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「Torch Tower(トーチタワー)」

 三菱地所は9月17日、東京駅前で開発を進めている「東京駅前常盤橋プロジェクト(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業)」の街区を「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」に、2021年6月末竣工予定の東京駅圏最高峰の高さ約212mのA棟を「常盤橋タワー」に、2027 年度竣工予定の高さ日本一となる約390m B棟を「Torch Tower(トーチタワー)」にそれぞれ名称決定したと発表した。

 同プロジェクトは、東京圏の国家戦略特別区域計画の特定事業として2016年度に都市計画されたが、追加的に都市計画変更手続きを行い、「Torch Tower」に都心最高層クラスの展望施設、約100室の国際級ホテル、約2,000席の大規模ホールなどを整備するほか、1階から8階の外周部に約2㎞の空中散歩道と、屋上には約2,500㎡の屋上庭園を整備。街区全体では、約7,000㎡の大規模広場や親水空間、常盤橋公園など全体で約2.0haの屋外空間を創出する。

 「TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」という街区名称には、「Torch」のもつ「灯り」のイメージと、プロジェクトビジョン「日本を明るく、元気にする」想いが込められている。

 発表会に臨んだ同社執行役社長・吉田淳一氏は、「10年以上前から検討してきたプロジェクトの概要がまとまった。現在はグローバルな競争が激化し、国内の社会課題も山積し、不確実性が増しているが、だからこそ停滞感を払しょくするためにも明確で分かりやすい〝日本を明るく、元気にする〟をコンセプトにした。日本一の高さ390mというシンボル性にふさわしい唯一無二の街づくりを推進していく」と語った。

 「Torch Tower」は高さ約390m、地下4階地上63階建て延べ床面積約約544,000㎡。B1-6Fが商業施設、3F-6Fがホール、7Fがフィットネス、7F-53Fがオフィス、57F-61Fがホテル、62F・RFが展望施設。着工は2023年度、竣工は2027年度の予定。施工は未定。

 「常盤橋タワー」は高さ約212m、地下5階地上38階建て延べ床面積約146,000㎡。B1-3Fが商業施設、3Fがカフェテリア、9F-37Fがオフィス、8Fがラウンジ。2021年6月末に竣工する予定。施工は戸田建設。

 街区全体の設計監理は三菱地所設計が担当し、「Torch Tower」の頂部デザインには藤本壮介建築設計事務所主宰・藤本壮介氏、低層部デザインには永山祐子建築設計事務所主宰・永山祐子氏、広場デザインにはFd Landscape代表・福岡孝則氏を起用する。事業全体に占める同社の事業費は約3,500億円。

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左から福岡氏、藤本氏、三菱地所執行役員常盤橋開発部長・茅野静仁氏、吉田社長、三菱地所執行役副社長・谷澤淳一氏、三菱地所設計常盤橋プロジェクト室長・松田貢治氏、永山氏

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吉田社長

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-ホール外装

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親水空間

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親水空間

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広場空間

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ホテルロビー

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低層部

◇       ◆     ◇

 コロナ禍でデベロッパー各社は〝自粛〟を決めているが、同社と同社グループは今回を含めて5度目の発表会を行った。プレス・リリースでは伝えきれない新しい事業や新商品の特性を経営陣が直に伝える姿勢がうれしい。今回も、報道陣と同じくらいの数十人のスタッフは全員SDGsのバッジを胸につけていた。

 今回の発表会で記者がもっとも注目したのは「Torch Tower」の1階から8階の外周部に設置する約2㎞(往復4㎞)の空中散歩道だった。

 ビルの高さが日本一というのは宣伝効果としては大きいかもしれないが、世界レベルからすれば問題にならない高さだし、約54.4haの延べ床面積も他に負けるし、全体で2.0haの屋外空間も、これより広いプロジェクトはほかにもあるはずだ。

