ショートスパン・専有圧縮の流れに一石 〝魅せる玄関〟 コスモスイニシア「志木」

「イニシア志木」完成予想図
コスモスイニシアが9月上旬に分譲する「イニシア志木」を見学した。同社がプレスリリースした、「Soup Stock Tokyo」を展開するスマイルズとのコラボも面白いが、意欲的なプランに記者は注目した。
物件は、東武東上線志木駅から徒歩3分、志木市幸町1丁目に位置する7階建て全43戸。専有面積は70.40~80.80㎡、予定坪単価は244万円。竣工予定は平成30年1月中旬。施工は新三平建設。
現地は二方道路の角地。住戸プランは、全戸70㎡超で、南東(43戸中34戸)向きと南西(43戸中9戸)向き。スマイルズとコラボレーションし、「おいしい志木の家」を提案しているのが特徴。
プロジェクトマネージャーの同社分譲事業部分譲一部二課・藤井奈津美さんは、「利便性がよく、価格も〝妥当〟とお客さまの評価が高い。和光市は価格が高く、朝霞は駅近がないし急行が止まらない、朝霞台は商業施設が乏しいという意見が多い」と販売に自信を見せていた。第1期は3~4割供給する見込み。

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「おいしい志木の家」について。スマイルズが展開している「Soup Stock Tokyo」はよく利用する(女性が多いというより、カロリーを抑えるため)。全てではないが、店舗デザインに本物の木を採用しており、コスモスイニシアのマンションとは親和性もある。
モデルルームに水道・電気・ガスを実装して、実際の生活シーンを体感・体験出来るワークショップを開催するというのが面白い。
しかし、それより記者が注目したのは、ショートスパン・専有圧縮の流れに一石を投じるプランだ。面積自体は70㎡台前半の3LDKが中心で、平凡な田の字型プランに見えるが、ほとんどの住戸のスパンは6400ミリ。平凡なプランから20~40ミリ広げることでいかに心地よい空間をつくれるかを示している。
もっともその効果が表れているのは玄関・廊下スペースだ。奥行きは4000ミリくらいしかないが、幅は1400ミリある。広々とした空間を生み出し、しかも配管を隣接住戸との壁際に寄せることで天井高も2400ミリ確保している。一言でいえば〝魅せる玄関〟の提案だ(これに近いプランは「イニシア笹塚」でも見られた)。
ランドスケープデザインもいい。敷地はもともと邸宅があったところのようで、道路に面したところには植栽を施し、コブシをシンボルツリーとして植える計画だ。外観は白とレンガ調のタイル。

