歴史・文化を次代に繋ぐ 企画意図伝わる 日本エスコンの定借「千代田神保町」
「レ・ジェイド クロス 千代田神保町」
日本エスコンが分譲中の期間73年の定期借地権付き「レ・ジェイド クロス 千代田神保町」を見学した。歴史的建造物の改修工事と一体的に整備するオフィス・住宅の複合開発で、既存建物の容積を移転し、デザインを統一するなど、歴史を次代に繋ぐマンションだ。
物件は、東京メトロ・都営新宿線神保町駅から徒歩4分、JR水道橋駅から徒歩7分、千代田区西神田二丁目の商業地域に位置する敷地面積約1,118㎡、14階建て全50戸(分譲は30戸)。期間73年の定期借地権付き。専有面積は40.36~135.67㎡、坪単価は490万円。竣工予定は2023年8月中旬。設計・監理はスタイレックス。施工は鉄建建設。販売代理はタカラレーベンリアルネット。
分譲開始は今年6月末で、これまで約400件の来場を集め、25戸を成約。購入者のほとんどが千代田区居住者。最高価格27,700万円(135㎡)を含む残り5戸は近く最終分譲される。
現地は、敷地南側と東側に接道する角地。東側道路を挟んだはす向かいは西神田公園。土地・既存建物の所有者は、外務省所管のわが国と東方諸国の東方文化の学術的研究の発達、文化の進展、国際文化の交流を目的に1947年に設立された一般財団法人東方学会本部。既存建物は1926年(大正15年)ころ竣工した4階建てで、歴史的建造物として2003年(平成15年)、「千代田区景観まちづくり重要物件」に指定された。
プロジェクトは、既存建物の改修工事が行われるのに伴い、隣接する「東方学会新館」(2021年9月解体済)の跡地に建設される住宅とオフィスを一体的に整備するもの。既存建物の余剰容積率を新築する建物に移転するとともに、既存建物と接続させデザインの調和を図る同社の提案が評価された。低層部のオフィス部分は東方会館が所有・利用する。
新築する建物のエントランス・ラウンジの本棚には、神保町に昔からある書店で選んだ建築の専門書を100冊以上、古本・新書を置く予定。
分譲対象住戸は7階以上で、主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、フィオレストーンキッチン・洗面カウンタートップ、食洗機など。最上階の2戸は親子玄関ドア、リビング天井高4m、人工大理石浴槽・御影石カウンター、グローエ水栓・シャワーヘッド、開き戸にも引き戸にもなる180度開閉仕様リビングドアなど。同社首都圏開発事業部首都圏企画販売グループ・石井和明氏は、「道路を挟んだ反対側の建物は8階建てなので、開放感が担保されています。天井高は高くありませんが、調光機能付きのダウンライトを多用して上質な空間を演出しているのが特徴です」と話した。
イメージ図
改修前の東方会館
モデルルーム
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先に紹介した「レ・ジェイド板橋本町」もそうだが、企画コンセプトをデザイン・意匠にしっかりと反映させているのが特徴だ。
歴史的建造物の外壁とアーチ状のエントランス部分をマンションギャラリーで表現し、接客ブースも大正ロマンを象徴するライトを設け、昔懐かしいスイッチもアクセントとしてあしらっている。
もう一つ、86㎡のモデルルームは、「微睡(まどろみ)スタイル」がコンセプトのホテルタイプ仕様となっており、8~10畳大はありそうな主寝室は東側バルコニーに隣接させ、日が昇ると同時に目覚めるような工夫・提案がされている。リビングドアも昔の凹凸があるガラスを採用している。
リビング天井高は2400ミリしか確保できていないが(高さ規制によるものかどうかは不明)、調光機能付きダウンライトをLD、キッチン、全居室に30か所以上設置することで、その難点の解消を図っている。
この種の対応では、下がり天井部分にガラスを張ったりデザイン処理したりしているものはあるが、今回のように30か所以上も調光ダウンライトを採用しているのは初めて見た。