 しかし、ビルの外周にこれほどの空中散歩道を整備するのはわが国初ではないか。道路幅は約4mで、8階までの高さは約50mだそうだ。随所に緑も設置するという。マラソンのように走るのは禁じられるようだが、約5㎞の皇居一周とともに東京の新しい名所の一つになるかもしれない。

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「常盤橋タワー」

三菱地所ホーム 木造の常識を覆す新構法「FMT」 富裕層・非住宅用途に照準(2020/9/4)

三菱地所 生産者-産地-消費者つなげる屋外空間「バスあいのり3丁目テラス」開業(2020/9/5)

型枠を内装デザイン化30坪の平屋が1000万円 三菱地所 総合林業会社設立(2020/7/28)

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「レーベン八王子MARK GATE」(物件ホームページから)

 タカラレーベンが分譲中の「レーベン八王子MARK GATE」を見学した。JR八王子駅から徒歩9分、京王線八王子駅から徒歩8分の全63戸で 、7月から分譲しており順調なスタートを切った。

 物件は、JR中央線・横浜線・八高線八王子駅から徒歩9分、京王線京王八王子駅から徒歩8分、八王子市元横山町2丁目の近隣商業地域・準工業地域に位置する12階建て全63戸。専有面積は57.59~72.73㎡、坪単価は220万円強。竣工予定は2021年9月上旬。設計・監理・施工は山田建設。売主は同社のほか陽栄。

 現地は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて勢力を誇った武蔵七党の一つ「横山党」に由来する「元横山町」に位置し、建物は往時の繁栄を忍ばせる「桑」の街路樹が植えられている「桑並木通り」と「北大通り」が交差する地点に立地。

 住戸は西向きで、最低でも約6.0m、中心で6.4~7.0m、最大で9.1m確保したワイドスパンが特徴。主な基本性能・設備仕二重床・二重天井、二重サッシ、食洗機、たからの水など。

 販売を担当する同社第2営業グループ第1営業部3課課長・亀岡芳弘氏は、「お客さまの評判はいいですよ。二重サッシを採用しているのはうちだけだし、モデルルームの評価も高い。分譲価格は抑制気味」と話した。

◇       ◆     ◇

 同社のマンションはたくさん見学しているが、見た途端、記者が〝業界のレディ・ガガ〟と呼ぶ同社取締役兼執行役員・髙荒美香氏をすぐ思い出した。荒氏と初めてお会いしてからもう十数年経過するが、業界の常識を破ったモデルルームの造りに圧倒され、すぐファンになった。同社のイメージを劇的に変えた功労者だと思う。調べたわけではないが、髙荒氏絡みの記事のアクセス数は数万件に上るはずだ。

 亀岡氏が「髙荒取締役 のセンスは抜群。いつも勉強させられる。ここも荒取締役のモデルを踏襲したものですが、従来と比べやや落ち着いたもの」と話した。

 亀岡氏に他の見学推奨物件を聞いたら「『検見川浜』は凄い人気になっています。こちらもぜひ」と勧めてくれた。見学してレポートしたい。

◇       ◆     ◇

 立地について。現地は、JR八王子駅から一直線の「桑並木通り」に面している。記者はマンション見学の際は必ず街路樹をチェックする。沢山記事も書いてきた。駅から現地に向かう途中、おやっと思った。「桑並木通り」とあるのに街路樹にはマロニエ(トチノキの仲間)が植えられていたからだ。

 八王子と言えば養蚕で栄えた街だ。もう道路の名前にしかその名残は残っていないのかと寂しい気持ちになったのだが、5分くらい歩いてから突如、街路樹の樹種が変わった。何の木か全然分からなかった。これまで見たことがない樹木だった。

 そこで、葉っぱをちぎって家に帰り調べた。「桑」だった。だしぬけにむしゃむしゃ、ザワザワと桑の葉っぱをついばむ無数の蚕の記憶がよみがえった。昔は小生の家も納屋で蚕を飼っていた。佃煮を食べた記憶はないが、桑の実はよく食べた。

