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 ナイスホームは7月15日(土)、同社2棟目となる住宅展示場内のモデルハウス「パワーホーム」を「tvkハウジングプラザ藤沢」にオープンした。2015年11月にオープンした「tvkハウジングプラザ横浜」に続くもの。

 パワーホームは、住宅性能表示制度の「耐震等級」「断熱等性能等級」「一次エネルギー消費量等級」などで最高ランクを満たす高い基本性能を備えており、今回出展したモデルハウスは「自然とつながる」をコンセプトに、自然素材を多用するとともにUA値0.46の高い断熱性能を持つ湘南ライフスタイルを提案している。

 ナイスは藤沢市を中心とした湘南エリアを重点エリアとして位置付 け、「ナイスパワーホーム鵠沼藤が谷陽だまりの街」(全14区画)など今期100棟を超える供給を計画。モデルハウスは湘南エリアにおけるパワーホームの供給活動の新たな拠点となる。

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カテゴリ: 2017年度

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石﨑氏

 マンション管理業協会の副理事長に新たに就任した石﨑順子氏は7月13日開かれた定例記者懇親会で次のように語った。

 「昨年10月、大和ライフネクストの社長に就任した時から取材を受ける機会が増え、責任の重さを感じている。2030とか女性活躍などと言われるが、私は個人的には女性に限らず〝人間活躍の時代〟を作らないといけないと考えている。

 これだけ少子・高齢化が進んでくると、一人ひとりの個性、能力が発揮できる環境を整備しないといけない。

 わたしは当社の特例子会社の社長も兼務しており、約50名のスタッフと接している。一人ひとりが成長し能力を発揮していることがよくわかる。健常者より優れているのを目の当たりにすることもある。

 この業界は20歳代から80歳近くまで幅広い年代の人が働いている。働き方改革を進め、少しでも人材育成に貢献できるようにしたい」

マンション管理協 女性初の副理事長に石﨑順子氏(大和ライフネクスト社長)選任(2017/6/14)

大和ライフネクストの社長に石﨑順子常務が就任 渡邉好則社長は顧問に(2016/9/29)

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、「第4回POLUS-ポラス‐学生・建築デザインコンペティション」審査委員と受賞者(佳作含む)

 ポラスグループのポラスは6月29日、「第4回POLUS-ポラス‐学生・建築デザインコンペティション」の公開審査会を行い、最優秀賞(賞金50万円)に永田琴乃氏(日本大学大学院)と稲葉来美氏(横浜国大大学院)の共同作品「生きる蔵を手伝う家」を選んだ。

 コンペは、大学院や大学、高等専門学校、専修学校、高等学校などに通う学生を対象に、建築の道を志す学生の自由で新鮮な発想(アイデア)を表現・公表する機会を設け、応援するもの。今回のテーマは「土蔵をつつむ今、今をつつむ未来」で、南北15m、東西60m(900㎡)の土地に木造の建築物5棟を建設するのが条件となっていた。応募総数205件の中から第1次審査を通過した作品5点を公開で審査した。

 審査委員長の青木淳氏(青木淳建築計画事務所)は、「各作品とも蔵をテーマに様々な答えを導き出していたのが面白かった。最優秀作品は想像力をかき立てるアイデアがよかった」と講評した。

 優秀賞(賞金20万円)は笹尾浩二氏(近畿大大学院)の「路に住まい、路と暮らす町」で、入選(賞金各10万円)は土居大夏・加賀谷元希・坂口佳氏(京都工繊大大学院)の「イキモノの塒」、田中翔太氏(京都工繊大大学院)の「土蔵をぬけて」、藤岡宗杜氏(大阪工大大学院)・前岡光一氏(大阪工大)の「彩りサーカス」の3点。

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最優秀賞

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作品を前に永田氏(左)と稲葉氏

◇       ◆     ◇

 記者は5つの作品を比べて最優秀賞に輝いた作品が一番印象に残った。発酵蔵で麹菌を育て、住宅の中に麹菌を感染させて、人と菌が共に生き、やがて街全体を黒染めさせるという現実離れした奇想天外な発想が面白いと思った。

