RBA OFFICIAL
 

①新認定の純木質耐火集成材.jpg
新規に大臣認定を取得した「FRウッド」

 鹿島建設、住友林業、ティー・イー・コンサルティング、三井住商建材の4社は9月9日、鹿島の純木質耐火集成材「FRウッド」の部材仕様を合理化し、約4割のコストダウンを実現した純木質耐火集成材の新規大臣認定を取得、9月から販売を開始したと発表した。

 「FRウッド」は東京農工大学、国立研究開発法人 森林総合研究所、ティー・イー・コンサルティングと鹿島が共同で開発し、2012年3月に鹿島が大臣認定を取得。東京都内の飲食店舗「野菜倶楽部oto no ha Café」に実適用している。①国産スギ材を多用②木材を被覆せずに「あらわし」とし、かつ「構造部材」として利用可能③荷重支持部の周囲に難燃薬剤を注入し1時間の耐火性能を確保④鉄骨造より36%、鉄筋コンクリート造より47%の環境負荷低減が可能-などが特徴。

 今回新たに取得した大臣認定は、①薬剤注入方法の改良により燃え止まり層の厚さを60mmまたは75mmから「50mm」にスリム化②インサイジング処理を1600孔/㎡から「800孔/㎡」に半減③梁の荷重支持部(無処理層)をスギから構造性能が優れた「カラマツ」へ変更-など仕様合理化によって約4割のコストダウンを実現した。

 4社は今後、公共施設や教育施設、福祉施設など様々な建築用途を対象に、小規模から大規模な建物まで幅広く展開していくとし、混合構造の提案も行っていく。さらに、2時間耐火仕様についても、すでに加熱実験により耐火性能を確認しており、新たに大臣認定を取得し、実用化する。

④FRウッド(柱)インサイジング処理付.jpg ⑤新認定の純木質耐火集成材(柱).jpg
従前(左)と新認定

⑥FRウッド(梁)_.jpg ⑦新認定の純木質耐火集成材(梁).jpg
従前(左)と新認定

 

鹿島建設・住友林業 スギ耐火集成材を初採用「oto no ha Cafe」(2013/5/15)

外観_JZH0172.jpg
「ルピアージュ田無」

 ポラスグループの中央住宅は9月9日、同社2棟目の一棟リノベーションマンション「ルピアージュ田無」の記者見学会を行った。西武新宿線田無駅から徒歩10分の第一種低層住居専用地域に位置する全50戸で、5つのモデルルームから好みのプランを選べるのが特徴だ。

 物件は、西武新宿線田無駅から徒歩10分、西東京市田無町7丁目の第一種低層住居専用地域に位置する3階建て全50戸。専有面積は73.45㎡、第1期(3戸)の価格は4,198万円~4,548万円。坪単価は200万円強。建物は平成5年2月に竣工。施工は長谷工コーポレーション。改修は長谷工リフォーム。改修完了は平成29年2月中旬予定。販売代理は長谷工アーベスト。

 大手企業の社宅だったのをスケルトンでリノベーションし、共用部分・外構・植栽を一新。一部の住戸には最大52.85㎡の専用庭を設置。エントランスにはルーバーフェンスを設置。駐車場は38台分確保。

 住戸プランは、費用負担がかからないものから270万円の5つのモデルルームを用意し、好みのプランを選べるのが特徴。

 同社取締役マインドスクェア事業部長・金児正治氏は、「昨年分譲した『天王台』は残り3戸。いろいろなことを学んだ。今回はプランをパッケージ化して好みのものを選んでもらうようにし、施工したのが長谷工さんであり、今後の展開も考えて改修、販売代理も長谷工さんにお願いした。1棟リノベは『百合丘』21戸の仕込みも済んでおり、今後は年間2棟くらいを供給していきたい。事業部全体では来年度売り上げ100億円にチャレンジする」と語った。

グランドエントランス_JZH0140.jpg
グランドエントランス

◇       ◆     ◇

 従前は大手企業の社宅で、建築確認が平成3年とあるからバブルがはじけた直後だ。分譲だったら坪単価は300万円近くしていたころだ。外観はタイル張りでバブル仕様であることをうかがわせた。

