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「オーベルグランディオ吉祥寺II」完成予想図

 大成有楽不動産が2月下旬に分譲開始する「オーベルグランディオ吉祥寺II」を見学した。JR中央線三鷹駅、あるいは吉祥寺駅からのバス便ではあるが、坪単価は〝旧価格〟の205~210万円。2年前に分譲された隣接の第一弾「オーベルグランディオ吉祥寺Ⅰ」(177戸のうち分譲は131戸)は4カ月で完売している。今回は面積が広くなるのでグロス価格は張るが、再び人気になるか。

 物件は、JR中央線・総武線、京王井の頭線吉祥寺駅からバス12分徒歩2分、またはJR 中央線・総武線三鷹駅からバス13分徒歩2分、三鷹市牟礼六丁目に位置する8階建て全284戸。専有面積は72.27~93.68㎡、予定価格は4,100万円台~6,200万円台(最多価格帯4,,900万円台)、坪単価は205~210万円。竣工予定は平成28年1月下旬。施工は長谷工コーポレーション。販売代理は大成有楽不動産販売。

 現地は昭和30年代に入居が開始された旧日本住宅公団「牟礼団地」の建て替え事業地の一角。賃貸棟は全て建設済み。分譲棟は第一弾として同社が2013年初頭に109戸を分譲。間取りプランが1DK(35.87㎡)~4LDK(87.65㎡)と豊富で、価格帯も1,800万円台から5,100万円台(坪単価181万円)と、商品性と価格のバランスがよかったことからわずか4カ月で完売している。

 今回はその第2弾で、専有面積は最低でも72㎡台、平均で約78㎡と広くなっているのが第一弾と異なるのが特徴。坪単価も約10%高くなる。

 販売を担当する大成有楽不動産販売のプロジェクトリーダー・沢信吾氏は、「第一弾は価格を抑制気味にし、プランも多彩だったことからお客さんが殺到した。今回は価格が若干上昇するが、当初の予定から設備仕様レベルを上げた。間取りプランも50種揃えた。この価格が浸透すれば、地元はもちろん広域から集客できるのでは」と期待を寄せている。

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「ファミリーラボ」(左)と「マルチ シューズ シェルフ」

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 「牟礼団地」のことはよく知っている。吉祥寺、三鷹からのバス便だが、運行本数は多い。いつものように単価を予想した。同じような立地のマンションは坪単価260万円だが、同社はそんなに高くないと踏んだ。アッパーは250万円で、平均すると240万円くらいではないかと読んだが、結果は大外れ。それより30万円以上も安かった。

 205~210万円という単価は、23区内では皆無で郊外部でも駅近物件はこんな安値ではまず供給されない。埼玉、千葉方面でも都内寄りでは無理だ。

 価格が低いからレベルが低いわけでもない。モデルルームの提案はよくできている。同社の最近のマンションについてはかなり書いてきたので省略するが、「オーベルオリジナル収納」は〝ここまでやるか〟と思うほどきめが細かい。多目的に利用できる「ファミリーラボ」の提案もいい。

 単価は低くても面積が広いからグロス価格は張るが、この物件特性をアピールできれば、第一弾と同様圧倒的な人気を呼ぶ可能性を秘めている物件だ。

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上下前後可能ハンガー

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 沢氏と歓談し、意見の一致をみたのはデベロッパーはなるべく予定価格を早く公開することだった。最近は各社とも価格にはナーバスになっており、記者の取材などでも坪単価を公開することを渋るところが激増している。

 どこも〝新価格〟であり、サラリーマンの取得限界にきていることが分かっており、予定価格が速く知れ渡ったら敬遠されるのではないかと恐れているのだ。その一方で、同業他社が高値をつけるのを待って、後だしジャンケンのようにおっとり刀で駆け付けようとしている。

 いま、記者の手元にある1月中旬号の住宅情報誌を調べてみたら、「予告広告」のマンションが約380件あるうち、「予定価格」を表示しているのは4割以下の150件弱だ。分譲開始が1月下旬でも価格は「未定」になっているのも少なくない。記事風広告も「分譲中」を除けば、予定物件の半分は「価格未定」だろう。ひどいのになると、もう半年以上前からずっと「資料請求受付中」のマンションもある。