 現実の世界では、麹菌に感染することなどありえないのではという疑問もあるが、麹菌ではなく他のものに置き換えたら住宅や暮らし、街並みを変える可能性を秘めていると考えた。 

 審査委員長の青木氏をはじめ審査委員の今井公太郎氏(東京大学生産技術研究所教授)、原田真宏氏(芝浦工業大学教授)、永山祐子氏(永山祐子建築設計)、 池ノ谷崇行氏(ポラスグループ)らの評価も高く、2位以下に大きな差をつけて受賞した。

 最優秀賞に贈られる賞金50万円の遣いみちを二人に聞いた。永田氏は「新しいメガネを買いたい」、稲葉氏は「新しいマウスを買う」と喜びを語った。稲葉氏は作品を考えるにあたって小豆島の蔵を見に行ったという。

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審査風景

◇       ◆     ◇

 いつも思うことだが、作品そのものの出来栄えはもちろんだが、与えられた7分のプレゼン時間の中で作品をいかにわかりやすくアピールする能力が問われる。今井氏も「みんな比較が難しかった。説明を聞いていていかに深く考えているかを説明する力が問われる」と話した。

 今回よかったのは、「あー」「えーっと」などの機能語があまり飛び出さなかったことだ。

 一つよくわからないのは、作品条件にはいっさい法規制が課されていないことだ。商品化を前提としないコンペだからこれでいいのだろうか。

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「道路のデザインに関する検討委員会」

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天野氏

 国土交通省は6月28日、第3回「道路のデザインに関する検討委員会」(委員長:天野光一・日本大学教授)を開催し、道路デザインのあり方について最終検討を行った。

 同委員会は、「道路デザイン指針(案)」(平成17年4月)と「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」(平成16年3月)の作成から10年以上が経過し、景観やデザインに配慮した道路整備が一定程度進んできたことや、災害時など暫定的な整備を行う際や防護柵以外の道路附属物を含めた調和などに課題がみられる事例があることから、内容の更新や充実が必要な部分について改定することを目的として設置された。

 今回の検討を踏まえて、「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン(案)」のパブリックコメントを実施し、「道路デザイン指針(案)」と「道路のデザイン-道路デザイン指針(案)とその解説-」の改定、「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン)」を策定する。

 「道路デザイン指針(案)」では、最小限の加筆・訂正にとどめ、幅員構成の再構築、道路協力団体制度、歴史まちづくり法、木材利用促進、無電柱化の推進、自転車活用の推進、景観アセスメントなどを充実、補足することになる。

 「道路附属物等ガイドライン」については、防護柵、照明柱、標識柱の基本色に従来のダークブラウン、グレーベージュ、ダークグレーの3色のほか「オフグレー(薄灰色)」を追加するほか、歩道橋の色彩を高明度低彩度から中明度低彩度にすることなどが盛り込まれる。

◇      ◆     ◇

 記者席に配布された資料はA4判1~6全てを合わせると約460ページ、重さにして約850グラム。図版や空白部分もあるので小説などとは比較ができないが、優に1,000ページを超える超大作のようなものだった(各委員にはこのほか製本された「道路デザイン指針(案)」など高さにして20センチくらいの資料も配布されていた)。

 素人の記者がこれを読みこなすには相当の時間がかかるので積読することにして、委員会で話されたことや道路に関する哲学・思想について紹介し、自分なりの考えを述べてみたい。

 まず街路樹について。記者はこれまで街路樹について10数回にわたって記事を書いてきた。最近の例では、千代田区の「神田警察通り」の樹齢80年超のイチョウ伐採問題に象徴されるように街路樹は道路附属物としか考えられていないと思っていたが、少なくとも国交省道路局の全92ページの「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」には街路樹は道路附属物として位置付けられていないことを確認した。街路樹が附属物であることなど一言も触れていない。

 ではいったい各自治体が街路樹を道路課などが管轄しているのはどういうわけかという疑問が新たに涌いた。街路樹の管理維持は道路課と切り離すとともに、双方は不可分な景観を形成するのだからきちんと調整する部署も必要ではないか。

