平成29年 外国資本による森林買収 東京ドーム32個分 農水省
農林水産省は4月27日、平成29年の外国資本による森林買収事例について、調査結果をまとめ発表。全国で44件、広さは東京ドーム約32個分の148haだった。
事例でもっとも多いのは北海道の39件(53ha)で、利用目的は「不明」がもっとも多く25件。1件当たり面積がもっとも広いのは福島県いわき市の90haで、アメリカの法人が太陽光発電事業用地として取得した。
このほか、国内の外資系企業と思われる者による森林の取得が40件、881haあった。
平成18年に調査を開始してから29年までの事例累計は188件、1,589haで、もっとも多いのは北海道の156件、1,364ha。
森林法では、面積にかかわらず、森林の土地の所有者となった場合に市町村へ届け出なければならず、違反した場合は過料10万円の罰則がある。
また、国土利用計画法では、一定面積以上(都市計画区域以外は10,000㎡)の土地売買について届け出義務を課しており、違反した場合は6カ月以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられる。
1カ月で半数が成約 伊藤忠都市開発「クレヴィア碑文谷一丁目」好調スタート
「クレヴィア碑文谷一丁目」完成予想図
伊藤忠都市開発が分譲中の「クレヴィア碑文谷一丁目」を見学した。渋沢栄一が開発した「碑文谷」アドレスで、サレジオ教会、円融寺に近接し、桜並木に面する立地が評価され、分譲1カ月で半数が成約するなど好調なスタートを切った。
物件は、東急東横線学芸大学駅から徒歩15分、目黒区碑文谷一丁目に位置する5階建て全42戸。専有面積は57.24~114.16㎡、坪単価は390万円。竣工予定は2018年11月下旬。売主は同社のほか三信住建。設計・監理はアーキサイトメビウス。施工は谷津建設。
今年1月から案内会を実施し、これまでに全42戸のうち約60%が成約・申し込み済み。好調なスタートを切った。
現地は、桜並木に面した南西角地。サレジオ教会、円融寺にも近接。徒歩3分の「碑文谷二丁目」バス停から「目黒」駅まで直通約12分のアクセス。目黒区立碑小学校、目黒サレジオ幼稚園、ひもんや保育園など幼稚園・保育園から中学校までが徒歩10分圏内。
建物のデザイン監修はアーキサイトメビウス(今井敦氏)。白が基調の外観デザインで、住戸プランはワイドスパンの70㎡台、80㎡台のファミリー向けが中心。
設備仕様は、ディスポーザー、食洗機、陶器ボウル、ミストサウナが標準装備。このほか「良水工房」を採用したほか、玄関と廊下には折上天井を施している。
モデルルーム
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同社のマンションは先月、「クレヴィア文京関口」を見学した。坪単価は410万円だった。今回は「目黒区碑文谷」だ。駅からはかなりあるが、住宅地の格からしたら互角以上だ。坪400を超えるのか越えないのかが最大の関心事だった。
販売担当の伊藤忠ハウジング・倉津崇宏氏から坪390万円と聞いて、なるほどと思った。もう少し高くても売れるのだろうが、専有面積は70㎡台、80㎡台、100㎡超だから、グロスを抑えるために低めに設定したのだろう。
それが正解だったようだ。「歩留まり率は22~23%と高いのが特徴」で、1億5,000万円台の最高価格住戸も売れたという。
モデルルームは87㎡のタイプ。キッチンの対面にある約5畳大の洋室を親子のコミュニケーションの場や仕事場など多目的に利用できる造作家具付きのDENにしているのがなかなかいい。
DEN
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販売事務所の接客ブースに案内されてすぐ「亀屋万年堂」のお菓子を頂いた。倉津氏によると、地元のお菓子(亀屋万年堂は自由が丘)などをお客さんに提供することを伊藤忠都市開発に提案し、それが採用されたとのことだった。もちろん費用負担は伊藤忠都市開発。
