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「パークホームズ北千住アドーア」完成予想図

 三井不動産レジデンシャルの「パークホームズ北千住アドーア」(全89戸)第1期78戸が即日完売した。最近人気が高まっている北千住の駅から夜も明るいアーケード街を通って5分、イトーヨーカドーが入居し、すぐ近くには区内で有名な千住本町小学校があり、施工は大成建設。坪単価はリーマンショック前の瞬間を除き足立区最高値の絶妙の330万円。同社-施工-購入者に加え、足立区のポテンシャルを引き上げた意味で〝4方良し〟のマンションだ。資料請求は全89戸にしては驚異的な2,500件に達している。

 物件は、東京メトロ日比谷線・JR常磐線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩5分、足立区千住3丁目に位置する13階建て全89戸。専有面積は47.15~87.04㎡、第1期3次(戸数未定)の予定価格は4,900万円台~6,300万円台(47.15~65.51㎡)。坪単価は330万円。竣工予定は平成31年3月下旬。設計・監理・施工は大成建設。

 現地は、駅西口を降りほぼまっすぐに伸びているアーケード街の中の南西角地。すぐ裏には区内のモデル校の千住本町小学校。JR北千住駅から5分以内のマンション供給としては13年振りで、日光街道に面していないのも特徴の一つ。

 住戸プランは、70㎡台以上が26戸で、40~60㎡のコンパクトタイプが比較的多いのが特徴。食洗機、キッチン・洗面台の御影石カウンタートップ、バックカウンター・吊戸棚(一部を除く)が標準仕様。天井高は2600ミリ。

 モデルルームは76㎡台で、約7.6mスパン。玄関・ホールがゆったりしており、リビングと一体利用できる小上がりの和室を設置。

 物件担当の同社都市開発二部事業室・太刀川慶所長は「当社だけでなく、7,000万円を超える住戸の供給事例がほとんどなかったので不安もあったが、イトーヨーカー堂1号店の跡地で、夜も明るいアーケード街、施工が大成さんという安心感が高く評価された」と、圧倒的人気の要因などを話した。

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 太刀川氏は「社内で〝安すぎたのでは〟という声が出るほど」と冗談交じりに〝異常〟人気ぶりを表現したが、記者は〝腹八分〟の坪330万円が丁度いいと評価した。都心部はどんどん高値追究して結構。しかし、準都心部・郊外部は一般の人が購入できる価格に抑えてほしいと願っている。

 この物件に関しては、あるいは坪350万円くらいかとも予想したが、先日、取材を申し込んだら「78戸が完売した。もう残りは10戸」と広報担当から聞いた時点で、単価はそれより安いと確信した。

 この値段で同社も施工の大成も十分利益が出るはずだし、お客さんも〝いい物件を購入した〟と思っているはずだ。その意味で3方良しの物件だ。

 さらに言えば、足立区のマンション価格はずっと23区内で底這い状態が続いてきた。安いのも結構だが、他とのバランスもある。坪330万円は決して安くはないが、東京電機大もできるなど街のイメージは一変している。

 デベロッパーは街のポテンシャルを引き上げるのも役割の一つだ。その意味で、このマンションは〝4方良し〟の物件だ。このマンションが好調であることを何より三菱地所レジデンスが喜んでいる。来年分譲の駅から3分の再開発マンションは坪350万円と読んだ。

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1・2階イトーヨーカドーが入居する

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ネナド・グリシッチ大使(右)と逢沢一郎氏(セルビア大使館で)

 バルカン半島の中心、ヨーロッパとアジアを結ぶ交通の要衝地に位置するセルビアの固有品種のブドウ「Prokupac(プロクパッツ)」から作られたワインの試飲会が11月20日(月)、品川区のセルビア大使館で行われた。ワインは日本に輸入されることが決まっており、試飲会に出席したネナド・グリシッチ大使は「ワイン輸入のために多くの歳月がかかったが、ようやく実現に至り、とてもうれしい。日本の皆さんにぜひ飲んでいただきたい」と挨拶した。

 試飲会には日本・セルビア友好議員連盟会長を務める国会議員の逢沢一郎氏も応援に駆け付け、参加者は供されたセルビアの家庭料理やケーキなどとともにおいしいワインに舌鼓を打った。

