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菰田氏(The Okura Tokyoで)

不動産協会(理事長:菰田正信・三井不動産代表取締役社長)と不動産流通経営協会(理事長:山代裕彦・三井不動産リアルティ代表取締役社長)の合同新年賀詞交歓会が1月8日、関係者ら約1,250名が参加して行われた。

冒頭、菰田理事長は次のように挨拶した。

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年を振り返ってみますと、5月に新天皇が即位されて元号が変わり、令和の新たな時代の幕開けとなった年でした。日本初開催となったラグビーワールドカップでは、日本代表の躍進とともに大会も大成功を収め、日本の良さ、素晴らしさを世界に発信することができました。一方、一昨年に続いて台風や集中豪雨が相次いで発生し、自然災害が激甚化・常態化していることに改めて気づかされた年でもありました。10月には消費税率の引上げが実施されましたが、総じて大きな混乱を招くことはなく、不動産業界においても、政府による税制・予算措置が功を奏し、大きな駆け込み、反動減は見られませんでした。

さて、今年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックイヤーとなります。日本の魅力を世界の人々に知っていただき、我が国のプレゼンスを高める絶好の機会です。不動産業界としても魅力的なまちづくりを通して、世界から来られた方々に日本の魅力を積極的に発信していきたいと思います。

振り返ってみますと、56年前の先のオリンピック・パラリンピックから日本の高度経済成長が始まりました。2020年は、既に先進国となり 成熟した日本が新しい成長を始めるスタートの年になるのではないでしょうか。

足元の我が国の経済は、ほぼ踊り場に近い状況にありますが、米中貿易摩擦や中国経済の減速懸念、それに加えて年明けに生じた米・イラン関係の緊張等といった地政学的なリスクが日本経済に与える影響などをしっかりと見極めていかなければいけないと考えております。

こうした中で、足元の不動産市場は今のところ堅調に推移しておりますが、一般経済情勢や金融マーケットの状況が大きく変化するような場合、あるいは地政学的リスクが顕在化するような場合には、不動産市場にも大きな影響があると認識しております。

一方、中長期的には、人口減少や少子高齢化が進行するとともに、AIIoT・ロボティクスなどを使ったデジタル・トランスフォーメーションが進むなど、不動産を取り巻く環境や都市のあり方も大きく変わってきております。

そうした変化や新しいニーズを的確に捉えたまちづくりを通して、新たな価値を創造し、持続可能な経済社会の実現に貢献していくことが、我々不動産業界に求められている役割であると認識しております。

当協会では、そうした観点から、税制および政策について、要望活動を積極的に進めております。先日決定された令和2年度与党税制改正大綱では、最重点要望であった「事業用資産の買換特例」について延長が認められました。また、「新築住宅の固定資産税の軽減特例」、「居住用財産の買換え・売却に伴う特例」、「国家戦略特区の特例」の延長をはじめ、当協会の主要な要望はすべて認めていただいております。経済の力強い成長に寄与する措置として大いに歓迎したいと思います。ご尽力いただいた先生方、関係の皆様方に、厚く御礼申し上げます。

都市政策につきましては、都市の国際競争力を高め、世界中から人材・企業・資金・情報を呼び込むためには、デジタル・トランスフォーメーションをまちづくりの中にスピード感を持って取り込み、まちづくりを通して様々な社会課題解決を行い、イノベーションや新しい産業が次々と生まれ続ける魅力的な都市づくりを行うことが必要であります。そのためには時代のニーズに対応し、都市の多様性を柔軟に受け入れる開発のあり方を検討していくことが重要です。

また、台風等の自然災害が激甚化・常態化している中、防災性能を高める取り組みも大切です。

住宅政策につきましては、多様なニーズに対応した質の高い住宅ストックを形成し、新たな住宅循環の環境を整備していくためには、既存住宅の活用だけでなく、性能の不十分なストックの更新を図るため、新規ストックの創出が重要です。こうしたことから、需給のミスマッチ解消に向けた多様な住宅ニーズへの対応や、マンション再生の一層の推進、優良な住宅ストックの維持保全・管理の推進が必要です。

環境への取り組みも引き続き重要です。近時の自然災害についても、地球レベルの気候変動に起因するものと考えられます。そうした中、不動産業環境実行計画のさらなる推進により、SDGsに掲げられた諸課題を解決するためのサステナブルなまちづくりに向けた取り組みを行うとともに、環境に関する規制の動きに適切に対応していきます。

