爛漫の春満喫 「hocco(ホッコ)」イベントに1000名超 小田急バス×ブルースタジオ
「桜堤おてせいなりわい市」
小田急バスとブルースタジオは4月2日、昨年10月開業した施設「hocco(ホッコ)」で「桜堤おてせいなりわい市」を開催。桜が満開で、地名に「桜堤」が付いているように、明治期から都内随一のサクラの名所として親しまれた玉川上水の「小金井桜」に近いことも手伝ってか、家族連れやお年寄りなど主催者予想の約600人をはるかに上回る1,000人超が集まった。記者も爛漫の春を満喫した。
この日は、施設内のテナントであるパンとお菓子店「ラトリエ・ド・ナチュール」、植物・鉢植え販売・外構プランニング店「玉草屋」、エッセイ・絵本販売店「RIDHT NOW BOOKSTAND」、惣菜・弁当テイクアウト店「オーブン屋」のほか、三鷹エリアで「なりわい」を営む出店者によるコーヒー焙煎店の試飲・販売、市内で採れた野菜販売、小田急バス運営ブース、施工会社による木工ワークショップ、交通安全ブースなどのイベント・物販も賑わった。
イベントについて小田急バス不動産ソリューション部長・下村友明氏は、「今しかないと考えこの時期に実施した。プロジェクトは利益よりも地域の皆さんに愛されることを優先した。種を蒔き芽は出た。これからしっかり育て大きな木にしたい」と語った。
ブルースタジオ専務取締役クリエイティブディレクター・大島芳彦氏は、「地域コミュニティのハブとして毎日市が立つような取り組みや、他のエリアでの展開も考えている」と話した。
施設は、JR中央線武蔵境駅からバス12分、武蔵野市桜堤2丁目の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約1,525㎡に、木造2階建て13戸(店舗併用住宅5戸、賃貸住宅8戸)のほかシェアカー1台、シェアサイクルラック5台、宅配ロッカーなどを整備。事業主は小田急バス、企画・設計監理・運営はブルースタジオ。昨年10月1日に開業した。
はなもも公園
木工ワークショップ
「RIDHT NOW BOOKSTAND」
「hocco(ホッコ)」ホームページから
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「hocco(ホッコ)」については、昨年10月に行われた関係者向け見学会を取材し、記事にもしているのでそちらを参照していただきたい。
もう何も言うことはないが、強いてあげれば隣接する「はなもも公園」(220㎡)との垣根を取り払ったことだ。これは快挙だ。行政組織に蔓延するコロナよりも根が深く手ごわい悪しき陋習、事なかれ前例主義の壁をぶち破るために、両社は真正面からあるいは搦め手から攻め立てたのだろうが、否、両社に限って姑息な手段など使わず、何よりも地域住民のためという正攻法でもって粘り強く交渉して、苔むした頑迷牢固な市の担当者の心を開いたのだろう。公園はわずか220㎡ではあるがその意義は大きく、行政や学者先生の石頭の頭頂部に楔を打ち込んだのは間違いない。
両社にはこれを突破口に都市公園を住民に開放する取り組みをさらに強化していただきたい。同じように公園と民有地の垣根をぶち破った事例記事を添付する。
隣接の住宅街
群生する道端のハナニラ
出来すぎだ!焼杉! 見どころ多い小田急バス×ブルースタジオ「hocco(ホッコ)」(2021/10/7)
坪240万円で5000万円台の3LDK(70㎡台) 城東とも競合 コスモスイニシア「和光」(2022/3/30)
「街のシンボルになる」来場者 公園との垣根なくしたフージャース「つくば」に感動(2021/4/28)
「建築は愛。母の家と一緒」青木茂氏 りそな銀行「リファイニング」セミナー
お猪口に活けた春爛漫のハナニラ
りそな銀行は3月17日、Zoomによるオンラインセミナー「『リファイニング建築』による環境への貢献と物件価値の向上~SDGs意識向上に伴う不動産の在り方の変化~」を開催した。
セミナーは2部制で、1部では大和不動産鑑定・竹内一雅氏が「不動産マーケット~コロナ期の不動産市況とSDGs意識の高まり~」と題する講演を行い、わが国の不動産投資マーケットのほか、新築マンション市場、中古住宅市場、オフィス市場、消費動向などについて話した。
2部では、「リファイニング建築」の発案者である建築家の青木茂建築工房 代表取締役・青木茂氏が「リファイニング建築が社会を変える」をテーマに、1時間近くにわたって具体的な事例を画像を示しながら熱弁を揮った。
りそな銀行 不動産コンサルティング部部長・浦井英文氏は「りそなホールディングスは2030年SDGs達成に向けたコミットメントを決定し、環境不動産への関心の高まりを受け、当行も企業価値の向上に貢献すべくCASBEE、ZEB、ZEHの普及促進のコンサルティングに力を入れている。一級建築士も複数在職しており、ファンドの組成も検討している」と挨拶した。