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「Prokupac(プロクパッツ)」から作られたワイン

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 記者は、弊社・久米信廣から「酒が飲めるあなたが行きなさい」と声がかかり参加した。

 セルビア語はもちろん英語も話せない記者は、ネットで調べた「こんにちは」という意味の「ズドラーヴォ(Zdravo! キリル文字でЗдраво!)」を連発した。日本人の誰もが怪訝な顔をし、セルビアの人たちは笑いながら訳のわからないことを話したので通じたのか通じなかったのかさっぱりわからない。

 ワインは絶品だった。赤ワインは(安物だからか)甘ったるいイメージしかなく飲まないのだが、このワインは渋みもあり、どれだけでも飲めた。ボトル1本近く飲んだのではないか。「美味しい」はセルビア語で「ウクスノ」だそうで、これは使える。

 お開きのころにはすっかり酩酊し、大使に「ズドラーヴォ」「ジヴェリ(乾杯)」と挨拶したら「お気をつけてお帰りください」と日本語で返された!?

 久米は、1990年代から続いた民族対立と経済の疲弊により、多くの子どもたちが厳しい状況に置かれていることに心を痛め、CSR活動の一環として子どもたちに学用品を贈呈したり、アーティストに対する支援活動を行ったりして来ている。ネナド・グリシッチ大使とは〝お友だち〟のような良好な関係を築いている。

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会場(セルビア大使館)

※セルビアの国民的作家・ダニロ・キシュ(1935~1985)の「若き日の悲しみ」(東京創元社)の読後感想文を添付します。これも素晴らしい小説です。

悲しい歴史を巧みなレトリックで描く キシュ「若き日の哀しみ」(2015/4/11)

 

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アキュラホームつくば支店オフィス棟「住まいと暮らしサロン」

 アキュラホームは11月21日、特別な金物を使用せず一般大工が施工した建築物ではわが国初の同社つくば支店オフィス棟「住まいと暮らしサロン」を竣工したと発表した。同社の中大規模木造建築物は2棟目。

 建物は、サスペンション梁と呼ばれる屋根が特徴。東西方向に吊屋根状の曲線をなし、60mm×120mmのヒノキ4m材を交互にずらしながらビス止めすることにより、張力と曲げ剛性をバランスよく発揮。1階の多目的ホールは7m×10m、2階事務所スペースは9m×14mの無柱空間を実現。目的に応じてさまざまなレイアウトが可能。特別な金具を一切使用せずに、一般大工による施工で実現した建築物は日本初となる。

 所在地は茨城県つくば市研究学園4丁目2-5、敷地面積は246.53坪(815.00㎡)、延床面積は86.65坪(286.47㎡)。構造は木造2階建て。設計・監理は飯田貴之氏(飯田貴之建築設計事務所代表、意匠担当)、藤田克則氏(Live Haus建築設計所代表、意匠構造担当)、蓮池健氏(KMC代表、構造設計担当)。総合監修は稲山正弘氏(東京大学大学院木質材料学研究室教授)。

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「千住一丁目地区第一種市街地再開発事業」

 千住一丁目地区市街地再開発組合、三菱地所レジデンス、三菱倉庫、杉本興業の4者は11月20日、東京都足立区の「千住一丁目地区第一種市街地再開発事業」を今月着工したと発表した。分譲マンションは184戸の予定で、来年夏にモデルルームをオープンする。

 計画地は老朽化した建物が密集する街区となっており、約300㎡オープンスペースの整備を始め、周辺の街路整備・拡幅など防災性の向上と、老朽化した商業・業務施設の更新、都市型住宅の整備を図ることを目的としている。施行区域は約5,000㎡。

 物件は、JR 常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武伊勢崎線、 つくばエクスプレス北千住駅から徒歩3分、足立区千住一丁目に位置する30階建て延べ床面積約24,000㎡。住宅は4~30階の全184戸。専有面積は約25~約110㎡。竣工予定は2020年12月。設計は梓設計、施工はフジタ。

