総戸数、持家、貸家、分譲住宅とも前年同月比増加 4月の住宅着工戸数
国土交通省は5月29日、令和8年4月の新設住宅着工戸数をまとめ発表。総戸数は62,569戸(前年同月比11.4%増)となり、6か月ぶりの増加となった。内訳は、持家は16,296戸(同19.5%増)、3か月ぶりの増加、貸家は29,265戸(同17.3%増)、6か月ぶりの増加、分譲住宅は16,702戸(同3.4%増)、4か月ぶりの増加。分譲住宅の内訳は、マンションは6,293戸(同18.4%減)、4か月連続の減少、一戸建住宅は10,156戸(同24.3%増)、先月の減少から再びの増加。工法では、プレハブは6,932戸(同11.1%増)、3か月ぶりの増加、ツーバイフォーは7,977戸(同64.8%増)、3か月ぶりの増加となった。
首都圏は、総戸数23,880戸(同15.4%増)、内訳は持家3,479戸(同13.1%増)、貸家12,367戸(同15.1%増)、分譲住宅は7,984戸(同18.7%増)。分譲住宅の内訳はマンション3,266戸(同27.7%増)、一戸建て4,501戸(同14.2%増)。
マンションの都県別は、東京都1,349戸(同107.2%増)、神奈川県424戸(同68.8%減)、埼玉県750戸(同62.0%増)、千葉県743戸(同764.0%増)。
一戸建ての都県別は、東京都1,530戸(同26.8%増)、神奈川県1,145戸(同0.8%減)、埼玉県1,065戸(同20.5%増)、千葉県761戸(同9.0%増)。
〝イヌもヒトも自由に過ごせる〟Cイニシア「Ruff-Laugh Chiba(ラフラフ千葉)」

「Ruff-Laugh Chiba(ラフラフ千葉)」の「LAUGH SQUARE}」
コスモスイニシアは5月30日、千葉県茂原市の複合型ドッグリゾート 「Ruff-Laugh Chiba(ラフラフ千葉)」をプレオープンした。プライベートドッグラン付きの全9棟の客室(Ruff-inn CABIN)や、宿泊者限定のプライベートテントサウナ、夜空の下で炎を囲んで過ごせるファイヤープレイスを備え、宿泊をしなくても日帰りでドッグパーク利用も可能。プレオープンを前にした5月28日、開業式典とメディア向け内覧会を実施した。
コンセプトは〝イヌもヒトも自由に過ごせる居場所〟-ライフスタイル・ドッグパーク。メインターゲットは、30代の子どもを持たず、夫婦ともに収入を得て、愛犬を家族として大切に育てるライフスタイルを指す造語である「DINKWADs(Dual Income,No Kids With A Dog)」。
施設内には、日帰り・宿泊とも利用可能な「LAUGH SQUARE」「Ruff LOUNGE」「CAFÉ STAND」「DOG RUN」「RECEPTION & SHOP」「PLAY GROUND」、宿泊者限定の「Ruff-inn CABIN」「TENT SAUNA」を備える。CAFE STANDで購入できるフードは、代々木公園のカフェ「nephew」や、渋谷のレストラン「Hone」などを手掛けるand Supplyが監修。ブリトー、チキンオーバーライス、パスタ、自家製マフィンなど、テイクアウト形式で、パーク内の好きな場所で、好きな時に楽しめる。
施設は、東京駅から茂原駅まで特急わかしおで約55分、茂原駅からタクシーで約10分の千葉県茂原市上永吉に位置する敷地面積約30,000㎡。日帰り利用は10:00~18:00、入場料金は、大人1人平日は2,200円、土日祝は2,400円(子どもは半額)、愛犬は平日は1,100円、土日祝は1,300円。駐車場は1,000円。客室は3タイプのCABIN(トレーラー)で全9室。客室面積は12.52~19.07㎡(42~64㎡のプライベートドックラン付き)。宿泊料金は、グランドオープン記念〈特別プラン〉は朝食・夕食付き大人2人で35,680円から。
プロジェクトを担当した同社の本木さんと本木さんは、「施設名のRuff-Laughは、犬の鳴き声Ruff(bow<バウ>だけじゃなかったのか)と笑うLaughの組み合わせ。コンセプトを『ライフスタイル・ドッグパーク』としているのは、普通のドッグパークとは異なることを明確にしたかったから。ワンちゃんも家族と一緒。共にゆったり過ごせる空間を提案した」などと交互に話した。(名刺交換したら、姓は「本木」と「木本」。同期とのことだった。この前の大阪の取材では、隣り合わせた女性の記者の方の姓は「司」で、記者の名前の「司」と一緒だった)
施設は、2020年に閉園したドッグラン併設の「ひめはるの里」の利活用に関する、令和6年度茂原市民間提案制度に応募し、採択されたもの。民間提案制度は、市が所有する財産や提供する公共サービスに対し、民間事業者がアイデアやノウハウを提案する制度。同施設は、2025年8月、市と契約を結んでいる。

