住民側は「官製談合」の証拠示すべき/都側弁護士「都の政治判断に瑕疵はない」のか
この日(10月11日)、オリンピック選手村控訴審の第1回意見陳述後に司法記者クラブで行われた控訴人側(以下、住民側)の記者会見後、「最初に書いたのは私です」と声をかけられた。「しんぶん赤旗」の記者の方だった。6年前の悔しい思いがぶり返した。
東京都が「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の選手村の整備と大会後のまちづくり「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業」の特定建築者に三井不動産レジデンシャルを代表とする11社を選定、敷地を約130億円で売却すると発表したのは2016年7月28日だった。
記者はこの超割安の売却額に驚き、「東京2020オリ・パラ選手村 敷地売却価格は地価公示の10分の1以下の〝怪〟」の見出しの記事を書いたのは、2016年8月6日だった。8日間の間隔が空いたのは、当時、RBAタイムズWeb版「こだわり記事」に小生が書いた記事は、日経新聞が一般の住宅購入検討者を対象に情報を発信していたWeb「住宅サーチ」にそのまま転載されていた。その影響力の大きさを考えれば誤報は許されず、記事を補強するため図書館に通い、不動産鑑定に関する専門書を読み勉強する時間が必要だったからだ。
記者というものは、他紙・他者を〝出し抜く〟ことに生きがいを感じ、そのために血道をあげるのが習性だ。小生もその一人だ。記事を発信したときは、小生がどこよりも早く発信したと思っていた。快哉を叫んだものだ。記事の中身には絶対的な自信があった。
ところが、知人の不動産鑑定士から「牧田さん、同じような記事は『しんぶん赤旗』が報じています」と知らされた。第一発信者は小生ではないということだった。地団太を踏んだのが後の祭り。脱帽するほかなかった。料理で一番出汁が重宝されるように、記事の二番煎じは価値が半減する。
ところが、記者は二番煎じではなかった。何と「日刊ゲンダイ」も小生より1日か2日早く報じていたことが分かった。つまり、ほとんど出がらしになり下がったということだ。
ただ、一つだけ両紙に勝っていたものもあった。容積率100%当たりの1種坪単価はただ同然の8万円ということを暴いたことだ。マンション記者として溜飲を下げた。この記事へのアクセスは現在、約14,000件に達している。
◇ ◆ ◇
前置きが長くなった。争点はほぼ出尽くした観がする。今後の裁判の行方は不明だが、開発法による売却価格が適法であるとするならば、住民側の劣勢は免れない。住民側は地方自治法、地方財政法違反を前面に出し争う姿勢を示しているが、果たしてどうか。もう一つ、住民側は「官製談合」だと批判するが、やはりその裏付けとなる具体的証拠を提出しないと説得力に欠ける。
また、住民側は桐蔭横浜大学法学部客員教授の不動産鑑定士・田原拓治氏の意見書を提出することを明らかにしたが、飛び道具になるかどうか。不動産鑑定なるものは百人百様。絶対解はない。国土交通省も問題視していない。
一方、被控訴人(以下、東京都)のこの日の弁護団長である弁護士・外立憲治氏の意見陳述は第1審で勝訴したためか、弁舌爽やかで、理路整然とまくし立てた。ジョン・グリシャムの法廷小説に登場する弁護士のようだった。
しかし、ご本人は気が付かなかったのだろうか、問題発言もあった。「何故、控訴人らはその無意義な主張に固執するのか。その理由は、控訴人らの政治的信条にあります」とし、「東京都は…政治的な決断をしたものですが、この政治的決断が控訴人らの政治的な信条と相いれないものであるので、自らのその信条を公の場で訴えるために、住民訴訟を提起したものだと私は考えております」と話した場面だ。
都(都知事)が政治的判断をもってなした行為に賛成しようが反対しようが、小生のようにニュートラルの非政治主義の立場を取ろうと、あらゆる態度は政治性を帯びる。都が下した政治的判断に瑕疵がないと決めつけ、反対する住民側を邪悪な政治集団であるかのように断罪するのはいかがか。外立氏の主張は自己撞着だし、そもそも政治的信条は基本的人権だ。人権を否定するような発言はブーメランのように自らを襲いかねない。
「住民訴訟は、一部の住民の政治的な主張を披歴する場ではない」という発言も問題だ。法律は、訴訟人の政治的信条など資格を定めていない。一人でも提訴できるように、全て国民は法の下で平等だからだ。法廷で何をしゃべろうが本人の勝手だし、何をしゃべってもその言動は政治性を帯びることは先に書いた通りだ。その是非を判断するのは裁判官だ。
「行政制度に司法から介入し、民主政を脅かすものではないでしょうか」という指摘も当たらない。行政が司法に、司法が行政に介入することなど、民主国家ではまずありえない。そんなことができるのは独裁国家だけだ。住民側に訴訟の制約を求めるのは極めて危険な全体主義思想だ。
次回の審理は12月15日13:40~101号法廷で行われることが決まった。丁々発止の罵声が飛び交い、裁判官から法廷侮辱罪で叩き出されるような場面は多分ないはずだが、傍聴しレポートしたい。
オリンピック選手村 売却額の是非を問う 住民訴訟控訴審 第1回口頭意見陳述(2022/10/11)
東京2020オリ・パラ選手村 敷地売却価格は地価公示の10分の1以下の〝怪〟(2016/8/4)
釈然としない国交省の「かんぽの宿」不動産鑑定士に対する処分(2011/8/29)
オリンピック選手村 売却額の是非を問う 住民訴訟控訴審 第1回口頭意見陳述
東京都が中央区晴海のオリンピック選手村用地を民間事業者に約130億円で売却したのは「適法」として、住民らの訴えを退けた東京地裁判決(事件番号 平成29年(行ウ)第388号)を不服として、原告側が東京高裁に控訴していた住民訴訟の第一回口頭弁論が10月11日、同高裁で行われた。以下、双方の代理人弁護士の口頭意見陳述要旨を紹介する。記者の考え、感想は明日以降に紹介する。
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意見陳述要旨
2022年10月11日
東京高等裁判所第8民事部 御中
原告ら控訴代理人弁護士 淵脇みどり
1 東京オリンピックから1年が経過し、本年6月に収支報告書が提出されましたが、本件で、住民が損害賠償を求めるよう請求している1,000億円を超える選手村敷地の土地差額は「経費支出」としては計上されていません。森友学園と同じく公有地のダンピングに値引き額は、「隠された支出、隠された損害」です。隠された支出は、特定建築者の利益となりました。本件は、東京オリンピック利権をめぐる、地方自治の本質に関わる重要な訴訟です。東京オリンピックから1年が経過し、オリンピックをめぐる財政状況について、抜本的な検証が求められている今こそ、司法の場である東京高等裁判所で十分に審議すべきです。
2 原審では、本件の土地価格が定められた事実について41頁から51頁で、明白に重要な事実認定をしました。
平成25年9月に、東京都が委託したパシフィックコンサルタンツは…支援業務報告書を作成し…選手村の事業手法について①土地譲渡方式②一時貸付後土地譲渡方式③都による個人施行としての第1種市街地再開発事業その他の方式を比較し、③を最も適切であるとしています。さらに、土地価格については、事業採算性に係るシミュレーションから土地負担力(土地価格)について、110億円(1㎡あたり88,000円)と記載してあるのです。
さらに、その後、東京都は、特命随意契約として不動研に土地価格調査を委託し、平成27年11月30日の初回調査報告書の結果では、110億1,800万円でした。東京都は、同じ土地について、特命随意契約で再度本件調査報告書の作成を依頼し、「平成28年4月1日基準129億6,000万円」の結果報告をうけ、この金額をもとに、個人施行の再開発事業の事業計画、権利変換計画を作成して、特定建築者に売却しています。
