有休取得10%増、会議減り、コピー、文具購入ほぼ半減 三菱地所 本社機能移転効果

三菱地所は1月21日、昨年1月に本社機能を「大手町ビルヂング」から「大手町パークビルディング」に移転して1年が経過したことを受け、その成果を公表した。
本社勤務社員の有給休暇取得日数は対前年比で約10%向上したほか、能力向上に資する外部研修への自主参加数が約10%増加し、仮眠室利用件数が移転当初に比べて約4倍に増加、会議室稼働時間は約15%減り、複合機出力数は45%、文具購入量は46%それぞれ削減したとしている。
また、昨年末から年初にかけて三菱地所プロパティマネジメントと三菱地所レジデンスが丸の内エリアに移転したほか、三菱地所の4支店が既存ワークプレイスをリノベーションし、グループ2社も移転するなど、「WaaS」(Workplace as a Service)の方向に添ってグループを挙げて戦略的に働き方及びワークプレイス改革に取り組んでいくとしている。

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すごい結果が出た。昨年に本社内を報道陣に公開したときからどのように働き方改革が進み、生産性にどのような影響を与えるかずっと興味を持って、同社を見てきた。
有休取得が10%増にとどまったのはやや不満だ。記者も含めてだが、有休を100%こなす社員が優秀であることを証明し、その雰囲気を醸し出すことが大事かもしれない。
外部研修への自主参加もどんどん推し進めるべきだ。机に座りパソコンと睨めっこしていても絶対いいアイデアは浮かばない。
記者はデスクで原稿を書くのを1時間から1時間半と決めている。そして、原稿をプリントアウトし、喫煙室や喫茶店で校閲する。喫煙は息継ぎと一緒だ。誤字脱字はかなり減ったのではないか。
ペーパーレスの効果もすごい。お金に換算したらいくらか分からないが、相当な額に達するはずだ。記者などは文具購入といえば、万年筆のインクと100円ショップで売っている小型の取材ノートくらいだ。文章を校閲するのにはやはり紙が適していると思う。
生産性の向上については今期の決算数字に表れるはずだ。賃料も3割は上昇しているはずだから(経理上どう処理するのか)、多少の増益では生産性が向上したとは言えないとおもうが、いかがか。同社の広報活動を評価すれば、デベロッパーの中では間違いなく最上位だ。発表会・見学会の回数は飛びぬけている。
記者はオフィスが丸の内北口ビルに移転してストレスが大幅に減り、記事の質も以前よりはるかに向上したと自画自賛している。糖尿の数値も安定して推移している。

三菱地所の本丸を見た 機能一新 士気高揚 トマト最高 地所が新本社公開(2018/2/12)
地所レジ「千住ザ・タワー」 坪300万円台後半 〝住むなら北千住〟あわび千円!

「千住ザ・タワー」完成予想図
三菱地所レジデンスは1月23日、3月上旬に分譲予定の再開発タワーマンション「千住ザ・タワー」の記者見学会を行った。最近の〝北千住人気〟を反映してか、坪単価は300万円台の後半に設定するようだ。
物件は、東京メトロ千代田線北千住駅から徒歩3分、JR常磐線、東京メトロ日比谷線、東武スカイツリーライン、 つくばエクスプレス北千住駅から徒歩4分、足立区千住1丁目に位置する敷地面積約3,419㎡の30階建て全184戸(事業協力者住戸5戸含む)。専有面積は25.20~110.24㎡、価格は未定だが、坪単価は300万円台の後半になる模様。竣工予定は2020年12月下旬。設計・監理は梓設計。施工はフジタ。売主は同社のほか三菱倉庫、杉本興業。
現地は、地元の人にはよく知られていた商業施設跡地を中心とする千住一丁目地区第一種市街地再開発事業地。周囲は昔ながらの飲み屋街。住・商・育一体の街づくりを進める。
建物は制震構造を採用。地階から3階までは駐車場、店舗、商業施設で、2階には子育て支援施設も設置される。
住戸は4階から30階まで。標準階は1フロア6戸構成で、28・29階はプレミアム住戸、最上階は地権者住戸に充当される。
プランは南向き中心(71%)、内廊下方式、約7.1~10.2mのワイドスパン、角住戸比率58%などが特徴。主な設備仕様は二重床・二重天井、リビング天井高2500mm、ディスポーザー、食洗機、グローエ水栓(プレミアム住戸のみ)など。
昨年8月から広告を展開しており、これまでに反響は3,300件を突破し、昨年末からのモデルルーム来場者は600件を越えている。地元中心の実需からセカンドハウス、ワンルームタイプ(12戸)には投資需要もあるという。
同社街開発事業部グループ長・奥木吉香氏は、「当社は2011年から再開発事業や建て替えに注力しており、複合開発も含めこれまで案件は50件以上に上っており、今後も続々竣工してくる。全体の売り上げ構成でも30%になりつつある。この物件もエリアナンバーワンを目指す」と語った。
マンションギャラリー所長・高崎裕美氏や同社第一販売部の河野祥司氏は価格は未定とした上で、「三井(レジ)さんの坪単価330万円が指標になってはいるが、それより駅に近いしタワーなので、坪単価は300万円の後半を目指したい」(河野氏)と、強気な(記者がそう思っているだけか)姿勢を見せた。

