「東京ミッドタウン日比谷」開業1周年 来街者2,200万人 売上高160億円超 三井不

「東京ミッドタウン日比谷」
三井不動産は3月27日、同社が運営する大規模複合施設「東京ミッドタウン日比谷」の来街者数が開業1周年を迎える2019年3月29日(金)に約2,200万人、売上高は160億円を超え、目標を大きく上回る勢いで伸長していると発表した。
「企業の価値創造」増加 メセナ活動の目的に拡がり 企業メセナ協議会調査
企業メセナ協議会は3月26日、全国の企業・企業財団を対象にした2018年度「メセナ活動実態調査」をまとめ発表した。回答があった企業328社、企業財団175のメセナ活動費総額は、企業が212億7,043万円(回答社数222社、1社平均9,581万円)、財団が553億5,616万円(回答団体数166団体、1団体平均3億3,347万円)だった。
メセナ活動の目的を5年前と比べると、「芸術・文化支援のため」87.2%(2013年67.5%)、「芸術・文化による社会課題解決のため」60.3%(同55.9%)、「社業との関連、企業としての価値創造のため」82.2%(同28.7%)となり、いずれも増加し、目的の多様化・拡がりがみられる。
活動の事後評価の観点では、「社会に対する効果・影響があったか」がもっとも多く60.3%(15年前は62.8%)で、「妥当性」52.7%(同33.9%)、「達成度」48.9%(同11.0%)、「経済性」30.5%(同11.2%)となっている。
2018年度に活動の事後評価をしていると回答した企業131社のうち約半数(65社)が、「地域や社会にプラスの変化が起きた」と回答したほか、「地域での自社のブランドが向上した」(63社)、「宣伝効果があった」(51社)、「顧客開拓・サービス向上につながった」(24社)などとなった。
メセナ活動の成果を10年前と比較すると、「実施地域において芸術文化への理解や振興が進んだ」は65.0%から65.6%へ増加したものの、「地域での自社のブランドが向上した」は61.1%から48.1%へ、「宣伝効果があった」は38.9%から38.9%へ、「顧客開拓・サービス向上につながった」は34.3%から18.3%へと伸び悩んでいる。
無限の可能性秘める 三菱地所「アクセラレータープログラムDemo Day」

第2回目「アクセラレータープログラムDemo Day」(丸ビル・コンファレンススクエアで)
三菱地所が3月22日に開催した第2回目「アクセラレータープログラムDemo Day」を取材した。応募200件の中から最終選考に残った5つのプロジェクトのDemoは、スマホですら満足に扱えないアナログ記者にとって何が何やらさっぱりわからない部分もあったが、ものすごく刺激的でワクワクするものばかりだった。みんな無限の可能性を秘めている。
同プログラムは、同社の事業領域にとらわれずベンチャー企業から事業提案を募り、同社の資産・ノウハウ・販路などの経営リソースと掛け合わせることで、新たなビジネスモデルの創出を目指すもの。この種の取り組みは盛んにおこなわれているが、領域を問わない企業の壁を越えたものは他にないという。2017年に行われた第1回に続き、今回は第2回目。
最終選考に選ばれたのは、「時短・道案内動画マップ」などを製作するブイテック研究所、音楽に関する情報を提供しているフォニム、AI・ドローンを駆使してビルメンテなどのソリューションビジネスを手掛けるアイ・ロボティクス、不動産情報などの検索・解析・調査データを提供するRESTAR、人工知能により万引き行動を察知する防犯カメラ技術を開発したVAAKの5社。
最初のDemoにしっかり耳を傾け、最後の懇親会でも各社に声を掛けた同社・吉田淳一社長は「当社の業務範囲を超え、社会課題を解決し、働き方改革のみならず暮らしを豊かにする提案を頂いた。引き続き5社で連携し、新たな価値創造につなげるよう期待しています。実現が楽しみ」と総評した。