 街を歩けば、養蚕の街の名残はあちこちにあるのではないか。

「女性には体内マーケがある」〝業界のレディ・ガガ〟タカラレーベン髙荒氏(2018/2/22)

 

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「秀和青山レジデンス」建て替え後の完成予想図

 野村不動産と旭化成不動産レジデンスは9月16日、渋谷区の秀和レジデンスシリーズ第1号の「秀和青山レジデンス」のマンション建替組合の設立が認可されたと発表した。

 「秀和青山レジデンス」は1964年(昭和39年)、著名な建築家・芦原義信氏の設計により建てられた地上8階建ての秀和レジデンスシリーズ第1号物件。築後56年が経ち、建物の老朽化や耐震性の不足などの問題を抱え、2014年頃から建て替えの検討が開始され、両社は2017年に事業協力者として参画していた。

 建て替えに当たっては、渋谷区初の「マンション建替法に基づく容積率の特例緩和制度」を活用。十分な緑化を施した2つの広場状空地や歩道状空地(幅2.0m)を設け、地域の安全性・快適性を高め、地域の街並み整備に寄与する計画にしたため容積率の緩和を受け、容積率500%から655.40%へ約155%割り増しを受ける。建て替え後は地下2 階地上26 階建てマンションとなる。

 物件は、東京メトロ渋谷駅から徒歩6分、JR山手線渋谷駅南口から徒歩9分、渋谷区渋谷三丁目、敷地面積約1,926㎡、従前延べ床面積約9,457㎡(建て替え後約19,037.39㎡、以下同じ)、8階建て(26階建て)、耐震構造(免震構造)、容積率不明(655.40%、基準容積率500%)、竣工年月1963年6月(2025年2 月予定)、専有面積約42~約174㎡(約44~約121㎡)。コンサルタントは再開発計画技術。設計はIAO 竹田設計。

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「ヴァロータ氷川台」

 リファイニング賃貸マンション「ヴァロータ氷川台」の完成見学会が9月15日行われた。青木茂建築工房が設計監理、三井不動産レッツ資産活用部が総合企画、三井不動産レジデンシャルリースが商品企画・サブリースをそれぞれ担当するもので、見学会はメディアを除き5部(5回転)構成で、コロナ対策として1部当たり来場者を40人に制限したにもかかわらず、全て満席の人気となった。

 同事業は、昭和51年に建設された築44年の老朽化した共同住宅を建て替えることなく、新築の7割程度の建築費で新築並みにリファイニングしたもの。青木工房と三井不動産が共同で行うリファイニング事業としては5物件目となる。

 現行法に適合させるため、既存不適格となっていた塔屋を解体することで増築を可能にし、バルコニーの一部専有化、屋外廊下の屋内化、エントランスの増築、エレベーターの設置などを行ったのが特徴。

 内外装仕上げでは、南側外壁にカーテンウォールを採用し、従前外壁を500ミリ突出させて約2.5㎡の専用部を増築。さらに、袖壁と庇の内側は木調の金属板とし、専有部内の壁と天井を外壁と同じ色調のシナ合板とすることで外と内の連続的な演出するとともに、空間的な広がりを感じられるようにしている。

 三井不動産関係者によると、従前の賃貸は老朽化、間取りの陳腐化などで賃料は近隣相場より低く、入居率も芳しくなかったという。リファイニング後の賃料は新築相場の約95%を確保している。全19戸のうち9戸に申し込みが入っている。

 物件は、東京メトロ有楽町線・副都心線氷川台駅から徒歩3分、練馬区氷川台3丁目に位置する敷地面積約795㎡、建ぺい率33%(許容60%)、容積率109%(同200%)、4階建て延べ床面積869㎡の賃貸マンション。昭和51年完成。日影規制が既存不適格となっていた。

