世界最高峰の「デジタル×建築」研究施設 運用を開始 積水ハウス×東大工学部
「T-BOX」オンライン発表会
積水ハウスと東京大学大学院工学系研究科は10月14日、「未来の住まいのあり方」をテーマとした研究および次世代の建築人材育成を目指す「国際建築教育拠点(SEKISUIHOUSE–KUMA LAB)」の研究施設「T-BOX」を東京大学工学部1号館に新設し、同日から順次運用を開始すると発表した。隈研吾・特別教授を中心に世界最高峰の「デジタル×建築」により、次世代の人材育成および住宅イノベーションの実現を目指す。
「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」は、国際アドバイザーにバリー・バーグドール(コロンビア大学美術史学専攻マイヤー・シャピロ講座教授、ニューヨーク近代美術館(MoMA)建築デザイン部門元主任学芸員)、サラ・M・ホワイティング(ハーバード大学デザイン大学院(GSD)学部長および建築学専攻ホセ・ルイ・セルト講座教授)、佐々木経世氏(イーソリューションズ代表取締役社長)を迎え、国際デザインスタジオ、デジタルファブリケーションセンター、デジタルアーカイブセンターの3つの活動を展開する。
「T-BOX」は「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」が東京大学内で運営するスペースの呼称で、延床面積約180㎡。デザイン監修はSEKISUI HOUSE - KUMA LAB(担当:隈研吾氏、平野利樹氏、齋藤遼氏)。工作機械や複写機器の設備を備えている。
仲井氏
新設を記念するオンライン記者発表会・報道公開イベントで、積水ハウス代表取締役社長執行役員兼CEO・仲井嘉浩氏は「SEKISUI HOUSE–KUMA LAB」について、「デジタルテクノロジーを駆使し、国際的な思考と歴史の再認識を重視した活動を展開することにより、未来の住まいのあり方を研究する施設。最先端のデジタル技術の活用や、国際人材の育成を進める東京大学と、人生100年時代における住まいと暮らしについて挑戦する積水ハウス、この両者の産学連携により、新たなイノベーションが生まれることを期待しています」とあいさつした。
隈氏
東京大学特別教授でSEKISUI HOUSEーKUMA LABアドバイザーを務める 隈研吾氏は「『T-BOX』が完成したことは、歴史的にも特別な意味があると感じています。そして今、新型コロナウイルスによって、住まい、建築、都市の在り方が大きく変わろうとしています。業界が抱える大きな課題は、リアルとデジタルをどのようにつなぐかということです。建築学科ではこれまで、リアルなものや空間づくりを行ってきましたが、それらと新たなデジタルテクノロジーをどのようにつなぐかということを考えなくてはいけません。本取り組みの目的は、リアルとデジタルをつなぎ直すことです。そして、それを実行できる人材を教育・育成することです。『T-BOX』はリアルとデジタルだけでなく、その他にも様々なものをつなぎ直すと思います」と語った。
「T-BOX」
3D プリンタで作成した建築模型(左)と3D スキャナで建築模型をデジタルアーカイブする様子
◇ ◆ ◇
「歴史的な特別の意味を持つ」(隈氏)オンライン発表会は、他の取材と重なったので視聴できなかった。その模様は広報事務局からイベントリポート、資料素材、会見見逃し視聴URLが送られているのだが、もう面倒くさくなり、聴いても訳が分からないだろうとそのままにし、リリースを前段の通りコピペした。どんな凄いことが始まるのか。
それにしても、大和ハウス工業が2014年、同大学内に隈氏がデザインした「ダイワユビキタス学術研究館」を完成させたし、三井不動産も昨年に「三井不動産東大ラボ」を発足させ、三菱地所は今年4月に東大IPCオープンイノベーション推進1号ファンドへLP出資したように、わが国を代表するハウスメーカー、デベロッパーは東大との連携を強化しているのに注目したい。どこがヘゲモニーを握るのか。
そういえば、三井不動産には野球メンバーが組めるくらいの東大野球部OBがいる(本業では活躍されているようだが、RBA野球では期待ほど実績を残していない)。
表も裏も美しい 東大「ダイワユビキタス学術研究館」完成(2014/5/14)
スギ・ヒノキ価格上昇 木材自給率48年ぶり40%台回復 農水省「モクレポ」創刊
農林水産省は10月15日、木材需給・木材価格・木材産業の動向などに関するデータを集約・整理した「モクレポ~林産物に関するマンスリーレポート~」を創刊した。林業・木材産業関係者などの事業活動に役立つ情報を提供するのが目的で、今後、毎月中旬に発行していく。
