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 東京都の11月17日から12月16日までの1か月間の新型コロナ感染者524人の推移と性別・年代別分布をグラフ・表にまとめた。

 日ごとの推移ではほぼ30人以下に収まっており、感染状況は「感染者数が一定程度に収まっていると思われる」(12月15日時点の都のモニタリング会議コメント)数値で推移している。

 性別・年代別では、全524人(1日平均17.5人)のうち男性:女性は280人:244人と男性がやや上回っている。

 年代では20代の125人(全体に占める割合は23.9%)が最多で、以下、40代の82人(同15.6%)、30代の71人(同13.5%)、10代の68人(同13.0%)、50代の66人(同12.6%)の順。60代は29人(同5.5%)、人口構成比でもっとも高い70歳以上は45人(同8.6%)となっている。

 感染経路不明率はほぼ60%以上で高い数値を示している。

 12月15日現在の接種対象者(12歳以上)に占めるワクチン接種率は1回目が76.1%、2回目が75.2%になっている。

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HANARE ~zen~(ハナレ ゼン)」付き分譲住宅「鴻巣市栄町」

ケイアイスター不動産が試験販売を開始した「HANARE ~zen~(ハナレ ゼン)」付き分譲住宅「鴻巣市栄町」を見学した。

 物件は、JR高崎線鴻巣駅から徒歩7分、鴻巣市栄町の第一種住居地域(建ぺい率70%、容積率200%)に位置する敷地面積約144㎡(43坪)、建物面積約110㎡(33坪)、間取り4LDK、価格3,490万円。建物は202110月に竣工済み。構造は軸組工法2階建て。「禅」は1帖タイプで、幅910 mm×奥行1820mm、ベタ基礎、工期は2日(晴天時のみ)、価格は559千円(税込)~。エアコン用のコンセント、2口のコンセント、照明、カウンター、書棚になる収納エリア付き。1125日に完成済み。地元の不動産会社が仲介して販売中。

同社は、住宅のプラスワンスペースとして202011月、既居住者向けに「HANARE」第一弾を販売開始し、第二弾として20214月、規格型平屋注文住宅IKI(イキ)のオプショ商品として「HANARE書斎版」を販売開始した。今回の「HANARE禅」その第三弾。

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 「禅」なるものがどのようなものか見たくて、同社広報にお願いして見学が実現した。現場は2階建ての戸建てや平屋の賃貸住宅が建ち並ぶ住宅街の一角で、道路、線路を挟んだ目の前が幼稚園。

 驚いたのは分譲住宅の価格の安さだった。都心部だったら10坪のワンルームも買えない。通りがかりの女性に声を掛けたら、「この辺にはこれくらいの価格の住宅が結構分譲されているけど、いいわね」と話した。すかさず「お子さんは? 息子さん、娘さんにどうですか」と畳みかけたら、「二人とも買っちゃってるわよ」とのことだった。

 地域にはそれぞれ相場があるから、敷地が43坪もあって建物が33坪の住宅でもそんなに安くないということか。

 さて「禅」。記者などは小さいころ、親の言うことを聞かないとすぐ「蔵に入れるぞ」としかられたものだ。柿の木に縛り付けられた友だちもいた。今の子どもは〝お宝〟のようにちやほやされるので、このような「禅」は脅しにならないのだろう。

 もちろん在宅ワークにも利用できそうだが、夫婦喧嘩でもしたら駆け込むのにいちばんいいのではないか。中で眠ることもできそうだが、エアコンを付けないと夏や冬は籠るのは大変か。

 もう一つの課題は建築基準法だ。防火・耐火基準が厳しい都市部は1帖とはいえ建築確認は必要だし、建ぺい率を使い切っている住宅も少なくないので狭小敷地などでは難しいことだ。組み立て・移動式にしたらどうなのだろうか。この前見学した三菱地所、合同会社Endian、テレキューブサービスが考案した、「CHILL CUBE(チルキューブ)」も参考になるはずだ。