会場には約100名が駆け付けた

吉田社長
◇ ◆ ◇
5社の取り組みを一つひとつ紹介する余裕はない。必死にメモは取ったが、いかんせん専門知識など全く持ち合わせていない。各社のホームページでどのような事業かを調べていただきたい。
5社のDemoを聞いて〝これは凄い〟と思ったのはアイ・ロボティクスだ。どのような外壁でも忍者のようにペタッとくっつき、汚れの種類にも対応できるドローンには驚いた。航空法の規制も受けないという。これが実用化されたら、あらゆる建築物の自動清掃に使える。
ただ、気になったことがひとつある。わが国のドローンの開発・サービスは圧倒的にアメリカや中国に負けているのではないか。特許などでがんじがらめにからめとられ、この分野でも米中の軍門に下るのではないかという懸念だ。がんばれアイ・ロボティクス!
フォニムにも注目した。音楽はみんな小さい頃、スポーツや習いごとに熱中した経験を持っているのに、年を取るごとに忘れられていくという指摘は説得力があった。
確かに考えてみれば、音楽もそうだがわが人類の原初的なコミュニケーションは祭祀であり口伝だった。文字が発明されても音読文化は継続した。いまは黙読だし、ネットの言葉は味もそっけもない。文化もない。音・声の文化を取り戻すのは困難かもしれないが、せめて文字の文化と繋ぎ合わせる役割を音楽は担っていいはずだ。音楽を日常不断に聴き、自らも演奏する仕掛けはつくれないものか。ヨーロッパには公共施設・空間に自由に使っていい楽器があるというではないか。
RESTARも面白かった。ビッグデータとAIによって様々なデータを解析、レポートまで作成するとい。概要入力も簡単に行うというスグレモノだ。
だが、しかし、殺人ロボットが開発されている時代だ。自社のマル秘データは外部に漏れないのか、外部に漏れることを想定してフェイクデータをたれ流したらどうなるのか、さらにまたAIを狂わすAIが出現したら市場はどうなるのか…何もかもAIに頼るのはものすごく危険とも感じた。
もう一つ。みんな欲張りすぎだ。限られたDemo、プレゼン時間の中で伝えたいことを分かりやすくアピールするテクニックがやや欠けているように思った。テーマは3つくらいに絞るべきだ。よく1分間に300字とは言われるが、それでも多いと思う。過ぎたるはなお及ばざるがごとし。
さらにもう一つ。記事を書いたこの日(3月26日)、三井不動産リアルティの三井のリパーク・災害支援寄付付き自販機設置に関する協定式を取材した。日赤の行動思想は「人間を救うのは、人間だ」-これを実践するAIをベンチャー企業にぜひ開発してほしい。

アイ・ロボティクスのドローン(シンプルで軽かった)
三井リアル×日赤×コカ・コーラ 三井のリパーク・災害支援寄付付き自販機設置で協定

左から藤原氏、片岡氏、大塚氏(日赤本社で)
三井不動産リアルティ(三井リアル)、日本赤十字社(日赤)、コカ・コーラ ボトラーズジャパン(コカ・コーラ)の3社は3月26日、三井リアルの駐車場事業「三井のリパーク」の赤十字災害支援寄付つき自動販売機の設置に関する協定を日赤本社で締結した。
協定は、三井リアルがコカ・コーラの商品を販売する寄付付き自販機から得られる収益金の一部を日赤に寄付するもの。4月1日(月)から全国の自販機約1,800台を対象に順次対応していく。日赤が特定の企業・団体と協働した支援自販機の設置台数としては過去最大規模。
協定調印式で三井リアル常務執行役員シェアリング事業本部長・片岡純市氏は、「当社は街のインフラとして少しでも社会に役立つため『災害支援型駐車場』を全国5カ所に設置しているが、もっと増やせないかと今回の寄付になった」と語った。
コカ・コーラ社の執行役員ベンディング事業本部長・藤原義樹氏は、「三井不動産リアルティさんから相談を頂き、継続して支援していこうと実現した。当社の掲げる『地域密着』の理念に沿うもの」と話した。
これを受けて日赤副社長・大塚義治氏は、「本当にありがたいこと。支援は金銭的だけでなく、双方のリーディングカンパニーの気持ち、精神は励ましにも励みにもなる。この気持ちを真正面で受け止め、災害救援事業に取り組んでいくことを約束します」と述べた。