 ただ、同社が昨年分譲した「天王台」は90㎡が中心で今回は73㎡。ここに大きな差がある。企業の社宅に対する考え方や用途(幹部用か一般社員向けか)の差が出ているようだ。

 見学会で公開された5つのモデルルームは以下の通り。

①「Gathering House 笑顔のステーションを持つ家」(設計デザイン:中央住宅マインドスクェア事業部マンションDv、追加料金95万円)

②「SLOW HOUSE 包容力の豊かな家」(設計デザイン:中央住宅 マインドスクェア事業部女性チーム、追加料金115万円)

③「DECOR Houseデザインを魅せる家」(設計デザイン:中央住宅スタディ・スタイル一級建築士事務所、追加料金270万円)

④「DRESS HOUSE 優雅な時を奏でる家」(デザイン提案長谷工アーベスト、追加料金230万円)

⑤「Atelier HOUSE 『個』を大切にする家族の家」(デザイン提案:長谷工リフォーム、追加料金ゼロ)

 記者が一番いいと思ったのは①「Gathering House 」だった。モデルルームは8月27日からオープンされており、2週間で40組ある来場者の一番人気もこのタイプだそうだ。すでに〝十八番(おはこ)〟となっている〝ピアキッチン〟が標準装備されている。

 追加料金がもっとも高い270万円の③「DECOR House」は、建具や面材に「シナベニア」を多用し、コルク材の床、コンクリート打ちっぱなしの土間の提案など意欲的な作品ではある。世界的な流れを盛り込んだ企画意図もよくわかるのだが、「シナベニア」はいかにも「べニア板」仕様だ。同社が分譲する戸建てはいかにも「木」らしい素材感がある建具・家具を採用している。

 他のプランはオーソドックスなものだ。従前の間取りプランは、中央に玄関があり、北側に2住戸、南側にリビングと和室(洋室)に振り分ける平凡な田の字型プランだったと思われるが、今回も基本的にはそれを踏襲するものだ。世帯構成が激変し、ニーズも多様化している現在、もっと大胆な提案があってもよかった。5つのプランとも全て3LDKだった。

208_L@.jpg
①「Gathering House 笑顔のステーションを持つ家

308_キッチン夜@@@.jpg
④「DRESS HOUSE 優雅な時を奏でる家」

108_リビング_夜@.jpg
③「DECOR Houseデザインを魅せる家」

107_和室a.jpg
②「SLOW HOUSE 包容力の豊かな家」

307_リビング01_メイン.jpg
⑤「Atelier HOUSE 『個』を大切にする家族の家」

ポラスグループ、“オールポラス”で初のリノベ 「天王台」はバブル仕様(2015/11/19)

 

 

 

エントランス.jpg
「Duo Veel銀座レジデンスギャラリー」

 フージャースコーポレーションがコンパクトマンションブランド「Duo Veel(デュオヴェール)」を立ち上げ、初弾の「Duo Veel飯田橋」「Duo Veel渋谷初台」の総合マンションギャラリー「Duo Veel銀座レジデンスギャラリー」を9月3日(土)にオープンした。

 マンション分譲事業で培ってきたものづくりのノウハウを生かし、女性ものづくりチームが中心となって商品を企画。メインターゲットとしている「都心でいきいきと、自分らしく働く女性」が快適に暮らせる住まいを提案する。

 今後、この2物件を含め秋葉原・学芸大学・上野松が谷・赤羽で計6物件約250戸(上記2物件含む)の供給を予定している。2021年3月期には年間供給約300戸のコンパクトマンションを手掛けていく計画。

◇       ◆     ◇

 このプロジェクトの説明会が9月28日(水)に行われるで、取材してレポートしたい。

 

IMG_8117.jpg
伐採されることになっている「白山通り」のイチョウ(ごみもなくなるのか)