その他、国際化への対応を進めるほか、事業環境の整備について、物流不動産やリゾートの開発なども対象として、幅広く取り組んでまいります。

当協会としては、国民の暮らしを豊かにするまちづくりや住環境の整備を通じ、我が国の経済・社会の発展に向けて、貢献していきたいと考えております。

皆様の一層のご活躍とご健勝をお祈りし、また今年一年が皆様にとって明るく良い年となることを祈念申し上げて、新年の挨拶とさせていただきます。

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山代氏

 

乾杯の音頭を取った不動産流通経営協会(FRK)理事長・山代裕彦氏(三井不動産リアルティ代表取締役社長)は、「税制改正では様々な特例措置を講じていただき、また不動産流通市場の活性化につながる税制も盛り込まれた。10月の消費増税は、手厚い対応策もあり、マーケットはおおむね順調に推移した。底堅い一年であった。当協会は今年5月、創立50周年を迎える節目の年。ビジョン2030に示されたように業界が一段となってストック社会の実現に向け努力していく。消費者の信頼を得るため、最重要課題である情報の扱いに万全を期し安心・安全の取り引きを心掛けていく」と語った。

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オークラ プレステージタワーエントランスに飾られていた奥平清鳳氏作「苔松 苔梅 やぶ椿」(器は1辺が約2mの六角形で水盤付き)

第2次湾岸戦争? 「大丈夫」岩沙氏・沓掛氏 「分からん」吉田氏 不動産協会・FRK賀詞交歓会に1250名(2020/1/8)

 


 

 

 

 

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 統合型リゾート施設(IR)への日本参入を目指していた中国企業から現金を受け取った収賄容疑で昨年12月25日、東京地方検察庁特別捜査部に逮捕された‪前国土交通副大臣の秋元司氏から以下の封書が届いた。

 この度は、このような事態になり、ご心配ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

 しかし、私は、一切不正には関与しておりません。

 このことをしっかりと主張して参ります。

 しばらくは活動ができませんが、引き続き日本の元気のため、全力で働く気持ちに変わりはありません。

 変わらぬご指導よろしくお願いいたします。

 令和元年十二月二十五日

   衆議院議員 秋元 司

◇       ◆     ◇

 日付が昨年12月25日で、きれいな毛筆による印刷文書であることから類推して、封書は本人の意向を受け、議員秘書らが代筆・代行したものと思われる。

 記者は、秋元氏が国土交通副大臣を務めていたとき、不動産協会のイベント会場で名前が同じ「司」なので名刺交換をした。「頑張ってください」とも伝えた。

 まさか、その「司」さんが逮捕されるとは…。「司」さんに悪人はいないはずだ。無実を証明していただきたい。

 個人的にはIRに賛成だ。お金持ちがIRで浪費、散財するのは大歓迎。

 

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会場となったThe Okura Tokyo オークラ プレステージタワーエントランスに飾られていた奥平清鳳氏作「苔松 苔梅 やぶ椿」(器は1辺が約2mの六角形で水盤付き) 

 不動産協会(理事長:菰田正信・三井不動産代表取締役社長)と不動産流通経営協会(理事長:山代裕彦・三井不動産リアルティ代表取締役社長)の合同新年賀詞交歓会が1月8日、関係者ら約1,250名が参加して行われた。以下、会場で拾った声を紹介します。順不同。

(双方の理事長の挨拶はもうしばらくお待ちください)

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樋口氏

 大和ハウス工業取締役会長・樋口武男氏 (会長、今年はどのような年になるでしょうか)どない年になるかはあかん。どない年に持っていくか主体性を持つことが大事。(絶滅危惧種の関西弁を話す人が少なくなりました)平常心じゃ、アハハハハ

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岩沙氏(左)と沓掛氏

 三井不動産代表取締役会長・岩沙弘道氏&野村不動産ホールディングス代表取締役社長グループCEO会長・沓掛英二氏 (会長、財界賞受賞おめでとうございます)ああ、ありがとう(必ず駆け付けますので。いつでしたか)17日だよ(岩沙氏は、雑誌「財界」主催の令和元年「財界賞」の受賞が決まっており、1月17日に授賞式が行われる)

(お二人に、第2次湾岸戦争にはなりませんか)大丈夫(お二人とも)(SDGsのバッジを付けていらっしやいますが)これは経団連のバッジ。沓掛さんのは普通のバッジ(岩沙氏がつけているバッジはやや小さめ)バッジは昨年からほぼ役員全員がつけている。当社は投資家からの評価も高い(沓掛氏)