「Ruff-Laugh Chiba(ラフラフ千葉)」エントランス


「LAUGH SQUARE」


「Ruff-inn CABIN」

「Ruff-inn CABIN」

4人宿泊可能な「Ruff-inn CABIN」客室内
◇ ◆ ◇
最初に断っておく。記者は、どちらかといえば犬は好きではない。小さい頃、実家の臨家では数匹の犬が飼われており、しつけなど全然行われていなかったためか、四六時中泣き叫び、近づくと牙をむき出しにして威嚇した。
小生自身は成人してから「権力の犬」呼ばわりされたこともある。主人には忠実に従うのだろうが、著しく自立心に欠けるのが犬だと思っている。
一方で、わが家では雄の捨てネコを母親が拾ってきて飼っていた。〝ガキ大将〟そのもので、いつも生傷が絶えず、いつもメスネコを引き連れていた(何匹も孕ませたのだろう)。小生自身は、溺愛された長兄とは違って末弟だったので、大人になっても粗末に扱われることを知っていた。自立するしかない-人に媚びないネコと自分を重ね合わせていた。以心伝心-そんな気持ちがネコにも伝わったのだろう。夜は布団の中に入ってきて、一緒に抱き合って寝た。ゴロゴロという〝寝言〟が心地よかった。今でもノラネコなどと出会うと、しばし〝会話〟を交わす。
そんな小生が、〝猫かわいがり〟ではなく〝犬可愛がり〟(そんな言葉はあるのか)する同業の女性記者を目の当たりにして、そしてまた従順な犬を見て、複雑な気持ちになった。
犬のちょっとした仕草にも〝可愛い〟の賞賛の声がかけられ、外を歩いたあとは、抱きかかえられ足を洗ってもらい(記者の方たちは「足」ではなく「手」と呼んでいた)、テッィシュやふかふかのタオル(小生のバスタオルはゴワゴワ)で丁寧に拭かれていた。
うらやましい。女性にそんな扱いを受けた記憶はない。母親からはいつもひっぱたかれていた。〝生まれ変われるなら犬になりたい〟とも思ったが、やはりネコのほうが性分に合うと思い改めた。
メインターゲットが「DINKWADs(Dual Income,No Kids With A Dog)」というのはよくわかる。AIによると、愛犬に注ぐ月間費用は小型犬で約1.5万〜2万円、中型犬で約2万〜3万円、大型犬で約3万円〜4万円が目安らしいが、世話する時間を考えると、子育て世代はメインにはならないだろう。
そんなこんなを考えながら、ゆったりした時間を過ごせたのはとてもよかった。この日は霧雨が時々降り、色気づいたウグイスが心にしみる美声を上げ、可憐な白のドクダミとピンクのヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)も歓迎してくれた。

女性記者の方の愛犬

〝手形〟を押すと、後ほど手紙として郵送されるのだという

施設内で買ったクラフトビールと周辺で摘んだドクダミとヒルザキツキミソウ
だが、待てよ。小生は〝パブロフの犬〟だ。街を歩いているとき、『日高屋』『DOOTOL』の看板を見ると我慢ができない。ラーメンを食べたいとかコーヒーを飲みたいとかの欲求ではない。〝タバコが吸える〟-ただそれだけだ-結局は、オスネコのように自立ができず、メスネコにも見放され、誰かの〝飼いイヌ〟のような存在でしかないかもしれない。
大和ハウス 非住宅「BIZ Livness(ビズ リブネス)」の代表作「COTOE橋本」開業

「COTOE(コトエ)橋本」
大和ハウス工業は5月29日、神奈川県相模原市の複合商業施設「COTOE(コトエ)橋本」の開業セレモニーを開催した。同施設は、同社が2024年に立ち上げた非住宅分野の不動産ストック事業「BIZ Livness(ビズ リブネス)」の代表的プロジェクトとして整備されたもので、食品スーパーのヤオコー、家電量販店のコジマ×ビックカメラ、家具・インテリア販売のニトリを核テナントとする。年間売上高100億円、来場者数400万人を目標に掲げている。
セレモニーで同社執行役員南関東支社長・小島由光氏は、「施設の再生と循環を目指して2018年に住宅ストック事業ブランド『Livness』を、2024年に非住宅向けの『BIZ Livness』を立ち上げた。COTOE橋本はその代表的な作品として、地域に長く愛される存在にしたい」と述べた。
「BIZ Livness」は、既存施設を取得・再生して新たな価値を生み出す事業で、同社グループはこれまで300棟以上の商業施設や事業施設を再生・販売してきた。住宅向けの「Livness」と合わせ、2030年代に売上高1兆円を目指している。
「COTOE」は「新しい発見や出来事に出会える身近で便利な施設」をコンセプトに、「事に会う=事会(コトエ)」から名付けられたブランドで、橋本は2022年開業の「COTOE流山おおたかの森」に続く第2弾となる。
今回の施設は築20年の大型商業施設を改築・再生したもので、建物を解体せずに活用した点が特徴である。これにより通常約40か月かかる工事期間を約8か月に短縮し、作業従事者数も約8万人から2万人へ削減。CO₂排出量や建設廃棄物の抑制につなげた。また、太陽光発電設備やLED照明、高効率空調を導入し、省エネルギー性能評価制度「BELS」における「ZEB Oriented」の取得を予定している。
館内には核テナントのほか、ドラッグストア、100円ショップ、シューズショップなどの物販店舗に加え、クリニック、調剤薬局、美容室、体操教室、飲食店、ゲームセンターなど幅広い業種が出店する。
さらに、リニア中央新幹線新駅整備に伴う相原高校移転時に伐採された樹齢約100年のクスノキの種から育てられた「クスノキ2世」を、同校と連携して施設北東部へ移植。地域の歴史を受け継ぐシンボルツリーとして活用する。
施設はJR横浜線・京王相模原線橋本駅から徒歩約13分の場所に位置し、敷地面積約1万9878㎡、延床面積約4万1697㎡、店舗面積約1万5607㎡の4階建て鉄骨造で、全32店舗が出店する。事業主体は大和ハウス工業、管理運営は大和ハウスリアルティマネジメントが担う。