創刊号の特集では、概要として①令和2年の総需要(供給)量は7,443.9万㎥で、前年に比べ746.6万㎥減少し、2年連続の減少②国内生産量(国産材)は3,114.9万㎥で、前年に比べ16.1万㎥増加し、平成22年から11年連続で増加。③輸入量は4,329万㎥で、前年に比べ762.7万㎥減少④木材自給率は、前年から4.0ポイント上昇の41.8%となり、平成23年から10年連続の上昇で、木材自給率は48年 ぶりに40%台に回復したとしている。
基礎的指標としては、2021年1~8月の新設住宅着工戸数は56.3万戸(前年比4.7%増)、うち木造住宅は32.5万戸(同6.8%増)となっていると報告。
米国の住宅着工戸数(戸建て計)は、コロナ禍による在宅需要の増加と住宅ローンの低金利により、昨年5月から急増。本年3月に173万戸(年率換算)を記録。本年8月は、前月比+5%増の162万戸となったと報告。
また、2020年末から米国での輸入急増とコロナ禍に伴う港湾処理能力の低下等により、北米にコンテナが滞留して、アジアでコンテナが不足。海上輸送運賃が急激に値上がり、7月は欧州発が横ばいとなる一方、米国発は依然として上昇しているとしている。
木材価格情報では、 直近のスギ原木価格は前年同期比11%から57%増、ヒノキは前年同期比42%から143%増としている。
ボイド・階段室3か所新設 青木茂リファイニング 「早稲田」事務所を賃貸住宅に
「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」(シートが掛かっているのが物件)
青木茂建築工房は10月15日、設計・監理を担当した「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」解体見学会を5部に分けて開催。各部ごと40~50人が参加するなど人気になった。
物件は、東西線早稲田駅から徒歩5分、新宿区早稲田鶴巻町の早大通りに面した昭和48年に建設された敷地面積239㎡、SRC造一部RC造の8階建て延べ床面積1,216㎡の共同住宅、駐車場、事務所、店舗の複合建築物。リファイニング後は共同住宅、店舗となる。設計は青木茂建築工房(建築)、DN-Archi(構造)、ルナ・デザイン・ラボ(電気設備)、ナグモ設備設計事務所(機械設備)。施工は小原建設。竣工は2022年2月。
既存建築物は、構造耐力、容積率、高度地区が既存不適格で、既存不適格を維持するため増築を伴わない大規模模様替え・用途変更し、建築確認を行い、再度検査済証を取得するもの。
最大の特徴は、法規・環境・構造・意匠を一体とした合理的計画になっていること。2~8階を共同住宅とするため東京都建築安全条例の規定に基づき避難のための2m四方の吹抜け(ボイド)を建物東側に新設し、さらに2以上の直通階段規定に適法させるために建物西側に2つの階段を新設している。
環境面では、ボイド・階段室からの通風・採光を住戸内・共用部に取り込むことで居住性を高め、外壁にガルバリウム鋼板を採用し、凹凸を設けることで室内の換気量向上に寄与する意匠デザインとしている。
このほか、耐震補強では、袖壁補強、外壁の開口閉鎖を行う一方で、不要なコンクリート壁を撤去するなど建物の軽量化を図り、既存建物重量と比べ約23%の重量が軽減されている。既存建物は台形状で、重心・剛性を担保するため剛心を重心に近づけるための袖壁補強を行っているのがポイント。
耐用年数は、銀行融資を受けるため圧縮強度試験、中性化試験、含水率試験などを行い、躯体の耐用年数は100年超と評価された。
CO2排出量は、既存躯体を再利用し今後50年の使用を想定しているため、同規模の新築と比較して概算で65~70%のCO2排出量の削減を実現している。
見学会で青木氏は、「審査機関の担当者は初めて経験することだから無理もないが、やり取りに3か月もかかった」などと課題について話した。
見学会に参加していた元国交相で環境未来フォーラム代表理事・前田武志氏は「壊して建て替えるのではなく、従前のイメージを残しシンボリックな建物に再生したデザインが素晴らしい」と絶賛した。
見学会
建物東側のボイド
建物西側の階段室
青木氏(左)と前田氏
◇ ◆ ◇
現地は、片側二車線の道路の中央分離帯に樹齢数十年と思われる立派なケヤキが植えられており、シンボリックな街並みを形成している。分譲マンションなら坪単価は500万円はしないはずだが、400万円をはるかに突破するのは間違いない。
前段で書いた通り、今回のリファイニングの最大の特徴は、賃貸マンションとして法規に適合させ、なおかつ商品性を高めるためボイドと階段室を2か所新設していることだ。これは同工房でも初めての試みのようだ。