 先日、記者が以前書いた記事「街路樹が泣いている」を読まれたという千代田区の方から次のようなメールが届いた。

 「今の千代田区では『自転車道整備・歩道整備』の名目で、『神田警察通り』の共立学園横の樹齢80年以上のイチョウの木を全て伐採する計画が持ち上がっております。『街路樹は道路の付属物』の実例です。
 街路樹が泣いている状態です。またこの様な貴重な樹木を伐採するという重要な行政行為が区民には伝えられないのです。
 区議会への説明でも『歩道を整理!』と課長が議員に説明して、予算は通りました。しかし実施の段階で区民・在勤者の知るところになり、今は休止の状態です。区民からの『樹木を保存して、活用する』陳情も出たばかりです。今都内ではオリンピック関連で同じような、街路樹の伐採が多く行われております。
 オリンピックを目途に緑を増やすことが重要なのに、逆行している状態です」

IMG_8101.jpg
伐採される「神田警察通り」のイチョウ(共立女子大前で)

IMG_8099.jpg

IMG_8095.jpg
確かに異形であるイチョウ

IMG_8081.jpg
「神田警察通り」

◇       ◆     ◇

 早速、取材することにした。この方が指摘する「神田警察通り」の伐採計画は、神田錦町から神田駅までの4車線一方通行道を3車線にし、歩道空間を現行の2.7~3.5mを4mに拡幅し、自転車走行空間を整備するものだ。

 平成23年から計画が進められており、第1期工事については昨年から地元と協議を始めており、今年3月の議会で議決されている。計画では共立女子大学と一橋大学施設の間のイチヨウ32本とプラタナス5本を伐採することになっている。

 伐採のために今年7月、イチヨウの枝落としを行ったところ、「切らないで」「かわいそう」「何の説明もなく伐採するのは問題」という声が上がったため工事は中断したままになっている。区は引き続き住民にしっかり説明していくと言っている。

◇       ◆     ◇

 現地を歩いた。計画の主旨はよくわかる。近接する神田神保町界隈は再開発による大規模な店舗・事務所・マンションなどが整備され、また〝食の街〟として人気になるなど、大学の街・古本屋の街が一変したのに対し、神田警察通りは駅から少し離れており、沿道には共立大学、学術総合センター、神田警察署、神田税務署、正則学園、錦城学園、博報堂など外部の人にはなじみがない施設やビルが建ち並び、賑わいの点で大きく差をつけられている。その危機感が背景にあるのだろう。

 イチョウの大木は確かに見事だ。真冬ならともかく、緑の葉が真っ盛りの7月に枝落としすれば「かわいそう」という声が上がるのも当然だ。行政サイドに配慮が欠けていたというほかない。しかし、「全然知らなかった」という住民側にも問題がある。計画は5年も前から始まっている。〝街を自分たちでつくっていく〟主体者意識が欠如していると言わざるを得ない。

 区内にはこのほかにも2カ所で街路樹の伐採計画がある。一つは、御茶ノ水駅から駿河台下までの区道「明大通り」の歩道空間を整備する目的で実施されているものだ。その第1期工事分としてプラタナスなど34本が伐採されることになっている。もう一つは、水道橋駅から神保町交差点までの都の「無電柱化電線共同溝工事」により全体の約4割50本のイチョウが伐採される計画だ。

IMG_8089.jpg

IMG_8084.jpg
「神田警察通り」に面した安田不動産「テラススクエア」の公開空地

IMG_8085.jpg
総合設計制度により確保された公開空地の池には鯉や金魚が泳いでいた

◇       ◆     ◇

 「明大通り」のプラタナスの伐採については、今年6月15日に行われた区の企画総務委員会の議事録には次のようなやり取りがある。一部を紹介する。区民の代表である区議の街路樹に対する認識がよくわかる。

 道路公園課長 現状のプラタナスが大変樹高が高くなりまして、落ち葉ですとか、あるいは毛虫といった、そういうものが沿道で、実際、非常に困るという問題がございまして、そういう意味では、高くならず、葉張りが余り広がらないということでございまして、そういう特徴があって、今回設定したマグノリアというところは、高さは8メートルほどで抑えられて、なおかつ、木の形、樹形が比較的横に広がらないという特徴、さらに花が咲くという特徴もございまして、選定にふさわしいというところで、地域にご提案したところでございます。

