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国立・大学通りに面した明和地所のマンション

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 国立市議会の勢力図が逆転――統一地方選の後半戦の投開票が4月26日行われ、市議会勢力がどうなるか注目されていた国立市議選(定数22)は、自民・公明らの勢力が共産・社民らの勢力を上回り、従来の図式が逆転。元市長・上原公子氏に対する求償権行使・放棄論議に大きな影響を与えそうだ。

 国立市では、明和地所のマンション建設をめぐる行政訴訟が係争中で、市は同社に支払った損害賠償金約3,120万円を当時の市長だった上原公子氏に支払うよう求めており、第1審の東京地裁判決は市の訴えを退けた。これに対し市は控訴している。上原氏を支持する共産・社民党らの多数派議員は、求償権を放棄すべきと議会で決議している。

 求償請求は当然とする立場の自民・公明党のうち、自民党は今回7人を擁立、一人は落選したが、青木健氏(市議会議長)がトップ当選するなど5人から6人に増えた。公明党は立候補した3人が全員当選。このほか、両党と同じ立場に立つ民主党・稗田美菜子氏、無所属・藤江竜三氏と、新人で女優の石井めぐみ氏らも当選。最大会派の自民党から議長を選出しても過半数の11人を確保することが確実となった。

 一方、上原公子氏が1999年に市長当選したときの支持基盤だった国立・生活者ネットから立候補した3人全員が落選。前回平成23年の市議選で当選した3人の得票数約2,900票から約2,000票へ30%も減らし、1991年以来保持しけてきた議席を失った。

 また、これまで5期連続当選を果し、現在副議長を務める維新の党・生方裕一氏も前回得票数約1,600票から約1,000票も減らし落選。生方氏は昨年12月、議員提案による「求償権放棄」を議決したときの議案提案者の一人として名を連ねていた。共産党は得票数を増やし3人全員が当選した。

 この結果、求償権を放棄するべきと主張する議員は8人程度にとどまると思われる。

 前回、上原氏に求償することを選挙公約に掲げ当選した佐藤一夫市長は、対立候補に約1万票の差をつけ再選を果たした。

◇       ◆     ◇

 今回の選挙で求償権は争点になったのかどうかを探るため、投開票の翌々日28日、国立市に取材に出かけた。

 当日午後、国立駅前で当選御礼の街頭演説をしていた公明党・小口俊明氏に早速声を掛けた。小口氏は「もちろんわが党は求償すべきという立場だが、求償権が選挙の争点になったかと問われればノー」と答えた。

 当選のあいさつに市を訪れていた石井めぐみ氏も求償権は行使すべきと話した。2期目の当選を果たした無所属・藤江竜三氏は「裁判所に是非を委ねている案件。議会が決議などするべきではない」と、議会の決議そのものに反対の姿勢を明らかにした。

 求償権を放棄すべき考えの無所属・望月健一氏は「わたしは選挙でその件ではまったく触れていない。早く収束すべき」と電話口で答えた。共産党のある議員は求償権を放棄すべきと話したが、「正式には党の責任者に聞いてほしい」と話した。

 市民数人にも意見を聞いた。「選挙公約にはそんなこと誰も書いていなかった」(30代女性)「市長もその時は市民のことを思って行動してくれていたものと信じているから、過去に起こったことは水に流し、今後の市政に期待したい」(60代女性)。「過去にそういう事件があったことは知っているが、もう済んでしまったこと。元市長に求償することは酷。求償権を放棄することは仕方ない」(70代女性)など、あまり関心がないことをうかがわせた。

 このように、議員や市民の声を聞いた限りでは、求償権は今回の選挙でほとんど争点にならなかったことが分かった。

 市が上原氏に損害賠償を求めている東京高裁の2審判決は5月14日(木)に出る予定。

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国立・大学通り

上原・元国立市長への求償は当然議会「決議」の法的効力は?(2015/1/31)

国立市の求償権裁判、一審判決を不服とし市が控訴(2014/10/9)

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「デュオヒルズつくばエンブレム」完成予想図

 フージャースコーポレーションが5月下旬に分譲するマンション「デュオヒルズつくばエンブレム」を見学した。つくば駅近の最後に残された一等地に立地する免震工法による352戸の規模で、デザイン監修は建築家の光井純氏。