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間取り図

丸の内で森林浴ができる「♯チル休み」 三菱地所など11/26まで新丸ビルで実施(2021/11/22

 

 

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外観

 ケイアイスター不動産は12月17日、賃貸住宅付き戸建分譲住宅「戸建て大家さん®」の板橋区赤塚の2物件が完売したと発表した。

 「戸建大家さん®」は、首都圏エリアに特化し、収益物件の保有を目的とする顧客向けにAI(人工知能)を活用した同社独自の用地仕入システム「ミツカルPro」により販売エリアを厳選したうえで、コンパクトなセミオーダー型分譲住宅として開発したもの。

 今回の物件は、それぞれ駅から徒歩7分の土地面積80.38㎡(24.31坪)、建物面積132.38㎡(40.04坪)と、駅から徒歩10分の土地面積82.79㎡(25.04坪)、建物面積130.40㎡(39.44坪)の3階建て。1階部分は賃貸用と想定してワンルーム2戸として提案していが、このうち1棟の購入者は、二世帯住宅を検討中に「戸建て大家さん®」を知り、見学の結果、1階部分を居住スペースとすることで二世帯住宅として購入。もう1棟は、法人が1階部分を社員寮とし、先々は投資物件へ利用変更を検討できるとして購入に至ったという。

 同社は、当初ターゲットとしていた収益物件の保有目的に限らない様々な潜在ニーズに対応できることがわかったとしている。

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 もう20数年前か、横浜・関内のデベロッパー・リッチライフが、勝手口付き3LDK・Kの分譲マンションを2LDKと1Kに分けて、1Kを賃貸などに転用できる「リッチライフプラン」として提案したのを取材している。隣り合う居室ドアは鍵付きで、開閉することも完全に遮断することも可能になっていた。同社のホームページによると2017年8月現在、15棟370戸の供給実績がある。

 マンションだって戸建てだって同じだ。この種のニーズは間違いなくあると思う。問題はどのようにしてそのような顧客を探し出すかだ。

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間取り例
 

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「家族で選ぶ 我が家の大黒柱伐採会」 

 ナイスグループの菊池建設は12月17日、「家族で選ぶ 我が家の大黒柱伐採会」を静岡県富士宮市の朝霧高原で11月20日に実施し、顧客8組25名が参加したと発表した。

 同社は創業以来、檜(ヒノキ)を中心とした国産材による純和風住宅を供給しており、同イベントは住宅に用いる大黒柱の伐採を見学してもらうため2012 年から11月と3月の年2 回開催しており、今回が20 回目。

 当日は、入山式とお清め式を行った後、大黒柱として適した径の大きさなどを説明し、施主に大黒柱となる檜を選んでもらい、熟練の職人が合計10本の檜を伐採した。伐採して残った根本部分を腰掛けや植木鉢台に使うために、「切り株」状にしてプレゼントした。

 富士宮市には同社の創業者・菊池安治が設立した「日本建築専門学校」がある。

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「宇宙船地球号」イメージ図(提供:大阪大学)

 日本財団と大阪大学は12月16日、「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」の一環として建築する研究棟のデザイン監修を建築家の安藤忠雄氏が担当すると発表。外観は「宇宙船地球号」をイメージした楕円形で、世界中の優秀な研究者が集まり、力を合わせて課題解決に取り組んでほしいという想いが込められている。

 発表会で大阪大学総長・西尾章治郎氏は、「研究棟のコンセプトデザインを日本が世界に誇る建築家・安藤忠雄先生に作成していただいたことは大変光栄。2025年2月に竣工するこの研究棟は、大阪大学だけでなく日本の新たなランドマークとなる施設で、平時も有事の際も異分野の研究者がアンダーワンルーフで研究を進める『集学の場』として、世界から多彩な人材が集まる開かれたプラットフォームの基盤となるもの」と語った。