小島氏

開業セレモニーのテープカット

「COTOE(コトエ)橋本」
5月30日(土)に開催された「クスノキ2世」の植樹イベントの模様




「TOFUROM」に日本初CVCオープンイノベーション拠点 キックイベントに1200人超

「CVC VS 2026」
国内最大級のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)コミュニティを運営するFIRST CVCと東京建物は5月27日、東京駅直結の再開発施設「TOFROM YAESU TOWER」に開設した日本初のCVC専門オープンイノベーション拠点「JAPAN CVC BASECAMP」の説明会と内覧会を開催し、6月1日から本格運営を開始すると発表した。同日に行われたキックオフイベント「CVC VS 2026」には、CVCやVC関係者を中心に当初想定の約2倍となる1,200人超が参加した。
JAPAN CVC BASECAMPは、企業とスタートアップの連携を促進するための専門拠点で、事例共有会「CASE」、実践型プログラム「DOJO」、業界別交流会「FORUM」、AIによる個別面談機会を提供する「MATCHING DAY」の4つを主要コンテンツとして展開。会員企業はFIRST CVCが開発したAIプラットフォーム「CATALYST」を利用でき、効率的なマッチングや情報共有が可能となる。特にFORUMでは、「物流×食品」「エネルギー×建設」「ヘルスケア×フィンテック」など異業種を組み合わせた「CROSS FORUM」を実施し、新たな事業機会やスタートアップとの接点創出を目指す。対象は12業界で、年間約30回の開催を予定している。
また、大和証券、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、SMBC Edgeとの連携も開始し、投資先スタートアップの企業価値向上や事業成長支援を推進する。業界横断的なネットワークを活用することで、資金面だけでなく事業面での支援体制強化を図る。
説明会では東京建物の小島靖弘氏、FIRST CVCの山田一慶氏、大和証券の平野倫之氏、MLCベンチャーズ/三菱倉庫CVCの関本峻治氏が登壇。小島氏は、八重洲・日本橋・京橋(YNK)エリアが国内有数のビジネス拠点であり、2018年から推進してきたイノベーション施策「xBridge」には累計140社以上のスタートアップが集積していると説明。今回の施設を、地域だけでなく東京、日本全体の競争力向上につながる拠点にしたいと語った。
山田氏は、550社に及ぶCVCネットワークと12業界の連携により、「情報の非対称性」「社内巻き込みの難しさ」「出会いの質と速度」というCVCの「3つの壁」を解決できると強調し、年間100社の会員獲得を目標に掲げた。平野氏は、大企業とスタートアップの連携不足により十分な成果が生まれていない現状を指摘し、関本氏は物流業界のオープンイノベーション推進には人事制度や人材育成を含む組織改革が必要だと述べた。
近年、日本企業では将来の成長機会獲得を目的にCVC設立が増加している。かつてはIPOによる投資収益が重視されたが、東証グロース市場の上場基準厳格化などを背景に、スタートアップ側では上場延期やM&A志向が強まり、企業側も財務リターンより事業シナジーや新規事業創出といった戦略的リターンを重視する傾向が強まっている。一方で、CVC運営や投資後の事業共創に関する情報共有の場は不足しており、人事異動によるノウハウ継承の難しさも課題となっている。JAPAN CVC BASECAMPは、こうした課題解決と企業・スタートアップ間の連携強化を支える新たな中核拠点を目指す。

「JAPAN CVC BASECAMP」

小島氏(左)と山田氏

関本氏(左)と平野氏

「TOFUROMU」に隣接する居酒屋から(八重洲にはこのような店が蝟集している。長野の純米吟醸酒「鼎」がとてもおいしかった)

J東京駅ではRAの広告イベントが行われていた(馬はロボット)
シアターは800席 ホールは800人超収容「東京建物 ぴあ シアター&カンファレンス」(2026/4/15)
サンフロンティア「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2025」 アジラが優勝(2025/11/22)
優勝はFRDジャパン サンフロ「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2024」(2024/9/30)
三井不 SUPER STUDIOを持分法適用会社へ 資本業務提携契約 新たに17億円出資(2025/5/17)
「世界で戦えるスタートアップ支援」常識超えたレイアウト CIC Japan勉強会(2024/12/17)
〝わが国のイーロン・マスク育てよう〟B2B特化型エクイティ型プログラム 三菱地所(2024/5/16)
三井グループ25社売上88兆円「三井みらいチャレンジャーズオーディション」発表(2024/3/20)
「彩」「祭」「才」と「愛」をつなぐ 三菱地所「SAAI(サイ)」新東京ビルに移転(2023/11/17)
スタートアップと大企業を結ぶイベントに2,100名 「住友不動産ベンチャーサミット」(2023/10/25)
大学日本一・明大ラグビー部敗れる ツナキヒマン大金星 「仲通り綱引き大会2026」

「仲通り綱引き大会2026」で優勝したテン・スターズ・ダイニング ツナキヒマン
書かなければならない記事は5~6本ある。しかし、記事は鮮度が命だ。〝後入れ先出し〟-本日(5月29日)、東京・丸の内仲通りで開催された恒例イベント「仲通り綱引き大会2026」を先に取り上げる。
この大会は、大手町・丸の内・有楽町仲通り綱引き大会実行委員会が主催し、2017年から続く人気行事で今回が10回目。丸の内エリアで働く80チームが予選に参加し、その頂点を争う8チームが決勝トーナメントへ進出した。
優勝したのは株式会社テン・スターズ・ダイニングのチーム「ツナヒキマン」。さらに同チームは、2025年度全国大学ラグビー選手権を制した明治大学ラグビー部とのエキシビションマッチにも勝利し、この日の主役となった。
会場ではCheer Re-Man’s(チアリーマンズ)によるパフォーマンスも披露され、丸の内のオフィス街は昼休みとは思えない熱気に包まれた。参加者や応援団の歓声は、街路樹のトンネルを抜け、丸ビルの壁面を駆け上がり、天まで届いた。
◇ ◆ ◇
記者が会場に到着したのは競技開始から20分ほど経過した頃だった。事前案内をよく読んでいなかったため、明治大学ラグビー部のトレードマークである紫紺のジャージーを見たときは、誰かの仮装かと思ったほどだ。しかし本物だった。
試合前には明大ラグビー部の田代選手の太ももを触らせてもらった。太さは70センチ近くあるのではないかと思うほどで、まるで石のような硬さだった。こうした屈強な選手が8人並ぶのだから、綱引きでも圧勝すると予想した。
ところが結果は意外なものとなった。序盤こそ互角だったが、20~30秒を過ぎたあたりから流れが変わり、明大ラグビー部は徐々に押し込まれ、最後はずるずると引きずられて敗戦。試合後、選手たちは天を仰いだ。
全国タイトルを幾度も獲得し、今年1月の全国大学ラグビーフットボール選手権でも優勝した名門が、綱引きで敗れるとは…信じられない。情けない。
記者なりに敗因を考えてみた。ラグビー選手は基本的に「前へ進む」ことを徹底的に叩き込まれている。明大ラグビー部の哲学も「前へ」で知られる。押すことには長けていても、「引く」ことは競技として経験が少ない。綱引きは単純な腕力勝負ではなく、体重移動や重心、呼吸の合わせ方など独特の技術が求められる競技であることを改めて感じさせられた。
そこで来年は雪辱戦を企画してはどうだろう。例えばラグビー部には綱を引くのではなく、前進する感覚で力を発揮できる特別ルールを用意する。果たして「前へ」の精神は綱引きでも通用するのか。そんな実験的な対戦も見てみたい。
もっとも、人間は壁や相手が前にいるからこそ押す力を発揮できる。虚空に向かって力を出すだけで本当に強さを発揮できるのかという疑問も残るのだが…。

