東急不動産など 沖縄の本格的リゾート ハイアット リージェンシー瀬良垣 8月開業
「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」
東急不動産、NTT都市開発、ミリアルリゾート ホテルズの3社は5月21日、沖縄・瀬良垣島のホテル「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」を8月21日(火)に開業し、宿泊予約を6月1日(金)から開始すると発表した。
同ホテルは3社が共同で設立した瀬良垣ホテルマネジメントが運営する、沖縄本島とリゾートホテルが一本の橋で繋がるユニークなロケーションが特徴のディスティネーションホテルとして開業する。
沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣に位置する全344室。料飲施設はセラーレ(オールデイダイニング、イタリアンダイニング) スペシャリティレストラン シラカチ (炉端、鮨、鉄板焼、日本料理) ラウンジ&バーなど、その他スパ、フィットネスセンター、屋外・屋内プール、宴会場、チャペル(瀬良垣島教会)など。
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最近は宿泊特化型のホテルばかりで、久々に本物のリゾートホテルのニュース・リリースに接する。記者は三重県出身だから、もちろんピンは鳥羽国際から志摩観光、エクシブ鳥羽、タラサ志摩、志摩スペイン村からキリはビジネスホテル、かんぽの宿、民宿、真冬に暖房が故障し震え上がった旅館まで結構経験しているが、本格的なリゾートホテルはよく知らない。
東急不動産によると、ADR(平均客室単価)は4~5万円というからいいホテルに違いない。海は大好きだが、暑いのはたまらないし、泳ぐのは大浴場で十分だ。ベッドでサメのような深海魚になるのはかつて昔。
「最早、後発でない」「嫌悪施設でもない」 三井不 ロジスティクス本部長・三木氏
三木氏
「もはや、後発ではない。嫌悪施設ではない」-三井不動産は5月21日、ロジスティクス事業記者説明会を開き、常務執行役員ロジスティクス本部長・三木 孝行氏(58)が次のように約1時間40分にわたり熱く語った。
「2012年4月に事業参入して7年目を迎えたが、当初10人足らずだったスタッフは60人体制になり、稼働施設は18棟、開発中は14棟、総施設数は32棟、総延べ床面積約270万㎡、累計総投資額は約4,800億円に達した。そのうち12物件を投資法人へ分譲し、資産規模約1,000億円のポートフォリオを形成。当初は嫌悪施設を作るのかと思ったが、当社の強みである街づくりをコンセプトにし、オフィス・商業事業のノウハウを投入し、他社と競合しない相対取り引きで優良物件を仕入れてきた結果がこのような数値になった。もはや嫌悪施設ではなく、後発でもない。これからはイノベーションを起こし、切磋琢磨し、他のデベロッパー系の同業とも情報交換し、業界の発展に寄与し、さらに海外進出も視野にトライしたい」
「三井不動産ロジスティクスパーク船橋(MFLP船橋)」
「三井不動産ロジスティクスパーク茨木」
「三井不動産ロジスティクスパーク茨木」エントランス
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このロジスティクス事業に関する記者説明会に出席するのは3度目か。集まった記者の数は40~50人か。数自体はそれほど多くもないが、三木氏のパワフルでひたすら前を向く姿勢に触発されたのか、質問者は10人を突破した。予定時間は1時間と知らされていたが、発表会後の個別取材を含めると約1時間45分にわたった。
門外漢の記者は三木氏の話にただただ圧倒され、必死にメモをするのがやっとだった。ロジスティクスが何たるか分かりもしないで質問するのもためらわれ、ずっと黙っていた(質問者もたいした質問は出なかったように思うが)。
会見後、一つだけ聞いた。「三木さんのそのパワーの源は何ですか」と。三木氏は、やや間をおいて「何ですかね。三井の体質じゃないですか」と話した。
-待ってましたとばかり「わたしの知る限り、この部署には東大野球部の肥田さんと巨漢の溝口さん、(巨人を蹴った)志村さんが在籍していました。三木さんも体育会系? 」と畳み込んだが、「確かに。(体育会系は)多いですね。こっちもそう(と隣のがっしりした男性を指し示した)。わたし? わたしは、たいしたことはやっていません」と返ってきた。
その男性とは体重85キロの慶大ラグビー部出身だった。同じ部署にはサッカーやアメフト経験者など5~6人が所属しているという。三木氏は弓道(求道ではない)をやっていたそうだ。
同事業が急成長したのは、三木氏が何度も語ったように、同社のブランド力、街づくりやオフィス・商業施設のノウハウ、その人脈を最大限に生かしたからだと考えるが、人の2~3倍の体力がある(野球は馬鹿じゃできません)体育会系のスタッフをそろえたからではないかと記者は推測する。そんなに的を外していないはずだ。
少し、三木語録を紹介しておく。「この事業は立地、街なか、駅近、仕様、快適がキーワード」「これまでやってきたことは間違っていなかった。あそこ(同社の船橋Ⅰ)で働きたいという人が本当にいたんです」
「人が大事。人間が働くことで価値を見出す。機械は補助」「子育て環境、スポーツクラブ、スケート場、マシンにトライしたい」「物流に革命を起こしたいという経営者が多い、物流コストを以下に下げるかが生産性を向上させる肝」「市場規模は2020年にはコンビニを、そしてその先にはスーパーを超える」「この業界はまだまだ伸びしろがある」