 この情報誌は「価格ゼロ」だからみんな読むのだろうが、有料だったらまず読まない。

 判断が付きやすいよう予定価格(坪単価)は堂々と早めに公表すべきではないか。価格を公表しないのは顧客に対して失礼だし、売る側の営業マンもかわいそうだ。

 スーパーの店頭に「価格未定」の野菜を並べたら明日からお客さんはまず来なくなる。それとも高級すし店のように「時価」商売をやろうとしているのか。売れる値付けをできないのはデベロッパー失格といっては失礼か。

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「J・URBAN久我山ヒルトップ」

 三井、野村の二強に待った! 住友が都市型戸建て年間数百戸供給-住友不動産は1月22日、同社初と思われる都市型戸建て見学会を杉並区久我山で行い、今後は積極的に供給すると発表した。

 冒頭、同社は今年1月1日付で分譲住宅事業本部から分離独立させた「戸建分譲事業部」を立ち上げたと報告した。

 同部部長・徳田修氏は「バブル期は八王子、埼玉、千葉方面で面開発を行っていたが、バブル崩壊後はほとんど供給しなくなった。近年では数十戸くらいしか供給してこなかった。今後は当社の強みである注文の〝J・URBAN〟ブランドそのもの、都会的な外観・外構デザインと自社施工、さらには高級設備を装備した長期優良住宅を基本としたものを供給していく」と話した。

 すでに数百戸分の用地を取得しており、今回、「久我山」(7戸)とともに「国立」(5戸)「深大寺東町」(8戸)「目黒平町」(11戸)「平井」(10戸)「新宿西落合1期」(12戸)の6物件53戸を昨年末から今年初めにかけ分譲開始した。

 「J・URBAN久我山ヒルトップ」は、京王井の頭線久我山駅から徒歩12~13分、同線三鷹台駅から徒歩7~8分、土地面積約100㎡、建物面積約100㎡、価格8,000~9,000万円弱。

 販売責任者の同本部第二営業所長・松丸望也氏は、「他の大手デベロッパーの都市型戸建てと異なるのは、敷地延長など条件の悪い住戸を屋上テラス付きとするなどの商品企画に力を入れており、条件の悪い価格の安いところから売れている」と強調した。

 これまで分譲開始した6物件53戸のうち約3割がすでに分譲済み。「久我山」も2戸が契約済みで、1戸に申し込みが入っている。従前はテラスハウス風の社宅。

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 青天の霹靂だった。同社がここ1~2年、戸建て用地を買っているという話は聞いていたが、その現場を全く見ていない。同社広報に聞いたこともあるが、広報は言葉を濁すのみだった。

 単なるうわさだけかと思っていたが、そうではなかった。これまでもずいぶん書いてきたが、大手デベロッパーの分譲戸建ては三井不動産レジデンシャルが独走しており、年間800~900戸をコンスタントに供給してきた。都内23区では1億円前後の物件が飛ぶように売れていた。供給エリアは都内が中心で、対象はアッパーミドル・富裕層。  

 2位の野村不動産は、三井とは対照的に郊外の区画整理事業地などでまとまった戸数の物件を主に手掛けてきており、年間の供給量は500~600戸くらいだった。

 ところが、ここ1~2年、三井を急追しており、今期は1,000戸くらいに伸ばす予定。従来手掛けてこなかった10戸未満の物件も供給するようになってきた。

 一方の三井も郊外で久々の区画整理事業物件を供給するなど、やはり1,000くらいに増やす見込みだ。

 この2社を追いかける大手デベロッパーはなく、3位グループには老舗の細田工務店、コスモスイニシア、ナイスなどが200~300戸で続き、住友も三菱地所レジデンス、東急不動産も年間せいぜい数十戸程度しか供給してこなかった。三菱地所レジデンスは2013年に分譲戸建て市場に参入すると発表はしたが、現段階では目立った供給はない。

 住友不動産の参戦に対して、東急不動産は「特段、申し上げる数字はない」(広報)、三菱地所レジデンスは「昨年の供給量は約40戸」(広報)と答えている。

 住友不動産は今のところ、都心志向の「J・URBAN」ブランドを供給していくとしているが、郊外部での供給にも含みを持たせている。記者は間違いなく郊外も供給するとみている。

 三井・野村に住友が参戦し、分譲戸建て戦線は過熱する一方だ。3強時代が到来するのか。三菱地所レジデンス、東急不動産はどう動くか。もちろんハウスメーカーもいる。低価格路線で中堅所得層向けに特化し、年間36,000戸も供給している飯田ホールディングスとの住み分けは続くのか。戸建て市場は全員参加型になる気配を見せてきた。

