RBA OFFICIAL
 

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ナイス本社ビル1階エントランススペース

 ナイスが創立70周年記念プロジェクトの一環として木質化リノベーションした本社ビルを見学した。素晴らしいの一語だ。市民に開放してほしい。

 リノベーションは、コンセプトである「脱炭素・木質化の推進、アフターコロナにおける社員間コミュニケーションの創造」を具現化するため、新しい空間提案「WoWooD™(ワウッド)」の取り組みを髄所に盛り込んでいる。

 1階エントランスホールの受付背面には高さ6mの天井までスギの大径木を施したほか、約140㎡のロビーのフローリングには飫肥杉の赤身材を活用した「Gywood®」を使用し、老舗家具メーカー柏木工とのコラボによるテーブルとソファを設えている。新設した戸建て住宅のミニ版「キッズハウス」には木質繊維断熱材の「ウッドファイバー™」を採用し、床はクリ材のナグリ仕上げ。

2階の接客スペースの受付カウンターにはヒノキ、オニグルミ、ヤマザクラ、コウヤマキを採用。壁には柿渋塗装を施している。6部屋にはクリ、クルミ、ナラ、ヒノキ、サクラ、スギのそれぞれ異なる樹種を使用。樹種によって異なる木目やさわり心地が体感できるようにしている。大会議室の会議用テーブルは、既存の天板・幕板を「Gywood®」に張り替え、腰壁には「凸凹「Gywood®」を採用している。

7階のコワーキングスペースは、木質化を実施することで作業効率の向上や疲労軽減効果を図っている。

 今回の内装木質化による木材利用量は約23㎥、CO2貯蔵量は約13t。スギ1本が1年間に固定する二酸化炭素の量を約14kgとした場合、約930本に相当する。設計・工事は乃村工藝社が担当した。

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2層吹き抜けのエントランスホール(右はスギの大径木)

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キッズハウス

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2階受付

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接客室(壁は木質繊維断熱材「ウッドファイバー™」)

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「Gywood®」のテーブル

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7階コワーキングスペース

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 商業施設では虎屋の本社・店舗が素晴らしく、三井デザインテックの本社ビルの緑化も凄いとは聞いているが、これほど本物の木を内装に使用している本社ビルは見たことがない。一緒に見学した同業の記者の方はその馥郁たる香りに感嘆の声をあげていた。森林浴でもしている気分になったのではないか。

 記者も同じだ。最高の面材と考えているクルミやサクラ、すべらかなスギ材やヒノキ材の「Gywood®」は頬ずりしたくなるほどだった。机にしても下敷きなど必要ない。壁などには防虫効果、防腐効果、防水効果がある柿渋が使用されていると聞き舞い上がった。菊池建設が松竹梅をテーマにデザインした応接室もいい。

 そこで同社に提案だ。これだけではもったいない。同社の仲介店舗では「住まいるCafé」として顧客に開放しているように、7階のコワーキングスペースは市民に開放してはいかがか。本棚には社員や市民から募って〝私のお勧めの3冊〟などを借り受け、貸し出しを行うのもいい。顧客満足度は飛躍的にアップすること請け合いだ。

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2階から1階写す

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スギの大径木

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2階接客室のサイン(左)と柿渋塗装

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 取材は素晴らしかったのだが、その分理解しがたい、わが多摩市のグリーンボランティア活動や公園・道路のアダプトと対照的な光景にも出くわした。鶴見駅から同社の本社ビルまでの道すがら、街路樹を観察した。東口中央通りのケヤキやクスノキの剪定はまずまずだが、植栽帯にはオオアレチノギク(多分)やススキなどの雑草が生い茂り、本社ビルの目の前、国道15号線の中央分離帯は小山のように雑草が繁茂していた。

 とても残念に思ったのだが、取材を終え駅に戻る途中には、「さわやかまちかど 東口中央通り ハマロード・サポーター この道はナイスグループが清掃活動をしています」との看板が道路端に掲げられていた。同社ホームページでも確認した。CSR活動の一環である清掃活動は市から「ハマロード・サポーター」に認定されている。

 同社の野球部の皆さん。今年もRBA野球大会は中止となった。3年連続だ。有り余る力を発揮する場を失って嘆いているはずだ。企業市民の代表として雑草狩りをやってほしい。声を掛けてもらったら取材にすっ飛んでいく。

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あまりにも対照的な植栽帯(左)と本社の植栽

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ナイス本社ビル前の植栽帯

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東口中央通りの植栽帯

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新横浜のF・マリノス通り

実に美しいケヤキの剪定 ムクドリ対策 柏の葉キャンパス駅前の街路樹(2022/6/27)

 

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「プラウドギャラリー武蔵小杉」

 野村不動産が先にオープンした、神奈川県内の「プラウド」マンションを比較検討できる常設「プラウドギャラリー武蔵小杉」を見学した。販売機能だけでなく伊勢丹新宿本店、BLUE BOTTLE COFFEE、arflex、parkERs、@aromaの5社のライフスタイルブランドと連携し物販販売、新しいライフスタイルを提案する同業他社の常設モデルルームとは一味も二味も異なる施設だ。

