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「MEC PANTRY」イメージ

 三菱地所は8月6日、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)の飲食店を対象に、食材やエネルギーなど増大する飲食店の運営コスト低減を目的に共同調達プラットフォーム「MEC PANTRY」の試験運用を開始し、第一弾プロジェクトとして三菱HCキャピタルと協働し、同日から米の共同調達「丸の内精米店」のサービス提供を開始したと発表した。大手デベロッパーが飲食店を対象に自ら精米事業を展開するのは初めて。

 同プラットフォームは、同社の「新事業提案制度」により生まれたもので、商業部門社員が、エリアに出店している400を超える三菱地所の飲食テナントの増大する食材調達コストに着目し、企画・立案した。三菱HCキャピタルは、ファイナンス面での支援に加え、三菱地所とともに将来的な丸の内エリアの物流管理プラットフォームおよび物流網構築におけるデータ利活用や配送ロボットの活用に向けた検討も行う。

 第一弾は、精米したての新鮮な白米を提供することで、顧客満足度・食材価値の最大化、食材調達コスト抑制による経営効率化への貢献を企図。国際ビルの一角に「丸の内精米店」を新設し、日本各地の農家から直接仕入れた米を受注ごとにオンデマンドで精米し、メッセンジャーサービスや配送マッチングサービス、大手配送業者と連携し、エリア内の各店舗へ配送する。また、生産者や自治体・飲食店舗のプロモーションを販売とセットで展開する。

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「丸の内精米店」イメージ

 

カテゴリ: 2024年度

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「house matsubara」

 Japan.asset management(Jam)は8月5日、空き家リノベラボ「house matsubara」を公開した。「築60年・既存不適格・借地権付き・検査済証なし」という厳しい条件が付いている空き家をJamが借り上げ、オーナーと共同投資により1階を店舗に、2階を住宅にコンバージョンしたもの。参加者全員に自家製漬け込み酒サワーなどが無料で供された。

 物件は、京王井の頭線東松原駅から徒歩4分、世田谷区松原6丁目の第一種低層住居専用地域に位置する建築面積33.12㎡、延床面積62.38㎡の木造2階建て。築年数は60年(昭和38年)。改修竣工は2024年3月。

 プロジェクトメンバーは、企画・設計:Jam、BIM設計:MAKE HOUSE、リーシング:omusubi不動産、底地権アドバイザー:市萬、施工:Rrise、テナント運営:Botany。

 プロジェクトスキームは、Jamが建物オーナーと期間8年間の定期賃貸借契約を結び、Jamは転借人Botanyと契約期間3年間(再契約可能)の定期賃貸借契約(転貸)を締結。賃料の20%~40%程度を建物オーナーに固定賃料として支払う。工事費は700万円程度。

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店舗エントランス

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天井

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文様入り窓ガラス(左)と配電用碍子

◇        ◆     ◇

 公開されたのは1階の店舗部分で、面積は1低層地域で許可される50㎡未満。耐震補強を施し、床を撤去し土間空間とすることで天井高を3m近く確保。ガラス窓、柱、梁、天井板、配電用碍子など一部は従前のものを使用、デザインとして取り込んでいる。

 店舗はカフェ&バーで、コーヒー、ティーのほかクラフトソーダ、クラフトフルーツ、30~40種の自家製漬け込み酒サワーなどが提供される。

 この日は、1杯無料ということだったので、記者はアフリカ産ハニーブッシュサワーを頂いた。アルコール度数は4%。値段を聞き忘れたが、病みつきになりそうだ。昨年、三菱地所ホームの「KIGOCOCHI(キゴコチ)」ショールームで頂いた「KAMOSHIKA Drinks(カモシカ飲料)」と少し似ていた。

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Botanyさん

◇        ◆     ◇

 Jamのホームページにはオーナーへのインタビュー記事も紹介されている。一部を紹介する。

 オーナーKさん:母が相続した家になります。元々、祖父母が建てた戸建住宅で、母も結婚までの少しの間住んでいたそうです。やがて祖父母が亡くなって、おじが引き継いで暮らしていたのですが、そのおじも高齢で使わなくなり、2018年ごろ空き家となりました。 

 -ちょうど昨年末に空き家特措法が改正されて、維持管理の不十分な空き家に対して固定資産税の軽減措置を外すことも含めて指導が入るようになったばかりですね。税負担リスクについてのご相談が増えているので、法改正が意識改革にはなっているようです。

 Kさん:まさに意識改革になっていましたね。一番初めは、借地権自体が売れないかと考えました。借地権の更新料が結構大きな金額でしたから、更新前に手放すことも考えていたんです。色々と売却の可能性を探ったのですが、なかなか欲しいという方がいらっしゃらず、話がまとまりませんでした。

 それで他に使い道がないかなということでインターネットで調べて、せたがや空き家活用ナビに相談してみました。すると複数社からお声がけがあり、具体的な提案までいただいたのは御社含めて2社でした。

 もう一社の提案は、10年借り上げで家賃収入が月5000円ほどという条件で、お断りしました。5000円だと保険料もまかなえないですし、ましてや借地料などという金額でさすがに現実的ではない。「10年後に家が返ってきます」というお話だったのですが、私は正直この家が10年後あるのかどうかもわかりませんでした。10年先の未来を見いだせなかったんですね。