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セミナーは「視聴」以外の利用は許可されておらず、同行と青木先生にお願いして、記事化することの了承を得た。同行と青木先生に感謝申し上げる。
さて、今回のセミナーで青木先生が事例として紹介した建築物は数十物件にも上る。どれも素晴らしいプロジェクトばかりだ。一つひとつ紹介しきれない。敢えて一つ選ぶとすれば、青木先生が「地域リファイン構想」と名付けた地域の6つの建築物を3期に分けてリファイニングした「光第六ビル」(福岡県大野城市)だ。このプロジェクトは、今日的課題である地域全体の活性化、ポテンシャル向上に寄与する。関係者が連携してこの種のプロジェクトに取り組んでほしい。
この「光第六ビル」を含め、セミナーの模様を同行は3月末にもネットで公開するそうだから、詳細は同行に聞いていただきたい。記者の記事は「RBA 青木茂」で検索したら33件ヒットした。こちらも文末に添付する。以下、記者と「リファイニング建築」とのかかわりについて参考までに紹介する。
青木先生の「リファイニング建築」は2013年の「緑苑ハウス」の建築現場見学会が最初だった。見学者はデベロッパーが実施するマンション見学会の10倍以上に達したのにびっくりしたのだが、リフォームとかリノベーションとは似て非なる手法に唖然茫然、驚愕した。明治の伝説的画家「青木繁」と重ね合わせた。(その後分かったのだが、青木繁は福岡県、青木先生は大分県出身)
これがきっかけに病みつきになり、首都圏で実施された見学会、講演などはほとんど取材し、記事化してきた。
いま調べてみたら、最初の「千駄ヶ谷のリファイニング建築に見学者300人」の記事には約3,500件、翌年の「リファイニング建築のすごさを見た 『千駄ヶ谷 緑苑ハウス』完成」の記事には約7,900件のアクセスがあった。双方で約11,000件だ。これほどのアクセス数があるのは年に1,2本しないはずだ。
このアクセス数だけで「リファイニング建築」の凄さが読者の皆さんにも分かっていただけるはずだ。言うまでもなく、多少は私見を交えたが、記者は見学会などの模様を客観的に伝えてきた。
今回の講演で初めて知ったことを1つ2つ紹介する。青木先生の自宅は「YSビル」(既知)だが、「Y」は奥さんの「YOKO」で、「S」はご自身の「SHIGERU」だと話し、「力関係を示す」と明かした。「Y」と「S」を前後することでどれほどの差があるのか。天と地ほどか、ただのつがいの鴉ほどか、聞きたかった(セミナーは質疑応答はなし)。
もう一つ。ウェビナー用の説明資料全320ページの最後の1ページには「母の家」とだけ記されていた。先生曰く。「建築は、愛する人のためにつくる。これが長寿命化につながる」と。簡にして要を得るとはこのことをいう。
「母」といえば、記者はゴーゴリ―の「母」を思い出す。「戦艦ポチョムキン」と並び称されるソビエトの反戦映画にもなった。ラストシーンの絶望の中にも平和な明日を希求する母の毅然とした顔が蘇ってくる。プーチンさんも読み、観ているはずだが…。
世界へ 建築業界に新風 青木茂リファイニング×服部夏子アート 「信濃町」見学会(2021/10/8)
デザイン一新 藤沢翔陵高/不可解 防衛省補助金 青木茂建築工房リファイニングPJ(2021/4/3)
I'm fine 桜もハナニラも満開 青木茂建築工房「目黒」リファイニング完成(2021/3/22)
築84年 都内に現存する唯一の木造見番建築物見学会 青木茂建築工房が設計監理(2020/12/15)
築51年の礼拝堂⇒診療所 青木茂氏「リファイニング」解体見学会に満席120人超(2020/10/26)
安藤忠雄氏を超えた? 青木茂氏×三井不 「氷川台」リファイニング見学会に200人超(2020/9/16)
美しい公衆トイレ 発信できた 安藤忠雄氏/世界からオファー 日本財団プロジェクト(2020/9/15)
大和ハウス工業「平和台」 同社初の「ZEH-M Ready」 申し込み殺到 早期完売へ(2020/9/15)
三井不動産×青木茂建築工房 リファイニング「初台」で見学会 過去記事も紹介(2019//12/8)
駅4分の1低層 息をのむほど美しいサペリの建具 三菱地所レジ「代々木上原」(2018/12/14)
省エネ対策に感服 三井不動産+青木茂建築工房 「林マンション」リファイニング完成(2018/3/30)
青木茂建築工房×ミサワホーム 「千代田富士見」のリファイニング見学会に450名(2018/3/1)