ゾーニング
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単価予想は大外れ。記者は三井不動産レジデンシャルの物件が即日完売した時点で、この物件の坪単価は350万円とはじいていた。ひょっとしたらもう少し高くなるかもとは思っていたが、記事に「この(三井レジの)マンションが好調であることを何より三菱地所レジデンスが喜んでいる。来年(今年になったが)分譲の駅から3分の再開発マンションは坪350万円と読んだ」と書いた手前、沽券にかかわるのでそのままにした。しかし、まさか「300万円台の後半」(いったいいくらか)は予想できなかった。
若い皆さんは「北千住」が最近人気になっているのはご存じのはずだ。記者も旭化成不動産レジデンスの駅前タワーマンションと丸井などの商業施設が完成し街が一変し、東京メトロとの相互乗り入れ、東武伊勢崎線の複線・複々線などで利便性が高まり、東京藝大、東京未来大、帝京大、東京電機大などの開校でイメージがよくなったのは承知しているし、都心へのアクセスのよさはこれまで何度も書いてきた。
しかし、かつて〝魔の伊勢崎線〟と書いたように、この沿線はグロス志向が極めて強く、一定の価格を超えると全然売れなかった。昭和57年だったか、あの商品企画で名を馳せた日本ランディックが「パークハイツ越谷」339戸を3,000万円台で分譲し、さっぱり売れず、1戸当たり500万円値引きし、そのあげく同社は転落の一途を辿ったのをみなさんはご存じないだろう。
いまでこそ同社も住友不動産や野村不動産などの大手も進出しているが、三菱地所レジデンスとしては2005年5月分譲の「パークハウス北千住」(坪単価185万円)が足立区初の物件だった(旧藤和不動産は結構分譲事例があるはず)。
三井不動産レジデンシャルもこの沿線では苦労している。昭和50年代の今では絶版になっている「パークファミリア」の「越谷」は完売まで相当時間がかかったはずだし、他社が幹事だった「新越谷」も苦戦を強いられた。
この40年間、この沿線で百数十件の物件を取材しているが(目をつぶっても街を歩けるくらい熟知していた時期もあった)、よく売れたのは10%もないはずだ。
そんな伊勢崎線(これを書くと怒られる、東武スカイツリーラインか)のサバ定食が500円、あわび1個が988円の街についに北千住初か億ションが20戸くらい分譲される。多摩センターだったら2戸買えるのに…。

低層部
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見学会の冒頭、女性の広報担当者が「年明けからマンションは3度目、昨日はAIロボットの見学会で、連日のように取材の呼びかけをいたしまして、申しわけございません」と謝った…いえいえ、こうした現地見学会が記者を育てるのです。参加した全ての記者を代表して小生がお礼したいくらいだ(それにしても前回の「高輪」や昨日のロボットと比べると記者の数は半減だ。この「北千住」を見ずしてマンションは語れない)
記者の皆さん、現場を見ないとマンションだけでなく世の中の動きを最前線で感じ捉えることはできませんよ。あなたが情報発信者になるか第2次3次のリライターになりさがるのか。決めるのはあなただ。

同社の記者見学会(男:女の比率は2:3。同社が最近元気なのは女性が頑張っているからではないか)

長崎産という記者の手より大きい肉厚の大判アジフライ定食が852円(アジは頑張って食べたが、ご飯はおにぎりのように詰まっており、4分の3残した。ソースは売り物ではありません)

ここに入ったら昼間から飲みたくなりそう。ハワイ・コナ産のあわび1個988円(駅前の「磯丸水産」で)
〝4方良し〟足立区最高値 三井不レジ「パークホームズ北千住」1期78戸が即日完売(2017/11/24)
三菱地所 AI清掃ロボ「Whiz(ウィズ)」実証実験公開 警備ロボも実用化へ

清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」(丸の内パークビルで)
三菱地所は1月22日、先に100台導入を発表したわが国初のAI搭載バキューム清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」の実証実験内容を報道陣に公開した。
「Whiz」はソフトバンクロボティクスが開発したもので、幅約474mm×全長約455mm×高さ約653mm。重量は約32㎏。1時間で500㎡、最大約3時間稼働する。充電時間は約5時間。ロボットはリース制で、25,000円/月。
同社はグループ各社が所有、運営管理する全国のオフィスビル・商業施設・物流施設・空港・ホテル・マンションなどに約100台を順次導入していく。同社が施設管理・運営するする沖縄県宮古島市・下地島空港や静岡空港での導入も決まっている。
同社は本格導入に先立ち1月17日(木)~23日、大手町パークビルで実証実験を行い、清掃性能や省人化の効果などの知見を蓄積する。

清掃ロボについて説明する渋谷氏(手前のロボの改良型が奥の「Whiz」)
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この日(22日)は多くの報道陣が詰めかけ、本来は夜中の12時から朝方の6時まで、ほとんど人がいない時間帯に仕事をする清掃ロボットも寝不足なのか、動き回る報道陣にパニック状態に陥ったのか、あるいはまたあちこちから発せられる無責任な質問やカメラマンの要求に腹を立てたのか、さらにまた発表会の責任者、同社ビル運営事業部兼経営企画部DX推進室統括・渋谷一太郎氏と仲たがいをしたのかご機嫌斜め。かすかに揺れるカーテンにもおびえる始末で、あげく渋谷氏の指示に梃子でも動かない頑固な一面も見せた。
渋谷氏によると、「ティーチング」(指示)さえきちんとしていれば、手抜き作業(記者の得意な丸く掃く)は行わないそうだ。
「Whiz」をずっと観察した。ロボットに負ける記者ではない。欠点もすぐ分かった。第一は一番肝心の隅っこは掃除できないことだ。「手が届かないところをやってほしい」という圧倒的多数の人の要望には応えられない。カーペットはともかく、隅に集まる傾向が強いタイル・リノリューム床のゴミをどう吸引するのか。
もう一つは札束、コイン、家の鍵、指輪首輪鼻輪(イヤリング、ピアス)、入れ歯などの価値判断ができず、吸えるものはなんでも吸い込み、強奪・着服してしまうことだ。分別ができたら褒めてやる。わがオフィスビルを清掃しているプロに聞いたら「たまにイヤリングや100円玉が落ちていることがある」と話した。
さらにまた、充電の長さだ。3時間働いて充電に5時間ということは、フルに働いて1日9時間。われら労働者とたいして変わらない。しかも、充電は自分でできない。充電くらいは自分でやらないと。
参考までに。人による清掃は300㎡で約20分だそうだ。記者はかつて、大京アステージの掃除のプロから「掃除は科(化)学」「床は朝日新聞、窓ガラスは読売新聞」「ホコリは取るもの、誇りは持つもの」などと語り、実演も体験した。その域にロボットはどこまで近づけるか。頑張れ。人は時給1,000円とか。あなたはいくらになるのか。