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押味氏

 鹿島建設代表取締役社長・押味至一氏 (鹿島のファンです。マンションの施工はどうですか)やりたいね。価格? まあまあ(確か、オリンピックが決まった後は「あまりやりたくない」と仰ったはず)

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タカラレーベンの出席者

 タカラレーベン代表取締役兼CEO兼社長執行役員・島田和一氏 (三菱地所レジデンスさんから譲り受けた「上尾」が大変な人気になりました)あれは昨年のもっともよく売れたマンション。わたしが話を付けた? いや、手島の手柄(取締役兼専務執行役員・手島芳貴氏)。都心部は土地が買えないから郊外と地方で頑張る(記事参照)

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大栗氏(左)と島田氏

 長谷工コーポレーション代表取締役会長・大栗育夫氏 (今年のマンションの価格はどうなりますか) 坪単価? 安くはならないが、努力して抑える。(久光さんが亡くなられました)そう。残念。まあ、好きなこと(スキューバダイビング)してだから…

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高木氏

 コスモスイニシア代表取締役社長・高木嘉幸 いつも言っていることですが〝新しい価値を創造する企業〟-それが当社

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 三菱地所代表執行役執行役社長・吉田淳一氏 (昨年は業界でもっとも目立った活躍をされました)いやいや、心配事ばかりだよ…世界情勢とか(第2次湾岸戦争にはなりませんか)全く分からない

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脇氏

 三菱地所レジデンス代表取締役社長執行役員・脇英美氏 (「北千住」は残り1戸、「本厚木」も残り10戸程度とか。笑いが止まらいのでは)ワハハハハ

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浜中氏

 大成有楽不動産代表取締役社長・浜中裕之氏 (「中野」のマンションが素晴らしい)繁華街の中だから工事車両などを入れるのが大変なんだよ(「築地」は大儲けでは)契約が済んだとはいえまだ完成していないからお金はこれからだよ

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斎藤氏

 三菱地所リアルエステートサービス副社長執行役員・斎藤哲二郎氏 RBAの野球部は強くなったでしょ。今年も頑張ります

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左から前氏、高橋氏、野間口氏

 JR西日本プロパティーズ常務執行役員・高橋直見氏 (首都圏でのマンションが増加していますが、今後は年間1000戸では)地方を含めてもそこまでは。+αを目指す。野球? 話は聞いている義積とか(そう、名前は私と一緒の「司」ちゃん。ほら、前さんだって「司」が付いているでしょ。アハハハハ)「仲町台」はいいですよ(執行役員不動産開発部長・前久司氏)

記者が選んだ2019年「話題のマンション」28物件(21~28)

記者が選んだ2019年「話題のマンション」28物件(11~20)

記者が選んだ2019年「話題のマンション」28物件(1~10)

2019年ベスト3マンション 三井他「晴海」地所「北千住」大和レジ「上大岡」

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久光龍彦氏(2018年6月撮影)

長谷工コーポレーションの専務から長谷工不動産、長谷工アーベスト、長谷工コミュニティの社長を歴任したマンションのコンサルティング・設計会社のトータルブレイン代表取締役社長・久光龍彦氏が昨年1229日、死去した。享年79歳。葬儀、告別式は家族親族のみで執り行われた。後日、「お別れの会」を開催する予定。

問い合わせは同社03-5575-7761

            ◆     ◇

マンションの川上から川下まで知り尽くしている不動産業界の名物男が逝った。年の初めにこれほどつらい訃報記事を書くことになるなんて。

敢えて久光さんと呼ばせていただく。

記者には不動産業界の恩人が三人いる。久光さんはそのうちの一人だ。お付き合いをさせていただくようになったのは、長谷川工務店(当時)が分譲した1987年竣工の「モアクレスト西台」(181戸)がきっかけだった。それまでの〝コンバス〟から脱却した第一号マンションだ。

それまでの同社の「コンバス」については徹底して批判を加えた。〝20坪(66㎡)がどうして広めの3LDKなのか〟と赤坂の本社にねじ込んだこともあった。もう時効だから書くが、昭和60年の頃か、勤務していた業界紙の営業部長から「長谷工さんから広告が出るようになった。だから批判記事を書くな」と言われたこともあった。「モアクレスト」が分譲されたのはそれからしばらくたってからだった。

