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「(仮称)新東京武田ビル」完成予想図

 武田薬品不動産、武田薬品工業、三井不動産の3社は2月6日、中央区日本橋本町二丁目の「(仮称)新東京武田ビル」を着工したと発表した。

 建設地は、武田薬品不動産、武田薬品、三井不動産の三社が共同で推進する「(仮称)日本橋本町二丁目特定街区開発計画」の一部に位置づけられており、敷地内では、昨年10 月に再建された福徳神社に続き、今年1 月には福徳神社と一体となった広場空間「(仮称)福徳の森」も着工している。

 新しいビルは、地上24 階・地下4 階、延べ床面積約45,000㎡。設計は日本設計、施工は竹中工務店。竣工は2017年。

 竣工後は武田薬品が現在の東京本社(中央区日本橋二丁目)に代わる新たな東京本社として使用するほか、1、2階は一般も自由に出入りすることができる共用スペースを設け、地下1 階にはテナント(店舗)が入居する予定。

 大和ハウス工業と大和小田急建設は2月6日、大和ハウスが大和小田急建設を完全子会社とするための株式交換を行うと発表した。手続きを経て平成27年8月1日付で発効する予定。

 大和小田急建設の普通株式1株に対して、大和ハウスの普通株式0.40株を割り当てる。子会社化に伴い大和小田急建設は平成27年7月29日付けで東証1部上場廃止となる。

 建設業をめぐる環境は、国土強靭化計画による公共事業の増加や東京オリンピック開催決定による建設投資の増加が期待される一方、労務不足や建設コストの上昇が懸念され、長期的には国内の建設投資は緩やかに逓減していくと予測されており、大和小田急建設を大和ハウスの完全子会社とすることで意思決定の迅速化を図ることが狙い。

 今後、大和小田急建設と大和ハウスの完全子会社であるフジタは合併に向けた協議を行う。

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「シティテラス品川イースト」完成予想図

 住友不動産が2月6日、東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩3分の「シティテラス品川イースト」の記者発表・見学会を行った。坪単価は300万円超で決して安くはないが、全254戸がキャナルビュー。この価値を分かる人にどうアピールするか。

 物件は、東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩3分、または東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅から徒歩4分、品川区東品川五丁目に位置する14階建て2棟全254戸。専有面積は67.02~71.11㎡、価格は未定だが、坪単価は300万円超の予定。竣工予定は平成28年2月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。分譲開始は3月上旬。

 現地は、クリスタルヨットクラブの跡地。後背地はほとんどがコンテナ・倉庫街だが、敷地の西側はすぐ目の前が運河。

 建物の外観はブルーの水門をデザインに取り込んだ白が基調で、ガラスカーテンウォールを採用。共用廊下側には、同社独自の設備・配管集約システム「S-マルチコア」を導入。角住戸は東京ガスの「エネファーム」を採用。全住戸とも幅約150mの運河に面しており、バルコニーの奥行きは最大2.5m。プライベートデッキやフィットネス、テラスバルコニーなどリゾート感覚を演出しているのが特徴。

 住戸プランは67㎡と71㎡の2タイプのみ。モジュール化を図ることで建築コストを抑えている一方で、天井高は居室・リビングが2590㎜、二重床・二重天井、御影石のキッチン天板、食洗機が標準装備。

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プライベートデッキ

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 40歳代以上の人は「クリスタルヨットクラブ跡地」と聞いて〝ああ、あそこか〟と思うはずだ。記者は利用したことはないが、東京競馬のトゥインクルレースを楽しんだあと、対岸の第一シーフォートに泊まり、不夜城のように輝くヨットクラブを眺めていたものだ。

 問題は、所在地の「東品川5丁目」は人がほとんど住んでいないことだ。区の統計で調べたらわずか10人しか住んでいない。保育園や小中学校まで徒歩で10分以上かかるはずだ。よってファミリーには不向きだ。

 ターゲットはアッパーミドルの単身者、DINKSだ。しかも相当の個性派だろう。病葉のように川に流される人生より、海の青にも空の青にも染まらぬ白鳥のような人生を好むタイプだ。日の当たる方向しか向かないひまわりではなく、日陰に可憐な花を咲かせるユキノシタか月見草のような人だ。あるいは、上に伸びることしか考えないセイタカアワダチソウではなく、成長するごとに首を垂れる稲穂か泥田に根を張るハスか。

