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 2019年9月の訪日外客数は前年同月比5.2%増の227万3千人で、イギリスが前年同月比84.4%増の約5.0万人となるなど、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催によりW杯出場国が含まれる欧米豪市場の訪日外客数が前年同月に比べ7万7千人増えた。1~9月は前年同期比4.0%増の約2,442万人となっている。10月16日、政府観光局が発表した。

 一方で、日韓関係の悪化を受け、韓国からの訪日外客数は前年同月比58.1%減の約20.1万人と半減した。1~9月でも前年同期比13.4%減の約493万人。

 韓国観光公社の発表によると2019年8月の日本人の入国者数は前年同月比4.6%増の約33.0万人となっている。

 (注)その後の韓国観光公社の発表によると、2019年9月の入国者数は前年同月比14.2%増の約146万人なのに対し、日本からの入国者は前年同月比1.3%増の約25万人にとどまっている。

韓国からの訪日客が激減8月は前年同月比48%減の31万人 全体も11カ月振り減少(2019/9/19)

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※pdfはこちら  港区 課税標準額段階別納税義務者 推移 Sheet1.pdf   

 東京都港区の住民税課税標準額が1億円以上の納税者は1,113人-これまで明らかにされていなかった港区の住民税課税標準額が1億円以上の富裕層の人数が区の資料で分かった。

 資料によると、基礎控除、社会保険控除額などを差し引いた住民税課税の基礎額となる課税標準額が1億円以上の納税者は令和元年5月末現在、全納税者の0.8%に当たる1,113人であり、この層が納める所得割額は全体の27.3%当たる約211億円にのぼっている。

 課税標準額が1,000万円の納税者は全体の16.2%に当たる23,453人で、前年度より1,350人(前年度比2.5%増)増加した。この層が納める所得割額は537億円(前年度は471億円)で、全体の69.5%(前年度は67.1%)に達している。

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 課税標準額1億円の人が約1,100人というのはどのような意味を持つか。他区の資料がないので比べようもないのだが、国税庁が毎年発表している統計年報によると、2017年度の総所得が1億円以上の納税者は全国で23,250人、うち東京都は8,891人となっており、この数字から類推して、全国の所得が1億円以上のお金持ちの約5%が港区に住んでおり、都のお金持ちの人に1人は港区民といえそうだ。

 港区内のマンションの坪単価は1,000万円くらいに上昇し、10坪のワンルームでも億ションとなるが、このようにお金持ちが港区に集中する傾向が強まっていることを考えると、まだまだ億ション供給を吸収する力は港区にはあるとみた。

※課税標準額 所得金額から基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除、配偶者控除、扶養控除などの所得控除を除いた住民税課税の基礎となる額

※所得割額 所得金額-所得控除額)×税率-税額控除額

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人数も構成比率も過去最高を更新 東京都港区 課税標準額1000万円以上の納税者(2018/10/2

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COREDO室町テラス前地下歩道「街を表現するのれん」の展示(左は野老氏の作品)

 日本橋の魅力ある文化や地域資産を新しい形で発信するイベント「NIHONBASHI MEGURU FES」が、日本橋エリア各所で開かれている。COREDO室町テラス前地下歩道及び三越前駅地下歩道で開催中の「めぐるのれん展」では、美術家の野老朝雄氏らクリエイターによる12作品と、日本橋に居を構える企業の32作品が掲出され、総計約150㍍にわたる「のれんロード」が出現。訪れた人々の目を楽しませている。

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三越前駅地下歩道「企業を表現するのれん」の展示

 同イベントは東京都、日本橋文化交流フェスティバル実行委などが主催。9月27日、COREDO室町テラス開業に合わせて開幕した。

 COREDO室町テラス前地下歩道に掲出されたのは「街を表現するのれん」。のれんの捉え方自体が様々。多岐にわたる業界から参加した著名なゲストクリエイター7氏と、公募で入選した若手デザイナー5氏の、個性あふれる作品が並んだ。野老氏は「野老紋様暖簾」と題し、一つの円から広がっていく波紋のような紋様を染めで描いて、江戸時代から五街道の起点として人や文化が往来してきた日本橋を表した。建築家の長坂常氏は「のれん」を探求していく中で、帯で編むのれんを考案した。公募デザイナーたちも、3Dプリンターによる立体のれん、日本橋のグリッドに着目したデザインなど、若い感性で意欲作を寄せた。