 次に「道路のデザイン-道路デザイン指針(案)とその解説-」について。

 これは、231ページにもわたるものだが、天野委員長が「高邁な(思想が盛り込まれている)道路デザイン」と語ったように、関係者だけでなくみんな読む価値がある。どうして「道路景観整備」や「便覧・マニュアル」ではなく「道路デザイン」なのかの説明や、「美しい道路づくり」に関する思想-知識-技術が最初の第1章で論じられている。

 例えばこのような記述がある。「はじめに思想ありき。美しい道路づくりにおいても、まずはじめに そのよって立つ思想が必要である」「道路という文明の装置も、美しさという価値が備わっていなければ、社会資本としてストックされない」「快適な走行は環境負荷を低減する」「印象的な移動体験を演出する装置が道路であるという考えに立ったデザインが、時に道路そのものの存在を忘れさせるような、真に快適な移動と到達を可能にする」「道づくりはまちづくりでもある」「美しさとは単に姿形だけでなく、人々の意思の発露としても在るのである」「自然の力を借りて美しい道路は成熟し、完成する」

 こうした記述に、車を持たないどちらかと言えば車が嫌いな記者でも感動すら覚える。と同時に大きな疑問も抱く。このような高邁な思想を持ちながら道路はどうして街を分断し川を暗渠と化したのか。「車が優先」と「人が優先」は対立する概念なのか、記者の好きな魯迅の言葉「地上にはもともと道はない。歩く人が多くなれば、それが道となるのだ」と「道路」は関係があるのかないのか、考えてみたい。

 少なくとも道路は「邪道」「極道」などとは無縁で「人道」につながると信じたい。

街路樹の伐採中止・保存求める陳情書を採択 千代田区議会 企画総務委員会(2016/10/18)

 

 

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関係者のフォトセッション(左からリーボックワンエリート・土嶺雄一氏、山田氏、杉山氏、嶋本氏、チェンジウェーブ代表・佐々木裕子氏、ニューロスペース社長・小林孝徳氏)

 三菱地所は6月27日、野村総合研究所、一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会とともに、大手町・丸の内・有楽町(大・丸・有)に本社または事業所を有する企業とその従業員を対象とした働き方改革と健康経営のソリューションサービス「クルソグ」(QOOLSOG)を開始したと発表した。

 クルソグとは、QOL(Quality Of Life)の間に「Office-Worker」をはさんだ造語「Quality of office-worker‘s life so good!」の略。オフィスワーカーのワーク&ライフの質の向上をWell-Beingの視点から「ICT×街×オフィス」からなる独自のソリューションで実現するサービス。

 要望に応じて参加企業及びその健康保険組合から就業者の労務・健診データなどの提供を受け、野村総合研究所が開発したWebアプリ「Well plus+(ウェルプラス)」を活用し、従業員1人ひとりの健康状態や就労状況を見える化。「Well plus+」を通して蓄積されるデータを基に、三菱地所が主体となって提供する「運動」や「食」などを切り口とした丸の内エリアの多様なプログラムを参加企業の従業員に案内する。

 アプリなどのICTとエリアコンテンツが連動するサービスはわが国初の試み。今年度はトライアル期間と位置付け、同日から4カ月間、14社・約2万人を対象にサービスを提供する。期間中「フィジカル」「メンタル」「ワーク」「ライフ」の4つのカテゴリからなる約200件のコンテンツを揃える。

 本日から29日の3日間、丸ビル1階:マルキューブで「ロカボマルシェ」が行われるほか、ロカボメニューを用意する21店舗からなる「ロカボ丸の内プロジェクト」レストランが紹介された。当日から利用できる。

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大勢のメディア・関係者が詰めかけた会場(丸ビル:マルキューブで)

◇       ◆     ◇

 仲良くあるいは喧嘩しながら20年以上も糖尿病と付き合い、医者の「禁煙」の勧めを「喫煙は人権だ」などとやり返す記者にとって「食」も「健康」もあまり関心はないが、三菱地所がなにやら始めそうなので、丸ビルのプロジェクト発表会に出かけた。