「相対で取り引きした優位性を企画に反映した」「『茨木』のエントランスは『パークマンション』を手掛けたデザイナーに頼んた」「(茨木)世界に類がない従業員の働きやすい環境、施設として評価された」「従業員向けの様々な共用施設は日本初の取り組み」
「(免震構造を採用したのは)なにより人の命、大事な商品を守ること」「(羽田は)二度と手に入らない土地」「(川崎や立川立飛は)物流としてはあり得ない土地」「地域貢献のため、従業員のため、テナントのため」…。
「三井不動産インダストリアルパークス羽田」
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この日、新たに開発すると発表したのは次の4物件。
-「三井不動産ロジスティクスパーク広島Ⅰ(MFLP広島Ⅰ)」広島県広島市2019年8月竣工予定
-「三井不動産ロジスティクスパーク横浜港北(MFLP横浜港北)」神奈川県横浜市2019年10月竣工予定
-「三井不動産ロジスティクスパーク立川立飛(MFLP立川立飛)」東京都立川市2020年2月竣工予定
-「三井不動産ロジスティクスパーク船橋Ⅲ(MFLP船橋Ⅲ)」千葉県船橋市2021年秋竣工予定
10年計画で収益の柱に 「自由を愛し、自然体」郵政不・岩崎社長 空手初段も取得
岩崎氏
今年4月2日付で設立された日本郵政不動産の社長・岩崎芳史氏(日本郵政代表執行役副社長=75歳)にインタビューした。岩崎氏は、野村不動産ホールディングスの買収騒動は日本郵政として一切発表していないこと、日本郵政グループ全体の約2.7兆円の不動産のうち、比較的規模の大きな利活用が見込める物件は今後10年程で底をつくと想定していること、その間に新会社をデベロッパーとして郵政グループの収益の柱に育てること、健康には全く問題がなく、6年前に始めた空手で奥さんと一緒に初段の認定を受けたこと、酒やたばこ、ギャンブルとも無縁で、〝こよなく自由を愛し、自然体〟が人生観であることなどを語った。
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-野村不動産ホールディングスの買収騒動は、NHKが第一報を報じました。(NHK経営委員長代行を務めた)岩崎さんが仕掛け人ではありませんか
「全くそうではありません。この問題は日本郵政として一切発表していません。縁談とか破談とか話題が先行したということです」
-郵政グループ全体の2.7兆円の不動産も話題になっていますが
「2.7兆円の話は、額が独り歩きしているようです。あくまでこれはグループ全体の不動産で、他の会社と同じように事業を行うための土地と建物の合計額。内訳は土地が1.5兆円、建物が1.2兆円です。本業の郵政事業はユニバーサルサービスの提供を法律で義務づけられていますので、サービス低下を招くような土地利用はできません。その中で、比較的規模の大きな利活用が見込める物件は今後10年程で底をつくのではないかと想定しています。
郵便事業は、かつては鉄道輸送だったのがトラック輸送に代わりました。昨年、地域区分局(いわゆる物流センター)を全国のインターチェンジの近くに12カ所新しく整備しました。郵便物の区分業務や集配機能を集約することで生産性を向上させるという施策ですが、不動産目線として集約後に空いてくるスペースを有効活用しようということです。その事例の先端的なものとして『JPタワー』『JPタワー名古屋』『KITTE博多』などがあります。
また、社宅跡地を活用し、この10年間で分譲住宅、賃貸住宅も展開してきました。今後は、保育施設や高齢者施設といった、より社会的意義の高い開発を積極的に展開していこうと考えています。この1年間で保育施設と高齢者施設として10カ所弱事業化することを決めました。両方をミックスしたものも考えています」
-NTT都市開発がそのような方向を目指していますが
「NTT都市開発さんは会社設立して30年で営業利益が300億円くらいになりました。新会社は今後10年間で営業利益300億円という訳にはいきませんが、NTT都市開発さんなどの他社の事例も参考にしつつ、スピード感をもって事業展開を図っていきたいと考えています」
-将来的には企業買収に動くのではないですか
「企業買収はいい案件があればとは考えていますが、まだ会社を立ち上げたばかりで、宅建建物取引業法の免許取得も手続き中です。
この時期に新会社を立ち上げた理由を改めて申し上げておきますけども、直近の郵政グループ全体の利益構造は営業利益4,500億円のうち9割がゆうちょ銀行とかんぽ生命の金融2社です。この金融2社は郵政民営化法で全株処分する方針が示されています。ですから、経営環境として今のうちに郵政グループとして第4の柱を作っておかないといけないということと、不動産は果実が実るまでに時間を要するということから、いま立ち上げたということです。この10年間でプロの専門家集団を育てていく、そういう設計です」
-健康は問題ないですか
「全く問題ないです」
-好きな作家、座右の銘はどうでしょうか
「好きな作家ですか? わたしはキリスト教ではありませんが、遠藤周作の『イエスの生涯』『キリストの誕生』のイエス・キリストのように、迫害されてもみんなに愛を注ぎ、対価を求めない姿勢に共感を覚え、感動したことがあります。今の仕事も『お国のため』というのはおこがましいですが、お役に立つのであればということで引き受けました。座右の銘は『前進あるのみ』です。常に前を向いて進むということです」
-お酒はどうですか? タバコは? ギャンブルは?