 リファイニング後の建ぺい率は47%、容積率は114%、延べ床面積は1,143㎡。令和2年9月完成予定。

◇       ◆     ◇

 リファイニング事例はかなり取材しているので、ちょっとやそっとではもう驚かなくなったが、ここにも目から鱗の〝建築の魔術師〟青木茂先生の技術がふんだんに盛り込まれている。

 最たるものは、塔屋を解体すること(これがどのような意味を持つかよく分からないが)で既存不適格要件を回避し、増築を可能にしたことだ。写真の南側の増築部分の面積は約2.5㎡だ。業界関係者ならよくご存じのはずだ。立地条件からすれば、分譲マンションなら坪単価は300万円をはるかに超える。仮に坪320万円としよう。つまり、2.5÷3.3×320=242万円相当の価値を増大させた。利回り5%として12万円だ。

 貸付面積を確保するため、南側にあった既存エントランスを北側に移動させ、しかも東京都建築安全条例17条規定(アプローチ部分は幅員3m必要なのに2.5mしかなかった)に適合させるためにエントランスアプローチの庇を南側まで延長させ遵法性を確保しているのもうなってしまった。

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before afte(袖壁・庇の処理と、外壁と内部空間の連続性を演出しているのが特徴)

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エントランスアプローチ(庇をつけているのがよく分かる)

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従前の建物

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 青木先生にお会いできるのを楽しみにしていた。今回の見学会は、メディア向けを除き5回転。コロナ対策として定員はそれぞれ40名に限定したが、全て満席となり、200名を突破した。制限しなかったら何名集まったのか。参加者は不動産や銀行関係者が中心のようだった。リファイニング人気は衰えを知らない。

 比較するのもどうかと思うが、この日(15日)は、添付した安藤忠雄氏が設計・デザインした日本財団「THE TOKYO TOILET」の一つ「神宮通公園トイレ」(あまやどり)のお披露目見学会が行われた。安藤氏が元気な姿をみせ、約30分にわたりコンセプト、建築美、都市計画などについて語った。メディアは30社で50人だった。

 安藤氏と青木氏とは知己の関係にある。青木氏は平成30年2月10日、首都大学東京特任教授の退任記念講演会を行った。青木氏は設計事務所を開設して間もない1970年代の後半、安藤氏が企画したヨーロッパ旅行に参加したのだが、エピソードとして次のように語っている。

 「車を買うために貯めていた100万円を、妻の了解を得て、安藤氏が企画したヨーロッパ旅行に注ぎ込んだ。旅行中、安藤氏からは『お前、なにも知らんなぁ、阿保やなあ』と言われ続けた。この前、お会いしたとき初めて褒められた。この間35年間を要した」

 それからまた時を経て現在、来場制限しても200人超集められる見学会などわが業界にまずない。安藤氏がこのことを知ったら〝俺を超えるような阿呆なことするな〟と驚愕するのではないか。リファイニングは世界の建築手法になるはずだ。

 青木氏は「コロナ? 月4週のうち3回はあちこち飛び回っている。かみさんとの濃厚接触? むしろ増えた」と語った。

 肝心なことを書き忘れた。青木氏は、リファイニングの普及・拡大を図るため一般社団を立ち上げ、認定書などを交付することで銀行などへの申請書類の統一化、業務の迅速化を行うと話した。今年11月に正式オープンするという。

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青木氏(平成30年撮影)

美しい公衆トイレ 発信できた 安藤忠雄氏/世界からオファー 日本財団プロジェクト(2020/9/15)

大和ハウス工業「平和台」 同社初の「ZEH-M Ready」 申し込み殺到 早期完売へ(2020/9/15)

三井不動産×青木茂建築工房 リファイニング「初台」で見学会 過去記事も紹介(2019//12/8)

駅4分の1低層 息をのむほど美しいサペリの建具 三菱地所レジ「代々木上原」(2018/12/14)