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モデルハウス

三菱地所レジデンス、分譲戸建て市場に参入(2013/10/7)

伊藤忠都市開発、都市型戸建事業を強化・加速(2012/7/23)

寡占続くか建売住宅市場 用地費上昇し、新規参入も(2011/9/6)

 積水ハウスのゼロエネルギー住宅商品「グリーンファーストゼロ」が「平成26年度省エネ大賞 審査委員会特別賞」(主催:一般財団法人省エネルギーセンター)を受賞。審査員からは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の本格的な普及を目指した住宅である」などと評価された。

 「グリーンファーストゼロ」は2013年4月に発売。「ハイグレード断熱仕様」「高効率エアコン」「LED照明」などの省エネ設備を採用。また、日射・通風配慮設計などのパッシブ技術を取り入れることで、快適に暮らしながらエネルギー消費量を大幅に削減。さらに太陽電池や燃料電池による創エネで、「住まい心地向上」と「エネルギー収支ゼロ」を目指す2020年の暮らしを先取りするゼロエネルギー住宅。

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「竹下通り スクエア」完成予想図

 三井不動産は3月7日、原宿・竹下通りの新たな商業施設「竹下通り スクエア」をオープンする。

 地下1 階~地上3 階には三越伊勢丹グループが展開する「ALTA」が出店し、「原宿ALTA」になり、新業態や原宿初出店を含む全19 店舗がオープンする。

 JR原宿駅から徒歩2 分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅から徒歩6 分。敷地面積約190坪、地下2 階、地上3 階建て延べ床面積約521坪。

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「キュープラザ原宿」完成予想図

 東急不動産は3月27日、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮駅前の商業施設「キュープラザ原宿」をオープンする。

 日本最大の音楽チャンネルスペースシャワーTVを運営するスペースシャワーネットワークのエンタテインメント・コラボカフェ「AREA-Q」、ポートランド創業の老舗のパンケーキ店「オリジナルパンケーキハウス」、カフェ&鉄板グリル「グッドモーニングカフェ&グリル」など日本初や新業態など多彩で個性的な16店舗が出店。渋谷から表参道をつなぐ新たなランドマークとして、ショッピング、カフェ&レストラン、サービス、ウェディングなどを集積する。

 敷地面積約655坪、地下2階地上11階建て延べ床面積約2,500坪。施工は竹中工務店。

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「西新宿CLASS in the forest」(マンションギャラリーで)

 三菱地所レジデンスは1月20日、マンションとしてはわが国最高階数60階建て全954戸の「ザ・パークハウス西新宿タワー60」のコミュニティを支援する活動の一環として、第一回目のエリアコミュニティイベント「西新宿CLASS in the forest」を開催。マンション購入検討者約10名を含む約50名が参加した。

 第1回の今回は、HITOTOWA INC.代表・荒昌史氏がファシリテーターを務め、三菱地所レジデンス開発事業部・柴田純氏、東京おもちゃ美術館館長・多田千尋氏、一般社団more trees事務局長・水谷伸吉氏、Community Crossing Japan研修ディレクター・吉高美帆氏、一般社団アスリートソサエティかけっこマイスター・秋本真吾氏がそれぞれの立場でプレゼンテーションを行ったほか、パネルトーク、ワークショップを含め3時間近くにのぼる盛り沢山なイベントになった。

 50歳代のゼネコンに勤務する参加者の一人は、「人のつながりの大切さ、ハードだけでなくソフトの仕組みの大事さ、人間の可能性が探れた」と話した。

 今後は①触れる自然②共助の防災減災③国際先進としての多様性-などについて入居前の15回(残り14回)、入居後2020年までの45回と合わせ60回行う予定。

◇       ◆     ◇

 似たようなものでは、昨年暮れ、三井不動産レジデンシャルがマンションコミュニティの未来像を語るシンポジウム「Mirai Mansion Meeting」を行ったが、具体的なマンションを対象にしたイベントを報道陣に公開するのは珍しい。とても興味があった。

 開始は19時。全体で3部構成になっており、第一部の6氏のプレゼンテーションは一人持ち時間約10分で合計60分。必死でメモを取ったが、ぶっ続けで中身の濃い話を聞くのはしんどい作業だった。

 休憩をはさみ、柴田氏を除く5氏のパネルトークは30~40分。各氏の話は簡潔明瞭、都心のコミュニティのあり方を示唆するフレーズが各氏の口からほとばしった。これだ!と思った。