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長坂氏の作品(左)と野老氏の作品

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3Dプリンターによる作品

 三越前駅地下歩道「企業を表現するのれん」の展示には、不動産業界からも三井不動産、野村不動産などが参加。自社のアイデンティティを表すとともに来街者を楽しませるという展示テーマのもと〝競演〟した。両作品とも「つながり」が表現されている。

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日本橋三越本店(左)と東レ

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   三井不動産「Connecting Line」(左)と野村不動産「結都」

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    JAXA「きぼうの窓」(左)と東京地下鉄「東京を走らせる力」

 また、10月11日にはFUROSHIKI TOKYO展がスタート。北野武氏、草間彌生氏、香取慎吾氏、ジャン・ポール・ゴルチェ氏をはじめとする日仏アーティスト・著名人らがデザインした風呂敷を展示した。「世界で最初のエコバッグ」としてそのデザイン性とともに風呂敷に着目し昨年パリで展示したオリジナル風呂敷を東京都内各地でお披露目しているもので、この日本橋会場は六本木などに続き4カ所目。タブレット端末で映像を見ながら5つの結び方に挑戦できる体験コーナーが設けられている。

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手前が体験コーナー

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 上記の記事は弊紙の女性記者が取材し書いたものです。小生は他の取材と重なり取材できなかった。「めぐるのれん展」のWebで全45作品を見た。

 好きなものを3つ挙げるとしたら関戸貴美子氏「ここが日本橋かあ」、Colliu氏「幕開け」、樋口裕二氏「三井不動産」だ。

 関戸氏の作品は思わず微笑みたくなる。出目金にも見える鯛を擬人化したデザインは街行く人にストレートに伝わるはずだ。小生なら「ここが日本橋かあ」の吹き出しを付けるが、これは蛇足か。Colliu氏の作品は、表(あるいは裏か)に現代人、裏(あるいは表か)に江戸の人々が暖簾をくぐる様子を戯画化しているのが面白い。樋口氏の作品は、説明文を読まないとデザインの意図が伝わらないが、三井不動産のロゴマークを面白くデフォルメしていると思う。

 ほかでは、角川英里香氏の東京地下鉄「東京を走らせる力」もいい。「東京」の文字の中に電車が走っているデザインが素敵だ。角川英里香氏のQUICK社「Hanabi」などもいいが、きりがないのでこのあたりで止める。今度、じっくり見ることにしよう。

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関戸貴美子氏「ここが日本橋かあ」

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Colliu氏「幕開け」

 「めぐるのれん展」は9月27日―11月4日 COREDO室町テラス前地下歩道(街を表現するのれん)、三越前駅地下歩道(企業を表現するのれん)。「FUROSHIKI TOKYO展」は10月11日―11月4日 江戸桜通り地下歩道ほか。

五輪エンブレム制作者の野老氏も参加 日本橋の街と企業の暖簾制作 三井不がイベント(2019/6/6)

会話ができ、音も香りも風も吹く 日本橋「未来ののれん展」11/11まで開催(2018/11/2)

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 長谷工グループは10月5日(土)、長野県茅野市の「長谷工の森林(もり)」で第5回森林整備活動を実施した。

 「長谷工の森林」プロジェクトは2017年に迎えた創業80周年記念事業の一環として長野県茅野市と「森林(もり)の里親契約」を締結し、“社会貢献”・“未来志向”・“地域との連携”をテーマにスタートしたCSR活動。