さらにもう一つ。細かなことだが、洗面室の照明は自然光に近いLED照明を採用。女性が(男性もそうか)メイクで朝と昼と夜のそれぞれの顔を描けるような工夫が施されている。
本物の観葉植物もそうだが、このような配慮が購入検討者(とくに女性)を感動させる。同社はいま一番元気のあるデベロッパーの一社だと思っているのだが、その成長力の秘密は細かなことにも手抜きしない企画力にあるのではないか。
ギャラリーエントランス(左)と接客ブース
モデルルームのリビングドア
プランよく仕様レベルも高い 観葉植物は本物 日本エスコンのコンパクト「板橋本町」(2022/10/7)
プランよく仕様レベルも高い 観葉植物は本物 日本エスコンのコンパクト「板橋本町」
「レ・ジェイド板橋本町」
日本エスコンが分譲開始したコンパクトマンション「レ・ジェイド板橋本町」と、販売好調の定期借地権付き「レ・ジェイド クロス 千代田神保町」を見学した。まず、「板橋本町」から紹介する。
物件は、都営三田線板橋本町駅から徒歩5分、板橋区大和町の商業地域(建ぺい率100%、容積率600%)に位置する敷地面積約356㎡、13階建て全55戸(非分譲住戸10戸含む)。専有面積は25.63~57.16㎡、第1期1次(9戸)の価格は3,490万~5,390万円(31.69~46.29㎡)。坪単価は360万円。今週末に契約開始する。竣工予定は2023年11月下旬。設計・監理はコモン・リンク一級建築士事務所。施工は鍜治田工務店。販売代理はプレシャスホームズ。
敷地はL型で、短辺の東側は国道17号線、北側は幅員約3.5m、西側は幅員約3.2mの道路にそれぞれ接道。住戸部分は国道から約17m離れた西向きで、1フロアは2~8階がAタイプ(31.69㎡)、Bタイプ(25.63㎡=6戸非分譲)、Cタイプ2スパン(35.73㎡)、Dタイプ(46.29㎡)、9~13階がEタイプ(57.16㎡)、Cタイプ2スパン、Dタイプ。
主な基本性能・設備仕様は二重床・二重天井、リビング天井高2450~2500ミリ、バルコニー側は2重サッシ、食洗機、床暖房、フィオレストーンキッチン天板、ワイドスパン(Aタイプ4350ミリ、Cタイプ4950ミリ、Dタイプ5500ミリ、Eタイプ7850ミリ)、全戸防災倉庫付きなど。このほかカラーセレクトのほかオープンキッチン&天板拡張、ガス&IHヒーター選択などが無償(一部制約あり)。
同社首都圏開発事業部首都圏企画販売グループ・根岸聡美氏は、「価格は抑制気味です。『十条』とは競合はしませんが、単価の差は大きく、23区のコンパクトは軒並み坪400万円、500万円以上になっているので、インパクトは大きいはずです」と語った。
販売事務所の観葉植物
オープンタイプの販売事務所
好みのカラーを相談するカウンター
モデルルーム
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この物件も現地は見ていないが、設備仕様レベルは水準以上で、プランもよく単価は割安感があると思う。
感心したのは販売事務所と46㎡のモデルルームの設営・デザインだ。たくさん配置されていた観葉植物は全て本物、壁材もすべてではないが挽板が採用されていた。接客ブースは個室タイプではなく、それぞれ緩やかなカーブを描いたレースカーテンで仕切られたオープンタイプだった。カラーリングも、いかにも女性が好みそうな明るい色調でまとめられていた。
〝フェイクを止めよ〟としつこいほど記事を書いてきた。RBAの記事で「フェイク」を検索したら89件ヒットした。添付した記事も8,500件を突破している。トータルするとアクセス数は10万件に達するはずだ。雨垂れ石を穿つ。少しは受け入れられているようでうれしくなった。
11年ぶりのフラッグシップ 大京「ザ・ライオンズ池袋」分譲開始へ
「ザ・ライオンズ池袋」
大京は10月6日、同社のフラッグシップブランド「ザ・ライオンズ」としては11年ぶり(竣工後)の「ザ・ライオンズ池袋」のマンションギャラリーを10月22日(土)から一般公開すると発表した。同日、メディア向けモデルルーム見学会を行った。