 日本財団会長・笹川陽平氏は「当財団は40年以上ハンセン病という感染症を世界からなくす活動を行っており、感染症とは大変ご縁があります。安藤先生のデザインは宇宙船地球号。人類が共に共存する地球をイメージされたとお伺いした。胸がワクワクする想い」と述べた。

 安藤忠雄氏は、「研究棟の形状には楕円形を採用しました。感染症の問題は、世界を巻き込む人類としての問題であると同時に、地域格差や差別など一人ひとりの心の問題でもあります。それらを多角的に解決する『宇宙船地球号』としての役割を意識して、デザインに反映しました」と話した。

 日本財団と大阪大学は2021年9月14日、長期的な視点で感染症の課題解決を目指す「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」を立ち上げ、同財団が同大学に対して今後10年間、約230億円規模の助成を行うと発表していた。

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左から西尾氏、安藤氏、笹川氏

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左から西尾氏、安藤氏、笹川氏

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Brillia Tower 堂島」

東京建物は1216日、ラグジュアリーホテルブランド「Four Seasons Hotel」と一体開発の複合マンション「Brillia Tower 堂島」(全463戸)の第11130戸、第1255戸の合計185戸に平均4.6倍の登録申し込みが入ったと発表した。

4月にオフィシャルサイトを開設し、911日にモデルルームをオープン後、1129日までに問い合わせは6,300件超、モデルルーム来場者数は延2,700件を超えるなど、大きな反響を呼んでいる。

同社は、JR大阪駅から徒歩9分のロケーションや多様な住宅ニーズに対応する30230㎡台の専有面積、約2.7~約4.0mの天井高などに高い評価を得ているとしている。44階以上の奥行の深いルーフバルコニー付き南東・北西角住戸(10 戸)も高い倍率になった模様だ。

登録期間は第11次が1030日~1115日(抽選日15日)、第1 2次が1126日~1129日(抽選日29日)。登録申し込み件数は982件(第11 次・2次)、平均倍率は4.6倍、最高37倍。価格は5,280万~108,000万円(平均価格は約15,390万円)、坪単価は650万円。1億円超住戸は110戸。専有面積は38.71236.06㎡。

登録申込者の属性は、年齢は50歳台(全体の25.7%)、60歳台(同23.4%)、30歳台(同20.6%)、世帯人数は2人(全体の36.9%)、1人(同31.7%)、4人(同15.3%)、職業は会社役員(全体の37.8%)、会社経営(同15.4%)、会社員(同14.9%)、医師(同10.7%)、居住地は大阪府(全体の63.5%)、うち北区(同17.7%)、中央区(同8.7%)。

           

 この物件については、1125日付の記事と合わせて読んでいただきたい。取材した時点で、物件統括所長・加藍憲一氏はプレス・リリースを出す予定と話していた。

 これまで坪単価400万円がアッパーだった大阪市内で、記録を大幅に更新する坪650万円のマンションがなぜこれほどの人気を呼んだか。基本性能・設備仕様レベルの高さはもちろんだが、記者はやはり「Four Seasons Hotel」との連携が富裕層の心を捉えたと思っている。上層階住戸からはエレベーターでホテルレストラン階に降りることができる。ラグジュアリーホテルレストランを日常使いできる分譲マンションは首都圏を含めてほとんどない。

 外観・共用施設、モデルルームの〝美しさ〟については記事にも書いたが、日建設計のチーフデザインオフィサー・大谷弘明氏、オランダ生まれのピエト・ブーン氏を起用したのがヒットした。記者は三井不動産レジデンシャル「パークコート青山 ザ タワー」と同じくらいの衝撃を受けた。