何でもないことのようだが、お客さんはこのような〝おもてなし〟に感動する。このところ〝モデルルームのフェイクの観葉植物は止めよ〟としつこく書いているのも同じことだ。商品企画そのものがよくなければ話にならないが、接遇にもっと力を入れるべきだ。
歩留まりについても一言。業界の皆さんは、昭和58年の土砂降り市場の中、あの日本ランデッィク「パークハイツ鶴見」(378戸)がほぼ50%の歩留まりで即日完売したのをご存じか。需要は創造するものだ。
頂いた「亀屋万年堂」のお菓子
デザイン秀逸 第1期1次43戸が即日完売 伊藤忠都市・東急不「文京関口」(2018/4/7)
ポラス 1か月間で3割以上成約 キッチンテーブルに本物の花 「市川妙典」
「ルピアコート市川妙典」完成予想図
ポラスグループの中央住宅が分譲中の「ルピアコート市川妙典」を見学した。妙典駅圏では4年ぶりのマンション供給で、同社オリジナルのピアキッチンのほか、6つの生活提案「ポラスのしあわせメソッド」を盛り込んだ企画が評価され、この1カ月で31戸を成約するなど好調なスタートを切った。
物件は、東京メトロ東西線妙典駅から徒歩13分、千葉県市川市塩焼三丁目に位置する7階建て88戸。専有面積は58.57~83.65㎡、坪単価は230万円。入居予定は平成31年3月中旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。3月から販売を開始し、これまでに31戸が成約済み。
現地は、整然と区画割された区画整理事業地内の三方道路の角地。足元の外構部やアプローチに石積みの自然石をあしらうなど、外構に力を入れている。バルコニーはガラス手摺と木目調のアルミルーバー手摺を組み合わせ、縦のマリオンを際立たせるデザインが特徴。
住戸プランは、柱型の出ないアウトフレーム工法を採用。同社オリジナルのピアキッチン付きを23戸盛り込んだほか、玄関シューズインクロークに電動自転車用のコンセントを設置し、手をかざすだけで止水できるタッチレス水栓、スイッチ付きエコふるシャワーなど、同社グループの戸建てからヒントを得た6つの生活提案「ポラスのしあわせメソッド」を盛り込んでいる。
エントランス
モデルルーム
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妙典は久しぶりに訪れた。いい住宅街であるのは分かっているが、月に10戸も売れればいいと予測していた。販売事務所の申し込み状況を知らせるボードにバラの花がたくさん咲いているのにびっくりした。1カ月で全住戸の3割以上売れているではないか。
さらに驚いたのが、ピアキッチンのテーブルには本物のフラワーアレンジメントが飾られていたことだ。記者は同社にも「あなたたちは挽き板の床や無垢のドア、建具、壁などを標準装備としながら、どうしてまがいものの造花などをあちこちに置くのか」と挑発してきた。
それに今回は答えてくれたようで、同社マインドスクェア事業部マンションディビジョン参事・林弘之氏は「フェイクを使うなといつも言われるので活けている。10日間は持つ。販売事務所の観葉植物も全て本物、エントランスの壁も本物の石」などと胸を張った。
これでこそポラスだ。他社より優れた本物の木や石を多用しているのに、まがいもののケミカル製品で飾り立てるのは愚の骨頂だ。高い花を飾れと言っているわけではない。埼玉県には野草、雑草がたくさん咲いているはずだ。それを飾ればお客さんは感動するはずだ。
改めて書く。同社が年間2,312棟(29年3月期)もの分譲戸建てを計上できるのは圧倒的な商品企画力があるからだ。マンションは供給量が少ないのでブランド浸透はいま一つかもしれないが、ピアキッチンやしあわせメソッドなどはどこと比較しても負けない。