分譲開始は昭和622月。第179戸が最高72倍、平均27.0倍で即日完売した。引き続いて4月に分譲された第289戸も最高84倍、平均26.5倍の競争倍率で即完した。ワイドスパンの71㎡プランや、LDK18畳大で主寝室が7.9畳大のプランなどがヒットした。当時の新聞広告に掲載されたプランを見て驚愕したのを覚えている。

その後は、長谷工不動産のマンションや長谷工アーベストの販売手法などについてたくさん取材した。記者が前職を退いたときも、久光さんからは生活面の援助と貴重なアドバイスを頂いた。いま記者があるのはそのお陰だ。

 20176月、記者の質問に対して久光さんは次のように語った。

「わたしが長谷工不動産の社長に就任し、コンバスから脱却しようと社運をかけたのが『モアクレスト』でした。第一弾の『西台』はよく覚えています」

 トータルブレインを立ち上げられてからは年に1、2回はお会いしてマンション市況についての記事を書いた。最近は他のメディアもよく取り上げるので、記者の出る幕ではないと判断し、お声が掛る以外はお会いしていない。昨年の夏ごろだったか、久光さんが行きつけの料亭でいつものように奢ってもらったのが最後となってしまった。

 今年の年賀状には「会長」の肩書で「お元気でご活躍のことと存じます」の手書きの文章が添えられていた。以前は、小さな字でびっしりマンション市況や商品企画などについて書かれていた。

 年が明け、早速、1月1日付の会長就任と新しい社長に就任された佐々木睦氏を訪ね、副社長に就任された杉原禎之氏や専務の井上文孝氏などと一緒に記念の写真でも撮り、記事にしようと電話したら、秘書の方から訃報を知らされた。

 久光さん、不義理をお許しください。もう涙が出て止まらない。なんでなんで…。

合掌

◇      ◆     ◇

 関係者の話から、久光さんの死因らしきものが分かった。死亡したのは、フィリピンのルソン島とミンダナオ島にはさまれたビザヤ諸島にあるボラカイ島で趣味のスキューバダイビングを終え、装備を解き、はしごで船に上がるときに倒れたそうだ。クルーが人工呼吸などを施したがそのまま息を引き取られたという。検視などは行われなかったそうで、状況からすれば心不全と思われる。

 記者も病死ではないと思っていた。お会いするといつも〝潜り〟の話になった。どれほど好きだったか、4年前にインタビューしたときの記事を添付する。

 〝もぐり〟はスキューバダイビングのことだ。空気を詰めたタンクを使って海の中にもぐるスポーツだ。「とにかく珊瑚も魚が美しい」と魅入られたのだそうだ。

 久光氏が九死に一生、奇跡の生還を遂げたのが2004年12月26日早朝、インドネシア・スマトラ島沖で起きたマグニチュード9.1の大地震だった。死者は約26万人に達した。

 この日、久光氏はタイの観光地プーケット沖で潜っていた。地震が起きたときも全く気が付かず、ホテルに戻って初めて大惨事を目の当たりにした。3階建てのホテルは2階まで壊滅状態で、1階に預けていた財布などもさらわれていた。

 奇跡は本人だけではない。「旅行は女房も一緒で、普段女房は部屋にいるかビーチに出て本でも読んでいるのですが、この日に限って大きなクルーザーだったので一緒に乗ることになった。女房が一緒でなかったらと思うとぞっとする」と当時を振り返る。

 着の身着のまま、ビーチサンダル履きで29日に帰国した際、真っ先に久光氏のインタビュー姿がNHKのテレビに映し出された。

 このニュースで久光氏が奇跡の生還を遂げたことを知った業界人は多いはずだ。「夜の7時のニュースで私のことが伝わると、『奥さんは大丈夫か』という連絡がたくさんありましたが、女房は(カメラクルーから)とっさに逃げましてね、映らなかったんです」

 この惨事で懲りたのかと思いいきや、そうではない。その後もずっと潜っている。

 「わたしは暖かいところしか潜りません。夏の沖縄とか台湾、パラオ、サイパン、インドネシア、プーケットなどです。この20年間で980本潜りました。1本とはボンベのことですが、ダイバーは潜るごとに記録につけるんです。それが今年で1,000本になるんです。リゾートばかりで1,000本という人はそういないはずです。時間と体力とカネが必要なスポーツですから。この三拍子はなかなか揃わない。