清掃中の「Whiz」
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Whizもすごいが、同社が出資して開発中で、今年中の実用化を目指すSEQSENSE(シークセンス)の警備ロボット「SQ2」がまた素晴らしい。大きさは子どもくらいで、ゆるやかな曲線を描いたデザインが美しい。同社の女性が〝かわいい!〟と歓声をあげるほどだという。
自然界にあるものに例えようと必死で考えたが浮かばない。マグロの胴体や葉っぱにも似ているが、若い女性の体の線のようでもある。もっともよく似ているのは新宿モード学園の外観か。
もちろん機能も優れている。指示したチェックポイントを正確にたどり写真を撮り、データに保存し、レポートも作成する。顔認証も可能で、闖入者も判定できる。関係者は定点カメラなどと連携させればより機動的、効果的に警備が可能になると話した。
なにより驚いたのは、人間を感知し、声はいかにも合成した声だったが、倒れているような人には声掛けも行い瞬時に警備室に報告もすることだった。熱や煙に反応させることも、トイレに入ったまま出てこない人の安否確認、生体反応などの把握も技術的には可能なようだ。
階段を上り下りするのはハードルが高いそうだが(骨が折れるのか)、エレベータに乗降する研究は行われているという。
考えることはみな同じだ。泥棒や暴漢に反撃し撃退するためのピストルなどの所持はできないのかと質問が飛んだが、現行法では銃刀法違反となり出来ないそうだ。残念。

警備ロボットについて説明する渋谷氏

警備中のロボ
三菱地所 わが国初 清掃ロボット「Whiz ウィズ」100台導入 人手不足に対応(2019/1/13)
掃除は科学 床は朝日、窓は読売〟 マンション管理員のスゴ技を1日体験(2017/3/25)
三方が石神井川と公園 都内でも稀有な旭化成不レジ「加賀」 洗面にスロップシンク

「アトラス加賀」オープンテラス
旭化成不動産レジデンスが近く分譲開始する「アトラス加賀」227戸を見学した。加賀藩前田家下屋敷があった「加賀一丁目」に位置し、三方が石神井公園・加賀公園・板谷公園という稀有な立地で、旭化成不動産レジデンスが国有地の払い下げを受け、研究所としても利用されていた経緯のあるマンションだ。
物件は、都営地下鉄三田線新板橋駅から徒歩9分、板橋区加賀一丁目に位置する15階建て全227戸。専有面積は72.20~94.91㎡、予定価格は5,800万円台~9,300万円台(最多価格帯6,500万円台)、坪単価は290万円。竣工予定は2020年7月下旬。施工は長谷工コーポレーション。デザイン監修はアーキサイトメビウス。販売開始は2月上旬。
現地は、敷地北側に桜並木が美しい石神井川、東側に加賀公園、南側に板谷公園という3方が自然・公園という都内でも稀な立地。旭化成グループ創始者・野口遵が後世に残した「野口研究所」として利用されていた由緒ある土地でもある。
建物は南西向きが135戸、南東向きが79戸という配置で、歴史や自然、地域とのつながりを意識した建物・外構デザインにしている。
主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、御影石キッチンカウンター、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、スロップシンク付き洗面室、室内物干し金具、Low-Eガラス、ピクチャーレールなど。
同社開発営業本部販売部第一課・富永高弘氏は「三方向が自然と公園という物件は調べてもなかなか出てこない。稀な物件であるのは間違いない。『加賀』エリアではどこにも負けない立地で、南向きが中心という住棟配置でも優れていると思う。設備仕様もオプションを少なくして、盛り込めるものは全て盛り込んだ」と話している。

中庭
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立地がよく、設備仕様レベルが高い物件だ。モデルルームでもっとも驚いたのは洗面室にスロップシンクが備えられていたことだ。この種の企画は初めて見た。
子どもの靴や上履きの洗濯をされる主婦、あるいは主夫を経験している人ならわかる。寒い冬などに外で洗うのは大変苦痛だ。寒いし冷たいし。泣けてくる。記者は、洗面所で靴を洗うのは抵抗があったが、やむなくそうした。洗濯干しも同じ。だから室内物干しポールも30年前から推奨してきた。
いまはコストを抑えるためにバルコニーにスロップシンクを設置する物件すら少なくなった。
公園隣接・近接マンションは最近たくさん見学しているが、3方を自然・公園に囲まれているマンションは、民設民営の東京建物「Brillia L-Sio 萩山」くらいしか思い浮かばない(この物件は公園の中にある)。
「加賀」といえば、〝これほど美しいマンション見たことない〟と見出しに着けた12年前の鹿島建設「加賀レジデンス」を思い出す。坪単価250万円だった。単価は安いと思ったが、平均90㎡という広さとリーマン・ショックの影響で早期完売とはならなかった。
しかし、あの感動は忘れられない。近いものでは三井不動産レジデンシャル「パークコート一番町」があることを付け加えておく。

都の民設公園第1号「萩山 四季の森公園」開園祭り(2009/10/5)
その美しさに声を失った 商品企画も秀逸 三井不レジ「パークコート一番町」(2017/2/21)
これほど〝美しい〟マンション見たことない鹿島建設「加賀レジデンス」(2007/5/18)
集合住宅の最高傑作の一つ 鹿島建設「加賀レジデンス」が完成(2008/9/16)
ナイスの免震「ノブレス日吉WEST」3月末入居まで残り27戸 販売に拍車かかる

「ノブレス日吉WEST」
「免震以外はやらない」と決めているナイスの免震マンション「ノブレス日吉WEST」を見学した。全92戸のうち残りは27戸。入居開始を2カ月後に控え、販売に拍車がかかるか。
物件は、横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅から徒歩2分、横浜市港北区高田西1丁目に位置する7階建て全92戸。現在分譲中の住戸(27戸)の専有面積は55.65~78.47㎡、価格は4,520万~6,800万円(最多価格帯5,100万円台)、坪単価は270万円。入居予定は平成31年3月末。設計・施工は長谷工コーポレーション。昨秋から分譲開始しており、残りは27戸。
現地は準工業地域だが、マンションなどの住宅化が進んでおり、敷地南側は戸建てが建ち並んでいる。
建物は免震構造で、ほとんどか南向き。食洗器、ディスポーザー、良水工房、ミストサウナ、スロップシンクなどが標準。
残り2カ月で完売するかどうか微妙だが、同社の販売責任者、マンション事業部部長・砂川信之氏は「オールスペックで挑んだ。販売は順調。日吉駅圏では坪300万円を突破してきているので、割安感も出てきた」と鷹揚に構えている。