 A委員 …このプラタナスはもう寿命なんですか。年期が来ているの。それとも、生きている木を取っちゃうんですか。…こういう街路樹に関する思想的なというか、物の考え方とか、美観、ゆとり、潤い、品格、そして防火・防災、そういったことも含めた未来をどう描いていくかということについては、詰めが我々が甘かったと思う…何というか、詰めの甘いというか、熟度の甘いというか、そういうところで、やってしまえば簡単なんですけれども、木が高いんですよ、落ち葉が、毛虫がというふうに言われると、全くどうなのかなということは残るので。…このマグノリアで契約しているんでしょうから…まちの人たちは全く知らないわけですし、明治大学だって、あそこ、何ですか、カルチェラタンにしようと言っているわけですし。だったらば、その通りのイメージとして、定着したプラタナスを維持したほうがいいのか、切ったほうがいいのか、あるいは新しく植えたほうがいいのかということについては、やっぱり地元を挙げて協議して確認をすべき事項だと思うんですよね。…

 委員長 議案第31号、歩道拡幅工事「明大通りI期」請負契約について賛成の方の挙手を求めます。〔賛成者挙手〕

 委員長 賛成全員です。よって、議案第31号は可決すべきものと決定いたしました。

 都道「白山通り」の無電柱化については、平成26年6月4日の企画総務委員会でも論議されているが、担当課長は「『白山通り』につきましては、東京都が管理する都道でございます。現在、図の水道橋駅から神保町交差点までの間の約700メートル区間、オリンピックのマラソンコースに指定されておりまして、コースの中で唯一、無電柱化されていない状況にございます。そこで、オリンピック開催に向けまして、ここにつきましては都市計画道路の拡幅整備の予定が入っておりますが、それに先行して無電柱化を行うというものです。……地域もおおむねそれで了解を得ているということでございます」と答えており、イチョウの伐採についてはまったく論議されていない。

 これらのやり取りから判断して、明大通りや白山通りの街路樹の伐採については区議からはほとんど異論が出ていない。「このプラタナスはもう寿命なんですか」という質問が飛んでいるが、この委員の方は現地を見ていないのでは。樹幹を見れば寿命でないことは一目瞭然だ。せいぜい数十年だ。人間なら妙齢にも達していない。プラタナスについての知識がないからこのようなチンプンカンな質問しかできないのだ。

 われわれは都市計画は100年の計と学んだ。その物差しもかなぐり捨てて、100年、200年のスパンで成長する樹木のことも全然考えずに、目先の利便性だけを最優先してマグノリア(これはこれで美しいが)に変更するのは理解できないが、みんなが決めたことだろうからそれはそれでいいのだろう。明大カルチェラタンの歩道に敷かれていたレンガをはがしたのは誰だっけ。

 落ち葉や毛虫について。落ち葉は断じてゴミではない。肥料になるしやがて土にかえる。たき火の材料にして焼き芋を焼くのもよいではないか。毛虫が湧くのはまだ健全ということだ。むしろ毛虫を食べる小鳥が住めなくなってきたことを憂慮すべきだ。

 「白山通り」の街路樹について。水道橋駅から神保町交差点までは古本屋も多いが飲食店も多く、植栽枡・緑地帯にはバイクや自転車が置かれ、ゴミも散乱している。やはり醜い。町内会や商店主などで論議し、きれいにすべきだ。

IMG_8072.jpg  IMG_8074.jpg
「明大通り」のプラタナス

IMG_8078.jpg
明大キャンパスから駿河台下に向かう通りのプラタナス

◇       ◆     ◇

 東京都は平成17年度「街路樹充実」事業で、当時の都内における街路樹本数48 万本(国道2万本、都道約16万本、区市町村道30万本の合計)を100万本に倍増していくことを打ち出した。計画は順調に進んでおり、平成23年度末には中木を含めて79万本に増加。都道の街路樹本数は39万本に達し、「魅せる街路樹」を目標に掲げる。

 「幹周90cm以上の大径木の街路樹は、都市に『うるおい』や『やすらぎ』を与えるだけでなく、ヒートアイランド現象の緩和や大気浄化機能にも大きな役割を果たしている」としながらも、「数々の役割を担っている街路樹は多くの課題も併せて抱えているのが現状」とし、「2020年の東京~大震災を乗り越え、日本の再生を牽引する~(平成23年12月)」で「大径木再生大作戦」事業を打ち出し、大径木を『元気で生き生きとした街路樹』に再生していくこととしている。