省エネ対策に感服 三井不動産+青木茂建築工房 「林マンション」リファイニング完成(2018/3/30)

青木茂建築工房×ミサワホーム 「千代田富士見」のリファイニング見学会に450名(2018/3/1)

リファイニング建築の考案者 首都大学東京特任教授・青木茂氏が退官へ 記念講演会(2018/2/13)

ミサワホーム&青木茂建築工房 千代田区富士見のリファイニング建築見学会に250名(2017/11/9)

三井不&青木茂建築工房 築52年の市場性ない共同住宅をリファイニングで再生(2017/10/16)

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築44年の寄宿舎をリファイニング手法で賃貸に一新 見学者100名超 青木茂建築工房(2016/12/21)

建築の魔術師・青木リファイニングの真髄を見た 「竹本邸」完成見学会(2015/11/17)

「リファイニング」に熱い視線60坪の建物見学に250人殺到 青木茂建築工房(2015/3/11)

リファイニング建築のすごさを見た 「千駄ヶ谷 緑苑ハウス」完成(2014/3/24)

全てが腑に落ちる 首都大学東京「リーディングプロジェクト最終成果報告会」(20143/19)

再生建築学の設置を 青木茂氏が三井不動産のセミナーで語る(2013/12/10)

千駄ヶ谷のリファイニング建築に見学者300人(2013/11/12)

 

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「神宮通公園トイレ あまやどり」(写真提供:日本財団)

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「美しい日本表現できた」安藤氏

 既報の建築家・安藤忠雄氏(79)が設計デザインを担当した日本財団「THE TOKYO TOILET」の一つ、「神宮通公園トイレ」(あまやどり)が供用開始されたのに伴い、9月15日、安藤氏が約30分にわたり熱弁をふるった。約30社50人のメディア関係者が駆け付けた。

 この種の独立型の公衆トイレを手掛けるのは初めてという安藤氏は、「2年前、話を聞いたときは費用もかかるし本当かな、大丈夫かなと思ったが、日本の〝売り〟の一つは清潔で美しいことにある。これをテーマに世界に発信したいと考えてデザインした。コロナを意識したわけではないが、風通しもよく、美しい公衆トイレとして世界に発信できたのではないか。宝石と同じように、小さいなりに大きな発進力があることを示せた。公園を見直すきっかけにもなる」などと語った。

 他の作品については、「他の先生の作品は見ていないが、それぞれ緊張を持たれ全力投球されているのにびっくりした。話題にもなっているガラス張りは透けて見えたらどないすんねんと思ったが、その〝危険感〟がいいのではないか」と感想を述べた。

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駆け付けた報道陣

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内部(写真提供:日本財団)

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安藤氏(左)と笹川氏

     ◇      ◆     ◇

 記者は次のように質問した。

 「先生、わたしはこれまで7か所のうち4か所を見学しました。先生のこのトイレが一番好き。日本だけでなく、世界の公園トイレのモデルに間違いなくなるはず。世界から同じものを作ってくれとオファーがあったらどうされますか。設計デザイン、著作権の帰属など権利関係はどうなっているのですか。外観ですが、縦格子はアルミ合金を採用されていますが(隈研吾さんが得意とする…これはぐっと堪えて)、木造では具合が悪いのですか。それと、こんなに美しいと、入った人が出て来なくなるんじゃないか、行列ができるトイレになるんじゃないかと心配ですが、いかがですか」

 安藤氏は次のように答えた。

 「世界からオファーがあったらどうするか、これは日本財団さんがどうされるかにもよる、ちょっと答えられない。アルミを使ったのは耐久性と衛生面を重視したから。木造は考えていなかった。入った人が出て来なくなったら、そりゃ困る」