 1,000本記念のTシャツも用意してます。達成したら仲間にサインをもらうんです。寝室には300本達成以降の100本単位のTシャツを飾っているんです」

 「ゴルフはダイビングを始めるのと前後して止めましたね。ダイビングには女房も連れて行くから文句を言われない」

 -「住友不動産の安藤太郎さんは98歳までゴルフをやっていました。久光さんもそれくらい続けてほしい」と水を向けたら、安藤太郎さんの話になった。

 「安藤さんとは(長谷川工務店時代の)水上社長と(専務の)私とよくやりましてね、泉カントリーです。さすが安藤さんですね、平気で自分の都合のいいようにOBラインを変えるんです。しかも、ラウンドの前後一組を開けるんですよ。せっつかれることはまったくない」

 事故死であることが分かり、記者も少しは救われた。モンブラン(4810m)、キリマンジャロ(5895m)、マッキンリー(6194m)、アコンカグア(6959m)、南極大陸最高峰ビンソンマシフ(4750m)などを踏破、奇跡的に命を落とさなかった元富士フィルムのサラリーマン津田三佐雄氏(71歳)の話を聞いたばかりだ。海や山には人知を超えた魅力・魔力があるのだろう。

商品企画、販売手法見直して激変市場を乗り切れ トータルブレイン・久光龍彦氏(2018/6/26

「お蔵入りしたコンバスが亡霊のようによみがえった」 トータルブレイン久光社長(2017/6/7

「デフレ脱却絶望的。郊外マンション価格は下がらない」トータルブレイン・久光社長(2017/5/30

「共働き中心のマンション市場に激変」 トータルブレイン久光社長(2016/8/12

情報の十字路に立つ トータルブレイン・久光龍彦社長のアドバイス(2015/11/30

「利便性、資産性がこれほど重視される時代はない」 トータルブレイン久光社長(2014/8/28)

トータルブレイン・久光龍彦社長に今後のマンション市場を聞く供給量は6万5千戸前後 ブランド格差広がる(2007/10/1

「物件力のある新価格マンションは売れる」トータルブレイン久光龍彦社長が語る(上)(2007/1/23

 

 

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すてきナイスグループは1223日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の嫌疑があるとして証券取引監視委員会の強制調査と横浜地方検察庁の強制調査を受けた今年516日以降、初めてメディア向け説明会を開き、同社グループ経営推進本部副本部長兼広報部長・ 森隆士氏が約1時間にわたって「1220日時点における当社グループの置かれた状況について」説明した。

森氏は「来年の今頃には特定注意市場銘柄の指定解除がなされるようガバナンス、内部管理体制を強化していく」とし、〝新生〟ナイスグループの経営方針を来年124日に杉田理之社長が発表すると語った。

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 森氏の説明を細大漏らさずメモした。説明は①金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の嫌疑、刑事事件②金融商品取引法(有価証券報告書提出等)対応、上場廃止基準への対応③会社法対応④再発防止策の骨子の策定と実行⑤今後について-の5項目。

 そのほとんどはこれまで開示されたもので、真新しい「事実」の報告はなかったと思うが、「スマートウェルネス体感パビリオン」を今年12月いっぱいで閉館すると聞いたときは少なからず衝撃を受けた。

 パビリオンについて森氏は、開設してから4年以上経過し、来館者は約18,000人、学校関係者は約1,300人、海外からの視察は約250人に達し、「スマートウェルネスに関するデータの収集、知見を得ることができ、情報を発信してきた効果は果たせた。残念だが、当社の置かれた状況などを踏まえ閉館することを決めた。スマートウェルネスの取り組み自体は事業で継続して行っていく」と語った。

 添付した記事を読んで頂きたい。パビリオンの果たした役割はものすごく大きい。伊香賀俊治・慶大教授や学生さんたちは100本以上の論文が書けたのではないか。ナイスはほとんど独自の報告・情報発信を行ってこなかった。ここに〝儲けること〟が下手という問題はあるような気がするが。

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 説明会で最も関心があったのは、消費者の反応だった。同社グループの「BtoB」:「BtoC」の事業比率は7:3くらいだろうが、マンションや分譲戸建ての顧客が今回の事件で離れたら同社は持たないと思っていた。

 それを確認するためにも「新横浜」のマンションや「辻堂」の戸建てを見学した。これも記事を参照していただきたい。営業担当者は「お客さんへの影響はあまりない」と話したし、森氏も「影響は最小限にとどまっている。信頼回復へ向け健全な体制を再構築することに全力を注いでいく」と強調した。