 とにかくそんな人向きだ。バルコニーにテーブルと椅子を持ち出し、日本酒や焼酎ではなく、白のワインかスコッチ、バーボンを飲む人だ。つまみはあぶったイカでは様にならない。ブルーチーズのひとかけらがあればいい人だ。そしてタバコをくゆらせ、1時間でも2時間でも明滅する夜景を眺めながら思索し、あるいはまたはらはらと落涙する人だ。

 そんな人にはたまらないマンションではないか。そばに寡黙な美しい女性がいてくれたらそれだけで最高だ。見学会の最初に見たシアターで、中年の外国人が登場し「男は単純だ…アメイジング(グレイスといったかどうか)…」のナレーションが流れた。

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テラスバルコニー

「めざましテレビ」そのまま 朝から元気 サンケイビル「ルフォン リブレ浜松町」 (2015/1/20)

 

 

 

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「リフォームサロン港南台店」

 大和ハウス工業は2月6日、同社グループ会社の大和ハウスリフォームが展開するリフォーム専用ショールーム「リフォームサロン松戸店」と「リフォームサロン川西店」をオープンし、同時に「リフォームサロン港南台店」もリニューアルオープンすると発表した。

 「リフォームサロン」は、「居ごこち、使いごこち、寝ごこち、触りごこち」などの「COCOCHI(ココチ)」をコンセプトにした、郊外の大規模団地に設置する地域密着型のリフォーム専用ショールーム。

 同社は1962年から大規模団地を「ネオポリス」と名付け、これまで全国65カ所、61,000区画を販売してきたが、築年数が経過した住宅や空き家の増加が課題となっている。こうした課題に対応するためもあり、同社は「リフォームサロン」の出店を加速させる。2018年までに3大都市圏を中心に全国20カ所にオープンさせる予定。

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「リフォームサロン港南台店」

 

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「クレヴィア小竹向原」完成予想図 

 伊藤忠都市開発の「クレヴィア小竹向原」(全114戸、うち分譲88戸)が2014年12月5日から登録を開始し、2015年1月25日まで約1カ月半で完売した。

 東京メトロ副都心線・有楽町線小竹向原駅から徒歩2分の11階建て。価格は5,148万~10,298万円(最多価格帯6,000万円台)、坪単価は287万円。専有面積は60.07~98.87㎡。総来場者は約700件。

 同社は、「30歳代の会社員から60歳以上のシニア層まで幅広いお客様にご購入いただき、都心近接の恩恵を享受しつつ緑豊かな環境に住める好立地や、四季の変化を楽しめるランドスケープ、機能的な収納、快適で住み心地の良い間取りなどが高い評価をいただいた」としている。

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 早期完売は〝すごい〟の一言だ。この物件については昨秋の段階で、関係者から「すごい人気、取材してほしい」と言われていたが、話半分に受け取ってしまい見る機会を失ってしまった。東京ガスの「エネファーム」も搭載されている。

 同社は4年前の「クレヴィア練馬」(43戸)も早期完売している。こちらもプランがよかった。練馬区民の心をとらえたか。

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「アールブラン下丸子センティア」完成予想図

 モリモトが3月に分譲する「アールブラン下丸子センティア」を見学した。ほぼ正方形のワイドスパンのプランがいい。

 物件は、東急多摩川線武蔵新田駅から徒歩4分・下丸子駅から徒歩8分、東急池上線千鳥町駅から徒歩10分、大田区下丸子1丁目に位置する6階建て全52戸。専有面積は55.07~88.63㎡、価格は未定だが、坪単価は280万円くらいになる模様。竣工予定は平成27年12月中旬。設計・施工・監理は風越建築。デザイン監修は〝パーク・コート〟〝ピアース〟の作品も多い石倉雅俊氏。

 プランがいい。敷地は東西軸がやや長い四角形。ここにコの字形の建物がよく収まっている。住戸プランは南西向き・南東向き・東向きがほぼ4:3:3の割合で配されており、南西向きの68㎡のタイプでも間口は約6.5m。モデルルームタイプの約76㎡では約9.1m。角住戸比率を高め、吹き抜け(ライトコート)を配することで住戸の独立性を高める工夫も行っている。

 ファミリーがターゲットの〝アールブラン〟であるため、設備仕様は同社の高級仕様の〝ディアナコート〟には劣るが、木目調のシート貼りでも質感がある。アウトフレームを採用することで、柱・梁型を少なくし、サッシは2.3m。

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 同社の〝アールブラン〟を見学するのは久々のような気がするが、「下丸子」駅近くの販売事務所は同社の他の物件見学で数回訪ねている。

