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「サーパス富山三番町レジデンス」

 穴吹工務店は7月28日、富山県で同社初のZEH-M Oriented仕様&オール電化マンション「サーパス富山三番町レジデンス」のギャラリーを7月29日(金)に一般公開すると発表した。同社が富山市で分譲するマンションは24棟目、富山県では25棟目。

 物件は、富山地方鉄道市内電車「西町」電停から徒歩4分、富山市三番町の商業地域(建ぺい率80%・100%、容積率477%)に位置する敷地面積約860㎡(住宅部分)・431㎡(駐車場部分)の15階建て全54戸。専有面積は65.91~96.29㎡。第1期(22戸)の価格は3,420万円~5,500万円(65.91~85.51㎡)。駐車場は54区画。竣工予定は2023年12月上旬。設計・施工は穴吹工務店。

 現地は、市の中心市街地「総曲輪(そうがわ)エリア」に位置。敷地は南側と北側道路に接道。建物は全戸南向きで、外観デザインには富山の伝統的技術であるガラスや組子細工を取り込んでいる。

 主な基本性能・設備仕様は「ZEH-M Oriented」、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、食洗機、Low-E複層ガラス、LED照明、オール電化、全戸駐車場、顔認証セキュリティなど。

 同社北陸支店マンション営業課課長・向井裕二氏は、「富山駅圏ではこの2~3年間に3棟150戸くらいが文治陽されており供給過剰気味だが、商業・文化の中心地という立地を生かし、60歳前後のミドル層やシングル・DIMKS、子育てファミリー層に訴求していく」と話した。

 オリックスグループの大京は2019年竣工の「ライオンズ芦屋グランフォート」でわが国初の「Nearly ZEH-M」を取得したほか、これまで穴吹工務店を含めグループ全体で26件のZEH仕様の実績がある。

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エントランス

◇        ◆     ◇

 既報の野村不動産他「プラウドタワー金沢」の取材目的もあったので、初めて富山市のマンションを見学した。駅からマンションギャラリーが設けられている「ユウタウン総曲輪」までの街並みは路面電車が走り、イチョウ並木が美しく、城下町らしい佇まいを見せていた。現地の平和通り沿いは人通りが少なく、中心市街地活性化の課題もあるような気がした。

 金沢もそうだったが、驚いたのは単価の安さだった。同社は単価を公表していないが、坪180~190万円くらいではないか。首都圏なら埼玉、千葉の郊外部でもあるかないかだ。富山県は全国持ち家率で全国2位、延べ床面積は全国1位として知られる。まだまだ戸建て志向が強いのか(火災の少なさでは全国1、2位)。

 気になったのは、一般紙など地元メディア向けのプレス・リリースと内覧会だった。小生などの業界紙記者はZHEマンションの素晴らしさはよくわかっている(記者は大京の「芦屋」も含めて30物件くらい見学取材している)。しかし、地元紙の記者にとっては同社初(他にタカラレーベンの2物件がある)のZEHやLow-Eと言われても、どのようなものかさっぱり分からないはずだ。丁寧な説明が必要ではなかったか。〝夏暑く、冬寒い〟富山のだからなおさらだ。

 その点、同社と大京は26件の実績があるではないか。調べてはいないが、事業主別のZEH取得件数は断トツで、快適な住まい心地に関するデータも居住者からたくさん集まっているはずだ。先行者利益を享受できるはずだ。

 イニシャルコストはかかるが、光熱費の削減はもちろん、快適性の価値を〝見える化〟〝見せる化〟すれば、訴求力は飛躍的にアップする。

 さらに言えば、サッシも樹脂サッシを採用してはどうか。そうすれば冷暖房費は普通の複層アルミサッシなどの半分か3分の1に抑えられるはずだ。居住面積が広いほどその効果も大きいので、富山県には最適だ。

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現地

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駅前のホテルと商業施設の複合ビル「MAROOT(マルート)」の「バール・デ・美富味」(隈研吾氏が酒蔵IWAを手掛けたことで知られる桝田酒造店の「満寿泉」など富山の蔵元の酒が勢揃い。店内は見事な香しいスギ材のカウンターもあり、木と酒の香りが鼻腔を蕩かす)

単価の安さに驚愕 立地よく設備仕様レベル高い 駅圏最大級の野村不他「金沢」287戸(2022/7/30)

蛍が湧き立つ川に隣接 基本性能・仕様レベル高い 大京のZEHマンション「長津田」(2020/2/18)

わが国初の大京NearlyZEHマンション 坪単価は東急「芦屋」の3分の1(2017/7/29)

 

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「プラウドシティ金沢」

 野村不動産(事業比率40%)・フージャースコーポレーション(同30%)・JR西日本不動産開発(同30%)3社JVマンション「プラウドシティ金沢」を見学した。路線価上昇率は東口を上回るという駅西口の一等地。中心価格帯の坪単価220~230万円という安さに驚いた。