住戸プランは内廊下方式の1フロア3戸構成で、全住戸が1LDK~2LDKの角住戸となっている。居住性が飛躍的に高まっているのが分かる。
現場で配布された資料は図が小さいのでよく分からないのだが、開口部はリビング、居室だけでなく、浴室や洗面所、キッチンなどにもあるように思う。
「妙典行き」の社内表示(左)と横になった「♂」(先生、やはりこれは「オス」ではないか)
現場には少なくとも5分前に着くように出掛けた。東京メトロ九段下駅で東西線に乗り換えた。3つ先が目的地の早稲田駅だ。ところが車内の案内表示には「妙典行き」とあるではないか。コロナの影響で表示が狂ったのだとすぐ判断し、東京メトロに苦情の一つも言ってやろうと、その証拠のためにカメラに収めた。
ン? 狂っているのは表示だけでなかった。次の停車駅は「飯田橋」のはずが「次は竹橋」と社内アナウンスが告げたではないか。乗客が騒ぎ立てないのも不思議に思ったが、〝まあ、みんなスマホに夢中になり、眠り呆けているのでこんなこともあるか〟と乗り過ごした。
ところが、どうだ。次の駅は「神楽坂」ではなく、以前の職場があった「大手町」ではないか。慌てて飛び降りた。狂っているのは電車ではなく、記者だとこのとき初めて気がついた。
このために、取材現場には10分近く遅刻した。どなたかが何やら話していたが、マスク越しなので声がくぐもってよく聞こえなかった。
仕方なくあちこちの裸のコンクリを眺めたら、だしぬけに横になった「男」のマーク「♂」が目の前に飛び込んできた。ならば、きっとやはり横になった「♀」がいるはずだと目を凝らしたが全然いなかった。
これはおかしい。「オスのマークがあるのにメスのマークはないのはなぜか」と青木氏に聞いた。青木氏は馬鹿にしたように「これは単なる矢印」と答えた。
この時点でやっと、電車が逆走したのではなく記者が逆走し、矢印を「♂」だと早合点したのは、昨夜、1年半ぶりにデベロッパー社長と飲んだ「酒」のせいにした。あるいは呆けが始まったか。高齢者の皆さん、運転免許は返納した方がいい。夏子さんはいなかった。
世界へ 建築業界に新風 青木茂リファイニング×服部夏子アート 「信濃町」見学会(2021/10/8)
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築84年 都内に現存する唯一の木造見番建築物見学会 青木茂建築工房が設計監理(2020/12/15)
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省エネ対策に感服 三井不動産+青木茂建築工房 「林マンション」リファイニング完成(2018/3/30)
青木茂建築工房×ミサワホーム 「千代田富士見」のリファイニング見学会に450名(2018/3/1)
リファイニング建築の考案者 首都大学東京特任教授・青木茂氏が退官へ 記念講演会(2018/2/13)
ミサワホーム&青木茂建築工房 千代田区富士見のリファイニング建築見学会に250名(2017/11/9)
三井不&青木茂建築工房 築52年の市場性ない共同住宅をリファイニングで再生(2017/10/16)
三井不動産&青木茂建築工房 練馬区のリファイニング見学会に200名(2017/3/27)
築44年の寄宿舎をリファイニング手法で賃貸に一新 見学者100名超 青木茂建築工房(2016/12/21)
建築の魔術師・青木リファイニングの真髄を見た 「竹本邸」完成見学会(2015/11/17)
「リファイニング」に熱い視線60坪の建物見学に250人殺到 青木茂建築工房(2015/3/11)
リファイニング建築のすごさを見た 「千駄ヶ谷 緑苑ハウス」完成(2014/3/24)
全てが腑に落ちる 首都大学東京「リーディングプロジェクト最終成果報告会」(20143/19)
再生建築学の設置を 青木茂氏が三井不動産のセミナーで語る(2013/12/10)
千駄ヶ谷のリファイニング建築に見学者300人(2013/11/12)
明和地所 設立35年周年「片瀬江ノ島」大人気 隣接地には35年前竣工の大京の物件
「クリオ湘南江ノ島グランマーレ」
明和地所が分譲中の「クリオ湘南江ノ島グランマーレ」のモデルルームを見学した。分譲単価は平均で片瀬江ノ島圏最高値の420~430万円にのぼるとみられるが、9月24日の販売開始から3週間後の10月14日現在、全分譲住戸65戸のうち55戸が販売済みで、残り10戸と絶好調。