左から大塚氏、片岡氏、藤原氏(自販機の前で)
◇ ◆ ◇
さすが日赤というべきか。調印式前から普段の会見とは異なっていた。司会の女性の方が「皆さん、関係者が入場されますので後方を向いて大きな拍手でお迎えください」と呼び掛けたではないか。その声はとても静かだったが、思いやりが込められていた。数十人の参加者はみんな拍手した。息子の結婚式だってこんな厳かな気持ちにさせられたことはない。
同じような光景は数年前、広島の三菱地所レジデンスマンション事業説明会で、地元の記者の方が司会者の広報マンに拍手したのを経験しているが、あれは完全に〝さくら〟だった。今回は断じてそうではない。愛のなせる業だ。
小生はきっときれいな女性が先導役になって現れるのだろうと胸を膨らませたが、三人ともおじさんだったのには肩透かしを食らった。しかし、調印式も粛々と行われたので、三者の心意気が直に伝わってきた。
◇ ◆ ◇
いったいいくら寄付するのだろうと聞いたが、これはさすがに「非公表」だった。片岡氏は「自販機の収益金以外にも寄付することも考えている」と話した。
そこで調べた。日本自動販売機工業会の調査によると、2016年の自販機及び自動サービス機の普及台数は約494万台で、年間売上高は約4兆7,360万円となっている。1台当たりの売上高は約95.8万円だ。これを三井のリパークのコカ・コーラ自販機に換算すると約17億2,520億円。売り上げの1%だと約1,725万円となる。三井不動産全体の社会貢献支出額は年間50億円を超えるといわれており、三井のリパーク単独で1,725万円は妥当な額ではないか。間違っているか。
と、ここまで書いたが、三井リアルとコカ・コーラの契約はそうではないようだ。三井リアルは自販機を置く場所を貸借し、売上に応じて手数料を得るというシステムのようだ。なので、寄付額は異なってくる。
◇ ◆ ◇
これまでの震災・災害時にはそれなりに寄付も行ってきたが、記者は車の運転はしないので、この種の駐車場を一度も利用したことがないし、自販機で飲料水を買う(コーラは独身の頃はよく飲んだが)のも年に10回あるかどうかだ。いい機会だと思い、セレモニーで用意されていた自販機でお茶でも買おうかと思ったが、中身は空だった。残念。
それでもしっかりコーラ類の金額は確認した。大きいのはみんな160円だった。藤原氏に「同業他社の商品より高くないですか」ときいたら、「同じ」という返事だった。
しかし、オフィスに戻り、喫煙室の自販機で値段を確認したら同じ商品でも140円だった。藤原氏が答えたのは屋外の駐車場にある自販機の値段は他社と同じと理解した。
みなさん、どんどん三井のリパークと自販機を利用して寄付してください。小生はタバコと酒でしっかり納税する。

関係視野揃って記念写真
防災アンケート回収率1割 なぜ 大阪市北区/管理員の処遇改善 喫緊の課題

協定締結式に臨んだ鈴木氏(左)と上野信子・北区区長(北区ホームページから)
なぜ、なぜ、なぜ――2週間前の3月14日に行われたマンション管理業協会(管理協)の記者懇談会で話題になったことが頭から離れない。
それは、同協会副理事長で関西支部長の鈴木清氏(阪急阪神ハウジングサポート代表取締役)が語った次のことばだ。
「この種の取り組みは全国初だが、北区が実施した区内360のマンション管理組合を対象とした防災に関するアンケートの回収率は1割だった」
この種の取り組みとは、今年1月に大阪市北区とマンション管理業協会関西支部が地域のコミュニティの推進、防災・減災及び災害対応、福祉・子育て支援の充実などを図ることを目的とした連携協定を締結したことを指す。
これを聞いてわが耳を疑った。そんな低いはずはないと。そこで、北区担当者にも確認した。鈴木氏の指摘は間違いではなかった。
北区担当者は「アンケートは全て郵送で、実施したのは昨年2月。防災に関する質問が主で、今回の協定締結につながるような意向も示しました。ところが回答があったのは360組合のうち30組合のみ。担当者が各マンションに出向き、手渡しで行えばまた違った結果にかったかもしれませんが、職員もそんな余裕はありませんし。区内には投資用のマンションも少なくないので、回収率の低さの一因かもと考えているのですが…」と、低い回収率の原因をつかみかねている様子だった。
記者は「大阪市北区」はいったいどこにあるのかも知らないが、ネットで調べたら「東京都北区」とは全く異なる、梅田や中之島がある市の中心地だった。東京都でいえば千代田区か中央区のようなエリアだ。
そのような中心地を対象にした区の防災に関するアンケート調査の回収率が1割とは…。これはしっかり考えないといけない。
◇ ◆ ◇
実はもう一つ、小生の胸の内で熾きのようにくすぶり続けているものがある。管理員と思われる奥さんからのメールだった。劣悪、過酷な処遇が連綿とつづられ、「藁をもすがる思い。何とかして」と認められていた。事実関係が分からない小生は「わたしにできることは何もありません」としか返事のしようがなかった。
この日の懇談会でも、ゴミ出しに関する問題提起が報道陣からなされた。小生などはほとんど考えたこともないが、いまのマンションは24時間ゴミ出しOKになっており、それぞれのゴミを分別し、回収日に合わせて運ぶのも管理員だ。夏場のゴミ置き場はどのような状態なのかを想像するだけで息が詰まる。小生は管理員の掃除をつぶさに見学したことがあり、そのプロ意識の高さ、完璧な仕上がりに驚嘆したことがあるが…。
マンション管理員の処遇改善は喫緊の課題であることを管理協も認識しており、今年7月をめどに管理員の労働実態をまとめるという。高齢化、なり手不足、賃金の低さなどが明らかになるはずだし、今後どうするのか、管理組合と一緒になって考えないといけない。
〝掃除は科学 床は朝日、窓は読売〟 マンション管理員のスゴ技を1日体験(2017/2/25)
不動産情報サイト「街とマンションのトレンド情報局」岡本郁雄氏が立ち上げ
不動産ジャーナリストの岡本郁雄氏が不動産情報サイト「街とマンションのトレンド情報局」(https://mansiontrend.com/)を2月下旬に立ち上げた。「広げよう世界を 深めよう知識を 見つけよう理想を 始めよう物語を」をコンセプトに、街づくりやマンショントレンドを中心とした不動産関連情報などを無料で配信している。
岡本氏は1967年岡山県倉敷市生まれ。神戸大学工学部工業化学科卒。1989年、リクルート入社。住宅情報事業部で首都圏のマンションなどを担当したのち、2004年4月に独立。マーケティングや不動産コンサルティング業務に関わってきた。ファイナンシャルプランナーCFP®、中小企業診断士、宅地建物取引士などの資格を持つ。
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本日(3月25日)、初めてサイトを見た。トップ記事は「2019年公示地価 台東区・荒川区が上昇率トップ」の記事だった。中身は見ていない(酒が入っているから)。写真だけ見て唸ってしまった。文句なしに美しい。悔しいけど小生は完敗。小生の数万円のものよりはるかに高いカメラで撮っているようだ。読者の皆さん、このサイトを「お気に入り」にして読まれることをお勧めする。間違いなく役に立つ。
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小生は、いわゆる「住宅評論家」は前にも後にも故・佐藤美紀雄氏しかいないと思っているが、ひょっとしたらその肩書を背負える人は岡本郁雄氏ではないかと10数年前から思っていた。デベロッパーに対する質問が並みの記者では全然気が付かない鋭いものだったからだ。
「無料サイトを立ち上げる。ひも付きではない」とご本人から聞いたとき、御用評論家にはならないという意思がひしひしと伝わってきた。大丈夫かと心配もしているのだが、やれるところまで突っ走っていただきたい。
業界関係者の方々には、岡本氏を販促のための「住宅評論家」にだけはしないことを願いたい。デベロッパーもハウスメーカーも自立した評論家を育てることが結局は業界の発展につながるのだから。
ランドスケープに高評価 市環境設計制度適用 住友不「横濱サウスザ・ガーデン」竣工

