ポラスグループ 戸建て初 自動録画機能付き宅配BOX 約180棟に採用

自動録画機能付き宅配BOX(ミライズ三郷中央で)
ポラスグループは5月17日、宅配BOXメーカー、インターホンメーカー、電設資材商社と共同で開発した「自動録画機能付き宅配BOX」を分譲戸建てでは初めて導入すると発表。実際に装備した分譲住宅「ママトコ三郷中央、ミライズ三郷中央」で報道陣向けに公開した。今後同社が分譲する戸建て179棟に採用するほか、メーカーが一般向けに17.9万円(工事費別)で一般向けに販売する予定。
今回の宅配BOXは、既存宅配BOXの難点である防犯面での不安解消と居住者の利便性向上を目指して、同社グループと宅配BOXメーカー・ナスタ、インターホンメーカー・アイホン、電設資材商社・因幡電機産業が共同で企画・開発したもの。
宅配ボックスの扉が開くと、室内の親機が玄関子機インターポンとは異なるボックスの開信号を受け取り、宅配ボックスの扉を開けた人物を自動で録画し、万が一、不審者が扉を開けても録画される。また、書留郵便の受け取りや荷物の発送もできる。玄関先の映像が親機に映り、録画が開始される。
門柱ユニットは、幅210ミリ、奥行き400ミリ、高さ1493ミリ。荷物は350ミリリットル缶24本入りビールケースが目安。電気を使用しないためランニングコストがかからないのも特徴。

ミライズ三郷中央
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結構な商品だ。採用を決めたのは、同社がこれまで採用してきた宅配ボックス580棟と比較しコストはほとんど同じで、利便性と防犯性が高まったからだという。難点と言えば容量だ。受け取れる荷物は、宅配便の50%くらいだそうで、大きくするのも技術的には可能だが、コストの問題があるという。
記者は、宅配ボックスより「ママトコ三郷中央、ミライズ三郷中央」の商品企画、売れ行きに興味があった。
同社関係者によると、三郷中央駅圏での戸建て供給は約600棟を計画しており、2013年からこれまで440棟を供給、今後も約150棟を供給するという。
今回の物件は、駅から徒歩12分の全37戸。土地面積は約120~132㎡、建物面積は約92~99㎡。価格は3,880万~4,480万円。今年2月から23戸を供給開始し、これまでに14戸が成約済みだ。
キッチンにタカラの新商品を採用しているのが特徴で、人造大理石製シンクのほか、収納扉・底、壁面などが全てホーロー製。このほか突板床、黒板クロス、SOHOスペースなどの提案もされている。
三郷中央駅圏は、マンションの供給がこのところ増えているが、どこも販売が長期化している。同社の戸建ては徒歩圏でこれだけの商品企画、設備仕様を備えているのだから、売れるのは当然だと思う。フェイクの観葉植物だけはやめたほうがいい。突板のフローリング採用などせっかくの商品企画の価値を押し下げるだけだ。