 最初は、掛け声だけに終わった「プレミアムフライデー」のような〝イベント〟ではないかと思ったが、関係者は大真面目そのもの。多くの報道陣も集まっていた。

 最初に登壇した三菱地所会長・杉山博孝氏は「長時間労働の是正など働き方改革は進めなければならないが、一方で労働時間の短縮は生産性の低下につながるのではないかという懸念もある。1年前に丸の内健康経営倶楽部を立ち上げ、働き方改革と健康経営を両立させるためにはどうしたらいいか検討を重ね、実際の行動で企業と働く人の〝幸福を〟実現しようと『クルソグ』につなげた。野村総研さんのICTと当社の街づくりを掛け合わせイノベーションする。4カ月のトライアルで成果を出したい」とあいさつした。

 続いで登壇した野村総合研究所会長・嶋本正氏は「リアルな世界とネットを連動させる健康街づくりのソリューションは例がない」などと話した。

 発表会では、一般社団法人 食・楽・健康協会代表理事・山田悟氏(北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長)が、カロリー制限ではなく「おいしく楽しく適正糖質」を目指す「ロカボ」をテーマにしたセミナーも行った。

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ロゴマーク

 ◇       ◆     ◇

 結構な取り組みだ。同社のリリースによると大・丸・有には約4,300カ所の事業所が集積し、約28万人が就労しているという。クルソグプロジェクト対象はこの10分の1以下だが、検証結果をぜひ公開していただきたい。

 

 

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 東急不動産は6月16日(月)、同社が管理運営する「恵比寿ビジネスタワー」でオフィスワーカーと地域住民を対象とした「生活マルシェ」を開催する。

 有機栽培を行う農家がつくった安心安全な有機野菜を直接販売するマルシェをオフィスビル広場で開催することにより、オフィスワーカーと地域住民健康支援、およびオフィスワーカーと地域住民がつながるコミュニティーづくりを目指す。

 今回は、相模原市藤野で有機野菜農家を営むゆい農園・コジマ農場旬有機野菜と、ジャパンハーブサイエンス代表・石井智子氏が栽培するハーブやシーズニング、その他ハーブを使用したケーキなどを販売する。有機野菜は問屋を通していないためリーズナブルな100~300円程度にする。今後定期開催も視野にいれたイベントとして開催する。

 場所は恵比寿ビジネスタワー(渋谷区恵比寿1-19-19、JR恵比寿駅西口徒歩2分)広場、時間は15時~20時(売り切れ次第終了)。

 

 

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 不動産情報サービスのアットホームが6月22日、一戸建てに住む男女620名を対象に「一戸建ての“宅配ボックス”に対する意識調査」を実施し、結果をまとめ発表した。一戸建て用の宅配ボックスの認知度は45.8にとどまったが、「欲しいと思う」人が70.5%に上った。

 調査によると、「宅配ボックス」の認知度は79.7%に上ったが、マンションの設備だと認識している人が多く、「一戸建て用の宅配ボックス」については45.8%と半数以下にとどまった。

 自宅に「宅配ボックス」があったら便利だと思うかを聞いたところ、「便利だと思う」と回答した人は56.5%で、「どちらかというと便利だと思う」という人と合わせると9割にのぼった。実際に自宅に宅配ボックスが欲しいかについては、「欲しいと思う」「どちらかというと欲しいと思う」の合計は70.5%だった。

 現在自宅に宅配ボックスが「ある」人はわずか4.4%で、宅配ボックスがない人の中で現在購入を検討している人は13.2%。

 また、今後一戸建てを購入するなら宅配ボックス付き物件がいい人は68.3%にのぼった。設置にかけてもいいと思う費用は平均12,428円だった。

 これまで配達を待つ時間が煩わしいと思ったことがある人は73.5%で、当日配送は「過剰サービスだと思う」人は62.7%だった。

◇       ◆     ◇

 実にタイムリーな調査だ。ばかばかしい調査が多い中、いつも同社は面白いアンケートを行う。記者も一戸建て用の宅配ボックスがあることを知らなかった。いったいいくらするのか。ネットで調べたら1万数千円から数万円だった。