物件は、東京メトロ丸ノ内線池袋駅から徒歩7分、山手線池袋駅から徒歩10分、豊島区池袋3丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)に位置する敷地面積約1,215㎡、7階建て全83戸(一般分譲対象戸数67戸)。竣工予定は23年9月。設計は日企設計。施工は佐藤工業。専有面積は43.40~72.37㎡、価格は未定。販売開始は2022年10月下旬。
現地は、同社本店事業推進部事業推進一課係長・上田寛人氏によると「お客さんは『池袋にこんな道路があったか』と驚かれる」というエリアの一角のようだ。計画から17年の歳月を経て、従前は幅員4mだった「みたけ通り」の道路を18mに拡幅し電線の地中化、歩道の整備が行われ、豊島区の地区計画によって商業地域でありながら風俗施設などを禁止し、建物の絶対高さが22mと定められているという。
デザイン監修にUDSを起用し、建物外観は「池袋西口の芸術・文化の継承」をコンセプトに、柱の表面を三角形状に設置するなど、洗練されたシャープなデザインとし、間取りは1LDKから3LDK(43.40~72.37㎡)まで全14タイプ。主な基本性能・設備仕様は二重床・二重天井、リビング天井高2500ミリ、サッシ高約2.2m、食洗機、御影石キッチン・洗面化粧台、LDのほか居室床暖房(一部)、コロンボ製ドアノブ、タオル掛け1か所など。
「みたけ通り」(物件ホームページから)
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この日は、午前中から夕方まで4件の取材が入っており、昼食をとる時間もなかったため、この物件の現地は確認していない。駅からのルート次第では歓楽街・風俗街もありそうだが、周辺は低層住宅街とのことだ。
現地を確認していないので価格(単価)予想はしづらいが、埼京線十条駅前の39階建て東急不動産他「ザ・タワー十条」(578戸)の坪単価が470万円(記者予想)で、近接する30階建て東京建物「ブリリアタワー池袋WEST」(230戸)が坪単価520~530万円で好調に推移していることなどから、坪単価は500万円前後になるのではないかと思う。
ただ、モデルルームの印象からは、2009年に分譲された「ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘」や「ザ・ライオンズ武蔵野」よりレベルは低いと思う。「美しが丘」「武蔵野」の記事を添付したので比べていただきたい。
これは同社に限ったことではなく、10年前に分譲されたマンションのほうが総じてレベルは高い。
大京「ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘」が竣工(2010/3/10)
フラッグシップにふさわしい大京「ザ・ライオンズ武蔵野」(2009/9/27)
スイート、温浴施設が素晴らしい 住友不「ヴィラフォンテーヌ羽田空港」12/21開業
羽田エアポートガーデン-夕景
住友不動産は10月6日、「羽田空港第3ターミナル駅直結の複合プロジェクト「羽田エアポートガーデン」 の中核をなすホテル「ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港・グランド羽田空港」を2022年12月21日(水)開業し、2023年1月に施設全体を開業すると発表。同日、約200名のメディアを集め、記者発表会・ホテル内覧会を実施した。施設は当初、2020年4月開業を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、開業延期を余儀なくされていた。
ホテルは、ハブ空港にふさわしい「おもてなし(Hospitality)」、「交流・賑わい(Community)」、「利便性(Convenience)」の機能を兼ね備えた“オールインワン・ホテル”が特徴で、同社のホテルブランド「ヴィラフォンテーヌ」最上位の160室からなる「住友不動産 ホテル ヴィラ フォンテーヌ プレミア 羽田空港」と、ハイグレードの1,557室からなる「住友不動産 ホテル ヴィラ フォンテーヌ グランド 羽田空港」の2ブランドで、双方を合わせた1,717室はわが国のエアポートホテルとしては最大となる。