SOHOスペース

黒板クロス

小上がりから見たリビング・ダイニング

フェイクの観葉植物
三井不動産 横浜DeNAベイスターズとスポンサー契約

三井不動産が展開するポスター
三井不動産は5月17日、横浜DeNA ベイスターズと2018年度のスポンサー契約を締結したと発表した。
スポンサー契約を通じ、ベイスターズの地元、神奈川県で運営する大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと横浜、ららぽーと湘南平塚、ららぽーと海老名、ラゾーナ川崎、三井アウトレットパーク横浜ベイサイド」で様々なプレゼントキャンペーン・イベントを実施し、ららぽーと・ラゾーナの公式通販サイト「三井ショッピングパーク&mall (アンドモール)」 でも販売キャンペーンなどを企画していく。
その先駆けとして、6 月7日(木)に行われるベイスターズ対埼玉西武ライオンズ戦を冠試合「三井ショッピングパーク ららぽーと&mall ナイター」として開催し、三井ショッピングパーク会員を対象に総計50組100名を招待する抽選・プレゼントキャンペーンを実施する。
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このニュースは、ベイスターズファンの業界紙記者からもたらされた。西武ファンの記者は一瞬、西武ライオンズの間違いではないかと思ったが、まさかそんなすぐばれる嘘をその記者が言うはずないと納得せざるを得なかった。
実は昨日、三井不動産の菰田正信社長に「菰田さんはプロ野球のどこのファンですか」と聞いたが、「公表は差し控えさせていただきます」と返された。なるほど、これが伏線だったのか、まさか…。個人的な趣向とビジネスを混同する菰田氏ではないはずだし、ベイスターズファンの三菱地所・吉田社長と手を握る策略でもないと考える…。
ニュース・リリースを読んで再度なるほどと理解した。強かな計算に基づくスポンサー契約だ。ベイスターズは商売上手でフォン拡大に力を入れているし、地元の有力企業にもかなり食い込んでいるとも聞く。肝心の成績も〝万年Bクラス〟から脱しつつある。昨年はどこでどう間違ったのか、土壇場で読売巨人軍を蹴飛ばし、アンチ巨人を歓喜させる2位に浮上したではないか。
まあ、セ・リーグはどうでもいいのだが、やっぱり三井が西武でなくベイスターズを選択したのは悔しい。その記者は「三菱地所の吉田社長はベイスターズファンであることを公言している。〇〇氏や△△氏…もファン」などと業界では知られた記者とは真逆のひねくれ者を何人かメールに書き連ね、追い打ちをかけてきた。
わが69歳は、熱烈な60年来の西武ファンであることをあちこちでしゃべってはいるが、同じ西武ファンの業界人はごく少数しか知らない。
言い返せないので、「みんな小物。わが西武は吉永小百合さん。ベイスターズにはそんな大物はいるのか」とメールで言い返してやった。するとその記者は「吉永さんに比肩する人はいないですね。桂歌丸さんが限界です」と降参した。ガハハハハ。歌丸さんには失礼だが、わが西武とベイスターズは格が違う。戦歴がまるで大人と子どもだ。一緒にしないでほしい。頭が高い。
しかし、三井も三井だ。どうして西武相手の交流戦を冠試合にするのか。不動産事業が弱い西武鉄道に対する挑戦状か。あれだけお世話になった吉永さんと縁を切るつもりか。ならば受けてやろうじゃないか。西武が3連勝か、最悪でも2勝1敗だろうから、もう勝ったつもりで憐みの目で冷ややかに観戦してやろう。
ベイスターズの皆さん、これで有頂天になってはいけない。契約が「2018年度」になっていることに注目すべきだ。つまり1年契約。未来永劫、ベイスターズを応援するとは三井は言っていない。今年ベイスターズが低迷したら、来年は三井は西武に乗り替えるのではないか。変わり身が速いのが三井だ。埼玉にだって新三郷、富士見、入間、川口、春日部、さいたまに商業施設がある。数では神奈川に負けない。西武とベイスターズが日本シリーズで対決したらどうするのか。西武が優勝したらバーゲンセールをやるのではないのか。こそっと「三井は状況によって他のチームを応援することもありうる」などといった特約を潜り込ませているのではないか。
それにしても契約が巨人でないのが驚きだ。巨人ファンから嫌われ、マンションや戸建てが売れなくなることはないのか。人気とは裏腹に醜聞が絶えず、成績もパッとしない〝読売巨人軍〟も企業広告としては賞味期限が切れ、〝巨人・大鵬・卵焼き〟は死滅し、博物館入りしたということか。
祝〟西武開幕3連勝 三重高ベスト4 住友不動産販売が全面広告に菊池雄星投手起用(2018/4/2)
「三菱地所を、見にいこう。」ナイター 女優の桜庭さんが見事な始球式(2015/9/3)
アパートメントホテル 順調スタート コスモスイニシア