 物件は、つくばエクスプレスつくば駅から徒歩4分、つくば市吾妻1丁目に位置する20階建て全352戸(他に管理事務室1戸、ゲストルーム1戸、フィットネスルーム1戸、キッズルーム1戸)。専有面積は75.79~100.40㎡、価格は未定だが、坪単価は170万円台にとどまる模様。竣工予定は平成29年2月下旬。施工は長谷工コーポレーション。

 現地は、つくば駅圏の一等地。計画的に整備されたセンター地区の一角にあり、オークラフロンティアホテル、常陽銀行、つくば中央警察署、大清水公園、筑波合同庁舎などが隣接・近接。周辺はペディストリアンデッキでつながれており、駅まで車道を通らず移動できる。

 建物は、つくば駅圏では初の免震工法を採用、デザイン監修は、都市的デザインが特徴で、多くの人気マンションを手掛けている光井純氏。ファサードは白の大きさがそれぞれ異なるフレームを縦横に配置して端正な表情を演出している。

 住戸プランはほとんどがファミリー向けで、高層階の天井高は2.8m(他は2.5m)、駐車場は100%自走式。

◇       ◆     ◇

 価格がいくらになるか注目していたが、かなり抑制気味で、第一次取得層向けをターゲットにしていることがうかがわれる。もう少し設備仕様のグレードを上げてもいいのではないかと率直に思ったが、マンション価格高騰の波はまだつくばには届いていないことを考慮したのかもしれない。

 光井氏を起用したのもいい。つくば市民に光井氏の実績がどう評価されるか分からないが、これまでの作品とはやや趣が異なる。同社が数年前に分譲した「府中」も光井氏がデザイン監修しており、今回が2物件目。

 国はつくば市内の公務員宿舎約2,500戸を処分することを決めており、その受け皿の一つとして注目されるのは間違いない。単価が低いことから、他の物件への影響は必至だ。

つくばの一等地 タカラレーベン「レーベン・ザ・TSUKUBA」が人気(2014/4/14)

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ポラスシェアード課長・加知方真美子氏(左)とハローワーク越谷所長・飯野哲義氏

 ポラスグループの障がい者中心の会社「ポラスシェアード」が4月15日付で、「障害者の雇用促進等に関する法律」に基づく特例子会社の認定を受けた。埼玉県では22社目、越谷市としては初めての認定。

 「ポラスシェアード」は2015年2月設立。4月15日現在22名(うち19名が障がい者)の社員でポラスグループ内のオフィスサポートや設計補助などの仕事を中心に業務を行っている。将来的には一般企業からの受注も視野に入れている。

ポラス 越谷市初の特例子会社へ 障がい者中心の新会社設立(2015/3/30)

 

 

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「ウエリボ」くん(マンション模型の前で)

 NTT都市開発、日立ライフ、長谷工コーポレーションの3社は4月30日、現在分譲中の3社JVマンション「ウエリスつくば竹園」の案内係にロボットを起用すると発表。ロボットクリエーターの高橋智隆氏が開発した人を認知し、音声にも反応し、話もできる「ウエリボ」くんで、集客力アップに関係者らの期待は大きい。5月1日からマンションギャラリーで採用される。

 「ウエリボ」は、NTT都市開発のマンションブランド「ウエリス」とロボットを合わせた造語で、挨拶ができ、簡単な会話も交せるスグレモノ。

 物件は、つくばエクスプレス「つくば」駅より徒歩15分、茨城県つくば市竹園3丁目に位置する14階建て全327戸。専有面積は71.10~130.33㎡、坪単価は140万円。竣工予定は平成28年5月下旬。施工は長谷工コーポレーション。今年3月から分譲されており、約30戸が契約・申し込み済み。現地は公務員宿舎跡地。

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高橋氏と「エボルタ」くん

◇   ◆   ◇

 タレントならいざ知らず、ロボットがマンションナビゲーターを務めるというのは業界初で、この機会を逃してなるものかと、記者は発表会におっとり刀で駆けつけた…つもりだったが、思わぬ事故が重なったため、1時間近く遅れてしまった。会はほとんど終了時に差し掛かっていた。