明大ラグビー田代選手(右)と藤井選手

小生はモモフェチではない(念のため)

試合前の明大ラグビーチーム



◇ ◆ ◇
冗談はさておき、この大会で最も印象的だったのは、競技そのもの以上に街と企業が一体となる姿だった。
昨日の記事でも触れたが、丸の内仲通りでは年間平均138日ものイベントが開催されている。千代田区道における道路占用許可件数の約3割を占める。単なるオフィス街ではなく、人が集い、交流し、楽しむ空間として街を活用している好例であり、全国のエリアマネジメント団体にも参考にしてほしい取り組みだ。
また、参加者や応援団の熱意にも驚かされた。ゴールドマン・サックス証券の参加者に声をかけると、「もちろん仕事です。これから出勤します」と笑顔で答えた。競技時間は正午から午後1時まで。昼休みを活用して試合に出場し、応援する。その姿勢こそ、このイベントの価値を物語っている。
優勝したテン・スターズ・ダイニングの代表者も「優勝できてうれしい。丸の内で焼き肉、鉄板焼き、寿司を提供しているので、ぜひ食べに来てほしい」としっかり自社PRを忘れなかった。
さらに大会運営の中心を担う三菱地所エリアマネジメント事業部長の長谷川真氏は、「この街に拠点を置く企業と一緒になって魅力的な街づくりを進めていく」と語った。
綱引きの勝敗以上に印象に残ったのは、企業、就業者、街づくり関係者が同じ空間で笑い、声援を送り、一体感を共有していた光景だった。丸の内仲通りが年間138日もイベントを開催する理由は、まさにそこにある。街を単なる通過点ではなく、人々が愛着を持つ場所へ変える力が、この通りには確かに息づいている。
(この記事は、生成AIに校閲をお願いし、当初の下品な表現など約250字を削除したものです。いかにも不特定多数の読者を想定した〝臭い〟部分もあるが、そのままにしました)





Cheer Re-Man’s(チアリーマンズ)





丸の内仲通り 年間138日がイベント利用 千代田区道の占用許可の3割占める

「仲通り綱引き大会2025」から
大丸有エリアマネジメント 都道・千代田区道 占用(使用)許可件数の推移
| 年 度 | 都道行幸通り | 区道仲通り | ||
| 件数 | 日数 | 件数 | 日数 | |
| 2017年度 | 8 | 37 | 45 | 111 |
| 2018年度 | 10 | 43 | 52 | 121 |
| 2019年度 | 12 | 71 | 43 | 90 |
| 2020年度 | 4 | 35 | 22 | 94 |
| 2021年度 | 7 | 87 | 23 | 132 |
| 2022年度 | 13 | 45 | 40 | 171 |
| 2023年度 | 18 | 63 | 45 | 191 |
| 2024年度 | 19 | 62 | 41 | 194 |
| 2025年度 | 23 | 63 | 31 | 178 |
| Av. | 11.4 | 55.1 | 38.9 | 138.0 |
※行幸通り 件数⇒月内同一コンテンツは1件とカウント 日数⇒設営美を含む
仲通り 件数⇒月内同一コンテンツは1件とカウント 日数⇒同一日に複数案件を実施しても1日とカウント