物件は、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩4分、江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩3分、藤沢市片瀬海岸一丁目の商業地域、第三号境川緑地、第三号鵠沼風致地区に位置する敷地面積1,510㎡、13階建て全67戸。10月下旬に販売予定の第2期(5戸)の専有面積は55.04~111.01㎡、予定価格は55㎡の住戸が4,900万円台(坪単価294万円~6,300万円台(同378万円)、100㎡は14,000万円台(同462万円)~17,000万円台(同561万円)。竣工予定は2023年3月下旬。設計は共同エンジニアリング。施工は三井住友建設。
◇ ◆ ◇
同社のプレス・リリースをコピペした記事では「人気必至」と書いたが、その通りだった。
いかに凄いか、販売担当の同社クリオ ライフサロン湘南主任・齋藤雄太氏の言葉をそのまま紹介する。
「この2か月間で来場者は400~500件。3LDKはほぼ完売。残っているのは2LDKとプレミアム住戸の5戸のみ。購入者は実需とセカンドハウス用が半々。約8割が都内の方。年代は20代から70代まで幅広く、二拠点居住を考えていらっしゃる方も多く時代の流れにマッチしているのが人気の要因。富士山ビューの境川側もオーシャンビュー側も風致地区に指定されているので、眺望が担保されているのも評価されています。
用地は、仕入れ担当がアパート、商店など7つをまとめたものです。2年前の段階で一度、コンパクトを計画していたのですが、その後、隣接する用地を取得できたので、当社の35周年記念物件として供給するようになりました。
私は入社8年目ですが、こんなに人気の物件を担当するのは初めてです。『元町』? 『元町』も早期完売しましたが、私は担当していません。『ZEHの綱島』? 『三河島』? これらも完売。いま完成在庫はひとつもありません」
◇ ◆ ◇
隣接地には、記者も取材したことがある1986年2月竣工の「ライオンズマンション片瀬江ノ島」(77戸)が建っている。現地に並んだ人がたくさんいたような記憶がある。
この物件の用地を取得し、販売したのは当時の大京のドル箱だった横浜支店だ。その横浜支店を最強の部隊に育て上げたのは当時専務取締役だった故原田利勝氏だ。
原田氏は1985年末に〝石もて追われるように〟(異説はあるが)大京を退社、翌1986年4月に明和地所を設立した。原田英明現社長は高校生のころだ。記者は会社を設立する2か月前のみぞれ交じりの寒い日、原田氏の腹心で、横浜支店長を経て当時北海道支店長だった高杉仁氏にインタビューしたことがある。〝鬼の目にも涙〟-横浜駅に近い喫茶店で、高杉氏は目を真っ赤にし、ほろほろと涙を流したのをよく覚えている。
あれから35年。これも何かの縁か。原田現社長も大喜びしているに違いない。よくぞこのような片瀬江ノ島の一等地をよく取得できたものだ。記者が社長だったら用地担当をはじめ全社員に金一封を贈る。
書き忘れた。2~9階のAタイプの75㎡の3LDK(8戸)は人気になるのは当然の8100ミリのワイドスパンで、10階以上の100㎡超のプレミアム住戸は設計変更に対応するのもいい。
億万長者100人減少 人口も25年ぶり減 日本一裕福な港区財政 コロナが直撃
新型コロナが直撃、億万長者が100人減少-東京都港区の令和3年度の課税標準額が1億円を超える高額納税者は1,009人と前年度の1,108人より99人、8.9%減少した。納税者も納税額も減少し、人口も実に25年ぶりに減少に転じるなど、新型コロナが日本一裕福な港区の財政を直撃した。
別表は、港区の納税者数の推移をみたものだ。これによると、令和3年度の所得割額納税者は143,852人と前年度比で2.5%減少し、所得割額は令和2年度の約755億円から約743億円へ1.6%減少した。均等割のみ納める納税者は5,292人(同2.8%減)となった。所得割とは、所得から様々な控除額を除いた課税標準額に税率10%(特別区民税6%、都民税4%)を掛けた地方税だ。
所得割額納税者を課税標準額段階別にみると、700万円超~1,000万円未満が令和2年度の11,075人から11,407人へ332人、3.0%増加しているほかは、すべての層で減少。減少率がもっとも大きいのは1,108人から1,009人へ8.9%減少した1億円を超える層で、10万円以下の層の7.6%減、400万円を超える層の5.8減などとなっている。
課税標準額が1,000万円を超える層は、令和2年度の24,413人から13,620人へ3.2%減少。この層の所得割額も令和2年度の約516億円(全体に占める割合68.4%)から約501億円(同67.5%)へ2.9%減少した。
外国人の納税義務者は、令和2年度の10,530人から9,205人へ12.6%減少し、所得割額も令和2年度の約92億円(構成比12.2%)から約88億円(同11.9%)へ4.6%減少した。