 同社は「欲しいと思わない」人にいくらなら設置してもいいと聞いたところ、金額の平均は6,219円だった。この差は大きいか。

 居留守についても同社は聞いており、居留守をしたことがある人は18.9%で、その理由は「寝ていた/眠たかったから」(男57.1%、女52.9%)「お風呂に入っていた/シャワーを浴びていたから」(男38.8%、女55.9%)、「寝間着姿を見られたくなかったから」(男18.4%、女41.2%)「ノーメークだったから」(男への質問はなし。女22.1%)、「宅配業者を装った偽者を疑っていたから」(男14.3%、女7.4%)「テレビに夢中になっていたから」(男14.3%、女5.9%)など。

 これまた面白い。ただ、「寝ていて」気が付かないのは居留守にならないのではないか。同衾中ならわからないわけでもないが、そんな寝込みを襲う宅配業者はいないはずだ。これは質問に問題がある。

 「風呂に入っていた」とか「寝間着姿…」も理解できるが、少し待ってもらえばいい。記者はよくあった。着替えに2分はかからない。「テレビに夢中」-これは言語道断。「偽者」を疑うのは女性より男性のほうが多いのは驚きだ。

 他人のことは言えないが、これでは宅配業者も困るはずだ。「居留守」について、ヤマト運輸広報に「ちょっと待ってくださいの許容時間は何分ですか」と質問したところ、「当社にマニュアルはありません。ドライバーとお客さんとの日頃の関係、地域などによってマチマチだと思います」の返事が返ってきた。3分は長いか。

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「第3回日中韓 生け花藝術交流会」(虎ノ門・中国文化センターで)

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左から久米信廣さん、戸思社さん、金英愛さん

 NPO法人RBAインターナショナルが主催し、中国人民対外友好協会、韓中文化経済友好協会、中国文化センターが共催した「第3回日中韓 生け花藝術交流会」が6月15日(木)~16日(金)、東京・虎ノ門の中国文化センターで外務省 日中韓三国協力事務局の後援を得て開かれ、日中韓それぞれの華道家による創作生け花約35点が展示された。

 「生け花藝術交流会」は2015年、日中韓3か国の伝統的文化である生け花を通じて、各国のとくに若者たちに民間レベルでの友好の心を育み、相互理解を深めてもらおうとRBAインターナショナルが企画し発足。同年7月に第1回が中国人民対外友好協会の主催により中国・北京で、第2回が昨年4月に韓中文化経済友好協会の主催により韓国・ソウルでそれぞれ開催された。

 オープンセレモニーでは、主催者を代表してRBAインターナショナル理事長・久米信廣さんが「花という藝術を通じ、他の人たちとつながり、分かち合える場をつくるために活動しています。今回の東京開催が自分を知り、他者を知るきっかけになることを祈念します」と歓迎の挨拶をした。

 これに応え、中国人民対外友好協会副会長・戸思社さんが「ここ数年、中日の関係は多少困難があったが、最近は相互交流を含めていい変化の兆しがみられる。相互協力を拡大させていくことで合意も見られた。生け花は三国の間で多くの愛好者を持っている。より一層良好な関係が築けるよう期待している」と話した。

  同協会会長・李小林さんは「中日韓三か国の生け花交流は長い歴史があります。三か国の生け花藝術は共通の東洋文化の特徴を持ちながら、各国は独自の民族風格を備えています。伝統の民族文化芸術を継続して発展させるためには、絶えず他の民族文化の栄養を吸収し、時代と共に前進し、創意工夫しなければならないと思います」とメッセージを寄せた。 

 また、韓中文化経済友好協会会長・金英愛さんは「藝術交流はお互いの文化、人文交流の幅を広げるプラットフォームとなり、立派な民間公共外交の場です。私たちはすでに生け花藝術交流会を通じて東アジア3国の緊密なつながりの強化と友好増進に大きく貢献していることを確認しました」と祝辞を述べた。