 さらに、「平成26年度 大径木再生指針」には次のような記述がある。

 「街路樹の中には、東京の顔、地域の顔として親しまれているものも多い。また、東京都が街路樹管理を担う前から存在する樹木については、地域住民の関心の深いことが多い。こうした街路樹については地元住民等の意見に十分留意する必要がある。街路樹についての住民の意見は一つとは限らず、例えば直近の住民は落葉などの問題とも関係して伐採や更新に理解を示す一方、やや離れた場所の住民や一般通行者は伐採や更新に反対するといった場合も少なくない。このような傾向は景観的、歴史的価値の高い街路樹を抱える地区や、近隣住民の街路樹への関心や思い入れの強い地区ではいっそう強くなることが多い。

 このような地区における街路樹の管理については、個別・地域的な事情に充分配慮しながら計画的に行うことが必要不可欠であり、『街路樹防災診断』の結果からそのまま措置方法を決めるのでは不十分である。個別・地域的な背景にも留意して措置方法を検討する必要がある」

 また伐採や剪定がスムーズに行われている例として、住民協議会、杉並区、東京都の三者による「中杉通りケヤキ並木連絡会」をあげ、「丁寧な事前説明、意見聴取や管理の試行を行って地元住民の理解を得ることにより、安全等の観点から必要な伐採や剪定がスムーズに行われている」としている。

IMG_8105.jpg
よく管理されている「白山通り」の街路樹と植栽枡

IMG_8114.jpg
水道橋駅に近い「白山通り」

IMG_8112.jpg
伐採されるイチョウ

IMG_8107.jpg
都のお知らせ看板

樹齢30年以上 戸建てより低く〝伐採〟された「白岡ニュータウン」のケヤキの街路樹(2016/4/27)

続々「街路樹が泣いている」 押上・異形のスカイツリーに怒れるスズカケ(2015/3/20)

街路樹が泣いている(8) 奇形ばかり海浜幕張・電柱そのもの府中街道の街路樹(2012/6/5)

 

 

 

 

外観.jpg
外観

 三井ホームは9月7日、同社のロングセラー商品である戸建て「オークリー」のファサード、インテリアのデザインを一新するとともに、新たなライフスタイル提案を組み込んだ新しい「Oakley(オークリー)」を発売する。

 外観を、従来のオークリーで評価の高かった3連の木製窓や木製付梁などはそのままに素材の質感を高め天然木の魅力を前面に押し出し、1階にはコリドー風「和テラス」を設けたウッディスタイルを採用したのが特徴。

 インテリアは、「木を愛し、自然を取り込む」をテーマにさまざまな表情をみせる自然素材である木と石を随所に用い新発表のNEW STYLE COLLECTION第5弾「Essential Nature Styleエッセンシャルネイチャースタイル」を初めて採用する。

 プランニングは、家族や友人をはじめとする人との繋がりや集いを大切にするライフスタイルを意識し、より自由度の高い住まい方が可能な大空間と高い居住性を提案。「心地よい繋がり」をテーマに空間の連続性を重視し、コリドー風「和テラス」を介して屋外ともゆるやかに繋がる快適な居場所を演出している。

 販売エリアは沖縄を除く全国で、参考価格は施工面積49.36坪で坪単価69万円から。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)にも対応し、坪単価差額は+6.8万円。販売目標は年間200棟(昨年度実績は130棟)。

「和」テラス①.jpg 「和」テラス③.jpg
「和」テラス

Grand Lounge1.jpg
グランド ラウンジ

◇       ◆     ◇

 一昨年見学した「川越スタイル」と似てはいるが、外観はウッドプランターや軒の4本の柱が新たに加わったのが特徴。付梁・柱・破風には浮造り加工が施されている。

 このほか、スプーンカット加工されたスキップラウンジの框、ウォールナットの家具、柱ヤバネ、ロングチェア(ジョージナカシマ)、御影石の壁、滝をイメージしたガラスのアートなど木の心地よさ、自然との調和、匠の技を随所に盛り込んでいるのが目を引く。