 第2四半期決算数値からも消費者離れは最小限にとどまっていると読める。

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 もう一つの関心事は、平田恒一郎元会長と日暮清元副会長の去就と同社の対応だった。これまでの開示情報からして同社が平田家と「決別」するのは分からないわけではないが、〝どぶに落ちた犬を叩く〟ようなことはしてほしくないと思っている。

 いま平田氏と日暮氏がどこに収監されているか分からないが、だれか記者の以下の想いを伝えてはくれないか。

 平田さん、貴殿が幹部に「ワイシャツは白」「役員は喫煙禁止」「ゴルフ禁止」などと指示するのはやりすぎだと思うが、嫌疑理由はただただ株主や社員や取引先のことをおもんばかり〝赤字〟を出すことに恐怖を抱いた結果の〝嘘〟であり、私利私欲に走ったわけではなく、反社と関わったわけでもなく、あるいはまた酔っ払った女性をホテルに連れ込み、人倫にもとる「不倫」を棚上げにし「犯罪行為をしていない」とうそぶく元ジャーナリストの類ではもちろんないはずだ。

すっぱりと罪を認めれば執行猶予付きになるのではないか。保有株をどこかの恵まれない団体にでも寄付すれば、「前科者」のレッテルを木っ端みじんに吹き飛ばし、「木造ゼネコン」の生みの親として圧倒的支持を得るのではないか。日暮氏も同様だ。悪人には全く見えない。

 それにしても、経営者はどうしてそんなに〝赤〟が怖いのか。この日(23日)あとで取材したさいたま市役所に飾ってあった浦和レッズのユニフォームは真っ赤だし、「赤ヘル」広島は女性の支持をじわじわと拡大している。デベロッパーは〝丘に住まう〟などと〝手垢〟にまみれた宣伝文句でもってユーザーを誘惑しているではないか。記者は赤いトマトが大好きだし、吸うのは赤キャビンだ。思想的にもどちらかといえば〝アカ〟だ。赤がどうした。

ナイス 免震「新横浜」 好調スタート 第一期35戸完売へ(2019/10/31)

※その後10戸を追加供給し、これも売れたようだ。

ナイス 分譲戸建て・建築条件付土地分譲「湘南辻堂」 好調な売れ行き(2019/10/21)

平田元会長の独断専行が粉飾決算招く 住宅事業伸ばせ すてきナイス再生に期待(2019/7/27

すてきナイス 三井、野村と肩を並べた分譲戸建て これからが正念場(2017/6/3

内装木質化は熟睡長く、知的労働も向上 慶大・伊香賀教授が実証(2016/3/22

ナイス 環境・健康が学べるパビリオン 「木造のよさ医学的に証明する」平田社長(2015/10/29

 

 

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 国土交通省は12月20日、来年度の組織・定員決定概要を発表。大規模自然災害に対応するため地方整備局・北海道開発局の人員を前年度の415人から679人に増員するほか、防災・減殺対策や社会資本の老朽化対策、海上保安体制の強化、持続可能な地域社会の形成や基盤強化など1,545人を新規増員する。一方で、定員合理化などで1,358人を減らす。

 また、土地問題への対応強化、不動産流通の適正化のための体制を整備し、「土地・建設産業局」の局名を「不動産・建設産業局(仮称)」に変更する。

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 「土地・建設産業局」の名称に違和感を抱いていた記者は変更には大賛成。そもそも「・(ナカグロ)」は同じ概念を持つ言葉を並列して表現するときに用いる「ヤクもの」で、「土地」と「建設産業」を並列するのもしっくりこないし、「土地」は「土地業」なのか「土地局」なのか紛らわしい。業界関係者が呼ぶ「ドケンキョク」は「土建(屋)」を連想させるのでいやだった。

 「不動産・建設産業局(仮称)」は「不動産業」と「建設産業」を並列した言葉であることがすぐわかるのでいい。しかし、略称はどうするのか。「フケンキョク」と呼ぶわけにはいかないだろう。局名は現段階で仮称なので、公募でもしたらいいのではないか。

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住宅品質保証 本社屋ビル 完成予想図

 ポラスグループの住宅の引渡し前の品質検査、定期巡回サービスによるアフターメンテナンス業務、地盤調査などの事業を手掛ける住宅品質保証は12月20日、木造住宅などに使われる一般流通材と住宅用プレカット加工機の利用によるオリジナル構造部材「合せ柱」、「重ね梁」とCLT耐力壁を使用した木質構造による3階建て本社屋構造見学会を行った。