モデルルーム リビング
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免震マンションは3.11後のタワーマンションでかなり採用されたが、最近はまた少なくなってきた。東洋ゴムやKYBの問題もあるかもしれないが、コストを抑制するためであるのは間違いない。
板状型マンションで免震を採用しているのは同社のほかではスターツくらいだ。他にあるか記憶をたどっているのだが、2012年の鹿島建設「センチュリーフォレスト」、2013年の大成有楽不動産・大成建設の「オーベル明石町レジデンス」くらいしか思い浮かばない(どこかの高級マンションもそうだった)。それくらい貴重だ。
最近の〝駅近〟マンションはとんでもない値段が付いている。「免震」の希少性と合わせどうアピールするか。
〝日本一美しい多摩〟目指せ 多摩市街路樹よくなるプラン改定版 住民説明会

「多摩市街路樹よくなるプラン改定委員会」左から池邉氏、沼田氏、野村徹郎委員(日本造園建設業協会)、仙仁氏、曽我昌史委員(東大大学院農学生命科学研究科助教)
多摩市は1月20日、「多摩市街路樹よくなるプラン改定版(原案)に関する市民説明会」を開催した。市は「多摩市街路樹よくなるプラン(街路編)」を平成20年度に策定してからから約10年が経過し、課題が生じてきたために「多摩市街路樹よくなるプラン改定委員会」を立ち上げ、プラン改定作業を進めてきた。今年度末に改定版をまとめる予定。
冒頭、挨拶に立った多摩市街路樹よくなるプラン改定委員会委員長・池邊このみ氏(千葉大学大学院教授)は、「昨年の災害で街路樹がたくさん倒木するなど問題になっており、財政の厳しい全国の各自治体は維持管理費を削減する傾向にあるが、多摩市はそうではない。街路樹が愛され、他の地域から移り住みたくなるようなプランにまとめたい」と語った。
同委員会専門委員でパルテノン多摩学芸員の仙仁径氏は、「街路樹はパートナー」と題する講演を行い、シンガポールでは街路樹など緑を管轄するのは国立公園庁で、街の価値を向上させるため一括管理を行い、データベース化している例を紹介しながら、緑の管理に市民も積極的に関わっていくことが大事であり、様々な可能性があると話した。
また、同委員会副委員長・沼田真也氏(首都大学東京大学院教授)は、「他の自治体は予算、お金がないといっている。どこも〝窮すれば鈍す〟だ。しかし、我々はそうした傾向に抗いたいと考えている。次世代に継承できる向こう10年間のプランを作成したい」と述べた。
約30名の参加者は、市の目指す今後10年を見据えた持続可能なみどりの形成とビジョンに耳を傾け、「多摩は日本一美しい街だった」「素人でも参加できる勉強会などをやって」「樹木にQRコードを付けて」などの意見を述べた。