「シティテラス横濱サウスザ・ガーデン」
住友不動産は3月25日、横浜環境設計制度の認定を受けた大規模マンション「シティテラス横濱サウスザ・ガーデン」竣工したのに伴う記者内覧会を行った。優れたランドスケープデザインが評価され、全294戸のうち約7割が分譲済みだ。
物件は、京浜急行電鉄本線「戸部」駅から徒歩5分、JR京浜東北線桜木町駅から徒歩16分、横浜市西区伊勢町4丁目の第二種中高層住居専用地域・近隣商業地域(建ぺい率150%、容積率300%)に位置する敷地面積約14.185㎡の10階建て全294戸。専有面積は64. 17~79.72㎡、坪単価は隣接地が公園で眺望など条件のいい南向きが坪単価約300万円、その他の東向き・西向きなどが280~300万円。設計・施工は長谷工コーポレーション。入居開始は2019年4月(予定)。
現地は神奈川県の公務員宿舎跡地。駅に近い北側の敷地入り口から南側の公園に隣接取るところまで約3層分の傾斜地に位置。
「市街地環境設計制度」の認定を受け、空地率を約7割確保し、敷地内に豊富な緑(約2,800㎡、樹木1,700本)を配したことから高さ(11m⇒31m)と容積の緩和を受けているのが大きな特徴。また、「子育て応援マンション認定」を取得し、敷地内に認可保育園(約60名規模)を設置。コミュニティ形成を促進する「菜園テラス」も導入している。
建物は、中庭が眺望できるA棟、中層階以上はみなとみらいが眺望できるE棟、西側の公開空地・緑地帯・富士山が眺められる西向き、南側が公園と住宅街が眺望できるD棟(ほぼ完売)の5棟構成。
主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2,430~2,530ミリ、ミストサウナ、スロップシンクなど。
2017年9月の第一期販売開始以降、第四期まで問い合せ総数は3,000件、来場は1,500組に上っており、全体の7割強が契約済み。
販売責任者の同社小粥綾一氏は、「当初計画では従前の建物と同様の5階建てを計画していたが、質の高いものにしようと市と協議を重ね横浜環境設計制度を取得した結果、駅近よりもむしろランドスケープデザインに対するお客さんの評価が高く、販売も順調に進んでいる」と語った。