 引き続いて行われた生け花実演では、北京大学古琴教師・馬麗亜さんの古琴演奏の中、日本は月輪未生流参与・久米富美宗さんと未生流笹岡師範・陣原康甫さん、中国は中国生け花協会副秘書長・王绥枝さんと北京市花木有限公司市場部部長・劉健鋒さん、韓国は韓国生け花協会ソダム花芸術中央会会長・韓相淑さんとポタニクギャラリー代表・金玎姬さんがそれぞれ解説入りで作品を披露した。また、中国楹聯学会名誉理事・馬孟傑さんが日中国交正常化45 周年記念パフォーマンスとして書道を披露した。

 生け花展示では、三井不動産の華道部の皆さんの作品も展示されたほか、埼玉県立浦和西高校華道部の生徒さんが参加。芸術家の指導を得ながら花を生けた。

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中華人民共和国駐日本国大使館 広報部 参事官・張梅さん

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左から・劉健鋒さん、久米富美宗さん、金玎姬さん

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左から韓相淑さん、王绥枝さん、陣原康甫さん

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◇      ◆     ◇

 記者は、道端に咲く草花を摘んではコップに生け、油絵も描くので生き方も含めて美醜を見定める力が少しはあると思うが、会場に入った途端、甘い花の香りと各国の民族衣装にまとった華やかな姿に圧倒され、感嘆の声を上げるほかなかった。御託を並べるよりまずは皆さんの作品を一挙紹介する。とくとご覧あれ。百花繚乱の言葉がぴったりだ。順不同、敬称略

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金玎姬

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王 绥枝(左)    劉 健鋒(右)

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月輪未生流 師範代 久米和甫(左)久米祥子    陣原康甫

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 韓国女性経済人協会名誉会長 余奉礼

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ミジン韓国生け花藝術研究所代表 金美珍

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韓中文化経済友好協会 生け花委員会委員長 朴今子  韓相淑

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王 绥枝             劉 健鋒

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三井不動産 華道部  草月流  堀口麻理子

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 同 御手洗博子 

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同 永島尚美 

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        同  山田美和 

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月輪未生流  師範 松尾清宗 

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月輪未生流  師範 竹内 玲宗

◇     ◆     ◇

 ここに紹介した生け花もさることながら、古琴教師・馬麗亜さんの演奏するわが国の琴とはまた異なる穏やかで流れるような音色と〝杉木〟と呼ばれる黒檀のように黒光りする龍(甲)の古材の見事さに記者は感動した。

 辞書で調べたら中国の〝杉木〟は広葉樹で、わが国の杉ではない。馬さんによると300~500年昔の古材だという。古材はわが国でも出土することがあり、床柱などに用いられるが値はつけられないほど価値があるという。

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古琴を演奏する馬麗亜さん

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 もう一つ気が付いたことがある。各国の母語の美しさだ。中国語はあの独特の四声は音楽のようで世界一美しいと記者は思うが、金英愛さんが語った韓国語は実に穏やかで美しかった。もちろん日本語も美しい。

 参考までに当日生け花の材料になった主な花木を紹介する。

 ドーダンツツジ/ブルーベリー/レンギョウ/バラ/カスミソウ/アジサイ/カラー/ジンジャー/ラベンダー/ダリア/カーネーション/ヒバ/ヒマワリ/ケイトウ/ストレリチア/リンドウ/クレマチス/フサスグリ/リョウブ/シャクヤク/クチナシ/ランルイ/デンファレ/ガーベラ/デルフィニウム/サンゴパイン/ベロニカ/ヒペリカム/アンスリウム/アマドコロ/クチナシ/カサブランカほか

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・馬孟傑さん

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「わたしの母です。89歳です」久米富美宗さん(左)と久米信廣さん