販売を担当する長谷工アーベスト東京支店受託販売部門プロジェクトマネージャー・鈴木勝博氏は「長谷工のマンションとは思えない。ピアキッチンは他の長谷工の物件にも採用させてほしいくらいだ」と語ったのが、同社の商品企画が評価された何よりの証明だ。
リビングダイニング(モデルルーム)
三井不・三菱地所 田町駅前「msb Tamachi(ムスブ田町)」オフィスは満室稼働へ
「msb Tamachi(ムスブ田町)」
三井不動産と三菱地所は4月27日、JR田町駅東口エリアで東京ガスと共同で開発を進めている「msb Tamachi(ムスブ田町)」街区内の「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」「プルマン東京田町」が5月1日に竣工することに先がけて竣工式を行った。
「msb Tamachi」は、街区全体の延床面積が30万㎡を超える田町駅と歩行者デッキにより直結するオフィス、商業、ホテル、広場から構成されるミクストユースの街づくりで、東京ガスが所有する土地に東京ガスが「msb Tamachi 田町ステーションタワーN(スマートエネルギーセンター含む)」を、三井不動産と三菱地所が「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」と「プルマン東京田町」をそれぞれ開発する。
今回竣工する「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」は、31階建て延べ床面積約136,620㎡。世界的な建築設計事務所であるKPFデザインによるオフィスエントランスは天井高7.5mを確保。非常用発電およびスマートエネルギーセンターとの連携により、災害時には共用部だけでなく専有部へも72時間電力供給を可能にし、高いBCP機能を備える。商業ゾーンは、スーパーやドラッグストアなどの日用品を扱う店舗から様々な飲食専門店が揃う。オフィスは満室稼働する。
「プルマン東京田町」は、ヨーロッパを中心に展開するホテルチェーン「アコーホテルズ」が運営し日本初出店スカイバーやエグゼクティブラウンジなどを有する全143室ハイクラスホテル。一泊ルームチャージは3万円前後になる模様。
「msb Tamachi 田町ステーションタワーN」は、36階建て延べ床面積約152,800㎡。2020年春に竣工予定。
木調ルーバーが美しいオフィスエントランス
ホテル外観(イメージ図)
1階アプローチののクスノキ10本(左)と2階広場のナナミノキ、ヤマボウシなど数十本の中高木
三菱地所ホーム 多目的土間空間を設けたモデルハウス 市川にオープン
三菱地所ホームは4月28日、ライフシフトを視野に入れた住まい方を提案するモデルハウスを市川ホームギャラリー(千葉県市川市鬼高1-1-2 市川住宅公園内)に新規オープンする。
人生100年時代における複線的な働き方やライフステージにおけるその時々の「好き」や「興味」にあわせてアレンジできる多目的土間空間を設け、その活用例として店舗(グリーンショップ) 併用プランとして提案する。
エクステリアだけでなく、屋内にもふんだんにグリーンを取り入れ、 リビングの吹き抜けを通して緑が縦にも横にも外にもシームレスにつながり、自然の中で生活 しているかのような心地よく快適な住空間を演出した。
デザインコンセプトは、「和みモダン」。壮年世代にはモダニズム建築を感じさせ、若年世代には新鮮さを感じさせる佇まいを演出。
また、日々の生活を楽しく便利にする家事動線・家電配置・収納などを工夫した「シェア家事」、日々の食事を楽しむ空間として「マイホームカフェ」や「カフェキッチン」を盛り込んでいる。
モデルハウスは、木造(2×NEXT構法)、 地上2階建、建築面積143.67㎡(43.46坪)、延床面積214.47㎡(64.87坪)。
グリーンショップイメージ(左)とリビングイメージ
東急不動産 JR蓮田駅西口の再開発計画に参画 マンションは168戸
「蓮田駅西口第一種市街地再開発事業」