また、ホテル宿泊者や空港利用者も利用可能な、飛行機や富士山を眺めながら楽しめる展望露天風呂をはじめ、4種の内湯やサウナ・岩盤浴などが楽しめる約2,000㎡、24時間営業の温浴施設「泉天空の湯 羽田空港」や、MICE会場としての利用も可能な約1,000名収容のホール・会議室を備える。
全30店舗の飲食店と全60店舗の物販店からなる商業施設の開業は2023年1月の予定。
記者発表会で同社ヴィラフォンテーヌ取締役社長・桝井俊幸氏は「住友不動産の総力を結集したプロジェクトが再び動き出す。わが国の玄関口にふさわしい〝オールインワン・ホテル〟として世界に発信していく」と語った。
羽田エアポートガーデンは、京急線・東京モノレール羽田空港第3ターミナル駅直結徒歩1分、大田区羽田空港2丁目に位置する敷地面積約43,000㎡、12階建て延べ床面積約91,500㎡。土地所有者は国で、期間50年の定期借地権付き。主な用途はホテル、温泉、商業施設、イベントホール、会議室・バンケット、バスターミナル他。2018年4月土地借受・着工、2022年12月ホテル開業予定、2023年1月施設全面開業予定。事業者は羽田エアポート都市開発(住友不動産100%子会社)。運営者は住友不動産。設計は日建設計、施工は西松建設。
プレミアロビー
フォンテーヌスイートリビング
フォンテーヌスイート寝室
フォンテーヌスイートバスルーム
◇ ◆ ◇
「羽田エアポートガーデン」は、例えていえば豪華客船か軍艦だ。延床面積約9.2haは帝国ホテル東京の約24.0ha、ホテルオークラ東京の約18.0haに及ばないが、敷地面積約4.3haは帝国ホテル東京の約2.4ha、ホテルオークラ東京の約3.4haより広い。12階建てなので単純計算すると1フロア約7,625㎡だ。
内覧会では、約1時間の間にグランドとプレミアのロビー、プレミアスイート、プレミアツイン、グランドツイン、フィットネス、泉天空の湯、プレミアレストランなどが案内された。
圧巻はプレミアスイート173㎡(52坪)だった。眼前に多摩川とその先の東京湾が霞んで見えた。同業の記者の中には「眺望がよくない」と漏らした人もいたが、ビルやマンションの夜景も美しいが、海と空が混然一体となった漆黒の闇こそ一番美しいと記者は思う。
スイートの宿泊料金は非公開だったが、〝教えない〟と言われれば逆に探ろうとするのが記者の習性だ。マンションに置き換えることにした。豪華な設備仕様、眺望、共用施設の充実ぶりから判断して坪単価は800~1,000万円と読んだ。つまり4.2億~5.2億円だ。この価格なら申し込みが殺到し、オークションにかけたら10億円に吊り上がっても不思議ではないと思った。分譲ホテルは坪2,000~3,000万円の値が付いている物件もある。
グランドのツインはルームチャージで2万円~2.2万円と読んだ。間違っていないはずだ。
約2,000㎡の温浴施設がまた素晴らしい。床は全面スギ材による「クラフトマン パネル 無垢不燃」によるナグリ仕上げだった。見事というほかない(脱衣室の床はフェイクのバンブーだったが…)。
天然温泉は「美人の湯」と称されているとかで、美肌の効用があるようだ。手にすくってみたら少しぬるぬるし、舐めたらしょっぱかった。このぬめりと塩分が肌をきれいにするのか。外国人利用者も多いはずなので聞いたら、刺青の人はシールで隠すことが求められるようだ。刺青は文化だ。認めてもいいのではないか。
ほかでは、天井高が約13m、1,000㎡の「グランドホワイエ」や、記者発表会場になった1,000名収容可能な天井高4.5m、広さ1,109㎡のMICE対応のイベントホールもいい。
また、記者発表会・内覧会は代理店を通さず、同社が自前で約200名のメディアを動員したというからさすがだ。MCを務めた広報担当Hさんの声はウグイスそのものだった。