3 この事実は何を物語るのでしょうか?
初回調査報告書の110億円という金額は、「事業採算性に係るシミュレーション」から出した価格110億円とぴったり一致します。東京都は、このシナリオに沿った価格で売却するために、その根拠を「事業採算性」とするわけにはいかず、別の裏付け資料が必要だったのです。東京都は、不動研の権威を利用して作成したのがこの2通の土地価格調査報告書だということは、火を見るより明らかです。
東京都は、初回報告書の作成は港湾局から都市整備局への所管換えのために出した数字だと主張して、原審もこれにそった認定をしましたが、実際に都議会では所管換えの価格は132億円として計上されており、132億円の根拠となる資料は存在しないのです。二つの調査報告書を作成した意味を正確に判断すべきです。
4 原審は、法適用についての判断も明らかに誤っています。
原審は、東京都の本件土地譲渡行為について、「当該地方公共団体の財産を特定建築者へ譲渡する事に他ならないから、都市再開法108条2項により、控訴人等の主張する「地方公共団体の財産の管理処分に関する法令」は、適用されないとしつつも、「少なくとも地自法2条14項及び地方財政法2条1項の趣旨は及ぶ」と判示しています。同じ「地方公共団体の管理処分に関する法令」でありながら、108条で適用除外される法令と「地自法2条14項及び地方財政法2条1項」を区別する合理性はありません。
しかも、原審は、地方自治法2条14項及び地方財政法2条1項違反について、条文に基づいた緻密な観点からの審査を全くしていません。東京都の主張する抽象的なオリンピック要因による減額を無批判に肯定し、「行政裁量の逸脱はない」としています。地方自治法2条14項は、「住民の福祉に務めるとともに、最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない」と定めています。最小の経費といえるかどうかは、本件敷地の正常価格の不動産鑑定を抜きに判断することはできないはずです。
地方財政法2条1項は「国の財政若しくは他の地方公共団体の財政に累を及ぼすような施策行ってはならない」と定めている。しかるに、本件のような「都道府県の実質的な土地の直接譲渡」について、「個人施行の一人三役の再開発」という手法を取ることによって、「地方公共団体の財産の管理処分に関する法令」の適用除外を認めることは、地方自治法の根幹を骨抜きにする脱法行為を認めることになり、まさに「他の地方公共団体の財政に累を及ぼす施策」であります。
5 特定建築者は、わずか129億6,000万円で、この土地を買い、その1割の12億9,000万円を支払っただけです。土地残金116億640万円は、建物竣工まで支払いを免除され、その間固定資産税の支払いも免除されます。この土地に、東京都は、高額の土地基盤整備費を投入しており、オリンピック期間中には、建物に十分な賃借料が支払われ、選手村建物の設備費(エアコン、バス、トイレ等)も東京都が負担するという至れり尽くせりぶりです。すでに晴海フラッグのマンションは高倍率で売却中です。これ以上、土地価格を減額しなければならない理由はありません。
6 控訴審では、被告の公文書の短期間廃棄を理由にする情報秘匿を許さず、十分な審理を尽くし、本件事案の本質に沿った公正な判決をだされるよう求めます。
被控訴人側意見陳述書要旨
令和4年10月11日
東京高等裁判所第8民事部 御中
被控訴人訴訟代理人弁護士 外立 憲治
控訴人らは、第一審において、手を変え、品を変え、様々な主張を行ってまいりましたが、その根幹的な主張は一つです。それは「本件土地の本来の価格を算出し、実際の譲渡価格との差を明らかにせよ」というものです。ここでいう「本来の価格」というのは、「選手村要因」を考慮しない、鑑定評価基準における「正常価格」のことです。しかし、第一審判決で東京地裁が判示したとおり、特定建築者は本件土地を自由に使用収益・処分し、これを最有効使用することができませんので、「正常価格」を算出する前提を欠いているのです。よって、本訴訟においては、特定建築者が再開発事業に係る負担や制約を負うことを前提として、言い換えれば、「選手村要因」が存在することを前提として、その範囲内において、本件土地の価格が適正であるか否かが最重要の争点になります。つまり、本訴訟においては、控訴人らが想定する「本来の価格」なるものは存在しないのです。当然のことながら存在しない「本来の価格」と実際の譲渡価格の差を求めることは本訴訟では全く無意義かつ不可能なことなのです。
それでは、何故、控訴人らはその無意義な主張に固執するのか。その理由は、控訴人らの政治的信条にあります。東京都は、本件土地に選手村を整備し、オリンピック終了後には、本件土地に建築された建物を活かして、地域特性を踏まえた魅力あるまちづくりや多様な住まいの実現を目指すという政治的な決断をしたものですが、この政治的決断が控訴人らの政治的な信条と相いれないものであるので、控訴人らは、自らのその信条を公の場で訴えるために、住民訴訟を提起したものだと私は考えております。
しかしながら、私がここで一人の法曹として指摘しておきたいのは、住民訴訟は、一部の住民の政治的な主張を披歴する場ではないということです。住民訴訟は、住民が、個人の権利や利益と関わりなく、たった一人でも提起できますが、それは当該個人の政治的主張を披歴する場として法廷を利用することを法廷が許容しているというわけではなく、「地域住民の全体の利益を利益のため、住民の手により違法な財務会計行為を防止し、是正等することによって地方財政行政の適正な運営を確保する」という法の趣旨の下、審理対象が財務会計行為に限定されているものです…これを司法の場で法と無関係に争うとする控訴人らの姿勢は、行政制度に司法から介入し、民主政を脅かすものではないでしょうか。
最後に、この意見陳述で申し上げておきたいのは、一審から私が度々申し上げてきたことですが、控訴人らの主張する「官製談合」などは全く存在せず、控訴人らが構築した架空のストーリーでしかないということです。事実、控訴人らは、本提訴において、原審では談合が存在したことを示す具体的な証拠を何ら提出できていません。即時に証拠を提出する義務があると考えます。
控訴人らは、証拠もない状況下、公的にマスコミを通じ、反論することもなく日々公務に従事する誠実な東京都職員や特定建築者らの名誉を継続して著しく毀損する行為を、つまり人権侵害を永年の間行っています。本控訴審においても証拠を直ちに提出できない主張ならば、さっさと取り下げるべきであり、それはむしろ控訴人らの政治的心情(信条の誤りか)と合致するのではないかと思います。
控訴人らは、本件土地の価格が秘密裏に決定されたなどと勝手なストーリーを述べておりますが全く事実に反します。東京都は、本件土地の価格等調査を外部の団体に委託し、その後、特定建築者が公募されていることからも明らかなとおりであり、本件土地の価格は透明性の高い公募のプロセスを経て決定されているのです。それにも拘わらず、控訴人らは本件土地の価格決定プロセスの全体像を見ることなく、恰も談合が存在したかの如く主張しております。
控訴人らは、自らの政治的な信条に世間の耳目を集めることを目的として…五月雨式に主張を行っているわけですが、このような訴訟行為が許容されるようであれば、先ほど申し上げた本来の住民訴訟の主旨が没却され、東京都における多数の「地域住民の全体の利益」が毀損されることは明らかです。裁判所におかれましては、意見陳述の趣旨を是非汲み取って頂き、迅速な訴訟の進行のため、適切な訴訟指揮を私共は頂きたいとお願い申し上げます。
オリンピック選手村裁判 住民ら原告側の訴えを棄却 「開発法」は適法 東京地裁(2021/12/23)
神宮外苑に総力を注いだ「つば九郎ハウ巣」公開 オープンハウス