 その後、話だけでもと思って御社に相談したんです。初めの提案では、自分の持ち物件として空き家を活用していただくならものすごく良いビジネスだなと思いました。ただ私たちの場合、借地権の更新料と内装造作の費用を地主さんにお支払いしたばかりで、毎月の借地料という負担もあるという、そこからのスタートです。なので、空き家の状態が悪く改修費がかかるとはいえ、提案された初期投資額を負担に感じました。もちろん、毎月の家賃をいただけて8年後にはお返しいただけることについては魅力的だなと思っていました。

 なので、借上期間中のメリットがもう少しあればというところだったのですが、その後臨機応変に改修内容や負担区分を調整していただけて再提案いただいたので、「これであれば空き家のままにしておくよりは」と思って進めることにしました。

 −実際に出来上がってみていかがですか?

 Kさん:今回このように再生してもらってびっくりしました。 こんなに変わるのかというぐらい変わっていました。築60年の建物が再生されて次の方に引き継がれて使っていただけるんですから、私としては本当にやってよかったなと思います。 

木質化PJ「KIGOCOCHI(キゴコチ)」マンションリフォーム提案三菱地所ホーム(2023/10/14)

 

 


 

 

カテゴリ: 2024年度

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 三井不動産は8月5日、記者説明会を開催し、2030年を見据えた新たなグループDX方針「DX VISION 2030」を策定したと発表。今年4月に公表した新グループ長期経営方針「&INNOVATION 2030」で示した事業戦略①コア事業の更なる成長②新たなアセットクラスへの展開③新事業領域の探索・事業機会獲得-を支えるインフラの1つにDXを位置づけ、現在のDXの年間投資額200億円を2030年には350億円に拡大する。

 記者説明会に臨んだ同社執行役員DX本部長・古田貴氏は、2017年を同社のDX元年として位置づけ、これまでの成果として主要システム刷新率は92%、クラウド移行率は96%、社員IT満足度調査は86%に達し、DX本部人材はエキスパートの中途採用は80名超、プロパー、出向を含む本部人材は2009年の15名から140名超に増員したと話した。

 「DX VISION 2030」では、現在の年間DX投資額200億円を2030年には350億円に拡大し、リアル×デジタルの「&Customer」、AI/デジタル人材変革を目指す「&Crew」、デジタル基盤の変革による「&Platform」により顧客ニーズに合わせた体験価値の向上を推進し、不動産デベロッパーの枠を超えた「産業デベロッパー」として、社会のイノベーション・付加価値の創出に貢献すると述べた。

 DX推進の具体的な取り組みとして、同社DX本部DX二部DXグループエンジニアリングマネージャー・山根隆行氏は、DX本部のエキスパートが事業部門へ6か月間異動し、また、事業部門のビジネス人材をDX本部へ1年間異動することなどを通じて双方向で理解度を深め、人材の育成に力を入れていくと説明した。

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古田氏

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「DX VISION 2030」記者説明会(東京ミッドタウン日比谷で)

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 この前の三井不動産レジデンシャルが行った吉永小百合さんの新CM発表会には、最前列に席を取り、一言一句を聞き逃すまいと耳を傾け、ボイスレコーダーにも記録し、ほとんど吉永さんが話した通りに記事で再現した。メディアはテレビ局9社をはじめ約80人だった。

 この日の「DX VISION 2030」記者説明会へのメディアの参加者は40名を超え、CM発表会よりは少なかったが、関心の高さがうかがえた。記者は、スマホすら満足に扱えないアナログ人間なので、話を聞いてもさっぱりわからないだろうからいつものように最後列に座った。古田氏らの話はさっぱりわからなかった。耳が遠くなったばかりが理由ではない。

 ところが、質疑応答で驚嘆すべき数字が飛び出した。ある記者の方が「DX投資額350億円…」と質問したのだが、胡乱な記者の頭脳もすぐ反応した。350億円といえば、同社の売上高2兆2,691億円(2024年3月期)の1%を超えるではないか(2030年でも1%くらいか)。広報担当者にも確認した。350億円は累積ではなく、年間投資額だ。

 ものすごい額だとは思ったが、この額の意味するところが分からなかった。そこで、家に戻り、ChatGPTに次のように質問した。「売上高2兆2,691億円の三井不動産は、現在の年間DX投資額200億円を2030年には350億円にすると公表しました。この数値は同業、さらには他業種と比較してどのような意味を持つか説明してください」

 回答は瞬時に返ってきた。一部を紹介する。

1. 業界内での競争力の向上

 三井不動産は、不動産業界の中でも大手であり、業界の中ではかなりの規模の企業です。現在の年間DX投資額200億円から2030年までに350億円に増加させるという計画は、業界内でのデジタル技術の導入において積極的な姿勢を示しています。このような投資の増加は、より高度なデジタルソリューションを導入し、効率的な業務運営や顧客体験の向上を目指す意図を示しています。