70㎡台のプラン
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販売事務所でいきなり広報担当のAさんから「おめでとうございます」と声をかけられた。お互い西武ファンであることにすぐ気が付いた。前回の「イニシア松陰神社前」は西武が59年振りに球団連勝記録を塗り替えた直後で、今回は楽天を引きずり降ろし、2位に躍進した翌日だった。Aさんは勝利の女神か。
同社のマンションは年間5~6物件見学している。〝当たりはずれ〟がない。記者にとって貴重なデベロッパーの一社だ。パンフレットにも出ている藤井さんは将来の同社を背負って立つはずだ。
東急リバブル 空き家マンションの初期費用の持ち出しなくす「売却パッケージ」
東急リバブルは8月30日、マンション空き家の売却を検討する売主向けサービス「アクティブ売却パッケージ」を9月8日から開始すると発表した。
築年数の経過などにより設備の交換を必要とし、ホームステージングによる家具などの演出だけでは買主の印象をよくすることが難しい空き家のマンションに対して、売主が初期費用の持ち出しをせずに同社サービス「あんしんリフォームセレクト」のフルパッケージを活用して売却できるサービス。リフォーム後の室内に家具やカーテンなどで装飾する「ルームデコレーション」のサービスも一体となるため、物件の魅力を最大限に高めた販売活動ができる。
一定期間内にリフォームした物件が売れない場合は、同社の「売却保証」により「査定価格+リフォーム費用」の100%を保証し、売主がリフォーム費用の投資リスクを抱えないようにする。
適用要件は、①駅徒歩10分以内②昭和58年1月築以降(新耐震基準)③専有面積50㎡以上④査定価格2,500万円以上6,000万円未満。
新報と同じ土俵で戦うな 全てを疑ってかかれ 復刊「週刊住宅」の生き残る道
「週刊住宅」が復刊した。送られてきた8ページ建ての8月29日号に一通り目を通した。1面で不動産流通マーケット、最終面で民泊の記事が大きく扱わられ、週刊住宅の元編集長でハウジングライターの藤原利彦氏と住宅ジャーナリスト・櫻井幸彦氏のコラムが復活した。全体として記事内容は従来の同紙とそれほど変わらない印象を受けた。記事下広告は東急不動産、ポラス、積水ハウスの3社。
業界紙のあり方については、東急不動産HD・金指潔会長の「このままでは生き残れない業界紙」の発言をきっかけに10回くらい書いてきたので省略するが、逆風荒波に抗して再出発した同紙にエールを送りたい。
とはいえ、同紙が直面する課題について触れざるを得ない。
今週の住宅新報は全14ページ。週刊住宅は8ページ。購読料はどうか。新報は年間換算で税込み16,458円、週刊住宅は19,980円。比較を容易にするたる1ページに換算すると新報は1,175円、週刊住宅は2,497円。さらに年間50回発行として1日1ページ当たり単価は新報が23.5円、週刊住宅が49.9円。
双方ともあまりにも単価が安いのに驚く。広告収入が多ければいいのだが、双方ともいわゆる〝自社広告〟のほうが多い。金指氏が「生き残れない」と話したのもこの数字が裏付けている。野垂れ死にするのは必定だ。
紙面の量・金額では倍以上の開きがある。週刊住宅は1ページ23.5円の新聞と同じものを作って生きていけるはずがない。新報に絶対に勝てないことがわかる。
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どうすればいいか、そのヒントを8月29日付の住宅新報が示している。
同紙元編集長・本多信博氏の署名記事「庶事万感」の中で、リノベーション住宅推進協議会の内山博文氏が「一つは業界の常識を疑うこと。業界の習慣に捉われると柔軟なコンサルができなくなる。もう一つは、未来に思いを馳せて、未来はこうあるべきだから、法律はこう変えていくべきではないかという〝逆算発想〟ができること。今はこういう規制があるから、このようにしかできませんということでは、世の中を変えていく力にはならない」と語っている。
内山氏は、リノべるホームページでも次のように語っている。
「今までの既成概念を一旦崩して考えることができるかどうか。自分の専門領域や価値観を崩せない人だとなかなか難しいかもしれませんが、いまの世の中と照らし合わせて自分がいま何をやるべきか、何ができるかを考えることのできる設計者・デザイナーなら、決して難しくないと思います」
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〝常識を疑え〟-これはジャーナリズムの基本でもある。意図したものではないだろうが、今週号の新報も内山氏を介して週刊住宅にエールを送っている。新報と同じ土俵で戦わない-ここに生きる道があると見ている。
小生からもヒントを一つ。記者は小さいころからあまのじゃくで、人が右を向けば左を向いていた。席は一番後ろに座り、先生の話より友だちの反応を観察するほうだった。いたずらばかりするので、廊下に立たされ、教壇の真ん前に座らされたこともあった。
この性格はいまもあまり変わらない。他人が書いた恋文(プレスリリース)を引き写して恋人(読者)に渡すほうが誤報より罪が重い。〝記事はラブレター〟と、好きな人が読んでくれればいいという居直りともいえる心境に達するまで10年かかった。自分の物差しでしか人は物事を測れない。その見る目を養うのもまたものを見ること以外ない。
頑張れ週刊住宅!新報と同じ土俵で戦うな!
三井不 「ホテル ザ セレスティン京都祇園」開業 〝日本一の朝食〟メニュー