リファイニング建築の考案者 首都大学東京特任教授・青木茂氏が退官へ 記念講演会(2018/2/13)
ミサワホーム&青木茂建築工房 千代田区富士見のリファイニング建築見学会に250名(2017/11/9)
三井不&青木茂建築工房 築52年の市場性ない共同住宅をリファイニングで再生(2017/10/16)
三井不動産&青木茂建築工房 練馬区のリファイニング見学会に200名(2017/3/27)
築44年の寄宿舎をリファイニング手法で賃貸に一新 見学者100名超 青木茂建築工房(2016/12/21)
建築の魔術師・青木リファイニングの真髄を見た 「竹本邸」完成見学会(2015/11/17)
「リファイニング」に熱い視線60坪の建物見学に250人殺到 青木茂建築工房(2015/3/11)
リファイニング建築のすごさを見た 「千駄ヶ谷 緑苑ハウス」完成(2014/3/24)
全てが腑に落ちる 首都大学東京「リーディングプロジェクト最終成果報告会」(20143/19)
再生建築学の設置を 青木茂氏が三井不動産のセミナーで語る(2013/12/10)
千駄ヶ谷のリファイニング建築に見学者300人(2013/11/12)
コロナ禍 メセナ活動を直撃 回答2割減 開催延期・中止など72件 企業メセナ協調査
企業メセナ協議会は3月30日、全国の企業・企業財団を対象に毎年実施している「メセナ活動実態調査」2021年度の結果をまとめ発表した。回答企業・財団は約2割減り、コロナの影響で活動に変更があったと回答したのは6割に達した。
調査の結果、コロナ禍前後でのメセナ活動の変更について60%以上の企業が「変わった点がある」と回答。変わったのは、「運営面」が107件のほか、「オンライン」が82件、「施設の休館・閉鎖」が6件、「開催延期・中止」が56件、「支援先の開催延期・中止」が16件だった。オンライン化の限界について言及する記述もみられたとしている。
メセナの取り組み目的については、「芸術文化支援のため」と「社業との関連、企業価値創造のため」に7割近くの企業が回答。
調査対象は国内企業2,085社、国内企業財団300団体で、回答があったのは企業503社、企業財団186団体で、メセナ活動総件数は企業が1,266件、財団が596件(前年度比:企業は383件減、財団は96件減)。メセナ活動費総額は企業が214億円(回答社数240社、1社平均8,930万円)、財団が448億円(回答団体数150団体、1団体平均2億9,929万円)。
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今回の調査結果は、コロナがメセナ活動も直撃したことがよく分かる。それでも多くの企業・財団が継続して活動しているのに敬意を表したい。
気になったのは、活動で重視している点について「SDGs」は28.4%(2016年は5.8%)へ大幅に伸びているのは当然として、「育児支援」「人権」「雇用創出・就労支援」「平和」などは7%台以下にとどまっていることだ。これらはSDGsの大きな柱の一つではないか。「人権」や「平和」に関与するのを嫌うわが国の国民性のためなのか。どれだけたくさんの人を合法的に殺すかが勝敗の分かれ目となる戦争を前にして、文化や芸術は何と無力なことか。いうべき言葉もない。
住宅満足度は95% プレハブ建築協会/非回答・選ばなかった人の声も聞きたい
プレハブ建築協会は3月29日、調査開始から28回目となる2021年度「信頼される住まいづくり」アンケート調査結果をまとめ発表した。同協会に加盟する住宅メーカー9社でマイホームを新築し、2020年に入居した1,200名が対象で、有効回答は636名(回答率53.0%)だった。
結果によると、メーカー選定の理由は、「安心できる会社だった」「品質・性能が優れていた」「営業担当者の説明に納得できた」など。
住宅に対しての満足度は前回(98%)より、やや低下しているものの、「とても満足」+「満足」+「まあ満足」の合計は95%と高い評価を維持している。
営業担当者に対する総合評価は、「とても満足」+「満足」+「まあ満足」の合計は95%と高い評価を維持している。
営業担当者への期待では、「迅速な対応」「報告・連絡・相談を密にしてくれる」「分かりやすく説明してくれる」といった回答が多かった。
役に立ったアドバイスとしては「商品の特徴」が68%と最も多く、次いで「間取り等のプラン内容」が54%、「資金やローン」が53%と多くなっている。
営業担当者に期待することは、「迅速に対応してくれる」が59%ともっとも多い。
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調査結果から、住宅メーカーや営業担当への評価がたかいことが分かる。記者は、この種のアンケートで重視するのは回答率だ。今回は53%に上っているので極めて高い回収率だと思う。