残りは283戸もあるが、時期以降は価格の低い下層階の住戸が中心になる模様で、順調に推移するのではないか。

 注目されるのは今後の大阪のマンション市場に与える影響だ。首都圏では、2015年分譲開始の同社「Brillia Towers目黒」が坪単価600万円の大台に乗り業界を驚かせたが、その後、都心物件の価格は上昇の一途をたどった。同じことが大阪でも起きるのか。住友不動産の期間75年の定期借地権付きホテル・商業・賃貸との複合「梅田ガーデンレジデンス」(584戸)の分譲も始まった。坪単価は600万円超となった模様だ。

〝どう見ても美しい〟大阪の市場を変える 東京建物「堂島」は坪単価650万円(2021/11/25

マンションはアートだ 三井不レジ「パークコート青山 ザ タワー」竣工(2018/4/11

東京建物 目黒駅前の再開発タワーは坪単価600万円になるか(2014/12/4

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東日本レインズ 11月のMarket Wachiから

 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12月10日、首都圏の2021年11月の不動産流通市場の動向についてまとめ発表した。

 中古マンションの成約件数は前年比5.6%減の3,416件と5か月連続で前年同月を下回った。成約坪単価は前年比7.1%上昇の201.0万円で、20年5月から19か月連続上昇し、成約価格は同3.8%上昇の3,897万円となり、20年6月から18か月連続で前年同月を上回った。専有面積は前年比で3.1%縮小し63.98㎡となっている。

 中古戸建ての成約件数は前年比5.0%減の1,227件で、4か月連続で前年同月を下回った。成約価格は前年比10.1%上昇の3,579万円となり13か月連続で前年同月を上回った。土地面積、建物面積とも前年同月比で縮小した。

◇       ◆     ◇

 首都圏の中古マンションの成約単価の上昇が続いている。成約坪単価は新型コロナの影響で昨年4月に167.9万円となり、同年1月の187.8万円から10.6%下落したが、その後は回復し、今年9月にはレインズデータのアーカイブで公表されている2002年以降では最高値の坪205.0万円を記録した。(関係者によると1990年5月の成約単価336.6万円が過去最高値)

 11月の成約単価を地域別にみると、東京都区部は前年比6.9%上昇の296.5万円となり、20年5月から19か月連続で前年同月を上回った。多摩は152.2万円で、前年比プラス13.3%の2ケタ上昇、9か月連続で前年同月を上回った。

 神奈川県の横浜・川崎市は前年比7.9%上昇の179.2万円で、20年6月から18か月連続で前年同月を上回った。神奈川県他は前年比16.5%の2ケタ上昇の115.5万円で、12か月連続で前年同月を上回った。

 埼玉県は前年比11.4%上昇の126.4万円となり、20年6月から18か月連続で前年同月を上回った。

 千葉県は前年比10.8%上昇の113.0万円となり、20年8月から16か月連続で前年同月を上回っている。

 また、新規登録単価は前年比15.9%上昇の坪224.7万円となり、8か月連続して2けた上昇、20年10月から14か月連続で前年同月を上回るとともに過去最高値となった。

 在庫坪単価は前年同月比14.8%上昇の過去最高値の230.9万円となり、7か月連続の2けた上昇、18年2月から46か月連続で前年同月を上回った。

◇       ◆     ◇

 この数値をどう見るかだが、首都圏新築と比較して成約単価は6掛け、新規登録単価と在庫単価はそれぞれ7掛け前後だ。地域別では新築と比較して東京区部は6.7掛け、横浜・川崎は6.4掛け、埼玉は5.4掛け、千葉は5.5掛けだ。

 この先の市況はいまひとつ読めないが、新築は総じて売れ行きが好調で、完成在庫数も漸減傾向にあることから下落に転じる可能性は少ないとみている。注意したいのは、平均価格は頭打ちの感があり、単価上昇を専有圧縮で吸収しようという動きが鮮明となり、合わせて階高・天井高の低下、設備仕様のグレードダウンが甚だしいことだ。ローン金利は引き続き低水準で推移すると思われるが、過度な基本性能・設備仕様レベルダウンをユーザーがどう見るかだ。

