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「プレディア都筑ふれあいの丘」

 JR西日本プロパティーズ(Jプロ)が分譲中の「プレディア都筑ふれあいの丘」と「プレディアあざみ野」を見学した。前者は駅から徒歩3分の全37戸で、竣工販売の第1期1次19戸と第1期2次7戸がほぼ完売見込み。後者は駅から徒歩10分の全54戸で、第1期27戸が即日完売し、第1期2次3戸も完売。双方とも好調な売れ行きを見せている。

 「都筑ふれあいの丘」は、横浜市営地下鉄グリーンライン都筑ふれあいの丘駅から徒歩3分、横浜市都筑区葛が谷の近隣商業地域に位置する7階建て全37戸。専有面積は36.72~70.11㎡、6月26日(土)に抽選販売される第1期2次(7戸)の価格は3,128万円〜5,788万円。坪単価は257万円。建物は2021年4月22日に竣工済。施工は風越建設。販売代理は長谷工アーベストで、モデルルームオープンは4月29日。

 現地は、幅員8mはありそうな桜並木とレンガタイル敷の舗道に面しており、建物標準階1フロア6戸構成で、南向きと北向きがそれぞれ3戸。角住戸比率は64%。主な基本性能は、直床、リビング天井高2450ミリ、食洗機、御影石キッチン天板、食器棚標準装備など。

 「あざみ野」は、横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅から徒歩10分、東急田園都市線あざみ野駅から徒歩15分、横浜市青葉区荏田町の準住居地域に位置する7階建て全54戸。専有面積は57.48〜72.66㎡。7月分譲予定の次期(戸数未定)の専有面積は60.98〜72.66㎡、予定価格は4,300万円台〜5,400万円台(最多価格帯4,800万円台)。坪単価は236万円。竣工予定は2022年2月下旬。設計・施工は新日本建設。販売代理は野村不動産ソリューションズ。

 5月22日に分譲した第1期27戸、6月12日に分譲した第1期2次3戸はともに完売。

 現地は、中高層マンションなどが建ち並ぶエリアの一角。建物は建築デザイナー・空間デザイナーの共演による「日本庭園」をテーマとしたランドスケープデザイン、「モダン・ジャパニーズ」をテーマにした照明デザインを採用。共用部にコワーキングスペースを設置。住戸プランは60㎡台の3LDKが中心で、田園都市線には競合物件が多いことから価格を抑制しているのが特徴。

 オンライン個別相談会などの対応により顧客の絞り込みを行った結果、来場者約100件に占める成約者の割合(歩留まり率)が約3割に達している。

 販売担当の野村不動産​ソリューションズ プロジェクト営業本部住宅販売一部専任課長・石川広勝氏は、「モデルルームでの顧客対応は一般的に3~4時間かかるが、コロナ禍でオンライン商談を導入した結果、1回目のプロジェクト説明会と、それ以降の個別相談会を実施し、価格情報も当初の段階で伝えていることなどから商談時間を大幅に短縮できている。それが歩留まり率のアップにつながっている」と語った。

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「プレディアあざみ野」

◇       ◆     ◇

 読者の皆さんは、2008年に開業した横浜市営地下鉄グリーンライン都筑ふれあいの丘駅をご存じか。記者はまったく知らなかった。駅に降りたとたん、いかにもUR都市機構が整備したと思われるゆったりした街並みが形成されているのにも驚いた。販売担当の長谷工アーベストによると、「この街に住んだら他に移れない」と居住者がいうほど住環境のいいのが特徴で、一部の近隣商業エリアにマンションなどが建っているほかは、駅から数分も歩くと第一種低層住居専用地域の戸建て住宅街が広がっている。

 話を聞き、いつものように坪単価を予想した。先に見学した「あざみ野」が坪236万円だったので、それよりは若干安いとみて230万円と見たのだが、257万円だったので大外れ。郊外部のマンションでこれほど予想を大幅に外したのは記憶にないくらいだ。

 言い訳はしたくないが、この街を全然知らなかったことが最大の理由だ。

 さらに言えば、人気が高いという駅前の大型商業施設「OK(オーケー)」を知らなかったことも響いた。昼から「あざみ野」で頂いたお茶を少ししか飲んでいなかったので、ビールでも飲もうと取材後「OK(オーケー)」に寄った。1階の店舗は広く、隈なく回ってもビールなど売っておらず、店の人に聞いたら2階だというので2階に上った。