「仲通り綱引き大会2025」から
以前は東京駅北口近くのビルに勤務していたこともあり、この10年間ずっと不思議に思っていたことが一つある。仕事(取材)や私用でいつ訪れても、何らかのイベントなどで〝開放〟されている道路-千代田区道の「丸の内仲通り」(都道だと思っていたのだが)のことだ。
公園もそうだが、道路も私的に利用することは禁止されている。占用許可を得るためには、気が遠くなるほどの道路法による詳細な規制をクリアしなければならない。許可を受けずに道路を占用した場合は、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金が科される(道路法第32条)。
別表は、大丸有エリアマネジメント協会の協力を得て、都道・行幸通りと千代田区道・丸の内仲通りの道路占用許可件数の推移を見たものだ。丸の内仲通りのこの9年間の平均占用件数は38.9件、占用日数は138日で、年間の37.8%が何らかのイベントなどで使用されている。2023年度と2024年度は年間の半数以上に達している。〝開かずの踏切〟という言葉があるが、それとは真逆だ。こんな道路は全国どこを探してもないのではないか。銀座の歩行者天国は年間約105日〜110日とされているので、それよりも1か月分くらい多い。
この占用件数・日数はどのような意味を持つか、許可権者の千代田区に聞いた。2024年度のイベントなどの道路占用許可件数は134件(1日未満含む)、2025年度は105件(1日以上)だ。
許可件数のうち約30%を丸の内仲通りが占めていることになる。これほどイベントが区道を〝占拠〟して、車利用者から苦情はないのか区の担当者に聞いたら「そのような声は聞いていない」とのことだった。
道路占用(イベント)と、様々な経済指標との関連性は不明だが、エリアマネジメントの嚆矢となる大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)が設立されたのは2002年で、三菱地所「丸ビル」が完成したのも同年だ(「新丸ビル」は2007年)。その後の同協会の動きはホームページで確認していただきたい。
丸の内仲通りは、永代通りと交差する地点から南に下った有楽町駅に近い晴海通りに至る総延長約1.2㎞の区道だ。三菱地所設計のホームページには、元三菱地所設計代表取締役副社長執行役員・東條隆郎氏によるコラム「街の居間となった丸の内仲通り| INSIGHTS」には次のような記述がある。
「かつての丸の内をご存知の方は、ここ数年の整備改修による仲通りの劇的変化に驚かれていることだろう。この変化は2002年、新しい丸ビルの完成とともに始まったが、その改築計画がスタートした当時、丸の内はビジネスマンが行き交う街であった。特に午後3時以降は、ビルの1階に入居していた金融機関や証券会社の店舗が窓口を閉め、仲通りはシャッターが閉められるような街となっていた。また、休日ともなるとほとんど人通りのない静かな街であった」
「現在の仲通りは幅員21m、両サイドのビルは高さ31mで軒線が揃い、地面は落ち着いた色調の斑岩が歩道・車道ともにリズミカルな模様に敷き詰められている」
「丸の内仲通りの歴史を紐解けば、この呼称が使われ始めた大正7(1918)年頃には、幅員は7間(約12.m)で、仲通りに面し「仲九号館」といったビル名称の頭に「仲」のつく3階建ての煉瓦造りの事務所が軒を連ねていた」


後藤太一+リージョンワークス「経営戦略としての都市再生」関係者必携の好著(2026/5/11)
「桜ミニバッグ」に長蛇の列三井不など「SAKURA FES NIHONBASHI 2026」(2026/3/19)
約8,700人を対象とした地域ぐるみの防災訓練三菱地所レジなど「津田沼奏の杜」(2026/3/9)
エリアマネジメント4団体が「芝東京ベイ協議会」設立水辺と豊かな地域資源アピール(2025/10/31)
めっちゃ楽しい三菱地所など「仲通り綱引き大会2025」ソニー生命 2年ぶり4度目V(2025/5/22)
「グラングリーン大阪」9月6日まちびらきうめきたMMOが公園指定管理者に決定(2024/2/27)
丸の内仲通りウォーカブルな街づくり「Marunouchi Street Park 2022 Summer」(2022/8/3)
「愛」をテーマに坪400万円に挑戦7月下旬にモデルオープン東急不ほか「豊洲」(2019/6/14)
「脱炭素化社会実現へ流れ加速 われわれに追い風」 木住協・市川晃会長

市川氏(明治記念館で)
日本木造住宅産業協会(木住協)は5月26日、定時総会後に記者会見を開き、市川晃会長(住友林業会長)は次のあいさつ文を紹介した。
本日は、2026年度、一般社団法人日本木造住宅産業協会定時総会に記者の皆様のご参集を賜り、誠にありがとうございます。当協会は、本年4月に設立40周年を迎えることができました。これも、長年にわたり会員の皆様並びに関係各位に、協会活動への多大なるご協力とご尽力を賜りました結果であり、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
さて、我々を取り巻く経済情勢は、年初には全般的に上向きの兆しが見られたものの、円安に伴う資材価格の高騰や深刻な人手不足と住宅ローン金利の上昇、そして不安定な国際情勢による先行きへの懸念など、不透明な状況が続き、会員の皆様におかれましても、ご苦労を重ねてこられたと思います。
加えて、2月末のイランをめぐる中東情勢の変化により、これまで以上に先行きが見えなくなってきています。特にナフサ由来の化学系資材の供給不足は、施工現場のさまざまな工程に影響を及ぼしており、工事管理、コスト管理、そして今後の受注管理における会員の皆様のご負担は大きなものになっているものと拝察しております。さらに、こうした状況は自由宅取得を検討されているお客様にも不安を与えかねないことから、関係省庁においても需給動向の把握や安定供給に向けた対応を進めていただいており、当協会としても各所との連携を深めながら、会員の皆様が安心して事業を進められるよう、業界の安定に資する情報共有に努めている所存です。
さて、本年3月に閣議決定された新たな住生活基本計画では、良質な住宅ストックの供給、既存住宅の活用促進、カーボンニュートラルの実現が最重要テーマとして位置づけられました。加えて、住宅・建築物のライフサイクル全体での脱炭素化(ライフサイクルアセスメント:LCA)の制度化に向けた法案も国会に提出されており、本日の議題では、脱炭素社会への貢献を協会の目的に明記する定款改定をご審議頂くこととしております。
木材の活用は、環境負荷低減に資するだけでなく、居住者の心身の健康、すなわち「Well-being」の向上にも寄与するものです。木造住宅・建築物に携わる私どもにとっては引き続き追い風が吹いており、当協会への期待も一層高まっているものと感じております。
当協会は設立以来、経済情勢の変化や多様化する社会的ニーズに対応しながら、質の高い木造住宅・建築物の技術開発、性能向上、普及に努めてまいりました。設立40年を一つの契機とし、会員の皆様とのコミュニケーションをさらに深め、情報発信の強化とともに、地域・支部のニーズを踏まえた研修・セミナーなどの会員サービスを一層充実させてまいります。また、新築住宅着工戸数が減少する中にあっても、会員各社の持続的な発展に向け、非住宅木造建築物やリフォーム事業への取り組みを支援する施策についても検討を進めてまいります。
今後とも会員の皆様の協会活動への一層のご参加とご協力をお願い申し上げ、総会のご挨拶とさせていただきます。
記者会見後の懇親会では、市川会長の挨拶に続き、国土交通省住宅局長・宿本尚吾氏、林野庁林政部長・清水浩太郎氏、住宅金融支援機構理事長・毛利信二氏、住宅生産団体連合会副会長・井上俊之氏がそれぞれの立場から祝辞を述べた。