 あせった記者は、「ウエリボ」くんが他の記者に愛嬌を振りまいているところに割り込み、「こっち向いてよ」とカメラを構え数10センチの近くから大きな声で呼びかけた。そのとたんウエリボくんはそっぽをむいた。声が聞こえなかったのかとまた声を掛けたが、また無視された。

 機嫌が悪かったのだろう、たかがロボットだろうとその場はあきらめた。そして高橋氏の一人トークセッション。高橋氏は自身が開発した「キロボ」を宇宙に送り込み、「エボルタ」でグランドキャニオンの登頂とルマン24時間完走に成功し、「ロボカップ世界大会」で5連覇を達成したロボット研究の第一人者だ。

 何を話すのか興味深く聞いていた。とくにキロボが宇宙から生還したときの第一声に注目した。「地球は青かった」を超える声を期待したのだが、何とキロボくんは「地球は青色LEDのようだった」としか発しなかったそうだ。

 先の記者を無視したことと、地球生還の第一声に落胆した記者は、高橋氏に食って掛かった。「わたしみたいな年寄りにはそっぽを向くのか。地球は青色LEDと似ているなどありきたりの言葉しか発せないその程度の想像力か、つまり高橋さんを超えることはできないのか」と。

 高橋氏答えて曰く。「肌の露出度の多いほうに反応するようにプログラミングしている。言葉はわれわれスタッフが考えたことで、残念ながらロボット自身がそれ以上のことを発することはできない」

 そこで納得。記者が醜いからそっぽをむかれたのではなく、カメラを構えたままで声をかけたのがいけなかったということだ。肌の露出度の大きいほうに反応するということは(記者もそうだし高橋氏もそうだろうと思うが)、ウエリボくんは女性が好きで、しかも表面積が大きいぽっちゃり型に鋭く反応するようだ。美醜を分けるのかは聞き逃した。

 語彙不足もやむを得ない。人間を超えたらそれはそれで恐ろしい。「バカ」などと返したら袋叩きにあいかねない。

 ひょっとしたら、関係者の入れ知恵で「ココハサイコウ」「カクヤス」「トチダイガタダデモコンナヤスネデハブンジョウデキマセンヨ」などと宣伝しないのか心配になったので聞いたら、「宅建の知識は認識していませんが、法令違反のないよう教えます」(NTT都市開発広報)とのことだった。

 記者は俳優・タレントが出席したマンション発表会はかなり経験しているが、今回のウエリボくんは世代を問わず人気が高い米倉涼子さんとか福山雅治さんクラスだと思うがどうだろう。販売を担当する長谷工アーベストの責任者O氏も格好いいが、やはり知性と体力では比較にならない。O氏は「ウエリボくんが集客してくれたら、物件特性はわたしに任せてください」と話したので大丈夫だろうが。

 高橋氏はトークセッションで「5年以内に一人一台小型ロボット端末を持ち歩く時代がくる」と衝撃的な発言をした。

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◇     ◆   ◇

 発表会に1時間近く遅れたのは、この日事故があった東武伊勢崎線の電車内で1時間近く缶詰にされたのと、つくば駅に降りてから早く会場にたどり着こうとタクシーに乗ったのがいけなかった。現地までの地図を運転手に渡したにもかかわらず、その運転手は何を勘違いしたのか、タカラレーベンの建築中の前を通り過ぎたまではよかったが、左に曲がるべきところを右に曲がり、なんと完売しとっくに閉鎖されているタカラレーベンの販売事務所で「ここ」と降ろし走り去った。そこからまた20分くらい歩かされた。

 こんなことをやっていたら、外国人やロボットに職を奪われることになる。不動産流通近代化センターは呼称を変更し「近代化」はなくなったが、10数年前「近代化」の名称を変更したタクシー業界はまた「近代化」を復活したほうがいいかも。

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「ウエリスつくば竹園」完成予想図

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「グレイプス川崎新町」

 東京建物は4月25日、ベネッセスタイルケアが運営する認可保育園を併設したサービス付き高齢者向け住宅「グレイプス川崎新町」を開業した。

 1 階に認可保育園、2 階屋上庭園に菜園を設け、草花や稲・野菜といった植物を高齢者と保育園児が一緒に育てる取り組みを予定。日比谷花壇グループのご支援のもと草花や稲・野菜を育てる菜園を設置する。住宅は介護が必要でない人から要介護5の人まで入居できる。