 しかし、ボックス・ケース入りはたくさんあるのに冷えたビールなど1本も売っていないではないか。ケース入りをたくさんカートに入れていた利用者に訪ねた。「冷えたビールはどこですか? 」「さぁ、見たことない」仕方なく、また店の人に聞いた。「冷えたビール欲しいんですが? 」「ここはスーパーじゃありません。ディスカウントショップです」「…」この間、10分は無駄になった。やむを得ずコンビニで糖質ゼロの缶ビールを買って、路地裏で飲んだ。

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「プレディア都筑ふれあいの丘」の北側舗道

◇       ◆     ◇

 駅は知らなかったが、駅から徒歩4分の2000年竣工の「藤和ライブタウンセンター南」はよく知っている。全162戸の低層マンションで、〝ペット飼育可〟の走りの物件だった。よく売れた。さらにまた、ここには圧倒的人気になった伊藤忠都市開発「タンタタウン」もある。

 もう一つ、「都筑区」について。記事も添付する。これはパンフレットにも記載されているが、同区は「暮らしやすさ」が第1位のほか、景観のよさ、自然の豊かさ、子育て環境、歴史的公園面積でも市民意識調査でトップの評価を得ている。

圧倒的人気呼んだ長期定借付マンション第2弾 「タンタタウン・アルボの丘」(2005/2/4)

「港北センタープレイス」の現地で見た光景(2005/1/12)

カテゴリ: 2021年度

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「リーフィアレジデンス橋本」

 小田急不動産は6月23日、大規模マンション「リーフィアレジデンス橋本」が竣工したのに伴うメディア向け内覧会を行った。JR・京王相模原線橋本駅からバス便の全425戸で、分譲開始から1年半で約9割を成約するなど極めて好調に推移している。敷地内の里山を所有し、維持管理も行うというほとんど前例のない企画がヒットした。

 物件は、JR横浜線・京王相模原線橋本駅から徒歩19分(バス3分、バス停徒歩3分)の町田市小山ヶ丘六丁目に位置する敷地面積約21,850㎡、12階建て全425戸。平均専有面積は78.7㎡。最多価格帯は3,300万円台、坪単価は150万円。売主は同社(事業比率50%)のほか、積水ハウス(同40%)、神鋼不動産(同10%)。設計・施工は長谷工コーポレーション。竣工は2021年4月。

 2019年12月から販売を開始し、当初は町田市、相模原市などの地元中心だったのが、昨年6月以降は広域からの集客ができており、これまでに累計来場者は2,000件を突破し、約9割が成約済みとなるなど好調に推移している。

 約21,850㎡の敷地の4割を占める「民有緑地」=「里山」の保全・維持管理を居住者が行うという提案が支持された。行政、環境シンクタンクとの協議や緑地内の環境調査などを重ね、20201月に「いきもの共生事業所認証(ABINC=エイビンク)」の「優秀賞」を受賞している。

 内覧会に臨んだ同社住宅事業本部開発企画部長・髙橋浩朗氏は、「敷地は小田急電鉄が所有していたのを吸収分割手法により当社が取得したが、事業化するにあたって2つの課題があった。一つは、バス便で400戸を超える需要が果たしてあるのかということ。もう一つは、敷地は市の地区計画による『民有緑地』に指定されており、一切自然の植生に手を加えてはならないという規制があったこと。開発を断念することも考えたが、思い切ってチャレンジした。販売状況は当初の想定をはるかに超えている。自然と共生する取り組みが高い評価を得た」と語った。

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「さとやまの森」木道もあるので登るのに苦労しない

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「さとやまの森」登り口

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フォレストテラス

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2層吹き抜けラウンジ(正面にフォレストテラスが額縁絵のように見える)

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キッズルーム

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 この物件については、同社が2019年10月7日に行った記者内覧会を取材しており、「坪単価は都内ではまずない150万円くらいに落ち着きそうだ」とし、「売れるかどうかは価格もさることながら、カギは『さとやまの森』の魅力をアピールできるかどうかだろうと思う…似たような事例は『フォートンヒルズ』がある。ここは信じられないような売れ行きを示した」と記事に書いた。