公園に隣接した南向きD棟

広い公開空地に面したB、C棟
◇ ◆ ◇
見学前は、「戸部」は横浜駅には近いがこれまで記憶に残るようなマンションはなかったので、〝坪250万円なら早期に完売するだろうが、そんなに安くは出来ないはずで、しかし、坪300万円はないはず〟と予想した。
ほぼ予想は当たったのだが、豊富な緑、公開空地、隣接の公園などを見て回るうちに南側住戸の坪300万円はむしろ安いのではと考えた。
ところが、約70㎡のモデルルームを見て、食洗機が付いていないのに驚いた。食洗機は子育てファミリーには必須アイテムだと記者は考えているので小粥氏に聞いたら、「オプションで希望された方は約5割」と話した。これはかなり高いはずで、同社とあろうものが食洗機を付けないのは納得できない。なのですぐ下方修正した。高いところで坪300万円というのはいい線だろう。
〝後で付けられる〟という人がいるかもしれないが、3~4人家族なら食器洗いに1日30分かかる(小生は不器用だからその倍はかかった)。時給は1,000くらいではないか。
菜園の寸法は約1.7m×2.1mで、広報担当者の歩測による「これが1ヤードだから1.3m×1.5m」よりはるかに大きかった。ゴルフの腕前を聞いておくべきだったか。記者は1.6m×2.0mと読んだ。この前見学した大和ハウス「湘南辻堂」のそれは150×80cmくらいだった。
これは自治体関係者へ。この物件のように空地率を高め緑地帯を増やしたマンションの高さ規制、容積率の緩和を行うべきだ。横浜環境設計制度の認定を受けるマンションはここ数年数物件に留まっている。ハードルを低くすれば街ははるかによくなるはずだ。必見のマンションだと思う。

D棟と菜園テラス

菜園テラス

中庭
コモン合わせ100坪の里山住宅博 開催へ つくば市/街路樹伐採ストップ 五十嵐市長

模擬上棟式でお菓子を拾う子どもたち
地域工務店など21社が結集し、地元の木材を使ったモデルハウス23棟を含む環境共生型の街づくりを目指す「里山住宅博inTSUKUBA2019」プレオープンイベントが3月24日、茨城県つくば市で行われた。五十嵐立青・つくば市長が来賓として挨拶、地元の子どもなど家族連れ約200名が参加。天皇陛下在位30周年記念のヤマザクラのほか、隣接の雑木林にある二十数樹200本の中高木の苗木を植え、プロジェクトの成功を願った。
プロジェクトは、つくばエクスプレスつくば駅から車で約10分、つくば市中根・金田台特定土地区画整理事業地内にある街区面積約25.6haの全75区画(建ぺい率40%、容積率80%)。敷地面積は207.22~280.55㎡(このほか共有のコモンスペース約11,400㎡)。アキュラホームなど21社によるモデルハウス23棟のほか分譲住宅と建築条件付き宅地分譲となる。土地価格は17~18万円/坪となる模様。従前の土地所有者はUR都市機構で、サンヨーホーム(山川洋社長)が土地を取得。各社に卸売りする形態をとる。すでに35区画が販売・予約済み。
イベント実行委員会会長の山川氏は、「21社には地元茨城県産材をたくさん使っていただき、33棟のモデルハウスを建てていただく。さらに苗木を植えて里山を作り、天皇陛下在位30周年の植樹も行っていただくことができた。二重三重の喜び」と語り、主催者を代表して茨城県産材普及促進協議会会長・中村公子氏(茨城県南木造住宅センター代表取締役)は、「県産材の木材を使う工務店の力を結集したプロジェクト」と挨拶した。
来賓の五十嵐市長は、「わたしは2年前、市長に就任して街路樹が伐採されるのにストップをかけた。伐ることと同時に植えることも大切。つくば市の自然、緑、里山こそ他の自治体にない特長。皆さんの街の価値を上げる取り組みを市政につなげていく」と述べた。
街づくりにはプロデューサーとして町の工務店ネット代表理事・小池一三氏、マスタープランナーに神戸芸術工科大学名誉教授・小玉祐一郎氏のほか、エステック計画研究所代表取締役・大澤良二氏、ランドスケープデザイナーのプランタゴ・田瀬理夫氏、ICA建築設計事務所代表・矢口博幸氏、佐久間達也空間計画所・佐久間達也氏など多くのプロも参画している。

左から山川氏、中村氏、五十嵐氏

天皇陛下在位30周年記念植樹(樹木はヤマザクラ。スコップを持つのは五十嵐氏と山川氏)

