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「シティテラス小金井公園」完成予想図

 住友不動産が9月に分譲する小平市の大規模マンション「シティテラス小金井公園」を見学した。NTT社宅跡地で敷地面積は約3.2ha、全922戸の規模。名門小金井カントリー倶楽部と都内有数の小金井公園に隣接・近接。単価設定は約215万円で割安感がある。消費者がどのような反応を見せるか。

 物件は、JR中央本線武蔵小金井駅からバス6分徒歩4分(シャトルバスで約7分)、または西武鉄道新宿線花小金井駅から徒歩8分、小平市花小金井南町一丁目に位置する敷地面積約3.2haの9階建て全922戸。専有面積は63.71~88.51㎡、中心価格帯は4,200万円台(70.79㎡)の予定。竣工予定は平成30年1月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。

 現地はNTT社宅跡地。同社が取得したのは9年くらい前で、業界からずっと注目されていた物件。目の前に50haの名門小金井カントリークラブのコースが広がり、隣接して約80haの小金井公園がある。

 建物は全8棟で、敷地南側と南東のゴルフ場・公園に面しているのはそのうちの3棟(もう1棟は近接)。17の共用施設が整備されるほか、武蔵小金井駅直行のシャトルバスが運行されるのが大きな特徴。

 専有部の設備仕様は食洗機、ディスポーザ、ミストサウナなどが標準装備。バルコニー側だけでなく、共用廊下側もガラスが採用されているのは同社初。

 これまで約1,600件の問い合わせがあり、うち5割以上が地元・隣接市以外からで広域からの反響も多い。

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 いったいいくらで販売するのだろうと以前から注目していた。バス便だが中央線の武蔵小金井駅圏のマンションの相場からすれば坪単価215万円(ゴルフ場に面した住戸も230万円くらいだそうだ)は相当安いと言えそうだ。西武線花小金井駅圏の物件としては相場並みかもしれないが、小金井カントリーに隣接している立地条件を考慮すればやはり割安か。分譲開始の2カ月も前から予定価格を発表したのは、第一次取得層の需要を喚起しようという戦略だろう。

 さて、この小金井カントリーだが、バブルの頃、ここでプレーしたことを自慢していた不動産業者は結構いた。もちろん記者はどのようなゴルフ場なのかは全然知らない。

 ネットで調べたら、同倶楽部は昭和12年にオープン。ジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレーヤーなども訪れている。理事長には故・倉田主税氏、故・永野重雄氏などが務めている。現在の会員権相場は4,000万円(審査あり、女性は不可)。ゲストの利用料金は3~4万円だが、35歳未満の男性、20歳未満の女性は利用できず、色彩も含め倶楽部に相応しくない服装は不可、携帯電話はマナーモードに設定することが義務付けられている。

 ゴルフ場に面した住戸からは望遠鏡があればプレーする著名人を見ることができるかもしれない、そんなマンションだ。

 お金があっても審査があるのでゴルフ会員権は買えないだろうが、日常的に小金井公園が利用できる価値はいったいいくらになるか。相当の価値があるはずだ。公園を歩くと体感温度は2度くらい下がるのではないか。

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住友不動産 小金井公園に近接「シティテラス小金井公園」(922戸)分譲へ(2016/7/9)

タカラレーベン 小金井CCに隣接「レーベンリヴァーレ サレムヴィスタ」(2012/2/24)

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「仙台物流センター」完成予想図

 ナイスは7月21日、東日本大震災で6メートル超の大津波により壊滅的な被害を受け、震災後は仮設事務所で業務を行っていた仙台物流センター(宮城県多賀城市)の事務所棟をCLT(直交集成板)と鉄筋コンクリート(RC)造との日本初のハイブリッド構造で着工し、また、建築家の隈研吾氏が設計を手掛ける「南三陸町志津川地区観光交流拠点新築工事」の施工を地元建設会社と共同企業体で受注し、着工したと発表した。

 仙台物流センターはコア部分となる階段室をRC造に、壁や床、天井に復興のシンボルとなるよう宮城県産のスギ材を用いた県初となるCLTを採用。平面上での混構造は日本初となる。CLTの断面を内装に生かし、木質感あふれる空間を演出するため、木質系断熱材による外断熱工法とし、接合部には引きボルトを使わずに外部の側面からプレートで固定する工法を新たに考案。同工事を通じてCLTとRCとの組み合わせ技術を検証し、CLTの普及に貢献していく。