 分譲価格(単価)は、土地代がただでも建たないような破格値で、大型商業施設が近接するのは訴求力があるが、橋本駅からバス便というのはネックになるはずで、で400戸を超えたら、いかに隣接地に大型商業施設があるとはいえ、売れるのは年間100~150戸として、完売まで3~4年かかるのではないかと予測した。「いきもの共生事業所認証(ABINC=エイビンク)」認証は必ずしも販促につながらないこともこれまでの事例で分かっていた。

 そしてまた、当時は「マンションは『駅7分以内』しか買うな!」というプロパガンダが新型コロナのように市場に蔓延していた。下手をすると在庫は根雪のようにずっと残るのではないかと危惧もした。

 この日(6月23日)、販売住戸は残り約1割と聞いて安堵した。記者の予想を覆したのは、大型商業施設に隣接し、新型コロナによる〝新しい生活様式〟も大きな要因だろうが、「フォートンヒルズ」と同等かそれ以上の取り組みが自然志向の消費者の心を捉えたからだと思う。高橋氏も「想定外の売れ行き」と語ったように、ここまで売れると考えていなかったようだ。

 約21,850㎡の敷地を戸数で割ると、1戸当たりの持ち分は約51㎡。1戸当たりにするとそれほど大きくもないが、これをみんなで所有し、維持管理をし、毎日のように散策したり様々な交流イベントなども行ったりできる〝価値〟はお金には代えられないものがある。維持管理費として1戸当たり月額500円を徴収するというのも妥当な価格のはずだ。

 1階部分からの比高差約30mの里山にも上った。枕木などで木道が整備されており、年寄りでも苦もなく登れる。樹木はクヌギが多く、草花を含めて約200種とのことだった。山椒の木がたくさん生えており、タラの木もあるとのことだった。原始規約では喫煙禁止というのはどうかと思うが、飲酒は定めがないので、飲めるはずだ。(入居者の1~2割は喫煙者のはずで、管理組合も喫煙くらい認めてもいいのではないか)

 里山は八王子市との市境にもなっており、フェンスの先には八王子市が所有する手つかずの雑木林が広がっていた。

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このヤギは記事とは関係ありません。多摩センターの駐車場の雑草狩りに駆り出されているヤギです(「さとやまの森」のイベントに出演させたら受けるはず)

小田急不他「橋本」 坪単価は150万円か 敷地の3分の1が里山 自然派の心捉えるか(2019/10/7)

また怒り沸騰 「マンションは『駅7分以内』しか買うな!」の本は買うな!(下)(2018/2/1)

カテゴリ: 2021年度

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「西新宿五丁目中央南地区第一種市街地再開発事業」

 三井不動産レジデンシャルは6月17日、同社が参加組合員として事業参画している「西新宿五丁目中央南地区第一種市街地再開発事業」の権利変換計画が6月16日に東京都から許可を受けたと発表した。

 同プロジェクトは、JR新宿駅から北西約1.2㎞(15分)に位置する約0.8ha の規模で、1992年6月に「けやき橋地区街づくり有志会」が発足して以来、2014年4月に不燃化推進特定整備地区に指定され、2017年12月に都市計画決定、2019年7月に再開発組合が設立された。

 計画では、40階建て免震構造の住宅棟に住宅470戸を設けるほか、商業・業務・保育所からなる4階建ての施設棟を整備する。事業推進コンサルタントはINA新建築研究所。特定業務代行者は熊谷組。2024年度の竣工を目指す。

◇       ◆     ◇

 近接する三菱地所レジデンス他「ザ・パークハウス西新宿タワー60」が完成してから4年が経過する。竣工は3年先だ。住宅は分譲されるはずで、価格はそんなに高くならないと読んだ。

日本最高階数 三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス西新宿タワー60」竣工(2017/10/24)

 


 

カテゴリ: 2021年度

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「Park Nova(パーク・ノヴァ)」

 ロンドンを拠点にする建築家・リサーチャー集団・PLPアーキテクチャー(日本事務所所在地:東京都、駐日代表:中島雷太氏)6月17日、「ガーデン・シティ」として名高いシンガポールの一等地・オーチャードに建設する21階建て高級タワーマンション「Park Nova(パーク・ノヴァ)」のデザインを公開した。

 「バイオフィリア(生命愛)」や「ウェルネス」をキーコンセプトに、タワー全体を緑で覆い、オーチャード(英語で"果樹園")という街の歴史コンテクストや緑豊かな立地に寄り添い、最大54世帯収容のビルを騒音や大気汚染から守るためのデザインとなっているのが特徴。