ドローンによる記念写真

◇ ◆ ◇
現地に着いたら、北方にある筑波山からではなかったが、南方から寒風が吹き募っていた。しかし、五十嵐市長ほか数十人の関係者はスーツ姿で、約200名の子供連れ家族も「筑波おろしには馴れている」といいながらセレモニーの開始を待っていた。
それから約2時間。寒さに震えながらしっかり取材し、とても楽しい時間を過ごすことができた。
何が嬉しかったかといえば、五十嵐市長の祝辞だった。「わたしは街路樹伐採にストップをかけた」と話したことだ。「街路樹が泣いている」記事を書き続けてきた甲斐があった。このような動きが全国に広がるのを期待したい。街のポテンシャルは街路樹で決まると確信している。
街づくりのコンセプトもいい。つくば駅から車で10分もかかるのだから、普通の区画割ではまず売れない。敷地内の約3,800㎡と全体敷地の傾斜地の約7,600㎡の合計11,400㎡(1区画当たり46坪)をコモンスペースとして、75区画の土地所有者が共有して、自宅とコモンで約100坪を所有する。景観協定も結ぶ。
将来にわたって樹木を育てるため3,000円/月の共益費を徴収し、その一部をプロの植木屋さんや近隣の農家などに樹木の管理を委託する費用に充当する。傾斜地の固定資産税は里山にすることから免除されるという。
建築条件に原則として県産材を50%以上使用することを義務付けているのもいい。スギBP材を用いた延べ床面積約39㎡の集会所も45日間で完成させたという。
6月にはモデルハウスを公開するという。また見学してレポートしたい。過去2度取材した隣接の「春風台」は分譲当初より地価は2倍くらいに上昇しているとも聞いた。

「何の木? コブシだよ。ここに書いてある」植樹に参加する五十嵐市長


45日間で建設した集会所

構造材はヒノキとスギBP材

プロジェクトに参画している関係者
〝ホーホケキョ〟ウグイスも歓迎 つくば・春風台の販売進む(2016/5/9)
平成の田園調布になるか1区画200坪の街づくり つくば市の「春風台」(2015/5/26)
鳩山NT活性化を「私自身がアート」藝大卒・菅沼朋香氏「ニュー喫茶 幻」開業

藤村氏(左)と菅沼氏
3月21日、埼玉県鳩山町の「鳩山ニュータウン」を15年ぶりに訪れた。居住者の生の声を聞き、建築家で東京藝術大学准教授・藤村龍至氏(42)らが取り組む同ニュータウン活性化イベントはどのようなものかを取材するのが目的だった。
同ニュータウンは、昭和49年から平成9年にかけて日本新都市開発によって分譲された開発面積約137ha、世帯数3,252戸(2017年8月時点)の大規模住宅地だ。バブルがはじける平成2年までは年間200戸くらいのハイペースで分譲された。最終期の「松韻坂」は敷地が100坪以上で、価格は1~2億円くらいだったが早期に完売した。
業界紙に「昭和を代表する団地」と紹介したように、記者にとって思い入れのある団地の一つだ。どうしてなのかを少し紹介する。
同社は経済同友会の主要メンバーによって設立された会社で、「中堅所得層が無理なく取得できる良質住宅の供給」を理念に掲げ、多くのマンション・戸建てを分譲した。「鳩山ニュータウン」はその代表的な団地だ。今でも街並みの美しさはどこと比較しても負けない。
最初に見学したのは昭和50年代の半ば。案内してもらったのは同社のスポークスマンで営業部長をされていた天皇陛下と同世代の学習院大卒のE氏だった。とても気さくで洒落っ気のある方で、ゴルフときは、記者がラフに入れるかOBでもすると、Eさんは自分のポケットからボールをこそっと出し、「ほら、ボールここにありましたよ」と告げる〝技〟が絶妙だった。同じ京王線に住んでいたこともあり、よく酒もご一緒した。E氏の得意技は変装。トイレに入ったかと思うと、月光仮面に変身して店内の客を爆笑させた。トイレットペーパーを顔中ぐるぐる巻きにしただけのものだが、変装のためのメガネなど小道具をいつも持ち歩いていた。
メディアを大事にする方だった。だから、同社の分譲住宅はほとんど取材して記事にした。
これが思い入れの理由だ。ところが、バブル崩壊で様相が一変する。東武東上線高坂駅からバスで約10分もかかる立地に難があることから、世帯分離により若年層の人口が流失し高齢化が一挙に進んだ。平成27年1月現在の鳩山地区の高齢化率は43.1%にも達し、現在、空き家も100戸を超えると言われている。同社も平成15年に特別清算された。
事態を憂慮した鳩山町は平成27年、「鳩山ニュータウン地区」(137ha)を対象とした都市再生整備事業の指定を受け、高齢者から子育て世代までが安心して暮らせる、多世代交流型のまちづくりを進めている。
その旗振り役が藤村氏だ。藤村氏は、やはり同社が分譲した所沢市の「椿峰ニュータウン」に生まれ育った。疲弊する県内の大規模ニュータウンを見かね、鳩山町コミュニティ・マルシェの指定管理者を決めるコンペに、主宰する建築設計会社アール・エフ・エーを通じて応募し当選した。
鳩山町コミュニティ・マルシェは、団地内にあった旧西友リビング館を再活用する公共施設で、移住推進センター、まちおこしカフェ、ふくしプラザなどからなる延床面積約786㎡。