 全体を通じて各氏が話したことを紹介しよう。順不同。

 秋本真吾氏 僕は走ることが得意。スポーツで元気にできる。このマンションで全国一駆けっこが速い子どもを育てたい(アスリートソサエティの代表は為末大氏。秋本氏は福島県大熊町出身の200mハードルアジア最高記録保持者のプロ陸上選手。2012年に現役引退。震災後、地元福島の復興支援活動を行っており、「地元のためにもう一度頑張ろう」と2013年に現役復帰宣言)

 吉高美帆氏 ホームタウンにするためのキーワードは〝とにかく参加してみる〟。社会問題解決型マンションにしたい(吉高氏は福島県相馬市出身。震災関連死をゼロにするプログラムを作成するとか)

 多田千尋氏 キーワードは〝ファーカンダ〟。これは沖縄にしかない言葉で、祖父母と孫が幸せに暮らす様子を表現したもの。葉っぱとつた、切っても切れないという意味。木育をコンテンツに多世代の交流を進める(多田氏は新宿区出身。廃校となった小学校校舎を体験型ミュージアム「東京おもちゃ美術館」として再生。徹底して国産材を使用したのがヒット、現在、来館者は年間12万人を超えるという。うち赤ちゃんは2万人)

 水谷伸吉氏 都市と森をどうしてつなげるが大きなテーマ。堅苦しくならないよう、例えば鹿肉をシビエとして食べることで自然とつながることもできる(more treesの代表は坂本龍一氏。水谷氏は戦後、建築学会が〝木造禁止〟などと言い立てたことに、「過剰に反応しすぎ。日本の木の文化を継承したい」とも語った)

 荒昌史氏 デベロッパーに7年勤務した後、環境問題やコミュニティ、防災に取り組みたくて2010年にHITOTOWAを立ち上げた(イベント全体をプロデュース。デベロッパーとはコスモスイニシア当たりかと思ったが、その通りだった。同社には企画マンが揃っていた)

 柴田純氏 このプロジェクトに関わって1年半。職人の街として栄え、コミュニティも育まれている居住者のおもいをバトンでつなげていきたい。「森のタワー」を核に他の地域ともつながっていく

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 興味深い分譲坪単価について。起工式が行われた昨年5月には「坪単価310~320万円」と書き、同社が記者発表会を行った昨年11月の段階では「330~340万円」に上方修正した。そして今回。その後のマンション単価の上昇、関係者の口ぶりから判断して「350万円以上」にさらに上方修正する。まず間違いないはずだ。湾岸に負けるようでは副都心の名が泣く。

 このあと続く住友不動産と三井不動産レジデンシャルの再開発マンションを含めるとトータルで2,500戸くらいの街になる。この将来像を描き切れるかどうかが単価設定のかぎを握る。コミュニティ支援の役者も揃った。この日のプレゼンターの声をどうユーザーに届けるか。

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左から秋本、吉高、水谷、多田、荒の各氏

主役は参加者マンションコミュニティを考える三井レジのシンポに340名(2014/11/27)

ここも唯一無二かわが国最高階数「ザ・パークハウス西新宿タワー60」(2014/11/7)

 

 

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「クレヴィア練馬中村橋」完成予想図

 伊藤忠都市開発が2月中旬に分譲開始する「クレヴィア練馬中村橋」を見学した。単身者・DINKS向けで坪単価は270万円。新価格ではあるが、リーズナブルな価格だと思う。これが売れなければ、コンパクトマンションは今後相当販売に苦労するとみた。

 物件は、西武池袋線中村橋駅から徒歩4分、練馬区中村北三丁目に位置する10階建て37戸。専有面積は31.22~58.10㎡、予定価格は2,500万円台~4,900万円台(最多価格帯3,100万円台)、坪単価は270万円。竣工予定は平成27年10月下旬。施工は松尾工務店。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 現地は、サクラ並木が美しい千川通りに面した3方道路。建物は南東向きの58㎡の2LDKと東向きの31~42㎡のコンパクト3タイプの1フロア4戸構成。 

 商品企画は、セキュリティを重視しているほか、二重床・二重天井、ミストサウナ、三口コンロ(一部除く)、洗濯物干しポールなど居住性にも細かな配慮がなされている。

◇       ◆     ◇

 見学する前、坪単価は300万円を突破するのではないかと思ったが、270万円と聞いてうれしくなった。記者が6年前に見学した野村不動産の「中村橋」は坪240万円弱だった。相場よりやや高かったが、瞬く間に売れた。それよりさらに高くなっているが、これは致し方ない。単身女性にとってはぎりぎりの取得限界に収まっているのではないか。