2. デジタルシフトの推進

 不動産業界は、他の業界に比べてデジタルシフトが遅れているとされていますが、三井不動産のような大手企業が大規模なDX投資を行うことで、業界全体のデジタル化を加速させる可能性があります。特に、顧客との接点やプロセスのデジタル化(例:バーチャル内見やAIによる物件推薦)に注力することで、市場全体のデジタル化の流れを先導する役割を果たすことができるでしょう。

3. 業界外の他業種との比較

 他業種と比較すると、特にテクノロジー業界や金融業界では、より高い割合でのDX投資が行われていることが一般的です。例えば、テクノロジー企業は売上の大部分をデジタル関連の投資に回すことが多く、金融業界でもデジタル化は必須の戦略となっています。それに対して、不動産業界のDX投資は比較的少ないことが多いですが、三井不動産のような大手がこのような投資額を計画することで、業界全体の投資水準が引き上げられる可能性があります。

4. 長期的な戦略的アプローチ

 2030年までの長期的な計画での投資額の増加は、三井不動産が将来にわたって持続的な成長を目指し、デジタル技術を駆使してビジネスモデルを進化させる意図を持っていることを示しています。これは、短期的な利益追求だけでなく、長期的な競争優位性の確保を目指した戦略的なアプローチであると言えます。

まとめ

 三井不動産のDX投資額の増加計画は、業界内での競争力を高めるとともに、不動産業界全体のデジタル化を加速させる可能性があります。他業種と比較しても、大規模な投資が行われることで、業界全体のデジタルシフトが進むことが期待されます。また、長期的な視点での投資は、将来の成長に向けた戦略的な準備を示しています。

 ◇      ◆     ◇

 瞬時に回答が返ってきたのはさすがだ。しかし、350億円の意味するものへの具体的な回答はなかった。ChatGPTは文字を理解し考えているのではなく、情報を処理しているからだろうが、このあたりにChatGPTの限界を感じる。

 一つ例示する。この前の吉永小百合さんのTVCMのセリフだ。記事にもしたのだが、吉永さんは「あなたはいつだって、今がいちばん好き」「ずっと昔から、そして今からも」は、日本語文法的には問題がある。「あなたは」は主語だが、述語の「好き」の間には目的語がないと意味は通じない。この点をChatGPTに聞いたら、「ご指摘の通り…何に対して『いちばん』と感じるのかが明確でない可能性があります…『今がいちばん好き』の『今』が何を指しているのかが曖昧です」と返ってきた。小生のような馬鹿もそうだが、ChatGPTも鋏と一緒、使いようだ。

「私もいつか住みたい」吉永小百合さん三井不レジシニア向け「PWS」CM発表会(2024/7/31)

他に比肩するものなし三井不レジシニア向け「パークウェルステイト西麻布」開業へ(2024/7/30)

吉永小百合さん「あなたはいつだって、今がいちばん好き」に胸キュン(2024/7/29)


 

 

カテゴリ: 2024年度

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3日目(提供:日本ツーバイフォー建築協会、以下★印は同協会提供)

 昭和女子大学の環境デザイン学科中山榮子教授の総合演習(プロジェクト)「2×4で茶室を建てよう 建て方実習2024」を8月2日、見学した。実習は同学科1~4年生18名が千利休がつくったといわれる2畳の茶室「待庵(たいあん)」を模してツーバイフォー工法(2×4)で建築するもので、日本ツーバイフォー建築協会が部材を手配しているほか、建て方を指導する指導するフレーマー(大工)を3名派遣している。同様の実習は2017年の平屋住宅建築に続き2回目。

 実習では、パソコンソフトで作成した設計図をもとに、学生は事前研修で材料や構造などを学び、初日の8月1日は床を、2日目の2日は壁を、3日目の5日は小屋組みを行う。

 通常の現場では、クレーンや電動のこぎり、くぎ打ち機などを使って組み立てていくが、授業ではフレ―マーの指導を受けながらハンマーでくぎを打ち、のこぎりを使って作業を行った。

 授業を受けた2年生の学生は、「面で建てられるというのがすごい。座学では学べないものを学びました。将来は、永山さん(祐子氏=建築家・昭和女子大卒業生)のような建築家になりたい」「見た目以上にくぎ打ちは簡単だった。自宅で棚などをつくっていた経験が生きました」などと感想を語った。ハンマーやのこぎりを使うのは初めての人も多く、「手を打っちゃった。痛い」(2年生)と赤くはれた手を見せた人もいた。

 同大学は「本学の環境デザイン学科でも、設計やインテリア・設備系だけでなく、最近では施工・管理部門にも進出しており、この実習で得た経験が将来のキャリアにつながる一助となればと考えています」とコメントしている。同大学のプレスリリースによると、2023年度の同大学卒業生の実就職率 は95.9%となり、「2024年実就職率ランキング」(大学通信調べ)で全国の女子大学で1位となり、私立大学では全国5位とあった。

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実習風景(手を打たないかはらはらしてみていた)

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「左端のくぎ打ちは左利きの人はいいんですが、右利きの人は苦労します。右端のくぎ打ちは逆です」

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「金物はこの位置に固定するんです」

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「2×4で茶室を建てよう 建て方実習2024」2日目終了時(昭和女子大キャンパスで)