「つば九郎ハウ巣」
オープンハウスグループは10月11日、トップスポンサーを務める東京ヤクルトスワローズの球団マスコット「つば九郎」のホーム2,000試合出場を祝してプレゼントした「つば九郎ハウ巣」を一般公開する。前日の10日、メディアに施設を公開した。「つば九郎」くんも出席し、スケッチブックにボールペンで質問に答えるいつものパフォーマンスを披露した。
「つば九郎ハウ巣」は、都営大江戸線国立競技場駅から徒歩5分、JR信濃町駅から徒歩6分、新宿区霞ヶ丘町2番1号に位置する敷地面積約40㎡(建物もほぼ同じ広さ)の鉄骨造平屋建て。敷地は明治神宮の所有地で、同社が当面、2年間賃借して運営する予定。建築費は3,000万円、事業費は5,000万円。
外観は、つば九郎の要望による和を基調にしたデザインで、ビールが飲める「縁側」を設え、屋内はリラックスできる「リビング」、万年床の畳の間の「寝室」を配置。縦2m×横2mの〇〇〇万円の「つば九郎」の油絵、ヤクルト選手のサイン入りボールで描いた「YS」の文様が入っている壁、応援傘、ツバメの巣をモチーフにした椅子などを設置している。本物の藁を随所に採用するなど「総力を挙げた」仕上げにしているのが特徴。
主催者による「つば九郎くん、今日は新築おめでとうございます。村上くんは3億円の家をゲットしましたが、ここは神宮外苑のど真ん中、それ以上では」との質問には、「しゃくちです」などと答え、みんなを笑わせていた。