左から池邉氏、仙仁氏、沼田氏
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「40年前までは多摩は日本で一番美しい街だった」-確かこう聞こえた。はっとした。緑が劣化しているという意味で発言されたのだろうか。
記者が多摩ニュータウンに移り住んで約30年だ。「40年前まで」といえばニュータウン開発が真っ盛りのころで、街路樹もそんなに成長していなかったのではないか。
その頃より劣化しているとすれば、どこがそうなのかもっと詳しく知りたかったのだが、記者は逆ではないかと思う。多摩ニュータウンの緑環境は成長し続けており、一段と美しさを増している。課題はあるだろうが、大きな価値だし、市民の誇りだ。池邊氏も話したように都民の誇りかもしれない。
発言者の声を借りれば今後も「多摩は日本一美しい街」であり続けてほしいし。
樹木も生きものだから、「交通の安全性に支障を来している」との理由で伐採されたり間引きされたりするのは忍びないが、「事故を起こしていいのか」といわれると反論もできないので、改定版の方向性に同意せざるを得ない。
一つだけ言わせていただければ、そもそもケヤキ、クスノキなどは環境にもよるが樹高が20mくらいに育つ。街路樹を植える段階で分かっていたことだ。樹種の特性を考えなかった都市計画に問題がある。
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女性の参加者が「わたしは素人」と断り、「みんなが参加できる勉強会などを行ってほしい。樹木にQRコードを付けていただきたい」と話した。
同感だ。「樹名板」の表示は世田谷区が積極的で、ハウスメーカー・デベロッパーも分譲地やマンション敷地内の樹木にQRコードを付けるようになりつつある。市内では2011年に「緑の都市賞」内閣総理大臣賞を受賞したNPO多摩グリーンボランティア森木会が「樹名板」の表示活動を行っている。市のプラン策定にも関わった涌井史郎氏の名言を紹介する。「木の名前と虫の名前と鳥の名前を覚えると、1歩歩くたびに人生3倍楽しくなる」
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委員会を主催した道路交通課には注文を付けざるを得ない。説明会が行われた永山公民館ベルブホールの定員は150名だが、参加者は約30名。これはいかにも少ない。池邉氏など委員に失礼ではないか。
参加者といえば、昨年2月の第6回多摩NT再生プロジェクトシンポでも書いた。以前は定員いっぱいの300名が集まっていたのに半分近くの約160名しか集まらなかった。市の情報発信力の低下は否めない。
市の人口は今年1月1日現在、約14.8万人で前年比93人減となった。西浦定継・明星大学教授は6年前、「何もしなければ50年後の多摩市の人口は半減する」と警告した。〝日本一美しい多摩〟を担保するはずの「プラン改定版」はどうなるのか。
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池邉氏や参加者から「美しい」の言葉が再三再四発せられた。説明会の主旨ではないのであまり触れないが、究極・永遠のテーマである「美」とは何かについても考える必要がありそうだ。記者はマンションを見るときも街路樹などを眺めるときいつも美しいかそうでないかを最優先している。
肝心なのは、対象物そのものが美しいかどうかというよりも、ロダンが言ったように美醜を分ける審美眼であり、美意識だと思う。市の道路交通課の職員の方は「公園緑地課と理念は同じ」と話したが、「交通安全」「道路の付属物」(道路法第2条では並木)のフィルター越しに見る街路樹、緑地帯は果たして公園緑地課などの職員と同じか。違うのではないか。
多摩市のことを言っているわけではないが、色眼鏡をかけず邪心を捨てて街路樹を眺めたら絶対電柱のような街路樹にはならない。街路樹が消え、「サクラ商店街」「ユリノキ通り」「けやき通り」「くすのき通り」の名前だけが残るような世の中になってほしくない(そうなりつつある街がある)。道路課の方たちは「市民の要望」というが、それを言えば市民も行政も哲学がないということだ。
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これまで街路樹や緑などについて30本くらいの記事を書いてきた。下記にアドレスを張り付けるので、興味のある方は読んでいただきたい。
あの熱気どこに 多摩市 第5回 多摩NT再生プロジェクトシンポ(2018/2/5)
都市計画の母が泣く たまプラーザの「ユリノキ通り」が消える!? 市が伐採計画(2017/8/22)
涌井・都市大特別教授 「わが国の自然はかみさんと一緒。美しいが扱いも難しい」(2016/12/11)
異形のスカイツリーに怒れるスズカケ 押上の街路樹 続々「街路樹が泣いている」(2015/3/20)
またまた「街路樹が泣いている」 千代田区 街路樹伐採で賛否両論(2016/9/8)
「何もしなければ多摩NTの人口は50年後に半減」西浦・明星大教授(2014/1/29)
多摩ニュータウン学会 「みどり」について意見交換会〝愛でるみどりから関わるみどりへ〟(2013/5/16)
街路樹が泣いている ~街と街路樹を考える~⑧(2012/6/5)
「さらし首」にされていた菊名・錦が丘のサクラ(2012/5/17)
街路樹が泣いている ~街と街路樹を考える~ ④植栽枡・ツリーガードだけ クスは高さ5m 柏の街路樹(2012/5/14)
街路樹が泣いている ~街と街路樹を考える~ ② 少ない街路樹に関する公表データ(2012/5/10)
街路樹が泣いている ~街路樹と街を考える~ ①(2012/5/1)
街路樹比較 戸田市は35人に1本 多摩市は15人に1本の割合(2012/3/14)
藤原利彦氏の「週刊住宅」連載コラム1000回に 中身最高 レイアウトが問題
1月14日付「週刊住宅」に掲載されたハウジングライター・藤原利彦氏(76)の連載コラム「住宅評論 トレンドを斬る」を興味深くかつ感慨をもって読んだ。
コラムは今回で1,000回に達したのを機に、特別編として「トップに聞く」とし、3月まで合計14名くらいの企業トップを登場させる企画のようだ。
1,000回といえば年間約50回として約20年になる。連載漫画などは50年というものもあるので、それらと比べると少ないかもしれないが、不動産業界紙にはそんな例は少ないはずだ。小生が師と仰ぐ故・佐藤美紀雄先生の同紙連載コラム「ワンポイント時評」は1,000回ちょっとで終了したはずだ。藤原氏の連載は間もなくそれを突破する。
藤原氏は同紙の元編集長で、定年退社されてからも、このコラム記事などでずっと支えてきた。
若いころからデベロッパーやハウスメーカーなどのトップ取材を得意としていた。今日では信じられないことだが、アポなしで各社の広報部に堂々と入り込み「何かネタはない? 」と動き回るのを日課としていた。文句をいう広報マンはいなかったはずだ。
趣味はゴルフだった。バブルのころは週に1回、年間で50回くらいこなしていたようだ。「俺はグリーン上で記事を書く」と豪語していたように、企業の幹部と一緒に回りながら記事ネタを引き出しものにしていた。常に新しい情報を発信せよというメッセージ、叱咤激励だった。
その趣味は実益の記事に生かされた。せっかちな性格もそうさせたのか(失礼、何しろ食べるのが速く小生の2倍はあった)、とにかく、どこかで仕入れた新ネタ(裏を取っていたかどうかは不明)を大げさに書く傾向があった。まるで「奈良」が「平安」に、「江戸」が「明治」に、「昭和」が「平成」に変わるかの如く、「不動産流通はFCの時代」などとセンセーショナルな大見出しが毎号の紙面を踊った。ゴルフのように的(穴か。穴といえば藤原氏は競馬好きで、大穴を的中させたことはほとんどなく、財布にぽっかり大きな穴を空けていた)を外していなかった。
しかし、原稿の締め切りが迫るとキリキリと胃が痛み、言葉をひねり出すのに呻吟する毎週だった駆け出しの記者にそんな芸当ができるわけがない。〝これは勝てない〟とあきらめ、苦しみから逃げるように〝戦って負ける記事は書かない〟と決断した。「人」ではなく、マンションや戸建てなどの「モノ」の現場取材に転向した。ゴルフとは50歳で決別した。糖尿を発症したのもそのころだが…。
あのときの決断がいまも生きている。藤原氏には感謝してもしきれない。数少ない尊敬するライターの一人だ。自ら「評論家」などと名乗らないのも小生=記者は見習っているつもりだ。
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「トップに聞く」第一弾は、アールシーコア・二木浩三社長だ。小生はアールシーコアがどのような事業をされているのかよく知らないのだが、ログハウス(別荘)からスタートし、年間1,000棟も販売する会社のようだ。
記事には「BESSブランド」「LOGWAYクラブ」が頻繁に登場するのに閉口もしたが、「展示場という呼称にはしたくなかった」「異端でメジャー」「〝業界最狂、ハピネス拡散〟」「住宅も建てる動機は無限」などの魅力的なフレーズが二木氏から発せられている。実に心地よい。
そして、小生が唸ってしまったのは、「LOGWAYクラブ」の会員からは年1万円の会費を徴収し、成約時には「それまで納めていただいた会費も8倍にして返却する仕組みにしている(最大64万円)」というくだりだ。会員は255人もいるというではないか。
これはすごいと思った。さすがに64年間も会員でい続ける人はいないだろうが、8年間、つまり8万円払えば8倍の64万円が戻ってくる計算だ。
もちろん、二木社長も会員もそんな打算で動くはずはない。お金を払う以上はそれなりの決談は必要だし、同社も適切な対応をしなければすぐ退会される。企業と顧客のこの自由ではあるが張り詰めた関係が面白い。
次はどなたが登場するのか、14人のメンバーはどうなるのか楽しみだ。読者が次号を楽しみにするようにしなければ業界紙は生き延びられない。
◇ ◆ ◇
中身、料理は最高なのに、レイアウト、盛るお皿が問題だ。コラムは本文だけで約2,200字。400字原稿用紙で約5.2枚。普通の新聞なら最低半10段(紙面を縦に15段に分け、下の広告部分を除いた10段の1/2)のスペースを割くはずだが、同紙は10段1/3くらいしか割り当てていない。
よく撮れている二木氏の顔写真も小さすぎるし、見出しもつまらない。
小生は昨年、業界紙のデザインについても注文をつけた。見本とすべき美しいレイアウトの新聞が毎日発行されているのに、業界紙は全然学ぼうとしない。「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と5才のチコちゃんに怒られるぞ!
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自社社宅跡地 公園借景取り込むプラン秀逸 旭化成不レジ「荻窪大田黒公園」