また、同区の人口は令和3年1月1日現在、約25.9万人で前年の約26.0万人より約1,000人、0.5%減少した。人口減少は実に25年ぶりで、納税者の減少とともに新型コロナの影響と思われる。
外国人居住者もコロナ前のもっとも多かった令和年11月の20,613人から令和3年9月には17,394 人へ約3,200人、15.6%減少している。
港区・武井雅昭区長は、令和3年2月17日の令和3年第1回港区議会定例会本会議で「令和3年度は、特別区民税収入が、前年度と比較して74億円、率としては9.7%減収すると見込んでいます。厳しい財政状況ではありますが、これまで計画的に積み立ててきた基金を効果的に活用し、区民サービスの質を維持するとともに、感染症対策として区民生活の支援や地域経済の回復を最優先とし、併せて、新たな時代に対応した区民サービスへの転換などを積極的に進めてまいります」と所信を語っている。
◇ ◆ ◇
課税標準額1億円超の高額納税者(億万長者)が100人も減少したのは、所得や役員報酬、株の売却・配当などが減少したというより、やはりコロナの影響で飲食を中心に所得が減少した事業主が多かったと見るのが妥当だろう。区の担当者も「コロナの影響」と語った。
それにしても凄い数字だ。比較するデータはないのだが、国税庁の2017年度のデータでは、総所得が1億円以上の納税者は全国で23,250人となっており、都道府県別では東京都の8,891人がトップで、27位の石川県は111人だ。つまり、石川県以下の20県それぞれの億万長者が1年間で消えることに匹敵する。
港区は、それでも億万長者の減少率は8.9%にとどまっているのはさすがというべきか。それとも狡猾で冷酷無比ではあるが、老弱男女、富者も貧者も賢者も愚者も北も南も右も左も一切区別しない新型コロナの公平性が証明されたと解すべきか。
興味深いのはほかにもある。コロナ禍でも納税義務者1人当たりの所得割額は令和2年度の51.2万円 51.6万円へ増加していることだ。増加に貢献しているのは外国人だ。外国人の1人当たり所得割額は令和2年の87.8万円から95.6万円へ増加している。区平均より44.0万円も多い。
もう一つは、課税標準額が700万円1,000万円未満の層が332人増えていることだ。いわゆるアッパーミドルと呼べる層で、これは所得が増加したというよりは、他のエリアからの転入者が多かったと解すのが正解ではないか。
特別区民税が74億円減るというのは、地方町村の年間予算規模だ。それでもびくともしないのだろう。お金持ちが住みたくなるのも分かる。
港区 課税標準額1億円以上は1,113人 都民のお金持ち8人に1人が港区民?(2019/10/19)
リスト 中国大手ECサイト「JD.com」と業務提携 わが国の不動産情報を独占的に提供
リストは10月11日、グループ会社のリストインターナショナルリアルティ(LIR)が中国大手ECサイト「JD.com」のグローバル不動産プロジェクトの専属パートナーであるListingCo(本社:香港)と業務提携を締結し、10月11日から「JD.com」に日本国内不動産企業で唯一、物件情報を提供すると発表した。
ListingCo は、アリババグループが運営するEC サイト「天猫」に次ぐ中国国内EC市場シェア第2位の「JD.com」とグローバル不動産プロジェクトの専属パートナー契約を締結している中国最大級の電子商取引会社。
「JD.com」内でLIRが取り扱う日本国内の不動産情報を提供する。日本国内の不動産情報は今後LIRのみが掲載可能という。
サイト利用者は希望する物件を選択すると「JD.com」のコンシェルジュがリアルタイムで対応を行い、その後各国の担当エージェントに連携するため、購入時は言語の問題なく取引ができる。
◇ ◆ ◇
先ほど首都圏の中古マンションの〝バブル〟の記事を書いたばかりだ。黄砂がかかると街全体がどんよりと曇り埃っぽくなる北京とは比べものにならないほどわが国は美しくてきれいだ。ヴィンテージマンションは坪3,000万円まで買い進まれても記者は驚かない。
バブルだすさまじい中古マンションの値上がりレインズの9月のレポート(2021/10/12)
バブルだ すさまじい中古マンションの値上がり レインズの9月のレポート
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10月11日、月例速報Market Watchサマリーレポート(2021年9月度)を発表した。
首都圏の9月の中古マンションの成約件数は3,176件で前年同月比4.6%減少し、3か月連続で前年同月を下回った。成約価格は3,985万円で前年同月比7.9%上昇、専有面積は64.13㎡で前年同月比2.8%減少した。