 物件は、JR金沢駅から徒歩6分、石川県金沢市北安江三丁目の商業地域(建ぺい率90%、容積率600%)に位置する15階建て全287戸。専有面積は54.32~167.70㎡。中心価格帯の坪単価は220~230万円。竣工予定は2023年12月中旬。設計・監理はINA新建築研究所・エノア総合計画事務所(構造)。ファサードデザインは南條設計室。施工は熊谷組。駐車場は183台だが、敷地外を含めて全戸分確保している。

 4月末から販売を開始しており、これまでエントリー数は約800件、来場者は約300件。すでに50戸以上が成約済み。

 現地は、JR西日本グループによる北陸エリア最大級の延床面積27,500㎡のオフィスのほか日銀金沢支店、立体駐車場などが建設中の大規模複合事業地に隣接。敷地は従前は結婚式場だったところで、東側(幅員25m道路)、南側(隣接建物を含めた距離は21m)、西側(幅員8m道路)の三方に接道。

 建物は西向きA棟(71戸)、南西・南向きB棟(134戸)、東向きC棟(82戸)の3棟構成で、主な基本性能・設備仕様は、直床(最上階のプレミアム住戸は二重床・二重天井)、天井高は2450~2500ミリ(最上階は2600ミリ)、Low-Eガラス(一部の居室)、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンキッチン天板、IH・ガス選択制(セレクト期限あり)、ホーローキッチン・浴室など。共用施設はゲストルーム、パーティルーム、ライブラリー、ワークスペースなど。共用部には金沢に縁のあるアーティストによる金箔、漆、陶器、ガラスなどアート・オブジェを配しているのも特徴の一つ。

 販売を担当する野村不動産・佐藤氏は「契約者の7割が地元。2割は金沢に縁がある首都圏居住者の投資・セカンドユース。当社のプラウドとしては金沢初ですが、ゲストルームとパーティルーム双方を備えているのは金沢市では珍しく、首都圏のプラウドと遜色ない設備仕様で、お客さまからは『さすがプラウド』と高い評価を頂いています」と話した。

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モデルルーム

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浴室

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 金沢のマンションを見学するのは2017年の三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス金沢城公園」以来だった。その時は、オリックスが手掛けた「金沢駅西口大規模複合開発プロジェクト(クロスゲート金沢)」は完成していなかったが、翌年の大京「ザ・レジデンス金沢」114戸の第1期1次70戸が即日完売するなど人気を呼んだ。

 今回のマンションは、駅西口の一等地なのだろう。それにしても坪単価はべらぼうに安いと思う。地方の中核都市では坪300万円をはるかに突破しているのに、どうして人口45万人の城下町・金沢はこんなに安いのか。

 77㎡と115㎡のモデルルームはよくできている。とくに115㎡は同社の得意とするオーダーメイド対応で、玄関は1800ミリ×2500ミリの広さがあった。内装費に約1,500万円かけたそうだ。最高価格の住戸は成約済みというのもよく分かる。

 浴室の壁面全面をホーロー仕上げにしているのもいい。この種の浴室は初めて見た。掃除が楽だし、風呂嫌いの子どもを誘導しおもちゃで遊ばせたり落書きさせたりするのにもいい(小生は小さいころブリキの金魚などでよく遊んだ)。

 小生はマンションを投資商品として観ることはほとんどないが、頂いたパンフレットの購入者の声には「今ある不動産会社の中で一番だと思います!将来性・信頼性はもちろんですが、全国の各所に建設されている野村さんのマンションを見ると、どの物件も洗練されていてすてきで魅力的です。出会えた運命に感謝しています」(金沢市40代)とあるではないか。

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建設現場

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クロスゲート金沢

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 さすが観光都市・金沢、人々のホスピタリティの高さを目の当たりにした。タクシーの運転手さんはいろいろ説明してくれたし、あるホテルではコーヒーを飲もうとしたら時間外だったので、タバコが吸える喫茶店を紹介してくれた。別のホテルでも宿泊者のみ利用可の喫煙室を利用させてもらった。

 極めつけは「金沢百番街あんど西百番キッチン」の「カンパーニュ クチーナ&バール」だ。この日の外気温は36度(湿度も高かったはず)。くたくたに疲れたので、取材後、一杯飲もうとこの店に立ち寄った。

 喫煙室がないのを承知のうえで、「タバコを吸いたいのですが、ないでしょうね」と女性スタッフの方に聞いたら、「館内は禁煙ですが、当店は屋外の喫煙所にもっとも近い。30秒です」とわざわざ案内してくれた。一服吸って店に戻ったら「どうでしたか。時間に間違いはありませんでしたか」と声を掛けられた。