 このような新築の懸念材料を考慮すると、記者は建築費が著しく上昇した数年前以前の中古マンションのほうが総じてレベルは高いとみている。新築との価格の乖離率を考え合わせると、中古市場の活況は当分続くのではないかと思われる。

 ただ、新規登録単価が8カ月連続して2けた上昇しているのは実需というよりは買い取り業者が介在しているのではないかと思われ、この先どうなるかは今一つよく分からない。かつてバブル発生時は、新築より中古が市場をリードしたように今回もそのような状況になるのかどうか。〝まだはもうなのか、もうはまだなのか〟-中古市場は踊り場に差し掛かっていると言えなくもない。

活発な法人間取引 「買い」が「売り」上回る 関東圏の中古マンション市場(2021/10/19)

バブルだ すさまじい中古マンションの値上がり レインズの9月のレポート(2021/10/12)

 

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メインビジョンイメージ図(正面)/提供:竹中工務店

 読売新聞グループ本社、読売巨人軍、東京ドーム、三井不動産の4社は12月13日、プロ野球・読売ジャイアンツの本拠地「東京ドーム」のリニューアルを過去最大規模で実施すると発表した。

 これまでの約4.4倍の面積となる国内最大級のメインビジョンの新設や、入場ゲートおよびコンコースのデザイン刷新、多様な観戦スタイルに対応した新たな観客席の設置に加え、完全キャッシュレス化や顔認証技術の導入などのDX(デジタルトランスフォーメーション)を行い、観客に「ジャイアンツの世界を五感で、存分にお楽しみいただく、新しい観戦体験」を提供できるよう取り組んでいく。2022年3月のオープン戦からの稼働開始を予定している。

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22ゲート内エントランス イメージ図

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プレミアムラウンジ

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 プレス・リリースは13ページにわたるもので、六十数年来の西鉄-西武ライオンズファン&アンチ巨人の記者は驚愕した。

 冒頭には「メインビジョン単体の面積としては国内スタジアムで最大規模となるフルカラーLED メインビジョンが誕生します(横幅約125.6m、面積約1,050 ㎡)。従来のメインビジョン(約238 ㎡)と比較して面積は約4.4倍に拡大し、画質(画素の細かさ)の面においてもメインビジョンとしては国内プロ野球場最高レベルとなり、高精細映像を使った迫力ある映像演出をお楽しみいただけるようになります」と華々しく打ち上げ、「メインビジョンとともに導入する送出制御システムにより、音楽や照明と連動した映像や静止画の演出表現、アニメーションなどの動きを交えた様々な特殊効果のほか、後述の外野フェンス上部リボンビジョンや場内コンコースのデジタルサイネージと連携したコンテンツ発信も可能」とあり、「入場ゲートおよび場内コンコースのデザイン刷新とデジタルサイネージの導入」「観客席の新設、増設およびプレミアムラウンジのフルリニューアル」「スイートエリアが『THE SUITE TOKYO』としてフルリニューアル」「場内の完全キャッシュレス化と顔認証技術の本格導入」などと読むのが嫌になるほど盛り沢山の内容で、締めくくりには「『世界トップレベルの清潔・安全・快適なスタジアム』を目指す取り組みの継続」とあるではないか。

 参った。降参。今年3月8日、西武ライオンズの球場リニューアルお披露目イベントを取材したときは、間違いなく日本一の球場だと思ったが、巨人もさるもの、わずか1年で西武ライオンズを日本一の座から引きずり下ろすことになるかもしれない。

 答えは返ってこないのを承知の上で、東京ドーム広報室に「私はずっと昔からの西鉄・西武ファンで、アンチ巨人。西武は180億円かけて球場をリニューアルしました。東京ドームの改修費はいくらか、西武を上回るのか」とストレートに質問した。これに対して球団広報からは「事業費は非開示で、(西武より上回るのか)そのようなことには答えられません」と返ってきた。