「お酒は飲めませんし、タバコは吸いません。ギャンブルもやりません」(酒もタバコもギャンブルと無縁なのは、記者が好きな作家のひとりで、ノーベル文学賞を受賞するのならこの人しかいないと思っている〝孤高の作家〟丸山健二氏と同じだ。年齢も一緒)
-岩崎さんは、丸山健二さんと違いやさしいイメージですか
「いや、いや、それが違うんです。わたしは三井不動産時代、怖い5人の一人に数え上げられていたんです。なぜかというと、横浜支店の時は個室を設けなかった。偉ぶるのが好きじゃないんです。とにかく声が大きく、『これはこうじゃないか』と筋を通して話すもんだから、周囲の社員がわっと集まって侃々諤々となりました。でも、昼になれば『じゃ一緒に飯を食おう』と言って、笑って社員とコミュニケーションをとっていました。
今も日本郵政の副社長としての個室はありますが、郵政不動産の方は個室を設けず社員の近くに座っています」(岩崎氏は横浜時代、当時、大京に圧倒的に負けていたマンション事業を肩を並べるまでに成長させた)
-三井不動産に入社した経緯について。岩崎さんは最初、住友銀行に入行されて3年後に三井さんに入られました。銀行が嫌だったのですか
「いやいや、銀行が嫌だったというわけではなく、わたしは自由人になりたかったんです。たまたま大学の同期が三井不動産を辞めたと風の噂で聞き、その代わりに入社しました。あとで振り返って、こんな自由に働かせてくれる会社は素晴らしいと思いました。
入社して最初の昭和40年代は臨海事業部に所属し、埋め立て事業などで東南アジアなどを飛び回りました。第一次オイルショック時は原油が1バレル2ドルから10ドルに上昇し、中東に資金が集中したこともあり、スエズ運河の拡幅工事でエジプトに駐在員として滞在もしました」
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岩崎氏は後期高齢者の仲間入りをし、社長に就任した。世間には高齢者のトップ就任を良しとしない空気があるが、年齢は全然関係ないと思う。
稲盛和夫氏が日本航空の会長に就任したのは78歳のときだった。日本スーパーマーケット協会の名誉会長・清水信次氏(ライフコーポレーション会長兼CEO)は92歳だ。土光敏夫氏は91歳で亡くなる直前まで第二次臨時行政調査会の会長を務めた。91歳で亡くなったピカソも死の直前まで創作活動を続けていた。安田善次郎は「50、60は洟垂れ小僧、70は働き盛り、80、90は男盛り」と言った。
ただ、経営者たるもの健康に不安があったら務まらない。ましてや岩崎氏は若いときに大病を患ったため、小学生で1年留年した。これが一番心配だった。だから単刀直入に「岩崎さん、健康は問題ないですか」と聞いた。
「全く問題ない」ことに安堵したのだが、問題ないどころか、その健康ぶりに驚愕させられた。
取材を終えてから記者を手招きし傍に立たせた。何をやらかすのかといぶかっていたら、岩崎氏はやや両足を広げて「押してごらん」と話しかけた。
記者も69歳の立派な高齢者だが、75歳の後期高齢者のおじいちゃんを押したばっかりに倒れ込み、頭やら腰を打ち再起不能になり、その責任を問われたらかなわないと考え、恐る恐る言われたままに押した。びくともしないのでさらに強く押したが微動だにしないではないか。
岩崎氏はさらにまた、左腕を水平に持ち上げくの字に曲げて「力いっぱい押してみて」と言った。今度は腕くらい折れても知ったことかと渾身の力を振り絞って押してみたが、結果は同じだった。
唖然とする記者に畳みかけるように、今度はソファに腰かけ両膝に自分の手を載せ、「力いっぱい押さえてごらん」と言うから押してみた。すると、何の苦も無く記者の手を押し上げたではないか。上から抑えられた手をそのまま持ち上げるなんて、どう考えても力学的にあわない。
「これが空手。押されて微動だしないのは、生き方や仕事にも通じる」と岩崎氏は宣うた…。
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この岩崎氏によく似た経歴の人がいる。大京アステージ会長、マンション管理業協会理事長、URコミュニティ社長などを務めた黒住昌昭氏(76)だ。黒住氏は、東大法学部を卒業後、接待攻めに陥落し三井不動産に入社することを決めたが、親に「不動産業などに就職したら勘当だ」と脅され、三和銀行に入行した。
バブル崩壊後、大京再生のため同行副頭取・長谷川正治氏とともに大京グループに送り込まれた。多芸多才ぶりはつとに知られており、5か国語を操り、東大OBコーラス部でテノールを担当し、料理も得意とか。合気道も会得している。
岩崎氏の空手と黒住氏の合気道が戦ったらどっちが勝つか。体格は断然黒住氏だが…。
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新会社は、日本郵政本社ビルと同じ霞が関一丁目のビル内にあり、資本金は15億円(日本郵政100%出資)。社員は約50名。