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「グレイプスウィズ四谷」

 東京建物の子会社、誠愛苑は11月21日、東建グループ初の都内の介護付有料老人ホーム「グレイプスウィズ四谷」を11月23日開業すると発表した。

 物件は、東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩5分、新宿区大京町に位置する5階建て全48室(定員52名)。専用面積は18.17~30.73㎡。利用権方式。前払方式を利用した場合、入居一時金は900万~2,100万円、月額費用(家賃・管理費・食費)は209,520円~384,520円。月払いを選択した場合の月額費用は約54万~57万円。共用部は食堂、ファミリーリビング、バーカウンター、ラウンジ、相談室兼応接室、健康管理室、喫煙室、2階ダイニング、機能訓練室、ビューティサロン、個人浴室など。建物所有者は東京建物、運営事業者は誠愛苑。施工は大末建設。

 各フロアにラウンジ浴室を完備。廊下幅は1800ミリ。各居室に車椅子対応のトイレ、洗面、収納、介護用電動ベッドなどを備えているのが特徴。

 東京建物グループは、東京建物シニアライフサポートがサービス付き高齢者向け住宅「グレイプス」を首都圏に15か所1,271戸、2014年に東建グループ入りした誠愛苑が有料老人ホームをさいたま市内に3か所167室をそれぞれ運営している。

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バーカウンター

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ピアノ演奏

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二人入居を想定したモデルルーム(30㎡)

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 有料老人ホームは結構取材したが、介護付き有料老人ホームの取材は初めてだった。わからないことは書かないほうがいいのだが、前払いプランを選択したときの一時金の額に驚いた。坪単価は300万円をはるかに突破する。入居後3カ月で30%が、5年で全額が償却される契約だから、月額費用を加えると年間最大で実質的に1,000万円くらいかかる計算になる。

 しかし、ホスピスの場合、月額100万円くらい掛かる施設もあると聞くから、妥当な額なのかもしれない。

 ある同業記者が「都心だろうが郊外だろうが要介護度の高い人には関係ないのでは」と質問した。なるほどと思ったが、関係者によると本人以外にも親族の意向でこのような都心部の高級介護施設を利用するニーズもあるのだそうだ。

 感心したのがバーラウンジだ。昔懐かしい〝だるま〟〝ジョニ赤〟などが棚に並んでいた。ショット売りではなく、近くにある酒屋から入居者(親族)が購入してボトルをキープして飲めるようにするのだという。その代わり、介助費用として1時間1,500円を負担するシステムになっている(ある同年代の記者はホステス料金と呼んだ)。胸やお尻に触ったらどうなるのだろう。介助費用に含まれるのか。

 凄いと思ったのが、介護の資格も持つプロがグランドピアノの生演奏をすることだ。週に1回、音楽療法として入居者の誕生祝いなどに好きな音楽を演奏するのだそうだ。効果があるという。

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 いま、この記事を書いていて、さらに驚いたことがある。何とある業界紙が「優良老人ホーム」という見出しを付けているではないか。記者は「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」の呼称はやめろと以前から主張してきた。「無料」の老人ホームなどあるわけがないし、「特別養護」もまた何が「特別」なのか意味不明。歳を取ればみんな身体、精神に異常を来す。「特別視」するのは差別だ。

 しかし、さすがに「優良老人…」は書きすぎだ。暗に「不良」が多いことを意図的に匂わしているのかもしれないが、ブラックジョークがきつすぎる。(その記事を書いたはずの記者は同年代。ついに小生と同じボケが始まったか)。今年の流言飛語大賞にノミネートされるのは間違いない。

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二人とも取材記者(「撮っていいよ」と了解済み)

 

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「ホテル ザ セレスティン東京芝」

 三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは11月21日、「ホテル ザ セレスティン東京芝」を11月28日にリブランドオープンすると発表した。

 「ザ セレスティンホテルズ」は、滞在そのものが旅の目的となる「デスティネーション型ホテル」を目指す新ホテルブランドで、「東京芝」は今秋に新規開業した「ホテル ザ セレスティン京都祇園」と「ホテル ザ セレスティン銀座」に続く3軒目となる。