 仙台物流センター事務所棟は、宮城県多賀城市宮内に位置する木造(CLT)+鉄筋コンクリート造2階建て。延べ床面積356.70㎡。同計画は林野庁「CLT等新たな製品・技術活用建築物実証事業」及び宮城県「森林整備加速化・森林再生事業」に採択されている。

 同社は、東日本大震災直後から1,088戸の応急仮設住宅の建設に携わり、2014年7月には日本最大規模となる約3,000㎡の木造建築による宮城県南三陸町の特別養護老人ホーム「慈恵園」を供給している。

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南三陸町志津川地区観光交流拠点完成イメージ(画像提供:隈研吾建築都市設計事務所)

 

 週刊住宅新聞社が2015年度「首都圏優秀マンション表彰」を発表した。最優秀賞に東京建物他「Brillia Towers目黒」が選ばれたほか、都心大規模、都心中規模、都心小規模、近郊・郊外大規模、近郊・郊外中規模、近郊・郊外小規模の6部門のそれぞれベスト3が発表された。

 三井不動産レジデンシャル「パークコート赤坂檜町ザ タワー」も「目黒」と同じ評価点82点だったが、「マーケットをけん引」したことが評価されて「目黒」が最優秀賞を獲得した。

 「目黒」が選ばれるのは予想されたことで、記者も異論はない。記者は「2015年ベスト3マンション」にこの2物件を選定している。(東建が2013年に分譲した「Brillia Tower池袋」がノミネートもされなかったのがいまだに不思議)

 それより気になったのは応募数の少なさだ。今回の応募数は12社34物件だという。都心大規模、都心中規模、都心小規模、近郊・郊外大規模、近郊・郊外中規模、近郊・郊外小規模の6部門でそれぞれベスト3が発表されたが、企業数はほとんど大手ばかりの7社(JVは幹事のみ)しかない。

 マンション市場が縮小する一方で、大手の寡占化が進行している結果ともいえるが、これはいかにも寂しい。2009年の第1回の応募数は92点だったので、ほぼ3分の1に減少した。

 どうして応募数が激減し、大手の物件ばかりが並ぶのか。これは以前にも指摘したことがあるが、はっきり言えば選定方法に問題がある。

 不動産の特性は代替えがないという唯一性にある。デベロッパーはその土地の価値をどう最大限に引き出すか、コンセプトを明確にし、ターゲットをどう絞り込むかどう需要を引き出すかが問われる。一言でいえば商品企画力だ。

 だから、都心大規模、都心中規模、都心小規模、近郊・郊外大規模、近郊・郊外中規模、近郊・郊外小規模といった部門に分けるのはあまり意味がない。

 部門分けもそうだし、基礎点の配分も問題がある。「立地」「構造」「共用部」「住環境」などが基本になっているが、これだと中小規模より大規模のほうが、駅から遠い物件より近い物件の評点が高くなる。偏差値教育と一緒だ。

 そうなると資金力がある大手物件が上位にランクされ、中小デベロッパーの物件がノミネートされなくなるのは当然だ。

 いかにこの評点主義に問題があるか。一例を挙げる。かつて、ヒューマンランドが東横線日吉で分譲した物件がある。バス便でしかも北傾斜。近接するマンションは竣工してから1年以上が経過しても売れなかったように〝必敗パターン〟のマンションだったが、ライトコートを多用することで居室に光と風を取り込む商品企画がヒットした。この物件を週刊住宅の評価方法で評価すれば、「立地」はゼロ点だろうが、事業性・商品企画は10点満点だ。それでも足して2で割れば総合点は5点にしかならない。

 せっかくの表彰制度なのだから、中小デベロッパーの優れた物件を顕彰する意味で、別の視点から評価する方法もあるのではないかと思う。

 今回でいえば、「週刊住宅新聞社賞」の総合地所「ルネ蘇我ディアパーク」なのかもしれないが、「蘇我」がどうして選ばれるのか理解できない。「蘇我」が劣っているという意味ではない。「蘇我」が選ばれるなら、同じように対象となる物件は少なくとも数十物件はある。