新規登録件数は13,637件(前年同月比7.0%減)で、2019年9月から25か月連続で前年同月を下回った。在庫件数は34,742件(同15.5%減)となり、22か月連続で前年同月を下回った。
成約坪単価は205.0万円(同11.0%増)となり、20年5月から17か月連続で前年同月を上回った。新規登録坪単価は220.0万円(同15.4%増)。在庫坪単価は226.4万円(同13.9%増)と44か月連続で前年同月を上回った。
中古戸建ての成約件数は1,225件(同5.0%減)、新規登録件数は4,025件(同20.1%減)、在庫件数13,389件(同29.8%減)となった。成約価格は3,487万円(同9.8%増)となり、11か月連続で前年同月を上回った。
◇ ◆ ◇
記者は中古市場のことはよく分からないが、成約件数、新規登録件数、在庫が減る一方で、坪単価は成約、新規登録、在庫のいずれの段階でも上昇しているのは市況が低迷しているというよりは、先高観を反映している結果だ。かつてのバブル時と同じように、実需のほかに買い取り業者の介在が見え隠れする。〝中古マンションにバブル発生〟という見方はそんなに的外れでないと思うがどうだろうか。
レインズの地域別成約単価にそれは見て取れる。東京都区部は306.4万円(前年同月比12.4%増)で17か月連続、多摩は148.3万円(同4.5%増)で7か月連続、神奈川県の横浜・川崎市は184.5万円(同13.9%増)で16か月連続、神奈川県他は123.1万円(同12.7%増)で10か月連続でそれぞれ前年同月を上回った。
また、埼玉県は124.1万円(同11.6%増)で16か月連続、千葉県は113.1万円(同10.7%増)で14か月連続でそれぞれ前年同月を上回った。
これらを新築と比較すると、都区部は7掛け、多摩は6掛け、横浜・川崎は6.5掛け、神奈川県他、埼玉、千葉などは半値から5.5掛けくらいだ。
これをどう見るかだが、上昇率はすさまじい。都区部は都心と準都心、城東・城北エリアで単価水準はかなり差があるので、もう少しエリア別に分析しないと何とも言えない。都心3区は坪400万円をはるかに上回っているようだ。
多摩や横浜・川崎はいい水準だと思う。このほかの神奈川県他、埼玉、千葉は新築なら土地代がただでも建たない単価水準だ。かなり割り負けしていると思えるが、これももう少しエリア別にみる必要がありそうだ。
◇ ◆ ◇
かつてバブルの発生時は、中古マンションが市場をリードした。マンション転がしという言葉が流行ったころだ。買い取り業者が中古マンションを買い漁り、2転3転どころか5転6転したのち最初に転売した業者に戻ってくると最初の価格より2倍以上に値上がりしているのは日常茶飯だった。億ションの代名詞の「広尾ガーデンヒルズ」の坪単価はバブルが弾ける直前には3,000万円まで跳ね上がった。
新築はどうかというと、国土法の監視区域指定により一定面積以上の取引は届け出制になっており、価格上昇にブレーキが掛けられていたが、それほど効果を発揮しなかった。抽選が義務付けられていたいわゆる公庫融資付きマンションは、当選する確率を上げるため路上生活者を雇って販売事務所に並ばせるところもあった。競争倍率は軒並み数十倍に達した。公庫付きでない物件は、分譲開始とともに業者が買い占め、一般の手に渡らない事例が続出した。
現在の中古マンションはどうか。いわゆる〝ヴィンテージ〟マンションの売り出し価格をいくつか調べてみた。
記者が億ションの最高峰とみている「麻布霞町パークマンション」は最高値で坪1,543万円の値が付いている。2016年分譲の三井不動産「パークマンション檜町公園」の1戸55億円に抜かれるまで、わが国の最高値マンションだった1戸44億円の「ドムス南麻布」は坪945万円となっている。記憶は確かでないが、この物件は国土法違反で告発されたのではなかったか。売主の大建ドムスは届け出しなかったはずだ。パンフレットを当時の社長からこっそり見せてもらった。当時の坪単価で3,000万円を突破していたような気がする。
このほか、さすがというべきか「広尾ガーデンヒルズ」は坪904万円だ。「虎ノ門ヒルズ」は坪1,607万円、「パークコート千代田富士見」は坪1,199万円、「ワテラス」は坪949万円、「パークマンション三田綱町」は955万円、「パークタワー浜離宮」は坪832万円、「ウェリス代官山」は1,031万円、「パークコート青山」は坪1,177万円、「プラウド白金台」は坪905万円などとなっている。
1991年(平成2年)竣工の「有栖川ヒルズ」の坪2,947万円に抜かれるまで、わが国の新築高単価マンションナンバーワンだった1988年(昭和63年)竣工の坪2,913万円だった「ドムス南青山」は最高値で坪621万円だ。