 物件は、R東海道本線・京浜東北線・南武線川崎駅からバス7分徒歩3分、川崎市川崎区小田栄2 丁目に位置する6階建て69戸(他に認可保育園・訪問介護事業所・居宅介護支援事業所)。専用面積は18.27~59.51㎡、月額賃料は81,000~287,000 円。月額管理費は15,000円(浴室あり)・20,000円(浴室なし)。基本サービス(税込)37,800円(1人入居)・64,800円(2人入居)。食費(税込)は朝食378円・昼食648円・夕食594円・3食30日分:48,600円。運営受託はツクイ。

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 先日は、サ高住と子育て世代向け賃貸住宅が併設されている積水ハウスの「神楽坂」を見学した。

 今回のサ高住と保育園が一体となって建設されるケースはそう多くないはずだ。双方が一緒になって植物を育て、収穫し食べる取り組みが、高齢者の健康維持や子どもの成長にどのような影響を与えるのか興味深い。

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「ヘーベルハウス屋上アウトドアフェア」イメージ

 旭化成ホームズは、創エネや家族のコミュニケーション、眺望を楽しむ「屋上アウトドア空間」を提案する「ヘーベルハウス屋上アウトドアフェア」をGWに全国で実施する。

 期間は4月29日(水)~5月17日(日)、全国のモデルハウス。3Dスコープを利用したバーチャルリアリティ屋上体験、新カタログ「HEBEL HAUS THE ROOFTOP」や屋上実例DVDなどを配布する。

特設サイト:http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lac/gw-outdoor-a.html/

 

 

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「(仮称)銀座8丁目ホテル計画」完成予想図

 三井不動産は4月27日、中央区銀座8丁目の「(仮称)銀座8丁目ホテル計画」を着工したと発表した。

 建設地は、JR新橋駅から徒歩3分、銀座線銀座駅から徒歩6分、外堀通りに面した旧銀座日航ホテル。株式会社SuSuMu が所有する土地に同社がホテルを建築し、竣工後同社グループが賃借しホテルとして運営を行うもの。開業は2017 年(平成29年)秋を予定。

 国内外のビジネス客、レジャー客をターゲットとした、アッパーグレードのホテルを企画している。

 物件は、敷地面積約414㎡、地上14階建て延べ床面積約4,887㎡。客室数107室。設計は日建設計。施工は工新建設。

◇     ◆   ◇

 銀座日航ホテルは会議で何度か利用したことがある。こじんまりとした、レトロななかなかいいホテルだった。

 涌井史郎・東京都市大学教授が、4月24日開かれた国交省第4回「大都市戦略検討会」で刮目すべき仮説を披露した。一つは、田園都市線沿線では花屋とペットショップが増えているのは、花やペットが高齢者夫婦の絆として大きな機能を果たしているからだという。もう一つは、カジノの顧客が大金を注ぎ込むのは賭場にたくさん植えられている「緑」が投機意欲を掻き立てるのだという。本当だろうか。検証してみた。

◇        ◆     ◇

 まず前者。涌井教授は、「田園都市線で花屋とペットショップだけが増えており、わが家がそうですが、花が夫婦の絆をかろうじてつなぎとめている」と話し、各委員の爆笑を誘った。

 さて、田園都市線で本当花屋やペットショップが増えているのか。これは調べようもないが、厚労省や経産省などの全国のデータからすると、的を射ているかもしれない。

 ご存じのように農林漁業や建設関係の従事者は激減しているが、花屋はここ10年くらい微減にとどまっている。涌井教授の仮説がまんざらでないことをデータは示している。

 さらに、経産省の報告書などは涌井説を後押しもしている。涌井教授のような高額所得層の購入金額が高く、花を買うときは「『自分』の次に『母親』、『妻』のために買うことが多い」とある。「切花は、嗜好品よりも必需品的であると言える」とまで書かれている。将来の需要予測でも、高齢者世帯数の増加要因などで2025年までは微増傾向で推移すると予測している。