「ホテル ザ セレスティン京都祇園」
三井不動産は8月29日、滞在そのものが旅の目的となる「デスティネーション型ホテル」を目指す新ホテルブランド「ザ セレスティンホテルズ」の第一号店「ホテル ザ セレスティン京都祇園」を9月7日(木)に開業すると発表した。開業に先駆け同日、プレス説明会&見学会を行った。
「ホテル ザ セレスティン京都祇園」は、京都東山エリア・八坂通に面し、京都五山の一つ建仁寺に近接。祇園・清水寺・八坂神社・鴨川なども徒歩圏。敷地はNTT西日本ビル跡地で、NTT西日本アセット・プランニングが建物を建築。三井不動産が賃借し、三井不動産ホテルマネジメントが運営する。
建物は地下1階地上5階建て、延べ床面積7,956㎡。客室は約30~35㎡のスーペリアツイン(120室)中心に約26~66㎡まで157室。
「東山悠遠(ひがしやまゆうえん)の邸」が開発コンセプトで、地下1階のロビー階にはスパ(大浴場)、レストランが、エントランス階にはゲスト専用ラウンジおよび「BAR 近江栄(おうみえ)」を設置。レストランは京都の老舗天ぷら店「八坂圓堂(やさかえんどう)」の新店が出店する。
客室は日本の伝統様式や京の歴史・風景を現代に置き換えてデザインし、靴を脱いで寛ぐスタイルを採用。「東山」「八坂」を冠したデラックスタイプのコンセプトルームも用意する。チェックインは、着物姿のスタッフが出迎え、ロビーのソファに座ったままチェックインできる「シッティングチェックイン」を取り入れている。
プレス説明会に臨んだ三井不動産ホテル・リゾート本部ホテル事業部 事業グループ長・小田祐氏は、「訪日外国人は今後も増加が見込まれ、ニーズも多様化している。『ザ セレスティン』は、当社が誘致したリッツ・カールトン(東京ミッドタウンやフォーシーズンズ(OH-1計画)のラグジュアリーと宿泊特化型・アッパーミドルの中間ハイグレード層がターゲット。焦らず運営していく」と話した。
また、圓堂代表取締役・遠藤弘一氏は「一年半かけ〝日本一の朝食〟を作り上げた。夕食はビバリーヒルズ店の人気メニューになっている天ぷら料理や京懐石も用意する」と語った。
今回のホテルの開業により、同社の京都エリアは、既存のアッパーミドルクラスの宿泊主体型ホテルである「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」、「三井ガーデンホテル京都三条」、「三井ガーデンホテル京都四条」の3ホテルとともに4ホテル733室を運営することとなる。

エントランス
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左からプレス説明会に出席した三井不動産ホテルマネジメント社長・足立充氏、遠藤氏、同ホテル総支配人・柴田律幸氏、小田氏
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もっとも驚いたのは遠藤氏が話した〝日本一の朝食〟メニューだ。2017年9月7日~2018年3月31日までの期間限定だが、〝日本一の朝食〟付きのスーペリアツインが13,715円(一人)で泊まれる。これはインパクトがある。
外国人のニーズはわからないが、主要なターゲットであるアクティブシニアや女性ペアには間違いなく受けると見た。スパは同時に10名くらいが入れるのではないか。外観デザイン、2層吹き抜けのロビー空間、客室のアメニティ、寝具などもいい。
一つだけ気になったのは客室の浴室とトイレだ。コンセプトの一つが〝第2のわが家〟で、スパがあるからいいのかもしれないが浴室は14×16サイズで、トイレは普通のマンションと変わらない。同社の〝パークホームズ〟のほうが豪華だと思った。
しかし、そんなあら捜しを吹き飛ばす同社と遠藤氏の意気込みがよく伝わってきた説明会・内覧会だった。〝日本一のホスピタリティ〟を目指してほしい。是非ともここに泊まって日本一の朝食を食べようと思う。圓堂には澤田ふじ子「高瀬川女船歌」(1~9)にたくさん出てくる「泥鰌の蒲焼」メニューはないのだろうか。