「アトラス荻窪大田黒公園」エントランス 完成予想図
旭化成不動産レジデンスの同社グループの社宅跡地と、旭化成初代社長の研究所跡地で、双方が大きな公園に隣接する極めて希少性の高いマンション2物件を見学した。「アトラス荻窪大田黒公園」と「アトラス加賀」だ。どのような売れ行きを見せるか見ものだ。「荻窪大田黒公園」から紹介する。
物件は、JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線荻窪駅南口から徒歩8分、杉並区荻窪3丁目の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約3,562㎡、地下1階地上3階建て全41戸(広告募集対象外8戸含む)。専有面積は64.31~112.69㎡、価格は未定だが、坪単価は460万円前後になる模様。完成予定は2020年2月下旬。設計・監理はアーキサイトメビウス。施工は森組。販売は3月上旬。
現地は旭化成の社宅跡地で、敷地北側の杉並区が管理する約8,972㎡の大田黒公園に隣接。
建物は公園に添うように東西軸が約100mもある細長い地下1階地上3階建て。ほぼ中央に内廊下を配し、住戸は雁行設計の南向きと公園に面した住戸がそれぞれ半分。立地・形状の特性を最大現に引き出すよう、白を基調としたデザインで、バルコニーは透明ガラス張り、スパンは最低でも7.9m、10m以上が24戸あり、最大は14mが3戸。
4つの中庭を設け、中庭上部をガラス張りの吹き抜けとし、内廊下・空中廊下の実現で、各住戸ごとの独立性を高めているのも特徴の一つ。
同社は「資料請求は11月末~12月末のわずか1カ月の間に550件に達しました」とリリースしたように、想定外の反響の多さだったようで、この日(18日)に見学したときもお客さんが見学中で、連日にぎわっているようだった。


大田黒公園(物件ホームページから)
◇ ◆ ◇
まず単価。記者は坪500万円を突破するのではないかと思っていた。昨年、三井不動産レジデンシャルが荻窪駅から徒歩7分のやはり第一種低層住居専用地域に位置し公園に隣接する「パークホームズ荻窪 ザ レジデンス」30戸を分譲して人気になった。坪単価は440万円だった。
旭化成の物件は、同駅からほとんど同じ距離圏だが、敷地に「大田黒公園」が隣接しているのは三井レジより優位にあると判断し、設備仕様レベルを挙げれば坪550万円くらいでも売れると読んだ。
ところが、三井レジの物件と比べそんなに高くならないことが分かった。まだ正式な価格は決まっていないようだが、平均すると坪450~460万円くらいに落ち着くのではないか。
グループ間の土地取引がどのように税法上で処理されるのか分からないが、用地費が安く、この単価でも十分利益が出ると判断し、設備仕様を極端にハイグレードにしすぎないことで、早期に完売しょうという戦略なのだろう。仮に入札方式だったら坪500万円では済まなかったのではないか。
プランは圧巻だ。モデルルームは公園に面した13mスパンの99㎡。リビング天井高は高さ規制もあるので2400ミリだが、バルコニー奥行きは最大で2.2m。ペニンシュラキッチンもいい。公園の借景はたまらないはずだ。
大田黒公園についてはホームページで調べていただきたい。知る人ぞ知る公園のようだ。記者も名前だけは知っていたが、どのような公園なのか全然知らなかった。利用時間は午前9時から午後5時まで。夜間はシャットアウトされる。
みんな1億超えだから即完売というわけにはいかないだろうが、公園隣接とその借景を取り込んだプランをどうアピールできるかだ。
旭化成の関係者がどれだけ購入するかも興味深い。幹部クラスでないと手が出ないし、購入したらしたでお互い懐具合や性行を探られかねないので敬遠する人もあるかもしれない。旭化成の社長などは目立ちすぎるので買わないだろう。

大田黒公園入口

入り口すぐのイチョウ(樹齢100年とか)
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アーキサイトメビウス・今井敦氏について。この日見た「荻窪大田黒公園」と「加賀」も三菱地所レジデンス「高輪フォート」もそうだった。
記者は年間100件くらいのマンションを見学している。数えたわけではないし、同社が設計・デザイン監修した物件を優先的に見ているわけではないが、ここ10年、年間数件~10件くらいは同社がデザイン監修している物件のはずだ。突出した数だ。
売主別でもっとも多いのはモリモトではないか。同社は年間5~6物件を供給しているが、最近はほとんど今井氏がデザイン監修を行っている。
ほかでは、旭化成不レジもそうだが、三井不動産レジデンシャル、東京建物、野村不動産、東急不動産などが目立つ。記者が絶賛した鹿島建設の「センチュリーフォレスト」もそうだった。
これでお気づきか。今井氏が関わった物件は間違いなくレベルが高いと言える。実施設計を行わないから可能なのだろうが、これほど多くの物件に関わっていたら寝る暇はあるのだろうかと考えてしまうほどだ。
今井氏のデザインは、これ見よがしの派手なものはなく、シャープでシンプルなそして何よりも端正なものが多いのが特徴だ。とにかく美しい。