RFAが製作した椅子とテーブル

陳列棚(左)とカウンター

「松韻坂」の街並み

◇ ◆ ◇
取材目的の一つである、中古の一戸建てを改修し、今年2月に開業した「ニュー喫茶 幻」の店主でもあり、アーティストが本職のマルシェのコーディネーターを務める東京藝大卒の菅沼朋香氏に話を聞いた。
菅沼氏は、「愛知県豊田市のニュータウン出身で、田舎は好きではなく都会にあこがれて東京に出てきましたが、藤村先生と出会い、わたしのルーツでもあるニュータウンを題材にした創作活動をするようになりました。『幻』はテーマの一つ。高度成長もバブルも知らないわたしそのものを題材にしています」などと経緯を語った。
「幻」は、第一種低層住居専用地域で許可される店舗の条件をクリアするため「兼用住宅で非住宅部分の床面積が50m²以下かつ建築物の延べ面積の1/2未満のもの」した。クラウドファンディングで費用を賄ったため、改修費は安く済んだという。
写真を見ていただきたい。店内は赤、青、緑、黄色などサイケディリックな原色で満たされている。まさに「夢か現か幻か」だ。
油絵はあまり描かないということだが、玄関のところに飾られていた10号くらいの作品は、セザンヌとムンクをあわせたような絵だった(皆さん、購入交渉してみたら。将来大化けするかも)

「幻」店内

「幻」入り口(左)と菅沼氏の作品

菅沼氏
◇ ◆ ◇
藤村氏と菅沼氏が企画・司会役を務めたマルシェでの夜のイベント「カフェ&バルマルシェ」も取材した。入場は無料だが、1ドリンクオーダーが入場条件。来場者は約150名。会場はほぼ満席。山本蓮理とザ・ナイトマルシェ、鳩山ハートビートバンド、T-rash(from小川町)による演奏と、埼玉大学経済学部4年生の国府田彩さんの鳩山町コミュニティ・マルシェに関する研究の報告が行われた。
演奏は素晴らしかった。埼玉県の歌「なぜか埼玉」には笑ってしまった。埼玉県人の自虐的映画「翔んで埼玉」が爆発的にヒットしているそうだから、これと組み合わせればさらに勢いを増すのでは。ネットで歌詞を調べたら、1~3番とも出だしは「夜の埼玉」となっているが、ボーカルの方は朝・昼・晩に使い分けたような気がする。こっちのほうがずっといい。何だ春日部共栄は完封負けとは。所沢のマンションは坪350万円だぞ!「HARUMI」に勝つぞ!
藤村氏が東京藝大の大学院生向け設計課題とした什器のデザインがまた最高によかった。さすが東京藝大だ。
藤村氏はイベントで、街の再生・活性化策として、空き家を活用したシェアハウスを企画していることを明らかにした。エリアには大東文化大、東京電機大、山村学園短大がある。
記者は、少しは活動を応援し売り上げに貢献しようと焼き鳥(400円)と白のワイン(500)を5杯飲んだ。値段はともかく量が少し少ないような気もしたが、素晴らしい演奏がタダで聴けたのだから文句は言わなかった。
それにしても、この日は東京藝大名誉教授の絹谷幸二氏デザインのネクタイを締めていったのに藤村氏も菅沼氏も絹谷氏に反応を示さなかった。不思議だ。