Skip Lounge.jpg
スキップラウンジ

三井ホーム、和モダンの「川越モデル」がヒット 2カ月弱で7件成約(2014/10/28)

 

 

 

 

 

&RENOVATION_Mainevisual.jpg
「&Renovation渋谷青山営業所」

 コスモスイニシアは9月10日、マンションリノベーション特化型の店舗「&Renovation渋谷青山営業所」を青山・表参道の一等地にオープンする。「あなたの〝好き〟や〝憧れ〟をもっと身近に」がコンセプトで、従来の仲介店舗とは全く異なるショールームのような体感型とすることで新たな需要を掘り起こす。

 提供するのは①イニシアパッケージ②ホームデコレーション③リノベーション済マンションの3つ。

 イニシアパッケージは、同社の新築マンションブランド「INITIA(イニシア)」仕様をパッケージ化することで、従来のリフォーム会社、リノベーション専門業者、デベロッパー系などと一線を画すデザイン・感性にこだわった商品を提供する。

 ホームデコレーションは、イニシアパッケージの6つのデコレーションから好みのものを選択できるようにすることで、設計料を無料にするなどコストダウンを図る。

 リノベーション済マンションは、同社の新築マンションと同様の設備仕様にするほか、シニア向けやトランジットジェネラルオフィスとコラボしたデザイナーズホテルのような商品も供給する。住宅設備は最大10年保証とし、工事費は65㎡で約1,000万円を実現する。

 同社は1970年に創業して以来40年を超え、新築マンションを約10万戸、一戸建てを約1,000戸供給している。供給量はデベロッパートップクラスで、最近はデザインにこだわった商品企画が評価されている。

 同社はリノベーション事業を新築に次ぐ事業の柱として位置づけており、今年度引き渡し予定戸数275戸を2年後の2018年度には400~450戸を目指す。青山の一等地に店舗を構えたのは、今後、新築でも都心部で供給していくことから双方のニーズを商品に反映させていくのが狙い。

 店舗は、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅から徒歩3分、渋谷区神宮前5-52-2、青山オーバルビル地下1階。店舗面積は約50坪。営業時間は10:00~18:30。連絡先は0120-1248-61。

EDGE.jpg
エッジ スタイル

IMG_8065.jpg IMG_8069.jpg

◇       ◆     ◇

 同社の新築マンションについてはここ数年、木質感にこだわったりアンティークな建具・家具を採用したりしてデザインを一新したのは実感しているが、今回の店舗もその延長線上にある。

 どこも真似ができないというのはいかにも同社らしいのだが、今回の店舗は一般的な不動産仲介店舗とはまったく異なるし、大手デベロッパーが力を入れ出したワンストップ型店舗とも趣が異なる。どちらかと言えばインテリア・家具メーカーのショールームやサロンに近い。

 ここまで徹底し、しかも表参道の一等地に設けたところに、同社のリノベーション事業にかける意気込みが伝わってくる。

 ただ、どこにもない店舗だけにどう認知させていくのか、どう集客するのかという課題もありそうだ。様々なイベントを仕掛ければ大ヒットするかもしれない。

HOME DECO6_NATURE.jpg
ホームデコレーション

IMG_8060.jpg IMG_8070.jpg

5.jpg
「アルファグランデ千桜タワー」完成予想図

 スターツグループのスターツデベロッブメントと安田不動産が分譲している「アルファグランデ千桜タワー」を見学した。神田や日本橋も徒歩圏の都営新宿線岩本町駅から徒歩1分、免震工法を採用した期間70年の定期借地権付きで坪単価は350万円。中堅所得層でも手が届く価格帯が評価され、好調な売れ行きを見せている。

 物件は、都営地下鉄新宿線「岩本町」駅徒歩1分、千代田区神田東松下町に位置する25階建て全276 戸(事業協力者住戸27戸、非分譲住戸65戸含む)。専有面積は56.14〜110.51㎡、坪単価は350万円。竣工予定は平成30年6月中旬。設計は山下設計・大成建設。施工はスターツCAM・大成建設共同企業体。事業主はスターツコーポレーション。売主はスターツデベロップメントと安田不動産。