しかし、考えてみれば、顧客としては「信頼できる」「安心できる」住宅ローカーであり、営業担当も「期待に応えてくれる」と考え発注するのだから、結果が「満足できる」となるのは当然だ。
それよりも、回答しなかった残りの47%の顧客はどうして回答しなかったのか、その理由が気になる。質問に答えるのが面倒だったというのが大半を占めるのだろうが、回答することのメリットを感じていない人も相当数にのぼることが予想できる。
質問項目に「不満だった点」「改善すべき点」などを加えたら、また違った結果になるのではないか。
さらにまた、ハウスメーカー9社を選ばなかった(潜在的な)顧客の声も聞きたいものだ。むしろこちらが大事か。
「多様な100万人」の街へ 「Torch」へのブリッジ役「TOKIWA BRIDGE」三菱地所
岩本氏(左)と井上氏(「常盤橋タワー」3階「MY shokudo」で)
三菱地所は3月25日、新しいワークスタイルを実現するフレキシブルオフィス発表会・内覧会を開催。「丸の内NEXTステージ」を加速させるため、エリアでのフレキシブルな働き方や多様な企業・人の交流を促し、「多様な100万人」の街づくりを推進すると発表。同時に、その具体的な取り組みの一つとして同日にオープンしたスタートアップ向け新施設「TOKIWA BRIDGE」をメディアに公開した。
新しいフレキシブルオフィス提案の背景について、同社執行役員・井上俊幸氏は、「当社は2020年1月に『丸の内NEXTステージ』を、2020年7月には『ポスト・コロナ時代の街づくり』発表したが、その後2年間のコロナで環境は一変した。『就業者28万人×8時間』から『多様な就業者100万人×最適な時間、交流する』街への取り組みを加速させる必要性があることから、今回の再定義となった」と語った。
同社は2020年7月、「ポスト・コロナ時代のまちづくり」を公表したが、その後2年近くの間に環境が激変したことを踏まえ、同社が積み重ねてきた130年以上のまちのインフラを基盤に、具体化戦略として①多様な場の提供②多様なテーマ・コミュニティ③面でのつながり・発信④クリエイティブな活動⑤デジタルビジョン・スマートシティの実現-の5つを前面に掲げた。
「一人ひとりに即した1億通りの刺激・学びがある」「最適な仲間・コミュニティに参加できる」「協創・アウトプットが最大化する」まちの実現を目指す。
「TOKIWA BRIDGE」は、「TOKYO TORCH」の一角にあるオフィスビル「TOKIWAブリッジ」(旧・JFE商事ビル)の13階と地下2階に設けた約1,100㎡。創業間もないスタートアップや大企業からのカーブアウト企業を対象としているのが特徴で、いつでも共用施設を利用できる「ホットデスクプラン」と、共用施設も利用できる「個室プラン」を用意。個室プランでは月単位のほか曜日のみ利用できる「曜日貸し」を設け、様々な働き方に対応する。
入居企業は、「常盤橋タワー」3階「MY shokudo」のほか新東京ビル4階、大手町ビル7階などを利用でき、同社が手掛ける他の「EGG JAPAN」「Global Business Hub Tokyo」「FINOLAL Inspired Lab」のスタートアップ向け施設やビジネスクラブ「東京21cクラブ」が主催するイベント・セミナーの参加が可能。
また、入居企業の製品やサービスなどプロダクトを積極的に施設に導入し、製品・サービスの社会実装を進め、入居企業を支援していく。
4人4名で利用する場合、利用料金は月単位だと会員ID(2万円×4万円)+個室料金(20万円)=28万円となるが、曜日指定だと会員ID(2万円×4万円)+個室料金(6万円)=14万円となる。施設開設時現在、入居企業は23社。うち月単位企業は8社、12社が曜日特定入居。
新しい施設運営について、同社xTECH運営部ユニットリーダー・岩本祐介氏は、「これまで様々な国内外の成長企業やスタートアップ企業の成長ステージに合わせた施設を運営してきた。5拠点目となる今回の施設は、創業7年以内を対象としているのが特徴で、施設は常盤橋公園に生まれ変わるが、入居企業が『Torch Tower』(2027年竣工予定)に入居できるよう成長していただきたいし、当社もブリッジの役割を果たしたい」と話した。
記者発表会場(「常盤橋タワー」3階「MY shokudo」)
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記者は、コロナが発生して間もない2020年5月まで同社の「丸の内北口ビル」に通勤していた。その後、完全テレワークに移行したので、取材以外は東京駅に行くことはなくなったが、街の様子が一変したのを実感している。