客室 デラックスツイン

吹き抜けロビー

スパ

建仁寺
東急不動産・鹿島建設 竹芝開発につなげる社会実験〝夏ふぇす〟に5000人
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竹芝夏ふぇす「TAKESHIBA Seaside Music&Dining」
東急不動産と鹿島建設らは8月23~25日、両社が共同で開発する「(仮称)竹芝地区開発計画」におけるエリアマネジメント一環として地域活性化を目的とした竹芝夏ふぇす「TAKESHIBA Seaside Music&Dining」を竹芝客船ターミナルで開いた。3日間で約5,000人が参加した。
今回が3回目となるイベントで、一般社団法人CiP協議会(代表:中村伊知哉・慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)と連携し、CiP協議会を代表とするコンソーシアムによる次世代先進技術を将来まちづくりに活用するため社会実験も実施。
JAZZや食事を楽しむだけでなく、ロボットやAIの先進技術を、まち活性化や課題解決に活用する可能性を検証した。
「(仮称)竹芝地区開発計画」は、東京都が行う「都市再生ステップアップ・プロジェクト」一つであり、国家戦略特別区域計画特定事業の認定を受け、15,600㎡の都有地を期間約70年の定期借地によって借り受け、約20万へいの業務棟と住宅棟からなる国際ビジネス拠点を整備する。完成は2020年。
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「(仮称)竹芝地区開発計画」
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最終日の23日に取材した。この日もうだるような暑さで、浜松町駅から会場の竹芝桟橋まで着くまでに汗みずくになったが、潮風に吹かれながら見る埠頭の対岸に広がる夜景は格別だった。また、東京湾を周遊する遊覧船に乗るのを待つ浴衣姿の若者が多く、浜松町-竹芝の近未来を垣間見た気持ちになった。
分譲マンションが坪600万円を突破するのも納得できた。
〝孫の学芸会みたいなもんですよ〟
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千葉・幕張から参加した親-子ども-孫3世代のご家族(お父さんは80歳。お孫さんがイベントの司会をしているので参加したとか)

トヨタ自動車と本田技研工業が燃料電池自動車による屋外イベントへの電源供給を実施

遊覧船の乗船客でごった返すターミナル(浴衣姿だと通常2,600円が1,600円に割引されるのが人気とか)
驚嘆のプランと売れ行き ポラスの戸建て新ブランド〝Machie(マチエ)〟

「ブルックリンハウス」のLDK
ポラスグループ中央住宅の分譲戸建て新ブランド〝Machie(マチエ)〟を商品化した第一弾2棟を見学した。天然無垢の挽き板フローリングやレンガ壁、木製の建具・面材、自然石をふんだんに用い、デザインも個性的なものにするなど住まい手の五感を刺激する物件だ。〝建売り〟は不特定多数の人がターゲットではなく、住まい手一人ひとりの個性に訴える商品でなければならない-このことを強く感じた。
見学したのは、4現場全8棟のうちの2棟。1棟は埼玉高速鉄道浦和美園駅から徒歩19分の「ブルックリンハウス」(土地面積187.16㎡、延べ床面積109.06㎡、価格4,680万円)、もう1棟は同駅から徒歩15分の「煌きの家」(土地面積289.07㎡、延べ床面積134.56㎡、価格6,380万円)。建物は木造在来工法2階建て。今年6月の完成を待たずに成約済み。
現地は土地区画整理事業によって街づくりが進められている「みそのウイングシティ」(313ha)の一角。UR都市機構から〝飛び地〟を取得して分譲するもので、区画が散らばっているのはそのため。敷地面積が大きいのは、地区計画によって1区画当たり最低面積150㎡の規制がかけられているため。
「ブルックリンハウス」は、外壁にレンガ調サイディング、カースペースにレンガをそれぞれ採用。室内のカラーリングは白を基調とし、黒の棚、濃紺の壁・ブラインドを採用することで引き締めている。1階の21.7畳大のLDKは天井高約2.7mのLと2.4mのDKとでスキップさせ、床はオークの天然無垢の挽き板。キッチンはステンレスと木の質感を黒のフレームで引き締めたウッドワン製〝KUROMUKU〟を、キッチン壁には本物のレンガを採用。洗面室は暖房機付き。宅配ボックスも設置している。
「煌きの家」は、オーソドックスなプランで、大きな庭と一体利用できる12帖の木目調テラスを設置。20.1畳大のLDKはフルフラットで大きな吹き抜け付き。隣の5.6畳大の居室はテキスタイルフロアとすることで多目的に利用できる空間にしている。浴室は1.25坪を採用。ブラインドも電動式。2階にはインナーバルコニーを設置。
〝Machie〟は、フランス語で「素材」を意味するMatériel=マチエールと「絵になる街」