コスモスイニシアのアパートメントホテルが順調なスタートを切った。高木嘉幸社長が5月16日行った2018年3月期決算説明会で「想定通りのスタート」であることを明らかにした。
高木社長は、今年2月にオープンした「MIMARU東京上野NORTH」の状況について、稼働率は初月(2月)が72%、3月が83%、4月が89%で、平均客室単価(ADR)は2.9~3.1万円、1室あたりの宿泊客は4.2名、宿泊日数は2.5~2.6日、宿泊客の国籍は台湾が4割弱、香港が十数パーセントで、その他はタイ、日本、アメリカ、オーストラリアなどで、当初想定していた通りと語った。
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この数字がどのような意味をなすのか、記者は判断する材料を持ち合わせていないし、この種のホテルはこれまでなかったので、ホテル関係者もよくわからないのではないか。ただ稼働率、ADRは一般的なホテルと比べ極めて高いような気がする。
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この日、決算説明会に集まった記者・アナリストは50人くらいか。高木社長の一連の説明が終わり、質疑応答となったが、誰も質問しなかった。
中長期計画が順調に進捗し、高木社長の説明が完璧、非の打ちどころがなかったのかもしれないが、これは失礼だと思い、記者は次のような質問をした。
この前、「田園調布」と「成城学園前」の分譲戸建てを見学させてもらったが、商品企画が素晴らしかった。他のデベロッパーをはるかに超える。1戸2億円前後の高額だったが、販売も順調と聞く。ただ、その良さを浸透させるためには何かが欠ける、大和ハウスの分譲戸建てを含めた新たなブランド構築が必要ではないか。
これに対して、高木社長は「双方とも業界のベンチマークとなるようなデザイン、商品企画に仕上げた。お陰で早期完売できた。大和ハウスと協議はしているが、統一的なブランドについては考えていない。リノベなどについては協力していく」などと語った。
同業の記者やアナリストの方へ。決算の数字は遅行指標だ。この数字とにらめっこし、あれやこれやのマクロデータをひねくり回しても、所詮は誰もが考えるようなありきたりの結論しか導き出せない。
大事なのはその会社がいま提供している商品、サービスを消費者の立場に立ってよく見ることだ。
コスモスイニシアでいえば、同社の企業理念は「Next Value For The Customer」だ。「田園調布」「成城学園前」は間違いなく顧客のニーズ・期待以上の「Value」を提供している。同社のマンションも同様だ。外に出ろ、現場を見ろ!
ついでに記者発表会での質問について。①質問して、どのような回答が返ってくるか分からない質問はするな②回答者が話したいことを引き出せ③(他のメディアを出し抜く)本当に聞きたいことはその場で聞くな(後で聞け)-これがイロハだ。自戒も込めて。「北風と太陽」の教訓を学ばないといけない。
〝家族に愛されるホテル目指す〟 コスモスイニシア「MIMARU京都 堀川六角」開業(2018/4/13)
一頭地を抜くコスモスイニシアの都市型戸建て「田園調布桜坂」「成城」(2018/4/20)
都市、住宅、税制の三位一体の取り組み肝要 不動産協会・菰田理事長
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菰田氏(帝国ホテルで)
不動産協会は5月16日、定時総会後の恒例の懇親会を行った。
冒頭、同協会理事長・菰田正信氏(三井不動産社長)は、わが国の経済はゆるやかな回復を続けているが、世界情勢は不透明感が増しているとし、「デフレからの脱却を確実なものとし、経済の好循環に向けて成長を加速させるため官民が総力を挙げて、都市と地方のさらなる活性化を図ることが重要。近年、人口減少、少子高齢化など社会構造が変化し、AI、IoTなど革新的な技術が急速に進行しており、街づくりに求められている役割も変化している。
多様な人々の社会参画、健康長寿、環境負荷の低減、新産業の創出など持続可能な社会の実現に向けて解決しなければならない諸課題を、街づくりを通して確実にし、強固な社会を実現することが求められている。そのため、人々が多様に暮らし、働き、憩える、世界に誇れる魅力的な街づくりを行い、豊かな市民生活ができるよう都市、住宅、税制の三位一体での取り組みが肝要」と述べた。
平成30年度の重要課題として①街づくり②豊かな住生活の実現③税制改正-の3点を挙げ、積極的に取り組んでいくと話した。10月に予定されている消費増税については、駆け込み需要とその反動減に各業界団体と連携して対応策を提言していくと語った。
乾杯の音頭を取った同協会会長・木村恵司氏(三菱地所特別顧問)は、「3分間だけ話させてください」とし、IoTをどう利用していくか、30年先、40年先を見据えて考えないといけない、われわれは普段競争しているが、団結しないといけないと話した。