 「評価委員特別賞」の大和ハウス他「プレミスト高尾サクラシティ」もよくわからない。「近郊・郊外大規模」でベスト3に選ばれた三井不動産レジデンシャル他「パークシティ武蔵小杉ザ ガーテン タワーズイースト」、住友不動産「シティタワー国分寺ザ。ツイン」、三菱地所レジデンス他「ザ・パークハウス千歳烏山グローリオ」より評点が少なかったともとれる。コンセプト、ターゲットが異なる物件を同じ土俵の上で戦わせるからこのような結果になる。

 今回表彰された7社以外で意欲的な物件を供給している注目すべきデベロッパーを列挙すればコスモスイニシア、大成有楽不動産、モリモト、フージャースコーポレーション、伊藤忠都市開発、NTT都市開発、アパ(記者は「代官山」の取材を拒否されたが)などがあるし、最近では西鉄の「ブラントン日本橋小伝馬町」に驚愕した。

 評点評価を改めれば表彰制度も広く認知され、ノミネートされる物件も増えるはずだ。

記者が選んだ2015年「話題のマンション33物件」(2015/12/28)

 

 

 

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「住まいと暮らしサロン」

 アキュラホームは7月22日、埼玉県熊谷市に完成させた同社埼玉北支店オフィス棟「住まいと暮らしサロン」の竣工お披露目発表会を行った。中規模木造建築の普及を目指すため、一般住宅用流通材と加工技術を用いた最先端の3階建て建物で、最大無柱空間16m×6m、最高高さ9.4mを実現した。

 構造は、東京大学大学院木質材料学研究室教授・稲山正弘氏、意匠設計・監理監修は河野泰治アトリエ主宰・河野泰治氏が担当。広さ16m×6m、天井高最高9mの大空間を作り出す「シザーストラスアーチ」の3階建てと2階建てオフィス棟からなる延べ床面積約431.34㎡。2階部分を間口方向に1.5m、奥行き方向に3m、2方向に跳ね出させる(オーバーハング)高度な技術が採用されているのも特徴。柱は地元・西川材、その他は北欧材。建築コストはおおよそ坪100万円。

 建物は、同社の埼玉北支店オフィスとして使用されるほか、地域住民の各種講座やサークル活動の場として提供していく。

 同社社長・宮沢俊哉氏は発表会で「現在の中大規模木造は補助金頼り。鉄骨でつくって内装に木を使うと坪180万から200万円にもなる。これではなかなか普及しない。今回は稲山先生や河野先生から学ばせていただいて、木造建築物の新たな時代の幕開けとなるワクワクするような素晴らしい空間ができた。これをプロトタイプにして、さらに研究を加えユニット化し坪80万円くらいでできるようにしたい」と語った。

 構造を担当した稲山氏は「この建物は精度が高く、加工技術も難しく高度なテクニックが必要だが、試行錯誤を重ねながら普及版を開発したい」と話した。河野氏は「オフィスで働く人も、ここに訪れる地域の人も木のにおい、温かみを実感でき、誰でも楽しめる建物に仕上がった」と語った。

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シザーストラスアーチ(左)と階段

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耐力壁の上下に開口部が設けられている

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 稲山先生と河野先生の姿を見たとたん、記者は「なるほど」と思った。稲山先生とは2007年だからもう9年前だ。初めて「耐力壁ジャパンカップ」を取材したときから、毎年のように楽しく、かつちんぷんかんぷんの難しい話を聞いてきた。河野先生もそうだ。

 4年前にアキュラホームが優勝したとき、宮沢社長は商品化も明言している。稲山先生と組んで今回の建物が完成したのは当然の成り行きだと思う。

 難しい技術的なことは分からないので、とにかく美しい木の表情を写真で見ていただきたい。稲山先生が「1フロアの高さは2.7mで、高さ2mの耐力壁の上下に開口部を設けることができたのは画期的」と語ったように、オフィスの足元と上部に風が通る窓が設置されているのもよく見ていただきたい。

 建築物は「美しくないといけない」のが記者の持論であり、丹下健三は「美しい建築物のみが機能的」とも語った。お三方の表情も輝いているように見えるではないか。

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左から宮沢氏、河野氏、稲山氏

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稲山氏(左)と河野氏

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ポラス 4年振り7度目の耐力壁トーナメント優勝 総合は滋賀職能大が4連覇(2015/8/14)