左から宿本氏、清水氏

左から毛利氏、井上氏

懇親パーティー(約460名が参加した)
国内最大・最高層 三井不「日本橋本町三井ビルディング&forest」現場見学会

「日本橋本町三井ビルング&forest」
三井不動産は5月21日、「EMA WISH PROJECT~森とまちを願いでつなぐ~」メディア向け発表会の一環として、国内最大・最高層となる「日本橋本町三井ビルング&forest」建設現場見学会を実施した。木造ファンの記者は、同時間帯に不動産協会の総会後の懇親会があったため、集合時間に間に合わず、ほんの一部しか見学できなかったが、素晴らしい賃貸オフィスビルになることを確信した。
説明会場となっていた8階部分についたときは説明会は終わっていた。目に飛び込んできたのは約1200ミリ角の現しの構造柱。施工の竹中工務店東京本店作業所工事長・福田義広氏によると、構造柱と構造柱をつなぐ梁の部材はカラマツで、カウンターはヒノキ材だった。
現場には、1時間耐火、2時間耐火、3時間耐火の柱の見本が置かれており、手に触れることもできたので、下層階-中層階-上層階によって太さも重さも異なることがよくわかった。構造的には1階から4階まではS造で、4階の一部に竹中の特許技術である3時間耐火の「燃エンウッド」が、5~14階が2時間耐火の「燃エンウッド」が、15~18階が1時間耐火の「燃エンウッド」がそれぞれ採用されている。耐震壁・制震壁にCLTを多用している。
同社担当者は「画期的プロジェクト」「環境経営と人財確保、心地よい空間で働けることなどが評価され、オフィスは満床」と説明した。
一つ残念だったのは、外観は明るくてお洒落ではあるが、木造と思えるデザインはほとんどなかったことだ。
「EMA WISH PROJECT~森とまちを願いでつなぐ~」は、同社グループ保有林の木材から製作した絵馬に、保有林が所在する北海道・旭川市の旭川市立永山南小学校の児童が描いたイラストをあしらい、小学生や地域住民、竹中工務店、同社社社員に加え、「三井のすずちゃん」こと俳優の広瀬すずさんをはじめとする著名人・アスリートなど約700人が未来への願いを記入し、これらの絵馬を日本橋エリアでビルの高さと同じ全長約84mにわたり掲出するもの。
プロジェクトには北口榛花さん、小谷実可子さん、坂本花織さん、小塚崇彦さん、渡邊雄太さん、冨永啓生さんなど72人のアスリートが名を連ねている。
「日本橋本町三井ビルディング&forest」は、中央区日本橋本町一丁目3番地に位置する敷地面積約2,500㎡、18階建て延床面積約28,000㎡。オフィス基準階(専有面積)は 約1,180㎡、構造は木造・鉄骨造、設計・施工は竹中工務店。竣工は2027年1月予定。規模は国内最大・最高層となる。都心型の賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」も予定している。
国内初適用となる木造・耐火技術を多数導入し、同社グループの北海道の保有林約5,000haの木材を構造材とエントランスホールの壁など内装仕上げ材に使用。国産木材使用量は1,100m3超。一般的な鉄骨造オフィスビルと比較して、躯体部分での建築時CO2排出量約30%の削減効果を想定している。
屋上には、有機質肥料を用いた水耕栽培システムや、省エネ効果が期待される室外機芋緑化システムを導入する。共用部には、アサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」を新築のオフィスビルとして初めて設置する予定。
環境対策としては、ZEB Ready認証、いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)などの取得を目指すほか、次世代の環境配慮型オフィスビルとして、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入や建築廃材のアップサイクルなどの先進的な取り組みを実施する。
同社は、木造建築ブランドを「&forest」として、第二弾の鉄骨・木造・SRCの11階建て延床面積約18,000㎡のハイブリッド賃貸ビル「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」を建築中で、2028年2月竣工を目指している。設計/施工は山下設計/大林組。


左から1時間耐火、2時間耐火、3時間耐火(柱の太さが異なり、灰色のモルタルの幅が異なるのが分かる)

柱と梁

竹中工務店木造・木質建築推進本部営業・プロモーショングループ長・本谷雄気氏(左)と同社東京本店作業所工事長・福田義広氏

現地
三井不2棟目のハイブリッド木造賃貸オフィス「日本橋本町一丁目5番街区」着工(2025/11/10)
〝美は現しにあり〟木と鉄骨のハイブリッド実現野村不&清水建設「溜池山王ビル」(2023/11/23)
全て流通材、組子格子耐力壁を現しで表現AQ Group「8階建て純木造ビル」見学会(2023/8/26)
ダ・ヴィンチかビュフェか 光井純氏の線描デッサンに驚嘆 「東京建築祭2026」

光井氏が25歳の頃に描かれたと思われるデッサン
5月21日~26日まで開催される「東京建築祭2026」の会場の一つ、光井純&アソシエーツ建築設計事務所を21日のぞいた。他の取材もありわずか30分間の見学だったが、若かりし頃に光井氏が描いた極めて微細で正確、かつ大胆なデッサンに、絵画が趣味だった小生は驚愕し、嫉妬するとともに軽いめまいを覚えた。先生、もう古希を迎えたのだから本業は優秀なスタッフに譲り、気随気儘の線描画家に転出されてはいかがか。大ヒットするはずだ。
「HARUMI FLAG」で美しい花を咲かせたい光井純氏建築美を語る(2023/1/30)