木村氏


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日本小売業協会会長・清水信次氏(ライフコーポレーション会長CEO) 100歳時代というが、75歳で後期高齢者、85歳で末期高齢者。100歳まで生きると年金のこととか生活のことがあるから渋い(厳しい、財布のひもを締めるという意味か)。わたし? 100歳まで生きる。業績? 社長をはじめみんな頑張ってくれているからいいほうだろうね。日本は価格競争、サービス競争で世界一だ(上場会社最高年齢経営トップの92歳。わが三重県出身)

清水氏
不動産協会相談役・岩沙弘道氏(三井不動産会長) (先日、日本郵政不動産の岩崎社長にインタビューしました。岩崎さんは75歳、岩沙さんは76歳。岩崎さんにメッセージをお願いします)郵政不動産は、都市開発、地方再生に欠かせない資産を持っていらっしゃる。時代の変化に応じでその資産を有効に活用し、全体の事業の根幹を担うよう期待している。共同事業? フェアでオープンな形で協力させていただく

岩沙氏(左)と神山氏
不動産協会理事長・菰田正信氏(三井不動産社長) (三井不動産レジデンシャルがRBA野球大会総合優勝戦で旭化成ホームズと対決します。三井さんに一言)三井の力を十二分に発揮してほしい。(やや劣勢ですが)チャレンジスピリッツを発揮してほしい。(社長ご自身はプロ野球はどこのファン? )コメントを差し控えさせていただく
不動産協会副理事長・沓掛英二氏(野村不動産会長) (先日、日本郵政不動産の岩崎社長にインタビューしました。縁談話には全然関与していないということでした。復縁の話も出ませんでした)アハハハハ。(この前、川口のマンションを見ました。最高にいいですね。価格も安い)今はね…(意味深なコメント)
すてきナイスグループ取締役・木暮博雄氏 (RBA野球経験者としては上場企業3人目の社長誕生ですが)まだなっていないからね。(チームは低迷していますが)仕事も野球もちゃんとやってほしい。(Yの弟を補強するのはどうですか)いいね、しかし、わたしはまだ社長じゃないからね(6月28日の総会で社長に就任する予定。写真をお願いしたら「すっかり禿げちゃった」と拒否。昔から禿げていたのでは)
全国住宅産業協会会長・神山和郎氏(日神不動産会長) (横山修二さんが亡くなられました)業界(横山氏は全住協の前身、住宅産業開発協会の初代会長)のトップまで務められた方。(7月上旬予定の)お別れ会にはたくさん来ていただくように協力する(大京時代の部下。大京の山口陽社長と大京アステージ会長・栗原清氏は株主総会で退任されるので、横山氏を知る大京の役員は落合英治専務くらいになってしまった。落合氏も昭和59年入社だから、横山氏と直接話をしたことなどほとんどないのではないか)
東急不動産 全国25カ所で再生可能エネルギー事業を本格展開
東急不動産は5月15日、再生可能エネルギー事業を本格展開し、 風力発電所2カ所を含め北海道から九州・沖縄まで全国25カ所で事業推進すると発表した。
同社は2014年、香川県で太陽光発電事業に参入して以降、リニューアブル・ジャパンと資本業務提携し、国内最大級の蓄電池併設型発電所「(仮称)すずらん釧路町太陽光発電所」、岩手県一関市の太陽光発電と営農を両立する大規模ソーラーシェアリング事業の着手など、 再生可能エネルギー事業を推進してきた。
全国25カ所の事業推進による将来完成時の定格容量合計は一般家庭約12.9万世帯分の年間使用量に相当する約450MWとなり、CO2を年間約36万t-CO2 削減する。
横山修二氏が死去「スケールの大きい方だった 夢を語った」安倍徹夫氏が追悼文
元大京社長、会長の横山修二氏が死去したことに伴い、全盛時の部下で幹部だった安倍徹夫氏(アンビシャス社長)が「日刊不動産経済通信」に追悼文を寄せた。同紙の承諾を得たので、全文を紹介します。
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とにかくスケールの大きい方だった。どんな状況の時でも、正道を歩む経営をされていた。
大京が上場した頃、一番辛かったのはシベリアでの捕虜の時代とオイルショックだったと講話されたことがあった。
「戦時中、学徒動員で徴兵され、戦後シベリアに3年間捕虜として抑留された。厳寒の中、坑夫として過酷な労働を強いられ、毎日満足な食事も与えられず、地下の坑道を数百メートル往来し、周りには病死する若者が続出した。朝起きたら、戦友の堀内君が亡くなっていた」と述懐されていたことがあった。