 つまり、涌井教授が「私の妄想妄言ですから」と断った仮説は当を得ている。みなさん、もうすぐ母の日。お金のない人は野草を贈ろう。記者のお勧めは「ドクダミ」だ。

◇        ◆     ◇

 もう一つ、カジノ(ギャンブル)と緑の関連性について。記者はカジノなるものを見たことがないので何とも言えないが、わが国の競馬、競輪、競艇、オートについては涌井説が成り立つように思う。

 競馬はどうか。儲かっている中央競馬会の東京競馬場は外周部にケヤキ、さくらなどの大木がたくさん植わっている。ターフも、ダート(砂)がないわけではないが「緑(芝)」が中心だ。コースの中も芝が植えられ、子どもの遊び場になっている。緑の効果はてきめんだ。一方、苦境が続く地方競馬は、ほとんどがダート。すべてではないが、涌井説を裏付けている。

 次に競輪。これも青息吐息。廃止に追い込まれるところが続出している。競輪場の樹木もどこか元気がないし、競走路(バンク)はコンクリートかアスファルト。緑はない。つまり、涌井説を補強する材料だ。

 競艇はどうか。競艇は選手の数が少なく、その割に開催日が多く、つまり回転率が高いせいか財政的には健闘しているようだ。コースは緑と親和性が高い「水」だ。益々涌井説を確固たるものにするではないか。

 オートは数が少なく、記者はテレビでしか見たことがないが、売り上げは低迷している。もちろんコースはアスファルト。ここも緑は少ない。涌井説の正しさは論を待たない。

 この伝で考えれば、いま検討されているカジノ構想はどこも緑が豊富とは言えない。わが多摩市は都内で有数の緑が豊富な市だ。誘致に名乗りを上げてくれないか。涌井教授は「多摩市みどりのあり方懇談会」の会長を務めた。

 涌井教授の名誉のために断わっておくが、涌井先生がこの仮説について話されたのはプレゼンターとして話された30分くらいのうちのわずか1分もない。会を和ませるためのウイットに過ぎなかった。ほんの冗談でいったことでも、このように真剣に考えさせるところが涌井流だ。涌井教授はギャンブルはしないのだそうだ。なるほど、あてずっぽうで話したことではないということか。

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「マストクレリアン神楽坂」

 積水ハウスは4月24日、多世代交流型賃貸マンション「マストクレリアン神楽坂」の記者見学会を行った。事業者メヂカルフレンド社のコンペで選ばれたもので、サービス付き高齢者向け住宅(45戸)と、子育て向け賃貸住宅(71戸)を併設した賃貸マンション。

 医療・介護関係の出版社であるメヂカルフレンド社の小倉隆宏専務は、「5つの企業グループによるコンペで積水さんを選んだのは、第一にサ高住と子育て賃貸の『きがなの街』の提案に共感か持てたこと、第二に賃貸のノウハウを持たない当社にとって一括借り上げは安心であること、第三に積水さんの情熱に背中を押してもらったこと。スピード感をもって高い満足度をいただいた」などと話した。

 また、積水ハウス常務執行役員の堀内容介氏らは、立地適性に応じて自立型のサ高住を中心に共存型も手掛けていくと語った。

 同社は、現在、全国で供給されたサ高住177,824戸のうち5.37%に当たる9,564戸を供給しており、2014年度の受注額は665億円。2020年までに5,000戸の供給を目指す。

 「マストクレリアン神楽坂」は、東京メトロ神楽坂駅から徒歩6分の10階建て全116戸。完成は平成27年2月。サ高住の専用面積は52.49~85.67㎡、賃料は19.1万~27.0万円/月。管理費は25.万円。生活支援サービス費は1名入居が3.1万円/月、2人入居の場合1人付き1.5万円/月。食費は朝食が500円、夕食が800円。現在、25戸が契約・入居申込済み。