岩崎氏は、昭和18年生まれ、東京都出身。同42年東京大学教養学部卒業。同42年住友銀行(現三井住友銀行)入行。同45年7月三井不動産入社。平成7年6月同取締役。同10年6月三井不動産販売(現 三井不動産リアルティ)代表取締役副社長、同平成15年4月同代表取締役社長。同19年4月同代表取締役会長、同21年4月同相談役。同21年6月日本放送協会経営委員会委員長職務代行者兼監査委員。同26年6月ゆうちょ銀行取締役、同28年6月日本郵政代表執行役副社長(現職)、同30年4月、日本郵政不動産代表取締役社長に就任。
URコミュニティ社長に就任して10カ月 黒住昌昭氏に「再生」を聞く(2014/6/24)
美と機能性は離反していいか? CLTを採用したアキュラホーム 港北「キラクノイエ」
「キラクノイエ」(アキュラホーム港北展示場)
アキュラホームは5月18日、創業40周年記念として建築家・芦原太郎氏とコラボした高価格帯ブランド「AQレジデンス馬込展示場」と、建築家・原田真宏氏・原田麻魚氏がプロデュースしたCLTを多用した週末別邸をイメージした「〝キラクノイエ〟港北展示場」を5月19日にオープンすると発表。同日、報道陣向けに公開した。
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先に紹介した「AQレジデンス馬込展示場」に続いて、アキュラホーム港北展示場(ハウジングメッセ港北インター住宅公園内)に開設した「キラクノイエ」を紹介する。
「キラクノイエ」は、「多様な暮らしの器となる居住空間」がテーマ。CLTを採用した木質壁構造で、開放的で室外との一体感もあわせて演出している。延床面積は約120㎡。価格は約5,000万円(坪単価138万円)。
ゴールデンウィークに事前公開したところ、モデルハウスとしては初のCLTを採用した別荘風住宅という珍しさもあり、他社のモデルハウスへの来場者は平均60組だったのに対し、その3倍に上ったという。
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CLTを用いた建築物を見るのは今回が3度目だ。最初は「エネマネハウス2014」の「慶応型共進化住宅」(慶応大学/OMソーラー・銘建工業・長谷萬など27社)だった。2度目は一昨年公開された「つくばCLT実験棟」だった。
何度見てもいい。木は美しい。今回の建物は、床、壁、天井パネルともジョイント工法を採用してほぞとボルトで組み立てているので、ばらすのも簡単で移築なども簡単に行えるという。
原田氏は「CLTは鉄やコンクリに負けない階(きざはし)にかかっている。メジャーになる。工場で加工し、現場で組み立てるだけだから、今後、普及が進めば価格も2.5分の1くらいに下がる」とメッセージを寄せた。
原田真宏氏は、1997年、芝浦工業大学大学院建設工学専攻修了(三井所清典研究室)。1997-2000年、隈研吾建築都市設計事務所。2003年磯崎新アトリエ。2004年、原田麻魚氏と共に「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」設立。現在、芝浦工業大学教授。原田麻魚氏は、199 9年、芝浦工業大学建築学科卒業。
両氏は2017年度、「道の駅ましこ」で日本建築家協会 JIA日本建築大賞を受賞している。
2階ロフト
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記者もCLTがメジャーになるのを願っている。しかし、関係者は住宅への普及には懐疑的だ。加工するのは容易だが、例えば今回の建物に用いられているパネルは幅1820ミリ、厚さ45センチで、高さは数メートルだ。重量は分からないが、現場で組み立てるのは重機でないと不可だ。運搬も容易でないという。
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それより気になったのは、コンセプト・機能性だ。以下は、CLTがメジャーになることを願うからこその苦言だ。
まず、コンセプト。「週末別邸」そのものに異論はないが、一般住宅への普及を願うであれば、そのようなプランにしてほしかった。今回のモデルハウスは大和三山か出羽三山のような三角屋根が連なった外観で、南面はガラス張りだ。リゾート地か広大な敷地ならともかく、これを街中に建てる人はまずいないだろう。建てれば顰蹙を買うはずだ。
次に機能性・使い勝手。驚いたのは浴室だ。浴室のドアは外開きドアを90度に開いたその真後ろについている。浴室に入るためには、リビングからドアを開け、そのドアを締めなければ、浴室のドアが開けない構造になっている。
確認はしなかったが、これだとまずバスマットは敷けない。浴室から出た途端、家族がトイレに入るため外開きドアを開ければドアにぶつかりそうだ。浴室の広さは12×16サイズだ。賃貸住宅並みだ。5,000万円かけて、賃貸住宅並みの浴室にする人はこれまたいないはずだ。
土足が可能なコンクリ床の土間状リビング(8.6畳大)とCLT床のダイニング・キッチン(16.4畳大)の間の上がり框のような段差も気になった。30センチ近くあるのではないか。靴やスリッパをはいたり脱いだりするのか。リビングとダイニングを行き来するのにそんなことをする人はいない。機能としては階段に限りなく近いから、建基法の階段けあげ(ほぼ20センチ以下)に適合しない。