 2〜5室からなる各住居は、床から天井まで続く開放的な掃き出し窓により、室内外がシームレスに繋がり、太陽の光を取り込みながらも緑化によってプライバシー空間を確保している。共用施設に瞑想スペースやジム、スカイテラスなどを整備。シンガポールの建築物環境性能評価システム「Green Mark」のゴールド認証を取得する予定。

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 海外のマンションは、中国とモンゴル以外は全く知らないが、シンガポールには凄いマンションがあるものだ。いったい価格はいくらになるのか。わが国でもどこかがやらないか。外観はこの前見学したサンフロンティア不動産「+SHIFT NOGIZAKA」に似ているようで似ていない。「パークノヴァ」は三井不動産レジデンシャルがかつて分譲していたマンションブランドの一つだ。

◇      ◆     ◇

 同社に価格、面積などについて問い合わせた。その回答があった。「一番小さいマンションの床面積は133㎡、1番大きいペントハウスで548㎡。販売価格については、270㎡で約1400万シンガポールドル、548㎡のペントハウスで約3400万シンガポールドル」とのことだ。1 シンガポールドル=約82 円とすると、ペントハウスは日本円にすると27.9億円か、坪単価は1,679万円。

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「+SHIFT NOGIZAKA」

駅1分 乃木神社に隣接 建築・内装費に315万円/坪 サンフロ「+SHIFT NOGIZAKA」(2021/4/21)

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「ピアース渋谷」

 モリモトが7月下旬に分譲する予定の「ピアース渋谷」の現地を見学した。2023年11月完成予定の「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」に近接する全67戸で、周辺には近年の分譲事例がほとんどないことから、価格(坪単価)がいくらになるか注目される。

 物件は、JR渋谷駅から徒歩7分、東急東横線代官山駅から徒歩12分、渋谷区桜丘町の商業地域(建ぺい率80%、容積率500%)に位置する敷地面積約594㎡、15階建て全67戸。専有面積は27.66~69.33㎡、価格は未定。竣工予定は2022年11月下旬。設計・監理はIAO竹田設計。デザイン監修はA.A.E.一級建築士事務所。施工は日本国土開発。販売予定は2021年7月下旬。

 現地は、施行面積約2.6haの「渋谷駅桜丘口地区」、2.1haの「ネクスト渋谷桜丘地区」再開発事業地やセルリアンタワー、渋谷インフォスタワー、渋谷区文化総合センター、「センチュリーフォレスト」などに近接する商業地エリアの一角。敷地は南側と北側に接道。

 住居は3階~14階が1フロア5戸、最上階が1フロア5戸構成。角住戸比率は80%超、専有面積は27・34・35・45・69㎡。

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建築現場(南道路)

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建築現場(北道路)

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 見学する前は、立地条件によっては坪単価800万円もありうると考えていたが、敷地規模、道路付け条件、高値追求しない同社の販売戦略などから、最上階は坪800万円もありうるが、平均坪単価は最低で650万円、アッパーで坪700万円と読んだ。

 的中するかどうか、自信はない。外れたら謝るほかない。コンパクトマンションは単価よりグロスが重視されるので読みづらい。

〝ちがいを ちからに 変える街。渋谷区〟に沿う 東急不などコンソーシアム連携(2021/4/6)

感動的ですらある鹿島建設「センチュリーフォレスト」(2012/1/25)

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「バウス西大島」

 中央日本土地建物グループは6月14日、子会社の中央日本土地建物が開発中のマンション「バウス西大島」の第1期105戸の登録申し込みを6月12日から開始したと発表した。物件会員登録数は1,500件超となっている。

 物件は、都営新宿線西大島駅から徒歩7分、江東区北砂三丁目の準工業地域に位置する13階建て全183戸。第1期105戸の専有面積は45.02~80.21㎡、価格は3,578万(坪262万円)~7,598万円(同313万円)。竣工予定は2022年6月下旬。設計・監理は安宅設計。施工は新日本建設。販売代理は東京建物。

 小名木川沿いの立地を活かし、建物外観は「水景庭苑邸宅」をテーマにした2 棟構成で、共用部に「ワークラウンジ」や認可保育園(2023年春開設予定)を併設し、生鮮宅配ボックスを設置する。

 住戸は70㎡台の3LDK が中心。平均11%以上の収納率を確保し、一部プランには、BAUSオリジナルの「コアクロ」を用意し、約3.2畳のウォークインクローゼットをテレワーク用の書斎やドレスルームとして利用できるようにしている。