第15回木造耐力壁ジャパンカップ アキュラホームが優勝(2012/9/18)

木造耐力壁ジャパンカップ①ポラスグループが4年ぶり6度目優勝(2011/10/11)

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前回開催(スプリングカレッジ)の鰹節削り体験の様子 

 三井不動産と三井不動産ビルマネジメントは7月20日、夏休み期間中、三井不動産が所有・運営するオフィスビル「三井のオフィス」に勤務する人の小学生のお子さんを主な対象とする各種体験型プログラムを実施すると発表した。

 子育てをしながら働く、特に共働きの親の悩みの一つに、子どもの長期休暇の過ごし方にあることに着目し、「毎日の食事の準備」「不在時の安全確保」「休暇中の教育フォロー」などの課題解決の契機となることを目指すもの。

 学校での学習の枠を超えた体験型学習などのメニューを通じ、子どもの休暇中も気兼ねなく働き、子供達には遊びながら学び楽しい思い出を作ってもらえる有料学童サービスと、夏休みの自由研究に役立ち、親子の交流も深まる自由研究ツアーを実施する。

 詳細は同社のニュース・リリース「夏休みの小学生向け体験型学童サービス・自由研究ツアー」へ。

http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2016/0720/

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第3回柏の葉スマートシティ 自由研究ツアー 電気を作る様子

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最終プレゼン風景 

 住友不動産は7月20日、共立女子大学家政学部 建築・デザイン学科の高橋ゼミナールと連携して分譲マンションの「キッズルーム」を提案すると発表。今秋にも分譲する「シティテラス川崎鈴木町グランドシーズンズ」に具体的に提案する。

 髙橋ゼミナールは、子どもや高齢者、子育てママなど様々な層を対象とした「まちの居場所」をつくる活動を行っており、今回のプロジェクトは分譲マンションの中の「居場所」づくりを行ったもの。ママと子どもだけでなく、パパと子どもたち、学校帰りの子どもたちなど様々なシーンに対応出来る空間を計画している。

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学生が制作した模型

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「プラウド六本木」モデルルーム

 野村不動産が先に第1期17戸の販売が好調と発表した「プラウド六本木」のモデルルームを見学した。間違いなく同社の〝プラウド〟の最高峰だ。

 物件は、大江戸線「六本木駅から徒歩4分、日比谷線「六本木駅から徒歩4分、港区六本木四丁目に位置する地上4階・地下1階建て全35戸。坪単価は900万円。施工は東急建設。竣工予定は平成29年9月上旬 。売主は同社(事業比率49%)とHKRJ Roppongi特定目的会社(同51%)

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 この物件については、同社がニュース・リリースした際にコピー&ペーストして書いた記事を参照していただきたい。また、この物件については、野村不動産ホールディングス・沓掛英二社長が7月末放映予定のBS日テレ「リーダーズメッセージ」の番組で数分間だが語るそうだ。ここでは、モデルルームを見た印象だけを書く。

 モデルルームの玄関を入ってすぐ、同社が2003年にニチメンと共同で分譲した南麻布5丁目の「米荘閣」跡地マンション「ザ・ハウス南麻布」のモデルルームが思い出された。よく似ているのだ。当時の最高価格住戸は12億7,000万円(425㎡、坪単価986万円)だった。(同じころ積水ハウスと共同で分譲した「青山ザ・タワー」も素晴らしかったが)

 今回は222㎡で価格は10億4,000万円、坪単価は1,548万円。単純比較は難しいが、端正な美しさなどはこちらに軍配を上げる。

 単価が高いだけのことはある。記者はこれまでの〝プラウド〟の最高峰だと確信したが、同社でもそのような評価だそうだ。

 玄関ドアは、間違っているかもしれないが、シャムガキの突板鏡面仕上げだと思ったがどうか。建具・面材はチェリー、床は天然石、主寝室の壁は和紙クロス、ドンブラハ」の洗面水栓、「ビレロイ&ボッホ」の洗面ボウル…。

 モデルルームは、営業担当の方から説明を受けることになっていたのだが、急きょ用事ができたとのことで、広報マンと一緒に回った。広報マンも含めて、使用されている家具調度品の価値がさっぱりわからなかった。