フィットネスジム
イル・リストランテ トーキョー昼景
展望天然温泉(露天)
岩盤浴
ホール利用イメージ
この日の記者発表会
関係者・メディアに公開&懇親会 リストグループ東京本部
リストグループ東京本部 エントランス
リストグループは10月4日、東京メトロ虎ノ門ヒルズ駅から徒歩1分の「東急虎ノ門ビル」10階に開設したリストグループ東京本部を関係者に公開し、懇親会を開催。200人を超える関係者が参加した。
リストグループ東京本部は、2015年に同本部を田町に開設し、2017年に富裕層向け仲介店舗を銀座に開設し、それぞれ事業展開してきたが、デベロップメント事業、海外不動産事業、仲介事業の相乗効果を狙い新たに開設したもの。9月23日から営業を開始していた。
新オフィスは、東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩1分・虎ノ門駅から徒歩3分、〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目21-19 東急虎ノ門ビル10階。デザインはグラマラス代表・森田恭通氏。
◇ ◆ ◇
「お酒も飲めますよ」との同社広報担当者の誘いに、「酒」にはパブロフの犬そのものの意地汚い記者も駆けつけたのだが、道に迷いセレモニー開始時間に間に合わなかったので、北見尚之社長のあいさつを聞き逃した。
それでも、松坂大輔氏と同窓・同期の、かつて同社野球部の主砲だったリストアセットマネジメント投資営業部部長・杉山正樹氏や、コロナの影響でRBA野球大会が3年間行われていないので体力が著しく衰えたか、あるいはうずうずしているかは定かではないが、野球部の主軸の同社投資営業部法人営業チーム主任・鈴木賢介氏、同・田中悠介氏と歓談し、同社企画設計部次長・安永直昭氏には、好調なスタートを切った「リストレジデンス武蔵野御殿山」の商品企画などについて話を聞いた。
新たに仕入れた情報もあった。同社はずっとプロ野球球団DeNAを応援していたが、いつの間にかスポンサー契約を解除し、プロサッカーチーム「川崎フロンターレ」のスポンサーに鞍替えしていた。
飲み放題のシャンパンはとてもおいしかった。コロナ感染防止の取り組みか、注がずにそのまま飲めるようになっていた。1本200cc。かなり高額なものとか。
杉山氏
口は空いていたが、〝両手に花〟ではなく、きちんとクローズしていた。さすが
鈴木氏(左)と田中氏(やっぱり野球の選手は凄い、この胸回りを見よ)
シャンパンにコーヒー、ジュース、つまみ(ケーキか)
サックス、チェロ、クラリネット奏者による演奏も行われた
きれいに撮れていないのは記者の腕ではなくカメラのせい
敷地南側は玉川上水 第1期は約30戸成約見込み1低層のリスト「武蔵野御殿山」(2022/10/2)
「野球の経験が仕事に生きる」 横浜高校・松坂氏の1歳上 リスト杉山投資営業部長(2021/11/18)
見事な擁壁緑化 建ぺい40% 容積80% 全18棟のコスモスイニシア「尾山台」完成
「イニシアフォーラム尾山台」
全18棟が完成し、残り1棟となったコスモスイニシアの分譲戸建て「イニシアフォーラム尾山台」を見学した。昨年末に続く2度目の見学で、南西側の擁壁を緑生ブロックで緑化した外構が素晴らしい。
物件は、東急大井町線尾山台駅から徒歩12分~14分、世田谷区尾山台一丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率40%、容積率80%)に位置する開発面積約2,900㎡の全18区画。先着順で分譲中の住戸(1戸)の土地面積は140.02㎡、建物面積は103.22㎡、価格は15,480万円。建物は2022年5月竣工済。構造・工法は木造(在来軸組工法)・2階建て。施工は西武建設(12棟)と細田工務店(6棟)。
工事は第1工区(5区画)と第2工区(13区画)に分けて行われており、第1工区の第1期1次5区画は昨年末に分譲され、11組が申し込むなど人気となった。第2工区は今年7月から分譲開始され、残りは1億5,480万円の1戸のみ。 これまで来場者は約180組。