 今回はグループ社員とその家族82名が参加。地元協力業者による大木伐採のデモンストレーションを見学したほか、森林内を散策し生物多様性の保全について学び、小木の伐採や倒木片づけなどの森林整備作業を行った。

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 皆さんはどうでもいいことかもしれないが、愛煙家の一人として我慢できないタバコの消費税の表記に出くわした。タバコの領収書を受け取ったことは全くないが、どうなっているか確かめようと税率がアップした10月1日、「ウィンストン・キャビン・レッド・8・ボックス(キャビンマイルド)」をスーパーで買った。税込みの総額は従前と同じ450円。税金をおまけするはずはないので、実質的な値下げだ。ありがたい。ところが、領収書(別掲)には(内税10%¥40)とあるではないか。これに小生は反応した。タバコは6割近くが税金であることは知っている。消費税額が40円であるはずはない。

  早速、JTに電話した。JTは「税額表示は販売店で聞いてほしい」の一点張りだった。しょうがなくスーパーに問い合わせたら「ほとんどの販売店はそのような表示をしているはず」との回答だった。

 これは不当表示、虚偽表示ではないかと思い、消費者センターに連絡したら「確かにタバコにはたくさん税金がかかっており、消費税額が40円という表示は適当でないかもしれない。詳しくは税務署に聞いて」と言われた。なので、税務署に電話したら「仰ることはごもっとも。貴重なご意見として上にも伝えます」とのことだった。

 小生は税金が高いことにのみ怒っているのではない。納税は国民の義務だ。せめてその税金の内訳くらい正確に表示してほしいということだ。まあ、しかし、言わんとすることがきちんと伝えられたので溜飲を下げたのだが、JTのホームページの「たばこ税の仕組み」がこれまた理解不能の表記がなされていた。一箱490円のタバコのうち国たばこ税が約116円(23.7%)、地方たばこ税が約132円(27.0%)、たばこ特別税が約16円(3.3%)、消費税が約45円(9.1%)とあり、税金トータルは約309円(全体の約63%)となっている。

 これはつじつまが合わない。単純に税金額を除いた額が本体価格だとすれば490-309=181円だ。これに消費税を10%掛けたとしても18円ではないか。消費税額が45円になっているのは、つまり、消費税は本体と3つの税金を課した価格に対して課税されているということだ。

 JTの担当者から「定価制」についていろいろ説明を受けたが、さっぱりわからなかった。分かったのは従前のキャビンマイルドの消費税額は36.0円で、10月以降は40.9円ということだった。

 たばこ消費には特別控除はないので、所得税と合わせると喫煙者は三重、四重の税金を払っていることにならないか。

 にもかかわらず、閾値など全くないのに嫌煙家を味方に〝受動喫煙〟なる理由をくっつけてわれわれをまるで犯罪者扱いし、時にはアウシュヴィッツのガス室のような喫煙所に押し込める。喫煙は文化だ。魚と一緒、息継ぎブレストだ。人の生き死に関わる人権だ。

 百歩譲って、受動喫煙を持ち出すなら、それよりケーキの食べ過ぎ、過度なダイエット、さらにこれが一番死に至らしめる要因だと思うのだが、今の社会経済政治がもたらすところのストレス解除を考えたほうがいい。

 小生は、西武が8.5ゲーム差をひっくり返して優勝したことがなにより嬉しいし、ひょっとしたらタバコより害を与えるかもしれない毒をたっぷり含んだ馬鹿な記事に付き合ってくれる読者の皆さんに感謝!感謝!