指さしているのは村上選手の再イン入りボールか


◇ ◆ ◇
施設は、RBA野球の取材で30年間通った神宮軟式野球場の隣接地だが、もう60年以上も西鉄-西武ライオンズファンの記者にとって、この日はつらい日だった。2戦とも序盤でソフトバンク柳田選手に3ラン、満塁弾を浴びて惨敗。CS初戦で敗退が決まった翌日だ。
西武ライオンズのマスコット「レオ」くんは、西武が勝つと、10回以上、数十mにわたってバックテンを演じて見せてくれる。〝常勝ライオンズ〟の象徴だ。
一方の「つば九郎」くんは、「レオ」くんとは真逆の存在だ。しばし見つめあった。相手はどう思ったか分からないが、記者はノー天気の仮面とは裏腹の苦渋に満ちた彼の人生を瞬時にして見て取った。
真黒な目玉の奥にはさらに深くて暗い出口のない絶望的な闇が続き、黄色の鼻と赤い喉は明らかに酒焼け(自棄とも書く)だ。たるんだお腹はメタボそのものだ。
万年Bクラスのヤクルトのキャラクターとして、ファンから罵声を浴びながら「苦労」を重ねてきた結果なのだろう。出自も年齢も未既婚かも明かせず、安月給に甘んじ、安酒に溺れ、糖尿やら高血圧の生活習慣病に侵されているに違いない。どんなにつらいことがあっても笑顔を絶やさず笑い飛ばす、小生と同種の同根のピエロそのものだった。
そんなつば九郎くんの日常か非日常を見事に表現しているのが、万年床の寝室だ。布団の脇の小さな卓袱台にはコンビニに売っていそうな安物の乾きものの肴とビール…試合に負けたとき、年老いた彼を慰める若いメスのツバメはいないのか。
それにしても、ヤクルトもオープンハウスもつば九郎くんの獅子奮迅の大活躍に頭が下がるのではないか。広告宣伝費に換算したら「3億円の家」と同レベルではないか。

どのような仕掛けが施してあるのか、写真を撮るときは背景の油絵の前にスタッフはかがんでいた

メディア関係者のお子さんと記念撮影

万年床(入口はノートの表紙のようなデザイン)