 このやり取りを聞いていたかみさんは「あなたも馬鹿ね。セリーグは巨人ファンと話したら答えてくれたかもしれないのに」と嗤った。しかし、〝嘘つきは泥棒の始まり〟と小さいころから強く諫められてきた記者は嘘をつくのが大嫌いだ。

 まあしかし、仏作って魂入れず、玉磨かざれば器をなさずの諺もある。金に飽かせて豪華な施設を作ってもプレーするのは選手だ。選手は舞い上がり、すでに日本一になったかの錯覚に陥り、さらにまた相手を発奮させることになりかねず、今年の西武のように最下位に転落する可能性もある。

 今年のパリーグは、年俸総額は巨人の半額で12球団最下位のオリックスが優勝し、施設としては最低クラスの神宮球場を本拠とするヤクルトが日本一に輝いたではないか。

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ザ サード プラチナ ボックス

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THE SUITE TOKYO(ザ スイート トウキョウ)ゲート

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THE SUITE TOKYO(ザ スイート トウキョウ) 

開幕前に西武〝日本一〟 素晴らしいボールパーク化工事完了 人材流失に終止符(2021/3/9)

 

 


 

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「LEGATO(レガート)」モデルハウス

 細田工務店は12月13日、新外観デザインの注文住宅「LEGATO(レガート)」モデルハウスをメディア向けに公開した。

 現在分譲中の全20戸の分譲住宅「グローイングスクエアひばりヶ丘サウス」で成約済みの1戸を、契約者の了解を得て2022年3月中旬まで一般公開するもので、建物は従来の柱と梁を組み合わせた軸組工法にツーバイフォーの構造用合板を敷き込んだ6面体構造の高耐震×制震工法「ハイブリッドキューブ」を採用し、設計住宅性能評価7項目で最高等級を取得。

 外観は、スクエアなフォルムが印象的な重厚感のある、箱を組み合わせたようなキュービックデザインが特徴で、モデルプランは「おうちじかん」が求められる時代にぴったりなキッチンラボ、階段ライブラリー、テラス、ベランピンクバルコニー、寝室ワークスペースなどを設置し、家族それぞれが多目的に利用できるスペースを提案している。

 現地は、西武池袋線ひばりヶ丘駅から徒歩8分、西東京市住吉町3丁目の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約118㎡、建物面積約94㎡。価格は81万円/坪から。

 同社はまた、「LEGATO」のほか、シャープなフォルムが特徴の「ARDITO(アルディート)」、オーガニックな木の質感を表現した「MARCATO(マルカート)」を開発し、今後の注文・分譲住宅で採用していく。

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現地


 

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アルヒ 本当に住みやすい街大賞
順位 2022年 2021年 2020年 2019年 2017年
1 辻堂 川口 川口 赤羽 南阿佐ヶ谷
2 川口 大泉学園 赤羽 南阿佐ヶ谷 勝どき
3 多摩境 辻堂 たまプラーザ 日暮里 赤羽
4 大泉学園 有明テニスの森 柏の葉キャンパス 川口 三郷中央
5 海浜幕張 大井町 入谷 柏の葉キャンパス 戸塚
6 たまプラーザ たまプラーザ 王子 勝どき 南千住
7 花小金井 小岩 武蔵小金井 南千住 大泉学園
8 月島 花小金井 小岩 千葉NT中央 千葉NT中央
9 船堀 千葉NT中央 ひばりヶ丘 小岩 小岩
10 新秋津 浦和美園 東雲 矢向 浮間舟渡
アルヒ 本当に住みやすい街大賞 シニアランキング
1 ひばりヶ丘 武蔵小山 木場 大泉学園  
2 稲毛海岸 南大沢 大泉学園 神田  
3 相模大野 平塚 平塚 印西牧の原  


 ARUHI(アルヒ)は12月7日、「本当に住みやすい街大賞2022 TOP10」を発表した。ランキングトップは前年3位の「辻堂」で、2位は2020年と2021年連続して1位だった「川口」、3位には過去ランク外の「多摩境」が急浮上した。