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キャンパス内の庭園

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 記者は2017年のときも取材しているが、今回(8月2日)はくぎ打ちやのこぎりの扱い方に四苦八苦する学生さんをみていろいろ考えさせられた。

 記者が小さい頃は薪炭時代で、ハンマーもくぎものこぎりも日常的に使っていた。槇割りは欠かせない作業で、中学の「技術」の授業では椅子なども制作した。ただ、「技術」は男子のみで、女子は「家庭」だった。今でも公立学校では男子は「技術」、女子は「家庭」のようだ。家父長制が色濃く残っていた記者の小・中学校時代とそれほど変わっていないようだ。

 とはいえ、大工さんのハードな仕事を考えると、女性が大工になるのはハードルが高すぎる。先日の大東建託「匠マイスター技能選手権」でも実感したが、男性の大工さんは1枚30キロもする部材などを軽々と持ち上げて作業するそうだ。この日(2日)も、授業の指導者の大工さんは長さ90ミリのくぎを瞬発(1発)で板に打ち込んだ。

学生さんはどうかというと、初めてだから当然といえば当然だが、50発で打ち込む人はまれで、だいたい100発かかった。くぎが曲がったりする人は百十発かかっていた(くぎをまっすぐ打ち込むのは男性でも難しい。2×4の建物は33坪で8万本、くぎだけで重さは330キロを使用するそうだ)。

 しかし、感想を聞いた3人の学生さんはみんな建築家(建築士)を目指すというから心強い。参考までに2015年に開かれた日本建築士会連合会女性委員会の「第24回全国女性建築士連絡協議会(略称:全建女)」を取材したときの記事を添付する。とても頼もしく思えた。建築士は女性だからというハンディは少ないのではないか。

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1日目(★)

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2日目(★)

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カメラがとらえたプロの〝瞬発〟(文字通り瞬間だった。学生から歓声の声が飛んだ)

◇        ◆     ◇

 取材の帰りだ。三軒茶屋駅前の世田谷通りに植わっている街路樹だ。中世のコルセット(拘束着)そのものの支柱が樹木の胴や根元を締め付けていた。樹種はトウカエデかモミジバフウか、樹脂は樹齢は数十年か。強剪定されているためこぶだらけで、車道も歩道も緑被被覆率は大きくないのが明らかだ。

 昭和女子大の庭園には世田谷区の保存樹木が何本も植わっており、区は樹木を大事にする数少ない区だと思っていたが、街路樹はやはり道路の付属物の扱いしか受けていない-そうではない。世田谷通りは都道だ。ここに限ったことではなく、都のとくにプラタナスの街路樹虐待は前後に絶する。ひどいの一言だ。

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三軒茶屋駅前の街路樹

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拘束着そのものの街路樹支柱

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根元も絞められていた

昭和女子大生、家を建てる3日間で3畳大の平屋建て建築2×4協会が協力(2017/8/6)

〝女性だからこそ〟安心・安全の居住環境づくりを女性建築士が全国大会(2015/3/2)

〝街路樹虐待は自分の首を縛るようなこと〟藤井・千葉大名誉教授強剪定を批判(2024/7/24)


 

 

カテゴリ: 2024年度

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「自然の中で生き抜くためのキャンプスキル」サマーキャンプ

 KIDZUKI(三菱地所ホーム)Mokurin Tamagawa Puroject(玉川学園)723日、同学園キャンパス内で中学部1年生24名を対象としたサマーキャンプにて、「自然の中で生き抜くためのキャンプスキル」と題し、自然の中で自分たちの力で身を守るための「想像力」「協調性」「防災力」を育むプログラムを実施した。

 防災×アウトドアのプロフェッショナルであるアウトドアライフアドバイザー寒川一氏を講師に招き、生き抜くために必要なものについての座学をはじめ、木、水、土を使った浄水と火起こしや煮沸、テント張りなどのフィールドワークを行い、キャンパス内で1泊した。プログラムの模様は午前中の一部がメディアに公開された。

 本プログラムは、三菱地所ホームと玉川学園が環境教育(木育)の視点で、複合的な協力を行い、新たな木の価値の創造や環境・社会課題の解決、持続可能な豊かな未来の実現を目指すもの。 2022年に協定を結びスタートさせた「KIDZUKI×Tamagawa Mokurin Project」の取り組みの一つ。

 サマーキャンプは毎年中学部一年生を対象とし実施されている。音楽や読書などいくつかの玉川学園の夏季プログラムの中から生徒自身が好きなものを選んで参加できるようにしたもので、本プログラムが一番人気であった。

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寒川氏

        ◆     ◇

 午前9時から寒川氏の授業が始まった。寒川氏は東日本大震災や能登半島地震のなどの事例を紹介し、「いざというときに必要なものは何ですか」と生徒に問いかけた。生徒は「体を清潔にするもの」「食料」「水」「服」「スマホ」「メンタル」などと答えた。(記者は「メンタル」にドキッとした。核心をついていると思った)

 火起こし(焚火)は、今から60数年前の記者の小さい頃の田舎は「日常」風景だった。大人も子どもも焚火を囲んで、焼き芋を焼きながら世の中のことを語り合った。当時は、火吹竹にむせ返り、悪態をつきながら毎日のように風呂焚き番をこなした。今回の火起こしで皆さんが四苦八苦しながら取り組む姿は何かを学んでくれるはずと、頼もしく思えた。