 世界からのオファーの質問を引き継いだ日本財団の常務理事・笹川順平氏は、「実はインド、ベトナム、中国、ヨーロッパなど世界中からオファーがあるが、決まっていない。今回のプロジェクトはメーカーのTOTOさん、施工の大和ハウス工業さんの力が合わさって実現したもの。メンテナンスも含めてよく検討しないと、そのまま輸出してうまくいくか不安もある」などと慎重な構えを示したが、まんざらでもなさそうだった。

 「先生、コロナ気を付けてくださいよ」「コロナ? ついそこまで来よったが、逃げていきよった」

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「大和ハウスさんもようやった。親分(社長)というもんは売上ばかり言うたらあかん。今回のように社員がやりたい仕事を取らなあかん」

縦格子の円形平屋デザインが美しい 安藤忠雄氏の「神宮通公園トイレ」完成 日本財団(2020/9/7

日本財団 渋谷区公園トイレ整備に17億円 「西原一丁目」完成/真逆の児童遊園(2020/8/31)

坂茂氏も坂倉竹之助氏も素晴らしい 日本財団の民設民営 渋谷区公園トイレ(2020/8/9)

渋谷区に安藤忠雄、伊東豊雄、隈研吾、槇文彦氏ら16人がデザインしたトイレ誕生(2020/8/7)

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「プレミスト平和台」

 大和ハウス工業が9月20日抽選分譲する「ZEH-M Ready(ゼッチ・マンションレディ)」に採択された「プレミスト平和台」を見学した。9月12日から登録申し込みが始まっており、15日現在、40戸に申し込みが入っている。絶好のスタートを切った。坪単価316万円もリーズナブルで早期完売は間違いない。

 物件は、東京メトロ有楽町線・副都心線平和台駅から徒歩3分、練馬区北町6丁目の第一種中高層住居専用地域・近隣商業地域(地区計画により高さ規制13m)に位置する4階建て60戸。第1期(47戸)の専有面積は38.05~77.62㎡、価格は3,498万~8,158万円(最多価格帯6,500万円台)、坪単価316万円。登録申し込みは9月20日(日)まで。販売代理は野村不動産アーバンネット。施工は不二建設。

 現地は、現在工事中の放射第35号線道路から一歩入った地区計画により高さ規制13mの第一種中高層住居専用地域(一部近隣商業地域)に位置。敷地南西側は区立公園に隣接。2方道路の角地。従前は宅地・マンション。道路を挟んだ対面にスーパー・ライフ、南側はヤマダ電機。

 建物はコの字型で、南西向き住戸が36戸、南東向きが12戸、北西向きが12戸。

 主な基本性能・設備仕様は、「ZEH-M Ready(ゼッチ・マンションレディ)」に適合させるため、窓は全て二重サッシ(アルミサッシ+樹脂サッシ)を採用、二重床・二重天井、リビング天井高2500ミリ、御影石キッチン天板、食洗機など。

 同社東京本店東京マンション事業部営業部第一課 販売事務所長・戸村氏は「2月からの累計反響数は約1,500件。ものすごい数です。最近は周辺に供給物件もなく、年内完売を目指します」と手ごたえを感じていた。

 同社としては今回が初のZEHマンションだが、次々と申請しているという。

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模型(北西側)

◇       ◆     ◇

 同社のニュース・リリースを読んで、間違いなく売れると読んだが、立地条件とモデルルームの質を確認したくて見学をお願いした。

 第1期47戸の登録を開始したばかりですでに40の申し込みがあるように、お客さんから高い評価をもらっていることが分かる。

 モデルルームの出来は文句なしにいい。いまどき坪300万円台の前半でキッチンカウンタートツプに御影石を標準装備しているものはほとんどなくなっている。二重サッシにしているのは、ZHH基準を満たすためなのに納得した。

 前回の記事でも書いたが、完成予想図は北西側立面図のためこのようなデザインとなった。

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現地(南西側から)

大和ハウス工業 「ZEH-M Ready」認定の「プレミスト平和台」販売開始(2020/9/12)