東急不動産は4月24日、埼玉県蓮田市の「蓮田駅西口第一種市街地再開発事業」に参画すると発表した。
同事業は蓮田市が施行している事業で、今年2月、特定建築者として選定を受けた。JR蓮田駅から徒歩2分、敷地面積約6,821㎡、14階建て。168戸のマンションのほか診療所、公益施設を整備する。竣工予定は2020年秋。設計・監理・施工は未定。
東急不・鹿島建設 竹橋再開発の住宅棟着工 デザイン監修に星野裕明氏
住宅棟(手前)と業務棟
東急不動産と鹿島建設は4月27日、両社が共同で開発を進めている「(仮称)竹芝地区開発計画」のA街区(業務棟)に続き、B街区(住宅棟)を着工したと発表した。
同計画は、東京都が行う都市再生ステップアップ・プロジェクト一つで、国家戦略特別区域計画特定事業に認定されている。港区海岸1丁目都有地を約70 年間定期借地によって借り受け、業務棟(着工済み)と住宅棟からなる延床面積約20万㎡の国際ビジネス拠点を創出する。
開発に伴い、浜松町方面から竹芝駅、竹芝ふ頭をつなぐ歩行者デッキを整備し、竹芝地区の利便性・にぎわい・歩行者ネットワーク強化を図る。
住宅棟は、18階建て延べ床面積約19,382㎡。賃貸住宅、サービスアパートメント、シェアハウスを計画。設計は長谷工コーポレーション。施工は長谷工・鹿島共同企業体。竣工予定は2020年6月。デザイン監修は「新丸内ビルディング」「東京ミッドタウン日比谷」を手掛けたホシノアーキテクツ(代表取締役:星野裕明氏)。
壁面にアートがいっぱい 三菱地所レジ 初のシェアハウス「永福町」完成
「ザ・パークハウス レックス 永福町」
三菱地所レジデンスは4月27日、シェアハウス開発の第一弾「ザ・パークハウス レックス 永福町」が竣工したのに伴う記者見学会を行った。
物件は、京王井の頭線西永福駅から徒歩7分、杉並区大宮2丁目に位置する敷地面積約1,626㎡の東日本電信電話が所有する築38年(1980年築)の元社宅。鉄筋コンクリート造2階建て全30室。専用面積は19.76㎡。三菱地所レジが転々貸人となり、オークハウスが運営する。入居開始は4月1日。
月額賃料は一人入居の1階12戸は9.8万円(共益費込み)で、全て申し込み済み。2階の2人入居も可能な2階18室は12.8万円(同)で、これから募集を開始する。いずれも期間9カ月の定期借家契約。
アーティストなどモノづくりが好きな人向けに作業所や器具を備えているのが特徴で、申込者は20~30歳代が中心。外国人が約半数。地方からの申し込みもあるという。アーティストも数人いるという。
同社Reビル事業部長・鶴見弘一氏は、「古いビルなどの再生に取り組むReビル事業を4年前に開始し、2年前に独立させた。これまでオフィスは8棟、住宅は2016年の『東陽町』に続いて2号目。社宅を再生・活用するのにもっとも有効だと判断して今回はシェアハウスを選択した。近く19室の『駒込』でも竣工させる。Reビル事業部全体では現在の貸床面積約11,000坪を2020年度までに25,000坪に拡大する」と話した。
運営を担当するオークハウス会長・山中武志氏は、相次ぐシェアハウスのトラブルについて実名を上げながら、「わたしは3年前から警鐘を鳴らしてきた。この業界には詐欺師も多い」と話し、「当社は業界の先駆け。わたしがつくった。今はソーシャルレジデンスとして、住まいを通じて楽しみ、学び、成長する機会を提供している。古代ローマのコミュニティの中心だった広場『FORO(フォロ)』を物件名に冠している」と語った。
2階二人部屋
アウトドアラウンジ
木工室
◇ ◆ ◇
見学会の案内が届いたときからこの日を楽しみにしていた。案内には事業説明者として「Reビル事業部長・鶴見弘一」とあるではないか。同姓同名もあるかもしれないが、すぐ鶴見氏はかつて三菱地所野球部の黄金期の主砲だった鶴見氏だと確信した。