コロナ禍では「常盤橋タワー」のレストランも〝閑古鳥〟が鳴いていたが、緊急事態・まん防解除後は、どこからこのような人が湧いてくるのだろうと不思議に思うほど、若いカップルや小さい子どもをベビーカーに乗せた女性の姿で溢れかえるレストランなどを目撃している。あり得ない光景だ。この前も「三菱一号館」に隣接するカフェ・バーを利用としたらテラス席は満席だった。丸の内だけでなく、渋谷などもそうだ。人の流れは完全に変わった。
同社が今回、「就業者28万人×8時間」から「多様な就業者100万人」の取り組みを強化すると発表したのは大正解だろう。
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「TOKIWA BRIDGE」もいい取り組みだ。発表会場で岩本氏から声を掛けられて記者はもうその段階で舞い上がり、いつもは最後列に座るのだが、この日は最前列(最前線)に座って必死でメモを取った。
岩本氏はどうして真黒に日焼けしているのか聞き忘れたが、説明はとても分かりやすかった。
だが、岩本氏は会見の真打・取りではなかった。それより感動を覚えたのは、施設をただ見学するだけでなく(そんなのは他にもたくさん見ている)、入居企業5社の代表者の声が聞け、質問もできる機会を設けたことだ。海のものとも山のものともつかない代物ではあるが、決して海千山千のしたたか者でなく、どこかダイヤモンドの原石のようにきらりと光る起業家に会え、その声を聞けたのが何よりの収穫だった。
例えばSoftRoid。この会社は独自に開発したデバイスを用いて建設現場のデータ収集し、施工状況を可視化・分析するソフトウェアを提供する社員4名の会社だ。2020年7月が創業だから、生まれたてほやほやだ。社員は4名。
職人にカメラを装着するそうで、仕事以外はカメラをオフにすることもできる。海外ではかなり普及しているそうだ。
話を聞いて、現場監督が必要でなくなる時代が到来するのではないかと考え質問したら、同社代表取締役CEO・野﨑大幹氏はその可能性を否定しなかった。用途は他にもありそうで、この会社は世の中をひっくり返す可能性があるのではないか。
マルチスクリーン、サラウンド音響システム、自然のアロマなどを駆使して没入自然空間を開発・提供しているフォレストデジタルも無限の可能性を秘めている。
スクリーンをどうするかだが、初期費用はそれほど掛からないとか。医療・介護施設、ホテル、商業・観光施設だけでなく、一般家庭へ普及するはずだ。居ながらにして世界の秘境を訪ねることも可能だろうし、小説や詩の朗読などと組み合わせればその利用範囲は拡大する。
顔認証による入館管理サービスを提供しているTRIBAWL(トライバル)のロボティクス事業には驚愕した。搬送ロボットは最速30キロメーター/1時間まで6段階に設定でき、重量は150㎏まで運べるのだそうだ。
これは平たんな道路などでしか利用できないのだろうが、そのうちに太陽光で自家発電し動力とし、ときには巨岩や倒木に擬態し、道なき道を匍匐前進して救援物資を確実に届けるロボットも開発されるのだろう。
TRIBAWL(トライバル)の顔認証による入館管理サービスを実装した「TOKIWA BRIDGE」エントランス
TRIBAWL(トライバル)の搬送ロボット
没入自然空間(フォレストデジタルのリリースから)
「古代甲州」お勧め 山梨ワイン飲み放題 「東急プラザ渋谷」3/27まで
「ニッポンのいいお酒。第8回山梨ワイン」イメージ
プレス・リリースをコピペして記事化するのは〝現場主義〟を看板に掲げる小生の沽券にかかわることであり、そしてまた1時間2,000円でワインが飲み放題という宣伝文句には抗えず、東京都のまん延防止措置も解除されたことも言い訳にして、「東急プラザ渋谷」で開催中の「ニッポンのいいお酒。第8回山梨ワイン」を昨日(3月23日)体験した。
訪れたのは昼間。お客さんでごった返していたソフトバンクロボティクスが運営する5階のカフェ「Pepper PARLOR」を尻目に、まだ馥郁たる木の香りに包まれている6階の会場にエスカレータで上った。
記者は馬鹿ではない。2杯も飲めば元は取れるし、後は飲みつぶれても血糖値が多少上がるだけだというそろばんを瞬時に導き出し、早速2,000円を払って〝飲み放題〟に挑戦した。
ところが、どうだ。試し飲みは何倍でも飲めるのだが、注がれるのは小さなプラスチック製グラスにほんの少しだけ。例えていえば三々九度の盃か起工式のお神酒しかなく、じっくり味わうことは能わず、飲み干したときはもう何を飲んだのかさっぱりわからず、次から次へと杯を重ねるほかなかった。