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地下水をくみ上げる施設

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キャンパス内の森

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「このシュロが火起こしに役立つんです」寒川氏

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森から土を採取する生徒

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火起こし

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〝そう、そう、親指と人差し指を合わせてひし形の空間をつくり、そこから息を吹き込むと火が付くんだよ〟

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 有意義な話を聞かせてくださった寒川先生と玉川学園の先生方、三菱地所ホームの広報をはじめとする関係者の方々、そして何よりも楽しい時間を過ごさせてくださった24人の生徒の皆さん、本当にありがとうございました。そのお礼の意を込めて本プログラムで気付いたことなどを以下に述べます。

 第一は、玉川学園が素晴らしい学校であるということです。お世辞じゃありません。これほど豊かな森に包まれた学校は、地方にはあるかもしれませんが、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)にはまずないはずです。皆さんの誇りだと思います。

 当サイトではこれまで、〝街路樹が泣いている〟などみどりの大切さについて記事を書いてきました。木を大切にすることは、人間を大切にすることと同じだと考えているからです。

 この日の東京や神奈川の気温は36℃を超えました。周りの建築物やコンクリで固められた道路などの表面温度は50℃~60℃になっているはずです。猛烈な暑さを感じる体感温度指数は100%です。

 ところが、火起こしに使う枯れ枝などを探しに森にわけ入ったときの温度は32℃くらいだったと思います。みどりは外気温を20度以上も下げてくれるんです。太陽と水と土だけで何百年も生き、暑くても寒くても文句など言わずすくっと立っている姿を美しいと思いませんか。なのに、街路樹や公園の樹木は粗末に扱われています。

 そして、一番驚いたのは、学内で利用される水はすべてキャンパス内に設けた井戸から地下水をくみ上げ、ろ過し、飲み水にも使用できるようにしているということです。このような学校は全国的にも珍しいのではないかと思います。触ってみました。水温は15℃くらいでした。自然の冷蔵庫です。昔は、井戸水でスイカを冷やしたもんです。

 詳しいことは書きませんが、私たちの主食の米はもちろん、牛肉や豚肉、その他の食料品や生活用品には大量の水が使われています。水問題は世界的に深刻化しています。木もそうですが、水を大切にする取り組みが欠かせないと思います。

 それともう一つ。香川県出身の寒川氏は、14(中学2年生)の時に2週間かけて四国一周旅行をしたのが「僕の原点」と話していました。

 金持ちだとか貧乏だとか、学校の成績がいいとか悪いとか、背が高いとか低いとか、そんなことは大人になったら全然関係ありません。自分とは何か、どうしたら人間らしい美しい生き方ができるか、自分にしかできないことは何か、今回のサマーキャンプはそのヒントを与えてくれるはずです。余談私は、小学高学年から中学生のころはいつも廊下に立たされていました。それでも〝おれはおれだ〟というメンタルは持っていました。

「木」を媒介とした取り組みに関する協定 三菱地所ホーム&玉川学園(2022/10/2

カテゴリ: 2024年度

国土交通省は731日、20246月の新設住宅着工戸数をまとめ発表。総戸数は6,285戸となり、前年同月比6.7%減、2か月連続の減少となった。利用関係別では、持家は19,181戸(前年同月比5.6%減、31か月連続の減少)、貸家は28,233戸(同6.2%減、2か月連続の減少)、分譲住宅は18,361戸(同8.6%減、2か月連続の減少)。分譲住宅の内訳は、マンションは8,241戸(同2.1%減、3か月ぶりの減少)、一戸建住宅は10,007戸(同13.8%減、20か月連続の減少)。

首都圏マンションは4,333戸(同71.2%増)で、都県別内訳は東京都2,049戸(同87.8%増)、神奈川県1,074戸(同78.7%増)、埼玉県505戸(同18.9%減)、千葉県705戸(同226.4%増)。

カテゴリ: 2024年度

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吉永小百合さん(写真提供はすべて三井不動産レジデンシャル)

 三井不動産レジデンシャルのシニアサービスレジデンス「パークウェルステイト(PWS)」のアンバサダーに就任した「国民的人気俳優」(プレス・リリース)の吉永小百合さんは7月29日、CM発表会で、フリーアナウンサー・宮本隆治氏と約15分間にわたってトークセッションを行った。一部(半分くらいか)を以下に紹介する。-は宮本氏、( )は記者。

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 吉永さんは冒頭、「私がこのコマーシャルをやらせていただこうと思いましたのは、実は1983年からだと思うんですけど、三井不動産の関連会社・三井ホームのCMを30年以上にわたってやらせていただいてまいりました。外国でフランク・ライド・ロイドさんの家とか様々な場所に行って撮影したり、また、日本でも珍しい家屋を訪ねて撮影させていただいたりしたことなど、今でもとても大切な思い出として残っております。今回、このお話を頂きまして、ぜひやらせていただきたいと思い、今日に至りました。いま、コマーシャルをご覧いただきましたように、とっても素敵な場所でロケーションして第一回のCMをつくることができました。大変うれしく思います」と、CMを受けた経緯について語り、宮本氏とのトークに移った。