 モデルルームのワイセラーに展示されているリストを見せてもらったら、「王のワイン」と呼ばれている「シャトー・ラフィット・ロートシルト2001」なるものがあった。ネットで調べても値段は分からなかった。もう一つ「シャトー マルゴー1994」があった。接客ルームで飲ませてくれるのかと思ったが、「ノー」だった(お客さんには飲ませているのではないか)。これはネットで10万円くらいだった。

 とにかくそのような高額なものがモデルルームでもふんだんに用いられているということのようだ。建物の外観デザインも最高に素晴らしい。三井不動産レジデンシャルの〝パークマンション〟と同レベルだと思う。 

野村不動産 「プラウド六本木」第1期17戸がほぼ完売 坪単価900万円(2016/7/5)

 

 

 

 

 

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「イニシア朝霞本町」 土間の提案

 コスモスイニシアが7月23日から分譲を開始する「イニシア朝霞本町」のモデルルームを見学した。Snow peakとコラボして人と自然をつなぐライフスタイルの提案を行っているのが特徴で、玄関と居室と一体利用が可能な約3.3㎡の「土間」を設置しているほか、廊下幅を約1.4mにしている商品企画がいい。

 物件は、東武東上線朝霞駅から徒歩10分、朝霞市本町1丁目に位置する8階建て全82戸。専有面積は第1期1次(8戸)の専有面積は70.68~80.25㎡、予定価格は3,700万円台~4,600万円台、坪単価は190~200万円。竣工予定は平成29年1月下旬。施工は大木建設。

 Snow peakとコラボして、ライフスタイルや好みに合わせて5つのパッケージされたアウトドアグッズを選べるように提案している。

 敷地は旗竿状だが、建物は道路から少し奥まったところに建ち、全戸東南向き。80㎡の角住戸(11戸)には約3.3㎡の土間がついており、中住戸プランもスパンを6.25~6.56m確保し、廊下幅を約1.4mとしているのが特徴。

 設備仕様では、引き戸の多用、全居室床暖房、食洗機、ミストサウナ付きなど。

 販売を担当する同社分譲事業部分譲二部・永橋隆文氏は、「朝霞をご存じない方にも、住環境がよく緑が豊かなのを理解していただいている。問い合わせ・来場者も市外の方が6割を占めているように、東上線の物件ですが、副都心線とつながっている効果も表れている」と話している。

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モデルルーム

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 Snow peakとのコラボについては、三井不動産レジデンシャルの「パークホームズ立川」でも記事にしているので、そちらを参照していただきたい。なかなかいい提案だ。

 それより感心したのは、「土間」の提案だった。これまでもマンションの土間の提案はなくはないが、玄関-土間-居室が一体的に利用できるのがいい。こういった提案はどんどんやってほしい。

 もう一つ、中住戸のすべてのタイプに幅約1.4mの廊下を確保し、玄関スペースを含めると5㎡(1.5畳大)以上の空間を演出しているのがいい。これは図面だけでしか確認できないが、ギャラリーとか書棚とかいろいろな利用の仕方が考えられる。

 分譲坪単価はぴったりだと思う。ユーザーは都内だけでなく、埼玉や千葉方面の東京寄りでは軒並み坪200万円を突破してくることを覚悟したほうがいい。

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エントランス

三井不動産レジデンシャルが「半ソト空間」 「パークホームズ立川」に採用(2015/9/24)

 

 

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「ファインコート町田旭町一丁目」

 先の三井不動産レジデンシャル「ファインコート玉川学園スカイプレミア」に続いて「ファインコート町田旭町一丁目」を紹介する。

 物件は、小田急電鉄小田原線町田駅から徒歩16分、又はバス6分(バス停3分、乗車3分)、町田市旭町1丁目に位置する全8区画。土地面積は107.07~108.33㎡、建物面積は96.37~105.64㎡、価格は未定だが、5,000万円台中心になる模様。構造は木造2×4工法。施工はエステーホーム。入居予定は平成28年9月中旬。

 現地は、駅からフラットな商店街を抜けた建ぺい率50%(一部60%)、容積率100%の第2種中高層住居専用地域に立地。街並みは、全体がやや南北に細長い敷地の中央に幅約4.5mの道路を通し、シンメトリックな英国式庭園邸宅のデザインになっているのが特徴。