リアルな万年床の演出

村上選手「3億円の家」プレゼント 現段階で未定 戸建ての可能性大 オープンハウス
RBA屈指の好投手・川崎引退 大阪桐蔭・中田と同期の謝敷も戦力外か オープンハウス
村上選手「3億円の家」プレゼント 現段階で未定 戸建ての可能性大 オープンハウス
プロ野球ヤクルトスワローズの村上選手が、ペナント最終戦の143試合目で巨人・王選手の記録を抜く56本の本塁打を神宮球場で放ち、なおかつ86年のプロ野球の歴史の中で、わずか7人しかいない本塁打、打点、打率でトップという「三冠王」を、しかもプロ入りしてから5年目の22歳という史上最年少で獲得したことから、同チームのトップスポンサーであるオープンハウスグループが当初公表していた「56本以上打ったら東京の家1億円プレゼント」を、荒井正昭社長の〝ツルの一声〟で「好立地の東京の家 上限価格:3億円(税込)プレゼント」に大幅修正したことから、その成り行きが注目されているが、いまのところ動きはなく、ヤクルトがCSに負けたらその後、あるいは日本シリーズまで勝ち進んだら、話し合いはシリーズ最終戦の10月30日(日)以降になることが分かった。同社グループ広報担当者が明らかにした。
記者は、同社グループが分譲している価格が3億円のマンションはないはずで、同社グループが分譲(仲介もありか)する土地に建物を建てて贈呈する可能性が高いのではないかと考え質問した。広報担当者はそれを否定しなかった。
地価公示では、都内の高級住宅街の住宅地は坪単価200~300万円で、都心の商業地は1,000万円前後だ。村上選手が田園調布や成城学園を希望する可能性は低く、ヤクルトの本拠地の神宮外苑周辺となると30坪で約3億円だ。それだと建物が建たないので、もっと狭くなるのか。
記者が「渋谷区北参道には坪1,000万円で1戸3億円くらいのいいマンションが分譲されていますが、他社物件は対象外ですか」と聞いたら、「他社物件を仲介してプレゼントすることは考えていない」とのことだった。やっぱり、渋谷区あたりの敷地が20坪くらいの戸建てになるのか。(渋谷区内でも地区計画で最低面積を30坪以上と定めているところあり)
RBA屈指の好投手・川崎引退 大阪桐蔭・中田と同期の謝敷も戦力外か オープンハウス
コロナの影響でこの3年間は中止を余儀なくされているが、平成元年に始まった三十余年の歴史を誇る、不動産・住宅・建設業などを横断的に束ねる、参加チームが属する約60社の売上高をトータルすると40兆円にもなるRBA野球大会の歴史に名を刻む、屈指の好投手、例えればオリックス山本投手かソフトバンク千賀投手のような(わが西武ライオンズの高橋、今井投手はいい投手ではあるが甘い。下位打線に四死球を与え、自らピンチを作り、最強打者に3ラン、満塁弾を打たれる。考えたほうがいい。増田投手ももはやストレートは通用しない)、ノーヒットノーラン試合を何度も達成したオープンハウスの明大卒の川崎投手が、投げ過ぎによる肩やら肘の痛さに耐えかねたのか、寄る年波には勝てないのか、昨季か今季に引退を表明した。
さらにまた、大阪桐蔭時代は日ハム-巨人の中田選手と同期で中田選手の前後を任されていた、明大卒の巨砲謝敷選手も、肝心の本業では業績が絶好賞の同社グループ荒井正昭社長に一番可愛がられ、社長室に元気で勤務しているそうだが、最近4人目の子どもが生まれたそうで(もちろん産んだのは奥さんのはず)、子育てに忙しいか、玉を打ち尽くして空砲になったかは定かではないが、野球は戦力外となる可能性は否定できない。
担当者は「有力な新人も入っている」と話したが、川崎や謝敷を超える選手かどうかはやってみないと分からない。ピンチだ!オープンハウス!
以上は同社グループの広報担当者が明らかにしたもので、本人に確かめたわけではない。虚報、誤報かどうかは分からい。記者も責任は取らない。
「有力新人が入った。来年は優勝だ」 オープンハウス光永監督 吠える(2021/7/23)
住宅・不動産業界の2022年度グッドデザイン賞 受賞作
日本デザイン振興会は10月7日、2022年度グッドデザイン賞の受賞作品を発表した。応募作5,715件の中から1,560件を決定。同時に、長年にわたって人々から支持され続けている商品に贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」受賞21件も決定した。以下、住宅・不動産業界の受賞作を同振興会のWEBから拾った(複数企業・団体が受賞した作品は主に幹事会社のみとした)。取材した作品はURLを添付した。
・アキュラホームグループ [木造住宅の常識を変える、住まいは大空間から“超空間“の時代へ]
・旭化成不動産レジデンス・旭化成ホームズ [人と人とのちょうど良いつながりをつくる“GOKINJO”]
・網野禎昭 住宅 [バウマイスターの家](ベスト100)
・一条工務店 [耐水害住宅]
・NTT都市開発他 [レソラ今泉テラス]
・小田急バス・ブルースタジオ [hocco](グッドフォーカス賞)
・小田急不動産 [リーフィアレジデンス橋本]
・関電不動産開発 [都心で自分らしいスタイルと住宅で生きる「わたしの部屋」]
・近鉄不動産 [ローレルスクエア長岡京ザ・マークス]
・サンウッド [WHARF神田三崎町]
・住友不動産 [シティハウス二子玉川ザ・グランド] [プレミアム・J 長久手] [プレミアム・J 伊丹]
・積水ハウス [シャーウッド] [プライムメゾン湯島] [グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE]
・総合地所 [マンション入居者向別荘を自治体・地域との古民家再生で地域交流拠点化した「みなさと」]
・大成有楽不動産 [オーベルグランディオ八王子エアーズ1階設置店舗「シェアキッチン&シェアスペース マチハグ」]
・大和ハウス工業 [Wood Residence MARE-希-(マレ)] [プレミスト京都西院] [MMフィールド南大高]
・大京 [金沢駅武蔵南地区第一種市街地再開発事業 金澤雅壇 ーライオンズ金沢武蔵ー] [ライオンズミレス西新]
・中央住宅 [結美の丘] [リーズン津田沼 インティメイト・スクエア] [ベルフォート上尾 花と杜の小路] [AKUNDANA] [Sumi-Ka+]
・東急不動産 [Panasonic SBR-A5R683,SBR-A5F683,SBR-AMC383] [Smart City Takeshiba(スマートシティ竹芝)の混雑度可視化ソリューション]
・東京ドーム [東京ドーム巨人戦における顔認証入場・決済サービス]
・東京建物 [Brillia京都松ヶ崎] [Brillia北山]
・トーシンパートナーズ [ZOOM碑文谷] [ZOOM 横浜桜木町]
・トヨタホーム [シンセ スマートステージプラス 平屋]
・日鉄興和不動産 [リビオレゾン松戸ステーションプレミア]
・日本エスコン [オストレジデンス軽井沢]
・野村不動産 [プラウドシーズン成城コート] [プラウド高田馬場] [プラウド練馬中村橋マークス] [共用木造棟から始まる、森林サイクル促進] [野村不動産大手町北ビル]
・阪急阪神不動産 [ジオ調布] [ジオ京都御所北]
・フージャースコーポレーション [デュオフラッツ西新WEST/デュオフラッツ西新EAST]
・ブルースタジオ [morineki 大東市公民連携北条まちづくりプロジェクト]
・平和不動産 [KITOKI]
・ポラス [住宅メーカーと建材メーカーが共同で行う石膏ボードの産廃排出抑制とリサイクル化への取り組み]
・ポラスガーデンヒルズ [旅するキッチン~こころを満たす住まいと風景の考察~] [自遊ライフを無限大に楽しむ家]
・ポラスマイホームプラザ [Liberation Space -壁面後退により解放された未利用地部分の空間提案-]
・ポラテック [ウチノニワ]
・ミサワホーム [ミサワユニットモビリティ] [コロナ禍において家族の絆を深めストレスフリーに過ごす家]
・三井不動産レジデンシャル [パークコート白金長者丸] [パークホームズ登戸スクエア]
・三菱地所 [ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園]
・三菱地所設計 [アントグループ本社]
・三菱地所レジデンス [ザ・パークハウス 鎌倉] [ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ]
・モリモト [プライマルイプセ池尻大橋]
・安田不動産 [高輪一丁目木造集合住宅プロジェクト]
・リビタ [HOWS Renovation 「国立の家」](ベスト100)
大和地所レジ〝ヴェレーナグラン〟「門前仲町」と「茅ヶ崎東海岸」竣工前完売
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「ヴェレーナグラン門前仲町」
大和地所レジデンスは10月7日、同社の最上位ブランド「ヴェレーナグラン」として分譲した「ヴェレーナグラン門前仲町」と「ヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸」が、竣工前に全戸完売したと発表した。
「ヴェレーナグラン門前仲町」(全75戸)は、東京メトロ東西線門前仲町駅から徒歩3分の定期借地権付きで、6月の販売開始から約2か月で全戸完売した。
「ヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸」(全111戸)は、企業が保有していた第一種低層住居専用地域に位置する約8,000㎡の歴史ある迎賓館跡地での開発で、全111戸に対して63タイプのプランバリエーションが評価され、竣工7か月前に全戸完売した。
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「ヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸」
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この2物件については、同社は記者見学会を行っており、記事にしているので参照していただきたい。「門前仲町」の坪単価は410万円、「茅ヶ崎東海岸」の坪単価は280万円。決して安くないが、設備仕様レベルは高く、商品企画が評価されたということだ。
同社は来年の2月、設立30周年を迎えるのを機に、「ヴェレーナグラン」の集大成と位置付ける「ヴェレーナグラン北赤羽マスタープレイス&マナープレイス」(318戸)と「ヴェレーナグラン菊名の杜」(125戸)を分譲すると発表している。二つの物件の見学会も行われるだろうから、しっかり取材したい。
記者は創業時からずっと取材してきている。リーマンショック後の2009年2月に会社更生手続の申請を行ったときは驚いたが、大和地所の支援を得て、完全に勢いを取り戻したといえる。創業時からの確かな商品企画のDNEは受け継がれている。創業者の西丸誠氏も喜んでいるのではないか。
「木」を媒介とした取り組みに関する協定 三菱地所ホーム&玉川学園