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 小生は医学的な知識など全くないが、喫煙と肺がん死亡率に直接的な因果関係はないことをうかがわせるデータを一つ紹介する。

 JTの調査によると、成人男性の平均喫煙率は昭和40年(1965年)ころがピークで83.7%だったのが、平成29年(2017年)は27.8%へと激減している。成人女性の平均喫煙率は8.7%でピーク時より漸減しているが、ほぼ横ばいという。

 一方、国立がんセンターのデータによると、肺がんによる死亡率(対人口10万人)は1965年の男性が10人、女性が6人で、2017年の男性が88人、女性が34人といずれも激増している。

 喫煙者が激減しているのにどうして肺がん死亡率は激増しているのか。それは食生活など複合的な要因だろうということは容易に想像がつくが、喫煙だけが諸悪の根源であるかのようなムードを煽る国と医学会はファシズムだ。

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 既存住宅流通の促進を図るため、「中古住宅」のマイナスイメージを払拭し、耐震性がありインスペクション(建物状況調査等)が行われた住宅に「安心R住宅」のマークを広告に表示することを認めた「安心R住宅」制度がスタートして1年半が経過する。現在、国が登録商標している「安心R住宅」のロゴマークの使用が認められているのは全国で9団体ある。

 消費者が一番気になるのは「安心R住宅」のお墨付きはただではないはずで、5、6万円から十数万円と言われるインスペクションに係る費用負担はどうなっているのかだ。以下、「安心R住宅」の登録9団体に聞いた。「安心R住宅」制度には「安心R住宅調査報告書」作成に要する費用負担をどうするかの定めはない。登録順

優良ストック住宅推進協議会(スムストック)

 消費者にインスペクション費用を負担させることはなく、瑕疵保険も含めてすべて業者負担

リノベーション協議会

 「安心R住宅調査報告書」の作成費用3,000円と手数料2,000円に消費税(10%)を合計した5,500円が消費者負担

全日本不動産協会(全日)

 特に定めていないが、買取再販物件がほとんどなので、業者負担

石川県木造住宅協会

 瑕疵保険にインスペクション費用が含まれるケースはあるかもしれないが、基本的には消費者負担はない

日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)

 特に定めていない。ルールもない。事業者が消費者に費用の明細を求められれば説明することになる

住まい管理支援機構(HMS機構)

 実態はよく分からないが、業者による買い取り再販では業者がインスペクションなどの費用を負担し、価格に上乗せするケースが多いのではないか

全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)

 基本的には、売主が業者であれば当然費用負担は業者で、売主が一般の消費者であれば消費者負担とう考え方(東京都宅地建物取引業協会連合会)

全国住宅産業協会(全住協)

 決まっていない

ステキ信頼リフォーム推進協会

 事業者が価格に(インペクションなどの)費用を上乗せしているかどうかわか分からない

◇       ◆     ◇

 既存住宅の売買仲介や新築販売を主に行っている大手・中堅の住宅・不動産会社を会員とする不動産流通経営協会(FRK)は、「クレームがもっとも多いのがリフォーム。リフォーム済みの物件はともかく、業者が提示するリフォーム仕様書通りに工事が行われるかどうか分からないので、現場の宅建士は責任を負いかねるという意見が多い。(制度を)全否定するわけではないが、いまのところペンディング」と話している。

 

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立錐の余地もない「誠品生活日本橋」

驚嘆惊叹마블marvel人人사람people-開業2日目の今日(928日)「コレド室町テラス」をのぞいた。地階の飲食も1階の物販もそしてお目当ての日本初出店の2階の「誠品生活日本橋」も人であふれかえっていた。どこからこんなに人が湧きあがるのか。

記者はデパートやスーパーのセールなどには全く興味がないし、込み合う飲み屋も好きではないので、この混雑ぶりを他の商業施設と比べようもないのだが、誠品生活日本橋の立錐の余地もない賑わいに唖然とするほかなかった。本屋(ここはそれだけではないが)にこれだけ人が集まっているのを生まれて初めて経験した。

イベントコーナーでは、「誠品生活」股份有限公司 董事長・吳旻潔(マーシー・ウー)氏の日本語によるトークショーが行われており、ここも立ち見の客であふれていた。席があったら飲もうと思った地階の「魚盛」も15時近いというのにごった返していた。