実をいうと、小生は酒なら何でも飲むのだが、糖尿病を悪化させないのは焼酎と聞かされているので、普段はもっぱら焼き芋焼酎「鬼火」をこよなく愛し、小生の名前かついている「司牡丹」(船中八策)や多摩市限定の「原峰の泉」の日本酒をこっそり飲んでいるのだが、ワインはどこか血や戦争の匂いがする「赤」は生理的に受け付けず、清く貧しく美しいわが故郷にピッタリの「白」なら何でもいい-つまり味など全然問わないただの呑み助だ。
それでも、スタッフには最高に美味しいのは泡盛の古酒であるとか、ウイスキーは「バランタイン」(17年)とか、モンゴルの馬乳酒は「処女の味がする」とかの蘊蓄を垂れながら心地よい約1時間を過ごした。20杯は飲んだか。
フェアは3月27日まで。まだ間に合う。皆さんもどうぞ。「古代甲州」がお勧めだ。これは間違いなくおいしい。
酒といえば、今季から西武球場の名前が「ベルーナドーム」になったのだが、そのベルーナが通販で720ml入り大吟醸10本を通常価格の半値以下の1万円弱(送料無料)で販売しているのをネットで知り、早速注文した。
会場
会場
山梨ワイン飲み放題&飲み比べ 2000円~ 東急プラザ渋谷 イベント3/11~3/27(2022/3/7)
〝渋谷・東急〟の新しい顔に 新生「東急プラザ渋谷」5日オープン(2019/12/4)
三井不など10社 日比谷公園とつなぐ延床約110万㎡「TOKYO CROSS PARK構想」
「内幸町一丁目街区」完成予想図
三井不動産など事業者10社は3月24日、都心最大級の延床約110万㎡の日比谷公園と一体となった「内幸町一丁目街区」の街づくり「TOKYO CROSS PARK構想」を発表した。
再開発エリアは北地区・中地区・南地区の3つの地区で構成。北地区の事業者は三井不動産と帝国ホテルで、敷地面積は約2.4ha、29階建て延べ床面積約15万㎡のホテル・宴会場棟と46階建て延べ床面積約27万㎡のオフィス・商業・サービスアパートメント・賃貸住宅を整備する。完成予定はホテル棟が2036年度、オフィス棟が2030年度。
中地区の事業者はNTT都市開発、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産で、敷地面積は約2.2ha、46階建て延べ床面積約37万㎡のオフィス・ホテル・ホール・宴会場・産業支援施設を整備する。完成予定は2029年度。
南地区の事業者は第一生命保険、中央日本土地建物、東京センチュリー、東京電力パワーグリッドで、敷地面積約1.9ha、43階建て延べ床面積約31万㎡のオフィス・商業・ホテル・ウェルネス促進施設を整備する。完成予定は2028年度。
事業者10社が共創し、隣接する約16haの日比谷公園と街区を道路上空公園でつなぎ、日比谷・内幸町エリアの回遊性を高め、緑と水の豊かな空間に人々が集まり、安心・安全に心地よい時間を楽しむことができる、ウォーカブルな街づくりを実現する。
また、分野横断型の「第三世代」スマートシティ実現に向けたDTC(デジタル・ツイン・コンピューティング)を活用した高度な都市OS(情報基盤)の実装に取り組むほか、国が掲げる「2050年カーボンニュートラルの実現」に向けた電気・熱エネルギーのCO2排出量実質ゼロの実現を目指す。
街区のマスターデザイン・空間づくりには、ロンドンを拠点に活動するPLP アーキテクチャーを起用する。このほか設計は日建設計、山下設計、NTTファシリティーズ。
基壇部上広場(完成予想図)
街区と日比谷公園を結ぶ道路上空公園
公園側からの完成予想図
庭屋一如デザイン秀逸 阪神ファンにお勧め「虎石」 野村不G「庭のホテル」
「庭のホテル 東京」1階ロビー(右は光壁、床は手織りカーペット)
野村不動産グループホテルの「庭のホテル 東京」は3月25日、リニューアルオープンする。2009年の開業以来初の大規模改装を行い、2つの庭と「和」をコンセプトにした客室を新設したほか、リラグゼーションスペースの拡充、ニューノーマルに対応した設備強化を実施。リニューアルオープン前の3月22日、内覧会が行われた。〝プラウドに〟匹敵するレベルの高いホテルだ。
ホテルは、JR水道橋駅から徒歩3分、千代田区神田三崎町1丁目に位置する敷地面積約1,708㎡、免震15階建て全229室(リニューアル前は238室)。客室面積は18㎡~36㎡。このほか和洋2つのレストラン、ファンクションルーム、リフレッシュラウンジ、ワークアクトルーム、ランドリーコーナー、ビジネスコーナーなど。開業は2009年5月。設計は石井建築事務所(建物)、山田雄太郎造園事務所(庭園)施工は大成建設。リニューアル施工はベネフィットライン。
同ホテルは、1935年開業の日本旅館「森田館」をルーツとしており、従前の「東京グリーンホテル水道橋」を建て替えたもの。「美しいモダンな和」がコンセプト。2019年3月、野村不動産グループに入った。