 廊下面積を少なくする一方で、玄関を広く取り、収納も増やし、浴室も広めのものを採用しているのがいい。バルコニーも広い。ワンルーム専業が分譲するものよりはるかにレベルは高い。

 1階に花屋が入居する予定というのもいい。仲良くなれば毎日のように格安で買うことができるのではないか。そうすれば、花の香りで満たされたマンションに住めるはずだ。

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モデルルーム

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「ルフォン リブレ浜松町キャナルマークス」完成予想図

 サンケイビルが1月31日にモデルルームをオープンする「ルフォン リブレ浜松町キャナルマークス」を見学した。フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」のスタジオセットをイメージした住まいを提案しており話題を呼びそうだ。

 物件は、JR山手線・京浜東北線浜松町駅から徒歩10分(ゆりかもめ「日の出」駅から徒歩2分)、港区海岸二丁目に位置する14階建て全52戸。専有面積は37.52~67.25㎡、販売予定価格は3,700万円台~7,000万円台。販売代理は三井不動産レジデンシャル。施工は木内建設。竣工予定は28年2月中旬。

 現地は準工地域。敷地東側に高速道路が走っているが、その先は東京湾。お台場などが一望できる。住戸は西向きで、眼下には運河。その先は都心部。三井不動産レジデンシャルなどが分譲して人気になっている「GLOBAL FRONT TOWER」が目と鼻の先に見える。

 モデルルームは2通り。一つはオーソドックスなもので、設備仕様レベルは高い。ディスポーザー、食洗機、御影石のキッチン・洗面カウンター、ハンズグローエの水栓(洗面カウンター)、ミストサウナなどが標準装備。二重床・二重天井。

 もう一つはフジテレビの朝番組「めざましテレビ」のスタジオセットをイメージした住まいを提案しているハーフモデル。視聴者層は物件の顧客イメージと一致しているから採用したという。

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フジテレビデザイナーとコラボしたモデルルーム

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 2つのモデルルームのうち一つはなかなかいい。玄関を入ってすぐ多目的に利用できるDENのような空間提案が目を引いた。

 もう一つのハーフモデルには度肝を抜かされた。記者は朝番組をあまり観ないが早速「めざましテレビ」を観てみた。せわしない番組だが、朝から元気なのがいいのだろう。遊び心満載で、夜も眠れなくなりそう。

 しかし、こんな風変わりなモデルルームを提案するのも一方で理解できる。分譲マンションもないわけではないが、「日の出」は倉庫街。ありきたりの万人受けするプランではユーザーの心をとらえることはできない。思い切ったプランで強烈な印象を与えるのは正解だ。フジサンケイグループだからできることだ。

 利便性からすればこれほど恵まれた物件は少ない。六本木、麻布十番、品川、銀座、築地、汐留、台場などがタクシーでも数分から10分圏。「アジアヘッドクォーター特区」、田町駅東口北地区土地区画整理事業、浜松町二丁目4地区都市計画など再開発もある。

 目の前の運河で泳ぐことはできないだろうし、ファミリーにはお勧めできないが、朝も夜も忙しい放送関係者やタレントなどにお勧めだ。

 元気と言えば、同社の業績も元気そのものだ。平成26年3月期決算は売上高501億円(前期比21.7%増)、経常利益45億円(同28.7%増)、当期純利益20億円(同463.2%増)。分譲マンションはそれぞれターゲット層に合わせた「ルフォン」「ルフォンリブレ」「ルフォン ソレイユ」3ブランドを掲げ、供給を伸ばしている。

 「ルフォン」を立ち上げたころに見学した「上鷺宮」ではあの「ドムス」マンションの設計を担当した建築家・小松崎常夫氏が設計総合監修を担当していたのに驚いたことがある。既存のデベロッパーとはまた違った商品企画を提案してほしい。

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モデルルーム

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「プラウド山王」完成予想図

 野村不動産が1月下旬にも分譲を開始する「プラウド山王」を見学した。住居表示は「大田区山王3丁目」で、南傾斜の高台立地。1982年以降、山王高台エリアでは過去4番目の規模であることからも人気を呼びそうだ。

 物件は、京浜東北線大森駅から徒歩7分、大田区山王3丁目に位置する地下1階地上7階建て全63戸。専有面積は64.40~107.48㎡、価格は未定。竣工予定は平成28年2月中旬。施工は大末建設。