 賃貸は、同じ面積で賃料は約18万~29万円。40戸が契約・申込済み。企業の社宅がほとんど。

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屋上テラス

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食堂

◇       ◆     ◇

 記者は、個人的に高齢者ばかりのマンションには住みたくない。サ高住には何だか姥捨て山のイメージが付きまとう。やはり若い世代も住むマンションのほうがいい。

その意味で、同社の「古河庭園」もそうだったが、今回の「神楽坂」はいい。金持ちも貧乏人も歳よりも若者も子どもも一緒に住むのが街だ。今後の大規模な「江古田3丁目」にも期待したい。

◇       ◆     ◇

 〝これはいい〟と思ったのは、賃貸のサッシクレセントが子どもの手が届かないところに設置されており、物干し竿が天井ではなくサッシ枠から引き出すように設けられていたことだ。よく工夫されている。「オークス」製。難点は、使用するときはカーテンが物干し竿の外側(サッシ側)から閉められないこと。部屋の中が丸見えになる。すっぽりかぶせれば、外から物干し竿と洗濯物が外から浮かび上がる。これは具合が悪いのでは。

 一つ解せないのが食事代。サ高住の居住者は500円と800円なのに、どうして賃貸居住者は1,000円と1,300円なのか。その日は明快な説明がなかった。先ほどフロントに問い合わせたら、サ高住の居住者はサービス費から支払っている部分だけ安いのだそうだ。これで納得。しかし、朝食代が1,000円というのは高いのでは。

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物干し竿(収納されている状態)

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引き出した状態

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「Brillia 日本橋三越前」

 「Brillia THE TOKYO YAESU AVENUE」と同じビルにモデルルームを設けた東京建物「Brillia 日本橋三越前」を見学した。

 物件は、東京メトロ銀座線三越前駅から徒歩6分、または東京メトロ日比谷線小伝馬町駅から徒歩2分、中央区日本橋本町3丁目に位置する12階建て44戸。専有面積は51.21~72.75㎡、価格は未定だが、坪単価は380万円強になる模様。竣工予定は平成28年10月下旬。施工は飛島建設。販売開始は6月下旬。

 現地は、先に完売した野村不動産「プラウド日本橋三越前」と目と鼻の先。元問屋街の一角。

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リビング・ダイニング

◇     ◆   ◇

 同社の女性を中心とした商品企画プロジェクトチーム「Bloomoi(ブルーモア)」のアイデアがふんだんに盛り込まれたマンションだ。意表をつく提案が随所に施されている。

 まず、「おそうじ浴槽」。浴槽に洗剤入れが付いており、洗剤を入れるだけで自動的に浴槽を洗う機能付きのものだ。担当者の話をよく聞いていなかったので、てっきり浴槽に浸かるだけで身体を洗ってくれるノーベル賞級の発明かと思ったが、そうではなかったのは残念だが、これはいい。主婦(主夫)の家事労働の負担を軽減してくれる。どこのメーカーか知らないが、ここまでやるなら浴室全体を自動的に洗う商品を開発すべきだ。

 プレミスト機能付きの便座もいい。便座に座るだけで便器にミストが噴(糞?)霧され、汚れが付きにくいものだという。これも掃除する人でないとそのよさは分からないはずだ。

 部屋干しスペースにもなる床に人工芝を張り、天井に物干しポールを設置したコンサバトリー(サンルーム)も業界初の提案だろう。パターの練習もできる。

 これらよりすごい提案は、土間スペースの提案だ。狭い空間に多目的に利用できるスペースを確保した大胆なアイデアがいい。

 もう一つ、玄関から直接キッチン、居室、趣味室に入れるよう工夫したプランもいい。逆梁を巧みに利用してカウンターをキッチン、リビング、居室に設けているのもなかなかのアイデアだ。

 ただ一つ気になることがある。最近の若い女性の間にはお酒を飲みながら調理をすることが流行っていると「Bloomoe(ブルーモア)」の責任者から聞いたが、これって単なる〝キッチンドランカー〟ではないのか。酒を飲みながら調理したら味など分からなくなるし、アル中にならないか。記者はそんな女性を何人も知っている。

 野村不動産の「プラウド日本橋三越前」に勝てるかどうかは書かない。これはユーザーが判断することだし、そんなことを書いたらそのうちにマンションの取材などできなくなってしまう。

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キッチンからリビング・居室の方向

驚!問い合わせ4500件突破 「プラウド日本橋三越前」(2015/2/27)

 

 

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