 「1分は80m」は記者のイロハだ。今度は店の出入り口から喫煙所まで歩測した。78歩だった。小生の1歩は55cm、55×78=4,290cm≒43m。「喫煙所まで30秒」は店の指示ではなかった。「仲間にも喫煙者がいますので」という彼女の気遣いだった。これに感動した。もう一杯ワインを注文した。とてもおいしかった。

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「カンパーニュ クチーナ&バール」

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以上、金沢城公園

駅前の一等地 大京「金沢」第1期1次70戸が即日完売 4割は地元以外(2018/11/2)

三菱地所レジ 北陸初マンションは北國銀行本店跡地 坪単価は最高峰の200万円超か(2017/6/5)

 

タウングループ 9-11 ケン・コーポレーション

  1 2 3 4     合 計
タウングループ    
ケン・コーポレーション     11

 

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タウングループ(前列左から3人目の選手は西武・山川選手そっくり)

 第34回不動産健保野球大会第3日目が7月27日、大宮健保グラウンドで1部・Ⅱ部それぞれの準決勝・決勝戦が行われ、Ⅰ部はケン・コーポレーションがタウングループを11-9で下し、4年連続14度目の優勝を飾った。3位は7-5でグローバルけむりを下したCLUB工営。

 Ⅱ部はフュディアルリエーションがハウスメイトパートナーズAを10-3下して優勝した。

〇ケンコーポ・田辺高明監督 試合数激減の中、なんとか4連覇ができました。選手も新陳代謝されていてコロナ前最後のRBAの試合とは様変わりしています。ほとんど練習も試合もできていない中で本当によく優勝できたと思います。いつの日かRBAも再開されることを期待しております。

●タウングループ・高坂忠司スポークスマン 決勝は、初めてケン・コーポレーションさんと対戦しました。先制、追加点と2度リードする展開でしたが、最終的には追い上げむなしく惜敗となりました。また、RBA野球大会の再開を切望しながら、練習してケン・コーポレーションに負けない力を付けて、強いチームにしていきたいと思います。

 前列左から3人目は新監督の渡邉です。主砲は昨年入部の麻生(国際武道大で大学選手権準優勝)です。広島出身(近大福山高校卒)で巨人の畠とバッテリーを組んでいたそうです。大学では1年下に阪神の伊藤(将)がいたそうです。体は大きくないのですが、守備もバッティングも良い捕手です。スイングは西武の森友哉そっくりです。3番を打ってます。ピッチャーも3枚になりました(エースは変わらず、池田です)コロナ禍の2年の間にチームも相当、若返りしまして、半分以上はRBA大会の経験もない選手ばかりです。平均年齢も10歳以上若返りました!

◇      ◆     ◇

 不動産健保野球大会のことはまったく気が付かなかった。ケンコーポはさすがだ。猛暑の中、1日2試合を行い優勝することは力がないとできない。誰が投げ、だれが活躍したのか。

 タウングループの準優勝にも拍手喝采。よくぞケンコーポを苦しめたものだ。しかし、3回の7失点はいただけない。渡邉監督、猛暑では投手は2回が限界。小生は突如崩れるのを何度も見ている。投手3人ではきつい。もう1枚用意すべき。

 RBA野球大会の1試合最多得点は第23回大会で三井のリハウス(現三井不動産リアルティ)が対総合地所戦で挙げた36点。しかも、三井は7番出口から始まり、出口で終わるという1イニング28連続得点のプロ野球でも高校野球でもないと思われる大記録を樹立している。

 プロ野球の1イニング最多得点・失点は2009611日の千葉ロッテ-広島の15得点(ロッテ)・15失点(広島)。

昨日の41四死球試合に負けないRBA野球大会の大記録、珍記録(2018/7/21

RBAの強豪・ケンコーポ3大会連続13度目の優勝 第33回不動産健保 野球大会(2021/7/28)

 

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「アナザー・ジャパン」第一号店

 三菱地所と中川政七商店は7月27日、全18名の学生が経営から店舗運営、プロモーション、接客販売に至るまで担当する47都道府県地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」の第一号店を東京駅日本橋口前のTOKYO TORCHI街区に8月2日開業すると発表した。開業を前にした同日、メディア向けに公開。店舗面積は約40坪。100社150名の報道関係者が集まった。

 47都道府県を6つのブロックに分けた初回の企画展は「アナザー・キュウシュウ展」と題し、福岡県・長崎県・沖縄県出身の学生3人が自ら現地に足を運んで仕入れた地域特産品約350点を販売する。