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髙智氏

 コスモスイニシアは9月14日、同社常務執行役員ソリューション本部本部長・髙智亮大朗(たかち りょうたろう)氏が代表取締役社長に就任し、現代表取締役社長・高木嘉幸氏は代表取締役会長に就任すると発表した。10月1日付。

 髙智氏は1967年4月14日生まれ(53 歳)。1990年4月、同社入社。2015年4月、同社執行役員レジデンシャル本部西日本支社支社長、2019年4月。同社常務執行役員、2019年6月、同社取締役(現任)、2020 年4月、同当社常務執行役員 ソリューション本部本部長 同本部カスタマーリレーション部部長
同本部賃貸事業部事業部長(現任)。

 三井不動産は9月14日、NTTコミュニケーションズとともに、都市における課題の解決や経済的な発展をICTによって可能とする「安心安全な街づくり」の実現に向けた検証を9月18日から開始すると発表した。

 Park-PFI制度を活用した事業としては全国で最大規模の再整備が行われている愛知県名古屋市の久屋大通公園の北エリア・テレビ塔エリア(全長約900m、面積約54,500㎡)の公園整備運営事業の一環として実施する。

 公園内地下広場(旧もちの木広場)の防犯カメラ映像をNTT ComのAIを用いて解析し、防犯や事故防止に活用するほか、匿名化・統計化されたスマートフォンの位置情報データを用いて来園者の行動を解析し、施設運営やマーケティングに活用する実験を行う。

若い人で溢れかえる 「立体都市公園制度」を活用した三井不「MIYASHITA PARK」(2020/9/6)

 本日(9月14日)行われる予定だった、積水ハウスの「彩の国みどりの基金」への今回の寄付額が134万2千円となり、累計で18回1,607万4千円に達したことに対する大野元裕・埼玉県知事による感謝状贈呈式は延期となった。

 「彩の国みどりの基金」は、埼玉県の豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくことを目的に平成20年4月に創設された制度で、自動車税収入の1.5%相当額と企業・個人からの寄附を基金に毎年積み立て、森林の整備・保全や身近な緑の保全・創出、県民運動などに活用しているもの。

 平成30年度までの累計積立額は、自動車税収入の1.5%相当額が約143億円、寄付額が約4億2,634万円となっている(他に運用益1億3,259万円)。活用額は約388億円で、「森林の整備・保全」の分野で11,409haの森林を整備、再生したほか、民間施設や公共施設の緑化、校庭・園庭の芝生化などによる「身近な緑の保全・創出」の分野で515か所の緑を創出している。

 同社は戸建て住宅1棟に〝3本は鳥のために、2本は蝶のために〟の「5本の樹」計画を盛り込むことを基本としていることから基金制度に賛同し、県内で建設した環境配慮型住宅「グリーンファースト」1棟につき2千円寄付を寄付している。基金への全寄付額に占める割合は約3.8%に達している。

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 小生は60年来の西武ライオンズファンだ。西武とつながっている埼玉も好きだ。〝ださいたま〟と揶揄されるのも受け入れられる。しかし、好きだからこそ、埼玉の弱点、課題も見えてくる。以下、埼玉が抱える課題などをデータで示す。

 埼玉県の平成27年度の都市計画に関するデータによると、県内の市街化調整区域住む人口は県人口の16.0%に当たる約115万人で、調整区域面積も北海道に次ぎ全国2位だ。

 調整区域が多いということは、それだけ〝緑〟が多いともいえるのだが、緑被率は東京、神奈川、大阪、愛知、福岡に次ぎ全国6位の少なさで、農耕地を除いた植林地、二次林だけで比較すると東京都より少なく全国最低だ。

 1人当たり都市公園面積も東京都とそれほど変わらない少なさだ。さいたま市の5.10㎡はむしろ多いほうで、所沢市4.02、春日部市3.27、川口市3.22、越谷市2.70、草加市1.92、蕨市1.85などと東京23区平均の4.42㎡を下回っている市が多い。

