今年3月の全国ホテル 稼働率は微減ながら稼働率指標は上昇 週刊ホテルレストラン
オータパブリケイションズが発行している「週刊ホテルレストラン」2018年5月11日号によると、2018年3月の全国のホテル平均客室稼働率は82.1%で対前年月比0.1ポイント減、定員稼働率は75.0%で対前年月比0.1ポイント減となった。
また、「全国客室平均単価(ADR)エリア分析速報」集計によると、ADRの全国平均は10,856円で対前年同月比0.9ポイント、RevPAR(室料売上÷客室総数)は8,989円で対前年同月比1.3ポイントそれぞれ上昇した。
2018年3月は、本州エリアでは軒並み稼働率は低迷傾向にあったが、北海道・九州・沖縄では稼働率は伸長した。特に北海道はインバウンド増加に伴う内容のコメントが多く寄せられており、稼働率・ADR・RevPARの3指標が伸びた。
住友不動産 武蔵小山の駅前再開発着工 41階建てタワー棟などの複合
「武蔵小山駅前通り 地区第一種市街地再開発事業」完成予想図
住友不動産は5月9日、同社が地権者と参加組合員として事業参画している「武蔵小山駅前通り 地区第一種市街地再開発事業」を4月23日に本格着工したと発表した。2021年竣工予定。総事業費は約300億円。
事業地は、東急目黒線武蔵小山駅の南側徒歩1 分に位置。施行区域は0.7haで、地上41階建ての住宅を中心とした超高層タワー棟と商業店舗や公益施設などが入る中層棟、低層棟で構成される総延べ床面積約53,460 ㎡の大規模複合開発。
コスモスイニシア 分譲戸建て「成城学園前」2億円前後の4戸完売
「グランフォーラム成城学園前」完成予想図
コスモスイニシアは5月10日、分譲戸建て「グランフォーラム成城学園前」(全4区画)の販売を4月に開始し、4月27日の登録締切をもって全戸登録完売、すべての契約を終了したと発表した。
物件は、小田急線成城学園前駅西口から徒歩5分、世田谷区成城三丁目に位置する全4区画。構造・工法は木造(枠組壁)2階建て。敷地面積は155.06~165.08㎡、建物面積122.42~122.59㎡、価格は16,800万~21,800万円。施工は東急建設。
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この物件は、4月に見学し、記事にもしているのでそちらも参照していただきたい。文句なしにいい物件だ。2階リビングの掃き出し窓をフラットにしたのは、分譲戸建てでは同社が初と思われる。同業他社が追随するのは必至だ。
一頭地を抜く コスモスイニシアの都市型戸建て「田園調布 桜坂」「成城」(2018/4/20)
野村不動産 「ノーガホテル上野」11月1日に開業
「NOHGA HOTELUENO」(ノーガホテル上野)レストラン・ラウンジ
野村不動産は5月10日、「NOHGA HOTELUENO」(ノーガホテル上野)を2018年11月1日に開業し、宿泊予約を5月10日(木)より開始すると発表した。
同ホテルは、「地域との深いつながりから生まれる素敵な経験」をコンセプトに、同社グループが商品開発、サービス提供をし、ホテルが立地する地域に応じたデザインとするほか、地域の職人やデザイナーと連携したオリジナルの家具・備品・アートなどを配置する。
物件は、JR山手線・京浜東北線上野駅から徒歩5分、台東区東上野2丁目に位置する延床面積約4,896㎡、全130室(18~60㎡、平均20㎡前半)。付帯施設はレストラン、フィットネス、ライブラリー、ギャラリーなど。朝食付ルームチャージはスーペリアダブル(20㎡)が25,400円、ツイン(24㎡)が34,500円。
スイート
テラス
明和地所 札幌・赤れんが庁舎のリニューアル事業に参画
赤れんが庁舎
明和地所は5月8日、2016年6月に北海道と締結した包括連携協定に基づき札幌市中央区の赤れんが庁舎のリニューアル事業に参画すると発表した。
赤れんが庁舎は1888年(明治21年)に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築で、1969年(昭和44年)3月に国の重要文化財に指定されている。近年、建物の劣化が進んでいることから、耐震対策を含めた改修を行い、国内外に向けた歴史文化・観光情報発信拠点としてリニューアルする。平成31年度に着工し、同34年の完成を目指す。総事業費は78億円。
同社は1986年に創業した翌年の1987年に札幌市に支店を開設し、マンションの開発・分譲事業を展開している。
景観風致地区の一角 大和地所レジデンス「ヴェレーナグラン山手」
「ヴェレーナグラン山手」完成予想図
大和地所レジデンスが近く分譲開始する「ヴェレーナグラン山手」を見学した。「山手地区景観風致保全要綱区域」内に位置する官舎跡地の全116戸。坪単価260万円弱リーズナブルで早期完売しそうだ。