その通りだったので、久々にお会いし、偉くなったのが自分のことのように嬉しくなった。野球部のメンバーが事業責任者になっている例では、常盤橋開発部長・平井幹人氏がそうだし、「東陽町」のリノベでもお会いした同社資産活用室兼メックecoライフ常務取締役・明嵐二朗氏(当時)もそうだ。
しかし、当時の主力が偉くなるのに反比例して、チームは下降線の一途だ。今日(27日)のRBA日曜ブロックの決勝戦は三井不動産-三井不動産レジデンシャルだ。〝三井の独走〟を許していいのか。
鶴見氏(左)と山中氏
◇ ◆ ◇
シェアハウスについて。トラブルが続発し問題になっているようだが、被害者になられた方は気の毒というほかない。記者は30年くらい昔か。当時、シェアハウスではなく、ゲストハウスを見学したことがある。そのうちの1軒は戸建てで、〝たこ部屋〟と呼べるような劣悪な〝施設〟とも呼べないような代物だった。火事が起きたらどうするのか、犯罪の温床にならないか、こうやって若者は根無し草になるのかと心配した。
ここ近年は、メディアも学者先生もシェアハウスをもてはやした。記者はよく知らないので冷ややかな目で見ていた。この日、山中氏は独演会のように問題を指摘した。まさに玉石混交の世界だと改めて思った。
リビング(木工作品がセットされていた)
◇ ◆ ◇
この日見学したシェアハウスの至るところに数十点にも上る絵画などが飾られていた。入居者が制作したものもあったようだ。値段もついていた。中にはオークションにかければ10万円くらいの値が付きそうな作品もあった。
そのアーティストの一人「ギャラリー&サウンドバル ゲルニカ」の鈴木健司氏が製作した作品も見せていただいた。
ピカソの「ゲルニカ」にヒントを得た作品も描かれたと聞いた。そのほか、マティスやムンクを彷彿とさせる絵画が掛かっていた。
そういえば、ピカソは「剽窃の画家」と呼ばれた。「模写」でも「模倣」でもなく、名画をヒントに独自の世界観・魂をキャンパスに込めたから感動を呼んだ。
「ザ・パークハウス レックス 永福町」の入居経験者のなかから著名な画家が誕生するかもしれないと思っただけでまた楽しくなった。
鈴木氏とその作品
記者一押しの作品(確か8万円の値が付いていた。バックにマティスが描いた女性とよく似た姿が描かれている。後から張り付けたという赤い部分がよくわからないが)
組子、稲架のデザイン最高 ピーマン絶品 野村不「GEMS神宮前」27日開業
「GEMS(ジェムズ)神宮前」
野村不動産は4月27日(金)、都市型商業施設「GEMS(ジェムズ)」シリーズ7棟目となる「GEMS(ジェムズ)神宮前」を開業する。
JR・東京メトロ・東急線渋谷駅から徒歩3分、東京メトロ千代田線明治神宮前駅から徒歩7分、渋谷と原宿の間に位置する地下1階地上10階建て。地下1階から2階にはスポーツアパレルブランド「チャンピオン」のアジア最大のブランドハウスが入居。3階から10階には1フロア1店舗という構成。気軽で、美味しく、リーズナブルに、カッコよく、フード&ファッションを体験できる「GOODY CULTURE FOOD&FASHION」がコンセプト。店舗デザインは全体として温かみのある無垢材が多用されているのが特徴。
オープン当日から5月11日(金)までの期間限定先着制で、ランチタイムに2名以上利用すると1名分が無料となるキャンペーンを行なうほか、ディナータイムには「GEMSで乾杯!ビール一杯10円クーポンチケット」を配布する。
◇ ◆ ◇
開業に先立つ26日、メディア向け内覧会が行なわれ、3階から10階までの全店舗を対象にそれぞれ試食会が行なわれた。
和食が好きな記者のお薦めベスト3は3階「鮨処 虎秀」、8階「おばんざい 鉢屋」、9階「饂飩ト酒 丸ジン」だ。
「鮨処 虎秀」はカウンターとテーブル席で、築地中卸水音水産の仕入れスタッフが食材を仕入れる。驚くほどリーズナブルな値段もさることながら、カウンターに約150万円、組子デザインの壁に約100万円をかけた内装がいい。獺祭(磨き三割九分)はクラスで990円。