今回のリニューアル工事では、顧客の声を反映させるため1年半前にプロジェクトチームを立ち上げ、客室や共有スペースなど既存施設の改装・改修に加え、旅館がルーツの「庭のホテル」にふさわしい2つの庭を新設し合計4つとしたほか、「和」のコンセプトルーム、リラクゼーションスペースの増強、ニューノーマルに対応した最新設備の充実を図っている。
22日のプレス説明会で、野村不動産ホテルズ代表取締役社長・青木秀友氏は、「創業が1935年、昭和10年というルーツを持つこのホテルは2019年に野村不動産グループ入りし、その直後コロナに見舞われたが、お客さまの応援が励みになり社員一丸となって頑張ってきた。リニューアルでは新しい時代に対応すべく様々なニーズを取り込んだ。更なる飛躍を目指す」と語った。
また、創業者の祖父母と両親とともにホテル・旅館業に携わってきた同ホテルズとホテル運営会社UHMの顧問・木下彩氏は、「ホテルを建て替えた後にリーマン・ショック、3.11などに襲われ、かなり苦戦した。リニューアルしたホテルは従前の基本的なコンセプトが守られており、自画自賛したい」と話した。
総支配人・海老沼悟氏は、稼働率やADRについてのメディアの質問に「現状はコロナの収束が見えない段階だが、5年後くらいには稼働率85%、ADR2万円を超えたい」と語った。
このホテルとともに2019年に野村不動産の傘下に入った「東京グリーンホテル後楽園」は昨秋閉店した。
「シグネチャーツインルーム」
3階「ラウンジテラス」(パース)
15階「ルーフトップテラス」(パース)
「庭のホテル 東京」
◇ ◆ ◇
説明会を含め約2時間施設を見学したが、野村不動産のマンションブランド〝プラウド〟にふさわしい質の高いホテルだと思う。
何から書いていいやら迷うほどだが、まず、最大の特徴の一つである4つの庭園について。1階の「中庭」、2階の「石庭」(新設)、3階の「ラウンジテラス」、15階の「ルーフトップテラス」(新設)とも素晴らしいのだが、庭とレストラン、ラウンジ、ファンクションルーム、リフレッシュラウンジなどをつなげたランドスケープデザインが秀逸だ。一つひとつ紹介する余裕はないが、「ラウンジテラス」は庭屋一如のコンセプトを見事に具現化している。室内側の52.7㎡の「リフレッシュラウンジ」はサッシを閉めても自然の水音が聞こえる仕掛けが施されている。
その意図は分からないが、1階の「中庭」には貴重石と言われる「虎石(トライシ)」があるのには驚いた。確かに阪神タイガースのユニフォームのような文様があった。これはタイガースファンにお勧めだ。前泊では頬擦りをして願掛けをするもよし、後泊では勝っても負けてもここに腰かけて祝い酒かやけ酒を飲むのに最適だ。相手のジャイアンツファンだって泊まる価値はある。足蹴にし、尻に敷くのもいいではないか。「東京ドームホテル」に負けないレベルだ。
客室では、新設した36㎡の「シグネチャーツインルーム」(6室)がいい。和がコンセプトで、玄関と水回り部分はナグリ床で、浴室はヒノキ風呂で、茶棚には組子細工が施されている。他のタイプも3点セットの水回り、建具・家具の面材、アメニティなどは宿泊特化型とは比較にならないほど上質だ。
もう一つ、強調したいのは全体的に本物志向の仕上げ・設備になっていることだ。客室カウンターには御影石、オリジナル特注マットレス、リフレッシュラウンジには組子細工の間仕切り、エレベーターホールの枯盆栽、ロビーの手織りカーペット…などだ。
このほか、「エコマークアワード2021」で「優秀賞」を受賞したように、脱プラ、無料ウォーターサーバー、節水型バスタブ、分別ごみ箱など環境配慮の取り組みも行っている。
コロナ禍でのリニューアルオープンであり、数えきれないほどあるホテルとの競合は避けられないだろうが、ラグジュアリーホテルに見劣らない設備仕様レベルの高さや共用施設の充実、旅館のよさを取り込んだランドスケープデザインなど他にはない優位性をどうアピールするかがポイントだろう。
2階「ファンクションルーム」(天井部分はアカマツ材)
「虎石」(堆積岩か)
格子細工をあしらった茶棚(左)と枯盆栽
「リフレッシュラウンジ」
2階「石庭」(手前のテーブル・オブジェはナグリ仕上げ)
3階自販機コーナー(手前の手洗いカウンターは御影石、右奥は無料のウォーターサーバー)
地価公示コメント 独創性の高い商品・サービス提供 野村不動産・松尾大作社長
今回の地価公示は、全国平均で全用途平均・住宅地・商業地のいずれも、2年ぶりに上昇に転じた。住宅地については3大都市圏・地方圏のいずれも2年ぶりに上昇に転じ、商業地についても、地方四市では上昇率が拡大、東京圏・名古屋圏で上昇に転じるなど、新型コロナウィルス感染症の影響が徐々に緩和されるなか全体的に昨年から回 復が進んだと考えられる。