物件は、みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩12分、横浜市中区千代崎町2丁目に位置する7・6階建て2棟の全116戸。専有面積は70.38~102.53㎡、価格は未定だが、坪単価は260万円弱になる模様。竣工予定は平成31年8月中旬。売主は同社のほか三信住建。設計・監理はスタイレックス。施工は大勝。
現地は、元町・中華街駅6番出口からなだらかな坂をくだった高さ規制20mの「山手地区景観風致保全要綱区域」内。「港の見える丘公園」へは徒歩6分。
建物は2棟構成で、住戸はほぼ南向き。駐車場(設置率約70%)は地下方式を採用。外周に緑を配置し、敷地の中央に水盤を設けたオーナーズラウンジを設置している。
住戸プラン・基本性能・設備仕様は、オープンエアリビング(12戸)、プライベートテラス(16戸)のほか、玄関・廊下は大理石、メーターモジュールの廊下幅、キッチンサイドも含む黒御影石のカウンター、二重床・二重天井、食洗機、ミストサウナ、玄関折上げ天井(一部住戸)など。
モデルルーム
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現地を見るまでは、駅からの坂がきついので住むにはいいが、通勤・通学には難儀するのでマイナス材料と考えていた。ところが、販売を担当する同社の堀川知宏氏から「6番出口からは坂はなだらか」と聞き、合わせて坪単価が260万円弱であることを知らされて〝これは売れる〟と直感した。
設備仕様レベルも高い。81㎡のモデルルームのインテリアデザインを担当したのは三井デザインテックの女性のようだが、凹凸を施した黒の建具・面材や黒御影石のキッチンカウンターなどが美しい。そして何より、リビングの梁の部分に一部細工を施したガラスを張ることで、その低さを全く感じさせない工夫がいい。
梁の処理が抜群(リーリングの影がガラスに映り、梁がないように見える)
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港が見える丘公園の「イングリッシュローズガーデン」のバラの写真をたくさん撮ったので紹介する。ややピントが甘いのは、さわやかな薫風にほほを撫でられてのぼせ上り、バラの香りに酔いしれ、バラと一緒にゆらゆらと身体を揺らめかせた結果、高くもない安くもないカメラも揺れたからであります。とにかく、ここに住めばこんな美しい眺めが日常手に入るということです。
ヒルトップの社宅跡地 「オレンジラボ」がいい 大成有楽不「鷺沼」
「オーベル鷺沼マスターレジデンス」完成予想図
大成有楽不動産が分譲中の「オーベル鷺沼マスターレジデンス」を見学した。鷺沼駅から徒歩4分、ヒルトップのNHK社宅跡地の中層全56戸。商品企画「オレンジラボ」が秀逸で、売れ行きも極めて順調だ。
物件は、東急田園都市線鷺沼駅から徒歩4分、川崎市宮前区鷺沼一丁目に位置する5階建て全56戸。専有面積は58.37~75.13㎡、5月下旬分譲予定の第3期(3戸)の予定価格は5,400万円台~6,500万円台(58.37~72.40㎡)。坪単価は320万円。竣工予定は2018年5月下旬。設計・監理は安宅設計。施工は大末建設。
昨年11月から分譲開始し、これまでに45戸が成約済み。販売を担当する同社マンション事業部事業室(第一)主任・勝亦啓介氏は「いいペースで売れています。購入者は地元と隣接区、世田谷区などで約8割。ヒルトップなので上階からは住宅街が見渡せ、西側住戸からは富士山も眺望できる。収納などお客さんの評価も高い」と話した。
現地は、戸建てや中層マンションが建ち並ぶ同駅圏でもっとも標高が高い閑静な住宅街の一角。敷地はNHK社宅跡地。
建物は、高さ規制(15m)があるため5階建てで、コの字型の配棟計画。外壁に大判のタイルを張り、黒のアルミ素材やアースカラーを採用するなど縦と横のラインを組み合わせた端正な外観にしている。
住戸プランは、ファミリー向け3LDKが中心。設備仕様は、同社オリジナルの商品企画「オレンジラボ」をフル装備しているほか、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンキッチン天板、二重床・二重天井、壁付け水栓など。
モデルルーム
収納
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モデルルーム、現地を見て売れるのは当然だと思った。現地の近くには鷺沼駅圏の坪単価最高値327万円のコスモスイニシア「イニシア鷺沼レジデンス」(28戸)があるが、それより単価は若干低目だが、絶好の住宅地であることに変わりはない。昨年見学した「オーベル東林間レジデンス」と同じ印象を受けた。