 建築費がどんどん上昇し、ショートスパンの専有圧縮型が激増している。しかし、この物件はしっかり造り込みを行っている。66㎡の南西向きプランでも間口を約7.9mも確保している。71㎡の2LDKでは主寝室は6.5畳大、約8.5mスパンだ。

 単価は未定だが、記者が予想した280万円を切る可能性もある。モデルルームの見せ方も巧みだ。3カ月くらいで完売するのではないか。

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 旭化成ホームズは2月5日毎年2月10日を“二世帯住宅の日”と制定したと発表した。同社が二世帯住宅を発売してから今年で40周年となることから考案したもので、一般社団法人日本記念日協会(長野県佐久市)の認定を受けた。

 “二世帯住宅の日”制定を記念しで二世帯住宅を手掛けてきた経験抱負な営業マンを”二世帯住宅カウンセラー”に任命。2月11日(水・祝)、14日(土)、15日(日)の3日間、二世帯住宅に関するあらゆる疑問や不安に応える「二世帯住宅全員納得!相談会」を全国のヘーベルハウス展示場で開催する。

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 「二世帯住宅」という商品を最初に売り出したのは同社だが、商標登録はしておらず、「二世帯住宅」は固有名詞でなく一般名詞だ。「二(2)世帯住(10)宅」というごろ合わせも分かりやすい。

 リリースに「一般社団法人日本記念日協会より正式に認定」とあったので、早速、同協会に問い合わせてみた。加瀬清志・代表理事によると、同協会の活動は25年前から行っており、これまで1,000件以上が登録済み。ネットには毎日数万件のアクセス数があるという。少なくとも1日、3件以上の登録があるということだ。本日2月5日には、山崎パンの「みたらしだんごの日」など5つが登録されている。「住宅」で検索すると20件くらいあり、「マンション」で検索したら大京の「ファミリーファースト」など2件がヒットした。

 登録料は1件10万円。今のところ更新料はゼロ。公序良俗に反するものは受け付けない。申請して審査に合格するのは7割から7割5分くらいだという。

 「どうして本部は東京など大都市でなくて長野県佐久市か」と馬鹿な質問をしたら、加瀬氏は「今の時代、東京でやる必要性は全くない」ときっぱり答えた。仰る通り!

 日本綜合地所が千葉県で「ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央Ⅱ」(206戸)、「ヴェレーナ松戸」(47戸)、「ヴェレーナ流山セントラルパーク」(49戸)の3物件を販売すると発表した。

 リリースを引き写し紹介しても何の価値もない。記者が注目しているのは「流山セントラルパーク」の物件だ。駅から徒歩11分の区画整理事業地内のファミリーマンションだ。つくばEXが開業してからほとんどの駅に降りてマンション、戸建てを取材しているが、この駅だけはマンションは1物件も供給されていないからでもあるが、降りたことがない。

 隣駅の「流山おおたかの森」では2,000戸くらいは供給されており、坪単価は駅近だと200万円前後もする。流山セントラルパーク第一号は果たしていくらになるのか。坪単価を150万円くらいに抑えてほしいと思うが、そこまで安くなるか。現地を見学してレポートしたい。

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第2回「多摩ニュータウン再生プロジェクトシンポジウム」(多摩市・パルテノン多摩で)

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阿部市長

 多摩市が主催する第2回「多摩ニュータウン再生プロジェクトシンポジウム」が2月4日行われ、会場の定員250名がほぼ満席となった。市外からの参加者も4割くらいに達するなど関心の高さをうかがわせた。昨年の第1回は多摩ニュータウンの夢がテーマだったが、今年はさらに一歩進め、中長期のロードマップの作成から、再生の主体者となる市民や街、未来について報告やトークセッションが行われた。

 冒頭、挨拶に立った阿部裕行・多摩市長は「昨年は諏訪団地の建て替えに続いて、舛添知事が視察に来られ、多摩ニュータウンの再生に力を入れると断言された。今年は都営住宅の建て替え、尾根幹線の整備など新たな一歩を踏み出す年にしたい」などと語った。

 シンポジウムは3部構成で、第1部はNHKの番組「ブラタモリ」「スタジオパークからこんにちは」などの番組を手がけたNHKエンタープライズエグゼクティブ・プロデューサー尾関憲一氏が「身近にある〝街の魅力〟を発見し直そう!」をテーマに基調講演を行った。