 プロジェクトは、千代田区立千桜小学校の跡地と隣接の民有地を一体として開発するもので、区のコンペによって応募7社(グルーブ)の中からスターツグループが選定された。評価されたのは免震工法を採用したこと、建物の高さを抑え周辺環境に配慮したこと、防災機能を備え公開空地を確保したこと、定期借地権付きとしたスキームであること、周辺住民・地権者・住宅購入者・区のいずれにも偏らない計画であることなど。

 建物の1階から7階までは店舗、事務所、非分譲住戸で分譲住戸は8階以上。住戸は50~60㎡台の小家族向けから70~80㎡台のファミリー向けがバランスよく配置されているのが特徴。共用部分には江戸小紋や江戸切子をモチーフにしたデザインが施されている。最上階のプレミアム住戸は突板仕様の建具・壁が採用されている。

 これまで178戸が供給され、販売は極めて好調に推移している。

◇       ◆     ◇

 この前は、やはり期間70年の定期借地権付き「ブランズ世田谷中町」を紹介したが、今回もまた同じ期間70年の定借マンションだ。都心部や準都心部のマンションは地価・建築費の高騰で中堅所得層の取得が困難になりつつあるが、この二つのマンションは何とか手が届く範囲内だ。「千桜」は、3LDKが5,000万円台で取得できる。人気になるのも当然だ。

 現地は千葉周作の道場があったところだそうで、「神田東松下町」は「神田紺屋町」「神田東紺屋町」「神田鍛冶町」「神田北乗物町」などに隣接・近接しており、昔ながらの下町の風情が残っているところもある。きれいとは言えないが神田川もすぐ近くに流れる。

 広告表示では、岩本町駅まで徒歩1分(80m、広告表示では駅の出入り口までの距離を表示することになっている)だが、私道を通れば数十秒で行けるそうだ。記者はその私道を見つけられなかった。そもそも私道は許可なく立ち入ることは不可だ。土地所有者は黙認するのだろうか。

4.jpg
エントランス

image002.png
屋上テラス「KIRIKO TERRACE(キリコテラス)」

 東急不動産は9月5日、「東急プラザ銀座」(東京都中央区)が、優れた緑地を対象とする都市緑化機構の「SEGES(シージェス、社会・環境貢献緑地評価システム):都市のオアシス2016」に認定されたと発表した。

 「SEGES(シージェス):都市のオアシス」は、都市緑化機構が「環境への配慮」「安全性」「公開性」の点で優れた緑地を認定するもの。

 「東急プラザ銀座」は、都市部における積極的な緑化の取り組みと、魅力的な街づくりに寄与する地域貢献が高い評価を受けた。生物多様性保全にも配慮した屋上テラス「KIRIKO TERRACE(キリコテラス)」の壁面緑化は高さ6.5メートル、全長64メートル、約50種の草花を用いて四季の移り変わりと植物の豊かな色彩を演出している。

 「都市のオアシス2016」には、このほか「グランツリー武蔵小杉」(川崎市、イトーヨーカ堂)、「Tri-Seven Roppongi」(港区、ペンブローク・リアルエステート・ジャパン・エルエルシー)、「モリパーク アウトドアヴィレッジ」(昭島市、昭和飛行機工業)、「東京ガーデンテラス紀尾井町」(千代田区、西武プロパティーズ)、「キリンビール横浜工場」(横浜市、キリンビール)が認定された。

2.jpg
「ブランズシティ世田谷中町」(右)と「グランクレール世田谷中町」完成予想図

 東急不動産が9月中旬に分譲する大規模複合マンション「ブランズシティ世田谷中町」を見学した。敷地規模が約1万坪(シニア住宅含む)の第一種低層住居専用地域に位置する低層マンションで、期間70年の定期借地権付き。同社の記念碑的なマンションの一つになるのは間違いない。

 物件は、東急田園都市線桜新町駅・用賀駅から徒歩15分、世田谷区中町五丁目の第一種低層住居専用地域に位置する4階建て6棟構成の全252戸。専有面積は70.58~90.98㎡、予定価格は5,800万円台~9,400万円台(最多価格帯6,600万円台)、坪単価は308万円。期間70年の定期借地権付き。竣工予定は2017年7月下旬。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。