 テーマは「宴」で、商品を「乾杯」「宴席」「彩り」「装い」「お祭り」「贈り物」「余韻」のコーナーに分けて趣向を凝らしている。沖縄県出身の中央大学2年生の比嘉さんは、自ら作ったのか手書きの7つの『宴』を掲げながら「九州の楽しい文化を伝えたい」と各ブースを説明した。

 アナザー・ジャパンのプロジェクトは、三菱地所がプラットホームを提供し、中川政七商店が小売業のノウハウを教育・メンターとして伴走する。2027年度には約400坪の第2期店舗もTorch Tower内に開業する。第2期には全国出身の学生が勢ぞろいし、アナザー・ジャパンのOB、OGは100名を超える予定。

 最大の特徴は、店舗スタッフ18名が各地域の出身者で、学生をセトラー(開拓者)と名付け、ビジョン・競争戦略から仕入れ交渉、ディスプレイ、売上管理、在庫・シフト管理、SNS・サイト運営、プレスリリース、接客などを全て担当する。

 それぞれ役割分担はあるようだが、基本的には上司も部下も昇格も降格もない。18人の第1期生は2021年12月に募集開始、約200名の中から選ばれた。2022年3月の顔合わせから、中川政七商店会長の講義の受講や研修・準備にトータルで2,640時間(一人当たり平均約147時間)かけたという。

 2か月ごとに特集地域が入れ替わり、キュウシュウ展を皮切りにホッカイドウトウホク展、チュウブ展、カントウ展、キンキ展、チュウゴク展へと来年6月まで展開する。

 プロジェクトを実践や資金面で応援する「企業サポーター制度」もあり、これまで46の企業が協賛、個人サポーターを募るクラウドファンディングは120名以上を達成している。

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第1期生

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床は吉野杉

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記者が購入したのは右の芋焼酎

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 この種のプロジェクトは多分わが国初だろう。素晴らしい!の一言だ。コロナ禍で、わずか40坪の店舗の内覧会に100社150人を動員できる企業・イベントなどまずないはずだ。上記の記事は、学生さんが作成したと思われるプレスリリースを忠実にコピペした。誤字・脱字は一つもないはずだ(あったら小生のミス)。

 メディア対応もよかった。学生さんの写真を撮るのもインタビューするのも自由。何の制約も設けられていなかった。各企業もこれに学ぶべきだ。

 そのうちの一人、慶應大学3年生の岡山県倉敷市出身の山本幸歩さん(20)に話を聞いた。山本さんは「もともと自分一人でやってきた〝カエリタイ〟プロジェクトと文脈的につながるものがあり、本気でやりたかったのでエントリーしました。今年4月から半年休学しました。郷土愛とフロンティアスピリットという共通の目標に向かう仲間と経営ノウハウやバランスを学びたい。社長? ありません。全員がエキスパートで、みんフラット。昇格も降格もありません。でも、赤字になったらプロジェクトが続けられるかどうかも分からない。2期生のためにも頑張ります。卒業? そのつもりです」と話した。

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右が比嘉さん

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山本さん

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 顧客とのコミュニケーション対応も申し分なし。小生も少しはプロジェクトを応援しようと、鹿児島県の焼酎(300ml入り1,021円)を買ったのだが、担当の学生さんはどのような酒であるかを試飲などして学び、お客さんにきちんと説明できるようにしているとのことだった。

 小生などは経営のことなどちんぷんかんぷんで、147時間の研修を受けたって350点の商品を覚えることなど絶対にできない。東京駅にいったらこの店に立ち寄ってワインなりビールなりを飲むことに決めた。

 各大学にお願い。賞味期限がとっくに切れた、カビが生えたドグマにしがみつくだけの先生だって少なくないはずだ。このようなプロジェクトに参加して、現場で様々な社会学を学ぶ学生さんには単位をあげてほしい(そのような大学は多いはずだが)。大学の座学など社会人になったら何の役にも立たない。

 各企業の人事担当の皆さんへ。小生が経営者だったら、このプロジェクト参加学生さんを最優先して採用する。

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「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」

 パソナ・パナソニック ビジネスサービス(PBS)のファシリティマネジメント事業の一つ「COMORE BIZ(コモレビズ)」を実装した三菱地所レジデンスのワークプレース「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」を取材した。

 コモレビズは2017年から展開しているもので、ワークプレース[職場環境]を、科学的なエビデンスに基づきGREEN(緑化)、SOUND(音)、LIGHT(照明・灯り)、AROMA(香り・森林成分)など五感に訴えるバイオフィリックデザインを設計し、その効果を「見える化」するものだ。

 「バイオフィリックデザイン」とは、1984年にアメリカの生物学者エドワード.O.ウィルソンによって提唱された「人間には“自然とつながりたい”という本能的欲求がある」という概念を具現化した、より自然な自然環境を取り込んだ空間デザイン手法のこと。