建設現場
三菱地所レジ 高輪・三田で4物件580戸 常設モデル開設 第一弾「高輪」は坪640万円

「ザ・パークハウス高輪フォート」完成予想図
三菱地所レジデンスは1月18日、JR山手線新駅「高輪ゲートウェイ」の開設と周辺の再開発によって劇的に変わろうとしている高輪・三田エリアで4物件580戸の販売を予定していることから、営業・情報発信拠点として常設マンションギャラリーを設置すると発表し、第一弾「ザ・パークハウス高輪フォート」のモデルルーム見学会を行った。発表会に臨んだ脇英美社長は都心の資産性の高い開発に注力し、全体収益の約3割の比率にすると話した。
常設ギャラリーは都営浅草線泉岳寺駅から徒歩2~3分のビル内にあり、広さは約1,500㎡。100㎡超のモデルルームを3つ設けることが可能で、第一弾の「高輪フォート」43戸を皮切りに、4月には「(仮称)三田二丁目計画」111戸、「(仮称)三田五丁目計画」266戸、「(仮称)高輪一丁目計画」164戸の4物件合計580戸の合同モデルルームを公開していく。
脇社長は、「マンション市況は今年も堅調に推移すると考えるが、二極化の傾向は鮮明になってきた。多様化するニーズに応えるものづくりが肝要。昨年供給した『津田沼』は全759戸のうち9割が成約するなど完売間近。一方、都心では『渋谷南平台』は第1期で半分を供給し8割が完了、先日オープンした『本厚木』、来週にオープンする『千住タワー』なども手応えがある。利便性をベースに好立地、好環境など資産性の高い開発を積極的に行い、今後は収益の2~3割を再開発や建て替えで、3割は都心の開発に注力していく。年間では3,500~4,500戸くらいをコンスタントに供給していく」などと語った。
「高輪フォート」は、JR山手線・京浜急行本線品川駅高輪口から徒歩9分、港区高輪3丁目に位置する地下1階地上5階建て全43戸(事業協力者住戸3戸含む)。専有面積は68.82~141.06㎡、予定価格は12,000万円台~28,000万円台(最多価格帯18,000万円台)、坪単価は640万円。販売開始は2月中旬。施工は東亜建設工業。デザイン監修はアーキサイトメビウス。
現地は、東禅寺の緩やかな参道を上った突き当り。敷地は元ソニーの迎賓館。幅約6mの路地の奥に建物は建つ。

脇社長
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同社は先日の「本厚木」を皮切りに、この日の「高輪」と来週の「北千住」を合わせ立て続けに見学会を3度行う。昨年後半には「渋谷南平台」も行っており、同業大手と比べ突出した多さだ。
頻繁に見学会を行うのは、本社機能を移転し士気が上がっており、脇社長も販売好調なのに気分をよくしているからだろうと読んだ。挨拶でも話したように、「津田沼」が驚異的な売れ行きを見せ、最近供給した「渋谷南平台」100戸、「代々木上原」47戸、「和光市」158戸などが好調に推移し、先日見学会を行った「本厚木」163戸も人気を呼ぶ気配が濃厚。坪単価350万円と思われる「千住タワー」184戸も自信があるから見学会を行うのだろう。
「高輪フォート」は、せっかく隈研吾氏が設計した新駅の名称が決まり、エリアの人気を高めるため、さらには国際都市として内外にアピールするためにも設備仕様レベルを上げ、高値挑戦をしてほしかったので、「代々木上原」の単価647万円より安かったのには正直に言えばがっかりもした。
新駅の出入り口がどこに設けられるか分からないが、記者は北・中央・南のそれぞれ2カ所合計6カ所くらいに設置されるとみているのだが、そうすれば駅から6分くらいの表示になるのではないか。
坂は気にならないし、今井氏がパンフレットで「懐の深さと奥行きを演出する上では、私道である坂の存在が大きな役割を果たしました」と記述しているように、東禅寺と対面の公園、さらにはグランドプリンス高輪に続く緑は得難く、隠れ家のような雰囲気がするいいマンションになる。モデルルームの設備仕様は〝ザ・パークハウス〟の上位クラスだろう。
同社に「高値挑戦してほしかった」と質問したら、同社第二販売部長・岡橋志郎氏は「この価格で購入されたお客さまに資産価値を転換できたらうれしい」と答えた。
この前取材したコスモスイニシアの「高輪」もそうだったが、まだ街の将来像が描き切れておらず、ユーザーも判断しかねていることを読んだ値付けとみたい。高値挑戦し失敗でもしたら、それこそ「ゲートウェイ(Gateway)」ならぬスティーブ・マックイーンの主演映画「The Getaway=逃げる・逃亡」になる。ここで一挙に販売し、続く物件に勢いをつける戦略だろう。

モデルルーム

ダイニングにはエルメスの皿とロスチャイルドのシャンパンと明らかにフェイクと分かるマツの盆栽(「エルメスの皿は1500円? 」と女性スタッフに聞いたら笑われた)

東禅寺(左)と建設現場
隈研吾氏「高輪ゲートウェイ」&泉岳寺に近接 コスモスイニシア「高輪」は腹八分か(2019/1/7)
地元富裕層を中心に人気 坪単価260万円の三菱地所レジ「本厚木タワー」(2019/1/16)
三菱地所レジデンス 最高値更新の坪850万円 「ザ・パークハウス渋谷南平台」(2018/10/4)
駅4分の1低層 息をのむほど美しいサペリの建具 三菱地所レジ「代々木上原」(2018/12/14)
三菱地所レジ他「津田沼 ザ・タワー」 第1期は半数以上の340戸 絶妙の値付け(2018/3/23)
大和ハウス 都市ストレスを解放する3階建て木造モデル「森が家」販売