加藤氏(左)と小原氏
三菱地所ホームと学校法人玉川学園は10月8日(土)、「『木』を媒介とした取り組みに関する協定」調印式を同学園本部棟で行った。同社代表取締役社長・加藤博文氏と同学園理事長・小原芳明氏が出席し、協定書に調印した。
協定は、同社が今年6月始動させた木造木質化を推進するプラットフォーム「KIDZUKI(キヅキ)」の「産」と、同学園が今年度に立ち上げた「Tamagawa Mokurin Project」の「学」の連携により人材の育成、森林・林業の再生・活性化、地球温暖化防止に貢献するのが目的。
調印式で加藤氏は、「当社は再来年、創業40周年を迎える。三菱地所グループ会社として主に2×4工法による住宅事業を展開してきたので、『木』には強い思いがある。わが国は戦後、植林事業を進めてきたが、伐採期を迎えたいま、コストがかかることなど様々な問題から植林-伐採-利用の好循環が進まない状況にあり、CO2削減だけでなく水、災害、海などにも影響を与えている。この森林問題を解決しないといけない。三菱地所グループは、住宅はもちろん非住宅を含めた木質化を進めており、新たな工法も開発し、木材会社も設立した。そして、このようなハードだけでなくソフトでも木質化の動きを加速させるため立ち上げたのが『KIDZUKI』のプロジェクト。今後、様々な分野とコラボレーションし、木を媒介にいろいろなものに貢献していく。今回の玉川学園さんとの協定はその大きな一歩であり、教育の現場でも実践していく」と挨拶した。
小原氏は、「40年前が転機だった。当時、理事長を務めていた父(小原哲郎・前名誉総長、1921-2011)が『世界の銘木を集めて木造の小学校校舎を建てたい』と言ったが、4階建ての木造は許可が下りなかった。以後、鉄筋コンクリート造にせざるを得なかったが、鉄筋は長持ちしない。せいぜい40、50年。それに対し、木造は修理も簡単で100年以上持つ。これからは、更新期を迎えた校舎などの木質化を考えている。木もまた更新期を迎えているが、樹木は廃棄するのではなく、炭化させてCO2を固定化し、畑の肥料としても活用していくとか、伐採材を子どもの工作に利用したりして教育現場にも生かしていく。今年4月には『Tamagawa Mokurin Project』も立ち上げ、マイナスカーボンの取り組みを進めている。今回の産学連携は、より幅広い活動につながると期待している」と語った。
わざわざ休日のこの日を調印式に選んだのは、「十」と「八」を合わせると「木」になることから「木の日」に制定されていることにちなんだものであることも報告された。