光井氏は人物描写を大切にしている
会場に入ってすぐ、壁にラフな絵がたくさん張られているのが目に入った。建築家がよく描くデッサンだ。何枚かは力作もあったが、少しは絵の素養があると思っている、かつては油絵が趣味だった記者(小学生のとき描いたクレヨン画は全国の学校で展示されたようだが、下手の代表作としてではないはず)はうまいとは思わなかった。
その旨を担当者に正直に話したら、その方はどこかから光井氏が40~50年前にイェール大学に送ったスケッチブックを持ち出し、記者に見せた。パラパラと数ページ見ただけだが、めまいを覚えるほど驚嘆した。ダ・ヴィンチの微細な人体解剖図かビュフェの線描画に勝るとも劣らない。
そこで考えた。ル・コルビュジエは建築家かつ画家として知られる。先生、先生は古希を迎えられた。もう本業はスタッブに任せて、線描画家に転身されてはいかがか。わが国の厳しい設計業の内幕・内実は、「書くな」(影響が大きすぎるという意味)と厳命されたので書かないが、プリツカー賞を受賞する前に山本理顕先生から聞いている。神経をすり減らす激務から解放されて自由気まま、融通無碍に線描画を描いたら埋もれていた才能が花開くのではないか。
こんなことを書いても誰も信用しないだろうから、1年に1作品としていくらで売れるかの計算をした。公共施設やホテル向けに100号50万円として500枚で2億5,000万円、一般向けに10号5万円として2,000枚で1億円、合計3億5,000万円だ。小生も5万円だったら1枚購入する。画商に手数料として半分渡しても、1億5,000万円は手元に残る。向こう10年間で15億円だ。
参考までに。小生は安藤忠雄先生の「仙川」、隈研吾先生の「原宿」のマンション購入を真剣に考えたが、予算が足りなかった。絶賛した「HARUMI FLAG」の記事にはアクセスが殺到した。少しは購入検討者の役に立ったはずだ。
驚いたのは、先生のデッサンだけではない。同社のスタッフの一人でシニアアソシエイト・武田美紀氏も参画したという大和ハウス工業「プレミスト首里金城町」67戸(2023年竣工)の模型もそうだ。飛び上がらんばかりに驚いた。素晴らしい傾斜地マンションだ。
首都圏の傾斜地マンションといえば、第一ホテルエンタープライズ「ヒルサイド久末」65戸(1985年竣工)、同「ゆりが丘ヴッィレッジ」82戸(1986年竣工)、丸紅「テラス寺尾台」43戸(1986年竣工)、谷脇建築設計事務所「熱海パサニアクラブ」279戸(1989年竣工)、三武「ヒルサイドテラス平山城址」42戸(1991年竣工)などを思い出すが、「首里金城町」もわが国を代表する傾斜地マンションの一つと言えるのではないか。
大和ハウスは年に2回くらいメディア向けマンション事業説明会を実施しており、担当者もこの物件について触れているはずだが、記者は全然覚えていない。
プレス・リリースも読んでいないので今確認したら、物件概要に光井純&アソシエーツ建築設計事務所の記載はない。小生はデザイン監修や設計者を必ずチェックするが、記載されていない物件のほうがはるかに多い。
光井氏の代表作の一つである「HARUMI FLAG」の展示は1室があてがわれていた。約60年の分譲マンションの歴史の中で、記者が優れた大規模マンションを3物件上げるとすれば、「広尾ガーデンヒルズ」「パークシティ浜田山」「HARUMI FLAG」だ。詳細は省略する。見学者はぜひとも「浜田山」「HARUMI FLAG」を見学していただきたい。実際にものを見ないとその良さは分からない。
「HARUMI FLAG」を観たあとは、「三井ショッピングパーク ららテラスHARUMI FLAG」内の「1階レストラン「Cafe&Restaurant CENTRALE」を利用することをお勧めする。トマトが抜群においしい。以前記事にも書いたが、「家計は火の車のわが家のトマトの年間消費額は一般的な家庭の年間消費額6~7千円の3倍以上だ。まずいトマトは食べない。血糖値の数値が安定しているのはトマトのおかげだと思っている。酒のつまみにしている」

「プレミスト首里金城町」の模型

小生の油絵(左)とパソコンに張り付けているフラゴナール「読書する少女」
「プレミストを建替・リブネスとともに柱の一つに育てる」大和ハウス・芳井会長(2026/5/20)
東京建築祭2026にJMAが初参加|30年の取り組みを公開(2026/5/16)
槇総合計画事務所創立60周年展覧会「人と社会と建築と」3/10~4/5(2026/3/10)
抜群に美味しい「ザファーム」のミニトマト「ららテラスHARUMI FLAG」(2024/3/1)
ランドスケープ&デザイン、共用施設…最高に素晴らしい「HARUMI FLAG」板状棟(2023/11/23)
隈研吾氏が設計坪700万円超でも好調スタートプロポライフ「札幌宮の森」(2022/9/24)
三井不レジ・日鉄興和・三菱地所レジ・不燃公社麻布十番駅近接の2.5ha再開発(2020/9/19)
文句なしにいい街づくり・基本性能坪単価280万円か「HARUMI FLAG」(2019/4/24)
建築費高騰、環境対策、都市・住宅政策など5つの活動に力 不動産協会・吉田理事長