キッチンもプアだ。別荘ならこれでいいが、この家で暮らすのであれば食器棚や食洗機はどうするのか。先ほども書いたが、街中の南道路だったら、食事風景が外から丸見えだ。それこそ〝開かずの窓〟になるのではないか。
さらに言えば、狭小敷地・住宅にロフトはいいが、別荘にわざわざそのような空間を設ける意図が分からない。
先に見学した芦原太郎氏とコラボした「馬込」のモデルハウスは美しくて機能的にできていた。それと比べると「港北」はコンセプトが異なるとはいえ、機能性には問題が少なくない。
丹下健三は「美しいものこそが機能的だ。機能的なもののみが美しい」と語った。この言葉を今回のモデルハウスに当てはめるとどうなるのか。
美しくて機能的 芦原太郎氏とコラボ アキュラホーム「AQレジデンス」馬込(2018/5/19)
「エネマネハウス2014」 記者の評価№1は東大 早大は? (2014/1/30)
CLTとツーバイフォー6階建て実験棟が完成(2016/4/7)
美しくて機能的 芦原太郎氏とコラボ アキュラホーム「AQレジデンス」馬込
「AQレジデンス馬込展示場」
アキュラホームは5月18日、創業40周年記念として建築家・芦原太郎氏とコラボした高価格帯ブランド「AQレジデンス馬込展示場」と、建築家・原田真宏氏・原田麻魚氏がプロデュースしたCLTを多用した週末別荘をイメージした「〝キラクノイエ〟港北展示場」を5月19日にオープンすると発表。同日、報道陣向けに公開した。
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「AQレジデンス馬込展示場」から紹介する。同展示場は2015年にオープンした「AQレジデンス」瀬田展示場に続く第2弾。馬込ハウジングギャラリー内にあり、木造軸組み工法3階建て。延べ床面積281.48㎡(85.14坪)。
ドイツ語で「木の塊」を意味する〝マッシブホルツ〟工法を採用。角材などを密に繋げてパネル状の塊を構成し、コンクリートのようにスラブや構造壁として利用することで大空間を実現。準耐火構造でありながら木材の露出を可能とした。
1階には開放的なピロティと多目的室によるマルチスペースを設置、2階は壁面緑化や水の音を演出するなど居ながらに自然を感じられる空間とし、3階は木漏れ日を取り込むオリジナルのアースキンパネルを採用して、内と外をつないでいる。
同社は2015年に「AQレジデンス瀬田展示場」を開設し、昨年は「AQレジデンス青山オフィス」をオープンした。受注棟数は13棟(2016年2月期)、11棟(2017年2月期)、22棟(2018年2月期)。2019年2月期は倍増の48棟を目標にしている。1棟単価は平均5,000万円強で、3,000~4,000万円、7,000~8,000万円、1億円超に分かれているという。
スギ材化粧外壁(左)ピロティ天井
壁面緑化
3階リビング
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住宅展示場は好きになれない。満艦飾の無国籍の無法地帯のような一角に踏み込んだ錯覚に陥り、立ち入るのがためらわれるような気分にさせられる。住宅も〝誰が住むのだろう〟と思案してしまうような金に糸目をつけない奢侈さを競うものが多い。
しかし、今回の「AQレジデンス」は〝シンプル イズ ベスト〟。実に美しい。かつ機能的だ。無駄がない。
外壁に横幅約12メートル、高さ約3メートルのスギ材の化粧板を張り、ピロティの天井裏にもスギの無垢材を用いている。壁面緑化もいい。
屋内は光と風を取り込む工夫が随所に施され、カラーリングは白が基調。床や建具・面材は落ち着いたアッシュを採用。引き戸を多用しているのが特徴。
モデルハウスは85坪で、価格にすると1億6,000万円(坪単価188万円)だそうだが、納得だ。
主寝室
水音が出る仕掛け(左)とキッチン
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芦原氏の作品と最初に出会ったのは約20年前だ。扶桑レクセルのマンション「愛甲石田」だった。アースカラーを多用した外観が素晴らしかった。今回は主張しない、ある種〝負ける建築〟にも似たデザインに酔った。芦原氏と語り合えたような気分になった。
一つふたつ、記者の率直な感想。外壁のスギパネルは、スギ材が等間隔で張られており、遠くから見ると平板な壁に見える。凹凸や間隔に変化を持たせればまた違った表情になるのではないか。
アースキンパネルは白だった。これも、周囲の景観と溶け込むような、あるいは映し込むような素材、デザインはないのか。
天井高も第一種低層住居専用地域に適合するように、1階から3階までそれぞれ約2400~2500ミリだが、メリハリを持たせてもよかったのでは。
浴室8左)と3階のテラス
リビング
外構・植栽が素晴らしいセコムホームライフ「グローリオ蘆花公園」(2010/3/10)
ポラスグループ 戸建て初 自動録画機能付き宅配BOX 約180棟に採用
自動録画機能付き宅配BOX(ミライズ三郷中央で)