昨日、三井不動産の菰田正信社長がオープニングセレモニーで「住む人、働く人、訪れる人が集い憩い交流し、平日も休日も昼夜を問わず賑わう街づくりを目指す」と語った言葉を思い出した。これは単なる謳い文句ではなく、本気で取り組む決意ではないかと。そしてまた昨日、誠品書店を訪れていた出版会社の社員が「(低迷する)出版社や本屋の起爆剤になることを期待している」ことが実現するのではないかと思った。

同社は昨年、「東京ミッドタウン日比谷」のオープン初日の20時時点の入場者数は10万人を超えたと発表した。記者は「初日の入場者数としては31万人の六本木ヒルズや15万人の東京ミッドタウン六本木に及ばないが、昨年オープンした『GINZA SIX』の9万人を上回った」と書いたが、果たして「コレド室町テラス」のこの日の入場者数はどれくらいになるのか。

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身動きも捕れないほどの店内

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1階

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 本当の取材目的は、この日、日本橋「福徳の森」会場などで行われた「日本橋ロカボ祭2019」だった。糖尿病ともう20年以上と仲良く付き合っている記者は酒を飲むために食事などでカロリーを抑えてはいるが、ロカボ(健康的な人生を送るための食事法)そのものにはあまり興味はないのだが、どのようなイベントであるかを確かめるために取材した。

 会場には若い人もお年寄りもたくさん参加していた。記者のような生活習慣病を患っていそうな人はほとんど見当たらなかった。逆に「ハイ、右、左、前、ワンツー、ワンツー、もっと前、後ろ、ハイ、ハイ、アッパー、右伸ばして、そう、OK、センター、ダブル、正観寺(何だこれは。永平寺ならわかるが)、ハイ、ハイ、ワンツー、ワンツー…」などとインストラクターの挑発の声に従って激しい運動をする人を見て、身体を壊すんじゃないかと心配した。

 記者は「ロカボしじみ温麺」(500円)を食べ、キリンが販売している「おいしい酸化防止剤無添加 白ワイン」(200円)と「ロカボビール」(同)を飲んだ。温麺はとても美味しかったが、ワインは甘く、ビールは発泡酒だったのでいつも飲んでいる本物のビールとは違うと思った。

 参加者の人もほとんどが通りすがりのようだったが、主催者の食・楽・健康協会や協賛している三井不動産、にんべん、キリン、紀文などもイベントを通じて無理なく食を楽しみながら生活習慣病やメタボ防止に取り組んでほしいという狙いなのだろう。あれもこれもダメでは生きていけない。

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「日本橋ロカボ祭2019」(「福徳の森」で)

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テップネス日本橋スタイルによるロカボ体操

三井不動産「コレド室町テラス」開業 「多様性あふれる街にする」菰田社長(2019/9/27

 

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「コレド室町テラス」オープニングセレモニー(1500㎡の大屋根広場で)

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菰田氏(左)と吳氏

 三井不動産は9月27日、「コレド室町日本橋1、2、3」続く新たな商業施設「コレド室町テラス」を開業し、同社・菰田正信社長やキーテナントの「誠品生活」股份有限公司 董事長・吳旻潔(マーシー・ウー)氏などが参加してオープニングセレモニーを行った。

 菰田社長は、「当社は〝残しながら 蘇らせながら 創っていく〟というコンセプトのもと、伝統と革新の融合した日本橋らしい街の再生に取り組んでいる。『コレド室町テラス』は、『コレド室町日本橋1,2、3』に続く第4の新たな商業施設として開業する。住む人、働く人、訪れる人が集い憩い、交流し平日も休日も昼夜を問わず賑わう街づくりを目指し、日本橋の地にふさわしいモノ・コト・食を提供する全31のテナントを日本全国から世界から誘致した。核テナントの誠品生活様には歴史や文化など、この街固有の魅力を生かし、われわれの街づくりの精神に共感していただき、独自の視点で日本橋を表現していただいた。大変魅力あふれる店舗を作っていただいた。これからもパートナーとともに多様性あふれる賑わいづくりを進めていく。お客さまにはぜひ日本橋の新しい顔となる『コレド室町テラス』で価値ある時間を過ごしていただきたい」と挨拶した。