 「東京芝」は、2002年に開業した「セレスティンホテル」をハード、ソフト両面で刷新したもの。薩摩藩江戸上屋敷跡地という歴史的ゆかりのある地に所在することから、「CROSS OVER TOKYO」をコンセ プトに「伝統と革新」「欧米文化と日本文化」などを融合・昇華させ、インテリアデザインなどに取り入れたのが特徴。「ザ セレスティンホテルズ」初となる直営のフレンチ・ダイニング「ラ プルーズ東京」に改装するとともに、リラクゼーション・スパとフィットネスルームを設けた。

 施設は、都営地下鉄三田線芝公園駅から徒歩約1分、港区芝3丁目に位置。客室は約21㎡のスーペリアダブル(96室)、約19㎡のモデレードダブル(54室)、約28㎡のスーペリアツイン(40室)など243室。インテリアランドスケープデザインは日建スペースデザイン。

 21日行われたプレス説明会・見学会で、三井不動産ホテル・リゾート運営部長・奥田茂雄氏は「ザ セレスティンホテルズのネーミングは決まっていたわけではなく、結果として冠するようになった。関係者にとって感無量、非常にうれしい。『京都祇園』『銀座』はスタートが不安だったが、大変好評をいただいている」と話した。

 また、三井不動産ホテルマネジメント社長・足立充氏も、「京都祇園」「銀座」とも「確かな手ごたえを感じている」と語った。

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壁面アート

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「KOMON SCREEN」

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ロビー

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ルーバー(奥行きが異なるのがわかる)

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 従前の「セレスティンホテル」がどのような施設だったのか全然知らないので何とも言えないが、関係者や宿泊経験がある同業の記者などによると、共用部はかなり大幅な改修を行ったようだ。

 その代表が説明会場ともなったロビーだ。天井高は約7mで、江戸の桜とかつて薩摩藩の江戸上屋敷があったところから江戸の桜と薩摩藩主島津家の家紋をモチーフにした江戸小紋柄の間仕切り「KOMON SCREEN」(アルミ製)や薩摩切子細工を表現した壁面アート「KIRIKO WALL」が印象的で、天井部分のルーバーも大きさを変えることで見る方向で表情が異なるように工夫している。見事というほかない。

 また、黒薩摩焼をイメージしたタイルを採用しているほか、亀甲つなぎをモチーフにしたオブジェや実際の大島紬などを展示している。廊下には行燈や薩摩切子をイメージした照明が多用されている。

 しかし、客室は、ルームサービスを初めて取り入れたほか天然素材をふんだんに用い、切子細工、寝具、アメニティなどに工夫を凝らしているのはよく理解できるのだが、洗面化粧室はいわゆる三点セットなど従前のものがそのまま使用されている。物は言いようだ。関係者は〝メリハリ〟と説明したが、記者は〝落差〟を感じた。

 「京都祇園」。8月に取材したとき、開業記念のため〝日本一の朝食付きで〟1室26,000円くらいで宿泊できると聞いたので、紅葉がきれいな11月に泊まろうと決めていた。ところが、10月末にネットで調べたら1室50,000くらいになっていた。なので諦めた。シーズンに貧乏人は京都には行くなということだろうが、かといって夏や冬の京都も行くものではない。お金持ちと外国人に任せよう。それにしてもホテルの料金体系はどうなっているのか。奥田氏は「ADRは2万円を目指す」と語った。

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ラウンジ

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クッション・ヘッドボード

三井不動産 新ブランド「ザ セレスティン」ホテルの第2弾「銀座」開業(2017/9/26)

三井不 「ホテル ザ セレスティン京都祇園」開業 〝日本一の朝食〟メニュー(2017/8/29)

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三井不動産・志村投手(三郷・サンケイグラウンドで)

 昨日、RBA野球大会で三井不動産・志村投手(51)が完投勝ちした記事を書いたが、野球関係者以外の方にも読んでいただきたいので「こだわり記事」欄にも紹介する。

 この日(11月19日)、志村投手は外から内へ、内から外へ、面白いように変化球を操り、菱重プロパティーズ打線を手玉に取った。早大野球部主将-三菱重工入りした菱重の主砲・義積(38)は「志村さんの球を打てるなんて」と試合前から舞い上がり3打席凡退。やはり三菱重工出身の相手佐藤投手は何を勘違いしたのか1、2打席とも四球(志村氏はRBA打者としては並=失礼)を与えた。味方の南光院捕手は「志村さんの球を受けることができるなんて」と声を詰まらせた。