 本社屋は、越谷市越谷一丁目、敷地面積約895㎡、3階建て延べ床面積約1,729㎡。準耐火構造木質構造建築物(ポラスオリジナル合わせ柱・重ね梁・CLT耐力壁)。設計はポラテック。施工期間は2019年8月20日~2020年3月7日。総工事費は約6億円(土地代除く)。階高は約4m。

 組み立て部材は、一般流通材を住宅用プレカット加工機により加工した部材を使用するため工期や手間を省き、部材の長さを6m以下に抑えたため搬入路の狭い土地での建築を可能にしたほか、合わせ柱は住宅用の柱(105角)を9本束ねることでコストを抑え、もえしろ設計による現しも合わせ柱1本で可能とした。

 6m以下の部材を組み合わせて構成される重ね梁は、住宅用の梁部材を重ねて繋ぎ合わせることで、H=480~1200ミリの最大16mまで実現した。

 CLTは3層4プライを利用し、置くだけで施工完了とするなど施工の省力化を図り、同時にW1~4mの4種類のCLTと接合金物を効率的に配置することでコストの削減を図っている。

 完成後は約200名が勤務し、フリーアドレス、ペーパーレス化、データのデジタル化、AI活用などを進め、無駄を省くなどして生産性を上げる。床は木製フローリング仕上げとなる。

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工事中の現場

◇       ◆     ◇

 せっかく構造見学会をしてもらったのに、構造や施工のことはさっぱりわからないので、上段のようなコピー&ペーストの記事になってしまった。

 CLTの部材はこれまで見てきたものと違い薄いものが使用されていたが、これは床材としては利用せず、耐力壁のみに採用し、合わせ柱や重ね梁との効率的な配置、効果的な金物と組み合わせることで省力化、コスト削減を図ったためのようだ。

 もっとも関心がある素人でも木でできた建築物であることが分かる現しについては、カーテンウォール越しに合わせ柱やCLT耐力壁が見えるように設計され、道路に面した建物の角を中心にシンメトリーとすることで美しい外観にしたという。

 コストについては、事務所ビルの建築費が分からないので総工事費6億円(単純計算で坪115万円)が高いのか安いのか分からない。ただ、同社関係者も話したように木造建築物のよさは他にもたくさんある。そのよさを数値化できるようにならないか。

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ポラテック本社ビル「ウッドスクェア」

さすが三井不動産 わが国初の本物の木造〝杉乃木〟ホテル「神宮外苑」に誕生(2019/11/13)

〝オールポラス〟の木造建築物先導モデル「ポラス建築技術訓練校」が竣工(2016/4/15)

ポラスグループ 国内最大 木質ハイブリッド構造の本社ビル完成(2012/2/22)

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 韓国市場の減速響く-日本政府観光局が発表した2019年11月の訪日外客数は、前年同月比0.4%減の244万人で、2か月連続で前年同月を下回った。韓国からの訪日客が前年同月比65.1%減の20.5万人と激減したのが響いた。韓国市場を除く19市場では11月としては過去最高を記録。特に中国を中心とする東南アジア市場は前年同月比2ケタの伸びを見せている。

 1~11月のトータルでは約2,936万人で、前年同期比2.8%の増加。

10月の訪日客は前年同月比5.5%減の250万人 韓国が激減/韓国への出国も減少へ(2019/11/21)

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ポケモンルーム

コスモスイニシアは1218日、ポケモンとコラボレーションし、東京・京都の「APARTMENT HOTEL MIMARU5施設に用意した「ポケモンルーム」の1224() からのチェックイン予約受付を開始したと発表した。

ポケモンルームでは、ダイニングスペース、ベッドスペースにモンスターボールをデザインモチーフとした壁紙を設え、巨大なカビゴンのぬいぐるみを用意。客室内のキッチンにはオリジナルデザインのカトラリー(お皿・マグカップ)も備え、ポケモンルームでの滞在が楽しめる。

予約サイトはhttps://pokemon.mimaruhotels.com/ja-jp

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 記者は「ポケモン」なるものをよく知らない。子どもが夢中になったのだろうが、家事労働に追われた〝主夫〟には観る余裕など全くなかったからだ。

 なので、いったいこの「ポケモンルーム」を紹介する価値があるのかどうかも分からないのだが、「MIMARU」を応援したいし、ポケモンの石原恒和社長は同窓の三重・伊勢高校の出身者であることを知っていたので紹介する。