◇ ◆ ◇
物件特性などは昨年末の記事を参照していただきたい。今回の取材の目的は、最初に見学したときは工事中だった南西側の擁壁がどのように整備されたかを確認することにあった。
写真を見ていただきたい(プロが撮影した写真は同社から送ってもらうようになっており、来週火曜日あたりには差し替える予定)。建基法上では地階となる高さにして2~3mはありそうな擁壁は緑生ブロックによって見事な緑化が図られている。来場した人もその見事さに驚くようだ。
現在分譲中のモデルハウスも素晴らしかった。1階部分のリビング(約20畳大)は周囲の建物の2階部分に当たり、しかも南側は坂下に当たるので広々とした眺望が広がり、天気のいい日は富士山も眺められるという。2階の主寝室の天井高は約3.5メートルあり、テレワークなど多目的に利用できる洋室(約5畳大)と浴室の乾燥機能と一体的に利用できるよう洗面室に設置されていた物干しポールの提案がいいと思った。
また、モデルハウスの観葉植物は全て本物だったのが嬉しい。読者の皆さんは高額だからと思うかもしれないが、同社はすべてではないが、モデルルーム・モデルハウスの観葉植物は本物を使っている。同社分譲事業部分譲一部プロジェクトマネージャー・藤田裕子氏は「わたしはフェイクは好きではありません。本物をスタッフが水遣りなどを行うと好きになるものです」と話した。
リビング
キッチン
多目的ルーム
建ぺい40%・容積80%の風致地区 雙葉も近接 コスモスイニシア「尾山台」人気(2021/12/22)
「三井のリハウス」でもマンション管理適正評価表示スタート
マンション管理業協会と三井不動産リアルティは9月29日、同協会が運営する「マンション管理適正評価制度」における管理評価(★6段階表示)を通じて、同社が運営する個人向け不動産仲介事業「三井のリハウス」のマンションライブラリーに掲載を開始したと発表した。
今後は、同協会のマンション管理適正評価サイト(https://www.mansion-evaluationsystem.org/)の更新に応じて、「三井のリハウス」マンションライブラリー(https://www.rehouse.co.jp/mansionlibrary/)の掲載情報も定期的に更新していく。
マンション管理適正評価制度による★6段階表示は、東急リバブルが8月3日にスタートさせている。今回で2社目。
◇ ◆ ◇
同協会のサイトで検索した。10月4日現在、表示されているのは57件で、★5つが28件、★4つが20件、★3つが8件、★1つが1件で、★4つと5つが全体の84%を占めている。
課題もありそうだ。同協会のサイトで物件は検索できるが、両社のサイトには「マンション管理適正評価」の検索項目はないことだ(「三井のリハウス」には200項目を超える検索項目があるが)。例えば★5つの「東建ニューハイツ花小金井」。この物件名で両社のサイトで検索したが、売り物件がないためか、それとも両社とも仲介していないためかヒットしなかった。
ところが、Googleで「東建ニューハイツ花小金井」のワードを検索したら、東急リバブルのサイトが真っ先にヒットし、「現在、このマンションが注目されています!4,815回ページが閲覧されています」と表示された。
この課題を解消するには、同協会に掲載されている物件をクリックすると仲介している会社のサイトに飛ぶようにするか、各社が「マンション管理適正評価」の検索項目をつくるかどちらかだ。
それにしても「東建ニューハイツ花小金井」が東急リバブルのサイトで4,815回(いつからかは不明で、小生の記事もこれくらい閲覧されているのは珍しくないが)も閲覧されているとは、東急リバブルもGoogleも凄いではないか。
東急リバブル 「マンション管理適正評価制度(★の数)」評価掲載スタート(2022/8/3)
村神様 祝56号!三冠王も確定 オープンハウス「1億⇒3億円の家」に大幅増額