 第2部は、まず多摩ニュータウン再生検討会議委員・西浦定継氏(明星大教授)が検討会議の現状を報告。西浦氏は再生方針の骨子を示し、永山駅を中心とする多様な拠点がネットワークしたコンパクトな都市構造を目指す、主要なリーディング・プロジェクトについては、都営住宅の建て替え、尾根幹線の整備と沿道プロジェクトの進め方などロードマップの作成を 進めていることなどを話した。

 続いて、多摩市民でもある浜田健史氏が、双子が誕生したことがきっかけで地域資源を活用する「たまらば」を設立し、「はたらく」「住む」「育つ」をキーワードに活動していることを報告した。

 もう一人の報告者、NPO法人福祉亭理事長・寺田美恵子氏は、これまでの10数年間の活動を振り返りながら、コミュニティの希薄化、運営継続の難しさ、セーフネット構築の難しさなど課題についても語った。

 第3部は、多摩ニュータウン再生検討会議委員長・上野淳氏(首都大学東京理事、4月に学長に就任予定)がコーディネーターとなり、1、2部の登壇者のほかに東京都都市整備局多摩ニュータウン事業担当部長・太田誠一氏、阿部市長も加わり「人・街・未来」をテーマにトークセッションを行った。

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西浦氏

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 シンポジウムは3時間を超えた。各氏の報告やトークセッションの内容を一つひとつ紹介するのは難しい。再生に参考になりそうなことを以下に紹介する。

 尾関氏は「ブラタモリ」では、タモリ氏に台本を一切渡さないで、アドリブで撮影し、同行する女性アナウンサーにも「普通の女性として演じよ」と裏話を明かし、専門家-タモリ氏-普通の女性の組み合わせの妙と、街の人との関わり、プロセスを紹介したのが反響を呼んだと語った。

 多摩ニュータウンの印象については、「高度成長とともに歩んだ意識の高い方が多く住む特殊な街。公園も緑もきれいだが、人工的な整備された印象も受ける。これまで使ったことがない、例えば〝おもしろい〟をキーワードにすれば新しい発見も生まれる」などと話した。

 (これに対して、上野氏は「『ブラタモリ』に多摩ニュータウンを取り上げていただけないか。『鶴瓶の家族に乾杯』でもいい」と尾関氏におねだり。尾関氏は苦笑しながら「可能かもしれない」と答えた。実現したら、「ブラタモリ」初回に登場した涌井史郎先生には失礼だが、面白さでは上野氏とタモリ氏の組み合わせに軍配が上がるはず)

 浜田氏は、「市民参加という単語がしっくりこない。私はカフェに足湯やっているし、七輪も出す。みんな面白がってくれる。いろいろな角度、切り口などちょっとしたことで動き出すのではないか。公園などで何かイベントをやろうとするとなかなか許可が下りない。楽しいことをやろうとすると時間がかかる」などと行政の対応に注文もつけた。

 (同感。先に国交省の「都市公園のあり方検討会」の記事も書いたが、都市公園法は規制だらけ。市民の利用を阻む一面もある。この点に絡めて阿部市長は「『パルテノン大通り』は舗道ではなく道路。道路の真ん中にイルミネーションを置くのは道交法の許可を得るため職員は大変な努力をしている」と話した)

 寺田氏は、「パブコメは何とかならないか。市民が行政の文章を読み込んで何か提案する作業は大変。もっと自由におしゃべりする場を設けて、結論がでなくてもいいから話せるような機会を設けるべき。語り合う力がアイデアを生む。多摩ニュータウンにはたくさん語り部がいる」と語った。

 (これに素早く反応したのが上野氏。トークセッションの冒頭、「私は口出ししない」と語ったが、「これは極めて重要。市民の発言の機会が少ない。本日のシンポでもフロアから声を募る機会が設けられていないが、来年は受ける機会を設けてほしい。…副市長さんが頷いていらっしゃるから来年はそうなる」と、市側の了解を取り付けた)

 西浦氏は市民力と学生のエネルギーを引き出すことを強調した。「結局、人なんですよ。多摩ニュータウンにはポテンシャルの高い人がいっぱい埋まっている。周りの市も同じ、相模原、八王子、立川、青梅など。これらと連携すれば大きなアドバンテージがある。それと学生。学生をうまく取り込むというのは語弊があるかもしれないが、学生はみんな多摩に就職したいと考えている」と語り「多摩ニュータウンをネガティブにとらえる声を一つつぶしていきたい」とも話した。