住宅市場に関しては、需要が引き続き堅調である一方で供給が限られており、高値安定の状況が続いている。共働き世帯の増加やテレワークの浸透等による住まいへの関心の高さから、旺盛な需要は当面継続するだろう。
顧客のニーズは多様化しており、用地取得も都心・郊外や住宅地・商業地を問わず幅広く行う必要がある。ただし、用地取得競争は激しくなっており、このような環境下では以前にも増して再開発を含めた多角的な開発手法が必要となる。また中古住宅の売買についても、グループ会社における今期業績を上方修正するなど、強い需要が継続している。 ただし、金利の上昇、住宅ローン控除の縮小、原油や資材の高騰に伴う建築費の上昇については、注視しておく必要がある。
オフィス市場に関しては、市場全体で稼働率が下げ止まってきた一方、賃料はまだ下落傾向にある。好調な企業業績を受けオフィスの拡張移転を選択するケースも増えているが、働き方のニーズは多様化しており、オフィスに集まる意義 やオフィスが生み出す価値を再定義し、フレキシブルな働き方を実現するオフィスやサービスの提供を続けていく。
商業・ホテル市場に関しては、コロナの影響により厳しい事業環境が続いているが、商業施設は日用品を中心とした 地域密着型を中心に、ホテルは宿泊に留まらない新たな使い方を提示するなど、事業としての体力を蓄えながら需要 の回復に備える。
物流市場に関しては、eコマースニーズのさらなる拡大を踏まえ、コロナ下においても地価は上がり続けているが、旺盛な投資意欲はなお継続すると考える。
社会や人々の価値観はコロナ禍を経て大きく変化しており、不動産関連商品・サービスも同時に変化がしてゆく必要がある。当社は、グループ全体でDX やサステナビリティの取組みを強力に推進しながら、これまで同様、お客様に寄り添い、ニーズを的確に捉えた独創性の高い商品・サービスの提供を続ける。
地価公示は、不動産の取引動向や中期的な展望を反映したものであり、様々なマクロ指標と合わせて今後も重要指標のひとつとして注視していく。
令和4年地価公示コメント 本質的な価値追求・創造図る 三菱地所・吉田 淳一社長
令和4年地価公示は、全国全用途平均・住宅地・商業地のいずれも2年ぶりに上昇に転じた。新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に緩和され、昨年からは全体的に回復傾向が見られた。
今回の地価公示では景況感の改善が見られるものの、足元の緊迫する国際情勢により、経済情勢含めた先行きは不透明な状況にある。不動産市況や社会・生活への影響を注視しつつ、成長に向けた投資を継続していき たい。
オフィスは、一般的に「毎日同じ人が集まって作業をする場」であったが、多様化するワークスタイル、ライフスタイルへの対応がテナントニーズに加わってきている。
4月からは「フレキシブル・ワークスペース事業部」を新規設置し、オフィス・ラウンジ等のワークスペースの整備や、複合的に利用できるサービスの開発・提供など、ハードとソフトの両面から多様な働き方を支える商品・サービスを拡充していく。
住宅は、都心物件の人気が続く一方、テレワーク需要による郊外の広い物件の引き合いも継続して旺盛である。名古屋駅徒歩圏の大規模マンション「ザ・パークハウス名古屋」、ZEH-M Ready基準に適合した「ザ・パーク ハウス新浦安マリンヴィラ」、木材の持続可能性に配慮した「ザ・パークハウス高輪松ヶ丘」などの販売が好調。
住宅においてもライフスタイルの多様化によって、ワークスペースの設置や気候変動対策の取り組みのニーズが強まるなど、物件検討時に重視する価値や優先順位も多様になっている。
また当社では、DXで目指すまちづくりのビジョンを示した「三菱地所デジタルビジョン」を策定し、リアルとデジタルが一体となったまちづくりを推進している。5Gを必須の社会基盤と位置づけ、丸の内エリア全域の5G化を進めているほか、ロボットを活用しやすくする「ロボットフレンドリー」な環境づくりにも取り組む。
さらに脱炭素社会の実現に向けた取り組みにも、ESG先進企業として引き続き注力していく。丸の内エリアや 主要都市における保有ビルの再エネ電力への切り替えといった継続した活動により、従来の中間目標を前倒しで達成見込みとなったため、先般、CO2等温室効果ガスの削減目標とRE100 達成目標を新たに制定した。具体的には、2050年までにCO2等温室効果ガスネットゼロ達成のほか、2025年度再エネ導入100%達成を目指す。
今後も事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献するとともに、空間やサービスに求められる本質的な価値を追求し、価値創造を図っていきたい。