吉田氏(オークラ東京で)
不動産協会は5月21日、通常総会後の懇親会を開催。吉田淳一理事長(三菱地所取締役会長)は次のようにあいさつした。
本日は、公務ご多忙中にもかかわらず、金子恭之国土交通大臣、永井大臣政務官にご出席賜りますとともに、日頃からご支援・ご協力をいただいております関係省庁や友好団体、報道関係の皆様にも、多数のご出席をいただき、誠にありがとうございます。まず本日、当協会の定時総会が滞りなく終了いたしましたことをご報告させていただきます。
さて、国際情勢に目を向けますと、中東情勢の先行きが見通しづらい状況であり、今後も注視していく必要があります。
一方で、我が国の経済は、全体としては堅調に推移しているものの、物価上昇への対応等の課題に直面しています。不動産業を取り巻く環境においても、マーケットは総じて安定的に推移しているものの、建築費の高騰や金利の先高感など、確実に厳しさを増しつつあります。
中でも、建築費の高騰は、事業の持続可能性はもとより、市街地再開発などの都市再生、ひいては日本の経済成長に深刻な影響を及ぼす大きな課題と考えております。
この課題については、国土交通省のご協力のもと、今後日建連と合同で立ち上げる「協議体」の場で、不動産業界と建設業界が同じ方向を向いて、「担い手確保」「労務費の行き渡り」「生産性の向上」等について忌憚のない議論を行ってまいりたいと思います。
これらの状況も踏まえ、当協会といたしましては、これから申し上げる活動に重点的に取り組んでまいります。
第一に、環境政策に関する取組みです。環境政策のテーマは、「2050年カーボンニュートラル達成に向けた、建物の排出削減と経済成長の両立と、サプライチェーンでのGX推進加速による社会的要請への対応」です。2050年への道筋として、新築物件における2030年のZEH・ZEB水準の義務化、さらに、2035年や2040年に向けたエネルギー政策が示される中、省エネと再エネの両輪でさらに取り組みを加速して参ります。
また、引き続き中高層建築物における木材利用の普及を進めるほか、ライフサイクルカーボンの算定・届出の法制化や、サステナビリティにかかる情報開示に向けての対応を図ってまいります。
第二に、都市政策に関する取組みです。都市政策のテーマは、「成熟社会における人々の「共感」を呼ぶ国際競争力強化に資する持続可能なまちづくり」です。少子高齢化・人口減少の進行、自然災害リスクの増大や建築費の高騰といった課題に加え、ウェルビーイングの向上をはじめとした都市に求められるニーズも多様化しております。
都市の個性を磨き、新たな価値創造やイノベーションを創出する、災害に対するレジリエンスを強化するといった、まちを「つくる」ということに加え、まちを「育て、活かす」という視点で、引き続き、既存ストックの利活用の促進、持続可能なエリアマネジメン体制の構築に取り組んで参ります。
第三に、住宅政策に関する取組みです。住宅政策のテーマは、「安心・安全に誰もが暮らせる住まいの確保と既存ストックの有効活用、住宅・建築物における持続可能な社会の構築」です。4月に施行された改正マンション関係法に基づき、多世代にわたり活用されるストックを形成し、適正な維持管理等を通じて市場で適正に評価され、循環するシステムの構築を目指します。
また、こどもや高齢者、障害者の方々を含め、誰もが安心して暮らせる住まいの確保に向けて、新築住宅の供給と既存住宅の機能更新の両面で、支援の拡充等に必要な取り組みを展開して参ります。
加えて、老朽化マンションの建替えが円滑に進むよう、事業のボトルネックとなっている手続き等について、引き続き見直しを求めて参ります。
第四に、税制改正に関する取組みです。今年度期限を迎える、土地固定資産税の負担調整措置等の重要項目をはじめ、GXやDXの推進やイノベーション創出、経済社会構造の変化等に伴う課題に対応した環境、都市、住宅等の政策推進に関連し必要な税制の検討を行い、令和9年度税制改正要望をとりまとめて参ります。
第五としまして、昨年より対応を進めてまいりました「投機的短期転売問題」については、昨年11月に当協会から発信した対策について、会員企業各社の取り組みを引き続きフォローしてまいります。
不動産協会としては、これらの活動を通じ、魅力的なまちづくりや豊かな住生活の実現、さらには我が国経済の成長に貢献していきたいと思っております。
さて、話は変わりますが、いよいよ来年3月から横浜市で開催される「国際園芸博覧会」の開催まで1年を切りました。このイベントは、国土交通省をはじめ関係省庁、地方自治体、関連団体が連携して推進している、首都圏で初のA1(エーワン)クラスの国際園芸博覧会です。
本博覧会は、我が国の魅力や技術、そして自然との共生のあり方を世界に発信する貴重な機会です。昨年の関西万博の成功に続き、首都圏で開催されるこの園芸博覧会を成功させるため、皆様には是非とも応援をお願いしたいと思います。
本日ご参集の皆様方に、引き続き当協会へのご支援・ご指導をお願い申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

懇親会場
◇ ◆ ◇
上段は、同協会事務局の協力を頂き、吉田理事長のあいさつ全文を紹介した。現在、不動産業界が抱える問題を網羅し、同協会が取り組もうとしていることが示されている。
この日(5月21日)は、三井不動産のわが国最大の木造賃貸オフィスビル「日本橋本町一丁目3番計画」の現地見学会があり、吉田理事長のあいさつを聞き終えた時点で退席した(10分間もなかった)。懇親会が始まる前、同協会副理事長で三井不動産社長の植田俊氏にお会いしたので、「社長、木造ビルの取材のほうが大事ですよね」と聞いたら、「その通り」と答えた。木造ビルについては明日(5月22日)紹介する。凄いビルが完成する。
ラッキーだったのは、会場に入るとき、わが三重県を代表する同協会理事で三交不動産社長の中村充孝氏にお会いしたことだ。歓談する時間はなかったので、その場でコメントを求めたところ、中村氏は次のように話した。
「今年は三重県政150周年、伊勢志摩サミット10周年、伊勢神宮の遷宮に向けたお木曳も始まり、大変盛り上がっている。ぜひとも三重に足を運んでいただきたい。当社の住宅事業は、東京はもちろん、地元でも資材価格などの上昇から価格が高騰し厳しい取得環境が続いているが、安価で良質な住宅を提供できるよう鋭意取り組んでいる」
木造ビル建築現場でも三重に関するとてもいい情報を得られた。これも明日紹介する。

中村氏
環境、都市、住宅、税制への取り組みに重点不動産協会・吉田理事長(2025/5/14)