 場所は、JR南武線武蔵小杉駅から徒歩1分、東急東横線武蔵小杉駅から徒歩3分の武蔵小杉タワープレイス4階と10階、延床面積は約254坪(約841㎡)。現在、「プラウド武蔵新城ステーションマークス」(109戸)「プラウド溝の口イースト」(44戸)「プラウド元住吉ガーデンズ」(117戸)「プラウド新丸子」(97戸)の4物件を紹介している。

 4階は、接遇スペースと「リビングSTUDIO」、「キッチンSTUDIO」、「Cafeスペース」の3つのエリアからなり、「プラウド」と親和性の高い内装にしているのが特徴だ。例えば、伊勢丹新宿本店との連携では、食器やキッチン家電が展示されており、バーコードを読み取ることで商品の詳細が分かり購入も可能。来場者に1本600円以上もするBLUE BOTTLE COFFEEなどの飲み物を無料で提供する。「リビングSTUDIO」に展示されている家具類は全てArflex製で、観葉植物はparkERsがアレンジ。各スタジオ、レセプション空間は@aromaの香りでくつろぎの空間を演出する。

 10階は、71㎡の3LDK、33㎡の1LDKのコンセプトルームのほか、テレワークスペースや「インテリア住宅ローン」「宅配型収納サービス」の紹介コーナーがある。

 施設のチーフ・大平章博氏は、「常設ギャラリーは『代官山』『池袋』『五反田』に次いで4施設目。現在紹介している物件は『元住吉』『溝の口』『新丸子』『武蔵新城』の4物件ですが、みんな人気。これからも川崎市の物件を中心に供給物件は続々控えており、ラインアップを整えていきます。接客ブースは20卓あるのですが、これでは足りないくらいで、もう1フロア拡充することを検討しています。販売拠点として長期にわたり機能させていきたい」と語っている。

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parkERsがアレンジしている観葉植物

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伊勢丹新宿本店の食器類提案

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 マンションデベロッパーの常設販売拠点・モデルルームはこれまで十数か所見学している。内装仕上げグレードの高さでは、5つ星ホテルそのものの伊藤忠都市開発「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」がやや抜けている。広さでは710坪もある住友不動産の「総合マンションギャラリー新橋館」が図抜けている。

 今回の「プラウドギャラリー武蔵小杉」はどうか。販売する物件が坪300万円台から400万円台が中心であることから、お金持ち対象ではない。少し背伸びしたら届きそうなレベルだ。「プラウドと親和性の高い」仕様にしているのも納得だ。

 これに近い常設モデルとしては、コスモスイニシア「イニシアラウンジ三田」がある。こちらはparkERsを起用したコスモスイニシアの世界観がいかんなく発揮されている。素晴らしい。

 さらにまた、モデルルームではないが、積水ハウスの新しいオフィス提案「SUMUFUMU TERRACE(スムフム テラス)」の「新宿」「青山」「池袋」「錦糸町」ともよく似ている。

 この野村不動産、コスモスイニシア、積水ハウスの3社は互角だろうと思うが、総合的な提案力を加味すると、野村不動産に軍配が上がるのではないか。お客さんに提供するというBLUE BOTTLE COFFEE BOLDを今度飲んでみよう。

 現在紹介している「元住吉」(坪単価368~370万円)は来週抽選予定で全117戸のうち第1期として100戸を供給する。1LDKの比率が高い「新丸子」(坪単価400万円)は駅から徒歩2分、全てがコンパクトの「溝の口」は新提案の「スタイリングキューブ」「ドレッシングクローク」などを提案している。

 「スタイリングキューブ」の開発に当たっては大平氏も参加しており、横1400ミリ×幅1000ミリのキッチン天板にキャスター付き可動収納が付いているのが特徴で、調理スペースやカウンターテーブルなど多目的に利用できるようになっている。

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お客さんに無償で提供される飲料(酒の提供はない)

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スタイリングキューブ

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 これは松尾大作社長にお願いだ。記者は最近しつこいくらい浴室のタオル掛けの本数を記事にしている。たかが1本1万とか2万円のタオル掛けをコストを下げるために1本に減らしたり、あるいはゼロにしたりするデベロッパーが増えているからだ。

 ファミリー向けは2本が必須であることはみんながそう思っている。御社は「オハナ」を含めて2本が標準かと思ったが、そうでないようだ。社長!社長が一声かければ2本が標準になる。「プラウド」のブランド力は圧倒的な商品企画力と設備仕様レベルの高さで築いてきたはずだ。

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タオル掛け2か所

目を見張る710坪のマンションギャラリー 住友不「汐留」開設/第一弾は「虎ノ門」(2022/1/14)

木漏れ日、渓流の音…イニシアの世界観を表現 総合ギャラリー「三田」(2021/7/30)

積水ハウス「スムフム テラス錦糸町」/往年のRBA野球スター選手が勤務(2020/4/18)

これは凄い ホテルなら5つ星 伊藤忠都市 「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」(2020/9/10)