 コモレビズは、このバイオフィリックデザインを採用。ストレス軽減につながる最適な「緑視率」10~15%という実証実験結果や独自の植物データベースに基づき、顧客企業のニーズに応じたオフィス空間を提供している。働く人と企業のウェルビーイングに貢献し、生産性の向上を促進するソリューションビジネスだ。

 同社COMORE BIZ推進部部長兼事業企画チームマネージャー・和田えり子氏からレクチャーを受けた後、見学した。

 これまで緑をふんだんに用いたオフィス・モデルルーム・ロジスティクスなどはたくさん見学している。優れたものを3つ挙げるとすれば、三菱地所ホームのボタニカルモデルハウス、積水ハウスの「SUMUFUMU TERRACE 新宿」、コスモスイニシアの総合マンションギャラリー「イニシアラウンジ三田」だ(三井デザインテック新本社が素晴らしいとは聞いているが見ていない)。

 「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」は、そのどれと比べても勝るとも劣らない。室内に入った途端、素晴らしい〝景観〟が目に飛び込んできた。執務用のデスクにはオリズルラン、アスパラガスナナス、エバーフレッシュが植えられており、水盤も配されていた。そして、スケルトン天井のどこかから小鳥のさえずり、足元からは虫の鳴き声が聞こえてきた。別のコワーキングスペースでは、白い壁に中木の枝が揺れ、チョウが舞う影が映し出された。雨だれの映像もあった。

 これらを見学して、パナソニックの音響装置(Technics)・映像の技術が採用されていることがすぐわかった。

 スピーカーは、天井部分ではなく床の造作の中にビルトインされており、そこから音をあちらこちらに反響させて、小鳥のさえずりは天井から、虫の音や川のせせらぎは床面から流れるように工夫されている。これは凄い。

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 導入事例を十数か所紹介されたのだが、そのうち東京建物本社、ポラスグループ本社、ポラスグループ第一エネルギー設備、ミサワホーム高井戸展示場、大和ハウス工業総合技術研究所、総合地所「ルネ湘南茅ヶ崎」共用施設、総合地所「MID WARD CITY」共用施設、日鉄興和不動産「リビオシティ南砂町」共用施設など半数くらいがデベロッパー、ハウスメーカーだった。そして、コワーキングスペース「ザ・パークレックス 天王洲[the DOCK]」は三菱地所レジデンスだ。

 これまでしつこいほどマンションモデルルームなどの観葉植物の〝フェイクを止めよ〟と書いてきた甲斐があったと思った。少しは記者の主張が受け入れられたと理解した。

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東京建物本社

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ENEOSホールディングス

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Suita SST base

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パナソニック(大阪本社総務)

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ポラスグループ 第一エネルギー設備

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ポラスグループ本社

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ミサワホーム高井戸展示場

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エム・シー・ファシリティーズ

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オーク情報システム

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 気になっていることもある。同社は全て本物の観葉植物を配置していたが、仮に①本物をフェイクだと思い込んでいた場合②偽物を本物と誤認していた場合③本物と偽物が混在していた場合④本物とフェイクの区別がつかなかった場合-これらのケースによってストレス軽減の効果はどう異なるのか、あるいは変わらないのかということだ。

 記者の経験から言えば、明らかにフェイクと分かる植物と本物が混在していた時は、全てがフェイクに見え興ざめする。却ってストレスの種になるのではないか。

 この問題については、三井デザインテックと職業能力開発総合大学校・橋本幸博教授によるオフィス空間における植物配置に関する共同研究があり、「人工植物や過剰な植物量、あるいは不具合な配置にすると、心理面以外に作業効率にも好ましくない影響を及ぼすことがある」と指摘している。詳細な研究を期待したい。

 これに関連することだが、記者は2010年にサントリーミドリエを取材したことがある。同社はその2年後、中国資本と提携し、上海に合弁会社を設立した。いまホームページを確認したら社名は「トヨタサントリーミドリエ(上海)園芸有限会社」になっていた。トヨタ自動車も資本参加したようだ。

 PBSはトヨタ自動車、パナソニックとエビデンスの深化に向けて共同研究を行っている。環境ビジネス市場は現在100兆円を突破しており、年率10%以上の伸びが予想されている。

ボタニカルが最高4つの商品・開発を発表 三菱地所ホーム(2018/5/30)

最高の〝働く場・接遇スペース〟 積水ハウス「SUMUFUMU TERRACE 新宿」(2022/2/17)

木漏れ日、渓流の音…イニシアの世界観を表現 総合ギャラリー「三田」(2021/7/30)

第一園芸 独自に考案したオフィス空間デザイン 三井デザインテック新本社に採用(2021/8/11)

わが意を得たり 人工植物は販売促進に逆効果 三井デザインテック調査研究(2018/9/25)