 都市のポテンシャルを計る指標の一つでもある、良好な低層住宅の環境を保護する第一種低層住居専用地域の全用途地域に占める面積割合も首都圏で埼玉県が〝断トツ〟に少ない。東京都は36.9%、神奈川県は30.4%、千葉県は31.3%であるのに対し、埼玉県は17.7%だ。調整区域が多いことを割り引いてもいかにも少ない。ちなみに大阪市は第一種低層住居専用地域が全くない。

 第二種低層住居専用地域を含めて50%を上回っている都市計画エリアはさいたま、志木、北本、富士見、朝霞、越谷、新座しかない。

 街路樹が貧しいことも戸田市、三郷市、白岡市、八潮市などの事例を紹介してきた。街路樹の豊かさと街のポテンシャルとは相関関係にあることは言うまでもない。

 以上、埼玉県の緑や住環境について問題を指摘したが、明るい材料もある。マンションの分譲単価は東京、神奈川より相対的に低いが、浦和、大宮、所沢、川口などは千葉県の各駅圏より高く、一方で第一次取得層に手が届くエリアも多い。自虐的な〝翔んで埼玉〟がヒットしたのも、他都県にない良さをアピールできているからではないか。

 彩の国みどりの基金が、少しでも県の緑環境の向上に役立ち、イメージアップにつながることを期待したい。

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 県庁の代表電話から都市計画課につないでもらう保留音に〝おお 埼玉 埼玉 輝く埼玉〟の音楽が流れた。埼玉県歌であることはすぐ分かった。保留音が何度も繰り返されても嫌にならない。もう50年以上東京に住んでいる小生は「東京音頭」なら歌に合わせて踊ったことはあるが、東京都歌があるのかどうかも知らないくらいだ。長野県歌を〝知らない県民はいない〟のは例外だ。

 そこで県庁に問い合わせた。県歌は昭和40年に制定されたもので、県庁の電話の着信音として採用したのは平成25年1月4日からという。

 県民への浸透度はいま一つで、マスコット「コバトン」には遠く及ばないようだ。県の施設などでどんどん流せばいいのではないか。(電話保留音で長くなっても嫌にならないのは積水ハウス「積水ハウスの歌」だが、デベロッパーでは三菱地所で、確かビバルディの「四季」だと思う)

 ついでに「みどりの基金」の表彰式について。行うのなら広く県民に理解してもらうようイベントがいいのではないか。同社には緑のプロ涌井史郎取締役(東京都市大学特別教授)がいる。トークショーを行えば参加者が殺到するはずだ。

埼玉県「彩の国みどりの基金」への寄付累計1473万円 上田知事から感謝状 積水ハウス(2019/7/13)

貧しい街路樹 低い緑被率 「緑」に対する市民の不満率44% 「八潮らしさ」を考える(2020/2/15)

樹齢30年以上 戸建てより低く〝伐採〟された「白岡ニュータウン」のケヤキの街路樹(2016/4/27)

続々「街路樹が泣いている~街と街路樹を考える」 支離滅裂の「新三郷」(2014/10/24)

続「街路樹が泣いている~街路樹と街を考える」流山と越谷、三郷の差(1014/10/17)

貧弱な戸田市の緑・街路樹 市民の満足度が上がらないのは行政の責任(2012/3/13)

 


 

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  pdfはこちら感染者.pdf

 東京都の新型コロナ感染者は減少傾向にあるが、世代別・性別属性では、30代男性が5日連続して最多となっている。20代の感染者が減少している分だけ押し出された格好だ。

 別表は過去5週間の日ごとの20~40代の世代別・性別感染者の推移をみたものだ。8月26日までの18日間では、20代男性が14日間最多だったのが、その後の1週間では20代女性が6日間最多となり、この5日間は30代男性が最多となっている。
 

 

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