 

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「リビオタワー羽沢横浜国大」

 日鉄興和不動産が分譲開始した「リビオタワー羽沢横浜国大」を見学した。「羽沢横浜国大」駅から徒歩1分の全357戸で、6月4日から販売開始した第1期1次111戸、第1期2次7戸のうち100戸以上に申し込みが入った。来場者は700件を突破している。

 物件は、相鉄・JR直通線羽沢横浜国大駅から徒歩1分、横浜市神奈川区羽沢南2丁目の準工業地域(建ぺい率80%、容積率430%)に位置する敷地面積約7,407㎡、地上23階地下1階建て全357戸(募集対象外住戸7戸含む)。専有面積は28.12~83.16㎡。第1期2次(7戸)の価格は3,958万~8,188万円(36~74㎡)。全体平均坪単価は340万円。竣工予定は2023年11月下旬。売主は同社のほか三菱地所レジデンス。設計・監理はアール・アイ・エー。施工は熊谷組。販売代理は東急リバブル。

 敷地は、寺田倉庫による区画整理事業地の一角。同社の倉庫があったそうだ。建物の1階から4階までは寺田倉庫が運営する商業施設、子育て支援施設、医療施設、大学活動支援施設が予定されている。住居部分は5階以上。

 6月4日~12日に第1期1次の111戸のほか、第1期2次の7戸を供給し、100戸以上に申し込みが入った。エントリー数は4,300件に達しており、来場者も700件を突破している。来場者の属性は神奈川区が10%、市内が30%、県外が約半数。5~10階まで8スパンある28㎡・36㎡のタイプ(48戸)などは投資需要もあるという。

 主な基本性能・設備仕様は、制震構造、内廊下方式、二重床・二重天井、二重サッシ、リビング天井高2500ミリ(最上階は2700ミリ)、ハイサッシ、ワイドスパン、御影石キッチン天板、ディスポーザー、食洗機、自動開閉機能付きトイレ、浴室タオル掛け2か所など。このほか、共用部にはOKAMURA、ダイキン工業、bitlock、ソニーPCLなどの最新のデジタル技術を結集してアクティブラウンジを設ける。

 同社住宅事業本部再開発推進部再開発推進第二グループ・坂井秀斗氏は、「2023年には相鉄・東急直通線の開業が予定されており、駅1分の利便性、資産性が評価されている。隣駅の武蔵小杉駅圏のマンションは坪単価400万円をはるかに突破してきているので、こちらを選択される方も多い。設備仕様レベルを高くしている」と話した。

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2層吹き抜けのエントランスホール

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モデルルーム

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 83㎡、90㎡のモデルルームのレベルは高い。プランもいい。間口は、コンパクトを除き東南向き、南向き住戸のほとんど6.4m以上で、10m近いタイプも多い。坪単価については触れない。

 新横浜にあるモデルルームを見学したときは現地を見ていなかった。現地を見ずに記事を書くのは、現場主義を標榜する記者の沽券にかかわるので、翌日、野村不動産の武蔵小杉の常設「プラウドギャラリー」の取材あと現地を見ることにした。

 2019年に開業した羽沢横浜国大駅に着いたのは午後4時40分頃。武蔵小杉駅から1駅だからものの数分だろうと思ったがとんでもない。15分もかかるのに驚いた。そのうち半分は地上、半分は地下だった。いったい全体どこを走っているのか全く分からなかった。JR貨物船などと並行して走っているようだ。それにしてもて首都圏の鉄道路線でこれほど駅間距離=時間が長いのは他にあるのか。中央線快速の新宿-東京間と同じだ。

 駅周辺は駅舎と2~3階建てくらいの換気塔、2階建てのドラッグストアしかなく、四囲は小高い戸建て住宅地。物件の愛称は「HAZAWA VALLEY(ハザワバレー)」とあったのは、シリコンバレーにあやかったのか。横浜国大までは坂を上って20分かかると言われたのであきらめた。

 朝からなにも食べていなかったので、唯一見つかった小さな居酒屋に立ち寄った。30年前に開業したそうで、手作り料理が売りだった。ぬか漬けは〝おばあちゃんの味〟とお客さんは言うそうだ。マンションの完成まであと1年少し。入居者が押し掛け、居酒屋さんの苦労が報われてほしい。

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駅舎(緑は少ない)

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建築現場(右側の建物はどうしてこんな位置にあるのか換気塔)

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居酒屋の前から写す(手前の建物がドラッグストア)

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「ルピアコート南流山」

 ポラスグループ中央住宅が分譲中の「ルピアコート南流山」のモデルルームを見学した。同社のヒットアイテム「ピアキッチン」を全住戸に標準装備しているのが特徴で、5月から分譲開始し、これまでに第1期1次・2次・3次32戸が完売している。

 物件は、つくばエクスプレス・JR武蔵野線南流山駅から徒歩10分、流山都市計画事業本地区一体型特定土地区画整理事業地域内の第二種住居地域に位置する8階建て全68戸。6月下旬に分譲する第2期15戸の専有面積は58.83~70.65㎡、価格は未定。全体の坪単価は230万円。竣工予定は2023年2月中旬。設計はボンドデザイン一級建築士事務所。施工はファーストコーポレーション。販売代理は東京中央建物。