ポラスグループは5月17日、宅配BOXメーカー、インターホンメーカー、電設資材商社と共同で開発した「自動録画機能付き宅配BOX」を分譲戸建てでは初めて導入すると発表。実際に装備した分譲住宅「ママトコ三郷中央、ミライズ三郷中央」で報道陣向けに公開した。今後同社が分譲する戸建て179棟に採用するほか、メーカーが一般向けに17.9万円(工事費別)で一般向けに販売する予定。
今回の宅配BOXは、既存宅配BOXの難点である防犯面での不安解消と居住者の利便性向上を目指して、同社グループと宅配BOXメーカー・ナスタ、インターホンメーカー・アイホン、電設資材商社・因幡電機産業が共同で企画・開発したもの。
宅配ボックスの扉が開くと、室内の親機が玄関子機インターポンとは異なるボックスの開信号を受け取り、宅配ボックスの扉を開けた人物を自動で録画し、万が一、不審者が扉を開けても録画される。また、書留郵便の受け取りや荷物の発送もできる。玄関先の映像が親機に映り、録画が開始される。
門柱ユニットは、幅210ミリ、奥行き400ミリ、高さ1493ミリ。荷物は350ミリリットル缶24本入りビールケースが目安。電気を使用しないためランニングコストがかからないのも特徴。
ミライズ三郷中央
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結構な商品だ。採用を決めたのは、同社がこれまで採用してきた宅配ボックス580棟と比較しコストはほとんど同じで、利便性と防犯性が高まったからだという。難点と言えば容量だ。受け取れる荷物は、宅配便の50%くらいだそうで、大きくするのも技術的には可能だが、コストの問題があるという。
記者は、宅配ボックスより「ママトコ三郷中央、ミライズ三郷中央」の商品企画、売れ行きに興味があった。
同社関係者によると、三郷中央駅圏での戸建て供給は約600棟を計画しており、2013年からこれまで440棟を供給、今後も約150棟を供給するという。
今回の物件は、駅から徒歩12分の全37戸。土地面積は約120~132㎡、建物面積は約92~99㎡。価格は3,880万~4,480万円。今年2月から23戸を供給開始し、これまでに14戸が成約済みだ。
キッチンにタカラの新商品を採用しているのが特徴で、人造大理石製シンクのほか、収納扉・底、壁面などが全てホーロー製。このほか突板床、黒板クロス、SOHOスペースなどの提案もされている。
三郷中央駅圏は、マンションの供給がこのところ増えているが、どこも販売が長期化している。同社の戸建ては徒歩圏でこれだけの商品企画、設備仕様を備えているのだから、売れるのは当然だと思う。フェイクの観葉植物だけはやめたほうがいい。突板のフローリング採用などせっかくの商品企画の価値を押し下げるだけだ。
SOHOスペース
黒板クロス
小上がりから見たリビング・ダイニング
フェイクの観葉植物
三井不動産 横浜DeNAベイスターズとスポンサー契約
三井不動産が展開するポスター
三井不動産は5月17日、横浜DeNA ベイスターズと2018年度のスポンサー契約を締結したと発表した。
スポンサー契約を通じ、ベイスターズの地元、神奈川県で運営する大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと横浜、ららぽーと湘南平塚、ららぽーと海老名、ラゾーナ川崎、三井アウトレットパーク横浜ベイサイド」で様々なプレゼントキャンペーン・イベントを実施し、ららぽーと・ラゾーナの公式通販サイト「三井ショッピングパーク&mall (アンドモール)」 でも販売キャンペーンなどを企画していく。
その先駆けとして、6 月7日(木)に行われるベイスターズ対埼玉西武ライオンズ戦を冠試合「三井ショッピングパーク ららぽーと&mall ナイター」として開催し、三井ショッピングパーク会員を対象に総計50組100名を招待する抽選・プレゼントキャンペーンを実施する。
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このニュースは、ベイスターズファンの業界紙記者からもたらされた。西武ファンの記者は一瞬、西武ライオンズの間違いではないかと思ったが、まさかそんなすぐばれる嘘をその記者が言うはずないと納得せざるを得なかった。
実は昨日、三井不動産の菰田正信社長に「菰田さんはプロ野球のどこのファンですか」と聞いたが、「公表は差し控えさせていただきます」と返された。なるほど、これが伏線だったのか、まさか…。個人的な趣向とビジネスを混同する菰田氏ではないはずだし、ベイスターズファンの三菱地所・吉田社長と手を握る策略でもないと考える…。
ニュース・リリースを読んで再度なるほどと理解した。強かな計算に基づくスポンサー契約だ。ベイスターズは商売上手でフォン拡大に力を入れているし、地元の有力企業にもかなり食い込んでいるとも聞く。肝心の成績も〝万年Bクラス〟から脱しつつある。昨年はどこでどう間違ったのか、土壇場で読売巨人軍を蹴飛ばし、アンチ巨人を歓喜させる2位に浮上したではないか。