 吳氏は、「2年前、誠品の創業者の父と一緒に菰田社長とお会いしたとき、〝残しながら 蘇らせながら 創っていく〟というコンセプトに深く心を揺り動かされた。多様な人たちが集える、日台の文化が行きかう場として、文化の香りが漂う温かい店舗づくりを進めてきた」と語った。

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テープカット 左から日本橋室町三丁目地区市街地再開発組合理事長・田中廣氏、菰田氏、吳氏、三井不動産商業マネジメント代表取締役社長・青柳雄久氏

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 さすが日本橋だ。10時の開業と同時に待ちわびた人が特売品を目指し、我先と髪を振り乱し、肘を突っぱね、奇声を発しながら店舗内になだれ込むことを期待していた記者は肩透かしを食らった。仕事があるのかないのか、さぼったのか、専業主婦なのか退役サラリーマンなのかよく分からないが、数百人(1000人いたかも)の人が行儀よく入っていった。何人かに話を聞いた。

 「誠品生活日本橋」の誠品書店 日台交流コーナーを訪れた43歳の出版会社の社員は、「台湾は日本と異なり、本屋の地べたに座って本を読む。その雰囲気をどう出すのか興味がある。これから半年、1年かけて様々なイベントや展示を行うのだろう。そのエネルギーが日本の(低迷する)出版社や本屋の起爆剤になることを期待している」と、今後の店舗展開に興味を示した。

 9カ月のお子さんをバギーに乗せた30代の女性は「日本橋浜町から散歩がてら20~30分かけて来ました。お目当て? とくにありません」、4カ月のお子さんをバギーに乗せた30代の女性は「北海道の白い恋人のカフェがあると聞いたので」、新浦安に住む定年間際の60代の夫婦は「金曜日は仕事が休み。数日前に新しい店舗が開業するとテレビで報じていたので来てみた」、文京区に住む20代の女性二人は「クリームパンなど1,000円くらいの買い物をした」とそれぞれ話した。

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来館者の列

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 記者は、この前も記事にした地階の「魚盛」でわが三重の名酒「而今」を注文した。90ccで480円。店長の方に覚えていただいていたらしく、「おまけ」で升からから溢れそうなくらい注いでいただき、「これは料理長から」と富山・氷見の獲れたてのタイと近大生本マグロ、炙りマグロの3点盛を頂いた。

 酒は好みがあるが、「而今」はいかにも日本酒らしい麹の香りが高く、通好みだ。飲み屋やすし屋のマグロは水っぽいし、炙りはガスバーナーの匂いがすることもあるのであまり食べないが、ここのマグロは本物のマグロで、炙りマグロはマグロと思えぬほど脂が乗っていた。

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記者が注文した三重の名酒「而今」(90cc)と料理長のおごりの3点盛

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1階店舗

三井不動産「COREDO 室町テラス」9月27日オープン 目玉は「誠品生活日本橋」(2019/9/25)

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「COREDO 室町テラス」

 三井不動産は9月27日、「COREDO 室町テラス」をオープンする。「『価値ある時間』を、過ごす場所。」をコンセプトに日本初出店、関東初出店、新業態を含む31店舗が出店する。開業に先立つ24日、地下1階から2階の31店舗フロアのプレス内覧会を行った。

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 一番の目玉は、中国語圏外では初出店となる台湾・誠品生活のカルチャー体験型店舗「誠品生活日本橋」だ。

 2階の店舗面積は約300坪で、メインの書籍のほか文具、物販・ワークショップ、レストランなど4つのゾーンで構成され、世界の約100ブランドを結集している。

 創業者の故・呉清友氏(1950-2017)の娘さんで、誠生活股份有限公司董事長・呉旻潔(マーシー・ウー)氏は昨年10月に行われた記者発表会で次のように語っている。