 そういえば、あの、増田セバスチャン氏がコーディネートした「MIMARU東京赤坂」の豪華絢爛の部屋はどうなったのか。

ハレルヤ! 増田セバスチャン監修〝ハレ〟を演出したホテル一泊2020円 本日受付(2019/11/14

カテゴリ: 2019年度

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「羽田エアポートガーデン」完成予想図

 住友不動産は12月10日、大田区羽田空港2丁目の羽田空港第2ゾーン地区約4.3haで開発を進めてきた羽田空港直結複合開発プロジェクトの街区名称を「羽田エアポートガーデン」とし、来春に開業すると発表した。

 空港敷地内ホテルの室数としては日本最大の1,717室(ラグジュアリー160室、ハイグレード1,557室)のエアポートホテルを核とし、国際交流機能強化のための羽田空港最大MICE対応の約2,400㎡イベントホール・会議室、都市観光に資する富士山・飛行機を望む約2,000㎡の展望天然温泉、地方都市・観光地へのルートも確保した15停留所のバスターミナル、約90店舗の商業施設などからなる。

 また、周辺エリアの開発(HANEDA INNOVATION CITYやキングスカイフロントなどとの連携も進めていく。

 事業は、羽田空港24時間国際拠点空港化に伴う多様な宿泊機能、国際交流機能や都市観光に資する機能を整備する事業として2016年に公募によって同社が選定された。土地は国土交通省から50年間の定期借地権付きとして借り受ける。エリア一体は2018年3月に国家戦略特別区域 区域計画として認定されている。

 ホテルの運営を担当する住友不動産ヴィラフォンテーヌは、今回のホテル計画により先に発表した「有明ガーデン」(749室)と合わせ2,466室が追加され、現在運営している2,762室から倍増することに伴い、「羽田エアポートガーデン」のうち160室のホテルについては最上級ブランド「ヴィラフォンテーヌ プレミア」と名付け、もう一つのハイグレード1,557室を含む5店舗(3,165室)を「ヴィラフォンテーヌ グランド」とすると発表した。

 客室面積は、「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港」が33~173㎡、「ヴィラフォンテーヌ グランド羽田空港」が18~42㎡。「グランド羽田空港」のルームチャージは2万円前後になる模様。同社が連携するとした天空橋駅直結の「羽田空港跡地第一ゾーン整備事業(第一期事業)」の「HANEDA INNOVATION CITY」(開発面積約5.9ha)では、鹿島建設、大和ハウス工業、京浜急行電鉄、日本空港ビルデング、空港施設、東日本旅客鉄道、東京モノレール、野村不動産パートナーズ、富士フイルムの9社が設立した「羽田みらい開発」によって延べ床面積13万㎡超の複合施設が整備されている。

 また、対岸の川崎市川崎区殿町地区の約40haでは川崎市が中心となって「殿町国際戦略拠点Kawasaki INnovation Gateway」の複合開発が進められている。

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「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港」ロビー

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露天風呂

17.グランドホワイエ.jpg
グランドホワイエ

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 凄い計画なのだろう。この日の発表会にはマンション見学会の数倍の約90人もの報道陣が駆け付けた。

 しかし、海の藻屑と消える無様な死に方はしたくないので、記者は飛行機は大嫌いで、そのすごさが皆目分からない。これまで乗ったのは国内線が6~7回、国際線は中国とモンゴルのみでそれぞれ5回くらい。いつも離着陸のときは汗びっしょりになる(もちろん冷や汗)。極寒のモンゴルのときは外に出たのはほんの数秒だけだったのに一瞬にして下着が凍った。

 馬鹿だったのは大分に行くとき。ホテルと一緒だと思って離陸間際にチェックインしたら搭乗を拒否された。飛行機は不便だ。

 一度だけ成田駅に近い高くも安くもないホテル前泊したことがある。死出の旅立ちになるかもしれないと思い、かみさんと一緒に泊まった。ホテルに飛行機が突っ込んだらと考えたら全然眠れなかった。

 そんなわけで、空港直結のホテルがそんなにいいのか、よく分からない。住友不動産のホテルの客室数は空港内ホテルとしては日本一だそうだが、あのアパの横浜はどうなのか。みんな狭かった。ホテルのランクもやはり部屋数なのか。ちょっと違うような気がするが、同社の希望を忖度して〝日本一〟を見出しにとった。

4.外観_俯瞰図.jpg
外観俯瞰図

21.現地写真③(2019.12.5撮影).jpg
現地写真

カテゴリ: 2019年度
 

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