オープンハウスグループは2022年10月3日21時44分付で「本日、レギュラーシーズン最終戦・最終打席で見事に56本目のホームランを放ち、58年ぶりの日本選手記録更新を成し遂げるとともに、史上最年少三冠王を確定させたその偉業を称え、予定していた上限額を大幅に引き上げ『好立地の東京の家 上限価格:3億円(税込)』を贈呈いたします」と発表した。(以下は10月03日(月)21:58に発信した記事です)
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(2022年10月03日21:58 発信) 神様、仏様、村神様-…やったぜ56本塁打…「『村神様』が『世界のホームラン王』を超えた! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、今季最終戦で日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放ち、64年王貞治(巨人)の55本塁打を上回った。同時に『1億円の家』もゲットした。
7回無死、DeNA入江から打った。13日巨人戦(神宮)の9回に55号3ランを放って以来、61打席ぶりの1発で、王、01年ローズ(近鉄)、02年カブレラ(西武)を上回る歴代単独2位に浮上。プロ野球記録の13年バレンティン(ヤクルト)の60本まで4本差とした」(日刊スポーツWeb版10月3日20時17分)。
三冠王も確定した。
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オープンハウスが「神宮で56本以上打ったら『1億円の東京の家』プレゼント」と発表してかちょうど1か月経過したこの日10月3日、ヤクルトスワローズ村上選手が56号本塁打を放った。
こんなに嬉しいことはない。今日の試合相手DeNAも2位が決定しており、敬遠策など取らず投手は真っ向勝負するとは思っていたが、第一打席で凡退して〝やっぱりだめか〟とテレビ視聴をやめた。
酒も入り、野球のことなどすっかり忘れていたとき、この吉報がスマホを見ていたかみさんからもたらされた。
打たれたのは入江投手だ。ネットで調べたら、わが西武ライオンズ今井投手と同期の作新学園-明大卒で、2020年のドラフト1位でDeNAに入団したとある。
〝オペンホウセ〟荒井社長! この前も書いたが、入江投手にもアシスト賞として100万円くらい贈呈してはいかがか。仲介手数料として300万円もいいかもしれない。入江投手は拒否しないはずだ。
村上選手 神宮で56本以上打ったら「1億円の東京の家」プレゼント オープンハウス(2022/9/4)
大手町ビル屋上農園に蝟集する虫と人 「Night Farm」に予定の倍以上140名参加
「Night Farm」(プランティオ リリースから)
次世代アグリテインメントプラットフォーム「grow」を展開するプランティオと三菱地所は9月30日、三菱地所の「大手町ビル」屋上に新たに整備した農園スペース「The Edible Park OTEMACHI by grow」でカクテルパーティ「Night Farm」を開催した。
申し込みが殺到したため、当初予定の定員60名を増員し、この日は2倍以上の約140名が集まり、屋上農園で採れたバジル、パクチーなどのカクテルやナス、オクラ、ピーマンなどの素揚げを堪能した。
「Night Farm」は、コロナ禍で中止を余儀なくされていた恵比寿で行われていたイベントで、時間は18:30~20:30、参加費用は2,500円。普段はアルコール禁止のビルの屋上にステージを設け、農園で採れたバジル、パクチーを利用したソムリエによる4種のカクテルを振舞い、有機栽培のナス、ピーマン、オクラなどの素揚げも供された。
農園で採れた野菜
虫食い状態の野菜(安全だから虫も食べる)
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農園を運営するプランティオ代表取締役 共同創業者CEO・芹澤孝悦氏から「晩夏の旬の野菜やハーブたちが農園で元気に育っております。それらをその場で食し、農の懐の深さに触れつつ、みなさんでワイワイたのしめれば」とメールで勧められたので参加した。