「ブルックリンハウス」LDK(左)とキッチン〝KUROMUKU〟・レンガ壁

「煌きの家」(後方に埼玉スタジアムが見える)

テキスタイルフロアの居室
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こんなことを書くとお叱りを受けるかもしれないが、日本一人気があるサッカーチーム浦和レッズの本拠地で、ワールドカップが行われた「埼玉スタジアム」や大規模な商業施設「イオンモール」があるのに、浦和美園の街づくりは遅々として進んでいない印象を受ける。
換地処分はほぼ完了しているはずなのに、店舗や住宅はポツリ、ポツリ、空き地が目立つ。道路には雑草が生い茂り、街路樹も貧相なものばかり。それだけが要因ではないが、マンションの売れ行きもいまひとつだ。
そんな中で、同社は孤軍奮闘。これまで浦和美園エリアで500戸近い戸建てを分譲している。記録的な戸数だろう。
しかし、いくら実績があるとはいえ、同社が得意とするのは〝街づくり〟だ。1棟分譲はどこにでもある誰にでも受けるような無難な没個性的な建物だろうと想像していた。
ところがどうだ。金にあかした注文住宅ならいざ知らず、不特定多数をターゲットにした戸建てとはとても思えない、想像を超えるプランに驚愕した。建物が完成する前に、外構が全くできていない段階で売れるというのもすごい。
「よくもこのような大胆なプランを上司が認めましたね」と、企画・設計を担当した同社戸建分譲設計本部設計一部 営業企画設計
今回新しいブランド〝Machie〟の開発は戸建分譲設計本部の古垣課長が担当した。その現場を案内してくれたのが古垣氏の部下である角張氏だった。
角張氏に代わってポラスグループ広報担当者が、角張氏は記者がかつて〝ポラスのホープ〟と書いた同社戸建分譲設計本部設計一部部長・野村壮一郎氏の部下だと明かした。
その言葉ですべてが納得できた。野村氏などが手掛けた物件を最初に見たのは8年前の「新鎌ヶ谷」の物件だったが、そのときも思い切ったプランに驚愕した。野村氏が35歳の時だった。その後、野村氏が手掛けた物件を見たのは数物件に上るはずだ。
今回の企画設計を担当した古垣氏、角張氏と野村氏を重ね合わせると、この大胆なプランが生まれるのは容易に理解できる。角張氏は昨年、バイオエタノール暖炉を装備した戸建てを手掛けたそうだ。
暖炉が素晴らしいのはみんなよく知っている。しかし、費用は安くない。〝建売り〟ではまず採用しない。
角張氏は「私は北海道旭川市出身で、祖母の実家に薪ストーブがあったのを思い出して採用することにしました。炎のゆらぎは一晩中見てても飽きない」と種を明かした。
ポラスのロゴ「POLUS」のOには北極星(pole star)が描かれている。この星を中心にそれこそ綺羅星のごとく同社にはスターが存在していることを改めて感じた。

角張氏

暖炉を採用した船橋の「REASON船橋夏見台」(完売済)モデルルーム

「ブルックリンハウス」の前の市道(左)と埼玉スタジアムと駅をつなぐ道路と街路樹(左はハナミズキか、右はサルスベリか)

駅前の道路と街路樹(昨年、千葉ニュータウンの雑草について書いたら、その後、きれいに刈り取られたそうだ)
ポラス「白岡」の戸建て 埼玉県「先導的ヒートアイランド対策モデル」認定(2016/11/29)
ポラスグループ中央住宅が「キッズデザイン賞」受賞 国産材のスギ板壁を壁全面に採用した「きなりのまち」 (2012/7/24)
住友不動産 名古屋市最大「メガシティテラス(553戸)」に銀行ATM設置