売上げ倍々増 これはヒットする サントリーミドリエ「パフカル」(2010/6/7)

 

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「ヴェレーナグラン門前仲町」

 大和地所レジデンスは7月26日、同社初の常設「ヴェレーナマンションギャラリー 日本橋サロン」をメディアに公開するとともに、常設サロン第一弾の「ヴェレーナグラン門前仲町」モデルルーム見学会を行った。

 物件は、東京メトロ東西線門前仲町駅から徒歩3分、江東区牡丹二丁目の近隣商業地域・準工業地域(建ぺい率80%・60%、容積率300%)に位置する期間72年の定期借地権付きの12階建て全75戸。専有面積は62.54~107.77㎡、価格は7,048万~1億7,998万円。坪単価410万円。竣工予定は2023年9月下旬。設計・監理はアアル建築計画。施工は風越建設。デザイン監修はインターデザイン・小寺源太郎氏。

 サロンの接客ブースは6席で、当初は1組3時間対応を予定していたが、1組2時間30分に時間短縮するほどの人気となり、全戸を7月4日に抽選分譲し、最高倍率7倍、平均倍率1.5倍で64戸に申し込みが入った。これまで65戸が成約済みで、5戸が申し込み済み。エントリー数は3,600件で、モデルルーム来場者は670件超。

 購入者の属性は、地元江東区居住者が6割。2人家族が半数で、うち6割はDINKS。世帯年収は1,500~2,000万円。

 同社マンションギャラリー次長・根岸辰彦氏は「駅近でありながら静かな環境であることが人気の要因。湾岸マンション(坪単価420~430万円)とも一部競合したが、納得される方が多い」と話した。

 現地は、駅から徒歩3分の立地でありながら、敷地北側は桜並木が美しい大横川に隣接。敷地は東側、南側、西側の三方道路に接道。建物は全戸南西向き。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ、食洗機、メーターモジュール廊下(一部除く)、ミストサウナ、オーブンエアデッキ、スロップシンク、浴室タオル掛け2か所、メゾネット(4戸)など。共用部施設は「パーティールーム&キッズスペース(集会室)」など。

 サロンは、JR新日本橋駅直結(8番出口)の東京建物第3室町ビル1階の約99坪。今後、順次供給するマンションの常設モデルルームにする。

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メゾネットタイプ

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「ヴェレーナマンションギャラリー 日本橋サロン」

最高7倍、平均1.5倍75戸のうち64戸に申し込み 大和地所レジ「門前仲町」(2022/7/11)

 

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「総合マンションギャラリー北千住館」

 住友不動産が7月16日(土)にオープンした「総合マンションギャラリー北千住館」(SMG北千住館)を見学した。

 近く竣工分譲する「シティハウス竹ノ塚」(77戸)や、年末分譲予定の42階建て「シティタワー千住大橋」(466戸)、年明け分譲予定の駅前32階建て「シティタワー綾瀬」(427戸)など城北エリアの物件を中心に案内していく。

 今回のSMG北千住館の開設によって、同社の都内での常設マンションギャラリーは6施設目(全国で12施設目)で、ほぼ全ての沿線を網羅することになる。

 SMG北千住館は、JR線・地下鉄・私鉄の5路線が乗り入れる北千住駅から徒歩5分に立地。坪単価380万円ながら早期完売した2019年分譲の三菱地所レジデンス「千住ザ・タワー」に隣接。

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ムービー

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ファミリー向け接客個室

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 総合ギャラリーは開設したばかりなので、まだモデルルームなどは見学できないが、「千住大橋」はいったいいくらになるのか。2013年10月に分譲された「アクア ヴィスタ」は坪182万円だった。街のポテンシャルはともかく、東京駅までの近さから言えば「北千住」より近い。

 値段のカギを握るのは、今秋にも分譲開始される駅前再開発39階建てマンション「THE TOWER JUJO」(578戸)がいくらになるかだ。業界内では様々な情報が飛び交っている。

駅近で坪182万円 23区で希少の低単価「アクア ヴィスタ」(2013/10/1)

 

 

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JR西日本 逆転の瞬間 

 平成7年からRBA野球大会に連続出場しているJR西日本プロパティーズ(Jプロ、当初は菱重興産)の親会社・JR西日本(広島市)が7月25日、第93回都市対抗野球2回戦で北海道ガス(札幌市)を逆転の4-1で下しベスト8進出を決めた。Jプロ野球部の茂木監督は「お客さんの対応に追われて、試合はほとんど観ていない」と大忙しだったようだが、主砲(義積)司ちゃんなどの応援の効果があったのだろう。JR西日本の次戦の準々決勝は強豪のENEOS(横浜市)。