 現地は駐車場と住宅跡地。同社は一昨年夏に取得した。

 デザイン監修は南條洋雄氏。外構は「邸宅を取り囲む御屋敷の緑」の再生がテーマになっており、南傾斜の立地を生かし住戸プランは角住戸やルーフバルコニー付きを数多く配しているのが特徴。

 設備仕様レベルが高いのも特徴の一つで、共用部、専有部に自然石を多用。建具・ドア面材は鎌倉彫調仕上げ。

 1月10からモデルルームをオープンしており、既に来場総数150組超の来場があり、問い合わせ件数は約2,000件に達しているという。

◇       ◆     ◇

 坪単価について。実はこの「山王」を見学する前にもう一つ別のマンションを見学した。もちろん単価や来場者の反響なども担当者から聞いた。

 ところが、「現段階で坪単価を公表することは控えていただきたい」と要請された。

 業界紙の役割は業界とその顧客との橋渡しだ。記者は、「価格が未定」の記事では何の価値もないと思っている。価格が未定のダイコン、レタスを誰も買わないのと一緒だ。これまで単価(予想をむくめて)を書かないマンション記事などほとんど書いてこなかった。リリースを引き写す記事は記事ではない。単なるリライターにすぎない。

 ただ、営業マンの苦しい胸のうちも理解できた。価格がどんどん上昇し、これまでの相場とかけ離れた価格になっている。新価格、新々価格をユーザーに説得するのは大変なことだろうと思う。単価が独り歩きするのを恐れているのだ。

 そこで、記者も妥協することにした。価格を公表してもいい段階まで書かないことにした。よって、このマンションの記事は2月末になりそうだ。

 今回の「山王」も同様。マンションギャラリーの所長からかなり詳細な話を聞いた。坪単価については、記者は納得できる価格だったがやはりユーザーにその価値を認めてもらうにはしっかり説明しなければならないと話していた。

 なので、このマンションについても現段階では単価は書かない。人気になるはずだから、その段階で紹介する。

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住友林業の愛媛県の社有林

 住友林業グループが保有する社有林は45,808ha(2014年3月末時点)にのぼり、2007年から7年間で東京ドーム約1,060個分の約5,000haを増やしていることが分かった。三井物産が保有している社有林は約4.4万haで、国内の社有林保有面積で住林グループが三井物産を抜き、4位から3位に上昇した。

 同社ホームページによると、同社は海外でも約20万haの山林を管理。2013年度は国内で44,333m3、海外で1,163,320m3の木を伐採。伐採された木は製材・加工され、住宅や家具などの製品として供給されている。

◇       ◆     ◇

 同社がその都度発表してこなかったこともあるが、記者は同社がこれほど社有林を増やしていたことを知らなかった。2011年、同社に聞いたときの社有林面積は約4.2万ha(この数字は2007年公表数字で、実際は4.3万haくらいだったようだ)で、三井物産の約4.4万haに次いで4位だった。現在は、2014年3月末時点の数値として45,808haをホームページで公表している。一方の三井物産は2011年当時から現在まで約4.4万haの数値に変更はない。

 知らなかったのは記者の取材不足。昨年の不動産協会・FRK合同新年賀詞交歓会で同社執行役員・町野良治氏が「森林・林業の再生のためにリーダーシップを取る。それが我々の使命だ。中長期的には世界に視野を広げて山林所有を増やし、わが国の山林王になるのが夢」と語ったのを思い出した。きちんとフォローすべきだった。

 「山林王を目指す」というのは大風呂敷ではないようだ。1年間に1,000haを増やしていけば、現在約19万haを所有する王子製紙を抜くのは絶望的だろうが、約9万haを所有する2位の日本製紙には30年後くらいには追いつく。「愚公、山を移す」という言葉もある。

 わが国の森林・林業の荒廃がどんどん進行しており、このままでは深刻な事態を招くと警鐘が鳴らされている。住林と同じようにハウスメーカー・デベロッパーには社有林を所有し増やし、森林・林業の再生に取り組んでほしい。

 日本不動産研究所の調査によると、わが国の10a当たり山林素地価格は用材林地が4万9288円(平成23年)と破格の値段だ。売り上げの0.1%でいいから山林の購入・管理費に充当すればどれだけの山林が救われるか。自らが管理できなければ、その金額分を「ふるさと納税」するのもいいのではないか。山林を所有・管理する会社が評価される時代になってほしい。

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住友林業の愛媛県の社有林

 

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