-吉永さんの俳優人生65周年の節目ですが、今のお気持ちはいかがか

 俳優にとって何年というのはあまり自慢できるということではないんですけど、日活という映画会社のほうからぜひ65周年ということで何かやらせていただきたいと言っていただき、大変うれしく思っているんですけど…ちょうど15歳で映画界に入って、それから日活では79本の映画に出たんですけど、長い間のスチールとかスナップ写真を集めて一冊の本にしていただいたり、また6月には浜田光男さんとご一緒した映画「純愛」というタイトルでDVDのシリーズにしていただいたりしました

-この65年間で123本もの映画にお出になりました。最新作は山田洋二監督の「こんにちは、母さん」で、大泉洋さんのお母さん役ですが

 大泉さんはとても楽しい方でね、いつも笑いながらやっていましたけれども、親子二人が助け合って生きていけるというラストシーンでしたので、とっても私自身もほのぼのとした気持ちになりました

-次回作が気になるんですけど

 あのー、次回作は決まっているんです。もうすぐやる予定ですけど、今は一生懸命準備している最中でして、あまり細かいことをいうことができないんです。私のせいじゃないんですけど…。ただ、今度の映画も体を鍛えないとできない映画なので、一生懸命体を鍛えています

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CMメイキングボード

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CMストーリーボード

-CMを実際にご覧になった感想は

 あのー、自分の姿見るのは恥ずかしいんですけど、ただ、あの場所(鴨川)は素晴らしいところで、黒潮の影響でとても温暖ですし、前の日に建物の中を見せていただいたんですね。そしたら、プールも温泉もあるし、みんなで団らんするところとか、図書室が素敵なんですね。幸せですね、あのようなところに住めたらね。

-老人ホームというイメージではないですね

 ないです、ハイ、ハイ。みんなこれからも生き生きと生活していくんだという場所ですね

-建物をご覧になっていかがですか

 建物も立派なんです。もうとにかく一か所、一か所、丹精込めて造られている感じがしました。いつかこういうところに自分も住めたらいいなと思いながら撮影しておりました

-吉永さんに「あなたはいつだって、今がいちばん好き」と言われるとドキッとするんですが(胸が締め付けられた)

 そうですね、なかなか深い意味があるセリフかもしれませんしね。私は今を精いっぱい生きることをモットーにしていますので、ちょうどそれとリンクしているかもしれません

-ご自身で大切にされていることは何でしょうか

 やはり健康ですね。元気でないとなにもできませんし、健康年齢が大事ということも聞きますし、そのために小さな努力ですけど、日々やっております

-心身ともデビュー時と変わらない印象を受けます。さぞかしいろんなところで磨いていらっしゃると思いますが、どんな努力、トレーニングをされているのでしょう

 以前は水泳を長いこと続けていたんですけど、今は水泳は自分のリラクゼーションのためにやっています。その代わりにジムでトレーニングを週1回しています。スクワットをしたり腹筋を教わったりしながら一生懸命やっております

-スクワットは1回じゃありませんよね

 60回です。筋肉がとても疲れますけど、乗り越えて、転ばない体にしようと思ってやっております。それと、今は出来ていないんですけど、太極拳に興味があって、自然なゆるやかな動きをやってみたいと思っているんですけど…

-トレーニングを長く続けられる秘訣は何でしょうか

 トレーニングは6~7年前からやっていますが、無理をしないことだと思います

-65年間の俳優人生を一言で言葉にまとめるならどのような言葉になりますか

 そうですね、ただ、ただ、運に恵まれてきたということでしょうかね。それと、健康であったということ。もし、途中で病気などしましたらここまで続けてこられなかったと思いますので…。今日まで元気でやってこられたのは、皆さんがケアしてくださったこともありますし、健康に気を付けてきた自分もちょっぴりほめてやりたいと思います

-人生100年時代を生きる皆さんへのメッセージをお願いします

 私も大変歳を重ねまして、いろんなことをケアしなければならない年齢になりました。私と同世代の方には、これからもご自分のやりたいこと、やらないといけないことを大事にして元気で未来に向かって歩んでいただきたい、私も皆さんについていきたいと思います

(宮本さんはプロだし、吉永さんも俳優だからそうなのだろうが、言葉がとても美しい。あのー、そのーなどの機能語をほとんど使わないし、意味不明の言葉など一つもなかった)

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トークセッション後のフォトセッション

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他に比肩するものなし三井不レジシニア向け「パークウェルステイト西麻布」開業へ(2024/7/30)

吉永小百合さん「あなたはいつだって、今がいちばん好き」に胸キュン(2024/7/29)

吉永小百合さんが三井不レジ「パークウェルステイト」アンバサダーに就任(2024/7/29)

カテゴリ: 2024年度

 神宮外苑地区まちづくり事業を推進している三井不動産など事業者は7月26日、いちょうの生育環境をよりよくするため、2023年に以下の6つの樹勢回復措置を実施したと発表した。回復措置をとったのは、樹勢の衰えが指摘されている青山通りから都道四谷角筈通りに入った西側舗道のテニスコートがあるところから絵画館前広場までの4列いちょう並木(50本くらいか)で、都道から秩父宮ラグビー場に続く18本は対象外。