 さて、名前だけでRBA関係者を感激させる志村氏はいったい何者か。

 プロ野球読売巨人軍は昭和63年、ドラフトで慶大の左腕・志村亮投手を1位指名することを決めていた。当時、闇とされていた契約金は2億円とも言われた。

 志村氏は桐蔭学園時代から注目されていたが、花開いたのは慶大に入ってから。絶妙の制球力が持ち味で、大学4年のとき、5試合連続完封を達成し、58年ぶりにリーグ記録を更新。通算勝利数31勝(17敗)は、同じ慶大卒の藤田元司氏(2006年没)、早大から日本ハム入りした斎藤佑樹投手らと同じ歴代13位タイだ。

 ところが、志村氏はドラフト直前「野球は趣味で」の名言を残し、三井不動産に入社した。プロ球界内外が騒然となった。〝巨人 大鵬 卵焼き〟はさすがに色あせていたが、まだ〝球界の盟主〟に君臨していたときだ。巨人に入団したくて他球団の指名を拒否した選手はたくさんいたが、その逆はほとんどいなかったからだ。〝アンチ巨人〟の西武ファン(もちろん不動産業界ファン)の記者は快哉を叫んだが。

 同期入団のプロには谷繁元信氏(大洋)、川崎憲次郎氏(ヤクルト)、渡辺智男氏(西武)、野村謙二郎氏(広島)らがいる。

 そしてバブルが崩壊した平成3年。毎週のように〝マンション大暴落〟〝〇〇が破綻〟〝不動産氷河期に突入〟などの記事を書き、業界から顰蹙をかっていたときだ。公私とも落ち込んでいた記者は、志村氏がRBA野球大会で投げていることを知った。

 〝志村さんが投げているなら〟と業界と自分を励まし、慰めるため見学に行った。三井不動産は絶対王者ではなかった。守備力に問題があり、志村投手が好投しても負ける試合もあった。強豪チームは草野球の域を超えていた。〝野球も仕事も〟を実践していた。病みつきになった。〝がんばれRBA〟のタイトルで記事を書き続けた。あれから30年近くになる。継続は力なり。まさか不惑どころか知命を超えた志村氏が登板するなど夢にも思わなかった。

 三井不は次の準決勝戦で東京ドーム進出をかけて最強のケン・コーポレーションと対決する。志村氏は果たして投げるのかどうか。三井不が勝てば15年ぶりのドーム進出だ。同期のプロはみんな現役を引退した。アマに引退はない。

三井不大坪が4盗塁チーム7盗塁志村を援護菱重佐藤力投報われず(2017/11/19)

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「パークシティ武蔵小山 ザ タワー」完成予想図

 三井不動産レジデンシャルと旭化成不動産レジデンスは11月20日、武蔵小山駅前の大規模再開発マンション「パークシティ武蔵小山 ザ タワー」の第1期204戸の販売を11月23日から開始すると発表した。

 物件は、東急目黒線武蔵小山駅から徒歩1分、品川区小山3丁目に位置する免震の41階建て全598戸(地権者住戸121戸、事業協力者住戸16戸含む。販売戸数は低層棟の地権者住戸30戸含む491戸)。専有面積は37.69~122.11㎡、第1期の価格は6,750万~26,390万円。坪単価は470万円。設計・監理は日本設計(構造設計協力:鹿島建設)。施工は鹿島建設。デザイン監修は光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所。竣工予定は2020年1月上旬。

 現地は、武蔵小山駅前大規模再開発の第1号プロジェクト。街の新たなシンボルとなる「ザ・プラザ(広場)」を設け、751台を収容する公共的・商業用自転車置き場や電柱の地下化、歩行者優先道路、道路拡幅も同時に行う。