「xevo Gran Wood都市暮らし森が家コンセプトモデル(森が家)」
大和ハウス工業は1月17日、予防医学研究者の石川善樹氏とのコラボレーションで実現した人生100年を見据えた「都市ストレスから解放する」木造3階建てモデルハウス「xevo Gran Wood都市暮らし森が家コンセプトモデル(森が家)」を1月19日に「品川シーサイド展示場」でオープンすると発表した。
人生100年時代を迎え、心身ともに健やかな暮らしを営むためには「都市ストレスからの解放」がカギと考え、予防医学研究者の石川善樹氏の知見を得て、森の香りや音、植栽、火のゆらぎなど「五感のゆらぎ」「人とのつながり」を盛り込んだ商品。
開発・販売開始に至った背景について、同社上席執行役員・林直樹氏は都市部では3階建てが増加し、年代別では若年層より50歳以上の人が建てる比率が高いことに着目したと話し、「省エネ性・耐震性・耐久性すべて含め進化させたシステムを導入する。今年は東日本が対象だが、来年からは全国営業所で展開する」と語った。
石川氏は、「都市ストレス」は造語であることを断ったうえで、「森が家」には都市住宅では得られない「五感のゆらぎ」を再現し、都市が与える心身のストレスを解放した結果、ストレス度、インタレス度、認知テストの実証実験でも効果が得られたと話した。
モデルハウスは、3階建て延床面積約312㎡。1階は落ち着きのあるダークのカラーリングが基調の「森の入り口」。アロマや自然の音が演出されている。2階は天井高約2.6mのリビング中央に暖炉(フェイク)が据えられており、3面に広がる最大奥行き2mのワイドバルコニー・オープンエアリビング・ダイニングの「森の隠れ家」。3階はチーク材のへリーボーン仕上げの寝室とワイドバルコニーがある「森の寝室」。グーグルホームも置かれていた。
当面は東日本の富裕層をターゲットにするが、来春からは全国販売する。モデルハウス仕様の価格は坪120~130万円。

石川氏(左)と林氏

モデルハウス 1階

モデルハウス 2階

モデルハウス 3階
◇ ◆ ◇
とても面白い発表会だった。記者は三重の田舎の薪炭・囲炉裏・焚火が日常だった自然の中で生まれ育ったから、石川氏から森の効能を聞かなくても「森が家」がいいのはよくわかる。
嬉しかったのは、タバコ、酒、運動不足、メタボなど健康長寿を阻害する要因を語ったうえで、石川氏は「孤独はタバコより悪い」と言い切ったことだ。
「孤独」とは、石川氏はそのように語ったわけではないが、つまるところは〝社畜〟なる言葉で象徴されるように社会から隔絶され、家でも職場でも狭い箱の中に閉じ込められ、他人との会話(私語)も遮断され、太陽がどこから昇りどこに沈むのかの確認もできず、満天の星を観察できない不夜城の、さらにまたどうでもいい戦争ごっこに国民を巻き込み不安をあおり、限られた自分自身の時間をスマホゲームで空費させる都市環境・生活が人の健康にいい影響を与えるわけがないということだ。「個」は「孤」の同義語だ。
社会はタバコの弊害をまき散らしているが、その前に「孤独」からどうして解放するか考えたほうがいい。
石川氏はもう一つ面白い話をした。記者はここ数年、モデルルームやモデルハウスのフェイク(造花)をやめよとしつこく書いてきた。今回公開された「森が家」には1本の造花も置かれていなかった。数えなかったが数十鉢の本物の観葉植物・低木が植えられていた。
そこで、石川氏に「フェイクでもいいのか」と質問した。石川氏はやや考えた末、「分からない。フェイクを超える緑のフェイクが現れるかもしれない。設置した暖炉はフェイクだが、これは間違いなく効果がある」と答えた。
「フェイクを超える緑のフェイク」はひょっとしたら実現するかもしれないので深入りしないが、フェイクの暖炉は効果があるのは理解できる。
記者は実際の暖炉を経験したこともあるし、夜中に静かな音楽を流しながら暖炉のゆらぎを静かな音楽とともに放映していたテレビに魅入ったことがある。先に書いたようにエネルギー革命が起きる昭和40年代までは薪炭の環境で育った。父親が灰に書く字で漢字の書き順を覚えたし、焚火で田舎の経済を学んだ。
残念なのは、今回の「森が家」はモデルハウス仕様で坪120~130万円もし、土地持ちでない限り普通のファミリーには手が届かないということだ。仮にお金があって建てられたとしても、あの鉢の数からして旅行など自宅を留守にするときはどうするのだろうと考え込んでしまった。水遣りロボットは開発されるのか。
もう一つ。参考までに。同社がオープンする「品川シーサイド展示場」の隣接地では積水ハウス「グランドメゾン品川シーサイドの杜」が分譲されている。〝5本の樹計画〟をモデルルームにも再現している。よく売れているのはその圧倒的な緑も要因だと記者は考えている。
三菱地所ホームのtvkハウジングプラザ横浜内のモデルハウス「ONE ORDER(ワンオーダー)」と、浜田山ホームギャラリーの「ボタニカル リラクゼーション」も必見だし、昨年書いた「1週間に5件 全て売れ行き好調 マンション・戸建ての販売現場に本物の生花・観葉植物」の記事も読んでいただきたい。

フェイクを超えるか? コスモスイニシア・豊田通商「イニシア高輪プレシアスコート」のモデルに採用されているアーティフィシャル・フラワー(花器はカキの殻で造ったもの)
1週間に5件 全て売れ行き好調 マンション・戸建ての販売現場に本物の生花・観葉植物(2018/4/19)
三菱地所ホーム 家の中に自然の中低木 最新モデルハウス「ONE ORDER」横浜に開設(2017/10/20)
ボタニカルが最高4つの商品・開発を発表 三菱地所ホーム(2018/5/30)
呉越同舟効果 「5本の樹計画」の本領発揮 積水「品川シーサイド」1期207戸!(2017/3/24)