記者は、そんなにいい物件だと思わなかった「有栖川ヒルズ」を除きみんな納得の価格だ。(「虎ノ門ヒルズ」は見ていないが、まだ安いのではないか)
港区「景観街づくり賞」受賞 総合地所「ルネ麻布十番ビル」
「ルネ麻布十番ビル」
総合地所は10月11日、ホテルと店舗の複合商業施設「ルネ麻布十番ビル」が「2020年度グッドデザイン賞」受賞に続き、令和3年度港区景観表彰「景観街づくり賞」を受賞したと発表した。
「ルネ麻布十番ビル」は、東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線麻布十番駅ら徒歩3分、港区麻布十番1丁目に位置する敷地面積740㎡、9階建て延床面積3,365㎡。2019年8月竣工。設計・施工は長谷工コーポレーション。基本設計・デザイン監修はA.A.E.一級建築士事務所。
同社は、麻布十番温泉跡地に建つホテル・店舗の複合商業施設。敷地が面する交差点部は、元麻布から鳥居坂を結ぶ道路と商店街が交わる地域一帯の重要な都市ノード(結節点)として地元の憩いの場所でもあった 地に、活力溢れる商店街の界隈性と地域のランドマーク性を兼ね備えた公共性の高い空間をデザインしました。地域特性を読み解きながら、敷地に接する交差点部を広場のようなオープン空間として創出したとしている。
港区「景観街づくり賞」は平成23年度に創設されたもので、審査委員は次のように評価している。
「暗闇坂に続く通りと麻布十番通りとの交差部に隣接させた低層部の扱い方が、この街への対応として秀逸である。この低層部をテナントスペースとして街に開き、屋上部はテラスラウンジとしてホテル2階のレストランと連絡させている。このテラスラウンジは、オアシスのようにこの街に新たな眺望点と居場所を創出した。テラスラウンジのスラブ線をホテル1階の軒線と意匠的に一貫させているのも小気味良い」
「港区に長く住んでいると、商店街から店舗が消え、賑わいが失われていく様子を幾度となく目の当たりにする。航空写真で見ると建てづまった印象もあるが、グランドレベルからはそれを全く感じさせない清々しさがある。敷地の可能性と建物のデザインが調和し、相乗効果により街の魅力を高めている」
◇ ◆ ◇
このホテルは記者も見学している。「素晴らしい」と書いた。「グッドデザイン賞」「景観街づくり賞」を受賞するのもよく分かる。
「素敵な外観見てすぐ決断」入居者 ケイアイスター「キッズデザイン賞」優秀作品
「おおきいおうちとちいさいおうちがあるおうち」 (写真は全て同社提供)
第15回「キッズデザイン賞」優秀作品に選ばれたケイアイスター不動産の分譲住宅「おおきいおうちとちいさいおうちがあるおうち」を見学し、入居者に購入動機、住み心地などを聞いた。
キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とするキッズデザイン協議会の顕彰制度。今回の第15回では応募があった409点のうち234点が受賞し、さらに優秀作品として36点が選ばれた。
「おおきいおうちとちいさいおうちがあるおうち」は、「キッズデザイン協議会会長賞 子どもたちを産み育てやすいデザイン部門奨励賞」を受賞。受賞理由は「子どもと一緒に遊ぶ、時にはプライベート空間を楽しむなど、別棟としての離れの機能を再評価することに、多様化するライフスタイルに適応する空間提案としての新規性がある。離れと庭を囲む縁側は特徴的で、造形も美しい。家で過ごす時間が増え、働き方も変化する時代において、住宅供給の視点から暮し方を促進している点」となっている。
現地は、西武新宿線花小金井駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅街で、二方道路の角地。建物はともにオープン外構の2棟構成。「おおきいおうち」(母屋)と「ちいさいおうち」(離れ)に分けられており、2台駐車場を敷地南側に配置することで開放的な空間を演出し、ゆるやかに地域とつながっているのが特徴。
母屋の外観デザインは、切妻とシャープな片流れの対比が目を引き、カラーリングは黒と淡いグレーが基調。1号棟の離れの木調縦ルーバーがアクセントとなり、全体をきりりと引き締めている。
1号棟縁側(サッシ高は2.2mくらいあった)
1号棟回廊と坪庭
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インタビューしたのは、クリエイターのご主人(35)と会社員の奥さん(36)と2歳の女の子の3人家族(ほかに6歳という猫ともう1匹猫がいたが、記者を一瞥しただけで全然関心を示さなかった)。