 以下、4位・大泉学園(前年2位)、5位・海浜幕張(同ランク外)、6位・たまプラーザ(同6位)、7位・花小金井(同8位)、8位・月島(同ランク外)、9位・船堀(同ランク外)、10位・新秋津(同ランク外)の順でベスト10入り。

 昨年ランク入りしていた有明テニスの森(同4位)、大井町(同5位)、小岩(同6位)、千葉ニュータウン中央(同9位)、浦和美園(同10位)は圏外。

 また、シニアランキングは1位・ひばりが丘(2020年の大賞9位)で、2位・稲毛海岸、3位・相模大野がいずれも前年ランク外から入った。

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川口元郷駅前の醜悪なクスノキ(2020年写す)

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瘤だらけの川口市内のイチョウ並木(2020年写す)

◇       ◆     ◇

 記者はこれまで、機会あるごとにこの「本当に住みやすい街大賞」を批判してきた。根拠が希薄で、マンションデベロッパーの影が見え隠れし、そして何よりも住宅購入検討者をミスリードする危険性もはらんでいるからだ。

 頂門の一針にならないことも、ましてやまだ死ぬ気はないので蜂の一刺しにもならないことを承知の上でまた書く。

 同社はタイトルにわざわざ「本当に」という形容動詞を付しているように〝実はそうではない〟と解釈もできるように逃げの一手を打っている。人気タレントを呼んでイベントも行っているようだ。これがまた記者を不愉快にさせる。住宅購入検討者を何だと思っているのだ。馬鹿にするのはいい加減にしてほしい。金融機関のやることでは断じてない。

 同社は一応、選定基準に住環境・交通利便・教育環境・コストパフォーマンス・発展性の5つを設定し、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと選定しているとしているが、そもそもこれらの選定基準が妥当か、果たして数値化できるのか疑わしい。

 「住環境」ひとつとっても、重視するのは緑環境か眺望か生活利便施設の集積具合かによって全く異なった結果になる。交通利便だって、勤務・通学を優先するならどこがいいか言えないはずだ。教育環境も同様だ。孟母三遷の教えなど正しいのかどうか、誰も分からない。そもそも最近のマンション立地は〝なんでもあり〟の高容積の商業・準工エリアが圧倒的に多いではないか。コストパフォーマンスだって、実際にものを見ないと判断などできない。講釈師見て来たように嘘をつく。無責任極まりない。

 さらに、この「大賞」の致命的な欠陥は、もっとも肝心な誰にとって住みやすいかのかの視点が欠落していることだ。選ばれるのは富裕層が住みたくなるような街ではなく、背伸びしたら手が届く街かと思いきや、坪単価は400万円をはるかに突破する「たまプラーザ」がこの3年上位にランクインしており、やはり坪単価425万円の「勝どき」が今年ランクインした。同社は誰の味方なのか。

 評点の乱高下も不可解だ。2020年と2021年トップの「川口」は、2020年が4.14だった。そして2021年は4.40に跳ね上がり、2022年には4.05へ下落した。わずか3年間にこれほど上下するほど街並みが変わったとはとても思えない。「川口」と覇権を争っていた「赤羽」は2021年忽然として姿を消した。何があったのか説明してほしい。

 ほかのエリアも月光仮面のように疾風のように現れて疾風のよう去っていく。5年間ベスト10・シニアベスト3にランク入りしているのは「大泉学園」のみだ。記者も大泉学園はいい街だと思うが、ならばとうしで石神井公園が徒歩圏の「石神井公園」や、都心への連絡もいい「練馬」はランク外なのか。同線では「ひばりヶ丘」が2022年のシニアランクでトップになったが、西武ファンの記者だって首をかしげたくなるランクインだ。そんなに年寄りが住みやすい街か。