 「歴史的にも文化的にも意義深いプロジェクト。亡き父は、三井さんが300年にわたって取り組んできた人と人、人と街、人と環境・文化事業は、我々の精神性を重視する理念と一致すると考え、出店を決断した。文化の香りがする心温まる店づくりを行っていく」

 この時の言葉が印象的だったので、真っ先にオープニング・ブックフェアが行なわれているコーナーを見学した。そこには「日本の本 私が選んだこの一冊 誠品書店読書職人大賞 日本番外編」として、212人の誠品のスタッフが選んだ日本の出版物163冊が並べられていた。

 少し紹介すると、スタッフが一番好きなわが国の作家は村上春樹(10%)、東野圭吾(7%)、小川糸(4%)、是枝裕和(4%)で、一番好きな小説は「ツバキ文具店」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、「人間失格」、「万引き家族」なのだそうだ。

 日台交流コーナーには、現代台湾作家の「自転車泥棒」(呉明益)、「我的日本・台湾作家が旅した日本」(王聡威他)、「冬将軍が来た夏」(甘耀明)などが紹介されていた。

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「日本の本 私が選んだこの一冊 誠品書店読書職人大賞 日本番外編」

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物販ゾーン

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 驚いたのは、台湾の人は日本の古典や建築・デザインに関する書籍をたくさん読んでいることだった。記者はどうかと言えば、中国本土の作家では魯迅が大好きで、「故郷」「阿Q正伝」などに胸をキュンとさせられたのを思い出す。現代作家では、ノーベル文学賞を受賞した莫言の「豊乳肥臀」などに衝撃を受け、感動もした。大陸的な気候風土だけでなく、我が国との考え方の相違に改めて思い知らされた。台湾作品は、〝20年に一度〟と選考委員が絶賛した台湾出身の東山彰良氏の受賞作「流」しか知らない。

 これではいけないと思い、2018年度国際ブッカー賞候補作の「自転車泥棒」を買った。

 文学作品が相互理解を深める大きな役割を果たすのは間違いないと思う。誠品書店が日台交流を促進するプラットホームになることを期待したい。

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1階店舗「能作」富山の純米酒「勝駒」を錫製とガラス製の御猪口で試飲させてもらった。とても美味しい酒だが、ガラス製のほうが美味しかった(人には好みがある)

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1階「土屋鞄製作所」手づくりのブックカバーが最高にいいが、値段が…(小生はいくつなくしたか)

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地階「魚盛」通常価格1,880円の魚盛が10/6までの期間限定で1,380円(わが三重の名酒「而今」も90ccで480円)

〝世界に類をみない書店〟 台湾「誠品」初出店 三井不「日本橋室町三井タワー」に(2018/10/15)

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左から三木氏、桜井氏、佐々木氏、土川氏、浦川氏(東京ミッドタウン日比谷で)

 企業間物流の最適化を目指す2015年創業のスタートアップ企業Hacobuは9月19日、他業種企業との取り組みを通じ、オープンな物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」上で物流ビッグデータを蓄積・利活用することで、ドライバー不足等の物流課題を解決する「Sharing Logistics Platform®(シェアリング・ロジスティクス・プラットフォーム)」構想を発表した。

 同社は既に大和ハウス工業やアスクルと連携し物流拠点を軸とした課題解決に取り組んでおり、今回、日野自動車と三井不動産との資本業務提携を締結した。

 構想を発表した背景には、10兆円以上と言われる企業間物流は紙・Fax・電話などのやり取りが多い〝アナログの世界〟であるため、①入荷・出荷計画がスムーズに進まず車両の待機時間が長い②車両手配が煩雑、属人化③車両位置、配送状況が見えない-という物流の三重苦を抱え、ドライバー不足、46%と言われる低い積載率、温室効果ガスの排出や騒音などの環境問題、廃棄ロスなどの多くの問題を抱えていることから物流クライシスと呼ばれる状況がある。