購入動機について奥さんは、「以前は二人とも新宿区に住んでいたのですが、うるさくてここに4年前引っ越し、60㎡くらいの賃貸マンションに住んでいました。結婚することになって子どもも生まれるのでずっとマンションや戸建てを探していました。当初は駅の反対側で予定されていた戸建てを購入しようと待っていたのですが、ここの現場を見たとき外観が素敵なので待つ必要もないと購入を決断しました。入居は今年の7月です。夫は2年前からテレワーク・在宅勤務なので、離れを仕事部屋にするのにぴったりです」と話した。
ご主人は「営業じゃないですから会社に出勤する必要もなく、会議もズームなどで行えます。もうずっと電車に乗っていません。妻が都心の会社まで1時間かかりますので、わたしが保育園の送迎や掃除、洗濯など家事をこなしています。コロナが収束してもテレワークを続けることが決まっています」と語った。
住み心地について奥さんは、「近所の人たちは『こんな家見たことない』とほめてくれます。隣の方も私たちと同年代で、とてもいい方です。ここは星も見えるし、学校も近い。私たち二人とも韓国出身で、日本に来てから11年になりますが、永住権を取得しました。ここにずっと住み続けたい」と話した。
難点はトイレの使い勝手がよくないとのことなので、案内してもらった。きちんと掃除されていたが、確かに廊下、ドアも含めて狭かった。(ケイアイスターさん、もう尺モジュールの時代ではない。ずっと住み続けられるよう廊下はメーターモジュールを目指してほしい)
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まず、作品を優秀作品に選んだ同協議会と、入居者インタビューまでセットしてくれた同社に感謝したい。同協議会がプレスリリースとして発表しなければ見学する機会はなかったはずだ。
同社に取材を申し込んだのは、離れの提案が面白く、その離れを中心に回廊-坪庭-縁側を互い違いに並べるテレコ型とし、駐車場を確保している商品企画が素晴らしいと思ったからだ。ただ、建物は引き渡しが終わっているので、外観や外構のデザイン、仕上がりを確認できれば十分と考えていた。入居者に話が聞けるとは夢にも思わなかった。
そして何よりも取材に応じていただいた入居者の方にお礼申し上げる。コロナ禍でテレワークを実践し、家事・育児をこなすご主人に話を聞けたのは望外の喜びだった。
この前書いた記事にも関連するので、愚問であることを承知の上でご主人に「幸福度」を聞いたら「幸せ」とすぐ返ってきた。奥さんも「わたしも満足」と答えた。
帰り道の公園には樹齢数十年のケヤキの巨木が美しい樹形を描き、菜園には茎が茶色と緑の2種の立派な里芋が大きな葉っぱを広げていた。
積水、旭化成、ケイアイスターが受賞/記者にも見る機会を 第15回キッズデザイン賞(2021/9/30)
三重と福岡 同じ育児時間で幸福度は47位と1位 積水ハウス「男性育休白書」(2021/10/1)
20歳未満の比率17% ワクチン接種率89%の70歳以上は8.7% 都のコロナ感染者
このところ東京都の新型コロナ感染者が激減している。直近の10月3日から9日の1週間の感染者は904人で、1日当たり129人まで減少した。
これは第2波の波が小さくなったことを受けて行われた、昨年9月中旬から10月上旬に行われた23区営業時間短縮解除(9月15日)、プロ野球観客50%へ緩和(9月19日)、外国人入国緩和、東京都民・東京発着のGoToトラベルキャンペーン追加(10月1日)のころとほぼ同じだ。
そこで、昨年9月20日から26日の1週間(以下、昨年)の感染者1,062人と、直近の1週間(以下、直近)の年代別・性別感染者数を比較してみた。
昨年は、年代別では20代が最も多く、全体の24.4%を占め、以下、30代の20.0%、40代の19.4%の順で、70歳以上は10.3%、20歳未満は7.4%だった。
直近は、20代がもっとも多く、比率的には昨年より1.2ポイント増加の25.6%となっており、20歳未満も17.3%(昨年比9.9ポイント増)と大幅に増加している。
他の年代は全て減少傾向を示しており、30代は19.5%(昨年比0.5ポイント減)、40代は13.5%(同5.9ポイント減)、50代は10.1%(同2.0ポイント減)、60代は5.4%(同1.0ポイント減)。
10月7日現在のワクチン接種率が89.2%(都平均は61.3%)に達している70歳以上は8.7%(同1.6ポイント減)。70歳以上の人口比は17.7%の約246万人であることからして少ない数値ではあるが、気になる材料だ。
男女別では、男性の割合は昨年の54.0%から直近は57.5%と上昇。10歳未満と10代の男女が昨年より増加しており、他は全て減少。40代の女性は昨年の88人から44人へ半減している。