35歳で独立し、会社を急成長させ、オイルショックの頃は何度も倒産しそうな状況にあったが、どんなときでも部下を信頼し、その家族を大切にされていた。
仕事をぬかるみの道に例え、小学校時代の恩師に教わった「土牛のごとき人生を歩む」を座右の銘にしていると、社員に話をされたことがあった。
大京の売上が7,000億円を超えた頃、常に言われていたのは、投資向け不動産を扱うな、投資向けは必ず崩れる。大京は実需の会社なんだと口癖のように言われていた。
マンション事業の他に海外、特にオーストラリアの開発に夢を抱いていた。
昭和40年代後半には、ゴールドコーストやケアンズに人を派遣し、リゾートエリアの開発やホテル建設に尽力された。部下を信頼し、いつも夢を語っておられた。
私も16年間の役員時代に稟議を却下されたことは1度もなかったと記憶している。
常に部下を信頼し、部下に任せ、事業を成長させ、逆に任せたことによって傷つくことがあっても、常に人を信頼していた。
様々な思い出が走馬灯のようにめぐってくるが、事業を通して正しい道の歩き方を多くの人達が教えられたと思う。海が大好きな方だった。
心から哀悼の意を表します。
巨星消える 木下長志氏に続き大京創業者、横山修二氏が死去 92歳
大京創業社長の横山修二氏が死去した。92歳。詳細は未定。
横山氏は1925年(大正14年)11月23日生まれ。1960年(昭和35年)大京商事、1964年(同39年)に大京観光を創業。1997年(同9年)代表取締役会長に就任。
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記者は14日の夜、業界紙の記者から訃報を知らされた。すぐ、大京創業時の幹部、記者が勝手に呼ぶ〝大京の7人の侍〟のうちの一人に電話した。亡くなられたのは事実のようだが、その侍は「また会いましょう」の言葉を残して電話を切った。もう一人の侍にも電話したが、コール音だけが鳴り響くだけだった。
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横山氏には2005年、大京がオリックスと資本提携し、事実上オリックス傘下になったとき、自宅を訪ねコメントを取ろうとしたが、家族の方から「もう経営にはタッチしておりませんのでコメントは差し控えさせていただきます」としか聞けなかった。これもご本人の意思かどうかも確認できなかった。
横山氏は、バブル崩壊後の経営悪化の責任を取り、平成4年に第一線から退いた。それでも当時の幹部からは「親父」と親しまれ、定期的に会合やゴルフなどをされていたようだ。馬主としても知られており、横山氏の所有馬から数点買って5万円の万馬券を的中したのは30年も昔か。
92歳といえば、今年2月に亡くなった木下工務店の創業社長、木下長志氏と同じ年齢だ。昭和-平成の激動期に活躍した2人の巨星が消えた。2007年、7人の侍のうちの一人、明和地所の創業社長、原田利勝氏が亡くなったとき、秘書を通じ「残念です」と間接的にコメントを聞いたのが最後となった。
土地を耕し、種を植え、花を咲かせた 木下長志氏(享年92歳)お別れの会(2018/2/28)
元大京専務 木原稔氏 マンションの顧客主義を語る(2009/12/10)
元明和地所会長の故原田利勝氏通夜に2500人(2007/6/19)
生物多様性保護などグリーン・インフラ取り組み ポラス「北越谷」分譲地でイベント

1時間半で約90㎡の芝生貼りを終えた参加者(指導した東邦レオのプロも絶賛した)
ポラスグループの中央グリーン開発は5月12日、同社が分譲中の「パレットコート北越谷 フロードヴィレッジ」でポラス暮し科学研究所と合同してグリーン・インフラの取り組みの一環として「南荻島街づくり植栽&防災ワークショップ」を開催した。戸建て購入者や自治会員など多くが参加した。
グリーン・インフラは、自然環境が有する多様な機能を様々な社会課題の解決に役立てようとする考えで、同社は同じグループのポラス暮し科学研究所とともに、CFD(数値流体力学)を活用したヒートアイランド対策、生物多様性の保護、ワークショップを通じた地域貢献普及活動を行っている。
今回は、分譲地内に整備する提供公園の約90㎡の芝生貼り、一部の地域では絶滅危惧種に指定されている元荒川土手に自生するウマノスズクサを公園内に移植し、それを食草とするジャコウアゲハの保護活動を行ったほか、元荒川の河川敷の雑草を踏み固めるミステリーサークルづくりを楽しんだ。