 (1)ヘデラ・下草の除去 いちょうの根系域上層に植えられているヘデラカナリエンシス(ヘデラ)は極めて生育旺盛な植物であり、いちょうへの水分供給に伴う競合ストレスを避けるため撤去した

Screenshot 2024-07-28 at 13-55-27 【お知らせ】いちょうの樹勢回復措置(2024年4月~6月実施)について.pdf.png
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  (2)水圧穿孔による土壌改良 土壌調査の結果、土壌の硬さと固結部分の存在が明らかとなりました。対策として、水圧穿孔による土壌改良を実施した

 (3)稲ワラマルチ設置 特に夏期の土壌の乾燥を防ぎ、秋期・冬期の保温のため、稲ワラマルチを設置した

Screenshot 2024-07-28 at 13-57-10 【お知らせ】いちょうの樹勢回復措置(2024年4月~6月実施)について.pdf.png
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 (4)灌水設備設置 いちょうの根系に充分な水分を供給するため、自動で定期的に水分供給が可能な灌水設備を設置いたした

Screenshot 2024-07-28 at 13-56-15 【お知らせ】いちょうの樹勢回復措置(2024年4月~6月実施)について.pdf.png
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 (5)旧通路舗装基盤の撤去 現在のテニスコートが建設される前に敷設された旧通路について、根系伸長の分断・阻害の原因となっていることから、舗装基盤を撤去し、良質土にて埋戻しを行った

 (6)いちょう並木沿道店舗内ウッドデッキ設置 店舗テラス部分のインターロッキングブロックを撤去し、水圧穿孔による土壌改良、さらに乾燥防止のための稲ワラマルチ・灌水設備の設置をした上で、浮き床構造のウッドデッキへ変更した

Screenshot 2024-07-28 at 13-56-50 【お知らせ】いちょうの樹勢回復措置(2024年4月~6月実施)について.pdf.png
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◇      ◆     ◇

 記者は、樹木医の診断では「移植不可」とされているのに対し、事業者は「移植の可能性」を探っている、都道から現在の秩父宮ラグビー場エントランスに続く舗道植えられているイチョウ18本がどうなるか注目している。仮に移植するとしても樹齢1400年超の巨木をどのように動かすのか、費用はどれくらいかかるのか。

 事業者は「現時点では詳細調査等を行ったうえでの移植を検討しております。移植先は新球場の北側を想定しており、新球場の工事着手前までの移植を検討しています。移植時期・期間は未定」としている。

神宮外苑再開発全エリア全樹木データ保存・移植・伐採と移植難易度の関係は不明(2024/1/15)

 

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「第2回 匠マイスター技能選手権(地区大会)」(東京ビックサイト)

 大東建託の施工協力会社で構成される大東建託協力会は727日、第2回 匠マイスター技能選手権(地区大会)を開催。首都圏中心の15支部(チーム)が出場し、豊富な知識と経験を持ち、模範として認定された、大工・電気・設備の3職種の「匠マイスター」3人が1チームとなり、2.5畳大の建屋を制限時間3時間で仕上げる競技に挑戦。審査の結果、金賞を受賞した熊谷支部(チーム)、銀賞の横浜支部(同)、銅賞の八王子支部(同)など5支部(同)か来年11月に行われる全国大会に出場することが決定した。大会会場となった東京ビックサイトには匠の関係会社、家族などを含め約1,000人が参加した。

冒頭、大会委員長で大東建託協力会副会長・西田芳則氏は、「本日のこの東京会場では54支部の中から選ばれた15支部45名の方々が参加されております。このうち上位5支部のチームが来年の全国大会に出場されます。金沢でも同時進行の形で12支部42名の方が競技を行っています。昨年の50周年記念大会では各支部の結束力を強固なものにすることができました。今回は昨年の個人戦と異なり、大工・電気・設備の3人がチームとなって戦うことが大きな特徴です。お互いが切磋琢磨し、競技レベルを上げていきましょう。大会を通じて職人の魅力を発信し、建設業への進路意欲向上を図りましょう。皆さんのご活躍が将来の職人への道しるべとなることを期待しています。がんばりましょう」とあいさつ。

審査委員長の大東建託執行役員中日本建築事業本部部長・田中等氏は「個々の技術力を超えて、大工、電気、設備の各業種間が協力し合うことで一つのチームとなって卓越した技術を披露していただきたい」と述べた。

「匠マイスター」は、大東建託協力会の職種23種の中から「豊富な知識と経験を持ち作業員の模範となる職人」として認定された人で、①安全・品質の牽引役②若手技能者の育成・技術の継承③生産性の向上-などを主な目的としている。

今回の大会に出場した支部(チーム)は、都内が江東、板橋、世田谷、国分寺、八王子の5支部、埼玉県が春日部、熊谷、川越の3支部、千葉県が柏、千葉支部、神奈川県は横浜、厚木支部、静岡県が静岡、浜松支部、茨城県がつくば支部の15支部。協力会会員は約14,000社、約15万人。