カテゴリ: 2021年度

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「MIXINK(ミキシンク)」イメージ

 三菱地所レジデンスは6月14日、キッチンと洗面化粧台を合体させた新しい住設機器「MIXINK(ミキシンク)」をタカラスタンダードと共同開発し、第一号として品川区西五反田の賃貸マンション「ザ・パークハビオ」に導入すると発表した。

 従来の賃貸マンションは、水回りの制約を受け、画一的な間取りプランになりがちだったが、同社は多様化するライフスタイルの中で他の選択肢もあるのではないかと考え、賃貸マンションの仲介業務に携わるグループ会社へヒアリングした結果、 顧客の物件選択の決め手は「生活スペースの広さ」であることから、「MIXINK」の開発に至った。

 キッチンと洗面所のスペースを「MIXINK」でまとめることで、居室が7.0畳から8.3畳に拡大でき、居室内にワークスペース(デスク、椅子、書類棚)を創出することを可能にしたという。

 「MIXINK」は、調理にも洗面にも利用可能な流し台と、調理に必要なIHコンロやレンジフード、洗面化粧台に欠かせない鏡、調理器具や洗面用具も十分入れることができる仕様となっている。

 物件は、都営地下鉄浅草線五反田駅から徒歩2分、品川区西五反田二丁目に位置する14階建て全61戸。専用面積は25.11~50.71㎡。竣工予定は2022年12月。

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「ザ・パークハビオ」

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 ありうるプランだ。分譲マンションにも採用できる。伊藤忠都市開発はシャワー室のみで浴槽をなくした分譲物件「神楽坂」を供給した。記者は「人間洗濯機」が開発されれば約1畳大の浴室は省けるし、大幅なコストダウンにつながると思っている。


 

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「クリオ江ノ島 計画」(奥のマンションは大京のマンションか)

 コスモスイニシアのリノベーションマンション「シーサイド片瀬江ノ島」の取材に向かう途中、小田急線片瀬江ノ島駅からは徒歩4~5分か、境川とすばな通りに面し、「ライオンズタワー片瀬江ノ島」に隣接する一等地に明和地所の「クリオ江ノ島 計画」の看板がかかっていた。

 早速メモをした。所在地は藤沢市片瀬海岸一丁目、敷地面積は約1,581㎡、建ぺい率44.5%、容積率360%で、建物は13階建て延べ床面積約6,679㎡の69戸。竣工予定は2023年4月。

 いくらで分譲するかもはじいた。坪単価は条件の悪い住戸でも最低250万円、最高は坪300万円を突破する特殊住戸もあるかもしれないが、平均では坪300万円はしないと読んだ。実需が中心だろうが、リゾートとしての購入も想定されるので自信はない。

 同社にも連絡した。「坪単価につきましては、まだ何も決まっていない状況でございまして、お答えすることはできません。現在、オープンに向けての準備を進めており、恐らく来月下旬くらいになるかと思われます」(広報)とのことだった。

バブル時 坪450万円⇒リノベ 坪211万円 コスモスイニシア「湘南タワーズ」分譲(2021/6/10)

 

 


 

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「湘南タワーズ」

 コスモスイニシアが5月末から分譲開始した郊外型リノベーションマンションの第1弾「湘南タワーズ」と「シーサイド片瀬江ノ島」を見学した。郊外型リノベマンションは、リモートワークの増加により、都心のオフィスに毎日通勤する必要がなくなり、郊外・近郊エリアへの近距離移住に関心が高まりつつあるニーズをとらえたもの。

 「湘南タワーズ」は、江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩3分、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩7分、藤沢市片瀬海岸1丁目に位置する1991年竣工(築31年)の14階建て全40戸。分譲当初の売主はミサワホーム、施工は間組。分譲住戸は6階の角住戸で専有面積93.56㎡、価格5,980万円。リビング天井高は2500ミリ。

 住戸からは境川を眼下に、片瀬江ノ島海岸-江ノ島が眺望できるのが特徴。玄関に3.3畳の土間スペースを設けているほか、ワークスペースを1部屋設置。内装は白色やブルージュ、床に突板を採用するなど木目を基調にまとめている。