芝生貼り(左)とウマノスズクサの移植作業

ウマノスズクサ

ミステリーサークル遊び

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この分譲地を取材するのは今回で3回目だ。記者は埼玉県の環境アドバイザーを務める松田好行氏(81)の博学のとりこになった。取材そっちのけで松田氏について回り、名前だけでなく食べられる雑草を教わり、「人間は人間を滅ぼす」などといった真理、哲学、生き方までも学んだ。
記者より一回りも年上の松田氏からは「草、木、土、虫、鳥の名前を覚えることが大事」「森は鳥がつくった」「風媒か鳥媒か」「環境教育は言葉が先走っているだけ」「イヌ、ネコ、ネズミなど人間が勝手に草に名前をつけた」「食べられる野草を囲って野菜となった」「人間の歴史はせいぜい3万年。植物は5億年昔」「毒があるから他は食べない」などの言葉が次から次へと発せられ、記者を魅了した。
松田氏は元出版社の経営者で、屋久島の樹木などに関する書物を自ら著し、その後、全国的に環境アドバイザーとして活動している。現在は分譲地の近くに住んでいる。地域の宝だ。

松田氏
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松田氏に教わった野草の名前を列挙する。イヌムギ、カラスムギ、セイタカアワダチソウ、ルービン、ギジギジ(先端の芽は食べられる)、スイバ、ヤブガラシ、カラスエンドウ、コヒルガオ、オオシバリ、ネズミムギ、ヤブガラシ(この芽も食べられる)、ヨメナ、スイバ、ススメノカタビラ…。

ギシギシ(左)とカラスムギ

左からオオジシバリ、カラスムギ、イヌムギ、ネズミムギ、ウマノスズクサ、ヤブガラシ、ギジギジ
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野草にはヒトリシズカ、フタリシズカ、ムラサキシキブ、イチニンソウ、ニニンソウ、ハハコグサ、チチコグサ、オドリコソウ、シラサギソウ、ワスレナグサ、ツキミソウ、ワスレナグサなど素敵な名前がついているものも多いが、言葉にするのもためらわれるようなオオイヌノフグリ、ヘクソカズラ、ハキダメギク、ドクダミ、ブタクサもあれば、(この草の名前? )シランなどと人を食った名前も、さらにまたオミナエシ(女郎花)、ボケのように考え込んでしまう雑草もある。松田さん、どうしてなのか教えてください。

元荒川土手の桜
〝二者択一は終わりにしよう〟 川口初の免震×長期優良 絶好調 野村不動産のタワー

「プラウドタワー川口」完成予想図
さすがプラウド-野村不動産が先月から分譲を開始した「プラウドタワー川口」を見学した。川口駅西口の環境が整ったエリアの一角に位置し、川口市初の免震×長期優良で、第1期1次の100戸がほぼ完売し、引き続き第1期2次18戸が今週末に追加販売される。坪単価は市最高峰の290万円。
物件は、JR京浜東北線川口駅から徒歩4分、川口市飯塚一丁目の商業地域に位置する21階建て全200戸。専有面積は57.48~81.55㎡。坪単価は290万円。竣工予定は2020年1月上旬。施工は三井住友建設。設計・監理はジーエー建築設計室。
現地は、再開発によって街並みが整備された駅西口の商業地域のはずれ。川口総合文化センターと約3万㎡の川口西公園に隣接。再開発が進行中でデパートなど商業施設が集積する駅東口とはぺディストリアンデッキで結ばれている。現地の道路を挟んだ南側は準工地域だが、嫌悪施設はほとんどなく、50mの高さ規制(商業地は100m)も敷かれていることから、将来にわたって日照、眺望などが担保されている。
川口駅圏のタワーマンションとしては16棟目(東口が10棟、西口が6棟)。免震マンションは川口駅圏で2棟目(もう1棟は東口の大成有楽不動産の物件)、長期優良住宅認定は、埼玉県で4棟目(他は同社の「大宮」「武蔵浦和」と三井不動産レジデンシャル「三郷中央」)。免震×長期優良は川口市初。
建物はL字型で、南向きが約70%、東向きが約30%。1階部分に地域貢献施設(認可外保育施設)、コミュニティパークなどが整備される。住戸プラン・商品企画は、トータルで1万件を越えるセレクトシステムを採用しているのが特徴。例えば、使い勝手重視のシステムウォール吊戸棚、収納重視の4ドア吊戸棚、開放感重視の背面上部吊戸棚がセレクトでき、食洗機の代わりに収納を増やすことが可能。キッチン天板も天然御影石と人造大理石(天板+側面)が選べる。ディスポーザー、ミストサウナ、マルチストレージなどが標準装備。
販売を担当するマンションギャラリーのチーフ・平野拓也氏は、「西口のタワーは10年ぶり。申込者の4割が市街で、うち23区が3割。広域から集客できており、一挙に100戸を供給するのは埼玉県では久々ではないか」と話している。