「メガシティテラス(553戸)」完成予想図
住友不動産は8月24日、同社が代表幹事を務める名古屋市のマンション「メガシティテラス(553戸)」に大垣共立銀行と契約を結び、全国で初めて分譲マンション共用部に「入居者専用銀行ATM」を設置すると発表した。
「メガシティテラス」は、開発敷地面積・分譲戸数ともに名古屋市内過去最大で、平成30年3月の入居開始に向けて開発が進められている。
これまで延べ来場者数は1,400組を超え、第1期175戸、第2期56戸の販売を終えている。

エントランス
ベランダから釣りができる? 伊藤忠都市「金沢八景THE BAY」1期33戸販売開始

「クレヴィア金沢八景THE BAY」完成予想図
伊藤忠都市開発は8月23日、「クレヴィア金沢八景THE BAY」の第1期販売を開始したと発表した。
物件は、京急本線・京急逗子線金沢八景駅から徒歩3分、金沢シーサイドライン金沢八景駅から徒歩1分、横浜市金沢区瀬戸に位置する10階建て全72戸(販売住戸69戸、事業協力者住戸3戸、他に事業協力者店舗2区画)。第1期の販売戸数は33戸で、専有面積は56.41~89.88㎡、価格は4,460万~9,250万円。竣工予定は2018年7月中旬。
今年1月のホームページ開設以降900件を超える反響があり、来場者には立地・ロケーションなどが評価されているという。
スムストック普及・拡大へ 10月に一般社団化 優良ストック住宅推進協議会
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和田会長
優良ストック住宅推進協議会(会長:和田勇・積水ハウス会長兼CEO)は8月23日、活動・発信力を強化するため今年10月に一般社団法人化し、国土交通省が告示を予定している「安心R住宅団体登録」の団体登録を行うと発表した。
同協議会は優良なストック住宅の普及を図るのを目的に2008年7月に任意団体として発足。会員は現在、旭化成ホームズ、住友林業、積水化学工業、積水ハウス、大和ハウス工業、トヨタホーム、パナホーム、ミサワホーム、三井ホーム、ヤマダ・エスバイエルホームの10社。
「スムストック」とは、①住宅履歴があること②建築後50年以上の長期点検制度があること③新耐震基準であることを満たしている住宅で、同協議会が認定したスムストック住宅販売士が独自の「スムストック査定」を行い、再調達価格を構造部分(スケルトン)と設備・仕上部分(インフィル)に分けて評価するのが特徴。
スムストックの成約棟数は2016年度末で1,632棟(前年比113%)、累計成約棟数は6,822棟、スムストック住宅販売士は2017年6月末現在5,576名。
同協議会10社の戸建てストックは約360万棟で、このうち年間約1.4万棟が流通しており、スムストックで仲介した物件は1,632棟(2016年度)、捕捉率は約12%となっている。
会見に臨んだ和田氏は、「団体発足から今年は10年目の節目の年。スムストックの認知度は高まってきたが、年間約1,600戸しか捕捉できていない。何とか1万戸くらいに伸ばしたい。スムストックを伸ばすことは、若者の家を持てる夢をかなえるとともにCO2排出量を減らすことにつながる。築20年、25年で建物価格がゼロとなるような制度を改め、新しいマーケットを作ろう」と呼びかけた。
◇ ◆ ◇
一般社団化を歓迎したい。方針が打ち出されなかったら、和田会長に「一般社団化を目指すべき」と質問する予定でいたくらいだ。団体発足当初は〝笛吹けど踊らず〟全然足並みがそろっていなかった。さかんに記者会見やイベントを行うようになったのはここ数年だ。
いい制度であるにも関わらずスムストックの捕捉率が10%強にとどまっているのは、価格ありきの住宅を供給している住宅業界、古い商習慣を守っている不動産流通会社、そしてわれわれ記者の責任でもある。
和田会長は「若者が家を買えない」と話したが、これは正確ではない。〝若者はいい家を買えない〟というべきだ。
〝悪家は良家を駆逐する〟-品質が劣った分譲住宅が大量に供給され、それがまた売れている現実がある。その住宅を販売する仲介会社は「値段が安いのは、中古並みの価格」と平気でいう。
そしてわれわれも質が劣る住宅を供給する会社を批判しない。この日集まった記者は34名だという。このうち〝悪いものは悪い〟と書く記者はどれだけいるか。
「安心R住宅」についても一言。この「R」はreuse(再利用)、reform(改良)、renovation(改装)の頭文字から取ったものだが、これらは必ずしも「安心」につながらない。英語を用いるならreliableだろうし、もっと気の利いた日本語はないのか。
かつて「優良マンション融資」「優良中古マンション融資」制度があった。最低限の条件を満たしていれば「優良」のお墨付きが与えられた制度だった。
国土交通省は「安心R住宅」制度をブラッシュアップしていくそうだが、レベルの高いものがきちんと評価されるものにしてほしい。現在の制度は〝それなりのもの〟が〝安心〟できる免罪符になる危険性もあると見た。
圧倒的人気 「CASBEE横浜」S評価 東急電鉄他「ドレッセWISEたまプラーザ」