 トップに上昇した「辻堂」は、駅北口の再開発「湘南C-X(シークロス)」によって街並みが一変したのは十分承知しているが、ならば「藤沢」「茅ヶ崎」はどうしてランク外なのかさっぱり理解できない。

 今年の大賞で3位に突如浮上した「多摩境」と10位にランクインした「新秋津」も不可思議だ。住宅購入検討者でこの2つの街をイメージできる人は10人に1人もいないだろう。

 「多摩境」は知人も住んでいるので批判などしたくないが、このレベルの街なら首都圏に100も200もあるはずだ。「多摩境」がベスト3に入るのならなぜ同じ沿線のわが「多摩センター」はランク外なのか。「南大沢」は昨年のシニアランキング2位に入ったが、それだったら「永山」だって同レベルだ。同じ京王線では、他の沿線と比べ圧倒的に割り負けしている「調布」「府中」「聖蹟桜ヶ丘」もランク上位の評価が妥当ではないか。安藤忠雄氏が設計した建物が500mにわたって建ち並び、桐朋や白百合女子大の学生さんも多い「仙川」もいい。

 「新秋津」には仰天した。ここは西武線との連絡に2~3分はかかる。生活利便施設も乏しい。マンション分譲など最近はまったくないはずだ。審査講評では戸建てが3,000万円台で買えるとあるが、質を無視すればこんなところは数えきれないほどある。(不動産に掘り出しものなどない)

 言いたいことは他にもある。マンション業界関係者ならお分かりのはずだ。どことは言わないが、大型物件が分譲中か、あるいは分譲予定されている街・駅が突如浮上し、その役割が終えると忽然と姿を消す。同社は忖度などしていないだろうが、デベロッパーの影が見え隠れする。これが実にいやらしい。袖の下をもらっているのではないかと勘繰りたくなる。

◇       ◆     ◇

 以下は番外。記者の独り言と受け取っていただきたい。記者はお金があったら住みたいのは「3A」の「赤坂」「青山」「麻布」や「渋谷(松濤)」「田園調布」「成城学園」「駒込(大和郷)」「大森(文化村)」などもいいが、何といってもいいのは「東京」だ。マンションの価値として坪単価3,000万円どころか5,000万円の価値はあると思う。三菱地所はどうして分譲マンションを建てないのか。このほか、都心部なら「人形町」「四谷荒木町(四谷三丁目)」「神楽坂」界隈もいい。

 このほか、記者も悪くないと思うのだが、呑み助には24時間営業の安い飲食店が駅前に軒を連ねる「南越谷」がお勧めだ。競馬・ギャンブル好きには「府中競馬場」「多摩川競艇」「立川競輪」「浦和競馬場」「中山競馬場」「船橋競馬場」などに近い武蔵野線はどうか。毎日のように楽しめる。

 夜景が美しいのはどこでもそうだろうが「竹芝」「桜木町」「元町・中華街(山下公園)」、海好きには「三浦海岸」、フーゾク街なら「新宿・歌舞伎町」「黄金町」「川崎・堀之内」(今でもあるのか)だろう。

 これから検討する人には「南船橋」がお勧めだ。三井不レジが昨年分譲したマンションの坪単価は204万円だった。これから駅前の約4.5haの再開発が三井不動産・三井不レジなどによって推進される。数年後に街並みは一変する。

 20年、30年先を見通すなら、最大の〝穴場〟は「新木場」しかない。ここは地区計画により151haの規模にわたり住宅不可となっている。現在のオフィス賃料は都心の10分の1の水準だ。木場の役割が終えた現在、地区計画の見直しが行われるのは間違いないとみた。ひょっとしたら「HARUMI FLAG」の第2弾はここではないか。

 取り留めないことを書いてきた。つまり〝住めば都〟-どこもいいのだ。住みたくなくても離れられない人はたくさんいるし、住みたくても先立つものがない人のほうが圧倒的に多い。住宅購入検討者を惑わす、デベロッパーのプロパガンダに擦り寄るような大賞はやめていただきたい。

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