 「シーサイド片瀬江ノ島」は、江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩3分、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩7分、藤沢市片瀬海岸1丁目に位置する1987年竣工(築34年)の11階建て全78戸。分譲当初の売主はハイネス恒産・力建。施工は西松・古久根・建設共同企業体。分譲住戸は3階の角住戸で専有面積75.33㎡、価格4,280万円。リビング天井高は2400ミリ。

 住戸からは片瀬山が眺望でき、玄関には4.4畳のガラスの引き戸を採用した土間スペースを設置。靴を脱がずにそのまま入れるようにしている。リビングダイニングキッチンは青色やブルージュが基調。床は突板。すでに購入希望者がいるという。

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「湘南タワーズ」室内

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「湘南タワーズ」土間スペース

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「湘南タワーズ」リモートワークスペース

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「シーサイド片瀬江ノ島」室内
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「シーサイド片瀬江ノ島」土間スペース

◇       ◆     ◇

 同社の「INITIA &リノベーション」はこれまで結構見学している。今回は片瀬江ノ島の立地特性に合わせ、土間スペースを設置しているのが特徴で、床を突板仕様にしているのがいい。

 「シーサイド片瀬江ノ島」の分譲当初の売主がハイネス恒産・力建と聞き、なつかしさが込み上げた。ハイネス恒産の創業社長には何度も取材した。力建は明大野球部出身者をたくさん採用し、RBA野球で大京と覇権を争った。

 「湘南タワーズ」の売主がミサワホームで、バブル期の物件なのを全然知らなかった。見学で説明を受けたのは同社流通事業部の商品企画部建築課・藤澤駿氏、同部流通一部一課・荒金愛美氏、同部アクイジション二課・藤田未来氏で、みんな若く、素晴らしい名前に舞い上がった記者は、バブル期のマンション市場はどのようなものだったかを知らせようとサービス精神を発揮して、「このマンションの分譲当初の坪単価は450万円くらいではないか」と当てずっぽうで話した。

 すると、記者に大恥をかかせようと考えたのか、藤澤氏が分譲時のパンフレット・価格表を目の前に広げた。何と100㎡で価格は1億3,900万円とあるではないか。坪単価は459万円だ。最高価格は1億4,267万円(33坪)で、億ションでないのは16戸しかなかった。

 記者の予想はズバリ的中した。読者のみなさんは、事前に調べたのだろうと疑うかもしれないが、記者はそのようなことはしない。若いときなら事前にチェックしたかもしれないが、横着になったいまは出たとこ勝負だ。なぜ的中したかだが、40年もマンションを見続けていると、相場というものが見えてくるのだ。

 同社が分譲する「湘南タワーズ」の坪単価は211万円、「シーサイド片瀬江ノ島」は187万円。高いか安いかを判断するのは記者ではない。同社はこの2物件のほか「クリオ片瀬江の島壱番館」も分譲する。

 片瀬江ノ島は、海好きの記者にはたまらない街だ。取材より1時間早く着き、ビールを飲みながら海岸を散歩した。波と戯れる小さな子どもや肌もあらわな若い女性が目を楽しませてくれ、コロナをしばし忘れさせてくれた。

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「湘南タワーズ」バルコニーからの眺望

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片瀬江ノ島海岸

「パーカーズ」とのコラボ リノベマンション コスモスイニシア「大森山王」(2019/5/27)

カテゴリ: 2021年度

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「パークタワー勝どきミッド/サウス」

 三井不動産レジデンシャル、鹿島建設、清水建設は6月2日、都営大江戸線勝どき駅直結の全2,786戸の大規模再開発マンション「パークタワー勝どきミッド/サウス」のうち「ミッド」(1,665戸)第1期1次~2期1次507戸の販売結果を発表するとともに、「サウス」の販売を9月上旬に開始すると発表した。

 「ミッド」のエントリー総数は約15,000件で、来場総数は約3,000組(2020年9月4日~2021年5月2日)。販売戸数は507戸(総戸数1,121戸)。登録申込総数は約1,500件で、最高27倍、平均2.9倍。価格は3,690万~3億3,980万円(専有面積:25.05~153.05㎡)2020年11月から販売していた。

 「サウス」(全1,665戸、販売戸数1,115戸)の予定価格は4,700万(31.29㎡)~3億7,800万円(156.66㎡)。モデルルームオープンは7月上旬。

三井不レジ・鹿島・清水「パークタワー勝どき」第1期1次は237戸坪単価425万円(2020/11/18)

 


 

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