 試合は2回、後攻の北海道ガスが2死2、3塁から9番小栗の右翼前安打で1点先取。劣勢のJR西日本は8回、死球と安打で得た2死2、3塁の好機に6番西山が右翼越え適時2塁打で逆転。さらに7番櫻井が四球を選び満塁と攻め立て、8番代打の西野の遊撃内野安打で1点追加。9回にも4番田村の適時2塁打で1点を加点した。

 先発の大畑投手は7回3分の2を投げ、3安打7三振、1失点に抑える好投をみせ、2番手の岡田投手がそのまま無失点に抑え逃げ切った。北海道ガスは試合を優位に進めたが、8回の継投に失敗した。

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左が司ちゃん、右は高橋さんか

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 初戦もそうだったが、大味な試合が目立つプロ野球と違い、失策などはほとんどなくとてもいい試合だった。双方とも采配には疑問符もついたが、JR西日本の選手はベンチのミスをみんなで補い、勝利を手繰り寄せたような気がする。

 打線では、主砲の田村を中心にその前後を打つ土居、西山や1番の春原が活躍し、下位打線もしぶとい打撃を見せた。そして何よりも、大畑投手の好投が光った。降板するまでストレートは常時140キロ台の後半を記録した。唯一失点した2回は、8球粘られた後のカウント2-2のストレートを痛打されたものだ。失投だったのか。小生は、変化球なら間違いなく三振を奪えたと思った。

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 Jプロは、平成7年の第7回RBA大会から連続出場しており、これまで通算成績は32勝55敗、勝率0.368。最高記録は平成29年のベスト16。

Jプロ(義積)司ちゃん おめでとうJR西日本 延長サヨナラ勝ち ベスト16進出(2022/7/23)

 

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「アトラス加賀」

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旭化成ホームズは723日、旭化成グループの社内ベンチャーとして今年4月に設立したコネプラが展開している分譲マンション用の情報交換アプリ「GOKINJO(ゴキンジョ)」の入居者同士の交流イベントをメディアに公開した。

GOKINJO」は、新会社設立に先駆けてクレヨンと共同開発し、「アトラス加賀」の入居者向けに20209月より実証実験として運用を開始しているもの。「GOKINJO」のプロジェクトリーダーであった中村磨樹央氏がコネプラの代表取締役に就任。デジタルとリアルを組み合わせ、コミュニティ形成などの課題解決取り組んでいく。

イベントが開催されたマンションは、20207月に竣工した都営地下鉄三田線新板橋駅から徒歩9分、板橋区加賀一丁目に位置する「アトラス加賀」(227戸)。旭化成不動産レジデンスが国有地の払い下げを受け、研究所としても利用されていた、三方が石神井公園・加賀公園・板谷公園という恵まれた立地で、坪単価は290万円だった。

未就学児と思われる子どもたちは、世界一生産・消費量が多いと言われるわが国の傘について説明を聞き、ビニール傘を組み立てる作業に夢中になって取り組んだ。

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傘の組み立て作業(「アトラス加賀」の集会室で)

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 交流イベントは、この種の入居者向けイベントとどこが違うのかよく分からなかった。参加者の写真撮影が許されたので、ならば徹底してきれいな美しい写真を撮ることに方針を切り替えた。冒頭と前段の写真がそれだ。参加者のお母さんに「いい写真でしょ。カメラは最悪ですが、私の視点はいいでしょ」と同意を求めたら、「モデルがいいわね」と一蹴された。それにしても、何と子どもたちの可愛いことか。お父さん、お母さん、そしてコネプラもこの子どもたちをまっすぐに育てて。

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 取材を終え、帰ろうとしたら「牧田さん、何しているの? 鹿島の小林です」と声を掛けられた。RBA野球大会に参加している鹿島建設のエースでも主砲でもないが、フルマラソンを3時間19分で走破した大記録の持ち主で、チームには欠かせないキャラクターの小林選手だった。

 「買ってから相当値上がりしている。野球? キャプテンの中原は異動。野球はちょっと難しいかも。エースの遠藤? 分からない。わたし? 子どもが2人。4歳と2歳。子育てに忙しいので…。甲子園を目指す」と、どこに行くのか、電動自転車に子どもを乗せて駅方面に向かっていった。

 小林さんよ、いい選択だ。でも、あなたは自社分譲の「加賀レジテンス」を知らないだろうね。2007竣工だから15年前だ。まだ学生か。当時、坪単価250万円だった。

 小林さん、業界関係者の皆さん、近く分譲される東急不動産・日鉄興和不動産の十条駅前再開発タワーマンション「ダ・タワー十条」(578戸)の価格をご存じか。記者は卒倒するほど驚いた。城東もそうだが、足立・北・板橋の城北3区はマンション市場をかき回すことになるかもしれない。

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〝お父さん、暑いよ、変なおじさんと関わらない方がいいよ、早く行こうよ〟小林選手