 こうした課題を解決する同社のIoTテクノロジーを活用した物流情報プラットフォーム「MOVO」上でやり取りされる物流ビッグデータの種類と量は飛躍的に伸びており、2018年8月の3万件から2019年8月は16万件と5倍強に増加。同社は2023年までに我が国全体の10%当たる480万件の月間トランザクションを目指し、2030年には自動運転トラック輸送サービスの土台にする構想を持っている。

 パ-トナーシップを結んだのは大和ハウス工業、アスクル、Sony Innovation Fund、日本郵政キャピタル、日野自動車、三井不動産。以下、以下、記者発表会に出席した各社代表のコメント。

Hacobu代表取締役社長CEO・佐々木太郎氏 「物流クライシス」という大きな社会課題を解決するために心を一つにして取り組むことに大きな社会的な意義を感じている。粉骨砕身していく

大和ハウス工業取締役常務執行役員・ダイワロジテック代表取締役社長・浦川竜哉氏 2017年9月にHacobuと資本業務提携を締結した。次世代型物流ネットワークの実現を目指し、更なる付加価値を提供できる物流施設開発を進めていく

アスクル執行役員 フューチャープラットフォームアーキテクチャECR本部プロキュアメント統括部長・桜井秀雄氏 2019年2月に旗艦センターのAVC関西で「MOVO」を導入し、大幅な待機時間削減を実現した。今後も対象センターの拡大に取り組んでいく

ソニーVP Sony Innovation Fund Chief Investment Manager・土川元氏 Hacobuの将来に大いに期待している。同社のテクノロジーは、実効性のあるソリューション提供ができることを証明してきた

三井不動産常務執行役員 ロジスティクス本部長・三木孝行氏 他業種企業の皆さまと社会的物流課題の解決に向け共に取り組んでいけることは大変嬉しい。Hacobuとの連携強化を図っていく

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「Sharing Logistics Platform®(シェアリング・ロジスティクス・プラットフォーム)」概念図

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 物流は門外漢だが、三井不動産や大和ハウス工業などの記者発表会、施設見学会は極力参加するようにしており、今回の佐々木社長の話は分かりやすく非常に勉強になった。

 よく分かったのは、トラック市場は企業間物流が10兆円以上、宅急便が3兆円という巨大市場(分譲マンション市場はせいぜい6兆円か)であり、上場会社も40社近くあるにもかかわらず〝アナログの世界〟(佐々木社長)であることで、だからこそ〝物流クライシス〟という言葉に象徴される危機感を抱いているということだった。

 大和ハウス工業や三井不動産などのどちらかといえば後発のデベロッパーの物流事業が大幅に伸長しているのは、様々な手法を駆使し〝アナログの世界〟からの脱却を目指してきたからだろうと思う。今回の「Sharing Logistics Platform®(シェアリング・ロジスティクス・プラットフォーム)」構想は物流市場を一変させるのか。

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 どうしても理解できなかったことが一つあった。佐々木社長が「46%という低いトラック積載率」と話したことだ。46%は当たり前ではないかと記者は考えた。A地点から荷物を満載してB地点に運び、荷物を降ろしてA地点に戻れば積載率は50%ではないかと。

 そこで、佐々木社長に聞いた。佐々木社長は即座に「まともな運送会社は帰りも荷物を見つけて運ぶんです」と。

 なるほど。紀伊國屋文左衛門と一緒だ。文左衛門は大坂からミカンを積んで江戸に運び、帰りは塩鮭を満載して大坂に運んで巨万の財をなした。

 もう一つ、突っ込んだ。「社長、社長はデジタルプラットホームの提案を行ったら〝絵に描いた餅〟と受け入れてくれなかったと話したし、2023年には月間トランザクションは日本全体の10分の1にするとも話したが、残りはどうするのか」と。佐々木社長は「残りも必ずやります」ときっぱり。三木氏が「佐々木社長のパッションに惚れた」というのも納得した。

 

カテゴリ: 2019年度
 

 

 

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