「おばんざい 鉢屋」は、稲架(ハサ)をイメージした白木が天井から吊り下げられており、隈研吾氏がみたら驚くはずの秀作。トマトのおでんが食べたかったが、この日は提供されなかった。
「饂飩ト酒 丸ジン」は、3日間氷水につけた塩味だけのピーマンが最高に美味しい。一切れ450円だが、その価値は十分ある。大カウンターの客席と厨房の位置が近く、とても雰囲気がいい。
「鮨処 虎秀」の組子デザイン
稲架(ハサ)をイメージした「おばんざい 鉢屋」の天井
「饂飩ト酒 丸ジン」
10階の「BUTCHER'S CAMP YAKINIKU ZENIBA」のスタッフ
新日鉄興和不 銀座にシングルライフを豊かにするギャラリー開設
「+ONE LIFE LAB銀座ギャラリー」
新日鉄興和不動産は4月28日、シングルライフをより豊かにする情報や暮らしに関する+ONEを体感できる「+ONE LIFE LAB銀座ギャラリー」を銀座にオープンする。
「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」は、単身世帯のライフスタイル・価値観・未来像をあらゆる視点から考察し発信、カタチにして提案する研究所で、2017年5月に設立した。
「銀座ギャラリー」は、オンライン上では得られない情報を実際に体感・体験できる場として設置したもの。「+ONE LIFE LAB」の研究結果・内容の展示、コンセプトルームの体感、同社分譲物件の3D間取りの閲覧、ライフスタイル関連の約300冊の書籍の閲覧、ライフスタイルにまつわるイベントの開催、フリードリンクサービス、スタディテーブルでの自主学習、フリーWiFi、フリー充電-などが無料で提供される。
銀座ギャラリーは、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅から徒歩1分、日比谷線銀座駅から徒歩6、所在地は中央区銀座1-6-11 土志田ビル2F。営業は平日11:00~19:00、休日10:00~18:00、休館は水・木曜日(祝日除)。URLはhttp://plusonelife-lab.jp/gallery/
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これでデベロッパーの銀座でのコンパクトマンションなどの常設ギャラリーは、フージャースコーポレーション、三菱地所レジデンス、タカラレーベン、明和地所に続き5店目だ。同社の拠点が他のデベロッパーの拠点と異なるのは、〝販売・営業優先〟でないことだ。さすが新日鉄興和不動産だ。
24日に行われた発表会では面白い研究成果が報告された。1980~2000年代に生まれたミレニアル世代の中で、現在20代前半の女性を対象に2時間にわたる個別面談や、ミレニアル世代をターゲットにした商品企画をおこなっている企業担当者へのヒアリングを実施した結果、同世代は〝みんなバラバラでアンバランス〟という結論が導き出されたという。
配布された資料は字が小さくて読めないが、記者が思っている〝訳が分からん〟とそう大差ないことが確認できてうれしくなった。
一つだけ〝違うだろー〟と思ったのは、同社のミレニアル世代だと思われる女性担当者が「ミレニアル世代は個性が強い」と話したことだ。
本人も含め同世代は個性的と主張したかったのだろうが、〝みんなバラバラでアンバランス〟〝訳が分からん〟というのは、個性が強いのではなく、むしろ個性が欠けるということではないか。ものの道理を弁えるから人はそれぞれ個性を発揮できる。
大変失礼だが、ミレニアル世代はそのような道理、常識、知識を持ち合わせていないからバラバラ、訳が分からないということになるのではないか。
そんな世代にデベロッパーはどんな商品を提供していくのか。てんでんばらばらになったら世の中の常識、価値観、審美眼はどうなるのか。
〝いま一つのリビオ〟巻き返しの狼煙 新日鉄興和不 銀座にギャラリー開設(2018/4/25)