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「iiasu(イーアス)高尾」

 大和ハウス工業は6月22日、東京都八王子市の大規模複合商業施設「iiasu(イーアス)高尾」を開業する。

 「イーアス高尾」は、「ちょうどいいが、心地いい」をコンセプトにした子育てファミリーからアクティブシニアまで利用できる地域密着型ショッピングセンターとして開発。約64,000㎡の敷地に核テナント5店舗、モール専門店115店舗の合計120店舗と、1,840台の駐車場と759台の駐輪場を備える八王子市最大級の施設。

 施設は、高尾駅から徒歩6分、鉄骨造3階建て延べ床面積約49,000㎡。年間売り上げ目標は220億円、来場目標は年間1,000万人。

 施設の開業を前に分譲した住・商一体のマンション「プレミスト高尾サクラシティ」416戸はわずか16カ月で完売している。

◇       ◆     ◇

 年間売り上げ目標と年間来場目標の高さに驚いた。わが街・多摩センターには、接地型と高層の差はあるが、立地も規模もよく似ている7階建て延べ床面積約62,000㎡の大規模商業施設「ココリア多摩センター」がある。2011年にオープンした当初の売上高見込みは約130億円で、来客数見込みは約700万人だった。いまどれくらいの数字なのか、運営する新都市センター開発に問い合わせたが「公表していない」とのことだった。間違いなく当初の数字より下回っているはずだ。

 仮にここでマンションを分譲すれば坪単価は250~260万円くらいになり、高尾の190万円(いずれも予想)に圧勝するのに、店舗売り上げも来場者数も完敗とは情けない。

 いま、多摩センター駅圏では元「わんにゃんワールド多摩」の跡地で長谷工コーポレーションが創業80周年事業として4階建て延べ床面積約8,800㎡の「長谷工テクニカルセンター」を建設中だ。同社のものづくりが学べる「(仮称)長谷工ミュージアム」も新設されるが、いったいどれくらいの賑わいを創出してくれるのか。市は業務用用途を変更してマンションその他の施設も建てられるようにすべきだった。

大和ハウス・イニシア 「プレミスト高尾サクラシティ」全416戸を16カ月で完売(2016/11/1)

 

 

 

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 細田工務店は6月19日、グループ会社「親和ファイナンス株式会社」の社名を「株式会社細田ライフクリエイション」に変更するとともに定款を変更し、中古住宅の不動産仲介業、買取再販を軸に事業展開すると発表した。

 事業エリアは杉並を中心に23区、都下とし、他社施工の中古マンションを買取り、リノベーションを行い販売する。

 細田ライフクリエイションは、所在地:杉並区阿佐谷南三丁目35番21号、代表者は小林和昭社長、資本金は9,000万円。

◇       ◆     ◇

 中古マンションの買取再販戸数は業界トップのインテリックスが1,393件となっているほか、リフォーム産業新聞の調査によればフジ住宅、大京グループ、トータルエステート、イーグランド、リプライス、エフ・ジェー・ネクスト、長谷工リアルエステート、スター・マイカが500戸以上を販売している。また、新築の買取再販を行っている会社も相当数に上るとみられており、買取再販の実態については分からない部分も多い。

 平成25年6月に公表された国土交通省「中古住宅の流通促進・活用に関する研究会報告書」でも「買取再販事業については、我が国において潜在的な市場規模は相当程度あると思われる。また、消費者にとって、適切なリフォームのノウハウを有する事業者が自ら販売することは、中古住宅の質に対して一定の安心感を与えるものであり、中古住宅流通市場活性化の起爆剤となる可能性がある」と、「起爆剤となる可能性がある」としながらもその実態については明らかにしていない。

 一方で、既存住宅の流通を促進するために買取再販で扱われる住宅の取得に係る不動産取得税の特例措置が平成27年に創設され、建物状況調査(インスペクション)の活用などを盛り込んだ宅地建物取引業法の一部が平成28年6月に改正され、インスペクションに関する規定は平成30年4月から施行されることになっている。

 住宅リフォーム市場規模は平成23年の約6.5兆円から2020年には20兆円に伸びるとされており、参入障壁の低い成長分野である新築・既存住宅の買取再販業は乱戦模様の様相を呈してきた。「適切なリフォーム」とはいったいどのようなものかも問題となりそうだ。

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