 5月7日に分譲開始した第1期1次25戸のほか、これまで第1期2次5戸、第1期2次2戸の合計32戸を完売。来場者は160組。属性は流山市55%、その他千葉県20%、東京都15%、埼玉県10%、TX沿線利用者。

 現地は、2014年分譲のNTT都市開発・大成有楽不動産・長谷工コーポレーション「ウェリス南流山」345戸に隣接。徒歩圏には商業施設、公園、学校などの生活利便施設が整っているエリアの一角。

 建物はL字型で、住戸は南向きが約8割、西向きが約2割。主な基本性能・設備仕様は、ワイドスパン、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ(2~8階)・2500ミリ(1階)、ピアキッチン、食洗機、変身クローク、複層ガラス(Low-E)、まもるんスペース、AKUDANA、浴室タオル掛け2か所、ちょいおきレール、片寄マイギャラリーなど。

 同社は人気の要因を「おおたかの森より南流山がよいとの評価をしている方が想像以上に多いことに驚いています。流山市の子育てに関する取り組みや考え方に強く共感し”子育て”にフォーカスしたときに、ピアキッチンプランがいいと判断、全ての住戸に採用しました」としている。

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モデルルーム

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 来場者160組で第2期までの47戸が完売するとすれば、歩留まり率は約3割だ。極めて好調と見ることができる。その最大の要因は、実用新案取得済みのピアキッチンを全戸標準装備したことにある。

 同社は価格を公表していないが、仮に同様のキッチンカウンター、バックカウンター、収納などをオプションとして購入すれば100万円くらいするはずだ。20坪換算だと価格を約2%上昇させる要因となる。小さくない数字だ。それでもマンション検討者の心を捉えてきた。同じものは他社は採用できないが、バックカウンター・収納は装備すべきだ。

 もう一つ、強調したいのはワイドスパンだ。東西軸の長い敷地形状だからできたのだろうが、58㎡でも間口は6m、68㎡で6.45m、70㎡で6.65㎡ある。間口を広く取ることによって浴室と玄関クロークを窓付き(一部除く)としている。

目からうろこ キッズスペースに一変「変身ラウンジ」 ポラス「津田沼」竣工完売(2022/6/16)

NTT都市開発他「ウェリス南流山」 半年で5割以上分譲済み 販売順調(2014/12/8)

 

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南流山 駅前広場のハトの群れ

 6月20日の続きはまだある。午後4時過ぎだ。売れ行き好調のポラス中央住宅の「ルピアコート南流山」の取材を終え、駅前の喫煙所で一服し、朝食を9時ころに取ったあとは水一滴も飲んでおらず、さすがにお腹が空いたのでどこかで食事でもしようと駅前広場を歩いていた。突然、ムクドリでもカラスでもないハトの群れがわっと押し寄せてきた。その数ざっと30羽。

 一瞬ギクリとした。小生と同様、お腹を空かせており、何とか獲物にありつこうと寄ってきたのか、それとも身内の平和を脅かす闖入者を追っ払おうとしたのか、小生との視線を逸らせ、クック、クックと小ばかにしたように距離を詰め、酔っぱらいのようなぎこちない足取りでもって後についてくるではないか。

 人畜無害の記者だ。与えるものなどなにもない。糖尿の薬くらいだ。ハトは意外と獰猛とも聞いているので、ひょっとしたらヒッチコックの「鳥」のように小生に襲いかかり、目の玉をえぐり、干からびた肉に武者ぶりつく魂胆ではないかと身構え、睨みつけた。

 ところが、記者の威嚇など全然怖くないのか、なおも迫ってくる。交番に駆け込む手もあったが、たかがハト相手にそんなことをしたら気でも狂ったのかとおまわりさんにバカにされるのがおちだと理性を働かせて、駅近くの飲み屋に駆け込んだ。

 それにしても、さすが流山だ。〝母になるなら、父になるなら〟のキャッチフレーズの伝道師か、ハトまで街と人にしっくり馴染んでいた。

実に美しいケヤキの剪定 ムクドリ対策 柏の葉キャンパス駅前の街路樹(2022/6/22)

 

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柏の葉キャンバス駅西口のケヤキの剪定工事現場(左のアメリカフウは「ららぽーと柏の葉」の敷地か)

 一昨日6月20日のことだ。「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」の取材のために、柏の葉キャンパス駅西口に11時過ぎ降りたら、駅前ロータリーの「ららぽーと柏の葉」前の歩道に植えられている街路樹と思われるケヤキの剪定が行われていた。ケヤキは落葉樹なので、一般的に剪定は落葉後の冬季に行われるはずなので、不思議に思った。

 そして、「三井リンクラボ柏の葉1」内覧会の取材を終え駅に午後2時半ころ戻ったら、まだ剪定工事が行われていた。驚いたのはその樹形の美しさだった。写真を見ていただきたい。きれいに箒状にカットされていた。