記者は、お酒というよりは甘いジュースのようなカクテルなる飲み物はもう数十年間も飲んだことはないので、割り当てられたカクテル2杯分のチケットを利用し、スタッフの方に了解を頂いて、アルコール度数40~50%と思われるジンを2カップ80CC(他の参加者は1カップ40CC)に農園で栽培されているバジル2葉を入れて2杯飲んだ。ジンが強すぎるためか、バジルの香りはほとんど確認できなかったが…。
採れたてのオクラ、ナス、ジャガイモ、ピーマンの素揚げも食べさせてくれるというので食べた。オクラの甘さは格別だった。
栽培されている葉ものは、有機野菜であることを証明するように虫に食われた穴がたくさん開いていた。都心の一等地の10階の屋上に虫が飛来し、安全性に問題がないことを確認できるその鑑識眼の確かさと生命力、繁殖力に感動した。
記者も大好きな虫も食わないパクチーは、人間の手によってちぎられ、帰るころには無残な姿をさらけ出していたが、パクチーも繁殖力が強いようで、たちまちたくさんの葉を茂らせるに違いない。
酔いも手伝ったか、夜の暗さの分だけ色白が際立った天女のような女性にも出会えた。「こんな素敵なイベントなら毎晩やって」と話したら、「野菜が育つには4~5カ月かかるんだ」と誰かに一喝された。
バジル
イベントが始まったころのパクチー(終わることろには虫ではなく人間にく食いちぎられていた)
消化不良なのが残念だが素晴らしい農園 三菱地所「大手町ビル」リノベ完成見学会(2022/5/26)
「多拠点居住」の難点解消 〝こころ〟解き放つ 三井不レジ「n’ estate」
「n’ estate(ネステート)」
三井不動産レジデンシャルは9月29日、多拠点居住サービス「n’ estate(ネステート)」を開始したと発表した。「多拠点居住」の金銭的なハードル、時間的なハードル、心理的なハードルを解消し、同社の賃貸マンション「PARK AXIS(パークアクシス)」やグループ企業、パートナー企業の施設を活用し、個人が「働く」「憩う」「楽しむ」拠点を選択しながら生活するライフスタイルを提供するのが特徴。
予約・利用可能なのは同社の会員組織「三井のすまいLOOP」会員で、「PARK AXIS」の<都市型拠点>と、就農体験や自然とのつながりを感じることができる<郊外型拠点>の2種類の10拠点。「PARK AXIS」は主に2年単位での賃貸借契約だが、今回のトライアルでは住宅宿泊事業法(民泊新法)を活用し、1泊・1か月単位で利用できるようにしている。「KURKKU FIELDS」(千葉県木更津市矢那2503)と「畑住処」(埼玉県加須市陽光台2丁目)の2か所。
「n’ estate」は、多拠点を表す「N拠点」や「New(新たな)」、「Next(次の)」、「Necessary(必要な)」、「Nature(自然豊かな)」、「Natural(自然体でいられる)」、「New normal(新時代的な)」の頭文字と、財産、不動産、くらし向き、生涯のある時期といった意味を表す「estate」を組み合わせた造語。
トライアルに先行して2022年3月から実施した「三井のすまいLOOP」会員向けのモニター体験では、1日、10日間、1か月単位のいずれのプランに対しても募集定員を超える応募があったという。
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記者は、同居、隣居、近居をはじめ多拠点居住のニーズはあるとずっと思っていた。なかなか実現しないのは、やはり金銭的な問題と、職場に縛り付ける就業形態が大きな壁として立ちはだかっているからだ。
今回の同社の新サービスは、コロナ禍で急激に普及した在宅勤務・テレワークが可能にしたものだ。「すまいを、くらしを、こころを、動かす。」というコピーがいい。都心居住、郊外居住は賃貸でも分譲でも可能だと思う。
パークアクシス本所吾妻橋サウスレジデンス
KURKKU FIELDS