鹿島・小林尚平選手 東京マラソン3時間19分の大記録! 日本記録・大迫抜く(2019/3/3

三方が石神井川と公園 都内でも稀有な旭化成不レジ「加賀」 洗面にスロップシンク(2019/1/22

集合住宅の最高傑作の一つ 鹿島建設「加賀レジデンス」が完成(2007/9/16

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「プラウドタワー目黒MARC」

 野村不動産とJR東日本都市開発が分譲中の複合免震タワーマンション「プラウドタワー目黒MARC」を見学した。坪単価650万円は安くはないが、天井高を2700ミリ確保し、どの住戸もワイドスパンの使い勝手のいいプランを提案している同社と、施工を担当している竹中工務店の技術力の高さを改めて感じた。すでに半数近くが売れているというのも納得だ。

 物件は、JR目黒駅から徒歩9分、東急目黒線不動前駅から徒歩7分、都営浅草線五反田駅から徒歩10分、品川区西五反田三丁目の第2種住居地域(建ぺい率は70%、容積率は地区計画、前面道路幅員により320%)に位置する32階建て延べ床面積約36,708㎡の全301戸。専有面積は41.04~156.60㎡、坪単価は650万円。竣工予定は2023年8月中旬。設計・監理・施工は竹中工務店。

 1月下旬から販売を開始し、これまでエントリー数は8,000件、総戸数の半分くらいの約150戸が成約済み。購入者は地元品川・目黒区居住者が約3割。中広域から集客できているのが特徴。

 現地は、この分譲棟のほかジェイアール東日本ビルディングの13階建て延べ床面積約38,720㎡のオフィス棟、ジェイアール東日本都市開発の24階建て延べ床面積約18,570㎡の賃貸住宅棟からなる複合開発。全体敷地は約19,370㎡、街の総称は「MEGURO MARC(メグロマーク)」。

 分譲棟は、敷地内空地率82%確保し、ABINC認証を取得。建物は「ラウンドバルコニー」を採用し、曲線美の美しい外観を演出。SI・井桁状梁にすることで住戸内の梁型を少なくし、バルコニーの奥行きも1.9mとしている。

 主な基本性能は、免震、SI、長期優良住宅認定、低炭素建築物認定のほか二重床・二重天井、リビング天井高2700ミリ(最上階は3150ミリ)、食洗機、ディスポーザー、全窓Low-E二重サッシ、2200mmハイサッシ、ミストサウナ、キッチンカウンターは御影石&シーザーストーン、コロンボ製ドアノブ、ハンズ・グローエ水栓(一部)など。共用施設はスカイラウンジ、ゲストルーム、スタディラウンジ、テクノジムなど。

 販売を担当する同社の栁下岳氏は、「4月以降から販売が加速している。眺望やラウンドバルコニーのほか、すべての住戸がワイドスパンという間取りに高い評価を頂いている」と話した。

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モデルルーム

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ランドスケープ

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「ラウンドバルコニー」

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 天井高2700ミリの物件は久々に見た。これを見て同社が2008年に分譲した「プラウドタワー東五反田」を思い出した。階高を3410ミリ確保し、標準階の天井高は2650ミリ(13~20階)・2700ミリ(21~24階)・最大3500ミリ(25階)だった。これまでもっとも天井高の高いマンションは2011年分譲の三井不動産レジデンシャル「パークコート六本木ヒルトップ」で、標準階の階高は3,400~3,450ミリ、最上階は4,150ミリ。廊下、キッチンの天井高も最低で2,350ミリだった。

 間取りについて。タワーマンションの間取りは総じてワイドスパンが多いが、今回の物件は栁下氏も強調したように、41㎡のプランでも間口は5200ミリあり、60㎡台は8000ミリ以上、70㎡台は9000ミリ以上だ。廊下幅もみんなメーターモジュール以上。

 長期優良住宅について。国土交通省のデータによると、同制度の認定を受けた共同住宅は平成21年度から令和2年度末で22,769戸しかなく、住宅着工に占める割合は0.2%程度で推移している。

 詳しいデータはないが、同社はこれまで10件くらい認定を受けているはずで、断トツの多さだと思う。

 ただ、同制度の認定を受けていながら、東京都のマンション環境性能評価制度では満点の★15個に2個足りない13個というのが納得できない。5項目それぞれ★3つの評価ではなく、総合評価をし、長期優良住宅は満点となるように整合性を持たせるようにすべきだ。これまでもそのような事例は多い。

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現段階で最高品質のマンション 三井不レジ「パークコート六本木ヒルトップ」(2011/16)

野村不動産「プラウドタワー東五反田」早期完売へ(2008/10/6)

長期優良住宅が「CASBEE」で評価されないのはなぜ(2013/6/13)

 

 

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