 不思議に思ったので、工事責任者らしき人に声を掛けた。その方は「これはムクドリ対策。通行人や『ららぽーと』の利用客などからフン害(憤慨)の苦情が寄せられているので、三井不動産さんの依頼で工事を行っている」と話した。

 驚いたのはそれだけではない。美しい樹形に剪定しているのはこれまた「三井不動産さんの〝自然のままの形にしてほしい〟という要望を受けたもので、カラスも飛んでこられるようにしている。全部を剪定すると、カラスに追われたムクドリは他の近隣の街路樹などに群れ飛んでいくので対策にはならない。程よく剪定している」と、その方は話した。

 小生はムクドリとカラスの関係はよく分からないのだが、ネットで調べたらカラスはムクドリを襲うとある。つまり、カラスはムクドリの天敵でもあるのだ。自然はみんなつながっていることを改めて知った。

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これが本来のケヤキの姿

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駅前ロータリーのバス乗り場

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 この工事関係者の方が話したことの裏付けを取るために柏市役所と三井不動産に問い合わせた。市からは柏の葉キャンパス駅前まちづくり協議会(UDCK)に業務委託契約を結んでおり、樹木剪定はその一環との回答があった。

 千代田区役所の関係者やイチョウ並木伐採に賛成の人も反対する人もこの記事を読んでいただきたい。街づくりは50年、100年先の将来を見据えて行うものだ。一度植えた街路樹を粗末にしてはいけない。

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剪定費用は安くない(樹木にもよるが1本数万円に上るものもあるとか)

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「さとづくり48」ホームページから

今年度から創設された、都市の種々な課題解決や良好な環境の創造、地域の価値向上を図る先導的な取り組みなどを表彰する国土交通省「まちづくりアワード」の表彰式が614日行われた。

国土交通大臣賞は、岐阜県飛騨市の「人口減少先進地の挑戦!地域を越えて支え合う『お互いさま』が広がるプロジェクト『ヒダスケ!』」、まちづくりアワード(実績部門)特別賞は大阪市の大阪市高速電気軌道「Osaka Metro エリアリノベーションプロジェクト」、三重県桑名市のOn-Co「逆転の発想 潜在する空き家を借り手が発掘『さかさま不動産』」、福岡県宗像市のさとづくり48プロジェクト(西部ガス・東邦レオ)「さとづくり48(フォーティーエイト)」~宗像市日の里団地における団地再生プロジェクト~」、ジェイアール東日本都市開発「佐ヶ谷・高円寺プロジェクト(通称:AKP)」、新潟県上越市の「城下町高田の歴史・文化をいかしたコンパクトシティの推進」、群馬県前橋市の「マチスタント~前橋市アーバンデザインにより広がるまちのリノベーション~」、埼玉県朝霞市のリゾン「コミュニティデザインで創るふるさとまちづくり」(リゾン・平成まちづくり研究所2社合同)の6件が選定された。

このほか、まちづくりアワード(構想・計画部門)でも4団体が受賞した。

審査委員会(委員長:奥野信宏・名古屋まちづくり公社名古屋都市センター所長)は、「これまで経験したことない人口減少や高齢化を迎えるなか、持続的な都市・地域経営を実現していくため、まちづくりに携わる関係者が、各々の繋がりや創意工夫のもとに、人、モノ、歴史、自然、などのあらゆる資源を生かし、地域が抱える種々の課題解決、良好な環境の創造、価値の維持・向上を図る取り組みを続けていくことが期待されています。今回受賞された取組は総合的に優れており、全国のモデルとなる」と講評している。

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左から東邦レオカルチュラルエンジニアリング事業部 事業部長・の吉田氏、国土交通省・宇野都市局長、西部ガス営業本部 副本部長・今給黎氏

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それぞれの受賞プロジェクトをチェックしたわけではないが、記者は福岡県宗像市の西部ガス・東邦レオ「さとづくり48」にほれ込んだ。

何が素晴らしいかといえば、築50年以上のUR都市機構(当時は日本住宅公団)日の里団地48号棟からネーミングされたという複合生活利便施設「ひのさと48」の外観だ。♪ 咲いた 咲いた チューリップの 花が ならんだ ならんだ 赤 白 黄色 どの花みても きれいだな ♪…チューリップの童謡そのものだ。見るだけで楽しくなってくるではないか。

このようなデザインのマンションを記者は見たことがない。美しい外観の集合住宅はコモンヒルズ安針台、熊本のアートポリスの集合住宅、幕張ベイタウン パティオス、多摩ニュータウン ベルコリーヌ南大沢…などが思い起こせるのだが、「ひのさと48」は異なる。昔の公団の郊外マンションの布団干しの光景に近いか。関係者によると、従前のデザインにペンキを塗っただけという。

それだけではない。「さとづくり48」のホームページには、「『さとのひWONDER BASE』入居セレモニー」「さとのBEER9弾発売!」「さとの仲間・オーガニックパパ事務所オープン」「102号室:じゃじゃ馬工房再開のお知らせ」「\箱とKITCHEN 利用申し込みスタート/」「【103号室・カフェ】みどりtoゆかりメニュー紹介」面白そうな活動通信がたくさん開設されている。

国交省の報道資料には、「築約50年が経過した団地群について、既存棟の活用と新築の戸建て販売というハイブリッド型の団地再生事業を行い、既存の48号棟を改修した生活利便施設「ひのさと48」を拠点に、地域コミュニティの形成に貢献している」と紹介され、受賞理由として「空き室には認可保育園や福祉療育施設、ウクレレ工房など多種多様な施設が入居しており、団地住民、学生、地元企業や域外企業、大学、移住者などがつながる取り組みは、団地再生の好例として先導性、多様性が高いと評価された」とある。

施設は、西部ガスと東邦レオが特定目的会社を設立し、その会社が所有し賃貸している。集合住宅は〝専ら居住〟が基本だが、このような多種多様な施設が入居し、それぞれが人や地域と緩やかにつながる-このプロジェクトにはこれからのコミュニティづくり・街づくりに示唆する点は多い。

国交省は、コロナ禍でもあったためか、プロジェクト発表はプレス・リリースのみで、表彰式もメデイアは写真撮影のみ可だったが、来年からは広く公開し、交流できる場を設けてほしい。

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以上、「さとづくり48」ホームページから

 

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「FS CREATION」について説明する藤田誠卓越教授

 知らないのは小生だけかもしれないが、皆さんは東京大学の「卓越教授」という称号をご存じか。

 同大学ホームページによると、称号は「本学現役教授のうち、専門分野において特に優れた業績を挙げ先導的な役割を果たしている者で、①ノーベル賞の受賞者又は文化勲章の受章者②ノーベル賞・文化勲章に準ずる賞の受賞又は業績を有する者として部局長が推薦した者に対して付与することができる」とあり、これまで2017年3月の梶田隆章教授(ノーベル賞受賞者)と十倉好紀教授、平成31年3月の藤田誠教授、令和3年9月の宮園浩平教授、同4年3月の相田卓三教授の5氏に付与されている。

 称号が付与されると、「75歳までの雇用を特例的に認め、定年退職後も本学の教育研究に従事していただくことが可能になるほか、『特別栄誉教授』の称号も付与する」とある。

 さて、今回はそのうちの一人、「藤田誠」教授(65)だ。付与の理由として「有機化学・錯体化学。有機分子と金属イオンの間に働く弱い結合力(配位結合)を駆動力とする巨大有機構造体の自己集合構築原理を創出した。このようにしてつくられた中空構造体にはさまざまな小分子が捕捉され、新しい機能や分子構造解析手法の創出につながった。紫綬褒章、ウルフ賞(化学部門)等を受賞している。6月に恩賜賞・日本学士院賞を受賞予定」とある。

 読んでも宇宙語のように何のことやらさっぱり分からないが、「ウルフ賞」は1975年、イスラエルのウルフ財団によって設立され、賞金として10万米ドル(1ドル135円として約1,350万円)が贈られる。「ノーベル賞の前哨戦」とウィキペディアにはある。

 先生は、難しい専門的な話など(相手によるのだろう)一つもしないで、分かりやすく話した。巷で揶揄される「東大話法」とは真逆だ。

 その話とは6月20日、三井不動産が行った「三井リンクラボ柏の葉1」内覧会で、最上階に入居している「FS CREATION」について説明したものだ。

 「FS CREATION」は、ライフサイエンス研究の基盤となる「統合分子構造解析」を主軸とする世界唯一のオーブンイノベーション拠点とのことで、藤田先生の研究室のほか、佐藤宗太特任教授の東大社会連携講座「統合分子構造解析講座」、わが国を代表する3大分析装置メーカーの島津製作所、日本電子、リガクが参画している。延べ床面積約1,400㎡、20社が出資している。

 ラボ、研究室内は入室をためらったほどで、訳がさっぱり分からないおどろおどろしい機器が所狭しに配置されていた。写真を撮ってもいいか伺ったら、藤田先生は「構わない。見せられないようなものは置いていない」と平然と言い放った(猫に小判だ。何を撮っているのか小生は全然分からなかった)。

 以下が肝心な先生の話。先生はプロジェクターを前に15分くらい話されたか。一言一句を伝えられないのが残念(記者は30年以上ワープロとパソコンに頼り切っているので、話し言葉を漢字に変換してメモることができなくなった)だが、先生は当初遊び心で場づくりを始めたそうだが、その後、のめり込み研究者目線、装置メーカー目線、ユーザー目線、不動産会社目線、大学目線、建築家目線からいって全てが新しい、誰も発想しなかった、異次元の「様々な目線で前例のない試みがなされている」と話した。

 このことと関連するかどうか分からないが、先日記事にした千葉大学名誉教授・小林秀樹氏も「複合視点」が重要と話された。「様々な目線」「様々な視点」は同じような気がする。 

 その目線を一つひとつ紹介できないが、記者が目を見張ったのは研究室内のカラーリングがアースカラーの緑に統一されており、オープンラボはとてもシンプルで美しい白が基調になっていたことだ。天井高は約3m。機器などを収納するアルミ製と思われる棚も全て淡いグリーンで塗装されていた。研究に支障をきたさないようにLED照明にも工夫が凝らされていた。これを見て、それぞれのプロが侃々諤々の論議を経て実現したことが理解できた。

 先生はもう一つ大事なことを話された。「理論とシナリオを完成させ予算を獲得しても、成功事例としてそれを証明する場がない。大学は定年になると研究室などを明け渡すことになっており、意欲があってもその場が確保できない」と。「FS CREATION」の「FS」は藤田先生と佐藤先生のそれぞれの頭文字をとったのだそうだ。

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「三井リンクラボ柏の葉1」

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「FS CREATION」内 

 「三井リンクラボ柏の葉1」は、隣接する国立がん研究センター東病院・先端医療開発センター・橋渡し研究推進センター(NCC)との産学医連携をサポートする施設で、敷地面積約3,611㎡、6階建て延べ床面積約10,978㎡。貸付面積は約8,227㎡。約107㎡から最大約660㎡まで複数区画貸しも可能。カフェ、ラウンジ、会議室を併設している。基本計画は日建設計。設計・監理は清水建設。施工は清水・京成共同企業体。建物は昨年11月に完成。同社は同じエリアで今後3棟のラボを建設する予定。

 「三井のラボ&オフィス」事業は、本格的なウェットラボとオフィスが一体化した施設の賃貸事業で、すでにオープン済みの「三井リンクラボ葛西」「三井リンクラボ新木場1」の「都心近接型」と、今回の「三井リンクラボ柏の葉1」のような「シーズ近接型」の2つのコンセプトで展開。同社がもっとも力を入れている事業分野の一つだ。

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「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」

 三井不動産、三井不動産ホテルマネジメント、国立がん研究センターは7月1日、国立がん研究センター東病院(NCC東病院)の敷地内に立地する「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」を開業する。双方の知見をもとに共同企画した、がん患者とその家族をサポートするホテルで、病院と連携した人的サービスのほか、デジタル技術を用いた各種のサービス、患者に配慮した食事メニュー、ロボットによる食事配送なども行う。開業を前にした6月20日、メディアに施設内を公開した。

 施設は、つくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅から車で約5分、柏市柏の葉6丁目に位置する国立研究開発法人国立がん研究センター東病院(NCC東病院)が所有する敷地面積約ホテル部分約3,972㎡、NCC東病院敷地約11,914㎡、地上7階建て延べ床面積約8,329㎡、客室数145室。客室面積は22.8㎡(60室)と30.0㎡(68室)がメインで、デラックスタイプは45~47㎡、スイートは60.1㎡。設計・施工は東急建設。建物は三井不動産が所有する。

 建物の2Fの一部にはNCC東病院が外来拡張エリアを設置。10室の診療室を設け、うち2室はオンライン診療の環境を整え、セカンドオピニオン外来にも対応する。

 ホテルの共用部には全82台のAIカメラを設置し、緊急時の対応につなげる試験導入を行なうほか、スタッフはがんに関する専門的な知識を習得し、常駐するケアスタッフが24時間体制で緊急対応する。また、AI 健康アプリ「カロママ プラス」(開発・運営:リンクアンドコミュニケーション)を活用したがん患者向け食事管理機能、「Health Data Bank for Medical」(開発・運営:NTTデータ)を用いたバイタルデータ管理機能の2つのデジタルサービスを提供し、資生堂ジャパンはがんの副作用による外見変化の悩みや不安を軽減する「メイクアップアドバイスセミナー」などを定期開催していく。

 発表会に臨んだNCC東病院長・大津敦氏は「当院には毎年国内外から30万人弱のがん患者さんが来院しており、新規がん患者さんは9,000人以上となっている。当院敷地内にホテルが開業することで、がん患者さんとそのご家族の通院時の負担軽減や遠方の方の受診の利便性向上が期待できる。さらに『柏の葉スマートシティ』で進めている最先端のがん医療・研究機関と連携し、世界トップレベルの診療モデルを確立したい」と述べた。

 NCC東病院の平成30年1月1日~12月31日のデータによると、年間新入院患者数は11,918人で、425の病床は満床。年間院内死亡患者数は664人。

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エントランスロビー

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エントランスホール

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デラックスツイン(47㎡)

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オストメイト対応トイレ

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カフェ&レストラン「丁字屋KASHIWA-NO-HA」

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配送ロボット(エレベーターに乗れるのはさすがだが、声が美しくないのが難点)

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ラウンジのフェイクの観葉植物

◇      ◆     ◇

 病人を、しかもがん患者とその家族を顧客層に据えた高級ホテルは、米国では当たり前のようだが、わが国には存在しないようだ。永遠のテーマである生と死に真正面から向き合う双方の挑戦に期待したい(地獄の沙汰も金次第の言葉をぐっと飲みこんだ)。「hospitality」も「hospital」も「hospes」も語源は一緒のはずだ。