モデルルームもよくできている。同社の「オレンジラボ」についてはこれまでたくさん書いてきたので省略するが、こと収納に関しては同社が№1ではないか。今回も、玄関収納の「マルチシューズシェルフ」の鏡面仕上げ、キッチンサイドに設けた大型の「マルチシェアストレージ」がいい。リビングには物干しポールを設置し、壁付水栓、扉裏収納、引き戸の多用など、とにかくかゆいところに手が届くきめ細やかさだ。
もう一つ嬉しかったこと。販売事務所とモデルルームには小物を除きほとんどが本物の観葉植物が置かれていた。壁面にもたくさん植物が飾られていた(サントリーミドリエでなかったような気もする)。
どことは言わないが、販売事務所のエントランスに5本立てのフェイクのランが置かれていたのに記者は驚愕した。広告代理店から贈られたものだが、こんな失礼なことを平気でするわが業界が情けない。お客さんを何だと思っているのか。代理店はスポンサー(デベロッパー)の顔色(企業規模や取引額の多寡)をうかがいながらフェイクにしたり本物にしたりしているのか。
勝亦氏にも聞いてみた。「ここにもまさか造花のランを置かなかったでしょうね」と。勝亦氏は笑って「いえいえ、当初は本物のランをちゃんと置いていました」と答えた。
エントランス
現地近くの桜並木
三井リアルティ 「三井のリハウス」新TVCF「夫は語る(リハウス前)」放映開始
三井不動産リアルティは5月7日(月)から不動産仲介サービスブランド「三井のリハウス」の新TVCF「夫は語る(リハウス前)」篇の放映を開始した。
TVCFは親子の〝近居〟がテーマ。近年増加している親と子などとの同居・隣居・近居のニーズ・トレンドをとらえた。
「娘」役に蓮佛美沙子さん、「 夫に先立たれた妻」役に酒井和歌子さん、「先立った夫」役に笹野高史さんを起用し、妻と娘を見守りながら自由に飛び回る笹野さんが 「全然OK!」と残された妻と娘の〝近居〟を後押しするコミカルなストーリー展開に仕上げた。
和紙作家・堀木エリ子氏が初プロデュース アキュラホーム「変容する家」
「変容する家」
アキュラホームは4月28 日(土)、創業40周年記念事業の第1弾として、和紙作家・堀木エリ子氏が初プロデュースした住宅「変容する家」をアキュラホーム神戸展示場(ABC ハウジングコレクョン神戸東)内にオープンした。
日本独自の建築文化「建具仕様」と、日本を代表する工芸「和紙」を住空間に取り入れているのが特徴。
1階は、創作和紙による光壁により時間の経過とともに情景の変化を生み出し、全開放できるガラス戸によってテラスと室内を一体とし、風や光を取り込むことができる空間としている。
2階は、玄関から2階に直接上がることが出来る階段を配置。大空間のギャラリーやホールとしての使用、小さな子供部屋やゲストルームなど、建具によって自由な空間構成ができるように演出している。この通り建設すると価格は9,000万円くらいだという。
2階
光壁
和紙
明和地所 コンパクト〝ラベルヴィ〟販売好調 完成在庫はほぼゼロ
「クリオラベルヴィ新御徒町」完成予想図
明和地所のコンパクトシリーズ〝ラベルヴィ〟が好調だ。2016年の第一弾「クリオラベルヴィ市ヶ谷」31戸をはじめ、これまで東京、神奈川、福岡で10棟を分譲しているが、いずれも販売は好調に推移しており、完成在庫はほとんどない。最近分譲開始した「日本橋浜町」と近く分譲する「新御徒町」も販売担当者は手応えを感じているようだ。
同社はまた先月、福岡市に「クリオライフスタイルサロン福岡」をオープンし、今後分譲する「博多」56戸、「天神」65戸の販売拠点にする。
先月末に分譲を開始した「クリオラベルヴィ日本橋浜町」は、都営新宿線浜町駅から徒歩4分の10階建て24戸(分譲21戸)。専有面積は25.22~43.44㎡、先着順(5戸)の価格は3,385万~5,397万円。坪単価390万円。
近く分譲する「クリオラベルヴィ新御徒町」は、都営地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス線新御徒町駅から徒歩3分の13階建て69戸(分譲66戸)。専有面積31.51~53.47㎡、第1期(8戸)の予定価格は3,400万円台~6,300万円台。坪単価390万円。
現在分譲中の物件では、今年1月分譲の東急東横線・目黒線新丸子駅から徒歩4分の「武蔵小杉」32戸(坪単価340万円)は残り7戸。
今年1月から分譲の都営浅草線馬込駅から徒歩5分の「馬込」28戸(坪単価336万円)は残り2戸。
昨年6月スタートの東京メトロ南北線志茂駅から徒歩1分の「赤羽東」58戸(坪単価290万円)は残り3戸。
銀座7丁目にある常設の「ライフスタイルサロン」で、販売を担当する勝遼氏は「日本橋エリアは乱戦模様ですが、コンパクトタイプは意外と少なく、坪単価も400万円を切るなど価格的優位性もある。『仲御徒町』も駅に近く、反響もいい。当社の女性によるコーディネートの評価も高い」と販売に自信を見せていた。
「ライフスタイルサロン」