが入るようにし、ウォークインクローゼットも広めで、ゆったりくつろげるソファベッドを設置。
ギャラリーの賃料は丸の内の2倍くらいするそうだ。
ギャラリー内
大和ライフネクストの社長に石﨑順子常務が就任 渡邉好則社長は顧問に
石﨑順子氏
大和ハウス工業は9月29日、マンション・ビル管理会社の大和ライフネクストの代表取締役社長に常務取締役・石﨑順子氏が10月1日付で就任し、代表取締役社長の渡邉好則氏は顧問に就任すると発表した。
石﨑氏は愛媛県出身。1960年4月26日生まれ。1983年3月、大阪大学法学部法学科卒業。同年4月、日本リクルートセンター(現リクルートホールディングス)入社。1985年5月、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)入社。1999年1月、コスモスライフ(現 大和ライフネクスト)入社。2005年6月、同社取締役、2013年4月、同社常務取締役(現)。
日本橋に「福徳の森」完成 「遊びに来てください」 蒼井優さん/三井不動産
全体像
左から菰田社長、蒼井さん、岩沙会長
三井不動産が開発を進めてきた日本橋の「福徳神社」や「コレド室町」に隣接する情報発信・コミュニティの核となる「福徳の森」が9 月28 日(水)完成した。
当日は同社の菰田正信社長、岩沙弘道会長をはじめ矢田美英・中央区長などが参加した開設セレモニーが行われ、同社のイメージキャラクターを務める女優の蒼井優さんがミニトークを交え「当代 熈代勝覧」「未来 熈代勝覧」などを披露した。
セレモニーで挨拶した菰田社長は、「日本橋は江戸時代、日本最大の賑わいを誇る街で、当地は三井グループの原点であり、唯一無二の地でもある。わたしどもは『残しながら、蘇らせながら、創っていく』をテーマに『日本橋再生計画』を進めているが、1,000㎡超の『福徳の森』が新たなコミュニティの核となることを確信している。ここから日本再生にもつなげたい」などと語った。
「福徳の森」は、「福徳神社」や「コレド室町」などに隣接する1,000 ㎡超の広場空間として開発されたもので、地域コミュニティを新たに創出していく拠点となる。設計は日本設計、施工は清水建設。地元住民や団体、企業などにひらかれたイベントスペースとして運営されることになっている。
10 月9 日(日)までの期間、「福徳の森」の誕生を記念し、日本橋老舗や地元企業など地域コミュニティの人々が受け継ぐ“技”や“伝統”を披露する秋祭り「日本橋 熈代祭(きだいまつり)」が開催される。
夜景
照明計画
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黄緑、浅黄色、萌黄色とでもいうのか、日本伝統の色の和服姿で蒼井さんは登場した。〝どこかで聞いたことがある〟と思ったが、蒼井さんが三井不動産のイメージキャラクターであることをすっかり忘れていた。三井不動産といえば、森繁久彌さんや松本幸四郎さん、吉永小百合さん(三井ホーム)や宮沢りえさん(三井不動産リアルティ)くらいしか思い浮かばない。数十年前から完全に思考停止しているようだ。
蒼井さんは、「(帯に)蝶や花が咲いていて、日本橋にぴったりかなと思って」と和服を選んだ理由を語り、「公園でぼっとするのが好き。こんな公園が近所にあったら通っちゃう。ワクワクしちゃう」「日本橋大好き。江戸の文化、思いが絶えることなく引き継がれている街で、この森ができて、憩いの場が生まれたのはうれしい。みなさん、遊びに来てください」と呼び掛けた。
このあと、蒼井さんを中心に菰田社長と岩沙会長のフォトセッションも行われ、さながらオールキャストの〝日本橋決起集会〟の様相を呈した-「地域の方々が開設を待望していた、素晴らしい森が完成した」と矢田区長も上機嫌だった。
蒼井さん
安田不動産「レフィール半蔵門」 リーズナブルな価格で販売も順調
「レフィール半蔵門」
安田不動産が分譲中の「レフィール半蔵門」を見学した。供給が少ないエリアで、半蔵門駅、永田町駅、麹町駅などが利用できることなどから販売も順調に進んでいる。
物件は、東京メトロ半蔵門線半蔵門駅から徒歩3分、有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅から徒歩6分、千代田区平河町1丁目に位置する12階建て全31戸。現在分譲中の住戸の価格は6,070万~19,900万円、専有面積は39.53㎡・66.40㎡・114.00㎡。完成予定は2017年2月下旬。販売代理は三菱地所レジデンス。施工は鍜治田工務店。
現地は、道路を挟んだ対面に国立劇場や最高裁判所がある商業地。マンションは3年に1棟くらいしか供給されない希少立地。建物は東南角地に位置、1フロア3戸で、全戸南向き。道路に面した東側の壁面とエントランスには皇居の石垣と同様の切りはぎ乱積みを採用、基壇部には御影石を張り込んでいる。
今年3月から分譲開始しており、現在、残りは9戸。コンスタントに成約できている。64㎡のタイプが人気になっている。
モデルルームは66㎡のタイプ。全体的に設備仕様レベルは高い。オプションで壁面にウッドパネル、廊下床タイルなどを提案しているが、それほどの費用負担もない。
坪単価も500万円を割っており、ユーザーからもリーズナブルな値段として評価されているようだ。
エントランス
三井不動産 タイ・バンコクで新たに3物件2,100戸の分譲住宅販売開始
Ideo Mobi Asoke
三井不動産は9月27日、三井不動産レジデンシャルとの共同出資会社「MITSUI FUDOSAN (ASIA) PTE.LTD.」(三井不動産アジア、所在地:シンガポール)を通じて、タイの首都バンコクでの分譲住宅事業をさらに拡大するため、タイの有力な住宅デベロッパー「アナンダ社」と共同で新たに3物件(計約2,100戸)の分譲住宅を2016年10月から販売開始すると発表した。この3物件で同社グループのバンコクでの分譲住宅事業は合計12物件、約10,100戸となる。
3物件はバンコク中心部ペッチャブリ地区、バンコク南東部バンチャック地区、ウドムスク地区に位置し、最寄りのMRT(地下鉄)またはBTS(高架鉄道)から徒歩4分以内と交通利便性に優れている。竣工は2018年から2019年の予定。
「アナンダ社」との共同事業の第1号物件「アイデオQチュラサムヤーン」が2016年10月に竣工するが、全1,600戸がほぼ完売する。
同社は海外事業を成長分野の一つに位置付け、2015年5月に公表した2017年度までのグループ中長期経営計画「イノベーション2017ステージⅡ」では、2015~2017年の3か年で欧米・アジアにおいて約5,500億円の投資を行うことを発表、現在順調に進捗しているという。