 シンボルツリーにエメラルドグリーンを、エントランス部分にレンガウォールをそれぞれ配し、全戸にルーフバルコニーを設置。2階にも花台を設けたり、鎧戸、ブラケットなどを設置したり細部にもこだわりのデザインが施されている。

 建物の設備仕様は、和室は置き畳とし床暖房を採用しているほか、「ファインコート」では初採用というキッチンカウンター収納と、ノンフライ調理可能のマルチグリルが搭載されていた。

キッチンカウンター収納は、先日見学した大京の「小岩」のマンションで見学したのとほとんど同じだった。収納の内部はホーロー製でマグネットが使えるスグレモノだ。洗剤やその他の小物がすぐ取り出せ、しかもリビングからシンクなどを隠せる機能もある。

 マルチグリルは、油を敷かなくても肉や魚、ハンバーグなどが焼くことができるものだが、ご来場した奥様からは大変人気を得ている様子。

 販売を担当する同社地域開発部営業室 販売所長・板垣圭将氏は「市内の住宅地としてはこの旭町、中町、森野の人気が高く、反響も多い。バスも平日は1日330本運行されているので非常に希少性が高い」と、販売に自信を見せていた。申し込み登録は7~8月の予定。

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「イズ・ステージ」(左)と「グラヴィス・ヴィラ」

 積水ハウスは7月12日、メディア向けに茨城県古河市の「エコ・ファースト パーク」&「住まい夢工場」見学会を行い、数十人のメディア関係者が同社の地球温暖化や生態系保存、資源循環などの社会的課題への取り組み、最新のモデルハウスを見学した。

◇       ◆     ◇

 「エコ・ファースト パーク」については、昨年5月にオープンしたときも取材し記事にしているのでそちらを参照していただきたい。「地球温暖化対策」「生物多様性の保全」「資源循環への取り組み」の3つのテーマについて、「風の家」「あしたの家」「木の家」「生きものの庭」「資源の泉」を通じて体験し、学び、研究できるようにしているもの。これまで来場者は約4,400人に上っている。

 小学生の課外授業向けのリサイクル学習コーナーも「資源の泉」に新置している。

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「生きものの庭」

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リサイクル学習コーナー

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 驚嘆したのは2つのモデルハウスだった。一つは、同社の木造住宅シャーウッドの最高峰「グラヴィス・ヴィラ」だ。1階の延べ床面積が約137㎡、2階が約73㎡、スキップフロアが27㎡、小屋裏が約6㎡の合計約283㎡の豪華な建物だが、何より素晴らしいのは1階の天井高が約3.7mもあり、2階吹き抜けを含めると6m以上の大空間が演出されている。

 建具・面材には高級材のサベリ、パーチなどが多用され、1階の洋室の床はクリ材のナグリ仕上げになっていた。

 かといってもで、モデルハウスにありがちな奇をてらったものではなく、全体としてシンプルで端正なデザインに木造ファンの記者はほれ込んだ。値段を聞いたら、モデルハウス仕様で約1.2億円だった。

 この日、記者は朝から気分がすぐれず、この最高峰の「グラヴィス・ヴィラ」を見て〝もう十分。帰りたい〟と思った。

 同社関係者の「最後にもう一つぜひ見ていただきたいモデルハスウがありますから」という声に仕方なくついていくと、確かにそれはあった。

 軽量鉄骨2階建ての最新作「イズ・ステージ」だった。外観は、大きなガレージ付きのシンメトリックで深い陰影が高級感を演出しているのだが、圧巻は〝オール紫檀〟ともいうべき床・面材だった。これまで紫檀を採用したマンションや戸建てはたくさん見てきているが、これほど多く採用したものは初めて見た。

 客をもてなすための庭と一体となった壁材に大谷石を用いた玄関や、サウナ・浴室付きの和風のゲストルームも最高に素晴らしい。こちらの値段は約2億円ということだった。

 普通の人が見ると溜息しか出ないだろうが、本物のお金持ちが見たら「この通りに造ってほしい」といいそうな住宅だ。

 木造も鉄骨系も富裕層を取り込もうとする同社の意欲がひしひしと伝わってきた。

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「グラヴィス・ヴィラ」

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「イズ・ステージ」

積水ハウス 環境を学ぶ場「エコ・ファースト パーク」 茨城県古河市に開所(2015/5/21)

 

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