関係者らによる記念写真(手前の銘木は敷地内のケヤキで、職員や生徒が製作したもの)
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玉川学園のキャンパスを外から眺めたことはこれまで2度あるが、構内に入るのは初めてだった。会見が行われた本部周辺にはヤマモモ、スギ、サクラ、ユリノキ、ケヤキなどの巨木か植わっていた。建物は低中層が多く、林間大学のような雰囲気を醸していた。
1階のホールには、学園の創立者である小原國芳(1887-1977)による建学の理念「自然そのものが教育である」の言葉が掲出されていた。
取材後、同学園に了解を得て、約1時間半かけてキャンパス内を散歩した。広さは約61.2haもあるのでほんの一部だが、敷地内にはユリノキ、ヒマラヤスギ、メタセコイア、ハナミズキ、ポプラなどの外来種も多いが、ほとんど手つかずの雑木林が広がっていた。
散歩の途中、同学園の生徒さんに「こんな素晴らしい環境の学校はない。大学もここでしょ」とも声をかけたら、高校1年生の女性は「小学校からずっとここ。違う風景も見てみたい」と意外な答えが返ってきた。また、大学1年生の男性は「高校はここでしたが、大学は別。いま通っている大学と比べれば確かに自然環境は素晴らしい」と話した。
キャンパス内に植わっている樹木の名前を言える生徒・学生さんはほとんどいなかった。銘板が掛かっている樹木は圧倒的に少なかった。
キャンパス内の樹種などを同学園は調査中とのことだが、小原理事長、理事長の祖父の「自然そのものが教育である」という言葉はどうしたのでしょうか。すべての樹種の名前を付けてください。そうすれば別の大学を目指す生徒さんはなくなるはずです。
ついでにもう一つ。ヤマモモは雌株で実がなり、先生方はジャムにしたりして収穫もするそうだ。記者は小さいころ、自分で木に登り採ったこともある。山は薪炭をはじめ食材、草花の宝庫だった。
さらにもう一つ。取材の帰りに同学園の「サイテックファーム」で栽培した無農薬のレタスをお土産としてたくさんいただいた。「養殖アワビ」も実用化されていると聞く。ヤマモモとレタス、アワビを肴に酒盛りのイベントを行っていただきたい。酒は三菱地所の「空と土プロジェクト」で生産された純米酒「丸の内」がある。

本部前のヤマモモ(樹齢は80年以上か)

ケヤキの巨木


カキだと思ったが、収穫しないのか

建学の理念碑(真・善・美・聖・健・富)
歴史・文化を次代に繋ぐ 企画意図伝わる 日本エスコンの定借「千代田神保町」

「レ・ジェイド クロス 千代田神保町」
日本エスコンが分譲中の期間73年の定期借地権付き「レ・ジェイド クロス 千代田神保町」を見学した。歴史的建造物の改修工事と一体的に整備するオフィス・住宅の複合開発で、既存建物の容積を移転し、デザインを統一するなど、歴史を次代に繋ぐマンションだ。
物件は、東京メトロ・都営新宿線神保町駅から徒歩4分、JR水道橋駅から徒歩7分、千代田区西神田二丁目の商業地域に位置する敷地面積約1,118㎡、14階建て全50戸(分譲は30戸)。期間73年の定期借地権付き。専有面積は40.36~135.67㎡、坪単価は490万円。竣工予定は2023年8月中旬。設計・監理はスタイレックス。施工は鉄建建設。販売代理はタカラレーベンリアルネット。
分譲開始は今年6月末で、これまで約400件の来場を集め、25戸を成約。購入者のほとんどが千代田区居住者。最高価格27,700万円(135㎡)を含む残り5戸は近く最終分譲される。
現地は、敷地南側と東側に接道する角地。東側道路を挟んだはす向かいは西神田公園。土地・既存建物の所有者は、外務省所管のわが国と東方諸国の東方文化の学術的研究の発達、文化の進展、国際文化の交流を目的に1947年に設立された一般財団法人東方学会本部。既存建物は1926年(大正15年)ころ竣工した4階建てで、歴史的建造物として2003年(平成15年)、「千代田区景観まちづくり重要物件」に指定された。
プロジェクトは、既存建物の改修工事が行われるのに伴い、隣接する「東方学会新館」(2021年9月解体済)の跡地に建設される住宅とオフィスを一体的に整備するもの。既存建物の余剰容積率を新築する建物に移転するとともに、既存建物と接続させデザインの調和を図る同社の提案が評価された。低層部のオフィス部分は東方会館が所有・利用する。
新築する建物のエントランス・ラウンジの本棚には、神保町に昔からある書店で選んだ建築の専門書を100冊以上、古本・新書を置く予定。
分譲対象住戸は7階以上で、主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、フィオレストーンキッチン・洗面カウンタートップ、食洗機など。最上階の2戸は親子玄関ドア、リビング天井高4m、人工大理石浴槽・御影石カウンター、グローエ水栓・シャワーヘッド、開き戸にも引き戸にもなる180度開閉仕様リビングドアなど。同社首都圏開発事業部首都圏企画販売グループ・石井和明氏は、「道路を挟んだ反対側の建物は8階建てなので、開放感が担保されています。天井高は高くありませんが、調光機能付きのダウンライトを多用して上質な空間を演出しているのが特徴です」と話した。