ほぼ満席のイベント

鳩山ハートビートバンド

道端に生えていたハナニラ(左)と演奏に酔ったハナニラ(酒は飲ませていません)
◇ ◆ ◇
以下は、街で拾った声。極力聞いたままとした。( )内は記者。
40年前、新築を2,500万円くらいで買った86歳の男性 (街路樹のイチョウは電柱より低く伐られていますが)秋になると落ち葉がすごくてみんな憂鬱になる。だから市は毎年伐っている(毎年街路樹を伐る自治体は少ないはず)。もう自治会はなくなった。家? 売っても400万円くらい、二束三文にしかならない。ぶち壊す費用もでない。
米屋の72歳の女将さん わたしのところは坂戸で米屋をやっていて、最初の分譲のとき、購入しようと考えたらみんな売れてしまっていた。ここは、分譲会社の役員の二号さんが買い、アルバイトを雇い喫茶店を始めたが、すぐダメになったので、売りに出ていたのをお父さんに頼んで買ってもらった。昔は5キロ10キロ買ってくれたので配達していたが、いまは1キロ2キロ、それもスーパーで買う。うちはほら、ブランド米を取り寄せ、ちゃんと精米して売っているけどね…。
ラーメン店を経営する60代の女性 20年前だったか25年前だったかに購入。当時はみんな東京へ通勤していましたよ。何だか世の中狂っちゃったわね。子ども? 3人いて近くに住んでいる娘一人に手伝ってもらってます。うちのお客さんでね、70近いご夫婦の方は都内の家を売り払い、ここに移り住んで〝こんないいところない〟と言ってます。ここは空気がきれいで、子育てにいい環境ですよ。(菜の花のおひたしと焼酎を頼んだら、菜の花は普通の店の3倍くらい、焼酎は他の店の倍くらい注いでくれた。2杯飲み、フキノトウも頂いた。娘さんの小学生のお子さんと将棋を指し完敗)
「あなたの女です 千里」のポスターがなまめかしい1,200円で歌い放題のカラオケ店 ここは酒と女(男とは言わなかった)とたばこはダメ。お客さんはたくさんいるけど、みんな後期高齢者。地元の人は少ないわね(カラオケは嫌いと断ったが、せがまれたので仕方なく「傾いた(よろめきの)道しるべ」1曲を歌った。小生と同年代と思われる女性はまだ男が欲しいか「あたしのーあたしのーあたしのもの」などと歌に酔っていた)
社宅として住んでいる生物研究者の33歳の独身女性 昨年から住んでいます。ここで仕事ができるから。出身? 三重県鳥羽市の離島の菅島です(えっ、わたしは伊勢。菅島は民宿に一度泊ったことがあります)。ホヤの研究などをしていました。結婚? できれば犬を飼いたい。
数年前、生まれ育った街から離れ、都内に住む20代女性 実家は私が小学校5年のとき引っ越してきました。今年でかれこれ15年。小学校も公立小では珍しいPTAがなく、通学班もなく自由な学校で、行事なども出来る人がやればいい!それで皆が協力するから凄いと母は絶賛しておりました。その小学校はいま老人ホームになっています。大学時代はよく都内の友人を実家に泊めていまして、みんなこの街に住みたいと言ってくれました。当時は駅から遠いので不便だよ?!と思いましたが、今は街のよさがよく分かります。

街の中心地(左)と米屋さんの店内

カラオケ店(左)とラーメン店経営者のお孫さん

街並み
(お願い この街と活性化の取り組みを応援するためにも、この記事を拡散してください。クレジットを付けていただければ結構です)
生きた実験場〟〝やるしかない〟 多摩NT再生 第6回シンポ 藤村氏もエール
「美尻」に特化したエクササイズと下着開発 メガロスの野村不ライフ&スポーツ

「Gaze(ゲイズ)美尻~マシュマロヒップ~」
様々な業態のスポーツジムMEGALOS(メガロス)シリーズを展開する野村不動産ライフ&スポーツは3月19日、ピーチ・ジョンと共同で女性の美と健康の実現に向けたコラボレーションを展開すると発表した。
ここ数年、女性が意識する部位として注目が高まるヒップ「美尻」に特化したエクササイズを展開し筋肉の構成、最適な運動効果の知見をもつメガロスと、ランジェリーをはじめ女性を美しく輝かせる商品を展開するピーチ・ジョンが、第一弾企画として、女性のヒップアップに特化したランジェリーを共同開発する。
婦人科医と共同で開発したメガロス・オリジナルプログラム「Gaze(ゲイズ)美尻~マシュマロヒップ~」のノウハウをもとに、骨盤のゆがみを整え、股関節まわりの筋肉を活性化し、ヒップラインを整え主要筋肉に意識をフォーカスする方法をメガロスが考案。ピーチ・ジョンでは女性がインナーウェアに求める機能と着用時のシルエット・デザインを監修し、互いのノウハウを結集した補正下着を共同開発する。商品の発売は5月8日(水)から。
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同社は一昨年、「リラクゼーション」と「ボディメイク」をテーマにした女性特化型のフィットネス「メガロスルフレみなとみらい」を開設した。今回は、「美尻」だという。
記者もそうだが、男性の方は、女性の「美」に対する欲望を侮ってはいけない。最近取材したコスモスイニシア「セレサージュ表参道」は6店舗のうち美容室・美容院が確か3区画で、住友不動産の高級賃貸マンション「ラ・トゥール渋谷神南」と「ラ・トゥール渋谷宇田川」でも、担当者は入居者について弁護士、医者、経営者とともに「美容関係」を上げた。
都心の高額店舗やマンションに入居できるということは、いわゆるカリスマ美容師がそれほど多いということで、その先には多額のお金を払ってでも美しくなりたいと願う女性(あるいは男性もか)がたくさんいるということだ。
「美尻」とは驚いたが、確かに「美」は永遠のテーマだ。健康と美は大きなビジネスになるのだろう。読者の皆さんには「ロダンの言葉抄」(高村光太郎訳・岩波文庫)の古典とともに、最近読んだ「女体についての八篇 晩菊」(中公文庫)をお勧めだ。
野村不ライフ&スポーツ 女性特化型「メガロスルフレみなとみらい」6月16日開設(2017/4/28)