競技は、5500ミリ×5000ミリのブース内に設置された2.5帖大の建屋の天井、壁にグラスウールを充填し、石膏ボードで仕上げ、排水管、電気設備を制限時間3時間以内に設計図通り完成させるもの。ブースは2分されており、分化されたスペース内では安全性を確保するたる1人しか同時に作業できない条件が付されていた。

この条件が厳しいのか、15チームのうち建屋を完成させたのは5チームにとどまった。会場は、見学者にとっては寒いくらいの温度設定だったが、大工さんなどは汗だくになっていた。

審査の結果、最優秀の金賞に輝いたのは熊谷支部で、銀賞は横浜支部、銅賞は八王子支部、入賞はつくば支部と浜松支部。この5支部が来年11月に行われる全国大会に出場することが決定した。

会場では、応援の家族などが楽しめるようカブトムシの詩か緑コーナーなどキッズエリア、スタンプラリー抽選会、屋台エリアも設置された。

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西田氏(左)と田中氏

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金賞を受賞した熊谷支部チーム

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熊谷支部の完成作品

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銀賞受賞の横浜支部チーム

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横浜支部チームの完成作品

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銅賞を受賞した八王子支部チーム

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八王子支部の完成作品

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 この種の競技を初めて取材した。現場でのこぎりを挽き、カンナで削り、のみでほぞ穴をあけ、墨ツボで線を引く、昔の大工さんとは全く違うのに時代が変わったことを再認識させられた。

 一番驚いたのは、天井や壁の仕上げに採用される石膏ボードの重さだった。大工さんは脚立を使い、畳1帖大の石膏ボードをいとも簡単に張り付けていたが、重さを聞いたら16キロだった。厚さによっては30キロくらいのものも一人で張り付けるという。一つ間違えれば大事故につながる危険な作業だ。女性の職人は1人も出場していなかったのもよく分かった。

 授賞式では金賞を受賞した横浜支部チームの職人の方が感極まって「もう泣きそう」と喜びを爆発させた。の以下、会場で拾った「匠マイスター」と関係者の声を紹介する。

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「楽しめてよかった」浜松支部の創匠・森坂勇太さん(大工)と「パパ、がんばって」ご家族

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八王子支部の応援団(左端が沼上さん)「前回が全国大会で3位だったので、今回も頑張ってもらいたい」(沼上さん)

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八王子支部を応援していた進栄建設・小野清さん(81)「電気工事歴80年。まだ現役です。職人さんの一挙手一投足でその技が分かる」

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春日部支部の左から染谷実さん(電気)、山田秀樹さん(設備)、長尾邦公さん

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右から春日部支部の大翔(大工)社長の自身も大工の長男・田島勇翔さん(24)、長女・杏洵さん(11)、二男・真翔さん(21)「とにかく気持ちだけで負けるな。頂点目指し頑張れ。私? まだ早い。経験も必要」(勇翔さん)「まだ学生なので進路は決めていないが、大雲選択肢の一つです(真翔さん)

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左から30分くらい経過してやばいと思った。汗が噴き出してきた」浜松支部の電気担当・竹内岳朗さん(38)、「楽しくやれた」設備担当の佐々木一吉さん(41)

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飛谷から世田谷支部応援団の方、「体重? 100キロ超。しんどかった。時間制限があるからきつい。チームで機能できるかがかぎ」設備担当の刈田大輔さん(44=右)、「私も体重は100キロ超」の電気担当の山口克徳さん

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未完成(左)と完成作品はこれくらいの差がついた

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厚さ数ミクロンのカンナ削りの技を競う 「第30回全国削ろう会 小田原大会」(2014/11/10)

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「MID POINT 市ヶ谷」

 コスモスイニシアは7月24日、「職住近接」をテーマに2018年11月から展開している「MID POINT」として9店舗となるシェアオフィス「MID POINT 市ヶ谷」を7月22日にオープンしたと発表した。

 施設は、都営新宿線市ヶ谷駅から徒歩3分、千代田区四番町2番地1「クレール東郷坂1F」。構成はコワーキング22席、1名ブース4室、1名個室29室、2名個室2室、3名個室2室、4名個室1室、5名個室1室、6名個室1室、会議室(4名)1室など。24時間・365日利用、住所登記・ポスト利用が可能。運営事業パートナーPhotosynthが提供する施設運営代行サービス「Migakun(ミガクン)」を通じて、各種イベントを開催していく。

 7月21日(日)に行ったプレオープンイベントには、入居者、入居予定者をはじめ、地域居住者も含めて総勢70人が参加。もっともおいしいコーヒーを淹れることを競う「ワールドエアロプレスチャンピオンシップ」で2014年に世界チャンピオンになったバリスタが経営する自家焙煎コーヒー専門店「PASSAGE COFFEE ICHIGAYA」の協力を得て、来場者に淹れたてのコーヒーを提供した。

 「MID POINT」は、起業家やフリーランスなど「個」で働く人が増加し、働く場所を自由に選択する働き方が定着している一方で、人との繋がり、新たなコミュニティ求める需要の高まりに応えるため、「住居と職場の中間点」「企業の成長過程における新たなステージ への通過点」をテーマとして取り組んできた。

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プレオープンイベント

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