 敷地北東側の隣接地では住友不動産が約500戸の41階建てマンションを分譲する予定。敷地西側には高い建物が少なく、眺望に恵まれているのが特徴。

 住戸プランは1フロア15戸(最上階は10戸)のワイドスパンが特徴。リビング天井高は2600ミリ(最上階は2700ミリ)、キッチンバックカウンター・吊戸棚が標準。

 今年4月に物件サイトを開設してから資料請求数は9,000件以上、モデルルーム累計来場者数は約1,700組に達している。

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「ザ・プラザ(広場)」

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 坪単価はずいぶん安いという印象を受けた。坪単価500万円はともかく480~490万円くらいではないかとみていた。それでも10年前に取材した、三井不動産レジデンシャルの駅から徒歩3分の「パークホームズ武蔵小山」は坪単価320万円だったから、ざっと5割近い上昇だ。

 今回の再開発によって雑居ビルなどが蝟集していた駅周辺が一変する。武蔵小山商店街(パルム)はどう変わるのか興味深い。武蔵小山の街は女性にも人気だ。

 モデルルームは76㎡台と最上階のプレミアムグレードの113㎡台の2タイプ。76㎡台は、ワイドスパンの特徴を生かし玄関・ホールがたっぷり取られており、天井高が高く、柱や梁型が少ないのが特徴。

 価格が2億6,390万円の113㎡台は坪単価にして668万円。これまたずいぶん安い。天然木突板仕上げがエントランス扉、建具・収納扉などに多用されている。

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「ザ・テラス」屋上庭園

三井不 駅近の再開発「武蔵小山」が人気(2007/7/23)

 東京建物が11月13日(月)、抽選販売した「Brillia大山Park Front」第1期62戸が登録完売し、近く第1期2次も19戸も追加供給する模様だ。

 物件は、東武東上線大山駅から徒歩7分、板橋区大山西町に位置する7階建て135戸。第1期62戸の専有面積は56.91~83.16㎡、価格は4,518万~7,798万円(最多価格帯5,800万円台)、坪単価は280万円弱。

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 この物件は、9月に見学した際、間違いなく早期完売するとみていた。第1期は総戸数の半分近くで、追加販売を合わせると約6割に達する。最近の準都心部のマンションでは極めて好調に推移しているといえそうだ。

 詳細は、添付の記事を読んでいただきたい。女性の「Bloomoi(ブルーモワ)」スタッフが商品企画を担当し、同社の〝精鋭〟男性スタッフが販売を担当した。双方の連携に乾杯!

東京建物「Bloomoi(ブルーモワ)」が企画 機能的で美しい 公園隣接の「大山」(2017/9/25)

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「渋谷ストリーム」完成予想図

 東急電鉄は11月17日、東横線隣接エリアの地権者などと開発を進めている「渋谷駅南街区プロジェクト」の大規模複合施設「渋谷ストリーム」のオフィス、ホテル、商業施設全て入居テナントが内定したと発表した。全てのオフィス区画にはグーグル合同会社の本社機能が移転入居する。

 現地は東横線渋谷駅の跡地。線路跡地を遊歩道として整備し、隣接する渋谷川を官民連携により清流復活水を活用した“壁泉”によって再生、水辺空間を創出するほか、賑わいを代官山方面まで広げていく約600mの新たなストリートを創造する。施設は地下と地上で東京メトロ、東急線の渋谷駅と直結する。

 1階から3階が商業施設、4階がサイクルカフェをサポートする育成・創造・文化施設、9~13階が約180室の東急ホテルズのホテル、14~35階が渋谷エリア最大級の約640坪(総賃貸可能面積約14,000坪)のオフィスとなる。収容人数約700人のホールも併設される。

 物件は地上35階建て延べ床面積約116,700㎡。用途は事務所、店舗、ホテル、ホール、駐車場など。設計は東急設計コンサルタント(デザインアーキテクト:小嶋一浩+赤松佳珠子/シーラカンスアンドアソシエイツ)、施工は東急建設・大林組共同企業体。竣工予定は2018年夏。

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 別表に渋谷駅周辺のプロジェクトをまとめてみた。トータルで延べ床面積は約1,075,000㎡。東京ドームの約23個分、丸ビルの約6.7棟分だ。どのような街になるのか想像もつかない。

  当面の関心事は、旭化成不動産レジデンスのマンションがいったいいくらで分譲されるかだ。計画が明らかになった段階で坪単価800~850万円と予想したが、グーグルが入居することでSOHOの需要が高まることを考えると1,000万円台に乗っても驚かない。

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