 (同感だ。記者はネガティブな記事など書いたことがないが、残念ながらマンション市場は正当に評価していない。分譲坪単価にはっきり表れている。駅前一等地のマンション単価は、多摩センターが200万円強であるのに対し、「立川」は342万円もし、「町田」「八王子」「相模大野」も多摩センターよりはるかに高い。リニアの駅ができる「橋本」にも追い抜かれるのは必至。「若葉台」にも負けるのではないか。ポテンシャルを引き上げる情報発信力に多摩市は欠けている)

 東京都とのパイプも強力だ。太田氏は「多摩ニュータウンは夢と魅力にあふれている。だれもが格の違いを認めるはずだ。地域活動も熱心。限りないポテンシャルを持っている。いまは都市間競争の時代。これからは業務・商業機能を充実させて、ほかからうらやましがられるニュータウンにしたい」などと、全面的に多摩ニュータウン再生を支援していくことを表明した。

 (シンポジウムの進行役を務めた鴇田正明・多摩市都市整備部長は都からの出向。少なくとも2020年までは太田-鴇田ラインを継続してほしい)

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上野氏

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トークセッション(左から上野、西浦、太田、尾関、浜田、寺田、阿部の各氏)

多摩ニュータウンの課題を解決し、魅力をどう発信するか(2014/2/13)

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「ルフォン柏 ザ・レジデンス」完成予想図

 サンケイビルが分譲中の「ルフォン柏ザ・レジデンス」を見学した。昨年10月から分譲開始し、これまでに供給した31戸のうち29戸が販売済みで、順調な売れ行きを見せている。

 物件は、JR常磐線柏駅から徒歩5分、柏市柏五丁目に位置する13階建て全51戸。2月中旬に分譲する第二期(戸数未定)の専有面積は67.40~83.09㎡、予定価格は3,870万~5,270万円(最多価格帯4,300万円台)、坪単価はおよそ200万円。竣工予定は平成27年7月下旬。施工は不二建設。販売代理は住友不動産販売。

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 同社のマンションは、先に「浜松町」を見学したが、今回は郊外型。取材の目的は、このところ急速に供給戸数を伸ばしている同社のマンションをしっかり見ておくことが必要と感じたからだ。もう一件「船橋日大前」を近く見学する予定だ。

 建物は近隣商業立地だが、前面道路は12mあり、全戸南向きで、その割に交通量は多くない。前面も開けている。坪単価もリーズナブルなものだ。1フロア4住戸だが、まんべんなく売れており、極めて順調に売れているという印象を受けた。

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 初めて知ったのだが、同社には2人の女性役員がいる。デベロッパーには女性の役員が極めて少ない。記者の知る限り上場会社で女性役員がいるのはコスモスイニシアが3人(一人は監査役)で、ヒューリック、フージャースホールディングスがそれぞれ1人(非常勤監査役)くらいだ。ゴールドクレストに1人いたが、一昨年退任している。

 従って、女性役員2人というのは特筆すべきことだ。そのうちの一人が上席執行役員・佐々木ゆかり氏で、マンションの商品企画担当だというのがうれしいではないか。女性がマンションの商品企画にもっともふさわしいとは記者がずっと思ってきたことだ。きめの細やかさでは、男性は女性にかなわない。

 佐々木氏がこだわっているのはキッチンだそうで、強いメッセージが込められていることは伝わってくる。キッチンの天板に御影石を採用していることだ。坪200万円くらいの郊外型に天然石を採用するデベロッパーは少なくなってきているはずだ。

 もう一つは食洗機。これも働く主婦(主夫)には必需品だ。約2畳大のクローゼットの提案もいい。主寝室のドアは全て引き戸にしているのも佐々木氏の小さなこだわりだと理解した。

 同社が「ルフォン」ブランドを立ち上げて10年。年間500戸ペースに到達したという。これほどの量をコンスタントに供給できるデベロッパーは20社くらいか。

 これからが正念場だ。大手には普通の商品企画では勝てない。マンション業界に〝フジ・サンケイ旋風〟を巻き起こす覚悟で取り組んでほしい。さらに期待したいのは、やはり自前の販売部署を立ち上げることだ。顧客と相対するからこそ微妙な嗜好が読み取れる。同社は「行動指針」で謳っているではないか。「小さくまとまってはいないか? 大胆に、大きく描け」「夢中でやっているか? 乗り越えた先の景色を楽しみに走れ」と。

 佐々木氏はもちろん「女性が活躍」できる会社を応援したいし、女性に負けない男性をアピールするためにもRBA野球にも復帰してほしい。

「めざましテレビ」そのまま朝から元気サンケイビル「ルフォンリブレ浜松町(2015/1/20)

 

 

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