まあ、セ・リーグはどうでもいいのだが、やっぱり三井が西武でなくベイスターズを選択したのは悔しい。その記者は「三菱地所の吉田社長はベイスターズファンであることを公言している。〇〇氏や△△氏…もファン」などと業界では知られた記者とは真逆のひねくれ者を何人かメールに書き連ね、追い打ちをかけてきた。
わが69歳は、熱烈な60年来の西武ファンであることをあちこちでしゃべってはいるが、同じ西武ファンの業界人はごく少数しか知らない。
言い返せないので、「みんな小物。わが西武は吉永小百合さん。ベイスターズにはそんな大物はいるのか」とメールで言い返してやった。するとその記者は「吉永さんに比肩する人はいないですね。桂歌丸さんが限界です」と降参した。ガハハハハ。歌丸さんには失礼だが、わが西武とベイスターズは格が違う。戦歴がまるで大人と子どもだ。一緒にしないでほしい。頭が高い。
しかし、三井も三井だ。どうして西武相手の交流戦を冠試合にするのか。不動産事業が弱い西武鉄道に対する挑戦状か。あれだけお世話になった吉永さんと縁を切るつもりか。ならば受けてやろうじゃないか。西武が3連勝か、最悪でも2勝1敗だろうから、もう勝ったつもりで憐みの目で冷ややかに観戦してやろう。
ベイスターズの皆さん、これで有頂天になってはいけない。契約が「2018年度」になっていることに注目すべきだ。つまり1年契約。未来永劫、ベイスターズを応援するとは三井は言っていない。今年ベイスターズが低迷したら、来年は三井は西武に乗り替えるのではないか。変わり身が速いのが三井だ。埼玉にだって新三郷、富士見、入間、川口、春日部、さいたまに商業施設がある。数では神奈川に負けない。西武とベイスターズが日本シリーズで対決したらどうするのか。西武が優勝したらバーゲンセールをやるのではないのか。こそっと「三井は状況によって他のチームを応援することもありうる」などといった特約を潜り込ませているのではないか。
それにしても契約が巨人でないのが驚きだ。巨人ファンから嫌われ、マンションや戸建てが売れなくなることはないのか。人気とは裏腹に醜聞が絶えず、成績もパッとしない〝読売巨人軍〟も企業広告としては賞味期限が切れ、〝巨人・大鵬・卵焼き〟は死滅し、博物館入りしたということか。
祝〟西武開幕3連勝 三重高ベスト4 住友不動産販売が全面広告に菊池雄星投手起用(2018/4/2)
「三菱地所を、見にいこう。」ナイター 女優の桜庭さんが見事な始球式(2015/9/3)
アパートメントホテル 順調スタート コスモスイニシア
コスモスイニシアのアパートメントホテルが順調なスタートを切った。高木嘉幸社長が5月16日行った2018年3月期決算説明会で「想定通りのスタート」であることを明らかにした。
高木社長は、今年2月にオープンした「MIMARU東京上野NORTH」の状況について、稼働率は初月(2月)が72%、3月が83%、4月が89%で、平均客室単価(ADR)は2.9~3.1万円、1室あたりの宿泊客は4.2名、宿泊日数は2.5~2.6日、宿泊客の国籍は台湾が4割弱、香港が十数パーセントで、その他はタイ、日本、アメリカ、オーストラリアなどで、当初想定していた通りと語った。
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この数字がどのような意味をなすのか、記者は判断する材料を持ち合わせていないし、この種のホテルはこれまでなかったので、ホテル関係者もよくわからないのではないか。ただ稼働率、ADRは一般的なホテルと比べ極めて高いような気がする。
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この日、決算説明会に集まった記者・アナリストは50人くらいか。高木社長の一連の説明が終わり、質疑応答となったが、誰も質問しなかった。
中長期計画が順調に進捗し、高木社長の説明が完璧、非の打ちどころがなかったのかもしれないが、これは失礼だと思い、記者は次のような質問をした。
この前、「田園調布」と「成城学園前」の分譲戸建てを見学させてもらったが、商品企画が素晴らしかった。他のデベロッパーをはるかに超える。1戸2億円前後の高額だったが、販売も順調と聞く。ただ、その良さを浸透させるためには何かが欠ける、大和ハウスの分譲戸建てを含めた新たなブランド構築が必要ではないか。
これに対して、高木社長は「双方とも業界のベンチマークとなるようなデザイン、商品企画に仕上げた。お陰で早期完売できた。大和ハウスと協議はしているが、統一的なブランドについては考えていない。リノベなどについては協力していく」などと語った。
同業の記者やアナリストの方へ。決算の数字は遅行指標だ。この数字とにらめっこし、あれやこれやのマクロデータをひねくり回しても、所詮は誰もが考えるようなありきたりの結論しか導き出せない。
大事なのはその会社がいま提供している商品、サービスを消費者の立場に立ってよく見ることだ。
コスモスイニシアでいえば、同社の企業理念は「Next Value For The Customer」だ。「田園調布」「成城学園前」は間違いなく顧客のニーズ・期待以上の「Value」を提供している。同社のマンションも同様だ。外に出ろ、現場を見ろ!