「ドレッセWISEたまプラーザ」完成予想図
東京急行電鉄・三菱商事・三菱地所レジデンス・大林新星和不動産の4社JV「ドレッセWISEたまプラーザ」を見学した。駅前の一等地に建つ全278戸の規模で、横浜市の「CASBEE横浜」Sランクを取得したレベルの高いマンション。坪単価380~390万円の高額ながら売れ行きも好調だ。
物件は、東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩4分、横浜市青葉区美しが丘一丁目に位置する地上10階建て(A棟・C棟)・9階建て(B棟)全278戸(A棟88戸は会員優先分譲済み)。9月上旬に分譲される第1期2次(戸数未定)の専有面積は62.05~86.92㎡、坪単価は380~390万円。竣工予定は平成30年7月下旬。施工は東急建設。設計・監理は東急設計コンサルタント。デザイン監修は三菱地所設計。販売代理は東急リバブル、東急ライフィア。
現地は、たまプラーザテラスノースプラザ(東急百貨店)に隣接。敷地は元日本生命社宅跡地。街路樹が美しいユリノキ通りに面している。
2月に駅に最も近い南向き中心のA棟(88戸)が会員優先で分譲済み。第1期1次140戸が5月から分譲されており、未供給は50戸のみ。極めて好調に進捗している。
建物はL字型3棟で、街の賑わいと集いの場を担うコミュニティリビング「CO-NIWAたまプラーザ」を設置しているのが特徴。

「CO-NIWAテラス」
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高くなると聞いていたのでそれほど驚きはしなかったが、先日見学した、銀座へ徒歩7分の野村不動産「プラウド銀座東レジデンス」の単価は420万円だ。たまプラーザは格別のようだ。詳細は不明だが、億住戸となりそうな80㎡以上は数十戸ある。
物件の質は間違いなく高い。環境性能表示「CASBEE横浜」のSランク(素晴らしい)を取得しているのが何よりの証拠だ。街をつなぎ人と地域を結ぶ「次世代郊外まちづくり」「CO-NIWA」のコンセプトが高く評価されたといえる。
ここでおさらいをしておく。これまで「CASBEE横浜」Sランクを取得した物件は、三菱地所レジデンス他「M.M.TOWERS FORESIS」(1,226戸)、野村不動産「プラウド綱島」(99戸)、野村不動産「プラウド横濱中山」(139戸)、東京建物他「Brillia City 横浜磯子」(1,230戸)、野村不動産他「プラウドシティ綱島SST」(94戸)とこの物件しかない。
神奈川県全体でみてもSランクを取得した物件は、長谷工コーポレーション他「ブリージアテラス淵野辺」(220戸)、東京建物「Brillia e-SQUARE」(129戸)、川崎市住宅供給公社「川崎ゲートタワー」(110戸)のみだ。
それにしても、たまプラーザの美しい街並みの象徴であるユリノキの街路樹が伐採されるとは…。

「CO-NIWAテラス」