イメージ図

改修前の東方会館

モデルルーム
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先に紹介した「レ・ジェイド板橋本町」もそうだが、企画コンセプトをデザイン・意匠にしっかりと反映させているのが特徴だ。
歴史的建造物の外壁とアーチ状のエントランス部分をマンションギャラリーで表現し、接客ブースも大正ロマンを象徴するライトを設け、昔懐かしいスイッチもアクセントとしてあしらっている。
もう一つ、86㎡のモデルルームは、「微睡(まどろみ)スタイル」がコンセプトのホテルタイプ仕様となっており、8~10畳大はありそうな主寝室は東側バルコニーに隣接させ、日が昇ると同時に目覚めるような工夫・提案がされている。リビングドアも昔の凹凸があるガラスを採用している。
リビング天井高は2400ミリしか確保できていないが(高さ規制によるものかどうかは不明)、調光機能付きダウンライトをLD、キッチン、全居室に30か所以上設置することで、その難点の解消を図っている。
この種の対応では、下がり天井部分にガラスを張ったりデザイン処理したりしているものはあるが、今回のように30か所以上も調光ダウンライトを採用しているのは初めて見た。
さらにもう一つ。細かなことだが、洗面室の照明は自然光に近いLED照明を採用。女性が(男性もそうか)メイクで朝と昼と夜のそれぞれの顔を描けるような工夫が施されている。
本物の観葉植物もそうだが、このような配慮が購入検討者(とくに女性)を感動させる。同社はいま一番元気のあるデベロッパーの一社だと思っているのだが、その成長力の秘密は細かなことにも手抜きしない企画力にあるのではないか。

ギャラリーエントランス(左)と接客ブース

モデルルームのリビングドア
プランよく仕様レベルも高い 観葉植物は本物 日本エスコンのコンパクト「板橋本町」(2022/10/7)
プランよく仕様レベルも高い 観葉植物は本物 日本エスコンのコンパクト「板橋本町」

「レ・ジェイド板橋本町」
日本エスコンが分譲開始したコンパクトマンション「レ・ジェイド板橋本町」と、販売好調の定期借地権付き「レ・ジェイド クロス 千代田神保町」を見学した。まず、「板橋本町」から紹介する。
物件は、都営三田線板橋本町駅から徒歩5分、板橋区大和町の商業地域(建ぺい率100%、容積率600%)に位置する敷地面積約356㎡、13階建て全55戸(非分譲住戸10戸含む)。専有面積は25.63~57.16㎡、第1期1次(9戸)の価格は3,490万~5,390万円(31.69~46.29㎡)。坪単価は360万円。今週末に契約開始する。竣工予定は2023年11月下旬。設計・監理はコモン・リンク一級建築士事務所。施工は鍜治田工務店。販売代理はプレシャスホームズ。
敷地はL型で、短辺の東側は国道17号線、北側は幅員約3.5m、西側は幅員約3.2mの道路にそれぞれ接道。住戸部分は国道から約17m離れた西向きで、1フロアは2~8階がAタイプ(31.69㎡)、Bタイプ(25.63㎡=6戸非分譲)、Cタイプ2スパン(35.73㎡)、Dタイプ(46.29㎡)、9~13階がEタイプ(57.16㎡)、Cタイプ2スパン、Dタイプ。
主な基本性能・設備仕様は二重床・二重天井、リビング天井高2450~2500ミリ、バルコニー側は2重サッシ、食洗機、床暖房、フィオレストーンキッチン天板、ワイドスパン(Aタイプ4350ミリ、Cタイプ4950ミリ、Dタイプ5500ミリ、Eタイプ7850ミリ)、全戸防災倉庫付きなど。このほかカラーセレクトのほかオープンキッチン&天板拡張、ガス&IHヒーター選択などが無償(一部制約あり)。
同社首都圏開発事業部首都圏企画販売グループ・根岸聡美氏は、「価格は抑制気味です。『十条』とは競合はしませんが、単価の差は大きく、23区のコンパクトは軒並み坪400万円、500万円以上になっているので、インパクトは大きいはずです」と語った。

販売事務所の観葉植物

オープンタイプの販売事務所

好みのカラーを相談するカウンター

モデルルーム
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この物件も現地は見ていないが、設備仕様レベルは水準以上で、プランもよく単価は割安感があると思う。
感心したのは販売事務所と46㎡のモデルルームの設営・デザインだ。たくさん配置されていた観葉植物は全て本物、壁材もすべてではないが挽板が採用されていた。接客ブースは個室タイプではなく、それぞれ緩やかなカーブを描いたレースカーテンで仕切られたオープンタイプだった。カラーリングも、いかにも女性が好みそうな明るい色調でまとめられていた。
〝フェイクを止めよ〟としつこいほど記事を書いてきた。RBAの記事で「フェイク」を検索したら89件ヒットした。添付した記事も8,500件を突破している。トータルするとアクセス数は10万件に達するはずだ。雨垂れ石を穿つ。少しは受け入れられているようでうれしくなった。