ついでに記者発表会での質問について。①質問して、どのような回答が返ってくるか分からない質問はするな②回答者が話したいことを引き出せ③(他のメディアを出し抜く)本当に聞きたいことはその場で聞くな(後で聞け)-これがイロハだ。自戒も込めて。「北風と太陽」の教訓を学ばないといけない。
〝家族に愛されるホテル目指す〟 コスモスイニシア「MIMARU京都 堀川六角」開業(2018/4/13)
一頭地を抜くコスモスイニシアの都市型戸建て「田園調布桜坂」「成城」(2018/4/20)
都市、住宅、税制の三位一体の取り組み肝要 不動産協会・菰田理事長
菰田氏(帝国ホテルで)
不動産協会は5月16日、定時総会後の恒例の懇親会を行った。
冒頭、同協会理事長・菰田正信氏(三井不動産社長)は、わが国の経済はゆるやかな回復を続けているが、世界情勢は不透明感が増しているとし、「デフレからの脱却を確実なものとし、経済の好循環に向けて成長を加速させるため官民が総力を挙げて、都市と地方のさらなる活性化を図ることが重要。近年、人口減少、少子高齢化など社会構造が変化し、AI、IoTなど革新的な技術が急速に進行しており、街づくりに求められている役割も変化している。
多様な人々の社会参画、健康長寿、環境負荷の低減、新産業の創出など持続可能な社会の実現に向けて解決しなければならない諸課題を、街づくりを通して確実にし、強固な社会を実現することが求められている。そのため、人々が多様に暮らし、働き、憩える、世界に誇れる魅力的な街づくりを行い、豊かな市民生活ができるよう都市、住宅、税制の三位一体での取り組みが肝要」と述べた。
平成30年度の重要課題として①街づくり②豊かな住生活の実現③税制改正-の3点を挙げ、積極的に取り組んでいくと話した。10月に予定されている消費増税については、駆け込み需要とその反動減に各業界団体と連携して対応策を提言していくと語った。
乾杯の音頭を取った同協会会長・木村恵司氏(三菱地所特別顧問)は、「3分間だけ話させてください」とし、IoTをどう利用していくか、30年先、40年先を見据えて考えないといけない、われわれは普段競争しているが、団結しないといけないと話した。
木村氏
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日本小売業協会会長・清水信次氏(ライフコーポレーション会長CEO) 100歳時代というが、75歳で後期高齢者、85歳で末期高齢者。100歳まで生きると年金のこととか生活のことがあるから渋い(厳しい、財布のひもを締めるという意味か)。わたし? 100歳まで生きる。業績? 社長をはじめみんな頑張ってくれているからいいほうだろうね。日本は価格競争、サービス競争で世界一だ(上場会社最高年齢経営トップの92歳。わが三重県出身)
清水氏
不動産協会相談役・岩沙弘道氏(三井不動産会長) (先日、日本郵政不動産の岩崎社長にインタビューしました。岩崎さんは75歳、岩沙さんは76歳。岩崎さんにメッセージをお願いします)郵政不動産は、都市開発、地方再生に欠かせない資産を持っていらっしゃる。時代の変化に応じでその資産を有効に活用し、全体の事業の根幹を担うよう期待している。共同事業? フェアでオープンな形で協力させていただく
岩沙氏(左)と神山氏
不動産協会理事長・菰田正信氏(三井不動産社長) (三井不動産レジデンシャルがRBA野球大会総合優勝戦で旭化成ホームズと対決します。三井さんに一言)三井の力を十二分に発揮してほしい。(やや劣勢ですが)チャレンジスピリッツを発揮してほしい。(社長ご自身はプロ野球はどこのファン? )コメントを差し控えさせていただく
不動産協会副理事長・沓掛英二氏(野村不動産会長) (先日、日本郵政不動産の岩崎社長にインタビューしました。縁談話には全然関与していないということでした。復縁の話も出ませんでした)アハハハハ。(この前、川口のマンションを見ました。最高にいいですね。価格も安い)今はね…(意味深なコメント)
すてきナイスグループ取締役・木暮博雄氏 (RBA野球経験者としては上場企業3人目の社長誕生ですが)まだなっていないからね。(チームは低迷していますが)仕事も野球もちゃんとやってほしい。(Yの弟を補強するのはどうですか)いいね、しかし、わたしはまだ社長じゃないからね(6月28日の総会で社長に就任する予定。写真をお願いしたら「すっかり禿げちゃった」と拒否。昔から禿げていたのでは)
全国住宅産業協会会長・神山和郎氏(日神不動産会長) (横山修二さんが亡くなられました)業界(横山氏は全住協の前身、住宅産業開発協会の初代会長)のトップまで務められた方。(7月上旬予定の)お別れ会にはたくさん来ていただくように協力する(大京時代の部下。大京の山口陽社長と大京アステージ会長・栗原清氏は株主総会で退任されるので、横山氏を知る大京の役員は落合英治専務くらいになってしまった。落合氏も昭和59年入社だから、横山氏と直接話をしたことなどほとんどないのではないか)
東急不動産 全国25カ所で再生可能エネルギー事業を本格展開
東急不動産は5月15日、再生可能エネルギー事業を本格展開し、 風力発電所2カ所を含め北海道から九州・沖縄まで全国25カ所で事業推進すると発表した。
同社は2014年、香川県で太陽光発電事業に参入して以降、リニューアブル・ジャパンと資本業務提携し、国内最大級の蓄電池併設型発電所「(仮称)すずらん釧路町太陽光発電所」、岩手県一関市の太陽光発電と営農を両立する大規模ソーラーシェアリング事業の着手など、 再生可能エネルギー事業を推進してきた。
全国25カ所の事業推進による将来完成時の定格容量合計は一般家庭約12.9万世帯分の年間使用量に相当する約450MWとなり、CO2を年間約36万t-CO2 削減する。