 現地は、NTT東日本の社宅跡地。敷地規模1万坪超の第一種低層住居専用地域に位置するマンションは、世田谷区内では過去に三井不動産他「パークシティ弦巻」しかなく今回は2件目。

 街づくりコンセプトは〝LOVE &INNOVATION〟。米国・ポートランドの街を参考に世代が交流しあう循環型のモデルシティを目指す。東京都の「一般住宅を併設したサービス付き高齢者向け住宅整備事業」第一号案件でもある。

 分譲マンションのほかに、シニア住宅「グランクレール世田谷中町」(サービス付き高齢者向け住宅シニアレジデンス176戸・ケアレジデンス75戸)と、グランクレールの敷地にはコミュニティサロン、カルチャールーム、介護事業所、認可保育園が併設される。コミュニティサロンは東京都市大学と連携して様々な空間設計・プログラム企画を行う。

 「ブランズシティ世田谷中町」は全住棟が南東向き。各棟の間にはシーズンプロムナード、プライベートキッチンガーデン、キッズベース、ハーヴェストガーデンなどを整備。五感で感じる自然を演出し、みんなが集まる仕掛けを施す。用賀駅への直通専用シャトルバスも運行する。

 住戸は70㎡台のファミリー向けが中心。御影石のカウンターキッチン・洗面カウンター、ミストサウナが標準装備。

3.jpg
シーズンプロムナード

◇       ◆     ◇

 上野毛駅近くに設けられているゲストサロンに入ってすぐ、回転すしの小型コンベアに老若男女、様々な生活シーンを描いた工作物が流れているのが目に飛び込んできた。壁の棚には米国・ポートランドのグッズが並べられていた。

 「循環型モデルシティ」のコンセプトが集約されており、なかなかいい仕掛けだと感心したら、その奥の模型もまたよくできていた。先週は約4.7haの第一種低層住居専用地域の野村不動産「プラウドシティ阿佐ヶ谷」を見学し、その圧倒的な緑に驚いた。今回はそれより規模は小さいが、1万坪に広がる4階建ての美しいスカイラインが表現されていた。

 定期借地権付きというのもいい。プランはショートスパンの70㎡台の住戸も少なくはないが、だからこそ、普通のサラリーマン層でも容易ではないが何とか手が届く価格帯になるのではないか。所有権分譲だったら、坪単価は300万円台の後半になっていたはずだ。

 見学しながらずっと同社の他の大規模マンションと比較して考えていた。最近ではタワー型の「みなとみらい」が出色だったが、中低層型のマンションでは2001年竣工の「東急ドエル イディオスあざみ野」(321戸)が真っ先に浮かんだ。確か大手銀行の社宅跡地だった。

 今回はNTTの社宅跡地だ。シアターやパンフレットには「ブランズの集大成」とあったが、間違いなくそう言える。同社の記念碑的マンションの一つに加えたい。

4.jpg
コミュニティサロン

image2.jpg
ゲストサロン

東急不HDグループ 「世田谷中町プロジェクト」で東京都市大と産学連携(2016/8/9)

 

 

 

 

 

image002.jpg
「浦和美園E-フォレスト」

 アキュラホームは9月3日、さいたま市浦和美園地区の先進的モデルタウン「浦和美園E-フォレスト」の販売を開始する。

 「浦和美園E-フォレスト」は、さいたま市の「スマートホームコミュニティ整備事業」に採択された街づくりプロジェクトで、同社は全33区画のうち6区画を担当する。

 創エネ・省エネ・高気密高断熱のハイスペック住宅を建築し、その周辺にコモンスペース(つどいの庭)を配置。住人同士のコミュニティの場として子どもたちが安全に遊べるゆとりの空間を提案している。

 物件は、埼玉高速鉄道浦和美園駅から徒歩6分、さいたま市緑区下野田に位置する全6棟のうち3棟。土地面積は150.00~187.99㎡、建物面積は104.79~109.74㎡、価格は4,850万~5,180万円。

 

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン