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「小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業」

 三菱地所レジデンス、日鉄興和不動産、大林組の3社は8月1日、「小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業」が都市計画決定されたと発表した。3社は事業協力者として参画している。

 事業地は、東急目黒線武蔵小山駅前の「パルム商店街」の入り口に位置する区域面積約約1.4ha、延べ床面積約127,000㎡。主な用途は住宅約850戸のほか店舗・生活支援施設・駐車場など。竣工予定は2030年ころ。

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 最高の立地だ。駅の反対側では三井不動産レジデンシャルと住友不動産の双方で1,000戸超のタワーマンションが2~3年前に竣工しているが、それ以降の新築マンションはないはずだ。仮に、現状の新築相場を550万円とし、このまま大きな天災・人災がなく、年率2%の経済成長が続くとすれば、竣工までの向こう8年後の坪単価は約644万円だ。これは納得の価格だ。年率5%だとすると坪813万円。これはありえないような気がする。そんな成長率をたどるとはとても思えないからだ。

 これも凄いが、記者が注目しているのは日鉄興和不動産と野村不動産が事業参画している「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」だ。事業区域は高橋是清翁記念公園に隣接する約1.2haで、46階建て約640戸の住宅が予定されている。竣工予定は2027年度だ。

 こちらも最高の立地だ。いま分譲されたら坪単価は1,000万円でも安いと思う。

三井不レジ他 武蔵小山駅前の再開発タワーは坪単価470万円 第1期は204戸(2017/11/20)

 

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昭和の商店街が残る十条駅前の「銀座通り」

 三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス十条」の取材を申し込もうと思い、ホームページを見たら「お陰様で全戸完売となりました」とあった。

 そこで、同社に確認した。ホームページ開設は昨年9月、12月にオンライン事前案内開始を開始し、3月に第1期、5月に第2期をそれぞれ販売し、5月末で完売した。反響は1,926件、来場は297件だった。

 物件は、JR十条駅から徒歩4分、北区上十条1丁目に位置する11階建て全64戸(販売対象は41戸)。専有面積は25.74~70.30㎡、坪単価は353万円。竣工予定は2023年2月中旬。売主は同社のほか首都圏不燃建築公社。施工は村本建設。

 同社によると、当初は8月完売を目指していたが、東急不動産・日鉄興和不動産の駅前再開発タワーマンション「ザ・タワー十条」578戸(事業協力者住戸184戸含む)との相乗効果があったという。

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 なぜ「ザ・パークハウス十条」を取材しようと思ったのかといえば、昨年末、同社の「ザ・パークハウス板橋大山楠ノ杜」を取材したとき、同社担当者がこの「十条」にも触れ、単価は360万円くらいになりそうなことを聞いていたからで、小生もそのとき「板橋大山」のほうがいいとは思ったが、単価的には「十条」もほぼ互角だろうと予想した。

 前段で紹介した「ザ・タワー十条」と一緒に取材を申し込もうと考えていたのだが、「ザ・タワー十条」は、個別取材には対応しないとのことだった。(見学会を行う場合は声を掛けてくれるとのことだった)

 ならば、三菱地所レジだけでもと見ようと考えたら上段の結果だった。

 業界関係者内では周知の事実のようだが、みなさんは「ザ・タワー十条」の予定価格をご存じか。東急不動産に聞いても「価格は未定」としか返ってこないはずだから。ここでは書かない。

 小生はその予定坪単価を聞いて、東京建物の2015年分譲の「Brillia Towers目黒」を思い出した。添付した「目黒」の2つの記事を読んでいただきたい。

 恥をさらすようだが、最初に書いた2014年8月の段階では坪単価は550万円がアッパーだろうと予想した。記事にはアクセスが殺到し、1万件をはるかに突破した。その当時、業界紙の記者のみなさんは坪400万円台の半ばを予想していた。小生の予想は桁外れに高かった。

 それでも実際の分譲単価600万超を大幅に外した。あれから首都圏のマンション単価は軒並み高騰した。

 さて、「十条」に戻る。三菱地所レジと駅前再開発タワーは比較にもならないかもしれないが、タワーが噂されている単価通りになったら、その周辺の再開発物件だけでなく、準都心部のマンション単価設定に大きな影響を与えるのは必至だ。台風の目だ。

 皆さんは小生の単価予想など歯牙にもかけないかもしれないが、結構当たる。東急不動産の「豊洲」だって、業界関係者は〝坪単価400万超えは絶対無理〟と言われていた時から400万円超はありうると思っていた。モデルルームを見学した時点でそれを確信した。ものの見事に的中した。

東京建物「Brillia Towers目黒」の坪600万円が意味するもの(2015/4/2)

東京建物 目黒駅前の再開発マンション 坪単価は500万円超か(2014/8/22)

反響3000件超 ランドスケープ抜群 三菱地所レジ他「板橋大山大楠ノ杜」(2021/12/11)

「愛」をテーマに坪400万円に挑戦 7月下旬にモデルオープン 東急不ほか「豊洲」(2019/6/14)

 

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積水ハウス物件ホームページから

 別掲の通り、多摩市は市制50周年を迎えたのをきっかけに主に若年層向けのコンセプトムービーを作成し、多摩ニュータウンの魅力を発信した。それより少し前、9年ぶりに「多摩ニュータウン東山」を訪ねた。積水ハウスと大和ハウス工業による総区画681区画の大規模住宅地だ。

 訪れた7月15日はあいにくの大雨で、隣接する愛宕神社では蚊にあちこち刺され往生したが、むせかえるような緑に圧倒された。利便性を優先するか、豊かな緑の環境を重視するか、人それぞれだが、住宅選好の選択肢の一つとして子育て世代にお勧めだ。街並みは熟成しているが、敷地内外の中高木はまだまだ成長段階だ。もっとよくなる。

 「多摩ニュータウン東山」の最寄り駅は京王相模原線堀之内駅。ニュータウン入口までは徒歩圏だが、現在分譲中の区画はバス便と思われる。

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大和ハウス工業提供

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大和ハウス工業提供

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積水ハウス 物件ホームページから

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 両社には区画の特徴、販売状況、コロナ禍で変わったことなど同じ質問をした。その回答を紹介する。

 積水ハウスの持ち分は339区画で、分譲開始は2012年3月。分譲戸建ては残3区画のみ。土地面積は185㎡、建物面積は130㎡、価格は7,500万(税込み)。建築条件付土地分譲1区画の土地面積は約185㎡。敷地165㎡(50坪)のゆったりした区画が特徴。

 大和ハウスは341区画。分譲開始は2012年3月。分譲戸建てと建築条件付の比率は4:6で、分譲戸建ては土地面積約185㎡、建物面積約108㎡(33坪)、価格約6,000万円~8,000万円。建築条件付き区画の土地面積は約185㎡。自然と共存する“回廊緑地”で周囲の公園や緑をつなぎ、生活利便性の向上と動物たちの生活範囲の確保の両立を図っている。

 購入者の属性については、「30~40代の子育て世代がメイン」(積水ハウス)「上場企業・公務員の共働き世帯、定年退職後のご夫婦が多く、世代、前居住地など属性が絞られないことが特徴」(大和ハウス)と回答があった。

 コロナ禍については、「リモートワークの普及で、都心から郊外へという流れが起こり、一気に分譲が進んだ。特に、広い土地、4LDK以上の間取り、住環境の向上という価値観が浸透し、販促に繋がった」(積水ハウス)「この2年は、在宅勤務の共働き世帯の購入者が多くを占めている」(大和ハウス)としている。

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雨に煙る愛宕神社

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愛宕神社の森

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愛宕神社のヤマユリ(記者の田舎の田んぼや山には無尽蔵に咲いていた。摘んで活けた)

多様な価値観生かせる多摩ニュータウン 多摩市市制50周年 コンセプトムービー(2022/7/24)

小田急不「リーフィア南大沢」第1・2期47区画完売 第3期モデルオープンへ(2020/6/16)

積水ハウス キッズデザイン体験施設 多摩NT「東山」にオープン(2013/4/30)

 

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「ザ・サーパスタワー新潟万代シテイ」

 穴吹工務店は7月29日、同社の〝サーパス〟シリーズ最大級で、新潟市初の「ZEH-M Oriented」仕様を採用、「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」を取得した「ザ・サーパスタワー新潟万代シテイ」のウェブサイトを公開したと発表した。

 物件は、JR新潟駅から徒歩10分、新潟市中央区万代二丁目に位置する20階建て全329戸。専有面積は45.41~158.31㎡、価格は未定。竣工予定は2024年10月中旬。設計は安宅設計。施工は穴吹工務店・加賀田組特定建設工事共同企業体。

 現地は、「ラブラ万代」「新潟伊勢丹」「ビルボードプレイス」などの大型商業施設が立ち並ぶ、飲食・ショッピング・文化の中心地「万代シテイ」内に位置し、徒歩2分に「信濃川」が流れる中心市街地の一角。

 敷地内には、木調の空間「シティデッキ」を設置したほか、外観にはガラス素材を随所に採用。共用部には「オーナーズラウンジ」や「フレックススペース」、ゲストルームなどを設置。

 専有部の最上階の住戸(10戸)は、プレミアム住戸として海外のブランド設備・仕様を標準採用している。

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オーナーズラウンジ

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 この日は、プレス向け内覧会が行われ、同社徳田善昭社長も出席して質疑応答も行われたようだ。記者は「金沢」の取材が入っており、参加できなかった。金沢から新潟は近いようで遠い。4時間もかかる。もう少し早く案内が届いていたら「新潟」を最優先した。

 内覧会では価格についての質問が飛んだはずだが、徳田社長は何と答えたのか。小生は新潟には一度も行ったことがないので、皆目見当がつかないが、大京が金沢駅前で2017年に分譲した「ザ・レジデンス金沢」は坪250万円くらいだったはずだ。それよりは安いか同等と見るのが妥当だが…どうだろう。

 

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イメージ図

 リストグループのリストデベロップメントと京王グループのリビタは7月27日、神田のシェアオフィス「12KANDA」を7月1日に着工したと発表した。

 物件は、JR秋葉原駅から徒歩5分、都営新宿線岩本町駅から徒歩4分、神田須田町2丁目に位置する敷地面積約352㎡、地下1階地上10階建て延べ床面積約1,944㎡。竣工予定は2023年11月。「12KANDA」として2024年1月に開業する予定。

 2~10階はシェアオフィス、1階には飲食店を誘致し、B1階には小商いキッチン・スペース等を設置する予定。デザインは、新宿駅新南エリア一帯(コンコース・駅前広場・商業施設「NEWoMan」)などで知られるシナト(sinato)を起用する。

 リビタの新築でのシェアオフィス開発への参入は今回が初で、「暮らしを自由にする」をコンセプトとしたシェアオフィス「12(ジュウニ)」を導入する。オフィス内にリビング、キッチン、イベントスペースなどの住まいの機能を備える。

 

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「サーパス富山三番町レジデンス」

 穴吹工務店は7月28日、富山県で同社初のZEH-M Oriented仕様&オール電化マンション「サーパス富山三番町レジデンス」のギャラリーを7月29日(金)に一般公開すると発表した。同社が富山市で分譲するマンションは24棟目、富山県では25棟目。

 物件は、富山地方鉄道市内電車「西町」電停から徒歩4分、富山市三番町の商業地域(建ぺい率80%・100%、容積率477%)に位置する敷地面積約860㎡(住宅部分)・431㎡(駐車場部分)の15階建て全54戸。専有面積は65.91~96.29㎡。第1期(22戸)の価格は3,420万円~5,500万円(65.91~85.51㎡)。駐車場は54区画。竣工予定は2023年12月上旬。設計・施工は穴吹工務店。

 現地は、市の中心市街地「総曲輪(そうがわ)エリア」に位置。敷地は南側と北側道路に接道。建物は全戸南向きで、外観デザインには富山の伝統的技術であるガラスや組子細工を取り込んでいる。

 主な基本性能・設備仕様は「ZEH-M Oriented」、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、食洗機、Low-E複層ガラス、LED照明、オール電化、全戸駐車場、顔認証セキュリティなど。

 同社北陸支店マンション営業課課長・向井裕二氏は、「富山駅圏ではこの2~3年間に3棟150戸くらいが文治陽されており供給過剰気味だが、商業・文化の中心地という立地を生かし、60歳前後のミドル層やシングル・DIMKS、子育てファミリー層に訴求していく」と話した。

 オリックスグループの大京は2019年竣工の「ライオンズ芦屋グランフォート」でわが国初の「Nearly ZEH-M」を取得したほか、これまで穴吹工務店を含めグループ全体で26件のZEH仕様の実績がある。

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エントランス

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 既報の野村不動産他「プラウドタワー金沢」の取材目的もあったので、初めて富山市のマンションを見学した。駅からマンションギャラリーが設けられている「ユウタウン総曲輪」までの街並みは路面電車が走り、イチョウ並木が美しく、城下町らしい佇まいを見せていた。現地の平和通り沿いは人通りが少なく、中心市街地活性化の課題もあるような気がした。

 金沢もそうだったが、驚いたのは単価の安さだった。同社は単価を公表していないが、坪180~190万円くらいではないか。首都圏なら埼玉、千葉の郊外部でもあるかないかだ。富山県は全国持ち家率で全国2位、延べ床面積は全国1位として知られる。まだまだ戸建て志向が強いのか(火災の少なさでは全国1、2位)。

 気になったのは、一般紙など地元メディア向けのプレス・リリースと内覧会だった。小生などの業界紙記者はZHEマンションの素晴らしさはよくわかっている(記者は大京の「芦屋」も含めて30物件くらい見学取材している)。しかし、地元紙の記者にとっては同社初(他にタカラレーベンの2物件がある)のZEHやLow-Eと言われても、どのようなものかさっぱり分からないはずだ。丁寧な説明が必要ではなかったか。〝夏暑く、冬寒い〟富山のだからなおさらだ。

 その点、同社と大京は26件の実績があるではないか。調べてはいないが、事業主別のZEH取得件数は断トツで、快適な住まい心地に関するデータも居住者からたくさん集まっているはずだ。先行者利益を享受できるはずだ。

 イニシャルコストはかかるが、光熱費の削減はもちろん、快適性の価値を〝見える化〟〝見せる化〟すれば、訴求力は飛躍的にアップする。

 さらに言えば、サッシも樹脂サッシを採用してはどうか。そうすれば冷暖房費は普通の複層アルミサッシなどの半分か3分の1に抑えられるはずだ。居住面積が広いほどその効果も大きいので、富山県には最適だ。

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現地

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駅前のホテルと商業施設の複合ビル「MAROOT(マルート)」の「バール・デ・美富味」(隈研吾氏が酒蔵IWAを手掛けたことで知られる桝田酒造店の「満寿泉」など富山の蔵元の酒が勢揃い。店内は見事な香しいスギ材のカウンターもあり、木と酒の香りが鼻腔を蕩かす)

単価の安さに驚愕 立地よく設備仕様レベル高い 駅圏最大級の野村不他「金沢」287戸(2022/7/30)

蛍が湧き立つ川に隣接 基本性能・仕様レベル高い 大京のZEHマンション「長津田」(2020/2/18)

わが国初の大京NearlyZEHマンション 坪単価は東急「芦屋」の3分の1(2017/7/29)

 

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「プラウドシティ金沢」

 野村不動産(事業比率40%)・フージャースコーポレーション(同30%)・JR西日本不動産開発(同30%)3社JVマンション「プラウドシティ金沢」を見学した。路線価上昇率は東口を上回るという駅西口の一等地。中心価格帯の坪単価220~230万円という安さに驚いた。

 物件は、JR金沢駅から徒歩6分、石川県金沢市北安江三丁目の商業地域(建ぺい率90%、容積率600%)に位置する15階建て全287戸。専有面積は54.32~167.70㎡。中心価格帯の坪単価は220~230万円。竣工予定は2023年12月中旬。設計・監理はINA新建築研究所・エノア総合計画事務所(構造)。ファサードデザインは南條設計室。施工は熊谷組。駐車場は183台だが、敷地外を含めて全戸分確保している。

 4月末から販売を開始しており、これまでエントリー数は約800件、来場者は約300件。すでに50戸以上が成約済み。

 現地は、JR西日本グループによる北陸エリア最大級の延床面積27,500㎡のオフィスのほか日銀金沢支店、立体駐車場などが建設中の大規模複合事業地に隣接。敷地は従前は結婚式場だったところで、東側(幅員25m道路)、南側(隣接建物を含めた距離は21m)、西側(幅員8m道路)の三方に接道。

 建物は西向きA棟(71戸)、南西・南向きB棟(134戸)、東向きC棟(82戸)の3棟構成で、主な基本性能・設備仕様は、直床(最上階のプレミアム住戸は二重床・二重天井)、天井高は2450~2500ミリ(最上階は2600ミリ)、Low-Eガラス(一部の居室)、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンキッチン天板、IH・ガス選択制(セレクト期限あり)、ホーローキッチン・浴室など。共用施設はゲストルーム、パーティルーム、ライブラリー、ワークスペースなど。共用部には金沢に縁のあるアーティストによる金箔、漆、陶器、ガラスなどアート・オブジェを配しているのも特徴の一つ。

 販売を担当する野村不動産・佐藤氏は「契約者の7割が地元。2割は金沢に縁がある首都圏居住者の投資・セカンドユース。当社のプラウドとしては金沢初ですが、ゲストルームとパーティルーム双方を備えているのは金沢市では珍しく、首都圏のプラウドと遜色ない設備仕様で、お客さまからは『さすがプラウド』と高い評価を頂いています」と話した。

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モデルルーム

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浴室

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 金沢のマンションを見学するのは2017年の三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス金沢城公園」以来だった。その時は、オリックスが手掛けた「金沢駅西口大規模複合開発プロジェクト(クロスゲート金沢)」は完成していなかったが、翌年の大京「ザ・レジデンス金沢」114戸の第1期1次70戸が即日完売するなど人気を呼んだ。

 今回のマンションは、駅西口の一等地なのだろう。それにしても坪単価はべらぼうに安いと思う。地方の中核都市では坪300万円をはるかに突破しているのに、どうして人口45万人の城下町・金沢はこんなに安いのか。

 77㎡と115㎡のモデルルームはよくできている。とくに115㎡は同社の得意とするオーダーメイド対応で、玄関は1800ミリ×2500ミリの広さがあった。内装費に約1,500万円かけたそうだ。最高価格の住戸は成約済みというのもよく分かる。

 浴室の壁面全面をホーロー仕上げにしているのもいい。この種の浴室は初めて見た。掃除が楽だし、風呂嫌いの子どもを誘導しおもちゃで遊ばせたり落書きさせたりするのにもいい(小生は小さいころブリキの金魚などでよく遊んだ)。

 小生はマンションを投資商品として観ることはほとんどないが、頂いたパンフレットの購入者の声には「今ある不動産会社の中で一番だと思います!将来性・信頼性はもちろんですが、全国の各所に建設されている野村さんのマンションを見ると、どの物件も洗練されていてすてきで魅力的です。出会えた運命に感謝しています」(金沢市40代)とあるではないか。

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建設現場

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クロスゲート金沢

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 さすが観光都市・金沢、人々のホスピタリティの高さを目の当たりにした。タクシーの運転手さんはいろいろ説明してくれたし、あるホテルではコーヒーを飲もうとしたら時間外だったので、タバコが吸える喫茶店を紹介してくれた。別のホテルでも宿泊者のみ利用可の喫煙室を利用させてもらった。

 極めつけは「金沢百番街あんど西百番キッチン」の「カンパーニュ クチーナ&バール」だ。この日の外気温は36度(湿度も高かったはず)。くたくたに疲れたので、取材後、一杯飲もうとこの店に立ち寄った。

 喫煙室がないのを承知のうえで、「タバコを吸いたいのですが、ないでしょうね」と女性スタッフの方に聞いたら、「館内は禁煙ですが、当店は屋外の喫煙所にもっとも近い。30秒です」とわざわざ案内してくれた。一服吸って店に戻ったら「どうでしたか。時間に間違いはありませんでしたか」と声を掛けられた。

 「1分は80m」は記者のイロハだ。今度は店の出入り口から喫煙所まで歩測した。78歩だった。小生の1歩は55cm、55×78=4,290cm≒43m。「喫煙所まで30秒」は店の指示ではなかった。「仲間にも喫煙者がいますので」という彼女の気遣いだった。これに感動した。もう一杯ワインを注文した。とてもおいしかった。

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「カンパーニュ クチーナ&バール」

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以上、金沢城公園

駅前の一等地 大京「金沢」第1期1次70戸が即日完売 4割は地元以外(2018/11/2)

三菱地所レジ 北陸初マンションは北國銀行本店跡地 坪単価は最高峰の200万円超か(2017/6/5)

 

タウングループ 9-11 ケン・コーポレーション

  1 2 3 4     合 計
タウングループ    
ケン・コーポレーション     11

 

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タウングループ(前列左から3人目の選手は西武・山川選手そっくり)

 第34回不動産健保野球大会第3日目が7月27日、大宮健保グラウンドで1部・Ⅱ部それぞれの準決勝・決勝戦が行われ、Ⅰ部はケン・コーポレーションがタウングループを11-9で下し、4年連続14度目の優勝を飾った。3位は7-5でグローバルけむりを下したCLUB工営。

 Ⅱ部はフュディアルリエーションがハウスメイトパートナーズAを10-3下して優勝した。

〇ケンコーポ・田辺高明監督 試合数激減の中、なんとか4連覇ができました。選手も新陳代謝されていてコロナ前最後のRBAの試合とは様変わりしています。ほとんど練習も試合もできていない中で本当によく優勝できたと思います。いつの日かRBAも再開されることを期待しております。

●タウングループ・高坂忠司スポークスマン 決勝は、初めてケン・コーポレーションさんと対戦しました。先制、追加点と2度リードする展開でしたが、最終的には追い上げむなしく惜敗となりました。また、RBA野球大会の再開を切望しながら、練習してケン・コーポレーションに負けない力を付けて、強いチームにしていきたいと思います。

 前列左から3人目は新監督の渡邉です。主砲は昨年入部の麻生(国際武道大で大学選手権準優勝)です。広島出身(近大福山高校卒)で巨人の畠とバッテリーを組んでいたそうです。大学では1年下に阪神の伊藤(将)がいたそうです。体は大きくないのですが、守備もバッティングも良い捕手です。スイングは西武の森友哉そっくりです。3番を打ってます。ピッチャーも3枚になりました(エースは変わらず、池田です)コロナ禍の2年の間にチームも相当、若返りしまして、半分以上はRBA大会の経験もない選手ばかりです。平均年齢も10歳以上若返りました!

◇      ◆     ◇

 不動産健保野球大会のことはまったく気が付かなかった。ケンコーポはさすがだ。猛暑の中、1日2試合を行い優勝することは力がないとできない。誰が投げ、だれが活躍したのか。

 タウングループの準優勝にも拍手喝采。よくぞケンコーポを苦しめたものだ。しかし、3回の7失点はいただけない。渡邉監督、猛暑では投手は2回が限界。小生は突如崩れるのを何度も見ている。投手3人ではきつい。もう1枚用意すべき。

 RBA野球大会の1試合最多得点は第23回大会で三井のリハウス(現三井不動産リアルティ)が対総合地所戦で挙げた36点。しかも、三井は7番出口から始まり、出口で終わるという1イニング28連続得点のプロ野球でも高校野球でもないと思われる大記録を樹立している。

 プロ野球の1イニング最多得点・失点は2009611日の千葉ロッテ-広島の15得点(ロッテ)・15失点(広島)。

昨日の41四死球試合に負けないRBA野球大会の大記録、珍記録(2018/7/21

RBAの強豪・ケンコーポ3大会連続13度目の優勝 第33回不動産健保 野球大会(2021/7/28)

 

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「アナザー・ジャパン」第一号店

 三菱地所と中川政七商店は7月27日、全18名の学生が経営から店舗運営、プロモーション、接客販売に至るまで担当する47都道府県地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」の第一号店を東京駅日本橋口前のTOKYO TORCHI街区に8月2日開業すると発表した。開業を前にした同日、メディア向けに公開。店舗面積は約40坪。100社150名の報道関係者が集まった。

 47都道府県を6つのブロックに分けた初回の企画展は「アナザー・キュウシュウ展」と題し、福岡県・長崎県・沖縄県出身の学生3人が自ら現地に足を運んで仕入れた地域特産品約350点を販売する。

 テーマは「宴」で、商品を「乾杯」「宴席」「彩り」「装い」「お祭り」「贈り物」「余韻」のコーナーに分けて趣向を凝らしている。沖縄県出身の中央大学2年生の比嘉さんは、自ら作ったのか手書きの7つの『宴』を掲げながら「九州の楽しい文化を伝えたい」と各ブースを説明した。

 アナザー・ジャパンのプロジェクトは、三菱地所がプラットホームを提供し、中川政七商店が小売業のノウハウを教育・メンターとして伴走する。2027年度には約400坪の第2期店舗もTorch Tower内に開業する。第2期には全国出身の学生が勢ぞろいし、アナザー・ジャパンのOB、OGは100名を超える予定。

 最大の特徴は、店舗スタッフ18名が各地域の出身者で、学生をセトラー(開拓者)と名付け、ビジョン・競争戦略から仕入れ交渉、ディスプレイ、売上管理、在庫・シフト管理、SNS・サイト運営、プレスリリース、接客などを全て担当する。

 それぞれ役割分担はあるようだが、基本的には上司も部下も昇格も降格もない。18人の第1期生は2021年12月に募集開始、約200名の中から選ばれた。2022年3月の顔合わせから、中川政七商店会長の講義の受講や研修・準備にトータルで2,640時間(一人当たり平均約147時間)かけたという。

 2か月ごとに特集地域が入れ替わり、キュウシュウ展を皮切りにホッカイドウトウホク展、チュウブ展、カントウ展、キンキ展、チュウゴク展へと来年6月まで展開する。

 プロジェクトを実践や資金面で応援する「企業サポーター制度」もあり、これまで46の企業が協賛、個人サポーターを募るクラウドファンディングは120名以上を達成している。

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第1期生

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床は吉野杉

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記者が購入したのは右の芋焼酎

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 この種のプロジェクトは多分わが国初だろう。素晴らしい!の一言だ。コロナ禍で、わずか40坪の店舗の内覧会に100社150人を動員できる企業・イベントなどまずないはずだ。上記の記事は、学生さんが作成したと思われるプレスリリースを忠実にコピペした。誤字・脱字は一つもないはずだ(あったら小生のミス)。

 メディア対応もよかった。学生さんの写真を撮るのもインタビューするのも自由。何の制約も設けられていなかった。各企業もこれに学ぶべきだ。

 そのうちの一人、慶應大学3年生の岡山県倉敷市出身の山本幸歩さん(20)に話を聞いた。山本さんは「もともと自分一人でやってきた〝カエリタイ〟プロジェクトと文脈的につながるものがあり、本気でやりたかったのでエントリーしました。今年4月から半年休学しました。郷土愛とフロンティアスピリットという共通の目標に向かう仲間と経営ノウハウやバランスを学びたい。社長? ありません。全員がエキスパートで、みんフラット。昇格も降格もありません。でも、赤字になったらプロジェクトが続けられるかどうかも分からない。2期生のためにも頑張ります。卒業? そのつもりです」と話した。

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右が比嘉さん

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山本さん

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 顧客とのコミュニケーション対応も申し分なし。小生も少しはプロジェクトを応援しようと、鹿児島県の焼酎(300ml入り1,021円)を買ったのだが、担当の学生さんはどのような酒であるかを試飲などして学び、お客さんにきちんと説明できるようにしているとのことだった。

 小生などは経営のことなどちんぷんかんぷんで、147時間の研修を受けたって350点の商品を覚えることなど絶対にできない。東京駅にいったらこの店に立ち寄ってワインなりビールなりを飲むことに決めた。

 各大学にお願い。賞味期限がとっくに切れた、カビが生えたドグマにしがみつくだけの先生だって少なくないはずだ。このようなプロジェクトに参加して、現場で様々な社会学を学ぶ学生さんには単位をあげてほしい(そのような大学は多いはずだが)。大学の座学など社会人になったら何の役にも立たない。

 各企業の人事担当の皆さんへ。小生が経営者だったら、このプロジェクト参加学生さんを最優先して採用する。

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「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」

 パソナ・パナソニック ビジネスサービス(PBS)のファシリティマネジメント事業の一つ「COMORE BIZ(コモレビズ)」を実装した三菱地所レジデンスのワークプレース「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」を取材した。

 コモレビズは2017年から展開しているもので、ワークプレース[職場環境]を、科学的なエビデンスに基づきGREEN(緑化)、SOUND(音)、LIGHT(照明・灯り)、AROMA(香り・森林成分)など五感に訴えるバイオフィリックデザインを設計し、その効果を「見える化」するものだ。

 「バイオフィリックデザイン」とは、1984年にアメリカの生物学者エドワード.O.ウィルソンによって提唱された「人間には“自然とつながりたい”という本能的欲求がある」という概念を具現化した、より自然な自然環境を取り込んだ空間デザイン手法のこと。

 コモレビズは、このバイオフィリックデザインを採用。ストレス軽減につながる最適な「緑視率」10~15%という実証実験結果や独自の植物データベースに基づき、顧客企業のニーズに応じたオフィス空間を提供している。働く人と企業のウェルビーイングに貢献し、生産性の向上を促進するソリューションビジネスだ。

 同社COMORE BIZ推進部部長兼事業企画チームマネージャー・和田えり子氏からレクチャーを受けた後、見学した。

 これまで緑をふんだんに用いたオフィス・モデルルーム・ロジスティクスなどはたくさん見学している。優れたものを3つ挙げるとすれば、三菱地所ホームのボタニカルモデルハウス、積水ハウスの「SUMUFUMU TERRACE 新宿」、コスモスイニシアの総合マンションギャラリー「イニシアラウンジ三田」だ(三井デザインテック新本社が素晴らしいとは聞いているが見ていない)。

 「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」は、そのどれと比べても勝るとも劣らない。室内に入った途端、素晴らしい〝景観〟が目に飛び込んできた。執務用のデスクにはオリズルラン、アスパラガスナナス、エバーフレッシュが植えられており、水盤も配されていた。そして、スケルトン天井のどこかから小鳥のさえずり、足元からは虫の鳴き声が聞こえてきた。別のコワーキングスペースでは、白い壁に中木の枝が揺れ、チョウが舞う影が映し出された。雨だれの映像もあった。

 これらを見学して、パナソニックの音響装置(Technics)・映像の技術が採用されていることがすぐわかった。

 スピーカーは、天井部分ではなく床の造作の中にビルトインされており、そこから音をあちらこちらに反響させて、小鳥のさえずりは天井から、虫の音や川のせせらぎは床面から流れるように工夫されている。これは凄い。

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 導入事例を十数か所紹介されたのだが、そのうち東京建物本社、ポラスグループ本社、ポラスグループ第一エネルギー設備、ミサワホーム高井戸展示場、大和ハウス工業総合技術研究所、総合地所「ルネ湘南茅ヶ崎」共用施設、総合地所「MID WARD CITY」共用施設、日鉄興和不動産「リビオシティ南砂町」共用施設など半数くらいがデベロッパー、ハウスメーカーだった。そして、コワーキングスペース「ザ・パークレックス 天王洲[the DOCK]」は三菱地所レジデンスだ。

 これまでしつこいほどマンションモデルルームなどの観葉植物の〝フェイクを止めよ〟と書いてきた甲斐があったと思った。少しは記者の主張が受け入れられたと理解した。

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東京建物本社

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ENEOSホールディングス

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Suita SST base

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パナソニック(大阪本社総務)

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ポラスグループ 第一エネルギー設備

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ポラスグループ本社

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ミサワホーム高井戸展示場

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エム・シー・ファシリティーズ

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オーク情報システム

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 気になっていることもある。同社は全て本物の観葉植物を配置していたが、仮に①本物をフェイクだと思い込んでいた場合②偽物を本物と誤認していた場合③本物と偽物が混在していた場合④本物とフェイクの区別がつかなかった場合-これらのケースによってストレス軽減の効果はどう異なるのか、あるいは変わらないのかということだ。

 記者の経験から言えば、明らかにフェイクと分かる植物と本物が混在していた時は、全てがフェイクに見え興ざめする。却ってストレスの種になるのではないか。

 この問題については、三井デザインテックと職業能力開発総合大学校・橋本幸博教授によるオフィス空間における植物配置に関する共同研究があり、「人工植物や過剰な植物量、あるいは不具合な配置にすると、心理面以外に作業効率にも好ましくない影響を及ぼすことがある」と指摘している。詳細な研究を期待したい。

 これに関連することだが、記者は2010年にサントリーミドリエを取材したことがある。同社はその2年後、中国資本と提携し、上海に合弁会社を設立した。いまホームページを確認したら社名は「トヨタサントリーミドリエ(上海)園芸有限会社」になっていた。トヨタ自動車も資本参加したようだ。

 PBSはトヨタ自動車、パナソニックとエビデンスの深化に向けて共同研究を行っている。環境ビジネス市場は現在100兆円を突破しており、年率10%以上の伸びが予想されている。

ボタニカルが最高4つの商品・開発を発表 三菱地所ホーム(2018/5/30)

最高の〝働く場・接遇スペース〟 積水ハウス「SUMUFUMU TERRACE 新宿」(2022/2/17)

木漏れ日、渓流の音…イニシアの世界観を表現 総合ギャラリー「三田」(2021/7/30)

第一園芸 独自に考案したオフィス空間デザイン 三井デザインテック新本社に採用(2021/8/11)

わが意を得たり 人工植物は販売促進に逆効果 三井デザインテック調査研究(2018/9/25)

売上げ倍々増 これはヒットする サントリーミドリエ「パフカル」(2010/6/7)

 

 

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