エントランス
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熟知とまではいかないが、川口市内のマンションは100件は見学しているはずだ。主だった物件は全て網羅している。
今回のシアターを見てもう笑うしかなかった。これほど過不足なく物件特性を8分間の間に表現しきった物件はあまりないはずだ。〝二者択一は終わりにしよう〟-商品企画担当の皆さんはこんなコンセプトを打ち出せるか。
ナレーションは他と同じ、手垢にまみれた歯が浮くような言葉に満ちていたが、立地・物件特性に嘘は一つもなかった。過去25年間で免震×長期優良は24件しかなく、しかも、そのほとんどは中央線より南側で、それより北はこの物件だけと強調するあたりはさすがというべきか。シアターを制作した読売広告社ともども称賛に値する。
モデルルームもよく出来ている。引き戸を多用しているのもそうだが、携帯電話やスマートスピーカーなどの充電ができるカウンター付き収納が標準装備されていた。

様々な機器の充電ができる収納
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坪単価はひょっとしたら川口駅圏の過去最高値285万円を突破し、300万円台の大台に乗るのではないかかと思ったが、平野氏はあのジャパネットたかた高田明会長のような甲高い声ではないが、自信たっぷりに「290万円です」と答えた。もちろん市内の高値更新だ。(数年後には駅東口の同社の再開発マンションが300万円を突破かるのは間違いないが)
平野氏はまた「社内では安すぎたのではないかという声が上がっています」とも話したが、高値追究しなかったのは正解だと思う。腹八分というではないか。残りの2分はお客さんが「安く買ってよかった」と満足するようにしたほうが後々の効果となって返ってくるはずだ。
それにしても、あの坪単価265万円だった「プラウド赤羽」が中古で坪単価400万円に跳ね上がっているとは…。
記者は都民で、荒川を越えて埼玉県や千葉県民になろうとは思わないが、川一つ隔てるだけでこんなに単価が違う。平野氏は「川口は〝埼玉の武蔵小杉〟と言われています」と言ったが、誰がそんなことを言いだしたのか。ここでどっちがいいかコメントしないが、タワーの数はいい勝負か川口が上か。単価は小杉が上で350万円が相場。

川口駅西口(左の建物が川口総合文化センターで、その右にマンションが建つ)
今年3月の全国ホテル 稼働率は微減ながら稼働率指標は上昇 週刊ホテルレストラン
オータパブリケイションズが発行している「週刊ホテルレストラン」2018年5月11日号によると、2018年3月の全国のホテル平均客室稼働率は82.1%で対前年月比0.1ポイント減、定員稼働率は75.0%で対前年月比0.1ポイント減となった。
また、「全国客室平均単価(ADR)エリア分析速報」集計によると、ADRの全国平均は10,856円で対前年同月比0.9ポイント、RevPAR(室料売上÷客室総数)は8,989円で対前年同月比1.3ポイントそれぞれ上昇した。
2018年3月は、本州エリアでは軒並み稼働率は低迷傾向にあったが、北海道・九州・沖縄では稼働率は伸長した。特に北海道はインバウンド増加に伴う内容のコメントが多く寄せられており、稼働率・ADR・RevPARの3指標が伸びた。