 私事だが、小生の亡妻は43歳で乳がんが発覚した。ステージⅣだった。なぜなぜなぜ、神や仏に祈り呪った。市立病院と大学病院に入退院を繰り返し、最初に医師が予言したとおり4年後に死亡した。

 他の病院は知らないが、大学病院の個室は窓が小さいうえに、病室の外には鉄格子のような手摺が設けられていた。ここから羽ばたけたらどんなに素晴らしいか、外の緑豊かな庭を二人で散歩できるか、来年もサクラが見えるのか、身内のゴルフイベントに参加できるか…そんなことばかり考えた。最期のころは、病院の許可を得て寝泊りもした。何かあったら知らせてもらうように手首に紐を付けつないだ。眠ろうとすると、苦痛を伝えるためか、あるいは裏切りばかりしてきた小生へのしっぺ返しか、紐が引っ張られる。意識が朦朧とする。島尾敏雄の「死の棘」の世界だ。当然だ。まんじりともせず死の恐怖と戦っているのに、傍のソファでいびきをかいて眠っている夫を憎たらしく思わないほうがおかしい。

 そんなつらい経験をしているからこそ、今回のホテルは患者や家族の悩みを解消してくれる最高にいいホテルだと思う。共用部の廊下幅は2m確保されており、客室はマンションに近い。日常の生活をホテルでも過ごしてもらおうという配慮が伝わってくる。車椅子でも利用可能にするために廊下幅は1.2mくらいあり、天井高も2600ミリ確保している。引き戸を多用、窓も大きい。呼び出しボタントイレもオストメイト対応もある。診療の前泊、後泊はもちろん、中長期滞在もありうると見た。

 食事管理機能、バイタルデータ管理機能の2つのデジタルサービスは、がん患者だけでなく健常者の生活習慣病予防にも役立つはずだ。資生堂の「メイクアップアドバイスセミナー」は患者にとってとても重要なことだろうとは思うが、よく分からない。

 疑問に思ったのは、がんの進行レベル・ステージが0期からⅡ期くらいならまだしも、Ⅳ期のがん患者とその家族はホテルでどのように過ごすのかということだ。同じような患者と同席して食事はできるのか、会話は弾むのか、きれいに化粧はしていてもその裏の素顔・素肌は透けて見えないのか、その光景はどのように映り、心的影響を及ぼすのか。知りたいようで知りたくない。

 ある名声さくさくたる経済紙の記者が「客単価はどれくらいか」とぶしつけな質問をした。ホテル関係者は当然のことのように「公表していません」と話した。(メディア・リテラシーに著しく欠ける。答えが返ってきそうもない質問はしないことだ。取材のイロハだ)

 難点も一つ二つ指摘したい。共用施設は「木調」デザインを強調しているように、すべてが本物の木を使ったカフェ&レストラン「丁字屋KASHIWA-NO-HA」やヘリンボーン床のホールはあるが、ラウンジの壁際の緑はくすんだ色のフェイクの観葉植物だった。エレベーターホールの壁面も「木調」ではあったが、シート張りだった。画竜点睛を欠くとはこのことをいう。三井不動産レジデンシャルはタワーマンションの全てのエレベーターホールに本物の観葉植物を飾ったことがある。

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道路を挟んだ柏の葉公園から写す(アートは日高頼子氏「曙」)

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NCC東病院
 

 

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「イニシアグラン札幌イースト」(

 コスモスイニシアは6月17日、アクティブシニア向け分譲マンション「イニシアグラン札幌イースト」(203戸)が竣工・入居開始となり、再開発事業「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」全体の「まちびらき」が5月26日に開催されたと発表した。

 物件は、地下南北線さっぽろ駅から徒歩11分、札幌市中央区北四条東七丁目に位置する敷地面積約11,542㎡、14階建て全203戸(分譲対象住戸202戸、医療関連施設等区画1戸)。専有面積は41.63~82.44㎡。竣工は2021年9月。施工はフジタ・岩田地崎建設・田中組 特定建設工事共同事業体。管理は大和ライフネクスト。

 「北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業」は、平成25年に策定された「札幌市まちづくり戦略ビジョン」に基づき、にぎわいの創出と環境共生型のまちづくりを目指し、「住宅・商業複合地区」「公共公益地区」「医療・福祉複合地区」で構成されている。

 「イニシアグラン札幌イースト」は、1階にクリニックモール、マンション内には多目的ルーム、ホワイエ、ミーティングルーム、ミュージックスタジオ、小浴場、大浴場(男女別)、プレイルーム、ゲストルーム、カフェダイニングの9つの共用施設を備えている。

 「フレイル」と呼ばれる、心身活力や生活機能などの日常生活を送るための機能が低下し、将来要介護状態となる可能性が高い状態を予防するため、社会参加(つながる)、体力(動く)、栄養(食べる)ことに力を入れるとしている。

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まちびらき

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大浴場

またイニシアだ!UDの企画抜群 アクティブシニア向け「グランコスモ武蔵浦和」(2015/3/24)

 

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